~第一章・幕開け 続~

彼女が本屋の様々な雑誌を読み漁っている際、悲運にも道筋順に仕掛けられ

ていた成人誌を読んでしまった。

これが人生で初めての彼女の「サキュバス」の開花である。

彼女の母親はそれを見るが否や、夜に年齢も年齢でありながら父親と「行為」

をするのをまどろみの中の彼女に見せつけるという何とも非道な真似を見せつ

ける。だが彼女は生まれつきの護符のおかげでその場は一部のみをを観て寝る

ことに成功していたのであった。


人類は彼女の護符の力に驚嘆し、「彼女の力がこのまま育てば脅威になる」

と判断した。


そこで人類は早急な判断の基、彼女が将来猛威を振るう前に殺せるように子宮

そして膣内に傷を付け、あてがった人類としか性交できないようにする算段を

計画・実行した。そうでもしないと「ある計画」の遂行の為の「道具」として

は彼女の状態はあまりにも不適切であったためである。


ニヨミが4歳の時である。ニヨミはまだ幼稚園に入園したての幼き子であった。

わんぱくさもあり、一緒に仲良くしようとした男児と粘土で遊んでいるときであ

った。

粘土の取り分で突然男児と口論になった。

「この分は私の!」

「いいやこの分は僕の!」

二人の言い争いは過熱していくかと思った矢先、突然男児がニヨミの股目掛けて

蹴りを入れてきた。


ニヨミは激痛のあまり泣いて訴えたが、周囲は計画の基彼女の訴えをほぼ却下、

彼女は自身に言い聞かせて帰宅して一晩寝た。

翌朝、彼女の腹部が謎の激痛に襲われ、事の真相を確認する為に股を目視確認すると、膣口が腫れあがって変形しているのを確認してしまった。

泣いて父親に訴えた時はもう腫れあがりがひどく、彼女は泣きながら父親に医者に連れていかれた。


彼女は医者に診てもらった際、手術を余儀なく選択させられた。

彼女のけがの状態は最早傷に染みた金で一刻を争う状態であった。

医者は深刻に幼き彼女が寝るのを待ち、手術に取り掛かった。

父親は彼女の将来を喜びながらも悲しみ、彼女の母親は彼女を元気づけようと、

「お母さんも手術するから大丈夫よ、安心して」と手術室に自身も入って手術の安

全性を見せようとしていた。

だが、当時の彼女には理解できているようで脳が拒否しよう、と理解しようとしなかった。

当時彼女の母親が生殖機能そのものを実は奪われていたのだ。

彼女自身にはまだ「人類の計画」そのものが把握しきれていなかった為である。

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