きみが自由を愛するから、僕はきみを愛す

ある日、僕の人魚姫が言った。


バスタブを星で満たしたい。


ヒトデの置物は重すぎたし、

金平糖は儚く溶けた。


嘆く彼女にしまいこんでいた

家庭用プラネタリウムを差し出す。


満天の星の下、

人魚姫は青く輝く尾ヒレを脱ぎ捨てた。


高原を歩くから足にするね。


得意そうな彼女は、

とてもとても可愛らしかった。

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