第八話・英雄王と黒き森の魔女
《先ほどまでの荒々しい風景から一遍、そこは今まで見てきた森とは別世界の光の粒子が飛び交い幻想的で、やさしさに包まれた美しい森であった。
そしてダリオンの見つめる先にはスーサリアの姿があった。ダリオンはスーサリアに向かって駆け寄って行き、強く抱きしめた。》
GM(スーサリア):皆さんダリオンを連れて来てくれたのですね。これで、安心して元の場所に帰れます。
そして
ミレイユ:やっぱりか…。
アンネ:んー。なるほど。
GM(スーサリア):皆さん隠していてすいませんでした。この森は昔から強い魔力が集中する特殊な森なのです。その為、多くの人間たちによって魔剣や武具の材料として森の植物や動物が狩られてきました。
植物だけでない、森でしか生きられない、動物や私たちメリアやエルフなど…命を落とす者も多くいました。
森を救う為、私は人間達と戦うことを決意し、この黒き森の魔女になったのです。
…しかしダリオンだけは違った、汚名を負っても私達のことを救ってくれた。でも、どうやらダリオンだけではなかったようですね。皆さんも森の為に戦ってくれた。私が思っているよりも人間とは醜いもではないのかもしれないです。私はそれが知れただけで幸せです。ダリオン、あなたとこの素晴らしい人達と、もう一度会えてよかった。
さあ、皆さん。
ミレイユ:そんなの。
マカロニ:斬れるかよ…。
アンネ:本当にスーサリアさんが
GM:スーサリアがこの
ね。
一同:沈黙
アンネ:辛いけど、剣を…手に取ります。
ルゼ:じゃあ、ミレイユさんの目をふさぎます。
ミレイユ:ありがとう。
GM(スーサリア):安心してください。私は
ミレイユ:スーサリアさん、今の私たちの世界はとってもいい世界よ。蛮族はいるけど、人間たちが争うことは少ないの。それに森は立入禁止区域になっているから、守ることは出来ているわ。
GM(スーサリア):そうですか。ありがとうございます。
GM:ダリオンもスーサリアに向かって語り掛けます。「俺も君にもう一度会えてよかった。」そういうとダリオンは剣を抜き地面に突き刺します。「俺もこの剣に誓って、君とこの森を守ると約束しよう。」
マカロニ:あーそういうことか…。
アンネ:一瞬すごい「にまー」ってしますね(笑)
GM(ダリオン):冒険者達よ、俺にはこの
マカロニ:楽にしてやりな。
アンネ:そうですね。幕引きに手間取ってちゃ世話無いですもんね。スーサリアさん、ここであなたは終わりますけど、それでも貴方の意思を…しっかり…受け継ぐことは私にはできないかもしれないですけど、伝えていくことは出来ると思います。
GM(スーサリア):はい。
アンネ:ここはね「戦場の舞姫」にうんとお任せください!
GM(スーサリア):はい、貴方の事は忘れません。「戦場の舞姫」アンネさん。
アンネ:ええ、そうです! …それでは短い間でしたけど、楽しかったですよ。会えてよかったです。
GM(スーサリア):私も会えてよかったです。いつか別の姿で会えたらいいですね。
アンネ:そうだったらいいですね。…さよなら。
GM(スーサリア):さようなら。
アンネ:おやすみなさい…。
GM(スーサリア):おやすみなさい。
アンネ:剣を…振り下ろします。
GM:アンネの剣がスーサリアを斬りつける。するとその姿は美しい光の粒になり大樹を象り弾け飛る。そして光の粒は天空へと舞上がっていった。
ルゼ:す、すごい… (ミレイユの目隠しをしていた手を放します)
GM(ダリオン):辺りが真っ白な空間になり、そこにはダリオンがいた。「冒険者達よ、君たちの勇気を称えよう。真の英雄とは弱きを助け、強きを挫く、それは一部の種族に限ったことではない、生きとし、生けるものすべてに等しく存在する。その心を忘れないように若き英雄たちよ。」
―――黒き森(約束の剣)―――
GM:再度目の前が真白になり、気が付くと森にいた。どうやらそこは初めに
一同:見ます。
GM:そこにはこう書かれていた。「愛しきスーサリアとスーサリアが愛したこの美しき森を
ミレイユ:あーー!!
ルゼ:マグナート……!!
アンネ:なるほど。
マカロニ:やっぱりそうだったか。
GM:そして皆さんの手には何か握られています。
アンネ:見ます。
GM:それは青い花びらです。そして情景が映し出されます。騎士ダリオンとスーサリアの姿が映る。蛮族に襲われる人間やそれ以外の多くの種族を助ける姿がそこには映っていました。
アンネ:戻って来れたみたいですね。
ミレイユ:そうね…終わったみたいね。
ルゼ:何時間位たったんでしょうか?
GM:周りを見るとかなり明るい様な気がします。
ミレイユ:もしかして朝!?
マカロニ:朝だな……これは。
ルゼ:お、お祭りは……。
アンネ:急いで帰りましょうか!
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