第4話 起きたら赤ちゃんに、なっていた件
全てが閉ざされた闇の空間で何も見えず、何も聞こえない中で、何故か安心感がありここが何処なのかが分かる。
多分ここは、お母さんのお腹の中だ。
でも、なんで赤ちゃんからなんだよー!
それからどれくらい経っただろうか一週間かそれとも、一ヶ月かそしてようやく産まれるようだ。
閉ざされた闇の中から少しずつ闇が晴れてきて目が覚めたら、銀髪銀眼のめちゃくちゃ美人で子供を産んでいるのかってぐらい若々しいお母さんがいた。
「おぎゃあー!おぎゃあーー!」
優斗は何故か泣いてしまう。
優斗の泣き声を聞いてお母さんは
「よーし、よーし、大丈夫ですよー」と優しい言葉をかけてもらい泣き止むことができた。
「アレイナ様、どうやら元気な男の子のようですね」とメイドの姿をしている人にお母さんは声をかけられていた。
そして、どうやら僕のお母さんの名前はアレイナというらしい
しかし、どうゆうわけか知らない言語なのに意味が分かる。
多分だけど、これも神様効果だよなー。
そこで突如
「バン!!」と音を立てて誰かが入って来た
「アレイナ!!アルレインはちゃんと産まれたか!?」
バン!!という音でビックリした僕は、また泣いてしまった。
その瞬間、部屋内が急激に寒くなり悪寒が走った。
「ねぇ、カル?あなたのせいで、またアルレインが泣いてしまったのだけど」
その言葉を聞いたカルという男性、おそらくだが父親が顔を青くさせて震えていた。
父親は、後退り土下座をした
「すみませんでしたー!!」
それはもう、見事で完璧な土下座だった。
「しょうがないわね、でも次したら凍らせるから」
父親はまた青い顔をしてコクコクと頷いた
それから僕が産まれてから、一ヶ月ぐらいたった。
どうやら僕は、ゼファー様が言っていた通りグラフィール公爵家の三男坊のアルレイン•グラフィールとして産まれたようだった。
そして僕は未だに慣れない食事の時間がやって来た。
「アルちゃーん!ご飯でちゅよー!」
母さんは、アルに向かって赤ちゃん言葉で、話しかけて来た、それがまた恥ずかしいのである。
アルは母さんの声が、聞こえた瞬間逃げようとしたが赤ちゃんであるアルにできるわけがなく、まんまと捕まって大人しくなった。
当然赤ちゃんのご飯とは、ミルクだ!それを飲むということは、当然めちゃくちゃ美人なお母さんの胸が見えてしまう訳で、めちゃくちゃ恥ずかしいのである。
ただまぁ、まだ赤ちゃんという訳で性欲というのは、全くと言っていい程にないのが、せめてもの救いだと思った、めちゃくちゃ恥ずかしいけれど。
「うーーん、やっぱりアルちゃんは、おっぱいあまり好きじゃないのかしら?」
母さんは、心配する様に呟いた。
「………チュッパ!チュッパ!」とアルは羞恥心を隠しながらも、心配させまいと必死になって、おっぱいに、むしゃぶりついた。
「あらあら、アルちゃん急におっぱい飲むようになったわねー」
そして赤ちゃんなので、食事をし終わった後には、とても眠くなっておりすぐに眠りに落ちたのであった。
アルは、一週間前の時から試していたスキルの練習を開始することにした。
(うーん、大事なのは何なのかが分からないだよなー、うーん)
(ラノベだとイメージとかだけど、まぁ、試してみよっと)
アルはラノベと同じようにイメージして、スキル発動を念じた、
その瞬間、確かにスキルが発動した!
(今スキルが、確かに発動した!!!だが、何も起きなかったということは、《万物創造》を発動した時に、何を創造するのかをイメージしてなかったからだろう)
(なら今度は、何を創造するのかイメージしてみよう)
(創造するのは、この世界で生きていく為に必要な知識などを教えてくれる、ナビのようなスキルを創造しよう!)
(よし!イメージは出来たならスキル《万物創造》を発動しよう!《万物創造》!)
次の瞬間、身体の中にある何かがごっそりと取られた...
(な...んだ……こ...れ……は……)
そして、アルは意識を手放した……
[スキル《魔力感知》を獲得しました]
(うーん、あれからどのぐらい経ったんだ?)
『約半日です』
(うん...半日!?そんなに倒れてたのか?うん?なんだ今の声は??)
『私はマスターに造られたスキル《大賢者》です』
(造られた?)
『はい、マスターがナビのようなことが出来るスキルを創造したので』
(確かにナビみたいなスキルを創造したな、だけどなんで倒れたんだ?)
『それは恐らくスキル《万物創造》のせいかと、スキル《万物創造》は創造するのに魔力を媒介にしてスキルを創造していますが、スキル《大賢者》を創造する魔力が足りなく魔力が枯渇したのだと思われます』
スキル《大賢者》に説明され納得した僕はスキル《万物創造》を使いこなす為に魔力を増やす事にした。
(大賢者、魔力を増やす方法は?)
『魔力を消費して魔力総量を上げることです』
(分かった、魔力を消費するなら操作しなくちゃ行けないということだよな...?なら創造するのは、ラノベなんかでよく見る魔力を操作するスキルだな)
『マスターはスキル《魔力感知》を獲得しています』
(えっ!いつ!?)
『気絶した時に何かが無くなるのを感じたからです。』
(《万物創造》!)
魔力が少しなくなり、
[スキル《魔力操作》を創造しました。]
(やったー、でもなんで今回は気絶しなかったんだ?)
『スキルに使用する魔力の違いかと』
(なるほどね、創造するスキルによって魔力が違うのか、ならいいスキルを創造するには、魔力をいっぱい増やす必要があるね、そうと決まったら早速今日の夜から訓練を開始しよう)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます