オランダ
江戸時代、鎖国下においても日本と通商を続けていたオランダ。もっとも、現在は鎖国はなかったのではないかとも言われているが、それでも 外国との交流が限られていたのは間違いない。それ以前、カトリックの国々は日本人を奴隷として海外へと売り渡しており、時の権力者の怒りを買っていた。
16世紀半ば、オランダは 神聖ローマ帝国の一部だった。その後、帝国はスペインとオーストリアの2つに分かれるが、オランダは前者に編入。スペインは カトリックの国であり、オランダはプロテスタントの人々が多い地域であったことから、種々様々な問題が発生。その結果、スペイン国王は オランダ総督にプロテスタントたちの抹殺を指令した。
だが、時のオランダ総督は この命令を拒否。プロテスタント側に立って戦うこととなった(八十年戦争)。ちなみに、このオランダ総督の子孫が 現在のオランダ王室である。
このオランダ総督の命令違反は 当時の法律に従えば極刑に値するものであった。しかし、命を救われた側からすれば、法律の方が間違っていると言いたくもなるだろう。『戦争と平和の法』などを著し、"自然法の父"と呼ばれるグラディウスがオランダ人であるのも そのような背景からであった。
オランダは 東南アジアを植民地とした際には暴虐を働いたこともあったろうが、現在においても 人権分野,例えば 同性婚や安楽死などにおいて 世界に先立つ政策を行っている。
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