兄弟野球選手、兄と弟、どちらが優秀か？

第2話 日本人選手 サンプル①～⑩

①東妻勇輔（2019～　ロッテ　2年）

　キャリアハイ　2019年　24登　3勝2敗7H　.600　4.71　16奪

　東妻純平（2020～　横浜　1年）

　未登板

　→現状では、兄に軍配。

　　　勝数　在籍年数平均　

　兄　1勝　2年

　弟　0勝　1年

②阿部雄厚（1961～1964　近鉄　4年）

　キャリアハイ　1962年　3登　0勝0敗　1.80

　阿部成宏（1965～1981　大洋　巨人　近鉄　13年）

　キャリアハイ　1976年　123試.266　3本26点22盗109安

　→弟の勝利。

　兄　1勝　3年

　弟　1勝　7年

③新井貴浩（1999～2018　広島　阪神　広島　20年）

　2005年　142試.305　43本94点165安

　新井良太（2006～2017　中日　阪神　12年）

　2013年　119試.238　14本51点85安　　　　　　　

　↓

　兄　2勝　8年

　弟　1勝　8年

④有田哲三（1969～1973　広島　3年）

　1972年　6登1勝0敗　8.03　2奪

　有田修三（1973～1990　近鉄　巨人　ダイエー　18年）

　1983年　77試.232　17本33点43安

　↓

　兄　2勝　7年

　弟　2勝　11年

⑤伊東亮大（2015～2017　楽天　3年）

　2015年　8試.273　2本2点1盗6安

　伊東昂大（2010～2013　広島　4年）

　2010年　5登0勝0敗　7.71　3奪

　失礼ながら、どちらも活躍したとは言い難く、引き分け。

　↓

　兄　2勝1分　5年

　弟　2勝1分　8年

⑥石原繁三（1936～1942　翼軍　西鉄軍　大和軍　9年）

　1942年　60登20勝26敗.435　1.60　94奪

　現役最終年にキャリアハイ。

　その後、招集され、帰国後の1946年、病死。

　人生最後の輝きを最終年に開花させたのだろうか。

　戦争が無ければ、戦後のプロ野球を牽引した名投手になっいたかもしれない。

　石原照夫（1956～1960　東映　5年）

　1956年　138試.250　1本21点25盗119安

　15歳年下だった為、兄と違い戦後に活躍。

　大器晩成型の兄と違い1年目から活躍したものの、兄程の活躍は出来なかった。

　↓

　弟　3勝1分　5年

　兄　2勝1分　7年

⑦石丸藤吉（1937～1943　1951　名古屋軍　松竹　6年）

　1937年秋　49試.218　1本7点2盗43安

＊当時は、2季制だった為、49試合でもリーグ最高。

　石丸進一（1941～1943　名古屋軍　3年）

　1943年　　43登20勝12敗.625　1.15　91奪

　神風特攻隊で戦死した唯一のプロ野球選手。

　打者としては活躍出来なかったが、投手としての才能はあった様で実働2年で通算37勝は立派だ。

　↓

　弟　4勝1分　5年

　兄　2勝1分　7年

⑧今久留主淳（1950～1956　毎日　西鉄　7年）

　1952年　117試.290　1本26点23盗　117安

　出場試合数と安打数が同じなのは、稀有な例だろう。

　今久留主功（1950～1955　毎日　西鉄　6年）

　1952年　80試.213　0本14点9盗61安

　兄弟、同じチームで同年に活躍するのは、珍しい例だろう。

　↓

　弟　4勝1分　6年

　兄　3勝1分　7年

⑨入来智（1990～2004　近鉄　広島　巨人　ヤクルト等　12年+韓1年+台1年）

　2001年24登2.85　10勝3敗　80奪

　入来祐作（1997～2005　2008　巨人　日本ハム　横浜　9年）

　2001年27登3.71　13勝4敗.765　137奪

　兄弟は、2001年に活躍した。

　兄は、優勝し、弟は最高勝率を獲得。

　兄弟にとって最高の1年になったであろう。

　成績的にはどちらも申し分ないが、どちらも先発で起用された事から、やはり勝利数で軍配は、弟だ。

　↓

　弟　5勝1分　7年

　兄　3勝1分　8年

⑩岩村敬士（1997～1998　近鉄　2年）

　未出場

　岩村明憲（1997～2014　ヤクルト　楽天　13年　MLB　4年）

　2004年　138試.300　44本103点　160安

　↓

　弟　6勝1分　7年

　兄　3勝1分　7年

　10通り見て来たが、弟の方が活躍している。

　ただし、途中経過なので、今後は、兄が逆転する可能性も十分にあり得る。

　興味深いのが、兄弟の平均在籍年数が同じだという事だ。

　これは、MLB等の外国のリーグや国内外の独立リーグを省き、純粋にNPBだけの数字である。

　又、野球選手が、長期間、在籍する事が難しい事も証明された。