第3話 俺、女神に召喚される

気がつくと周りが白い部屋に俺たちはいた。俺たち?…ゲッ。こいつもいるのかよ。しばらく周りを見回していると奥から人が出てきた。白い服に天使の輪っかが頭についている。よく見れば鉢巻をしていてそこには「女神」と書かれている。

「よかった!意識戻ったんだね!」

自称女神がそう言った。色々ツッコミどころはあるがとりあえず…

「それは何のコスプレですか?」

1番気になるところを聞いた。

「ひどーい!コスプレじゃないもん!本物の女神だもん!」

「イヤイヤ女神って(笑)夢と現実は違うんですよ(笑)」

自分のことを女神なんて言うのはイタイ人だろう。

「うう…私は本当に女神なんだもん…」

本当に女神?だとしたら…

「その頭に浮かんでる輪っかは?」

天使の輪っかはおかしいだろう。

「よく気付いてくれた!これは天使の輪っかだ!女神であることの証明だぞ!」

「やっぱあんたコスプレだろ!」

「ふむどうすれば信じてもらえるか…」

「なあ、俺たちのことどうやって助けてくれたんだ?」

「助けてないよーん!」

「え?」

「君たちは死んだんだよー」

「え、でも今会話できてるし…」

「それは理由があってねー」

「それは…」

「君たちが勇者の素質を持っているからだよー」

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