第19話 戦闘開始!160対1
銃の軌道までは読めないんだよなぁ、、
兵隊と銃弾に追われて逃げ続ける。建物はあと数100mぐらい。
「動くな!」
視線の先にはバリケードを構築しこちらに銃口を向ける兵隊がいた。
「30と30で全員か」
急ブレーキをかけ触眼を構える。片手じゃきついな、、、
「そのまま刀を置き手をあげ膝を地面につけろ!」
「誰がそんな命令に従うか」
べっと舌をだし刀を振る。空間が削り取られ兵士たちの目の前に移動する。
「なっ!」
「ほら、撃ってみなよ」
刀をしまい近接攻撃を始める。相手が銃を持っている分急所がずいぶんと狙いやすい。
「う、撃つな!味方にあたる!」
「距離を取れ!距離を!」
「そんな時間は与えないよ」
兵士の手を掴み放り投げる。周りを巻き込み飛んでいく。
「はぁ!」
銃を捨て殴り合いに発展させようとするがあいにくこっちは先が視えるんだ。
合気の要領で投げ飛ばす。気が付けば追いかけてきた隊の半分、15人は伸びていた。
「く、くそ、、、」
「全員しゃがめ!!」
バリケード先の誰かがそう叫ぶ。隊員全員がしゃがむと向こうから弾幕が飛んでくる。が、もう対策はしてある。
伸びている兵士が持っていたグレネードのピンを抜き奥に投げる。
爆発すると弾幕は通らなくなった。
「あいつは見えるだけじゃないのか!?なんで爆発に能力が乗ってる!?」
「なんでだろうねっ!!」
触眼を振るい移動する。さすがにバリケードは超えられないか、、、、
あ、蹴れば壊れるじゃん
「ど、どんな脚力なんだ!!」
「撃てぇ!」
こんな近距離で撃ったら?あれ?こんなに距離あったっけ?
「眠いのに起こすなよな、、」
「!?」
全然気が付かなかった!いつの間に担がれて!?
急に止まると投げ捨てられる。
「お前誰だ?」
「うちのこと知らずにぶん投げたの?」
「入りたてで起きたてだから頭が回らん隊長に言われて相手してるだけ」
「うちより強いやつが相手してるなんて言えるんだよ?」
頬をなにかが掠める。触れてみると血が流れていた。
「避けれてないじゃん」
視ても切られてる、、、そんなに早いのか?
「鬼力は?何?」
「それが最後の言葉でいいのか?」
「死ぬならもっとマシな事言うよ」
そういうと一歩踏み込んだ。ここまでは見えるんだのにほら、腕が飛んだ。
棗隊、見敵必殺! 狗神 波音 @nekuroSANNMASA
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