第10話…南の事務所に到着

ことは、史人ふみとの車の運転でみなみの事務所に向かっていた。


「道路、思ってるよりすいてるな。

こと?大丈夫か?」


「ほんと 空いてる。うん。自分で行くと決めたんだし大丈夫。これが

一人だったら行かなかった。」


「俺も完全に回復したところを

見せたら反省の色が見えないし回復してない状態をみせておくほうがいいと思ったんだ。」


「まだ痛みで歩くのが辛いのに

ごめんな…」


「大丈夫だよ。気にしないで。」


しばらく車を走らせたら

みなみの事務所に到着して

地下の駐車場に車を駐車した。

史人ふみとみなみ

電話する。


「今着いて、地下の駐車場にいる。」


「俺、1階のフロアで待ってるから

気をつけてあがってきて。じや 後で。」


「はい。 後でな」


電話を切る。


「さてと 降りようか。俺が先に降りてそっちに回るから 待っててな。」


「うん。」


史人ふみとが 先に車を降りて

助手席に回り助手席のドアを開け 

ことをおんぶしてからドアをしめ

鍵をかけた。


「こと、あそこのエレベーターまで

おんぶしていくから つかまって

いるんだよ。」


「はい。お願いします。」


史人ふみとがことをおんぶして地下のエレベーターまで歩いていき

エレベーターに乗り、ことを床に降ろしてから1階へいくボタンを押した。


「俺が体を支えてるけど ことも、しっかりと俺につかまってるんだよ。」


「うん。」


(ピンポーン)

エレベーターが1階に到着し 

エレベーターのドアが開いた。

ことは史人ふみとにつかまりながら ゆっくりと歩き エレベーターを

降りた。


降りたらみなみが気づき

史人ふみとと、ことに近づいてきた。


秋山あきやまさん、彼女さん

おはようございます。

この度は大変な目に合わせてしまったうえに、こちらにまて足を運んでいただき申し訳ありません。」


「おはようございます。」


「おはようございます。みなみさん初めまして。さくらと申します。」


「それでは 移動しますので

エレベーターに乗ります。」


「はい。」


「分かりました。」


みなみにさっきとは別のエレベーターに案内され、

史人ふみとがことをおんぶして

エレベーターに乗る。

エレベーターの中では3人とも

無口だった。


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