第1話 雨の国

 くもりの空から降り続ける雨と水気による立ち込めた霧の森の中。その奥には石台の上に四本の石柱に支えられた雨を防ぐためだけにそなえられたと思われる石の屋根付きの物体。古代文明が作り出したとされているいにしえの人工遺物”転移門ゲート”が設置されてあった。

 この地方で一部の関係者を除いた一般の住民達にとっては何百年も雨に打たれ続けながらもいまだに形をたもっている破壊不能とされる謎の鉱物で出来ている珍しい遺産だがそれ以外はただの石製の雨宿り場だと何も知らない人からはそう思われるだろう。

 それがある日の夜、突然と光り出した。

 異変に気付いたのはこの辺りを担当する管理人の老人。町長からある命令を受けて転移門ゲートを期待してない気持ちで見張っていた。六日目の夜、家の窓から退屈そうに肉眼で見える距離にある転移門ゲートを見ていた時、石の柱のオブジェが突如、っすらと光り出した。その光景を目にした老人はただちに外へ出て右手に傘を差したら急いで光る転移門ゲートへ向かった。

 光のみなもと転移門ゲートの四本の柱とそれらの中心にある空色の方陣から登る光の柱によって発せられていた。光の柱の中に二つの人影が浮き出た。

 管理人が三十歩進んで到着した時、転移門ゲートの光は徐々に消え始め、光の柱も消えていった。空色の方陣の上にラティナとリゼルが現れた。

 二人の出現により管理人は驚いて腰を抜かした。


「う~ん…ここは……?」


「ん……な、なんだ⁉ 一体何処どこなんだ、ここは?」


 空間転送による一時的な酔いから立ち直った後、二人は辺りを見回した。


「……な…なんで俺達は…こんな所に?」


「……恐らくこれの所為せいでしょう」


 ラティナの右手に持っている鍵、マッド・ハッターから貰(もら)った【転移門の鍵ゲート・キー】を見せた。

 ラティナとリゼルが互いに手を触れた時、【転移門の鍵ゲート・キー】が突如光り出し、二人は今居る場所まで飛ばされたのであった。


「お前の所為せいかよ!」


「ち、違います。私の所為せいではなくてこの【転移門の鍵ゲート・キー】が勝手に……」


 【転移門の鍵ゲート・キー】に付いている宝石らしき虹色に光っていた石は今、光を失い、タダの石と化していた。もう空間を渡ることは出来ないとラティナは感じた。


「あ、あの~」


 ラティナが行き成りどこかに飛ばされてわけも分からず困っている中、驚きから一先ひとまず冷静になった管理人は尻もち着いた腰を立ち上がらせ、二人に話しかける。その声に気付き、ラティナとリゼルは管理人の方に向ける。


「あ、はい」


「あ、あんた達…いや、あなたがたは精霊教会の…かたですか?」


「はい。私が……」


「あなたは…もしかして聖女様…ですか?」


「はい、そうですが」


「本物の聖女様ならば背中に翼をお持ちのはずですか……」


「今お見せします」


 そう言いつつ、ラティナの背中に聖女にしてエンジェロスのあかしたる三対の光の翼、《アンペインローゼ》の翼を具現化させた。


「お…おぉぅお~‼」


 ラティナの光翼を見て大げさな感激の声を上げる。


「ま、間違いなく、あなた様は精霊教会の聖女様‼ お待ちしておりました! 私はここ、オルタンシアの転移門ゲートとこの辺りを管理する者。今、町の方ではとても非常に恐ろしく困ったことがありまして是非ぜひあなた様のお力で何とかして欲しいのですじゃ‼ 聖女様、我々をお救い下さい‼」


「分かりました!」


「おいおい……」


 詳しい内容も聞かされていないのに一切の迷いも疑いも無く即答に答えるラティナに対してあきれるリゼル。


「お、お~、ありがとうございますじゃ‼ まず、詳しい説明は町長が話します。お呼びしますので一先ひとまずあちらの私の家でお待ち下さい」


「はい。それではお言葉に甘えさせて頂きます」


「ではこちらへ…あ、雨に濡れますので私の傘をお使い下さい」


「大丈夫です。傘なら代わりに自分の霊装れいそうで使います」


 ラティナは背中の《アンペインローゼ》を傘の形状に変えて右手に持った。


「おぉ~! これが理術りじゅつ使い様が持つ奇跡の術のひとつですか!」


 ラティナが《アンペインローゼ》を具現化する姿を見て管理人は再び感激の声を出した。


「リゼ……」


「いらん」


 ラティナが「リゼル様、私と一緒に《アンペインローゼ》に入りませんか」と言う前にリゼルはコートに付いているフードをかぶった。それで雨をしのぐつもりであった。


「そ…そうですか…」


 ラティナはリゼルが断った理由を察した。もしもリゼルがこばまず、一緒に《アンペインローゼ》に入ることになったら恋人でもないのに相合傘という何だが恥ずかしい姿を見せることになると今気付き、ラティナは顔を赤らめながら管理人の家まで雨の中を歩いて行った。


   ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 管理人の家に入ったラティナとリゼルは管理人が町長に電話という機械で知らせたから迎えが来るまで中に待つことになった。


「どうやら私達が飛ばされたこの場所はオルタンシアで間違いありませんね」


 管理人の妻が用意してくれた牛乳ミルクと砂糖入れた甘味と苦味のある珈琲コーヒーを飲みながらラティナは自分達が今いる場所を答えた。


「どういう場所だ、ここ?」


「分かりやすい様に地図を見せて説明しますね」


 ラティナは背中に背負っていた【収納道具箱アイテムボックス】から一枚の大陸の平面図が描かれた地図を取り出した。


「この地図に描かれている大陸の名は“ガリア”。今、私達がる大陸の名前です。私の故郷の花畑の国プランタンもこの大陸の共和国領という精霊教会が中心に治める領域の中にあります。そして私達が今る場所がここ、ガリア大陸の南部地方で共和国領の外にある帝国の管轄かんかつ地である帝国領の雨の国オルタンシアです」


 地図に描かれたガリア大陸の南の辺りに指を差すラティナ。


「雨の国……」


「はい、オルタンシアは一年でほとんど雨が降りっぱなしの地方国なのです」


 窓の外を見た。外は今も空から雨が降っていていまだに止みそうには無いだろう。


「へー」


 リゼルは理解したようで木製のテーブルの上に腕を組んで乗せた。その時にラティナはリゼルの左手を見てあることを気付いた。


「はい、オルタンシアは一年でほとんど雨が降りっぱなしの地方国なのです」


 リゼルは窓の外を見た。

 外は今も空から雨が降っていていまだにみそうには無いだろう。


「へー……」


 リゼルは理解したらしく納得の声を出し、木製のテーブルの上に腕を組んで乗せた。その時にラティナはリゼルの左手を見てあることを気付いた。


「あれ? リゼル様、その左手どうかしましたか?」


「ん? 左手?」


「はい。リゼル様の左手の甲に赤い丸の紋様みたいなものがあります。前の時はありませんでしたが……。怪我けがをしている訳でもありませんし……」


 ラティナの言う通り、リゼルの左手の甲に三日前には無かった血で塗られたように赤いべに色の丸のみの紋章がった。その紋章からは何となくだが、邪悪な気配を感じさせた。


「あ~、これ……。俺も気付いたらいつの間にか付いていたんだ……」


「大丈夫ですか?」


「別に問題無い。気にすんな。……それより、ほかの奴がいる時は、取り合えず俺はラティナの付人、という設定で、なるべく“リゼル様”と呼ぶな。いな」


 リゼルは警戒していた。聖女のくらいを持つラティナがリゼルのような国籍不明のはぐれ者に“様”を付けて呼ぶことは、二人ふたりの主従関係に怪しまれると考えていた。


「そうですね……。分かりました、リゼルさん……」


 ラティナはリゼルの左手の紋章のことは忘れ、牛乳ミルクと砂糖入りの珈琲コーヒーを再び、ゆっくりと飲みこんだ。


   ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 管理人の家で待って十分後、町の方から迎えが来た。


「お待たせしました、私は役所で働いている職員のロトンと申します。知事のめいによりお二人ふたりを迎えに来ました」


 ラティナとリゼルに笑顔で挨拶あいさつしながら、雨に濡れたからなのか汗かきなのか右手にハンカチで顔を拭いている迎えの者は眼鏡をかけた中年の男性で頭の髪の毛が半分だけ抜けてハゲてる姿が哀愁を感じさせた。


「ちじ?」


「確か帝国から国の統括を任された国一番偉い人のことですね」


 リゼルの疑問にラティナが解説する。


「はい、その通りです。本当は町長ですが何しろこの国はオルタンシアの町しかありませんので知事も兼任されています。それで貴女あなたが聖女様で間違いないですよね?」


「はい。私がプランタンの聖女のラティナ・ベルディーヌです」


「ああ、貴女あなたがあの……」


「証拠の翼を見せた方がいでしょうか?」


「大丈夫です。ラティナ様のことならオルタンシアでも聞きおよんでいますので」


(ふ~ん、こいつって思ってた以上に有名人なのか)


「それで、あの……そちらのかたは?」


 ロトンは今度、ラティナからリゼルのほうに不審者を見るような眼で向け、名を聞いた。リゼルも自分に聞かれたのを気付いた。


「ん? ああ、俺? リゼル……」


「えぇ⁉」


 リゼル自身が名乗った名を聞いてロトンは目を丸くして驚いた。


「リゼル・バーン……です」


「へ? あ…もしかして“紅黒こうこくの魔獣”リゼルとは別の人ですが?」


「はい」


「リ…リゼルさんは“紅黒こうこくの魔獣”ではありません」


「ラティナ様と同じ理術りじゅつ使いのかたで間違いないですよね?」


「…はい…、間違いありません……」


「し、失礼しました!」


 ロトンはリゼルに頭を深く下げてびた。


「なんだよ……。俺……怪しまれているのか?」


「リゼルさんは目付きが悪いですからじゃないでしょうか?」


「うるせーよ……」


 ラティナがリゼルの怪しまれる理由の結論を言ったことに対し、リゼルは小声で文句を言った。


(それだけではありませんが……)


 この時、ロトンはリゼルのみならず常識が足りなそうなラティナにも不安と疑いを感じた。 

 理術りじゅつ使いとは、真面目で正義感が強い善良な人達ばかりだとロトンは思っていたが、リゼルが理術りじゅつ使いだと信じるならば彼の姿が想像していた心象イメージとだいぶ異なっていることとなっているからだ。

 先程さきほど、ラティナが言ったリゼルの目付きの悪さに加え、黒色のフード付きのコートを着て、両手をポケットに入れた格好から不審な不良の印象を与えさせた。

 ラティナがリゼルのどこからどう見ても悪そうな恰好に対して突っ込まないのは、彼が好き好んで着た服装だと思っているからだ。

 実の所、共和国領の理術りじゅつ使い達の大半は自分の個性を目立とうと個性的な服装にする人が多くいる。例えば火属性の理術が得意な人は赤色の服で水属性の理術が得意な人は青色の服等、得意な属性の理術を表した色の服を着ている人もいれば自身の肉体を自慢しているのか水着同然の半裸の人もいる。逆に日頃から全身鎧甲冑を身にまとって生活している騎士もいれば動物の着ぐるみを着た聖女もいる、派手な恰好の人だって結構いる。そうした周りに独自の服装を着た人達と多く出会ったことからラティナは、リゼルのような恰好を見ても個性的な服装だと自然と受け入れて気にしなくなった。むしろ、頭にウサギかぶり物をした執事や丸ごと帽子頭の道化師に比べるとリゼルは目付きの悪さを除けばまだ普通なほうだと思っているぐらいだろう。


「さ…さぁ、知事はこの先にあるオルタンシアの町の屋敷でお待ちしています。詳しい依頼内容は知事が説明します。ささ、こちらへお乗り下さい」


「ふわぁ~これが“じどうしゃ”ですか~。私、乗るのは初めてです。聞いた通り、この乗り物は牛さんや馬さんが引っ張っている訳ではないのに一人走るのですね、リゼルさん」


 窓から移り行く光景を後部の座席に座って眺めながら生まれて初めて乗った自動車に目を輝かせて子供みたいに無邪気に興奮するラティナ。


「田舎者かよ……」


「あはは……確かに共和国領では見たことも乗ったことも無い乗り物ですのでつい……」


 前部に運転しているロトンは無邪気なラティナの声を聴いて微笑ほほえましい顔になっている。


「それにしても……本当にここは年中雨降りっぱなしなのか?」


 窓から空から降り続ける雨の森を見てリゼルはつぶやいた。今、車が走っている石の道以外の地面は雨水でしずんでいた。


「ほとんどですので晴れる日もります。この国は水属性のマナが多いのもそうですが…。雨が年中に降る…最大の…理由…は……」


 解説するラティナの口調が徐々に歯切れが悪くなって来た。


「おい……」


 ラティナの顔が見ると青くなっていた。


「うっぷ……すいません……。何だが……気分が……悪く……なって来まし……た……」


 車酔いになっていた。


「こ、ここで吐くなよ⁉」


「い、今、速度を上げますからもう少しだけこらえて下さい~‼」


 ロトンは走っている車の速度を加速させた。


(本当に大丈夫かな、この人達は~⁉)


 ロトンはラティナとリゼルに対する不安さを思い出し、頭に痛みを感じた。


   ◇ ◇ ◇ ◇ 


 車の走る速度を上げてからしばらくすると巨大な傘が見えて来た。ラティナ達は雨の国の中心地、オルタンシアの町へと辿り着いた。

 遠くから見ればその姿はまさに町を覆う巨大な傘だった。オルタンシアの町は上に巨大な天幕が設置されていてほぼ年中に降る雨をふせぐために町全体におおっていた。

 案内人のロトンが運転するラティナ一行が乗せた車は町の中心地、巨大天幕の中心でもあり、それを支えるとなっている高い塔へ目指して行くかのように近付くと鉄格子の門を通り抜けて、塔の付近の大きな屋敷の前まで辿たどり着いた。


「うう~……やっと着きました~」


 慣れない車から解放され、ラティナは酔いから気を落ち着かせようと、取りえず上を見上げた時、ある事に気付いて、余りにもの感動で酔いが吹っ飛んだ。

 オルタンシアは明るい。今の時間帯は夜でもあるが雨を降らす雲の影響でこの国は常に暗い。しかし、この町は明るい。その理由は建物の窓かられているあかりや道沿(ぞ)いに並ぶ街灯の光によってらされていたが、光源はそれだけではなく、閉ざされていたはずの空からも複数の光に照らされていた。


 驚きながらも感激するラティナの言葉を聞いて上へ見上げるとリゼルもあるものを見て驚いた。

 オルタンシアの町の空をおおう巨大天幕の内側になんと数多あまたに点々ときらめく光、ラティナのただの人間よりもかなり遠くでも見える高い視力からそれらは本物の星ではない人工の物によって照らされていた。そんな幻想的な光景からラティナだけではなくリゼルも思わず見惚みとれてしまった。


如何いかがでしょうか。あれこそがこのオルタンシアの観光名所の一つ“オルタンシアの星空”です。天幕の内側に昭明用半導体素子を付けた導線をかざり付けた物です。何しろこの国はつねに雨が降っているため、本物の星も見ることも出来ませんのでせめてと思って天幕を張(は)った後に設置されたんですよ。……さぁさぁ、この国についてもっと知って欲しいほかことあとから詳しく説明しまので町長の所へきましょう。首を長くしてっていますよ」


「その通り。ようこそ、オルタンシアへ!」


 突然、声が聞こえた。ラティナの耳には喜びでたかぶりたい感情をこらえて冷静になろうと歓喜を含めた感のある声だと聞こえた。

 上空の人工の星空に目が奪われるほど、夢中の余りで気が付いてなかったのか屋敷の玄関げんかんの開かれたドアの前に灰色の背広の服を着た、ロトンよりも背が低い五十代の初老の男が立っていた。


「お待ちしておりました、聖女ラティナ様と従者のかた。私がこのオルタンシアの代表である町長にして知事のオーロック・クラインと申します。お二人ふたりことはロトンから聞いております」


 オーロック・クラインと名乗った男は右手を胸の下に置き、御直おじきをした。


「ささ、まずは家にお入り下さい。話は歩きながらになってしまいますが、今、どうしてもラティナ様に逸速いちはやく治して欲しい人がいます」


「急ぎですか? 分かりました。行きましょう、リゼルさん」


「こちらへ……」


 ラティナとリゼルはオーロックに案内されて屋敷の中に入った。


   ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 屋敷の主であるオーロックを先頭にラティナ達は豪華そうな油絵や壺、鎧等の骨董品こっとうひんいたる所に置かれた廊下を進んでいた。


「それで私に治して欲しい人というのはどんな人ですか?」


「それは私の娘です。私の娘が医者ではどうにもならない奇病にかかってしまいました……」


「奇病ですか?」


「はい……それは医者もさじを投げて逃げ出してしまう程、恐ろしく訳の分からない奇病……。呪いとも考えられます……。こちらです」


 オーロック知事の案内により、ラティナとリゼルは依頼人の娘がる部屋のドアの前まで立ち止まった。ドアの左右それぞれ傍(かたわ)らに立っている何故なぜか一般男性の身長よりちょっとある大きさの盾を持ち、ヘルメットをかぶった使用人で今は見張りの番をしていたらしい二人ふたりが立っていた。


「ジュリアの様子ようすはどうだ?」


 オーロックはヘルメットをかぶった二人の見張り番の男に話しかけた。


「お変わりはありません……。熱の方は上がっておらず悪化になっていませんが、せきも相変わらず時折出てくる状態です。後、先程さぎほど毛布もうふがコケ付いて来ましたので一枚取りえたばかりです」


「え? 毛布もうふが、コケ付いて?」


「そうか……それではお二人方ふたりがた、部屋に入りますぞ。お~い、ジュリア~! 入るぞ!」


 疑問符を浮かべたラティナが質問をする前にオーロックがドアノブに手をかけてドアを開けた。

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