第6話 花が咲く

「めぐみちゃん!!」

「あっ、ゆうすけくん。」

そこには、僕がめぐみちゃんをなかせた日の僕とめぐみちゃんがいた。

「何が嫌だったのか!何が悲しかったのか!教えて!」

「なんのこと?」

腹は減らなかった、当然だ、もう満ちてるものだ、知ってた、

事故のせいで彼女に親がいない事。

「そうだよね、疑問はそこじゃない」

「先生!?」

「『どうして聞いたのか?』だろ?」

「えっ」

見渡すと人がたくさんいた。

全て僕だ、いつかの僕、中学生だった僕、10歳になるはずの僕、高校生の僕。

収束先の…先生の僕、

僕は発散していた、そして振動していた

観測すれば、一つ、そこが原点だ

「どうして聞いた?知っていたことを」

3割が答えた「やってみたかった」

2割が答えた「本当に知らなかった」

先生が答えた「花が咲いたからだ」

すると、僕は収束した、収束先は先生だ、僕は先生だった。


今日も花の咲いた子供を起こす。

彼もお腹をすかせていた。


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Yと収束 @dedeyan

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