第2話
始まりの街ファースト、その中央広場で弟と待ち合わせ。確か種族は巨人ハーフ、戦力には成るけれど、性格はサイテーとか。
「君、もしかして初心者? 良かったら俺達が手取り足取り、何でも教えるよ」
「……(またか)1回死んでこい!」
始まりの街の中、スキルを使用してもダメージが入らない筈なのに、鼻の下を伸ばした男達が打ち上げ花火状態で上空へ飛ばされ破裂する。あれは死に戻り確定だな。
初心者装備なのにあの娘やるなあと思ったら、あのアッパーカットの威力は姉さん『マイル=キーン』か!?
「姉さん、剣士を目指すんだよね?(どう見ても女格闘家)」
「うん、そうだよ」
「男達に絡まれて、スキルとか称号とか?」
「スキル『爆裂拳』と『拳聖』の称号が手に入ったよ」
ジョブが格闘家でもレベル1で出るスキルや称号じゃないぞ!? 見た目は美人なのに色々と規格外だからなあ。ゲームシステムまで垂らし込んだのですね。
「冒険者ギルドへ行こう!」
何故か姉さん、マイル=キーンの肩の上には、髪も瞳も服までライトグリーンの妖精メルメルが……やっぱりこうなった。
冒険者ギルド受付嬢ナルアは見た、上級者Aランクの巨人ハーフを奴隷のように荷物持ちにした初心者女を。
「む、ライバル認定」
「ギルド登録をお願いします」
シブシブお仕事に戻るナルア、姉さんの言葉に姉弟かよと。私の視線を受け流すとは、やるな。
ポンポンポンと操作して、マイル=キーンと入力した。
「はい、これがギルドカードです」
「説明は要りません」
ライバル美人の肩には妖精王の娘、妖精レディースの頭、妖精メルメルの姿が!?
ギルマス事案発生、緊急事態!!
ゲーム初日からマイル=キーンの伝説が始まった。
ゆっくり歩く @masakana
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★4 エッセイ・ノンフィクション 連載中 11話
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