7号道路

「行ってやらないのか?」


「何がです?」


「7号だよ。おまえの恋人が待ってるって言ってたじゃないか」


「その7号の公共事業を潰したやつを追ってるんですよ今。会えるわけがない」


「でも、会って安心させるぐらいは」


「できないです。そういう性分なんで」


 7号道路。行き止まり。

 明日は知れない日々。彼女が待っているというだけで、死地からも抜け出せるような気がする。

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存在しない7号道路(短文詩作) 春嵐 @aiot3110

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