第6話
「私、サッカーをしてる、シンジが大好きなの...!髪が靡いててカッコよくて、ハットトリックを平気で決めちゃうシンジが超好きなの...!」
「藤島くんなんか、エースだかなんだかしんないけどさ!シンジの方がずっとずっと凄いのに...!」
言われて悪い気はしなかった。
何しろ好きな女だったから。
「あー!くそっ...!!」
俺は大声で空に向かって吠えた。
「走りゃあいいんだろ、走れば..!」
「そうね、私と一緒に手を繋いで走ってくれたらそれで。ゴール手前で抜いてくれたらそれでいいの」
「できるよね、シンジ。
小、中学の二年生までの
町内のマラソン大会は、シンジがいつも
一番だったもんね?」
「....ブランクあるんだからな....」
「分かってるわよ...」
「だからこそ、二週間前に条件と負けちゃ困る隆を告げたじゃない...」
かくして俺は。
マヒロとともに、千曲川の河川敷の堤防沿いの土手を舞台に走り込みをやる羽目になった。
流石に。
昔は校庭の端から端まで何往復しても
きつくなかったが。
空白の時間がある
今となっては。
滅茶苦茶き、つ、い!!
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