第9話
幸いにも。
捻挫とかしてなくて、普通に走れた。
マヒロは心配そうに俺の顔を覗き込みながら
伴走してくれた。
出だしは大分遅れたけど。
結果的に、俺が一位になって、
マヒロが二位。
藤島くんは三位だった。
物凄い悔しがってて。
「なんで、文化部の山吹にこの俺が負けるよ...!?」って表彰台のとこで喚いていたけど。
マラソン大会後のサッカーの授業で。
俺は見学しないで、久々に運動することにした。サッカーボールを蹴ることにしたんだ。
女子の黄色い声援。
「キャーッ!足早い!
ドリブル上手い!」
「ヤバイ!もう惚れそう!!」
この声援は。
サッカー部のエースストライカーである
藤島くんに向けられたものではない。
何を隠そう。
小中と。
元、サッカー部の一応エースで部長でキャプテンで。部長とキャプテン両方兼任させられてたんだけど。
県選抜メンバーで。
一応、全国大会では、ハットトリックを決めた
この俺に向けられたものだったのでした。
その後。
俺は、同じクラスにいるサッカー部のマネージャーの女子と三年の先輩に猛烈に勧誘されて、
サッカー部に途中入部することになるんだが。
エースの座は。
俺が入るまでは、藤島くんだったけど。
今は、一応、俺だったりする。
そんで。
俺は、マラソン大会後、
彼女ができたんだが。
ここに書くまでもなく、
幼馴染のマヒロだったりするんだな。
高嶺の花の美少女幼馴染「校内のマラソン大会、私に勝ったらエッチさせてあげる💕」 吹奏楽部の陰キャな俺「それ、無理ゲーだろ。 陸上部の長距離選手のお前に俺が勝てる訳がねえ!」→だが、当日... 雲川はるさめ @yukibounokeitai
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