【簡易近況報告】人物紹介


※本編の重要なネタバレを含みます。

※各人物の年齢は本編の時間軸(八月三十一日時点)のものです。






◆所属:樺冴家◆

 帝に仕え国家にとって有害な術者を処理する一族。一子相伝の狗神を用い戦う。現在は平賀を出奔してきた真信たち元平賀勢や、十戒衆の後釜として日本国のためにまとまった組織石敢當いしがんどうなど、多くの協力者がいる。


樺冴かご深月みつき

・現樺冴家当主 女性 16歳

・強大な呪詛を内包する狗神を宿す呪術者。狗神を使う度に精神を喰われていく。緒呉の事件以降、思考に空白が生まれる時があることに本人は気づいていない。

・色素の薄いブラウンの長髪に、眠たげな瞳が特徴。キレイ系の顔立ちをしている。真信が特別な存在だと自覚した。

・近況:以前は中華を好まなかったが、最近不思議と真信の作る酢豚がめちゃくちゃ美味しく感じるようになった。

・皆でカラオケに行ったとき:テレビを見ないので流行りの歌が分からず、学校も欠席気味だったため童謡の類すら耳に馴染まない。唯一歌えるのは『君が代』。皆が楽しそうに歌っているのを見ているだけで楽しい。歌唱力はあるが肺活量に乏しいので息が続かない。


平賀ひらが真信まさのぶ

・平賀家三男 男性 17歳

・平賀家から逃げ出してきた少年。目立つ容姿ではない。深月に特別な信頼を寄せている。何かをやり始めると徹底的に行動する完璧主義者。

・以前は他人が信じられなくなっていたが、深月と出会って以降は精神的に成長してきた。今は血のつながりに関係なく、家族と思いたい人たちをこそ大切にしたいと思い始めている。妹との対話を望む。

・近況:最近は家事がストレス緩和に役立っている。主夫の誇りを抱くようになってきた。

・みんなでカラオケに行ったとき:とりあえずランキング上位の歌を入れる。周囲の反応を見て、みんなが知っていそうな曲へ舵取りするタイプ。歌唱力は中の下。


静音しずね

・元平賀門下 女性 24歳

・平賀では真信の付き人をしていた。短い黒髪を後ろでむりやり縛っている。目つきがすこぶる悪い。

・任務はどんなものでも冷静にこなすが、指示以外だと人命を優先させてしまう女性。体中に今までの任務で負った傷がある。

・近況:奈緒と深月に請われるままゲーセンのクレーンゲームを無双してたら出禁になってしまった。

・みんなでカラオケに行ったとき:何度か聴いて覚えている曲なら難易度に関係なく97点代をマークする。「100点は取ったことないんですよね」というのは本人の談。


◇マッド◇

・自称マッドサイエンティスト 女性 ??(外見は16前後)

・本名、夜香やかふみか。皇族の血を引く大貿易会社社長の長女。幼少期から頭が良すぎて、将来を憂えた父親によって平賀当主へ預けられる。

・明るい金髪で、前髪をカチューシャで上げていることが多い。瓶底メガネで隠しているが瞳は深い赤色。ふざけた言動に惑わされがちだが実は整った顔立ちをしており、作中一のプロポーションをほこる。真信との付き合いはメンバーの中で一番長かったりする。基本的に自由人。

・近況:倉のクーラーが壊れたので自力で修理。改造に集中しすぎて熱中症になりかけた。

・みんなでカラオケに行ったとき:外国語の歌ばかり入れる。すこぶる上手い。流暢りゅうちょうに『ジンギスカン』を歌ってみんなの腹筋を割った。


木蓮もくれん奈緒なお

・元暗殺者 女性 15歳

・家族を殺した次期平賀当主への復讐に生きていたが、現在は真信の人生の裁定者を自称している。思ったことはズバッと言うタイプの女子高生だが、心根は優しい。

・ウェーブがかったセミロングの赤髪。猫っぽいつり目をしている。

・近況:実は夏休みの宿題がまだ終わっていない。

・みんなでカラオケに行ったとき:わりと可愛いアイドルソングを入れがち。ボカロも歌う。歌唱力は並だが盛り上げが上手い。一緒に行くと楽しくなるタイプ。


小里おざとひいらぎ

・鬼の因子を受け継ぐ者 男性 18歳 身長195㎝(まだ伸びてる) O型

緒呉おくれ地区出身の少年。鬼の因子により一時は鬼化したが浄眼の効力によって人間に戻った。口調がところどころ訛っている。口が悪く、学校に行っていないため学力へのコンプレックスが強い。自分の下を去って行った妹弟ともう一度会うことを当面の目標としている。

・もっさりとした真っ黒な縮毛。ガタイの良い身体つき。目つきが悪い。長年の寝不足のために目元に濃い隈がある。

・近況:(どうやったらこんな美味い飯が作れるんじゃ……)

・みんなでカラオケに行ったとき:流行りの歌は知らないが、子供向け番組の曲ならTVサイズで一通り歌える。童謡も得意。昔せがまれて覚えたらしい。勢いはないが音程は合ってるので、選曲を間違えなければ上手いタイプ。


竜登りゅうと

・元平賀門下 男性 24歳

・ワックスで髪を尖らせ、耳に大量のピアスを付けている青年。真信に心酔している。短気で思ったことを口に出してしまう性格。

・専門は戦闘、爆薬。頭はそれほどよろしくない。

・近況:右耳のピアスの穴を数えたら記憶にあるより一つ多くてちょっと怖かった。

・みんなでカラオケに行ったとき:歌ヘタ芸人決勝戦会場はここですか? でも本人は楽しそうに歌う。


なぎさ

・元平賀門下 女性 28歳

・色気たっぷりのお姉さん。肩こりが持病と呼べるほど胸が大きい。源蔵げんぞうの秘書として彼を監視している。

・専門は諜報。ハニートラップはお手の物。

・近況:源蔵のへそくりを発見し、それで良い茶葉を取り寄せてみた。まだバレてない。

・みんなでカラオケに行ったとき:オペラ歌手と見紛う歌唱力。でも自分で歌うより人のを聴いてるほうが楽しい。


千沙ちさ

・元平賀門下 女性 26歳

・全く喋らず、表情も変わらない女性。見た目は長身の日本人形(おかっぱ)。演じる人格に決して塗りつぶされない、透明な自分でいたいと願っている。

・専門は潜入。役を与えるとその通りに動き、考え、行動する。

・近況:奈緒「昨日駄菓子ショップで買った組み立て紙ヒコーキあげたらずっと遊んでました。気に入ってくれたってことですかね?」

・みんなでカラオケに行ったとき:歌わない。タンバリンが絶妙にズレる。


菅野すがの源蔵げんぞう

・樺冴家の後見人 男性 54歳(書類上)

・深月の後見人である、京葉けいよう高校の理事長。正体は狗神の呪いによって百年以上生きている不死者。樺冴家創設の原因を作った一人。

・胡散臭い純白のスーツを着込み、シルクハットをかぶった紳士風の佇まい。顎髭を生やしている。

・近況:理事長室の本棚に隠していたへそくりが減っているように見えるけど気のせいかもしれない。

・みんなでカラオケに行ったとき:呼ばれてない。もし呼ばれてても断っただろう。ちなみに持ち歌は『上を向いて歩こう』。



◆所属:平賀◆

 裏社会を担う組織。どんな依頼も金額次第で完璧に遂行する実力派集団。個の完全性よりも集団としての万能性を追い求める。科学的論理的思想に傾倒していたが、裏社会の変容により呪術に対しても感心を示すようになったようである。


平賀ひらが実篤さねあつ

・平賀家次男 男性 19歳 身長179㎝ B型

・真信の兄。暴力的な性格で気に入らないことがあるとすぐ手が出る。記憶力はいいが作戦の組み立てなどは苦手。自分で殴りに行ったほうが早いと思っている。周囲の門下にも常に自分と同じレベルを求めるため、彼が指揮する任務は死傷者が多い。

・耳と唇にピアスを付けている。髪を染めているが、色はしょっちゅう変わる。

・近況:さすがに虹色はやめとけと兄に忠告されたので玉虫色にしてみた。

・カラオケに行ったとき:デスメタを歌うと思いきやバラードを選んで真信の度肝を抜いた。しかも上手い。


偉代いよ

・現門下 女性 35歳

・性癖が少し特殊な女性。情報戦略部門所属なのにむやみやたらと前線に出たがる。

・髪を後ろでお団子にまとめている。普段は落ち着いた雰囲気の女性。現在は平賀、真信側双方公認の二重スパイとして、互いの情報交換の橋渡しを担っている。

・近況:真信が拷問専門の暗殺者を雇ったと聞いて胸が高鳴った。

・カラオケに行ったとき:『待つわ』とか『淋しい熱帯魚』とかの歌謡曲が好きでよく歌う。深い意味はない。



◆所属:イナーシャ◆

 反呪術者集団。呪術撲滅を掲げている。元は呪術や新興宗教の被害者が寄り集まってできた互助組織だったという。規模は未知数だが、相当数の人間が所属しているもよう。


伊佐いさ尚成たかなり

・イナーシャボス 男性 ?? 身長152㎝ A型

・一部分に白髪が混じった、飛び跳ねた髪。子どものような身長。半袖半ズボンの服装。全てにおいて中学生の悪ガキじみているが、三十は過ぎているらしい。緒呉おくれの出身で、小指が短い。薬指も偽装のために切り落とされ続けたため、同等の長さしかない。

・「嘘が嫌い」が口癖。だがそれは「相手が嘘と気づかなければ嘘にならない」という意味も含んでいるため、他人を完璧に騙すことを心掛けているということ。真信や平賀に対し興味がある様子。

・近況:問題児がいっきに増えたな。頑張れ、綾華りょうか

・カラオケに行ったら:中学生みたいな見た目で歌謡曲を歌うので、見ている人間の脳がバグる。


氷向ひむかい綾華りょうか

・イナーシャ構成員 女性 18歳 身長167㎝ O型

・平賀と呪術者を憎む少女。すぐ手が出るうえに戦闘能力が高い。実は仲間外れにされるのを嫌う性格。真信に左腕を切り落とされてからは片腕で生活している。

・髪をピンクアッシュに染め高い位置でお団子にしている。風体は可愛らしいが、真っ黒に濁った三白眼が人を近づけさせない。どこまでも自己中心的な人物。奈緒と相性が悪い。

・近況:子守りがこんなに大変だったとは……。さすがの綾華も思う所がある様子。

・カラオケに行ったら:デュエットソングをなぜか一人で歌う。一人二役とかじゃなくて普通に歌う。


永吏子えりこ

・真信の妹 女性 16歳 身長165㎝ AB型

・平賀家の末妹として生まれたが、5歳の時に平賀が預かっている食客を殺しかけて処刑される。だが実は幽閉されていただけで、なぜか生かされてきた。16歳になったことで平賀を脱獄。その目的は未だ不明瞭である。人間の目玉に強い関心があり、珍しい毛色の眼はえぐり取る悪癖がある。

・黒髪が頭の形に切りそろえられ、大きい瞳が無邪気に輝く。どこまでも純粋無垢を体現したかのような存在。だがその本質は天真爛漫てんしんらんまんに歪んでいる。

・近況:「じっとしてるの飽きたー! そろそろ遊んでいいよね?」

・カラオケに行ったら:ずっと幽閉されていたので歌を知らない。でも学習能力が高いので、他の人が歌っていると二番やラスサビでハモってくる。


小里おざと菖蒲しょうぶちがや

浄眼じょうがんの双子 女性/男性 12歳 身長137㎝ O型

・小里家の双子の妹弟きょうだい。ほとんど同じ顔をしている。暗い金髪と、薄い茶と蒼のヘテロクロミア。菖蒲は左目、茅は右目が青い。見た目は西洋人形のようだが、口調は兄同様に訛っている。

・二人が揃うと、人ならざるモノの正体を暴く浄眼が発動する。兄に嫌われていると思っていて、彼を“家族”の責から解放するために離れて行った。現在は尚成たかなりを頼り、イナーシャに身を置いているよう。永吏子えりこに気に入られて彼女の観察対象になっていることに本人たちは気づいていない。

近況:??

カラオケに行ったら:戦隊もののOPをノリノリで。ちょっと音痴。



◆所属:石敢當いしがんどう

 呪術界のうみにして絶大な影響力を有していた十戒衆じっかいしゅうの下部組織が再編されてできた組織。現在は呪術社会の秩序=ゆるやかな衰退を目指し、カミツキ姫と同盟を結んでいる。


千々石ちぢわ八潮やしお

・石敢當の指導者 男性 37歳 身長177cm A型 

・元十戒衆の補佐官。カミツキ姫により十戒衆が処理された混乱を利用して石敢當を組織した。奈緒の父親に恩があり、彼女の命を救った人物でもある。

・フードにまで伸びたチャックを上まで締めているため顔が見えないし、夏でも長袖長ズボンに手袋をはめていて地肌も見えない。本来精神に作用する異界との狭間はざまへ出入りする負荷を身体に向けているため、全身が焼けただれていると思われる。

・近況:マッドとかいう少女が服を剥ぎに来て困る。うん、すっごく困る。この肌は治さなくていいと何度も言っているのだけど……

・カラオケに行ったら:失恋ソングを歌う。ずっと歌ってる。フードを取らないから息苦しそう。



◆所属:アカデミスタ◆

 兵器開発を主に行う組織。呪術研究に手を出し始めたらしく、緒呉の事件も彼らが裏で手を引いていた。


刈浜かりはま

・潜入員 男性 ?? 身長185㎝ ??

・元平賀門下。真信と源蔵の指示でアカデミスタへ潜入。刈浜という男のカバーで上層部に近づく。真信への報告が途絶え死んだと思われていたが、カバーに意識を呑まれアカデミスタ側の存在になっていることが判明した。

・身長が高い割に線が細いのは腰にコルセットを巻いて体型を誤魔化しているため。丁寧だがねちっこい喋りかたをする。

・近況:??

・カラオケに行ったら:今のカバーなら演歌を選ぶはず。



◆その他◆


柳楽なぎら紗希さき

・情報屋兼巫女 女性 19歳 身長164㎝ O型

・情報屋『禁断の果実』を営む高校三年生。先祖代々から特殊な巫女の家系でもある。神々の案内人として神の力を借り受けることができるという。

・黒い長髪に、切れ長の瞳。女子にモテるタイプの少女。学校では全力で猫をかぶって優等生を演じているが、本性は苛烈そのもの。少し古風な喋り方をする。

・『命運巡りて巫女と逢う ~不運な教師と神の名代~』のヒロインでもある。本来は『カミツキ姫』だけに登場するキャラのはずだったが、彼らで長編一作できてしまった。彼女がなぜ担任の婚約者を名乗るようになるのかは、本作(https://kakuyomu.jp/works/1177354054917761573)を参照してほしい。


春高はるたか柘弦つづる

・女子高教師 男性 30歳 身長176㎝ A型

・生まれた時からある事情により特殊な体質で、不幸な目に遭いやすい。柳楽なぎら紗希さきの担任でもある。担当科目は現国。柔道を習っていたので受け身が上手い。身体が丈夫なのが取柄とりえ

・普段はぼさぼさの髪に無精ひげとよれよれスーツがトレードマークのやさぐれた風貌をしている。自身の不幸体質を巡る事件のすえ、柳楽なぎら柘弦つづるの恋人のようにふるまうようになった。教師としては好意を素直に受け入れられないが、彼女のことは大切な存在だと思っているため尻に敷かれ気味である。

・『命運巡りて巫女と逢う ~不運な教師と神の名代~』の主人公でもある。



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