医者と復讐鬼

 孤島にたった一人の医者は大きな溜め息を吐いた。


「今度は何ですか?」

「白猫さんの胸部で仮眠を取りたいとお願いしたら殴られた」

「アンタの復讐に協力すると言ったし契約書にもサインしたがレイプの片棒を担ぐつもりはないぞ」


 この三日後、雇用者は愛する人が座っていた座布団に顔を埋めているところを本人に目撃され、椅子で殴られた事を知った医者はあまりの不快感でペンを折った。

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