Bonus.1 - tr.8『劇場版 磁帯戦隊キャリブレンジャー! -出陣!!新たなる戦士-』

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「……と、いう夢を見たんだ、連休中に」


「なん…だと…(( ;゚Д゚)))」

「え~~っと~~(^^;」

「こ、こんだけやっといて…」

「まさかの夢オチかよおい」

「冗談も休み休み仰い!!」

「流石にそれは無いよぅ……(´・ω・`)」

 全員にジト眼で圧を受ける響一郎。


「苦情なら作者に言ってくれたまえ諸君。そもそも番外編は夢落ちが鉄板だろうが」

 まだ司令の口調が残っている。

「まぁそりゃ元ネタからしてそうだしなw」

「ちょっとヴィー、そこで納得してる場合!?」

「マキちゃんは秘書の方が良かったんでね?」

「え!? いえその、あの……」茹で蛸になるのはこちらでも変わらずw

「あらあら~~(*´∀`*)」

「ほぅほぅ、これはこれは(・∀・)」


 バーン!!


「電音部!!」

 唐突に部室の扉を開け放ち叫ぶ男子生徒。響一郎ほどでは無いが長身痩躯、きっちり7:3分けに整えた髪に細身の眼鏡と、優等生を絵に描いたような出で立ちである。

「何ですのっ!?」

 響一郎への追求を邪魔されたソニアが悪役令嬢モードでその生徒を睨み付ける。

「ちぇーっ、今いいとこだったのにさぁ☆」

「あら~~国楠くにくすくん~~?」

「お邪魔虫の陰険眼鏡、襲来w」

 しれっと毒を吐くヴィーに真紅は顔を真っ赤にして笑いを堪えている。

「い、陰険……」

 少なからず衝撃を受けたのか、暫し呆然となる眼鏡の彼――生徒会会計担当の国楠くにくす御玄みくろ

 そんな彼を余所に、響一郎への追求に余念が無いソニア、それを混ぜっ返すヴィー。相変わらず茹で蛸のままあたふたする真貴とそれをイジる三沙織みさを。そんな彼らをニマニマと楽しげに観察する真紅と聖母の如き微笑みで見守る日々希。


 県立鹿苑木ろくおんぎ高等学校・電気音響研究部は、本日も実に平和であった。


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 完結しといてなんですが蛇足です。

 やっぱり番外編は夢オチが無いとね☆


 尚、当作のOPとEDは元曲があるので、歌おうと思えばカラオケでも歌えます。一部無理矢理な部分もありますが、なんとかなる。ソース俺。

 OPはこれの直接の元ネタの主題歌(という想定で作られたイメソン)。

 EDはオマージュの意味で伝説の戦隊パロディ自主映画のED…ですが、こいつは更に元曲があり、最終回で地球水没という伝説の鬱endロボットアニメの挿入歌が本家になります。

 更に蛇足ながら、最終行の声は若山弦蔵のイメージです。


※追記

 去る2021年5月18日に、その若山弦蔵氏が亡くなられました。

 ご冥福をお祈りいたします。

 数々の素晴らしい演技をありがとうございました。

 シルバー……(´;ω;`)

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