1-1

 その日の夜、僕は初めてベッドから抜け出した。

 意識が戻ってからもうずっと寝たきりで退屈しきっていたということもあったし、この病院がどんなところなのか、話だけじゃなく実際に自分の目でも見てみたいという好奇心もあった。

 だけど正直に言うと、一番の理由は単純に焦れたからだ。

 病院で目を覚まし、どうして全身をまともに動かすこともできない状態になっているのか。その理由を聞いた時から、僕はずっと焦れていた。

「きみの方は全身がグッチャグチャでね。普通だったら生き残れるような状態じゃなかったんだが、まあなんとかなかってよかった。ほら、熱もあるし、とにかく今は寝とくこと」

 僕の担当だと名乗ったその医者は、そんな到底医者とは思えないぞんざいな口調で絶対安静を命じた。

 確かに全身が痛みで悲鳴を上げ、頭も熱で朦朧としてたからすぐにでも意識を手放したかったけど、僕はそれでも医者の説明を何度も頭の中で反芻し、自分の身に降りかかった出来事について考えた。

 交通事故。

 そして移植手術。

 最初はずっと泣いていた。涙が止まらなかった。全身の水分が目から流出して干からびてしまうんじゃないかと心配するくらいだった。僕はすさまじい喪失感に苛まれつつ「どうして」と悲嘆に暮れた。

 その期間が過ぎ去ると、次にやって来たのは運命に対する疑問だった。なぜ自分がこんな過酷な運命を背負うことになったのか。頭の中で「なぜ」と延々と考え続けながら突然降りかかった不運を呪い続けた。

 だけどそういった考えもやがて消えていき、最後に残ったのはこれからのことだった。この世界は生きている者のためにあるとよくいわれるが、絶望に沈んでいた僕の心も生きようとする身体に引っ張られる形で次第に浮上してきた。そうすると、自分はこれからどのように生きていけばいいのかという問いが自然と浮かんできた。そして、それが僕を焦らす原因となった。

 思考の中心が「どうすれば」に変化して以降、それが全身の痛みと熱をミックスしながら頭の中に延々と居座り続けることになった。

 答えなんて出なかった。ただひたすら、同じ問いが頭の中に積もっていくだけだった。それは当たり前のように重量を増していき、僕の心を圧迫した。僕は身体と心が訴えるそれぞれの苦しみに翻弄されながら、夢とうつつの世界を行き来する日々を過ごした。

 しばらくすると痛みと熱はわずかながらに和らいでいったが「どうすれば」はやはり消える気配がなかった。いつの間にかそれは変質し、まるで炎のようになって僕の頭の中で燃えだしていた。チロチロと精神を火で炙られているような感覚に陥り、僕はついに我慢できなくなった。

 眠れない。このままだと頭がおかしくなる。気分を換えたい。少しは身体を動かしたい。ついでにそろそろトイレも自力でできるようになりたい。

 僕は正当と思える理由を頭の中で並べられるだけ並べ立て、ついに医者の命令を破る決意をした。

 元来僕はそういった無茶な行動をとるタイプじゃなかったけれど、頭の中で煮詰まった何かに突き動かされるような形でベッドから身体を起こした。

 とはいえ、実はそれだけでも一苦労だった。まるで自分の身体が自分の身体じゃないような感覚で、上手く動けなかったのだ。全身が軋むような痛みを訴え、腕も足もガクガクと震える。それでも僕はなんとか点滴台を支えに立ち上がり、最後には病室から抜け出すことに成功した。

 廊下に出ると、病院内は静まり返っていた。時刻は深夜で、もともと静かなところだと思っていたけど、今は人の気配さえしない。これまで入院した経験などなかったから、夜の病院とはこういうものなのだろうかと感じた。

 しかし人がいないのは好都合だった。これなら勝手に出歩いても見咎められることもないだろう。僕はそう考えて、点滴台をおともに適当な方向へと歩き出した。

 電灯は薄暗かったが、窓から差し込む月明かりが廊下を青白く照らし出していた。外を覗くと、すぐ近くに鬱蒼とした木々の壁があった。そういえば、ここは山奥の森に囲まれているとか先生が言っていたような気がする。

 臓器移植を待つ子供達のための療養所兼病院。

 先生はこの場所のことをそう言っていた。院内がこうも深すぎる静寂に包まれているのは、今も子供達が不自由な身体を抱えながら、自分の命をつないでくれる臓器が来るのを息をひそめて待っているからなのだろうか。

 そんなことを考えていると、自分の身体に何が起こったのかを改めて思い知るような感じがして、全身を走る鈍い痛みが意識に上った。

 この病院の中では、自分は一足先に臓器移植を終えたラッキーな人間なのかもしれない。だけど、生き延びて得られたものは喜びなんかじゃなく重い苦しみだけだ。

 僕は窓際から離れて再び歩き出そうとした。だがその時、ふと見上げた先におかしなものを見つけ、立ち止まった。

 それは『図書室』と掘られた金属製のプレートで、そのプレートの下には大きな木製の扉も見える。

 病院に図書室とはなんとも奇妙な感じがしたけれど、僕はそのプレートの文字に自然と目を引かれた。図書室は学校での数少ない僕の居場所だったからだ。

 僕は本が好きだった。時間さえあればずっと本を読んでいた。本に集中していると自分の気配がこの世界からスッと薄まっていくような感覚になって、それがとても安心できた。

 そういえば、もう随分と本を読んでいない。ここで目を覚ましてどのくらい経つのか正確にはわからないけど、少なくとも数週間は経過しているはずだ。

 そんなことを考えていたら、僕はいつの間にかその扉を開けていた。純粋に本に対する飢餓感がそうさせたというのもあるけれど、その時の僕は頭の中で延々と渦巻く「どうすれば」という考えにほとほと嫌気がさしていた。見知らぬ場所だろうと深夜だろうと医者の言いつけを破っていようと、もうどうとでもなればいいという半ばヤケクソな気分も相まって僕は中に足を踏み入れたのだ。

 そこは不思議な明るさのある空間だった。薄暗いはずなのになぜかハッキリと室内の輪郭が見渡せた。

 電灯でも点いているのかと天井を見上げると窓があった。そこから月の光が差し込んで部屋の中を照らしていた。空気の動きがないのか無数の小さなほこりが空間を静かに漂い、まるで光の粒が目に見えているような感覚だった。

 誘われるように一歩足を踏み出すと、その拍子に空気が押し出されて光の粒がゆらりと流れた。僕はその動きをぼんやりと目で追っていたが、間もなくその動きが止まった。

 息を呑んで、大きく目を見開いた。

 視線の先に、一人の少女がいたのだ。

 少女はペタリと床に座り、広げた本にジッと視線を落としていた。その周囲には、いくつもの本が読み散らかされたかのように無造作に散乱していた。

 腰の辺りまであるかと思える長い黒髪と患者用のローブからスラリと伸びた白い手足を、天窓から差し込む月光がまるでスポットライトのように照らし出している。

 まるで月の光が、いや、夜そのものが少女の形をともなってそこに現れたかのような感覚。

 その光景は、幻想的というよりも非現実的だった。非現実的なまでの美しさだった。

 僕は身体の痛みも忘れて、呆然と立ち尽くしながらその少女を見つめていた。何事もなければ、僕はいつまでもそうやっていたかもしれない。

 けれど背後でバタンと扉が閉まる音が響いた瞬間、そんな現実感のない時間は呆気なく終わりを告げた。

 少女はその音に反応して顔を上げ、目が合った。

 僕は反射的に口を開いた。

「きみは誰?」

 自分で言っておいて、それはずいぶん不適当な言葉に聞こえた。

 なぜならこの場面では僕の方が闖入者で、その質問は向こうが発してしかるべきものだったからだ。

 だけど少女に対する不思議な印象が、自然と僕の口から疑問としてこぼれた。僕は彼女が何者なのか知りたかった。

「誰って? 私のこと?」

 もちろん、この場には僕と少女以外誰もいない。

 少女は少しだけ首を傾げる。それがどこか幼い感じの仕草に見えて、僕は今更ながらにこの少女の年齢について考えた。僕と同じ高校生のようにも見えるけれど、もしかしたら中学生くらいなのかもしれない。

「うーん、誰かぁ。私はなんて答えればいいんだろう。自分が何者かという問いは難しい。我思う故に我あり」

「え」

「デカルトだよ。でもきっと、そういう答えじゃないよね。うーん」

 特に深い問いかけだったわけでもないのに、少女はそれがいかにも難問だといわんばかりに悩み始めた。有名な哲学者の台詞を引用までして。

 そうすると、なぜかこっちが理不尽なことを訊いたような申し訳ない気分になってきた。

「いやその、名前とか……。僕は進藤海っていいます」

 僕は間抜けなフォローを入れながら、今度は自分から名乗った。さっきの不躾な質問のお詫びのつもりだったけど、よく考えたら訊ねた方から名乗るのは当然の礼儀だった。

 ちなみに敬語になったのは、僕が他人に、特に女の子に話しかけることに不慣れだったせいだ。

「シンドーカイ? シンドーカイシンドーカイシンドーカイ」

 僕の名前を聞いた少女は、なぜか何度もそれを繰り返した。

 運動会の発音で連呼しないでほしいと思ったけど、どこか真剣な様子に見えて口には出せなかった。

「進藤が苗字で名前が海なんだけど」

「カイ」

 少女は連呼をやめて、僕を見据えながら名前を呼んだ。

 その視線があまりに真っ直ぐで、僕はドキリとする。

「カイ。うん、カイ。きみはカイなんだね。えへへー、カイ、カイ」

 少女はまるでその音が気に入ったとばかりに、満面に笑みを浮かべながらまた何度も繰り返す。

 なんだか、少し恥ずかしい。

「えっと、それできみの方の名前は?」

 その恥ずかしさを誤魔化すためもあったとはいえ、思わずストレートな物言いになってしまったことに僕は緊張する。

 今まで女子に名前を訊ねたことなんてないので、こんな質問の仕方でいいのかと思った。

 兄さんならきっと、こんなことは考えもしないのだろうけど。

「私の名前? えっと……、カイは私の名前、何だと思う?」

「そんなこと言われても、わからないけど……」

「あ、じゃあねじゃあね、カイが私に名前を付けて」

 それがいかにも名案といった感じの少女に、僕は面食らってしまった。名前を付けろなんて、RPGの冒頭くらいでしかお目にかからない台詞だったからだ。

 どうやら本名は明かしたくないらしいけど、何か事情でもあるのだろうか。だからあだ名をってことなのかもしれないけど、僕はなぜか少し残念な気がした。

「名前を付けろって言われても困るよ。僕は誰かのあだ名なんて考えたことないし」

「好きに呼んでくれればいいよ。カイが思う私にピッタリな名前が私の名前」

 そんなこと言われても困るのだけれど、少女のどこか有無を言わせない雰囲気に、僕は従わざるを得ない気がした。

 この少女にピッタリな名前。

 僕はさっきの光景を思い出す。

 月の光に照らされて、まるで夜の世界から生まれてきたような女の子。

「じゃあ……夜」

「ヨル?」

「あ、うん。僕の勝手な印象だけど」

 そう言いながらも、僕はこの少女に合っているなと素直に思った。

 少女の方も「ヨルヨルヨル」とさっきと同じように連呼して、ニッと笑顔を見せた。

「うん、ヨル。私はヨル。私の名前はヨルだよ。カイが付けてくれた名前。えへへー」

 どうやら気に入ってもらえたらしく、その少女――夜はまたうれしそうに笑った。

 その反応に僕もうれしくなったけど、一方でこのやり取りは一体何なんだろうと、奇妙な感覚を覚える自分もいた。

 やっぱりこの少女にはどこか現実感がないように思えた。もしこれが痛みと苦しみの影響で見た夢で、本当の僕は今もベッドの上でうなされているんだと言われたら、そっちの方がよほど信じられる。

「それできみは」

「きみじゃない。私はヨルだよ。カイはカイ」

「……うん、僕は海。で、夜は一体何者なんだ?」

 だからだろうか、また僕の口からそんな率直すぎる疑問がこぼれた。

 なんだかこの子の前にいると、その不思議な気配に上手く距離感がつかめない。お前は何者だなんて失礼な質問、いくらコミュニケーション能力に難のある僕だって普通だったら口にしたりはしない。

 でも夜がまとう非現実的な雰囲気と、ここ何日間もベッドの上で煮詰まって焦れていた気分が、そういった配慮に対するハードルをほとんどないものにしていた。

「んー、難しい質問だね。少なくとも天使じゃないっていうのは確かかな」

「は?」

 だが夜は、そんな純粋な質問に対して純粋に謎な答えを返した。もちろん意味がわからない。

「だって天使は神の使いだけど、私はそんな役割なんて知らないしね。じゃあ悪魔かなって思ったけど、別に人を堕落させたいとも思わないしなぁ」

 ごく普通にそんなことを語る夜に、僕は相槌を打つこともできずにただ聞いているしかなかった。

「次に考えたのが怪物だけど、これはカテゴリーとしては広すぎるよね。どんな怪物なんだって言われたら私に合う怪物像はなかったかなぁ。正体不明の存在だってことならいっそ宇宙人でもいいのかもしれない。カイはどう思う? 私って何だと思う?」

「……妖精、とか?」

 いきなり話を向けられて、僕は呆然としながら答える。口にして、夜の雰囲気としてはちょっとそれっぽいかもと考えてしまった自分をバカじゃないかと思った。

「あー、なるほどね。でもそういう形而上学的なのとはちょっと違う感じかな。ほら、妖精って物的世界と精神世界の境目を漂ってる感じじゃない? それは天使とか悪魔でも同じかもしれないけど、妖精ってその言葉自体に非実在性が込められてるような気がするから、やっぱり違うなって思うの。ほら、私はこうやって実在してるし」

「……そうだね。実在してるね」

 僕が頷くと、夜は「でしょでしょ?」とうれしそうに笑った。

 なんなんだろう、この会話は。

 まるで世間話をするような口調でニコニコとわけのわからない話を続ける夜に、僕は一瞬本当にこれは夢なんじゃないかと疑ってしまった。

 だけどその時、ふと夜の周りに散らばっていたいくつもの本の表紙が僕の視線をとらえた。

 天使の研究。悪魔図鑑。幻想世界の怪物達。ファンタジー用語集。地球は既に侵略されていた~宇宙人たちの真の目的とは!~。

 怪しげなタイトルが次々と僕の目に飛び込んでくる。いや、怪しげなやつばかりじゃなくて、外国の古典とか詩集とか、哲学とか心理学とかの難解そうな本、果ては聖書なんてものまでその中に混じっていたようだったが、最初に目についたやつらのインパクトが大きくて他の印象はあんまり残らなかった。

 これは、もしかして僕はからかわれているのだろうか。

 名前を付けてくれとか、その後の変な会話とか、ひょっとしたら僕をバカにするためにわざとやっているんじゃないかと、そんな考えが不意に頭に浮かんできた。

 彼女は単にここに入院している患者で、夜中に本を読んでいたら見知らぬ男の子がヒイヒイ言いながら入ってきたので、これはどうやら新入りだなと思って読書を邪魔された腹いせに軽くおちょくってやろうと思ったのでは?

「あれ? どうしたのカイ?」

 そう考えたら、なんだかムッとした。これは僕にしては結構なことだった。

 僕は元々、誰かにバカにされても腹を立てたりすることはほとんどなかった。静かに傷つくだけで、怒りに結び付くほどのエネルギーにはならないのだ。そういう扱いに慣れきっていたからというのもある。

 だけど、今は違った。自分でも不思議なくらいストレートにムッとした。たぶんこれも、今僕の中をうごめく正体不明の熱量のせいなんだと思う。

「ねえねえ、それよりもカイは? 私、カイのことがもっと知りたい。カイはナニモノ?」

 そんなことを考えていると、夜が少しだけ距離を詰めながらそう質問をしてきた。

 僕は咄嗟に床に散らばった本に目を走らせ、その中の一冊に目を留めて、言った。

「クローン」

「え?」

「僕はクローンなんだよ」

 その本の表紙には『クローンとはなにか』とあった。大きさから見て、おそらく科学系の新書か何かだろう。

「カイはクローンなの?」

 目を見開く夜に、僕はそうだよと頷く。

 どうしてこんな答えをしたのかというと、そっちがその気ならこっちも同じ土俵でからかい返してやろうと思ったからだけど、それはあくまでも表面上の理由だということは自分でもわかっていた。本当は、その時もっと強い衝動が僕を駆り立てていたのだ。

 自分が生き延びた経緯を聞いた時から、僕の中に渦巻く形にならない感情。

 そして、本の表紙を見た時に脳裏をよぎった昔の記憶。あの言葉と笑い声。


 ――お前って、陸のクローンみたいだよな。


 今となってはもう「みたい」では済まない。

「誰の? カイは誰のクローンなの?」

 夜は僕のふざけた答えにも気にした様子はなく、むしろ興味津々といった感じで距離を詰めてきた。

 僕の理性はそこまで答えるつもりはなかったけれど、腹の中の熱い何かが勝手に言葉になってほとばしり出た。

「兄さんの」

「カイのお兄さん? どんな人?」

「死んだんだ。もういない」

 僕は自分で自分の言葉にズキリと痛みを感じた。まるで兄さん――陸が僕の頭の中でそう呟いたように聞こえたからだ。

「どうして死んだの?」

 僕は思わず夜の目を見た。そこには純粋で、どこまでも真っ直ぐな興味の光だけがあった。

 普通なら、そんな無遠慮な質問はあり得ないだろう。人によっては激怒したっておかしくない。

 でも、その時の僕には怒りに類する感情は一切なかった。そもそも僕は誰かに怒りの感情なんて見せたことがないんだけど、それにしたってそういったものが欠片も感じられないのはさすがに不思議だった。

 夜の現実感のない、どこかミステリアスな雰囲気がそうさせているのだろうか。

 いや、それもあるだろうけど、きっと僕は誰かに聞いてほしかったんだろうと思う。この現実がどれほど理不尽なものか、誰にでもいいから吐き出したかったのだ。

 僕は小さく深呼吸をしてから、ゆっくりと口を開いた。また腹の中で熱い何かがうごめいた気がした。

「兄さんは、僕に臓器を提供して死んだんだよ」

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