【更新無期停止】水のように純粋な平凡。あるいは単なる日常的な狂気。

第2話「君の脳髄を啜りながらパンを齧る夢を抱いた日の夜明け前の虹。」

こわれた自分（ワタシ）を監視（ミ）ている自分（ワタシ）

果（ハ）たして自分（ワタシ）はこわれているのか

あしたが来（コ）ない昨日（ヒビ）の狭間（ナカ）で問（ト）いかけた

この一瞬（イマ）こそが永遠（スベテ）だと願（ネガ）った

ココで自分（ワタシ）をこわしたのは自分（ワタシ）だった

ミエない演技（フリ）をしても真実（ソレ）はミエている

死（シ）が与（アタ）えた奇跡（ソ）の瞬間（トキ）

トキが停止（ト）まったその瞬間（トキ）

ココが永遠（スベテ）だと直感（カン）じた

耐（タ）える必要（コト）のない幸福（シアワセ）をくれた

いるだけで幸福（シアワセ）だった

さからえないほどの苦痛（イタミ）だった

あきらめられぬ自殺志願者（ホープレス）

ここで生（イ）きると死（シ）に逝（ユ）く放浪者（タビビト）

飢（ウ）えても死（シ）ねぬ不死者（ゾンビ）

眺（ミ）ているだけの平和主義者（ギゼンシャ）

良（イ）いとこ取（ド）りの偽善者（セイギカン）

居（イ）るだけの神様（ボウカンシャ）

居（イ）ないと理解（シ）った救世主（オロカモノ）

知（シ）らぬが仏（ダレカ）の蓮華草（ユメマクラ）

定（キ）めた明日（キノウ）と決（キ）まらぬ昨日（アシタ）

生（セイ）を消失（ワス）れた生者（シシャ）達（ドモ）

ささやかな幸福（シアワセ）を抱（イダ）く貧困者（シアワセモノ）

いまある幸福（シアワセ）を無視（ミナ）い成金野郎（フシアワセモノ）

死（シ）せれど生（イ）きる死者（セイジャ）達（ドモ）

ときはきた

ここで変（カ）わろう

消（キ）えても歴史（ミライ）に記録（ノコ）ろう

死（シ）ぬときはきた

この一瞬（トキ）に生（シ）のう

みなが忘却（ワス）れても自分（ワタシ）は消失（ワス）れない

ならばきっと永遠（スベテ）だと確信（シン）じている

いばらの道（ミチ）へ踏（フ）み出（ダ）そう

あめ降（フ）る夜（ヨル）へ飛（ト）び出（ダ）そう

死（シ）を畏怖（オソ）れるな

生（セイ）と死（シ）を恐怖（オソ）れるな

同（オナ）じ瞬間（トコロ）に生（シ）と死（セイ）は存在（ア）る

そろそろ生（セイ）を死（イ）きよう

きいているか

いまはいつもそこにある

あそんでいるひまはない

ここがそこだ

めにうつるすべてがすべてじゃない

きいているか

いるだけではいみがない

きおくにといかけろ

いまはいつもそこにある

きえないいまがそこにある

ここがそこだ

あそんでいるひまはない

あがきつくせ

おわるまではおわらない

いたみはいきているあかしだ

たしかないのちのあかしだ

まだみぬいまをいきてゆけ

サイゴハ毎回（イツモ）ハジマリダ

イマスグ開始（オワリ）ヲハジメヨウ

アスヲ誘拐（サガシ）ニデカケヨウ

スグ周囲（チカク）ニ真実（ソレ）ハアル

オワラナイ人生（イノチ）ハナイ

イタミノナイ人生（イノチ）ハナイ

タシカナ人生（イノチ）ガソコニアル

生（シ）ヲ終（ムカ）エタ人生（イノチ）ガアル

死（セイ）ト生（シ）ヲ忘却（ナク）シタ人生（イノチ）ガアル

奪（ト）リ返（カエ）セ

生（イマ）モ死（ミライ）モ全部（スベテ）ヲ奪（ト）リ返（カエ）セ

ニドト他人（ダレカ）ニ命令（マカセ）ルナ

ニセモノノ人生（ワタシ）ジャ奇妙（オモシロ）クナイ