6-1

 もう夢は見なかった。


 目を覚ますと、そこは見慣れた僕の病室だった。

「お、やっとお目覚めか」

 鈍い意識と重い身体をなんとか動かして声の方を向くと、荒木先生がベッドの傍にパイプ椅子を出してスマホをいじっていた。

「朝のリハビリをサボるとは、いい度胸じゃないか」

「……今何時ですか」

「もう昼過ぎだ。ずいぶんと疲れてたみたいだね」

 僕はそれを聞いて身体を起こそうとしたが、まるで力が入らなかった。

「無理はしない方がいい。若干熱もある。大したことはないだろうが」

「……そんなこと言ってる場合じゃないんです。僕は行かないと……」

 それでも僕は立ち上がろうとした。意識は熱に浮かされたようにぼんやりとしていたけど、なにか激しい焦燥感のようなものが僕を突き動かしていた。

 まるであの日、初めてベッドを抜け出したあの夜のように。

「どこへ、何しに行くんだい」

 だけどその時、そんな声が聞こえてきて僕は動きを止めた。

 振り向くと、荒木先生が珍しく笑みを浮かべていない顔でこちらを見ていた。

「……先生は、知っていたんですか」

 気がつけば、僕はそんな問いを発していた。

「何をだい?」

「夜がクローンで、臓器提供のために生み出されたって……」

 僕がそう言うと、荒木先生はピクリと眉を動かしてから大きく息を吐いた。

「……そうか、夕陽がそこまで話したか」

「知ってるんですね」

「ああ、知ってるよ。何から何まで、全部」

 荒木先生はあっさりとそう答えた。

 僕は無意識のうちに拳を握りしめていたが、それが何のためかはわからなかった。

「……心臓を取り出すために……そのためだけに生み出されたクローンだなんて……そんなの許されるんですか……」

「許されるわけがないよ」

「じゃあなんで、そんなことが行われたんですか……!」

 気がつけば僕は、目の前の医者に対して叩きつけるようにそう言っていた。

 今更ながらに湧き出てきた激情のようなものが、瞬間的にほとばしったのだ。

「……悪いな。俺は止めようとしたんだが……結局できなかった。どのみち同罪だけどな」

 荒木先生はそんな僕を見つめながらふっと笑った。

 それはいつもの軽薄なものではなく、心から申し訳なさそうな、そしてどこか自嘲的な笑みだった。

「ひとまず順を追って話すよ。きみは今、なんでこんなことが行われたのかって言ったよな。どういう経緯であの子が生まれたのか、きみには知っておいてもらいたい」

 先生はパイプ椅子に座り直し、俯き加減に話し始めた。

「……さて、俺がどんな学生生活を送っていたかって話は以前チラッとしたな。何でもできる完璧超人。女が周りにいなかった時期はないし、遊びまくってたのに医大に一発合格なんかもしたりして」

「それが今、何の関係があるんですか」

「まあ聞けって。医大に入った後も俺は、そのキレまくる頭でブイブイ言わせてたわけだ。けど俺は、主席に近い成績だったが残念ながら主席じゃなかった。俺の上に一人だけバケモノみたいに優秀なのがいたからだ。それが……瀬戸夕陽だ」

 瀬戸先生の名前が出たことで、僕はビクッと反応する。

「夕陽は天才だった。その医学の知識はある分野じゃ教授達さえしのぐほどだった。しかも美人でな、誰もが一目置く存在だったよ。で、俺は当然そんな夕陽に近づいた。もちろん、俺の女にするためだ」

「……バカな話ですね」

「ああ、本当にバカな話だ。その時の俺は何もわかってない、ごくごく狭い世界で粋がってた正真正銘のアホだったんだよ」

 荒木先生は楽しそうに、そしてやっぱり自分を嘲るように笑った。

「夕陽は俺を歯牙にもかけなかった。それでも何度もアタックしたが、相手にさえされなかったな。当時のアホな俺は、自分になびかない女がいるのかと驚いたよ。……だけどそのうち、少しずつ夕陽のことがわかってきた」

「どういうことですか」

「……夕陽は笑わない女だった。何か、とてつもなく重い何かを背負っているようだった。全てをなげうつように勉強しているのも、その何かのためだってことに俺は次第に気がつき始めた。その頃から、夕陽を見る目がだんだんと変わっていったよ。最初は俺の女にしてやると意気込んでたが、気がつけばいつの間にかこの女を支えたいと思うようになってた……」

 先生は一瞬、どこか遠くへと視線をさまよわせた。

「俺は夕陽と付き合うようになった。といっても男女の関係というよりは研究パートナーみたいなもんだったけどな。……でもそうなって初めて、夕陽がある分野に異常なほどの熱意を抱いていることがわかったんだ」

「……その分野というのは?」

「再生医療。その中でもまったく新しい臓器を作り出すことだ。その臓器っていうのは……もう想像はついてるだろうけど、心臓だよ」

 心臓。

 その言葉を聞くたびに、僕の心臓も大きく動く。

「俺は夕陽に訊いた。どうして心臓の再生にこだわってるのかと。やがてある日、俺は夕陽の家に招かれた。……そこで会ったんだよ。あいつの妹さんと」

「……妹」

「妹さんは先天性の心臓病を患っていた。すぐに命にかかわるものではなかったが、基本的に寝たきりだ。このままでは大人にもなれないだろうと言われていた。夕陽とは歳が十歳以上離れてる妹さんでな、あいつにとっては自分の命よりも大切な存在だった。そんな妹さんを救う手段は一つだけ。健康な心臓に取り換える以外方法はなかった。……しかし、事前の検査の結果、妹さんが心臓移植手術を受けて生き延びられる可能性はあまり高くはなかった」

 荒木先生は「免疫反応の問題」だと言った。僕はすぐに春川さんのことを思い出した。

「とはいえ、生き延びる手段がそれしかない以上、移植手術を受けるしかなかった。だが、他でもない夕陽がそれを許さなかったんだ。大事な妹さんの命を低い生存確率に晒すなんて、あいつには絶対にできないことだったんだよ」

「まさか、それで」

「……そう、そのまさかだ。あいつが再生医療に没頭したのは、妹さんの心臓のスペアを作ろうとしたからだ。自分自身の細胞から臓器を作れば免疫反応による問題はない。先天性の異常は作成の際に遺伝子操作で除去できる。夕陽にとってもうそれ以外の方法はなかったんだ」

 だが、それはやがて行き詰った。

 荒木先生は重い言葉を吐き出すように言った。

「俺と夕陽は大学を卒業し、とある研究機関で研究を続けた。だが研究をすればするほど、今の技術では完全な形での心臓はどうしても作れないことがわかったんだ。……その時の夕陽の姿は、思い出したくもない。遠い未来につながる研究なんて、今救うべき妹さんがいる夕陽にとってはなんの意味もなかったんだ」

 けれど、そんなある日のことだった。

 瀬戸先生がとある論文を探し出し、荒木先生に渡してきたのだと言う。

「そいつは論文というよりはレポートといったレベルの代物だった。正式なものじゃなくアングラ臭がプンプンした。だけど中身を読んでみて、俺は驚愕した。……なぜならそこに書かれていたのは、脳死状態のヒトクローンを生み出す技術と実際の実験結果だったからだ」

 脳死状態のヒトクローン。

 僕は夜の姿を思い出して、又強く拳を握りしめていた。

「まさかと思った。こんなのは人権意識も何もないような国とか、それこそアンダーグラウンドでの話だった。たとえ医学的、法律的にグレーゾーンだったとしても、そんなのは単なる詭弁だ。臓器を取り出すためだけにヒトクローンを作り出すなんて、そんなの人間のやるべきことじゃない。……だけど、夕陽は踏みとどまることができなかったんだ」

 荒木先生はそこで深い深いため息を吐いた。

「そこからの動きは速かった。夕陽はあらゆる力を使ってこの研究所の所長に就任し、脳死ヒトクローンを作成し始めた。俺は止めようと思ったがダメだった。全ての権限を取り上げられ、単なる一医者になっちまった。……あいつはもう、妹さんのために心臓を取り出すことしか考えられなくなっていたんだ」

 その時、僕はある違和感を抱いた。

 何か大切なことを見落としているような感じがした。

 そして、それがなんであるか気がついた時、全身の血が流れ出たような悪寒に襲われた。

「……待ってください。瀬戸先生は、妹さんのために夜を生み出したんですよね……?」

「そうだ」

「免疫反応が出ないような……それってつまり、僕と兄さんのように、同じ遺伝子じゃないとダメだということ……」

「……そうだ」

「じゃ、じゃあ、まさか……」

 僕はゴクリと喉を鳴らす。その先の言葉が出てこない。

「……そう、あの子は妹さんのクローン体。今の姿は、当然だけど妹さんとまったく同じだ」

 その先を引き取った荒木先生の言葉に、僕は思わずうめき声をあげそうになった。

 ああ、なんてことだ……。

 それじゃあ瀬戸先生は、誰よりも大切な妹と同じ姿の人間から心臓を取り出そうとしているのか。

 他でもない妹の命を救うために、その妹のクローンを殺そうと。

 それでも、そのクローンに意識がなければまだよかっただろう。脳死状態のままだったならば、これは死体だと割り切れたかもしれない。

 だけどそのクローンは意識を持った。

 目を開き、言葉を話し、時に笑い、時に拗ねて、だんだんと人間らしくなっていく。

 それは元気になったはずの妹の姿そのもので――そんな姿を見てしまった瀬戸先生は、一体何を思ったのだろう。

「……夕陽はもう決して止まらない。妹さんの心臓移植のために、あいつは文字通り全てを……魂さえも悪魔になげうってここまできたんだ」

 それに止める意味ももはやないと、荒木先生は続けた。

 夜の脳は確実に死に向かっている。だから瀬戸先生を止めたところで、夜の命が助かるわけじゃない。

「……さて、俺の話はこれで終わりだ。きみには真実を知る権利があるから話した」

 荒木先生は瀬戸先生と同じことを言った。

「あの子の手術はまだ始まっちゃいない。脳波と自発呼吸がまだあるからだ。だけどそれも間もなく止まる。今晩か、数日後か、いずれにしても長くはないな」

 そこまで言って、荒木先生は顔を上げて僕を真っ直ぐに見据えた。

「それで、きみはこれからどうするんだ」

「……え」

「今の話を聞いて、あの子の真実を知って、きみはどうするつもりなんだって訊いてるんだよ。それでも夕陽を止めるのか?」

「僕は…………僕は、瀬戸先生を止めようとなんて思ってませんでした……」

「じゃあ、何のためにさっきは立ち上がろうとしたんだ。どこで何をするつもりだったんだ?」

 その問いに、僕はくさびを打たれたかのように身体が硬直する。

 そうだ、荒木先生の言う通り、僕は何をするつもりだったんだろう。

 夜のところへ向かおうとしていた。それはわかる。でも、僕はそこで何をしようとしていたんだ。

 荒木先生の発した問いが、頭の中で僕自身の声となって繰り返し再生される。

 だけどやがて、どこからか別の声が聞こえてきた。それは間違いなく夜の声だった。


 ――私、カイの口から生きててよかったって聞きたい。


 その瞬間、僕の胸が強く締め付けられた。

 同時に、自分が夜と会って何をしようとしていたかも悟った。

「……そうだ、僕は……夜に謝らないといけないんだ……」

「謝る?」

「……僕は、夜の気持ちを傷つけた……いえ、ずっと踏みにじり続けてきたんです。夜にとって移植手術を受けて生き延びるということがどういうことか、そんなことも知らずに……」

 夜は、自分の心臓が移植のために摘出されることを知っていた。そのうえで、そのことに納得していた。

 自分は心臓を取り出されるだけに生み出された、それだけの存在。

 だからこそ、その心臓を移植された人には生き延びてほしかったのだろう。元気に、幸せに、おそらくは自分ができなかった分まで。

 ……なのに、僕はそれを否定した。世界一過酷な運命を背負った少女の唯一の望みを否定し続けた。

 夜は笑顔の裏で、どれだけ傷ついていたのだろう。

 僕は激しい自己嫌悪に陥る。兄さんの命を奪って生き延びたと知った時以上に激しい自己嫌悪に。

「僕は夜に……」

 謝らなければいけない。謝罪しなければいけない。

 でも同時に、それだけでいいのかという思いもその裏にあった。

 そんなのはただの自己満足じゃないのか。死にゆく夜はそれを望んでいるのか。罪滅ぼしだというのなら、夜のためにできることは何かないのか。

 僕は限界まで考える。その時ふと、夜が発したある一言が頭の中にポツンと浮かんだ。

「……湖だ」

「湖? なんのことだい?」

「夜は言ってました。……思い出を作りたい。……僕と一緒に外の世界を見たいって……」

 途切れそうな意識の中で、夜が夢を見るように呟いていたあの光景がまざまざとよみがえる。

 僕には夜の死をどうすることもできない。

 瀬戸先生を止めても、夜をここから連れ出したとしても、その運命は回避できない。

 そんな中で、僕に出来そうなことはただ一つだけしかなかった。小さな小さな望みをかなえることしか……。

「……僕は夜を湖へ連れて行きます。夜との……デートのために……」

 僕は自分の決意を確認するようにそう呟く。

 だけど、そのために乗り越えなくてはならない壁があることにも気がついた。

 病院のセキュリティ。

 それは文字通り、夜にとっては牢獄に等しいものだったのだ。

 今の僕にとってもそれは同じだ。一人ではどうしようもない。たとえこの身体が万全でも、塀を乗り越えることさえできないだろう。ましてや夜を連れ出すには……。

「……先生、お願いがあります」

 気がつけば僕は、荒木先生の目を強く見据えていた。

「僕と夜がここを抜け出す協力をしてください。……逃げ出すわけじゃありません。ただ少しだけ、湖を見に行くだけです」

 お願いします、と僕は再度言って頭を下げた。

 たとえ一時的にとはいえここを抜け出すには、病院側の協力者が必須だった。

 頼める相手は荒木先生しかいない。僕は自分の無力さに憤りながらも頭を下げ続けた。

「……嫌だね」

 だけど、荒木先生はしばしの沈黙の後、そう答えた。

 顔を上げると、そこにはどこか白けたような顔があって、いかにもつまらなさそうな視線が僕に注がれていた。

「でも、夜のために……」

「その考え自体がどうこうってことじゃない。問題はきみだよ。そのデートだなんだってやつは、本当にきみ自身の考えなわけ?」

「どういう、ことですか……?」

「またきみのお兄さんなら、なんて考えてるんじゃないかってこと」

 不意に荒木先生の口から兄さんのことが出てきて、僕は驚く。

 そんな僕の様子を見て、先生はさらに続けた。

「進藤くんさ、きみはずっとお兄さんのようになろうとしてたよね? サッカーだなんだって言ってリハビリをがんばってたこととか、効率のいい勉強のやり方を教えてほしいとかさ」

 僕はその指摘に、ビクリと身体を震わせた。

 いつの間にか荒木先生の眼光が異常に鋭くなっているような気がした。

「別にそれ自体はいいよ、他人のことだから。きみがお兄さんに対してどういう思いを持っているか、どんなコンプレックスを抱いているか、そんなのは自由だ。俺の口出すことじゃない」

 けど――と先生はわずかに語気を強めた。

「そんな態度であの子に接することは許されないんじゃないか? あの子が求めているのはきみであって、きみのお兄さんじゃない」

 どうなんだ? と問われ、僕は何も答えられない。

 突然、身体の深い部分を抉られたような気分だった。

 痛い。痛いけれど、それは真実を突きつけられたからだと思う。

 荒木先生の言う通り、僕はずっと兄さんの代わりになろうとしてきた。

 同じ遺伝子を持つのに、僕なんかよりも遥かに優秀だった兄さん。その兄さんの命を奪う形で生き延びた僕は、罪の意識からそうならないといけないと思ったんだ。

 でも、そんな罪なんて本当はないことを僕は知っていたのだ。

 それは単なるコンプレックスだった。優秀な双子の兄と比べた自分の卑小さが嫌だった。だから、誰かに言われたわけでもないのに僕は兄さんのようにならなければいけないと思った。……自分が嫌いだから。

 けれど、そんな歪んだ思いが結局は夜を傷つけたのだ。

 僕がちゃんと兄さんの死を受け止めて、兄さんの分まで生きようと思っていれば――


 ――生きててよかった?


 ……もっと素直に、夜の心に寄り添えていたはずなのに。

「うう……ううう……」

 気がつけば、僕は泣いていた。涙が溢れて止まらなかった。

「……僕は、自分が嫌いです。こんな情けない自分が、兄さんと違って何一つ上手くできない自分が嫌いです。……だけど、夜はそんな僕を好きだと言ってくれた……」

 嗚咽混じりの声で、僕は言う。

 今まで誰にも明かしたことのない心の内を、全て吐き出すように。

「……だったら、僕も僕のことを好きになってみようと思いました。……今すぐには無理でも、少しずつ自分を認めていこうと。こんなことを考えたのは初めてです……」

 きっとそれは、夜が好きだと言ってくれたからだと思った。

 僕一人では絶対に無理だった。けれど、今は夜が支えてくれている。

「……僕は夜に会いたい……! ありのままの、情けない姿で夜と会って……そして夜を支えたい……! 夜のために、僕のできる全てをしたいんです……! それは兄さんじゃない、僕自身の望みです……!」

 だから――と、僕は深く深く頭を下げた。

「お願いします……力を貸してください……! 僕は一人じゃ何もできない……! それでも、これだけはどうしてもやらなくちゃいけないと思ってることなんです!」

 泣きながら、ベッドのシーツの上にボタボタと涙の粒を落としながら、僕は先生に懇願した。

 僕は一人で夜を連れ出すことはできない。僕にできることは本当に少ない。でも、何もないわけじゃなかった。

 自分の弱さを認めると、僕でもできることはあるとわかる。だったらそれを全力でするだけだ。情けなくても格好悪くても、そんなことはどうでもいい。しろと言われれば土下座だってなんだってするつもりだ。そんなことは足を止める理由にはならない。

「お願い……します……!」

 僕は頭を下げたまま、何度もその言葉を繰り返す。

 その時、不意にポンッと手が肩に触れた。顔を上げると、荒木先生が僕の目を覗き込むように見ていた。

「俺ってさ、こう見えていわゆる王道展開って大好きなんだよな」

「…………は?」

「一人の女の子のために男が全てをなげうつ? いいじゃないか、燃えるねぇ。そんなの手助けしないわけにはいかないよな?」

 僕が呆然としていると、先生は突然ニヤッと笑った。

 それはいつもの軽薄な笑み。余裕たっぷりで、どこか人を小馬鹿にしたような笑顔。

 だけど、今はそれがなぜかとても格好よく見えた。

 先生は僕の肩を二、三度ポンポンと叩いてから、グッと親指を立ててこう言った。

「俺に任せろ」

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