tr.17 あつまれ!ロボットの森
君たちに最新情報を公開しよう!!
地獄から甦った悪の秘密結社ゴスゴスの次期基準王・ローディムーン!!
彼女の猛攻にさしもの磁帯戦隊も壊滅寸前と思われたが――。
次々と正体を明かし、反抗の狼煙を上げる隊員たち。それでもやっぱりピンチなんだってばよ!!
「――しょーがない、ここはアタシが!!」
「――仕方ないなぁ。ここは私が――」
相変わらずのピンチに思わず呟くミサ隊員とマキ隊員。
これが勝利の鍵なのだ!! (たぶん)
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「どわぁー!! ひょぇー!!」
一方、何時の間にやら迫ってきた雑魚戦闘員の皆さんに狙われて絶賛ピンチの雨音指令と六花秘書。この指令、今回は控え目に言って完全に役立たずである。
「ンなこと言われても!! 磁帯戦隊の装備自体が使えねーんじゃどうしようもねぇYO!!」
「誰に向かって言ってるんですか、司令?」
何となくカメラ目線な感じの司令を訝る六花秘書。当人は無自覚とは言え、こくんと首を傾げる眼鏡っ娘はなかなかクるものがある。
こんな時でも妙に落ち着いてると思いきや、何と彼女、襲い来る戦闘員を次から次へと分別ゴミの袋のように放り投げている。
「――時に、六花くん」
「はい?」
「君、えらく腕力強くね?」
「――あー……その、私、生まれつき心臓が弱くて」
「はぃ?」
「――で、その、
「いや、メッタクソ元気じゃねーかYO!!」
「父が研究中だった人工心臓を埋め込んだんですよ」
「んな!?」
「ただ、その、まだ
てへ、と恥じらうように赤面する六花秘書。
「今回は緊急事態につき、セーフティロックを解除しました!!」
「――ん? もしや、ここんとこ都市伝説的に噂になってた幻のお助けヒロイン"ワンダフル少女アンリミットちゃん"って――」
「――あー……それ多分、私だと思います。なんかいちいち思い当たる節がありますので」
テヘペロとばかりにちょいと舌を出す六花秘書。
「とは言えそれ、大丈夫なのかおい」
「大丈夫ですっ!! 父の造った人工心臓"タイガーヘキサ"試製壱號はアンリミットモードで身体賦活と筋力強化も出来ますので――」
ひょいっ、と戦闘員を片手で掴み、ぽいっと投げ捨てる。
「今の私は概算で10万馬力出ます!!」
「よ、よし、ならばこれを使い給え!!」
基地の残骸から何やらスーツケースを掘り起こした雨音指令。
「――これは!!」
「うむ、強化スーツの量産型試作品だ。試作品につき武装が盾のみだが、今の君の馬鹿力――もとい身体能力なら」
馬鹿力と思わず言ってしまってから慌てて言い換える雨音指令。
「はい、ではお借りします――スタート・キャリブレーション!!」
さっきの「馬鹿力」に一瞬眉がぴくんと動いたが尾首にも出さない六花秘書。どこぞの司令と違ってオトナである。
「――あれ絶対、また内緒で登場させる気だったっしょや☆」
「ですよねー(^^;」経験者は語るw
六花秘書のベルトが橙色に輝き、変身完了。
「
最後に恥ずかしげに付け加えた一言で敵味方とも盛大にずっこける。毎度ながら戦闘員の皆さんはご苦労様。
「――ま、まぁ、何はともあれ、あれなら」
「司令の方は安心そうですね――」
何となく頷き合い、お互いにバラバラに走り出すミサ隊員とマキ隊員。
お互いに走り出した相手に「あれ?」と首を傾げるも、その疑問は一旦措いて目的の相手に向かって行った。
背後では六花秘書改めキャリブオレンジ(仮)が取り出した巨大な盾で戦闘員の皆さんを盛大に吹っ飛ばしている。
まだフリーズ中のゴッドワンコのモニターでそれを目にしたヴィー隊員が思わず「これは良いタンク」と呟いた。
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「おーい、ガーさーん!!」
バトルラッパーズのバイク型ロボ、トライアンフ・タイガーのガーさんに向かって叫ぶミサ隊員。
「――ん? どうしたい、ちっこい嬢ちゃん?」
「ちっこい言うなし☆ あ、それどころじゃないや、アタシと"融合"して!!」
「おぃおぃ、藪から棒に何を言ってんだw」
苦笑するガーさんに向かってつと左手を伸ばし、普段と真逆の静かな調子で言うミサ隊員。
「――目覚めよ、アストラタイガー」
一瞬、ピクッと身じろぎしたガーさんは唐突に変形を始め――人型から元のバイク型、そして更に、巨大な虎へと変貌を遂げた!!
「――お、俺は……」
「貴方は今は滅びしサンダユウ星の守護神、天空を翔る虎、アストラタイガー」
「おぉ――そうだ……俺は……サンダユウ星が滅びた後、宇宙を流離い……」
「そして、俺たちと出会った、って訳かい――」
タツヲが感慨深げに納得している。
「――と、言うことは、
「最後のサンダユウ王、モモチ103世が孫娘、ミサオ」
「――おぉぉ!! ここで再びお目もじ出来ようとは!!」
「――てな訳でっ☆」
一転、普段の調子に戻ったミサ隊員。
「いっくよーっ!!
叫ぶや否や、彼女の小さな身体はガーさん改めアストラタイガーの額に吸い込まれていった。
「だから小さい言うなー!!」メンゴ☆
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「ねぇねぇ、グラっちー!!」
これまたバトルラッパーズの自動車型ロボ、オペル・ティーグラのグラっちに叫ぶマキ隊員。
「――ありゃ、マキ姫様、お久~!!」
こっちは憶えていた模様。
「ちょっとピンチなのよぉ!! お願い、手を貸して!!」
「姫さん、お独りで大丈夫なん? お兄様を呼んで来た方が――」
「お兄ちゃん、今は海外に留学中で居ないんだってば!!」
「ありゃぁ――でもなぁ――姫様だけだと危ないって言われてるしなぁ――」
「じゃ、他に乗る人、居ればいいのね?」
「そ、それなら、まぁ――」
「じゃ、ちょっと待ってて!!」
さっと身を翻し、暫しの後バッターチームの3人と戦闘員の皆さんを粗方吹っ飛ばした六花秘書を連れてくるマキ隊員。
「あ、あの、マキ隊員――?」
「ウチらに、コレに乗れ言うんか――?」
「これって、どう見ても――」
「――軽トラ、だよなぁ(^^;」
バトルラッパーズの軽トラ軍団の前で目が点になっている4人。
「で、でも私、運転免許持ってませんよ?」
マジレスする六花秘書にずっこける一同。
「いや、このデカさでそもそも免許証も何も(^^;」
「それ言うたらウチら、ロボット操縦してんしなぁw」
「――そもそも」
マキ隊員を振り返る紫枝。
「何故、
それな、と頷く一同の視線にもじもじするマキ隊員。
「――えーと……その……話せば長いことながら……」
「3行で宜しゅう」身も蓋も無い由布子。
「アンドロメダ銀河にフジーノ星という超科学文明の星がありまして――」
『――は!?』
「あ、それはもう滅びちゃったらしいんですけど――そこの王家がウチのご先祖らしいんですよぅ(´・ω・`)」
『はぁ!?』
「で、この子達はその時散り散りになっちゃった王家の近衛ロボットで――」
『――はぁぁぁぁ!?』
「近衛モードを起動するのは王家の血筋のDNA認証がキーになってるんです……(´・ω・`)」
『ちょ、ちょっと!!!!』
「で、現状でそれ起動出来るのはウチの家族だけなんですけど――」
『……』
「血筋にも濃いとか薄いとかあるらしくて、完全に起動出来るの、おにぃ……兄と私だけなんです」
『あー……』
「ただその、私はまだ危ないからって、普段は兄が操縦してるので、サポートのためにこういうのに慣れてる皆さんが一緒に乗ってくれたら、って言うんですよぅ(´・ω・`)」
『お、おぅ』
もう、何というか余りにも話がぶっ飛び過ぎていて、"うなずきカルテット"となり、ただただ頷くしか無い一同。
「――まぁ、兎も角」
こほん、と軽く咳払いの後、紫枝が話を纏める。
「私達がこの子達に乗ればいいのね?」
「そゆこと~☆」
グラっちが返し、各々軽トラに乗り込む。
マキ隊員もグラっちに乗り込み、センターコンソールの画面に掌を合わせる。
「DNA認証おっけ~☆」
「じゃぁ、行くよっ!! ゴッタイガー、起動!!」
マキ隊員の声に合わせ、疾走する5台のヴィークル。
遠くで「♪ぶつけろ、若さを~」とか聞こえてくる気がするが、気のせいだろう。
「One☆」グラっちが叫ぶ。
「Plus One!!」マー坊が続ける。
「Plus One♪」ゼッツーが以下同じ。
「Plus One――」エスティが以下略
「Plus Oneっ!」アールが(r
「――また作者の手抜き癖が」
呆れたように溜息を吐く紫枝。
「それ言うたら身も蓋もありまへん☆」
由布子が混ぜっ返す。
「いやぁ、眼福眼福(^^)」
こちらはマイペースな蒼太。
「オモロイ人たちねぇ、姫さん」
「あ……あはは……(^^;」
などと馬鹿を言っている間にも、各車は光に包まれ、やがて――。
「――えー、ちょ、待ちぃ!! ここで続くんかー!? ンな殺生なー!!」
由布子が何か叫んでいるが、容赦なく次回に続くw
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「――結局、全員、秘密があったと言うことでFA?」
「そうなりますねー(^^;」
「――全く、この子達は、
『(ヤヴァい……後で姉さんにシめられる……(( ;゚Д゚))))』
次回、『オール合体ロボ総進撃』勝利はボクらに!!
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-dB 40 30 20 10 5 0 2 4 6 8 +dB
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――あぁ、またやっちまった orz
もうどんどん収拾が付かなくなって、既に作者は諦め状態であります(^^;
当初の予定では1月中で完結する筈だったんだけどなぁ(´・ω・`)
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