第4話

自分の席に座り友人と他愛ない話をした後俺は一人の幼馴染のことを聞いた。


「そういえば恵はまだきてないのか?」


「相川か?まだきてないが」と嫌そうに元樹が言う


そういえば元樹と恵は仲が悪かったなー


「なんか用事か?珍しいなお前たち最近話してないだろ」


そういえば中学2年から恵とはあまり話さなくなったな


「ちょっとした用事だ」


「そうか」と興味なさそうにいう


そんな話をしていたら始業の鐘ギリギリに入ってきた。


一言で言ってかなりの美少女だ。昔の俺はなぜこの美少女に惚れなかったのだろう?


自分を殴りたい。そんなことを思ってると。

恭一が「来たよ」と言ってくれたが


運が悪いことに始業の鐘が鳴った。


昼休みになった。


元樹と恭一には昼飯に誘われたが断り、俺は早速幼馴染の元に向かった。


そこにはポツンと一人美少女がいた。


髪は長く少し茶で胸もそこそこにある完璧な美少女である。


なぜ一人で食ってんだと思ったがそんなことはどうでもいい。


そこに俺は「恵、話がある」と言った。


そこでクラスがざわめいた。


ざわ ざわ ざわ ざわ カイ◯かよと思いながら俺は


「ここでは話づらいから場所を移そう」


そこまで言って俺は恵が固まって動かないことに気づく


「おい!大丈夫か?」と慌てた俺に急いで


「大丈夫よ。ついていけばいいのね」とほんの少し赤らめながら言った。


そんな俺だが周りの状況がまるでわかっていない何故なら過去に戻りテンションが上がりそれ以上に彼女に感謝の気持ちを伝えようといっぱいいっぱいだからである。


そして体育館裏。男女が向かいあっていた。


「で、話は何?」と恵が言った。


「ふ、分かってるだろう。ふふふふふああああああああん」


「ちょっとなんで泣き出してんのよ」と慌てた様子の彼女。


「あ”り”が”ど”う”め”ぐ”み”うおおおおおおんん」彼女の様子も分からず泣いてしまった。


全く情けない男としてのいや人間として情けない。その上でこの男はめちゃくちゃ鼻水や涙のついたまま抱きつこうとしたのである

 

「ほ”ん”ど”う”に”あ”り”が”と”う”うああああん」


「あんたまさかそのまま抱きつこうと。ちょはなせばか!!」


抱きつこうとしたその時俺は投げられていた。それも見事な一本背負いで。


そして俺は地面に叩きつけられ気を失った。


気を失う中???「翔大丈夫か?おい!!」と聞こえた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る