第10話

「んじゃあ俺帰るわー」


「え、でもまだまだ話すことが」と言ったところで幼馴染が気付いた。


もう外が暗くなっているのを


「そうね。今日はもうお開きようね」と頷いた。


「外まで送るわ」


「いや流石に玄関出て外出るだけだから大丈夫だぞ」と自信満々に言った。


「いやその自信どこからくるのよ。さっきお母さんに変なこと言おうとしたこと忘れなからね!!」


「いやそれは仕方ないだろ二十数年ぶりに会ったらまさかの美人すぎて出た言葉だからな」


「反対に考えてみろお前が過去に戻って幼馴染のお父さんがダンディーなイケメンなら俺と同じことを言うはずだ」


「言わないわよ」


「いや言うな!」


「言わない!」


「まあいい。この論争はまた今度だ夜遅くなってしまう」


「早く帰りなさいよ」


「へいへい」と言いながら部屋を出る


出たところで一人の少女に出会う


髪はツインテールそして黒髪ロリッ子、恵の妹の相川仁美(あいかわひとみ)である。確か年は恵と2つ離れてるはずだ。


「翔お兄ちゃん久しぶりー。お姉ちゃんとイチャイチャしてたの?」とからかうように言った


俺は衝撃を受けた


「すまん。翔お兄ちゃんともう一度言ってくれないか?」


「ふん!」


「あべし!」


「お兄ちゃんどうしたの大丈夫?」


「大丈夫だから仁美(ひとみ)は部屋に行ってなさい」と恵が誤魔化ように言った。


仁美ちゃんが立ち去ったあと


「あんたバカやらないと気が済まない訳?」


「いやなんか条件反射で出ちまうんだよ」


「なお悪いわ!!」


「いいから早く帰んなさいよ」


「わかったわかったから」


と俺は玄関に向かった


そこに一人の男性がいた


「こんばんは、優希(ゆうき)さん」と挨拶した。


この人は相川優希(あいかわゆうき)恵の親父さんだ。


それだけなのかって?後は見ていればわかるはずだ


「誰だこのクソガキは?俺の娘を毒牙にかけようとするのは」


みてのとおり親バカであるそれもかなりの


そこに母親である莉子さんが「あなた忘れたの翔くんよよく遊びにきてた」


「翔だ〜いたな俺の娘にちょっかいかけるやつが」


「あなた失礼よ〜」


「何をいう莉子こいつは娘を」


「失礼よ」


「だが」


「失礼よ」


無言の圧力莉子さん笑顔なのに怖い


「翔くん久しぶりだな〜いつでも来てもいいんだぞ」


すごい変わり身である


「いや久しぶりですね〜優希さん今後ともよろしくお願いします」


と笑顔でいう俺


(調子に乗るなよ)


小声で言われた。


「はいはいそんな小芝居やらなくていいから早く帰んなさい」と恵に言われ


「「小芝居じゃない!」」と俺たちは反論する


とはいえ今は帰らなければ


「んじゃあお邪魔しました」


「またいらっしゃい」と莉子さんから言われ


相川家を後にする

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る