復讐鬼と猫

 目が覚めると、知らない部屋と知らない男、頑丈な首輪。

 これってあれか、アナタにはこれからコロシアムに参加してもらいます的な……。


「安心して下さい、私は復讐鬼であってシリアルキラーではありません!」

「つまり私を恨んでいると」

「違います」

「ハ?」

「復讐以外の雑事を手伝ってくれる人が必要なんです。大々的に募集できないのでこんな形になりました。貴女に心身共に暴力を振るったり命に関わるような危険な指示を出す事は一切しないのは保証します」


 復讐の標的に入っていないという仮面男は、窓から聞こえる罵声を喚き散らしている男の命を懐から出した銃で奪い去った。

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