第13話 ⁂魔法の鏡!⁂
「ところで魔法使いさんヨ?名前を聞いていないが?」
「ああああ~?本当じゃ!わしは梅じゃ!」
「純日本的な名前ですね!」
「昔は梅の花のように可愛い娘だとよく言われていたんじゃが?最近は行く先行く先梅干し梅干しと言われて辟易しているんじゃ!」
「ワハハハワハハハ」
「梅さんお腹が空いて来ました。何処かの星で食事を取りましょう」
「本当じゃな~!」
「ああああ~!あの目の前のオムライスのような半円形の黄色い星で何か食べましょう」
マントでひとっ飛び!梅は魔法のほうきでタケルの後に続きます。
「な~んか美味しそうな匂いがして来ました~😋」
「行ってみましょう」
皆様方お集まり頂き有難うございます。今日はこのスイ-ト星の名立たる大食い達による大食い選手権の日です。最後までゆっくりご観覧ください。
司会のウマイタベロウです。
アシスタントのスキナイクラです。
「ああああ~!生きたままの豚が中刷りにされて挑戦者の前に出てきました。
さあスタ-トです!」
「ブヒ!ブヒ!」
「何という事だ?生きたままの豚を食い殺そうとは、これは許されぬ事!」
「ピシュ!ピシュ!」
ナイフで吊るしてある豚の紐を切って行きます。
「誰だ————!食糧の紐を切る奴は?許されぬ行為、前へ出て参れ!」
「お前達こそ酷いではないか!生きたままの豚を紐で吊るして痛みと苦しみと恐怖の中で地獄の苦しみの中死んでいく豚があまりに可哀想ではないか?加工品で大食い大会が出来ないのかね?」
「このスリルがな~んともスリリングで楽しいんだ!生きたままの豚を一頭食べる事が出来た、その征服欲が何とも言えない喜びなんだ!」
「じゃ~!大食いさん達も一緒の思いを経験して下さい」
大食い選手権出場者を全員紐で天井から吊るします。
今まで散々な目に合った豚たちが紐で吊るされ身動き取れなくなったスイ-ト星の大食い達に飛び付いていきます。
「キャ-キャ————!タタタ助けてくれ————!」
「ギャッギャ————!」
「どうだ怖いだろう今まで豚たちは恐怖の中で悲惨な死を遂げている。分かったか?」
「分かりました。もう生きたままの豚を大きなナイフとフォークでグッサして食べたりしません。まあ?でも豚は食肉ですから食べますけど加工品を買って食べます」
「ブヒ!ブヒ!」豚たちが首を横に一斉に振って拒否反応を示しています。
本当に豚さんも可哀想です。
その中の一匹の豚が「タケルさん私も是非ともタケルさんの手助けをさせて下さい。我々こんな食肉用の豚にまで手を差し伸べて宇宙の悪を成敗していらっしゃるその潔い精神に賛同しました。どうか私もお供させてください!私には特殊な能力が有ります。それは危険をキャッチする能力です。特に食べ物については毒が混入しているかどうか?食べなくても1km先からでもこの特殊な鼻で嗅ぎ分ける事が出来るのです。是非ともお供させてください。そしてこの宇宙の平和を守りましょう。ブヒ!ブヒ!」
「本当だな~?そんな能力が有るのなら是非宇宙の為に頑張ってくれ!それとあのコンパクトな魔法の鏡は一体何処に消えたのか?ローザ姫が持っているのか?それもはっきり分からない状態。悪の手に渡ったら大変!宇宙が滅んでしまう。絶対それだけは避けたい!何とかローザ姫とコンタクトを取らなくては?」
又新たなる旅に出る2人と1匹なのです。
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