第16話 戦闘開始!〇〇編

「隊長、標的行動停止しました」

隊員からの通信が入る。さすがに死んでないだろ。ゴム弾だし

「隊長、弾が貫通してます」

「、、、貫通?ゴム弾にしなかったのか?」

「隊員たちの方はゴム弾が行き届いてましたがヘリまで行ってなかったようで、、」

「息はないのか?」

「息は、、、あります!!」

「貫通してるんじゃなかったのか?」

「肺も心臓も肝臓も貫通してますが息があります」

幻影でも見てるのか?とにかく死なれたら不味い。

「建物内のG隊を救護隊に、できる応急処置は施せ」

「了解、今からC隊は任務を索敵から運搬任務に変更、G隊までこの子を運びます」

「なにか事が起こり次第報告、発砲を許可する」

「了解!」

とにかく救護隊に任せればいいだろう。応急処置どこまで覚えてたかな。

「隊長、隊長!」

「ん、あぁ久美か」

「伯爵って呼んでくださいよぉ」

「とにかく作戦には参加できるのか?無理なら建物内の救護隊に行け」

「、、、了解。一回救護班の子達にお世話になるね」

そう言って通信が切れる。そろそろ戻すか

「全部隊、状況は?まとめて報告しろ」

「全部隊異常なし。G隊は少女と伯爵様以外誰も使用してません」

「なら、全部隊G隊のいる建物1階エントランスルームに集合、最終作戦会議を開始する」

方向転換し建物へ戻る。

「由良、棗の様子は」

「長門と行動中、まだ気づかれてませんよ。どうしたんですか?」

「また人の体捕ったのか」

「そうなんですよ。なんと夜斬 春の体ですよ!棗の考えてることが丸見えです」

「相手は未来だぞ。慢心するな」

「はい(´・ω・`)」

話してるうちに着いたか。

「あ、隊長!」

隊員が敬礼して迎える。

「今から作戦会議を開始する。全員戻れ」

そう言うと隊員たちがすっと消える。その後、全部隊の行動記録が頭に入り込んでくる。演算が間に合わないんだよいつもいつも

「ふぅ。とにかく今由良が棗の行動を監視してるから、こっちには何をしようとしてるのか筒抜けだ。だから待ち構えて迎撃する班と追跡する班で別れて挟み撃ちにする」

「分け方はどうするのかな?」

「俺のA、B、C班と久美、由良で追跡、D、E、F班と、、あいつは?」

「期待して寝てなくて今スタート地点で寝てるよ。まったく、いけない子だねぇ」

起きないのか、、、?作戦が狂ってしまう。

「とにかく起こして説明しろ。お前は迎撃部隊だと」

「了解。G隊の子達は?」

「俺と援護に回る異論はないな?絶対勝つぞ」

そういって全部隊を展開する。

「内容は思ったこと、言った通りだ。いいか?ここからは各隊長の指示に従い行動しろ。Gは後方の設営テントで救護班として展開させる。無理なら無理で即退却だ。」

「了解!すべては平和と命のために!」

「準備はいいか?戦闘開始だ」

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