第13話 新作のネタ

 新作のネタが降りて来た。

 今、エタってる作品で、プログラムを題材にしたファンタジーがある。

 プログラムって実は間口がとても狭いと気づいた。

 狭いので広げたい。

 表計算はどうなのかと考えた。


 店売りのそこそこ良いパソコンなら必ず入っている。

 間口が広いと考えた。


 使ってない人もいるかもだけど、プログラムより良いはずだ。

 表計算で魔法をシミュレーションするぞ。


 ええと魔法には魔力が必要だ。

 表計算スキルで魔力の項目を作ると魔力を使った事にする。

 そしてその隣に炎魔法の項目を作ると魔法発動でどうだ。

 変換プロセスがいるな。

 変換プロセスはずばり式だ。

 ただ、可変にしたりすると、強くなりすぎる。

 いくらでも倍率を変えられるからね。

 マックスで等倍までの縛りをつけよう。


 これだと面白くない。

 お話も広がらない。

 そこで、項目に魔法速度なんかを設定する。

 これにも当然魔力を使う設定にする。


 魔力の一割が移動で九割が威力に換算されるとかやる訳だ。

 素早い敵なんかには移動が九割で、威力が一割とやる。

 当然、範囲攻撃するには拡散の項目を作る。

 威力を高めるのなら圧縮だ。


 儀式魔法なんかもこれで出来る。

 他人の魔力の項目を作って、合計を出して威力やその他の項目に変換だ。


 こういう設定は得意。

 元プログラマーだからね。

 改訂版がこけたので次はこれを書くとしよう。


 こういう魔法システムとかから入るのが、ドラマチックな展開にならない原因だな。

 キャラの設定とか、キャラの過去とか、クライマックスとか、そういうのを最初に作らないといけないのは分かっている。

 そっちは今から作ろう。


 とりあえず、タイトルとあらすじを書いてみた。


 タイトルは『魔境の森の賢者は今日も項目を設定する~俺は魔法使い一家の落ちこぼれ。転移魔法の失敗で魔境に追放された。だがしかし、覚醒した俺は賢者級。目指せスローライフ。ざまぁもあるよ~』


 あらすじは『僕は魔法使い一家に生まれたのだけど、スキルのせいで魔法が全く発動しない。

異母兄弟には馬鹿にされ、たびたび魔法の実験台にされる日を送っていた。

ある日、転移魔法の実験台にされる事になった。

転移した先は深い森の上空。

頭を打って前世の記憶が蘇る。

転生したのか。

この体の記憶によれば持っていたスキルはスプレッドシートでいわゆる表計算だ。

項目を設定して計算する。

こんなんでどうだ。

A1に『魔力』、A2に『10』、B1に『炎魔法』、B2に『=A2』。

簡単だな。

今まで使えなかったのは、数式バーを設定してなかったせいだな。

B2の『=A2』がみそだ。

働きづめだったし、スローライフを満喫するのも良いか。

俺はいつしか魔境の森の賢者と呼ばれる事になった。

そして、持ち込まれる厄介事の数々。

頼むから俺にスローライフをさせてくれ。』


 これをいっちょやりますかね。

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