第11話⁂ミステリアス星!の秘密?⁂
遡る事1年前、ゴースト星のオリバー王子は王様に重要な任務を仰せつかりこのミステリアス星にやって来たのです。
その時にミステリアス星の兵士に「不審者の侵入だ!」と追い詰められて瀕死の重傷を負ったのです。
そこに絶世の美女ローザ姫が現れ必死に看病したのがオリバー王子とローザ姫の馴れ初めなのです。
2人は瞬く間に恋に落ちて美しいこのミステリアス星の森や湖での夢のような日々が続きます。
オリバー王子は恋焦がれるローザ姫に1分1秒たりとも離れていられない程激しい恋に落ちたのです。
いつもの美しい森の湖にやって来たオリバ-王子様。
生きた花のように美しい蝶が軽やかに舞い、小鳥たちのさえずりりが響き渡る生き物の棲む森。
そこから聞こえてくる澄み渡った水底の砂利が、銀色に光り輝き*⋆✰⭐
青い宝石または、緑色の宝石のように沈んでいる。
暫くの間この森の美しさに酔いしれていると?何処からともなくキラキラ光る光の反射に目を覆います。
その光の方向に向かったオリバ-王子はある小屋に辿り着きます。
そ~っと中を覗くと今まさに手鏡を持ったそれはそれは醜い老婆が杖をついて鏡に向かって何やらブツブツ呪文のような言葉を発しています。
『テクマクマヤコンテクマクマヤコンローザ姫にな~れ♥オオオオオオ~💛何とも美しい!今日はこの星に隣の星の大富豪がやって来て、その持て成しを頼まれておったわ!』
尖がりハットを被り真っ黒な不気味な魔女ドレスを着て、顔は緑色をしており、目は落ち窪み、鼻は口元に付く程長く垂れ下がった鷲鼻、口は左右の耳に付く程大きく裂けて、そこからニョッキリはみ出した鋭い牙、白髪頭のしわだらけの醜い老婆が呪文を唱えたかと思うと何と一瞬にして美しいローザ姫に変身したのです。
””ガサゴソ””
「今の音はなんじゃ???今日は愛するオリバ-王子と会う約束はしていない筈。誰じゃそこに居るのは?」
恐ろしくなったオリバ-王子は一目散に逃げます。
「ギョッ!一体あの姿は何だ?ローザ姫は老婆の恐ろしい魔女だったのか?」
一目散に逃げますが
魔女は魔法のほうきであっという間に追いつきます。
「待て————っ!ああああ~!私の正体を見てしまったのじゃな?」
「一体あなたは何者ですか?それからあの変身出来る鏡は一体何ですか?」
「ウッフフフフ!この鏡はコンパクトな只の鏡に見えるが、恐ろしい威力の鏡なのじゃ!この鏡を当てれば人の心も自由自在に操れる代物で又自由自在に変身する事が出来て強力な武器も生み出す事が出来る魔法の鏡なのじゃ!全宇宙の生き物達がこぞって狙っている最強の魔法の武器なんじゃ!あの美しいローザ姫が所持していたのじゃが?」
「何故あなたが持っているのですか?」
「この鏡はまがい物だ。その証拠に1時間とこの美しさは持たないのじゃ!姫と鏡諸共恐ろしい炎を噴きだす巨大なドラゴンにさらわれたらしい?」
「じゃ~?ローザ姫は今その巨大なドラゴンの館に捕らわれているのですか?」
「ああああ~!ローザ姫は恐ろしい炎を吹き出し暴れ回る魔物、ドラゴンに惚れられてさらわれてしまったんじゃ!恐ろしい火山の奥地に住んでいるらしい?」
「居なくなった事を良い事にローザ姫に成り済ましていたのですね?」
「このミステリアス星には恐ろしい秘密が隠されている、だから名前の如くミステリアス星なのじゃ!この星の王様に雇われたこんな魔女の老婆でも余りのイケメンぶりにオリバ-王子、おぬしに惚れ込んでしまったようじゃ!本当は恐ろしい秘密の事は誰にも言ってはいけない事なのだがおぬしだけは何としても助けたい!だから早くこの星から逃げなさい!」
「いや~?愛するローザ姫を一刻も早く助け出さないと!」
そこにこの星の王様ル-カスが現れて。
「ワッハッハッハッ~!ワッハッハッハッ~!ローザ姫と一緒になりたいだと~?しゃらくさい!そんな事絶対に許さん!今ロ-ザ姫は事情があって炎の館に捕らわれの身となっている。それは姫も納得しての事だ!皆の者このオリバ-王子を殺せ————!」
「恐ろしい炎をまき散らすドラゴンの館行くなど日の中に飛び込むようなものじゃありませんか?」
「それでもこのミステリアス星に居るよりはマシ!」
「一体どういう事?」
「それは……………?」
そこに魔女が現れ小声で「オリバ-王子、この私が成り済ましてオリバ-王子になって、この場は凌ぐから早く逃げろ————!」
「ホッ本当ですか?ありがとうございます!」
そして物陰からソ~ッと逃げたのです。
その後オリバ-王子はゴースト星に帰った筈ですが?
あれ以来忽然と姿を消したのです。
あの魔女に問いただしても炎の館に行った形跡は無いとの事。
一体何処に消えたのか?
やはりカツオ王様の言った通り既に殺害されているのか???
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