『群馬』編：都道府県オープン参加小説２：宇宙人侵略その後、各都道府県はどうなっている。

『群馬』

「ああ！　ついに此処（ここ）まで⁉」

　圧倒的な力で、ついに、此処（ここ）、

　群馬の草津温泉まで侵略の手を伸ばす、

『ゾン・ヴィラン・ド・サ・ガ星人』…ッ！

「此処（ここ）は温泉なんだぞ⁉

　裸と裸の付き合いをする、神聖な場所だと言うのに！

　なんだ…アイツらの…あの姿は…ッ⁉」

　侵略地、草津温泉からの、中継車からの映像に、

　群馬知事は歯噛（はが）みする…ッ！

　彼らのは…自分たちの星…。

『ゾン・ヴィラン・ド・サ・ガ星』と提携（ていけい）している…。

　異界の星…惑星ティアナの負の遺産…。

　『人型戦闘兵器』…。

　『FG（ファイターギア）』…『ゲズ』…を…。

　あろう事か…この群馬の聖地…。

　草津温泉の地で…。

　しかも…。

　草津温泉きっての大型露天風呂型銭湯…。

『兄貴じゃない！　ホントのホモさ！

　-夢を忘れた古い地球人よ-大欲情。

　もとい…大浴場。』

　の浴場で…。

　これでもかと…。

　その『人型戦闘兵器』である『ゲズ』たちを…。

　『人型銭湯兵器』の間違いじゃないか…⁉

　と、疑いかねぬような凄まじい磨き方で…。

　その『戦闘の為の強靭な機体』を…。

　まるで『銭湯の為の機体』…。

　で、あるかの様に…！

　隅々（すみずみ）まで、

　その機体の四肢を綺麗にゴシゴシしまくっていた…⁉

「クッ…！

　温泉と言えば、

　『水戸黄門』の、『かげろう・お銀』の様な美女が、

　湯あみをするサービスシーンを映（うつ）すモノだろうが…⁉

　それを…なんだねコレは…ッ⁉

　私はメカフェチではないのだぞ…⁉」

　　憤（いきどお）る知事…。

「ハッ！

　しかし…これはこれで…需要がありまして…。

　その件（くだん）のメカフェチの上に腐女子で、

　メカを、アダムとアダムのヘブンに脳内変換できる、

　ツワモノな女性たちから…。

　このロボットたちの入浴シーンに…。

　欲情するモノたちが続出しているとの事で！

　我が県のPRに試しに動画配信で使ったところ…。

　恐ろしい数の再生数が入ったとの事であります…！」

　部下からの、その報告に…。

「つまり…我等は…その動画で…。

　バカな腐女子共から…。

　我が県のPRをしまくって…。

　宣伝広告費で…大儲けし放題…。

　という事かね…？」

　と、ニヤリと、知事のメガネが光る！

「いえいえ…。

　これは県の宣伝…。

　つまり…国の国営を助ける活動…。

　お国の為…。

　人民の為の運動ですよ…知事…。」

　と、知事にも負けぬほどのニヤ付いた笑顔で、

　部下が答えた…ッ！