第3話
「無理だ....天地がひっくり返ったっておまえの優位は変わらない...どうせ、あれだろ。
一位でゴールしちゃうんだろ?それもぶっちぎりでさ。バスケ部の男子や野球部の男子なんか
蹴散らしてさ...」
「さぁ...?どうだろうね??」
マヒロは意味深な笑いを浮かべた。
俺が勝てる可能性なんてだな。
1ミリもないのさ。
マラソン大会は今日から二週間後に控えてる。
例えば、俺が頑張って走り込みをしたところで。
ま、もっももそんな苦しいことはしたくないのでやんないが、
そんな急に長距離が得意になったりはしない。
せいぜいあれだな、
練習しないより、したほうが、
ちょっとばかしタイムが縮まるんじゃないか?
という感じか。
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