第4話


「走り込み、するでしょ??」


「私に勝つためにさ....!」


「てか、私に勝って、イチャイチャするためにさ...!!」


上目遣いでそう聞かれたが、俺は即答した。


「いや、しない」


「え、なんでよ!?シンジ、いつも条件出したら、その条件満たそうと頑張って努力してきたじゃん!その甲斐あって、今はそこそこ見た目イケメンだし、勉強も全然やんなくて、

赤点組だったのに、それを脱して今は、

トップクラスにいるじゃん...!!」


「まぁな。それは、手の届く、努力だったまで。

いいか、俺は弱小高校の吹部。

例えば、全国大会常連校の吹部だったら、

肺活量を鍛えるために、延々と顧問の先生が校舎のまわり走らせるだろーがよ。

残念ながら、ぬるま湯で今のいままで

きちまったんだ。だからな、

今回は俺、諦めようと思う...」


敗北宣言をしたら。


マヒロが喚いた。


「それで、いいわけ...!?」


「ああ。いいんだ。俺はインドア派。

外走るより、家でフォートナイトやってたい。

ゲームのレベル上げをしたいんだ...!」





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