第4話⁂クールアイス社⁂
””ピッピッピッピッ””
*スキル・・・・最高値10
|鑑定8-3=5
|忍耐8
「俺が(神様?)レイニンから渡された、光る謎のタブレット?な~んだよ~!【老い先短い高齢者を色仕掛けで騙した罪-3】違う!違う!あっちが勝手にベッドに潜り込んで来たんだ~!チッこれだから年寄りは困るんだよな~!レイニン様よ~!確認ミスもいいとこだよ!」
串刺しにされて殺されるところを何とか逃げ切り、トボトボと歩いていると有る一軒家の前に着きました。
この氷の世界の住人達の住まいはアーチ状のかまくらが一般的です。
””トントン トントン””””ドアをノックします。
すると中から真っ白な厚塗りのどうらんに厚化粧の、おかま丸出しの気持ちの悪い男が、にょっきりと顔を出してきました。
{ヤッバ———!何なんだよ~?行くとこ、行くとこ、とんでもない人ばかりで~!}
「あ~らどなた~?アラ~!いい男ね~!年はいくつ~?」
「ああああ!16歳になりました!」
「ああ!そう?この氷の世界では15歳から大人なのよ~!さあさあさ入って入って!どうしたの~?こんなに遅く?」
「実は、地球からやって来たのですが、この国のエリザベート女王様に拾ってもらい雇われていたのですが、逆鱗に触れて追い出されてしまったのです。私がここにいる事は女王様には内緒にして下さい。串刺しにされちゃいますから?行く当てもなく逃げ回っていた所薄明かりが見えたので~?」
「エエエエ————ッ!地球は我々にもなじみの深い星ヨ!宇宙テレビで地球の番組よく見ているから!アア~!丁度私のお店の従業員が一人辞めたところなのよ!うちのお店で働いてチョウダイ~!」
「何をするお店ですか~?」
「ああああ?お客様にドリンクを出すお店よ!」
「まっまあ!そんな仕事ならやってみても良いですが?」
早速裕也は、次の日の夜からお店に出る事になったのです。
四角い透明な氷で出来た店内は、氷に赤や黄色の布が織り込まれ、薄明かりの天井には氷のミラ―ボールがキラキラ銀色に輝いています。
ホスト達はロング丈の白いチャイナ服風のインナ―にオ-シャンブル-の羽衣をなびかせ、それはまるで竜宮城にでも迷い込んだような得も言われぬ美しさです。
「チョットドリンクってお酒じゃないですか~!コッ困りますって~?」
「大丈夫!氷の世界のゲイバ―はお酒を注いでお話しするだけの善良な市民の憩いの場よ!じゃ~頼んだわね!」
「ああ!いらっしゃいませ!」
「君可愛いね!こっちの席に着いて!
「アッはい!」
すると中年臭著しいギラギラした剝げおやじに、いきなりこ○んをギュッとつかまれ
「ギャ————!」
{あのママとんだ噓っぱちを!俺様はまだ童○だっつうの!愛する人に捧げたかったのに~?こんなはげちゃびんなんか~絶対嫌だ————!}
裕也は散々な目に合っています。
それでも慌ただしく時間は過ぎて行きます。
裕也の余りの美しさに店は連日連夜の大繫盛。
そんなある日裕也はこの星きってのゲイ富豪の目に留まり身請けされる羽目になったのです。
「あのね~?裕也この星一番の氷会社『クールアイス』の社長があなたをどうしても養子に迎えたいとおっしゃっているの。あちらには奥さんもいらっしゃるから、まかり間違ってもあなたを弄んだりしないわよ。のちのちこの星きっての大富豪のポストが約束されたも同然。こんないい話これからも絶対無いと思うわ~!」
「イヤイヤ美味しい話には絶対裏があるから!絶対に嫌ですって!」
「アンタ————!黙っていれば調子に乗って!そんな聞き分けの無い事言うんだったら女王様に通報するから!」
「いいですよ!そんな事したら社長だって只じゃ済まないじゃないですから!」
「イヤイヤこの星は『クールアイス社』で持っているようなモノよ!社長がこの星から手を引いたら氷は維持できないし、大富豪社長の政治献金も受けられなくなるから、女王様は絶対社長には頭が上がらないのよ!バカな事言っていないでサッサと養子になりなさい!」
裕也が逃げようとすると「みんな————!ホレ—ッ!押さえ付けてサッサと連れて行きなさい。」
「ギャ————!」
{クッソ————!コスチュームに着換えたせいで魔法のステッキが無い!}
そして裕也は氷で出来た大豪邸の大広間に””ポイ!””と投げ込まれます。
「社長連れて来ました」
「ああ!ああ!ありがとう。ありがとう。たんと褒美を取らすぞ!」
「ああああ!ええええ!ホホ ホホ ホホ有難うございます!」
{銭さえ貰えればウッフフフフ!丸いもんさえ貰えばこっちのもんよ~!ウッフフ!}
裕也は監禁同然でこの豪邸に身請けさせられましたが。
{あんなに警戒していたけど毎日遊んで暮らせて贅沢三昧にさせてくれて俺は本当に幸せ者だ!}
ある日ベッドでゲームをして遊んでいると、いつの間にか社長がベッドに潜り込んで来て「ギャ————!」
「オオオ~!俺はこの日を指折り数えて待っていた。ちょうど今日は妻が里帰りをしておる。思う存分楽しませて貰うぞよ~!ああああああ!な~んと可愛いお尻!ああああ!」
「ヤッヤメテクダサイ————!ギャ————!」
すると何と!見る見るうちにブ男裕也に戻ったのです。
「ギギッギャ————!オオオお前は誰だ————!ツツ妻には絶対内緒で!」
「俺は裕也です」
「うっうう噓だろう!まあ分からないから俺は自分の部屋に帰る。仮に裕也でも妻がお前を気に入っているから追い出す事は出来ない」
そして何事も無く日にちが過ぎて行きます。
{今日は夫が氷の買付けで遠くに出掛けているわ。待ちに待った日、グフフフ◍。✧♡◍。💛。✧♡}
裕也が寝ていると””ガサゴソ””誰かがベッドに忍び込んできます。
「アアアア!枯れても女は女、美しい男を見ると興奮する~!ブチュ*。⋆💋。・*・ブチュ💋*⋆・」
ですが?今度はブ男裕也には戻りません。
一体どうして?
もう月の物も無くなった女性には反応しないのです。
😰【閉経】
まあ爆睡しているのもありますが。
これから裕也は神?から与えられた能力で色んな事に勇敢に立ち向かって異世界を救済して行きます。
本当に助けられるのか?只のホスト状態と化すのか?
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