第2話 男色の餌食になる少年たち
『明治・大正・昭和の男色』では、そのエピソードがあまりに多すぎて一部だけを載せたのですが、とにかく多いなと思ったのは子どもの被害です。
寮生活や学校生活で狙われるのはもちろん、登下校でも狙われています。
先輩に寮の部屋に呼ばれて、ちょっと一緒に布団に入れと言われて体を触られるということも起きます。
これは寮生でなくても、先輩に寮に呼ばれて学校帰りに寄ったら……とかもありました。
親や頼れる大人が近くに住んでいる子はまだ逃げようがあるのですが、地方から出てきた子だと頼ることも出来ずに複数の先輩にとかもあったようです。
登下校の場合は年上の少年に刃物で脅されてという事件もありました。
時には刺されたり、逃げ出さないように足の腱まで切られる、肉がえぐれて血が大量に流れていたなど、読んでいて可哀想になる事件記事もありました。
小学生を狙う事件が多く、小さい子たちを侍らす非行少年もいたようです。
本を書く前はこういうのは一部だけで話が大きくなっているのだろうと思っていた面があったのですが、実際に警察が警戒のために巡回するなど大変だったらしく、男色自体が否定的に見られるようになった一因なのかもしれません。
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