第10話⁂ローザ姫とカツオ王様の正体?⁂



「ウウウウックッ苦しい!エエエエ————!真っ暗闇のぬめ~っとした?ここは何処?何か溶けて行きそうな感じがする?」


遡る事2時間前、ネズミ料理をたらふく食べて美酒に酔いしれ、結構な猫の公演を堪能した後、ぐっすりと眠りに付いてしまったタケル。


ベッドでぐっすり眠っているとヌルヌルとトグロを巻いた大蛇がタケルの客室に侵入そして””ソロ~リ””と近づき””ペロ~ン””と一飲みにしてしまったのです。


{ギャ~!ねっとりとして抜け出せそうに無い!どうしよう?あれ~?何かもう溶けかかっているタコのような不気味な生物を発見、もう死んでいるのかな~?}


「大丈夫ですか~?起きてくださ~い!」


「グウウウ~!くっ苦しい~!息が出来ない!」



「ここは一体何処ですか?」


「ここは大蛇の胃袋の中です。私が宇宙探検をしていると、何とも可愛い猫の形をした星があり、そこから眩いばかりの猫の目のような金色の一際輝く光を放っている星が有ったので吸い込まれるようにこの星に到着したのです。大蛇は消化吸収が非常に良いのでもう直ぐ溶けて無くなりますよ?」


「ギャ~!抜け出さないと大変な事になりますね?よ~し!この神剣で切り刻んでくれるわ!エエエエ————イ!ちちんぷいぷい!」


””グサ————ッ!バッサ————ッ〷//ドッスン〷ズドン//””


「次はこの神槍で粉々にしてくれるわ!エエエエ————イ!」


「ギャギャ————ッ!」

すると大蛇は粉々に吹き飛び2人は何とか助かりましたが。


「あなたは一体どこの星からやって来たのですか?」


「小惑星オクトパス星からやって来ました」


「ああああ~!それでタコのような姿なのですね?」


「そうなんです。それでもこの星はとても危険です。我々の星の住民もこのゴ-スト星のケダモノ達にやられて多くの命が散って行きました。早く逃げ出さないと?」


すると目の前に得も言われぬ何とも美しい女性が倒れているではありませんか。

余りの美しさに一瞬で恋をしてしまったタケル。💛💛。✧♡😍


「どうしたのですか?大丈夫ですか?」


「ああああ~?一体ここは何処?私はミステリアス星からやって来たローザ姫です。ある日お城の庭で花摘みをしていると、何とも美しいゴースト星のオリバー王子が倒れていたのです。命絶え絶えだったので執事に頼んで面倒を見させていたのです。ええ~!勿論わたくしも毎日様子伺いに通いました。そして何時しか私とオリバ-王子は恋に落ちたのです。そして永遠の愛を誓ったのですが?ある日突然居なくなったのです。それで私は執事に頼んでコッソリお城を抜け出し、このゴースト星のオリバー王子に会いに来たのです。そこでこの国の王様カツオ様に見初められ逃げ回った挙句、あそこのゴミのてっぺんから足を滑らせ落ちて気を失っていたのです。」


{ガガ~ン!ショック!こんな綺麗な人なら好きな人が居て当たり前なのに〷💔}


「そうですか?じゃ~?まだオリバー王子にはお会いしていないのですね?それでもカツオ王様にはちゃんと事情を話したのですか?」


「いえまだ何も話していません」


そこに大蛇の大群が押し寄せます。


「よくも私の夫ラリーを粉々に殺してくれたわね!許せない!皆の者掛かれ————ッ!」


「チョットお待ちください。私はいきなり寝ている所を襲われ、止む無く行った行動です。大切な家族を失った悲しみは分かりますが?先に手を出したのは誰ですか?自分を守るために已む負えず行った行為、もし争うと言うのなら手加減はしません。それでも戦いますか?」


「誰がお前達なんかに負けるもんか!皆の者掛かれ————ッ!」

大蛇の大群がタケル目掛けて突進して来ます。


タケルはローザ姫を瞬間で空中をひとっ飛びして小さな小屋に隠します。

「お姫様暫くここでお待ちください。危険ですから!」


「ハイ分かりました」


そして大群と応戦します。


「シャ~無いわ!………ちちんぷいぷい!」


金色の瞳から高エネルギーレイザ―光線を連続発車。


大蛇を爆破していきます。


「ギャアッギャ————————ッ!」


「今度はこの【神剣】で大蛇ヤマタノオロチ『真っ赤な瞳に頭と尾が8つあり、山を飲み込むくらいの大きさをした化け物「ヤマタノオロチ」』を退治したこの剣で一思いに退治してくれるわ!エエエエ————イ!」


「ギャ————!」


「グウウウグ————!タタタ助けてくれ————ッ!」


そこにカツオ王様現る!

「皆の者ヤメンカ————!タケルさんもあんまりじゃ無いですか?よその国にやって来てこれは何の真似かネ?又お前ら折角の来客に何をするんじゃ!」


「大蛇のラリーとやらに一飲みにされたのです。それでラリーをバラバラに殺して生還したのです。仕方ありません。こっちも何も悪い事してないのに殺されたくありませんから?」


「それはそうじゃが何も殺す必要はないじゃないか?」


「もう胃袋に入ってオクトパス星人は溶け始めていました。見て下さい。足が完全に半分以上も溶けています。だからどうしようもなかったのです。それとこの国にはオリバ-王子様はいますか?」


「それが実は居なくなったんじゃ!多分もう死んでいる!オリバー王子は私の甥なのじゃ、本当に残念であった!」


「実はミステリアス星のローザ姫と結婚の約束をしていたそうなのですが?」


「タケルさんそれは真っ赤な噓です。実はあのローザ姫は恐ろしい魔物なのです!あの美しさに魅了されオリバー王子は殺されたのじゃ!」


「エエエエ————!そんな~?一体真実とは???」


オリバー王子は本当にローザ姫に殺されたのか?

又ローザ姫は本当に恐ろしい魔物なのか?

それともこのカツオ王様が出鱈目を言っているのか?








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