第12⁂オリバ-王子とローザ姫!⁂


ゴ-スト星は幽霊・妖怪の星。

ミステリアス星は謎の星・正体不明の怪しい星⭐なのです。



ゴ-スト星の王様には等々世継ぎが誕生しなかったのです。

側室はいなかったのか?

実はこの王様、弟のマリア妃に恋焦がれていたのですが、弟のニボシ殿下と恋仲になり結婚してしまったのです。


「私が恋焦がれたマリア姫を奪うなど許せぬ!」

以前から弟ニボシ殿下には並々ならぬ積年の恨みを抱いていたカツオ王。


そして今尚、マリア妃の事が諦め切れないのです。

そんな折、女王様は流行り病でにあっけなくこの世を去ったのです。


カツオ王様は「今度こそマリア妃を私の者に!ましてや側室との間にも世継ぎは等々出来なかった。子供のいない私には跡継ぎとなるオリバ-王子も絶対に必要だ!」


そして邪魔になったニボシ殿下を家来に極秘裏に虐殺させたのです。

ニボシ殿下の死は以前から険悪だった隣国の手先の仕業と肩付けられたのです。


悲しむマリア妃を慰めるカツオ王。

「マリア妃の気持ちは痛いほど分かるが?こんな戦国の世、致し方ないではないか?そなたには私が付いている」


「お優しいお言葉嬉しゅうございます。シクシク(ノД`)・゜・。」


そしてある日、等々我慢が出来ずに告白したのです。


「マリア妃今度こそどうか私の妻になって下さい」


「王様には感謝しても仕切れない位お世話になっておりますが?まだ殿下の事が忘れられなくて……😔」


再三のプロポーズにも全く首を縦に振らないマリア妃に業を煮やした王様は、等々マリア妃が寝ている寝室に潜り込み力ずくで事に及んだのです。


「キャ―————ッ!オッ オヤメクダサイ!何をするんですか———!オヤメクダサイ!」


マリア妃は余りの恐ろしさにミステリアス星に逃げたのです。


そこでカツオ王様からマリア妃を連れ戻すように頼まれたオリバ-王子はこのミステリアス星にやって来たのです。


マリア妃は御付きの者とミステリアス星の謎の場所を確保して住んでいたのです。

このミステリアス星は謎の空間が有りそこは誰でも住む事が許されているのです。


この星の噂を以前から知っていたマリア妃はカツオ王に強姦されてからというもの、いつ逃げ出そうか算段中だったのです。

そしてやっと抜け出せたのです。


そこに愛する息子オリバ-王子がカツオ王に頼まれて迎えにやって来たのです。


「母上様ゴ-スト星に戻りましょう。王様も大変心配しています」


「私は死んでも戻らぬ!」


オリバ-王子は母上様の決意の硬さに諦めて帰路を急ぎます。

そんな時にミステリアス星の兵士に襲われて瀕死の重傷を負ったのです。


そこにローザ姫が現れ2人は何時しか愛し合うようになったのです。

じゃ~?オリバ-王子は既に殺されているのか?それともどこかに消えたのか?



一方その頃タケルはこの星で次から次へと人間や宇宙人が消えている事への疑問をカツオ王に問いただしています。

「一体人間や宇宙人は何処に消えたのですか?」


「そんな事は我々の知った事ではない、証拠も無いのに疑われては、とんだはた迷惑と言うもんだ!」

その時ボロ屋敷に捕らわれの身の人間の1人が「タッタ助けてくれ————!食われてしまう————!」


「やはり噂は本当だったのですね!」


「こんなちっちゃな我々に何が出来ますか?」


「それでも恐ろしい大蛇は一杯いた。ましてや私は一飲みにされた!」


「じゃ~?この大蛇を成敗してくれたまえ!ゴ-スト星の食料もこの大蛇に食い尽くされて困っていた所だ」


「ナナ何て事を!今まで幾多の侵略者を我々大蛇がやっつけて来た事か?それを自分に危害が及ぶと分ると手のひら返し、あんまりです。許せない!皆の者掛かれ————!」

大蛇達がカツオ王目掛けて集団で襲い掛かります。


するとカツオ王の眼がピカリと7色に光り、「エエエエ————イ!」

みるみるうちに醜い化け猫になり巨体化して金色の眼が血走り、とがった鋭い爪をニョッキリと突き出し、牙を剝き出し大蛇に襲い掛かります。


大蛇も長い舌をベロリと出してカツオ王を舐め回しカツオ王に胴体を巻き付け果敢に果敢に応戦します。

「グウウウ~!ク苦しい」


するとカツオ王の姿が跡形もなく消えたのです。


「カツオ王ご無事ですか!」


そこに猫の大群が押し寄せて、みるみるうちに巨大な化け猫になり大蛇の尾っぽや胴体を嚙み千切って行きます。


するとそこに何とも美しい蛇女が現れます。

余りの美しさに蛇達はメロメロになりトロ~ンとしてその蛇女に近付きます。



実はカツオ王が蛇女に化けていたのです。

大蛇が近づいて来たところで元の巨大な化け猫に戻り大蛇の頭をがぶ飲みにして殺していきます。

「ギャギャ————ッ!」


「いい加減にして下さい。仲間の殺し合いをして何になるのですか?皆で助け合い、皆の英知で作物を作ったり家畜をするなどいろんな方法で生きる方法を考えて下さい。他の星の生物を殺す等以ての外です」

「しゃらくさいわ!野菜の葉っぱでこんな巨体を維持できぬ!」


すると老婆の魔女が魔法のステッキで呪いを掛けたのです。

「アバダケダブラ皆の者眠りに付け————!」

するとステッキの先から眩い光線が光り一瞬にして全員倒れてしまったのです。


「全員殺したのですか?」

「いえいえ眠らせただけです。悔い改めれば元に戻ります」


「本当にどうなる事かと思いました。でもまだこの星にはキツネの妖怪も住んでいますからね!又見張りに来なくては?良かったら僕と一緒にこの宇宙の悪者達の成敗の手伝いをして貰えません?」


「私も悪人の手先として随分酷い事もして来たが老い先短いこの人生、悪者を成敗して住みよい宇宙を後世に残したいものじゃ!それとこんなイケメンと一緒に旅が出来るとは幸せ者よ!喜んで!」



★✰★✰★✰★✰★✰★✰★✰★✰


「《ゴースト星からやって来たオリバ-王子とミステリアス星のローザ姫》

キャ-ッㇵ―滅茶苦茶面白いね!」


「本当にメッチャ面白い!」


兄妹でテレビ漫画を見ています。


「太一!瑠美!宿題やったの?テレビばかり見てないで勉強しなさい!」


「ハ~イ分かってるって!うっせ!ババア」


「今なんて言った————!」


一体どういう事?

実はミステリアス星は2次元の世界なのです。


じゃ~?平面の紙の上に書いた世界って事?

そうです。形の無い世界です。

まさに謎の世界です。

恐ろしい世界ってそういう事?


でもオリバ-王子とローザ姫は何処に行ったの?


実はオリバ-王子は火を吹き出すドラゴンの住む世界にローザ姫を救い出しに行き、命辛々逃げ切る事が出来たのです。

ドラゴンの住む、燃え盛る炎の館を越した者だけが辿り着ける3次元の世界の日本で今幸せに暮らしているらしいのです。

財産はタンマリ調達して来ているのです。


2人は今幸せの真っただ中にいます。









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