滞在四日目 〜中編(2)〜

彼は誰と葉山は公園に、花梨は城にいる頃。

紫苑は三原と薬師丸と共にかふぇにきていた。

お昼ご飯には少し早い時間ではあるが、薬師丸にはそんなことは関係ないようである。


「やっぱりあのコーヒーはモカを主軸に5種類の豆をブレンドしてるんじゃないかなと思っていますね」


「ほうほう、君もそういうことに詳しいのかね!」


席につき、紫苑がそう言うと薬師丸はニコニコと上機嫌に口を開いた。

そしてペラペラとマシンガントークが始まったわけだが、紫苑はうんうんとテキトウに愛想笑いを交えて頷いている。


「コーヒーとサンドイッチを1つください」


例の双子ちゃんの片割れがオーダーを聞きにくると紫苑はそう告げる。


「あ、、、。僕ちょっとトイレに、、、」


三原も注文しようとしていたようだが、突然そう言って何故か目を押さえながら立ち上がった。


「行ってらっしゃい」


紫苑はにこりと笑ってそう言ったが、続けて小声でこう言った。


「ここは抑えておくよ」


「あの、ご注文は、、、」


「あ、僕もコーヒーとサンドイッチで」


三原は双子ちゃんの言葉に慌てて注文をすると、紫苑さんの言葉にありがたいという感じで笑ってトイレに走っていった。


「コーヒー、お好きなんですね」


「コーヒーは最高の薬だよ!!」


三原の様子におや?と言う表情をみせた薬師丸であったが、紫苑の言葉に意識は逸れたようだ。


「うんうん、やはりそうですよねー。ところで薬師丸さんは普段どんなことをされているのですか?」


「コーヒーのカフェインは目覚めを呼び起こし、時に喘息などの抑制作用すらある!と思えば過剰摂取となると毒にもなる。いやはや、本当に素晴らしい飲み物だよ!!」


「飲みすぎは良くないですね、これは他のことにも言えますが。ところで…」


「ん?私かね。それはそうだな。観光先で仕事は厳禁だと言われているが私は真面目な仕事人間だからね。

観光ももちろん必要さ。

人には心を休める時間というのは仕事と同じくらい必要な物だよ。

どんなに便利な道具と言っても使い続けていては早かれ遅かれ壊れてしまう物だ。

まぁ、それを癒してくれるのは一杯のコーヒーなのだがね。

それは美味いに越したことはない」


言葉のキャッチボールというものを薬師丸は知っているのだろうか。

ふと、紫苑の中にそんな思いがよぎったがおそらく薬師丸はそんなこと全く関係ないのだろう。

ニコニコと上機嫌で言葉を紡いでいく。


「たまにはゆっくり楽しむのもいいものですよねー」


もうなるようになれと言うように紫苑は相槌を入れていく。


「いやぁ、君のような人が私の助手をしてくれるとありがたいんだがね。三原くん、彼も悪いわけではない。まぁだが見ての通り頼りない。それにコーヒーを入れるのもそううまくもない。ここのコーヒーは箱で買って帰るつもりなんだかね。果たして彼がここのマスターのように上手く入れれるか否かというのはまた別の問題なのだよ、わかるかい?いや、君のような人間ならその心をわかってくれていると信じているよ。まぁそれはさておき、甘いものは好きかね?私はコーヒーも好きだが甘いものにも目がなくてね」


紫苑の相槌が薬師丸にとっては程よいスパイスなのだろう。

息つく暇もないくらいにつらつらと言葉を吐き出した。


「三原くんも頑張ってくれている感じはしますね、たまには労ってみるのもいいかもしれませんよ」


これはもう、食事が届くか三原が戻るまで止まることはないだろう。

それにしても、これが日常茶飯事というのならば三原も大変だなという紫苑の思いをそっと言葉に織り交ぜてみた。


「甘いものも好きですよ」


そして最後にそう付け加えてニコリと笑う。


「いやぁ、君にわかるかね?若い人というのはあまり若い時に褒められて育ってしまうとやがて歳をとったときに左折を味わうと如何にもこうにも立ち直り方がわからず折れてしまうものなのだよ。私にも経験はあるからね。だがしかし、私のように若い頃にしっかりと鍛えておいて貰った結果このように素晴らしい地位と人格を備えることができるもんなのだよ。もちろん、心の中では感謝しているのだよ。だがそれを敢えて出さずに厳しいことをいう。そうやって下を育てていくのだよ。甘いものは疲れを癒してくれるからね。コーヒーに甘いものは欠かせない。ここの名物は実に興味深いよ。ひえ団子だったかな?あれば実にいい。知っているかね?この島のものはあれをみたらしで食べないという。実に興味深いと思わんかね」


最後の一言が油だったのだろうか。

オイルを刺した機械のように生き生きとした顔で薬師丸はそう話す。


「そういう育てかたもありますよね。ひえ団子、コーヒーと合わせるのはなかなか珍しいですが、意外に悪くないですね」


そう返しながらも紫苑はどこかそわそわとし始めた。

食事はまだだろうか。

もしくは三原はまだ戻らないのだろうか。

そんな紫苑の思いを微塵も感じ取ることなく薬師丸は口を開く。


「そういう育てられ方をした若者がこの日本という国を将来育てていくのだよ。まぁ、言ってしまえば私は日本各地の土地を見て回る、そんな研究を生業としているのだがね。いやぁ、その土地その土地によって味覚や価値観、土壌、もちろん食べ物の趣味なども違うのは実に面白い。ここのひえ団子を砂糖醤油で食べるというのも興味深いだろう?普通に考えるならば砂糖醤油などという原始的なものよりもみたらしの誰の方が甘く甘美なものだと思わんかね。しかし、見たところ文化の遅れているこの島では砂糖醤油というものが島民の心を癒すのだよ。ここのマスターのコーヒーは素晴らしいが私はみたらしの方がいいと思うのだがね。三原くんは砂糖醤油を好むらしいのだが君はどうかね?」


尚も続く薬師丸の長い話を聞いていると、足取りは重くと言った様子で三原が戻ってくる。

なんだか顔色が悪い、、、いや、疲れたような顔に見えた。


「なるほど、自ら現地に赴いて調査をする、というのは素晴らしいですね。前回はみたらしを食べたので、今回は砂糖醤油を食べてみようかと。あ、すみません!砂糖醤油でひえ団子ください」


紫苑は薬師丸の話に相槌を入れながら近くを通った双子ちゃんの片方に追加注文を入れる。

注文を終えた頃に三原は席に戻ってきた。

紫苑はちらっと三原を見ると、薬師丸に気づかれないようにそっと胃薬を差し出した。


「あ、、、どうも」


苦笑いをしながら三原はそれを受け取る。

紫苑はもう三原に同情しかなかった。

ほんの数分、薬師丸の相手をしただけでこんなにも疲弊しているのだ。

普段の三原の心労を思うとなんとも言い難い思いしか浮かばない。


「遅いじゃないか!君はいつもそうだ。肝心な私の有難い言葉を君はいつも聞き逃すんだ。わかっているのかね?そういうところだよ!だからいつまで経っても助手という立場から抜け出すことができないのだよ。そんなことではこの先、どのようなことがあろうと君は人の上に立つことができない底辺のままなんだぞ?わかっているのかね?」


三原が戻ったことに気付いた薬師丸はまるで鼻から蒸気でも吹き出しそうな勢いでそう怒り始める。


「まあまあ、せっかくのコーヒーが冷めてしまいますよ。」


ほらほらと紫苑が助け舟を出すも、薬師丸には無意味だったようだ。


「ほら、この紫苑くん、だったかな?彼を少しは見習い給え!私の数少ない言葉からこんなにも私のことを理解しているじゃないか。君にもそのような特技が備われば私の下だけではなくもっと上を目指すこともできるのだよ。いつも三原くんには言い聞かせているのだがね。確かに面白いところに気づく感受性は持ち合わせているがそれだけではダメなのだよ。ここが怪しいのではないか、ここにまだ誰も知らない未知のものが眠っているのではないか、そう言った感が足りないのだよ!この島には観光にきたことはわかっているのだがね。こう言った美しい、文化の遅れた場所には何が私の知らないものが眠っている。好奇心、そう、好奇心が刺激されるのだよ。子供ゴゴロとでもいうのだろうか。探究心、好奇心、そう言ったものを忘れては研究者としてやっていけないものなのだよ」


紫苑の助け舟は薬師丸には火に油だったようだ。

より一層、勢いよくそう話す様子にもはや苦笑いしか浮かばない。

今まで色々な経験をしてきた紫苑ではあるが、それと別の意味で怖い生き物だという思いすら浮かんでくるようだ。


「ははは、彼はまだ若い。これから伸びていくのを待ちましょう」


もはや笑いは渇き、まるで棒読みである。


(コーヒーまだかなぁ)


まるで現実逃避でもするかのように紫苑は心の中で呟いた。

店員さんが何かを察して薬師丸のコーヒーだけを先に出してくれたのだが、それが逆効果だったのではとも思う。


「若いからこそだよ!私の背を見せて育てるとでもいうのかな。私がどのように探究心を燃やし、どのように好奇心を発揮し、そしてその得たものからどのような答えを導き出すのか。常日頃からそのような話を彼にしているのだがね、彼はいつもこんなふうに締まりのない顔でヘラヘラと笑っている。そんな締まりのない顔ではそもそもどこに行っても舐められてしまう。どう見ても彼は歳のわりに童顔だからね。これでもかれは30代なのにどうだ、紫苑くんとさほど変わりないように見える。まずはその威厳の足りなさも問題なのだがね、心持ちの問題なのではないかと私は思うのだよ」


ふんっと鼻を鳴らして薬師丸はそう話す。


「研究には探究心や好奇心は大切ですからね」


そう紫苑が言った時、コーヒーとサンドイッチを持った男性店員が席へとやってきた。

キッチンの服装だろうか。

もしかしたら薬師丸の話ぶりに双子が配膳拒否したのかもしれない。

食事が運ばれてくると紫苑は薬師丸には見えないように、三原に向けて親指を立ててにっこりと笑った。


「ありがとうございます」


紫苑は色々な意味合いを含めるかのように店員ににこやかに笑ってそう伝えた。

店員は少しだけ、、、どこか哀れそうに見える表情を見せたが何も言わずに一礼をしてキッチンの方へと帰っていく。


「そう!そうなのだよ!いやぁ話がわかるじゃないか!もちろん研究だけではないが人生というものは探究心や好奇心を忘れては楽しめないというものだよ。三原くんにも再三言っていることだがね?あぁ、ありがとう。美味しくいただくとしよう。さて、このコーヒーについてもサンドウィッチについてもそうだ。サンドウィッチにはマヨネーズというのは多いだろう。しかし、辛子を入れるものもいれば砂糖を混ぜるものだってある。それこそ土地柄、そして人の好奇心なのだよ。食という中でどの組み合わせが自身の口に合うのか、何をどうすればより美味しく感じるのか。探究心、好奇心、そう言えるのではないかね!」


そんなやりとりを気にも止めないと言わんばかりに薬師丸はそう話し続けていた。

紫苑はサンドイッチを頬張りながらこくこくと頷く。

三原はというと、静かにコーヒーを飲みサンドウィッチをそっと口に運びうんうんと頷いている。

一口頬張ったサンドイッチを飲み込むと三原は口を開いた。


「薬師丸さん、食事中は、、、」


「おお、そうだった。つい熱が入ってしまった」


三原の言葉に薬師丸は急に黙り込み、もぐもぐと食事に集中し始めた。

一時の穏やかな静寂が訪れる。


「この島でなにか面白いことはありましたか?」


食事を終えた紫苑は、コーヒーで一息つくとそう話を切り出した。

薬師丸はサンドウィッチをバクバクと食べ終わり、ごくりとコーヒーで飲み込むと、紫苑のその言葉に口を開き出した。


「この島は非常に美しい!私がこれまでに回ったどの場所よりも美しいと思っているよ!つぅーつぅー洞にはいったかね?あの透き通るような水、だが、だからといって沖縄のように珊瑚が盛んに生えているわけでもない。といっても沖縄のような魚の生態を見ることができる。海の成分はもちろん沖縄とたいさないのだろうけらどね。今回は観光目的なのだから検査キットがないのが非常に残念だ!是非とも水の成分が知りたくてね。水を補完しようと思ったら止められてしまったのが非常に残念だ。そうそう、ここのヒエについても品種改良というじゃないか!あれはどのような品種との掛け合わせの中で育ったのかも非常に気になるところではあるがまぁそれは土産の菓子を買って帰って調べればいずれわかることなので今はいいとしよう。さらに残念なのはあの城だな。内部を知りたくもあるしあの青い城壁、石の成分は実に興味深いものだ。あの青さはおそらくラピスラズリで間違いないとは睨んでいるがあのように大量にとなるといったいどのような経緯で作ったのかは気になるところだ。あとは祭りが非常に気になるところではあるよそれから、、、」


薬師丸は話をしていないと息ができないのだろうか。

そう思わせるような勢いで一気に語る。


「つぅーつぅー洞にはまだ行っていないですが、この旅行中には行きたいですね。あと、あれは本当にラピスラズリなのですね」


薬師丸が一瞬黙った隙をみて紫苑は急いで言葉を紡ぐ。

そうしなければきっとまた口を開くタイミングを失うだろう。


「あぁそうだ。この村の風習も面白いものだな。夜に外に出てはいけないというのは独特の文化を感じる。確かにそれぞれの村や街には言い伝えというものがある。夜に爪を切ってはいけない、新しい靴を家の中で履いてはいけないなどと様々なものがあるがその一つなのではないかと思っているよ。もちろん、郷に入っては郷に従えだ。私はそれを大事にしているのだよ。そもそもその土地を調べたいと思っているのにその土地のものと不仲になってしまっては有力な情報は何一つ得られないからね。私のようなコミュニケーション力の高いものならばくろうもしないのだろうが、三原くん、君はそういうものが苦手と見える。それじゃダメなのだよ。私くらいのコミュニケーションの高さが無ければそもそも有力な情報を得ることは絶対にありえないのだよ。」


よほど興奮してしまったのだろう。

ヒートアップした薬師丸は勢いよくテーブルバンっ!と叩いた。

それに合わせてコーヒーのカップがカタカタと音を立てて揺れる。

店内や店員の視線は当然のように自分達へと注がれた。

いや、元から注がれていたかもしれないが。


「うんうん、地元の方との協力関係は大事ですね」


まぁまぁ落ち着いてとでもいうような仕草をしつつ紫苑はそう相槌を入れたが、薬師丸には全く伝わっていない様子だ。


「君!つぅーつぅー洞をこの島にきて見ていないとは非常にもったいない!是非一度はその目に焼き付けておくべき美しい光景だよ!そう、例えるならば桃源郷!花はなかったのだがね、それほど美しい光景が広がっていたといえば伝わるだろう。あの光景はこの島に来たものだけが拝むことができるというものだよ!そうそう、あの城壁を少し削り取って持ち帰りたいとは思っているのだがね、島民に止められてしまったよ。まぁ、私としてもそういった歴史物を傷つけることは忍びないから諦めてはいるのだがね、見たところ間違い無いのではと私は睨んでいるよ。叶うことならば分析をしてみたいところではあるがね。私の仕事柄、その話は何度となく上がってはいるのだよ。あの素晴らしい青い城壁というものは日本各地どこを探しても間違いなくここだけのものだろう。そのことをここの島民は誇ってもいいくらいの代物だ。是非とも一欠片だけでも譲り受けたいものだがね。まぁ、仕事を忘れなければいけないと思っていてもやはり私の好奇心は押さえきれないところだね。あとは残りの滞在期間中に島民の心を私が掴めれば可能性がないとはいえなくもないのだが、こう言った団結力の強い村の人間というものはよそものをまるで虫けらか何かのように嫌い、警戒する傾向にある物だからね。そこは私がどんなに説得したところで難しいと言えるだろう。だからといって三原くんにそれができるかどうかというともちろん無理というものだろうからまぁそうだな、諦めたといっても諦めきれないところではあるね」


まだまだ話は続きそうだが、ちょうどよくお団子が3人の元へと届いた。

もしかしたら店員がタイミングを見計らっていてくれたのかもしれない。


「お、団子が来たみたいですね、食べましょうか。ふむふむ、砂糖醤油、これはこれでなかなかいけますね」


紫苑はこれ幸いと、早々にお団子を口へと運んだ。


「あぁ、例の団子がきたようだね。ありがとう。やはり君は砂糖醤油なのかね。私にはわからんな。もちろん私も食べた。だからまぁ、それなりにうまいとは思うが団子といえばみたらしじゃないのかね。もちろん、あんこが1番だともおもっているがね。砂糖醤油というものは餅にこそ一番あうと私は思っているよ。この私の考えも育った環境、土地柄からの価値観であって私と違い餅にはきなこが定番だというものもいるからそこが面白いところなのだよ。おっと、いかんな。また話し込んでしまったな」


そう言って薬師丸はやっと言葉を切り、ゆっくりと味わうわうに団子を食べ始めた。


「前回はみたらしを食べましたからね、両方食べてみて違いを比べてみているのですよ。そろそろ僕はこれで。午後は行きたい所がありますからね」


紫苑はさっさと団子を頬張り食べ終わると薬師丸にそう告げて立ち上がる。


「おお!それは非常に残念だ!君とはもっと話てみたいところだな。また時間があれば食事でも一緒に」


そんな紫苑に薬師丸は笑みを向けた。


「ええ、機会があればまた」


やっと解放されるという案だからだろうか。

紫苑はとてもいい笑顔を見せた。


「三原さんも頑張ってね」


紫苑は三原の方を向くとそう言いながら、苦笑いを浮かべた。


「あ、ありがとうございます」


三原はそんな紫苑の心情を察したのかははっと笑い礼を述べた。

紫苑が席を離れる前に財布を取り出そうとすると薬師丸はそれを断った。

よほど紫音との話が楽しかったのだろう。

ここの支払いは全て自分が出すというのだ。

紫苑は薬師丸の言葉に甘えることにして、かふぇを後にするのだった。


ちょうどその頃、弟子の風華はというとダンスを終えた頃であった。


さて、公園を後にした葉山と緋色はどうしている頃だろうか。


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