第2話 生まれ出る事のない子供達へ



 ―-生まれ出づる事のない子供達へ


 ―-私は歌を歌う


(せめてその魂に安らぎを)


(少しばかりの幸福を)


 少年と少女は 翼を広げて


 空へ飛び立ち 母なる大地に別れを告げる


 次に生まれ変わる事があるなら


 そこは楽園であってほしい


 優しいゆりかごに 優しいまま達

 そして 微笑みを忘れない人達


 温かい夢の中で どうか幸せに



「ストーリー」


 カルデルは、鉱石病にかかった人達を見つけた。

 鉱石病は、世界中の人を石に変えていく病だった。


 爆発的に流行して、無人の町だけを残した病。

 佇む石像の中にはお腹が膨らんだ女性がいた。


 カルデルは生まれる事のなかった子供に思いをはせた。


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