47話 The ending of a nightmare
前回までの
砂の海に包まれた
遂に解放したソープワイト。
病毒の
キキョウの
治癒しつつ応戦するも
圧倒的な力の前に苦戦を強いられていた。
新しい技を授かって来いとキキョウを追い込み
ジニア最大の防御結界である
その
ソープワイトと
ソープワイトが忍ばせていた毒によって
キキョウは瀕死の状態に
そして、そこに現れたのはなんと...
キキョウ
「ガハッ...ジニ...ア隊長...
どう...して...」
ジニア
「ほな、さいなら。」
キキョウ
「ウグッッ 」
ジニア
『
「どや?めっさ凄い結界やろ?」
ソープワイト
「無知と無謀を掛け合わせた様な猿が
あまり調子に乗らない事だよ。」
ジニア
「なんたって俺はヒーローやからな。」
ソープワイト
「聞いて
ジニア
「聞いて
ソープワイト
「全てが甘い...。
あまりの甘さに脳がとろけそうだよ全く。
所詮、こんなものかね?
ヌッフフフフ!!
ヌッフフフフ!!...ん?何!?」
ジニア
「お、お前ら...」
ツバキ
「待たせた。ジニア。
我らでソープワイトを
作者 REN’sJackson
ー
ジニア
「な、何しに...来てんねん!!
お前らボロボロやないか!!!」
ラナンキュラス
「フフッ...ラミオラスの大将軍がいるって
分かってて、この機を...逃すわけないさ」
アキレイ
「お前だけに...格好付けさせるわけには...
いかないからな...」
ツバキ
「たまたま通り道だっただけのこと。」
ジニア
「はぁー。難儀なやっちゃなぁ。
そないな身体で何考えてんねん。」
アキレイ
「この傷のことならツバキに言え。
もっと上手く治せとな!」
ツバキ
「何?」
ラナンキュラス
「そうだね。もう少し治して欲しかったな。
僕だったらもっと上手く出来たよ。」
ツバキ
「何だと?」
ジニア
「しゃーないやろ。
時間を戻せる訳や無いんやからな!!
あと、人を思いやる心が足りひんねん!!」
ツバキ
「グッ...どうやら貴公らから
死にたいと見える。我がーー」
「キキョウ副隊長ならって思ったけど...」
アキレイ
「キキョウはどこだ?」
ジニア
「あそこにおる」
ツバキ
「...何故だ。」
ジニア
「
ラナンキュラス
「...なるほど」
アキレイ
「無茶をさせたなジニア。」
ジニア
「
それに、そんなん説明しとる時間は無いで。」
ソープワイト
「戦闘を終えてからあまりにも早すぎる復帰だ。
奴らが弱いとまでは言わないが
気になる所だね。
一体誰の
すると
眼前にいるソープワイトを
ソープワイト
「まぁ良い。
そんなことよりも探す手間が省けたというもの。」
ツバキ
「何?」
ソープワイト
「
そして...
ヌフフフフッ!!!!ヌフフフフッ!!!」
ラナンキュラス
「随分と余裕だね。
分かるかい?僕らがここにいるって事は...」
アキレイ
「貴様らラミオラス帝国の刺客は例外なく
ツバキ
「次は貴公の番だ。我が
ジニア
「そーいうこっちゃ。
これで...
覚悟...出来とるんやろな?」
ソープワイト
「ヌフフフフッ!!バカかね!!
サラセニアやエリカ、ジギタリアスが
そう簡単に死ぬと本気で思っているのかね??
その傷だらけの身体で
つけ上がるのも
その吐いた反吐を再び戻すがいい!!
アキレイ
「なんだと!?確かに殺したはずだ。」
ソープワイト
「...だから死んでいるとでも言うのかね?
これだからバカは困る。
私の副官を甘く見ないことだよ。」
アキレイ
「何!?まさか...サラセニアが...」
ツバキ
「...隙を見せるなアキレイ。
奴の
アキレイ
「ぁあ。」
ラナンキュラス
「ジギタリアスもここにはいない。
まともに
ソープワイトだけだよ。
誰を殺して誰が死んで無いなんて関係ないさ。
今はただ、目の前にいる敵だけを見よう。」
アキレイ
「ぁあ。すまない。
ここで奴を
久しぶりに共闘するか!!
ツバキ!!ジニア!!ラナン!!!」
ラナンキュラス
「フフッ。そうだね。」
ジニア
「来るで!!!」
ツバキ
「私は先に行く」
ラナンキュラス
「ちょっ!!ツバキ!!」
ーーキキョウサイドーー
キキョウ
「グッ...ここは...」
東洋風の
カーン。カーン。と心地よい鐘が聴こえる
周りを見渡していると突然、引っ張られるように
立った状態のまま足を引きずられた。
まるで早送りの様に駆け抜けていった。
キキョウ
「キャァア!!」
そしてピタリと止まった。
キキョウ
「グッ!!ここは...」
見渡しても
何も見えなかったが
鐘の音は先ほどより大きく聴こえる。
キキョウはそっーっと歩き出すと
気付けば湯に
キキョウ
「
キキョウ
「
「何をしに来た。」
キキョウ
「分かってるでしょ。
ソープワイトに対抗できる
あなたから授かりに来た。」
「...授かりに...か。ならば聞こう。
...貴様の描く夢とはなんだ?」
キキョウ
「描く夢...私の手で戦争を終わらせる。
前にもそう言ったでしょ?
何で
アセヴィの時は頼んでもいないのに
沢山技を授けてくれた!!
どうしてソープワイトの時はダメなの!?」
「図に乗るな人間!!!!」
キキョウ
「グッ!!」
キキョウはあまりの
「
都合が良い時に出てくる便利なものではない。
我が
今の貴様はなんだ?
他人の力にすがるメス猿ではないか。」
キキョウ
「...そんな!!」
「ジニアと
補助に徹しようとする。
片腹痛いわ!!!!!!!!!!」
キキョウ
「ガッ!!!」
キキョウ
「ガハッ!!」
「己で切り開く覚悟も無い
キキョウ
「グッ...そんな事...ない!!!
私は私なりに戦ってきた!!!!
だけど!!!
隊長の邪魔をするのは...いやなの!!」
「
貴様にとっては
キキョウ
「そんな事言ってない!!!
ただ、私は未熟だから...」
ゆっくりと口を開いた。
キキョウ
「ゴホッゴホッゴホッゴホッ」
「周りの
戦いに
キキョウ
「だって...ジニア隊長達は未熟じゃないから...」
「誰しも最初は未熟であった。
それは貴様も例外ではない。」
キキョウ
「それは...」
「誰かの肩に寄りかかろうとするな。
己の足で歩き、道を切り開き進んでいけ。
それが...貴様が言っていた夢ではないのか?
平和を望んだのは誰だ!!!!」
キキョウ
「...私」
「
キキョウ
「...私」
「混沌を切り裂くのは誰だ!!」
キキョウ
「私!!!!!!!!」
「ならば、
その手で!!!我が
お前はなんだ!!!!」
キキョウ
「
「この戦争を終わらせるのは誰だ!!」
キキョウ
「この私よ!!!!!!」
「フフッフハハハ!!!!
そして、世界が
キキョウ
「え?」
「意思は形を変え、力となる。
悪しきを砕き、洗い流す。
受け取れ。これが真のーーー」
ーージニアサイドーー
ソープワイト
『
ジニア
「触れたらあかんぞ!!散れ!!」
ラナンキュラス・アキレイ・ツバキ
「!?!?」
ソープワイトは薄緑色したゲル状の弾丸を
無数に飛ばすと4人はその場から一瞬で離れ
ゲル状の弾丸を避けながら大声で話していた。
アキレイ
「なんだ!?この気味の悪いものは!!」
ジニア
「麻痺毒や!!」
ラナンキュラス
「毒!?」
ツバキ
「毒か...」
ジニア
「そや!!!!
触れたら
ラナンキュラス
「厄介な
アキレイ
「だが!!毒なら!!熱に弱い!!」
ラナンキュラス
「そうだね!!!!!!」
ツバキ
「もとより私には毒など関係のない事。」
ジニア
「せやな!!!!」
すると4人は急に立ち止まり構えた。
ラナンキュラス
『
アキレイ
『
ツバキ
『
ジニア
『
ソープワイト
『
アキレイ・ジニア・ツバキ・ラナンキュラス
「ハァァァァァア!!!!」
火炎放射、
切り裂かれた空間の
ソープワイトに襲いかかった。
ソープワイト
「グッ!!!こんな...もの!!!!!
グァァァァア!!!!!!!」
ドーンっと轟音を立てて辺りの砂が一気に
巻き上がった。
ジニア
「よっしゃー!!これでどないや!!」
ラナンキュラス
「流石に
アキレイ
「当たり前だ。
ツバキ
「空間ごと押し潰してやったまでのこと。」
ジニア
「残念やったな!キキ!!
俺の砂嵐が倒してもーたわ!!」
ソープワイト
「バカかね!!」
ラナンキュラス・ツバキ・アキレイ・ジニア
「ガハッ!!!」
ジニア
「なんや...これ...は...あん時の...」
ラナンキュラス
「グッ...そんな...毒は食らって...ないのに」
アキレイ
「...目の前が...回る...
グッ!!まさか毒か!?」
ツバキ
「一体...どういうことだ...」
ソープワイト
『
舞い上がる
そこに立っていたのは血に染まりながら
不敵に笑みを浮かべるソープワイトだった。
「グッ...ハァ...ハァ...
猿の分際で手傷を負わせるとは...
全く生意気なガキ共だよ...だが
気分は...どうかね?
そういうとソープワイトは
ゆっくりと歩き出した。
アキレイ
「何...!?
あれだけの技を食らってもなお...
歩ける...だと?」
ラナンキュラス
「見て...傷が治っていく...」
ツバキ
「にわかに...信じられぬ」
ジニア
「これが...病毒の
ソープワイト
「何を驚いているのかね?
そもそも傷というのは
および筋肉などから
盛り上がると、その周囲の
傷を覆う。つまり、
治るというもの。
私は病毒の
知識さえあれば
つまり、私は外傷程度では死ぬことはない。
という事だ。
それの何が不思議なのかね?」
ソープワイトは続けて思い出したかの様に
口を開いた。
ソープワイト
「そうだ。ちなみに、
無味無臭無色の毒。毒性は弱いが
しばらくは
ジニア・ツバキ・ラナンキュラス・アキレイ
「グアッ!!!」
ソープワイト
「おっと、
もう少し立てないだろうね。
ヌフフフフッ!!!!!
ヌフフフフッ!!!!!!」
ジニア
「んの...野郎」
ラナンキュラス
「グッ...なんて...
アキレイ
「
ツバキ
「正気とは...思えぬ。
今ここで
アキレイ
「なら...どうする!!」
ソープワイト
「ほぉ。
私の所見によれば、身体の傷が癒えきっていないと見える。
それに、
だから自身の身体に負担がかかる技も
もちろん、
尋常ではない
出来る訳がない。」
ラナンキュラス
「...それは...グッ...どうかな?」
ソープワイト
「やめたまえよ。1番重症なのは貴様自身。
雷速で移動していないのがその証拠だ。
ナーベルクの
ラナンキュラス
「グッ」
アキレイ
「黙れ...貴様のような
問答など無用だ。今すぐに...
ソープワイト
「大した発明もしない技術開発の小金持ちが
この私に生意気な口を効くとは面白い。
問答をしないのではなく
問答を出来るほどの脳を
持っていないから出来ない。
そうじゃないのかね?」
アキレイ
「ぁあ!!そうだ!!!!!」
ツバキ
「ウグッ...貴公は...二度と口を開く...な」
アキレイ
「何だと!?」
ソープワイト
「ツバキ=ナーベルク=
皇帝にもなれぬ裸の王が
何故ここにいるのかね?
...フンッ。当ててやろう。
そうだろう??
こんな場所にわざわざ来るなど笑わせる。
それは情か?...いや策略か?それともーー」
「貴公には...関係の...ない事。」
ソープワイト
「ここに貴様の求める答えなどないよ。」
ツバキ
「なん...だと?」
ジニア
「それは...グッ...ほんまの事やぞ。ツバキ
ここに
アキレイ
「なん...の事だ...本物の皇帝が...
グッ...ここにいたのか?」
ラナンキュラス
「グッ...
そういう事...だね?」
ツバキ
「ジニア...どういう...事だ」
ジニア
「それは...つまり」
ゴゴゴゴゴゴゴゴッと
轟音が鳴り響く。
ラナンキュラス
「なんだ?」
アキレイ
「この
ツバキ
「...来たか。」
ジニア
「グッ...遅いっちゅうねん!!」
ソープワイト
「次から次へと...虫が沸くね」
すると
次々と勢いよく湯が溢れ出した。
キキョウ
『
キキョウは巨大な
ツバキ達4人に向かっていった。
ツバキ・ラナンキュラス・アキレイ
「ッッ!?!?」
キキョウ
「ジニア隊長!!!」
ジニア
「任せときぃ!!」
『
ジニアは再び百本の腕のある巨人兵を召喚した。
ソープワイト
「小賢しい。
また崩してやるだけだよ。」
ジニア
「まだやぞ!!」
『
「合ッッ体!!!!!!」
『
アキレイ
「何ィィイ!??合体だと!?」
ラナンキュラス
「なんて...
「...やるな」
キキョウ
「
飲み込みますよ!!!!!」
アキレイ・ラナンキュラス・ツバキ・ジニア
「何!?」
遠く離れ流された。
「アボポボボ!!!!」
ーーソープワイトサイドーー
ソープワイト
「フンッ。
泥人形を十体召喚して合体だと?
まるでガキのごっこじゃあないか。
それに...なんだね。
百本の腕が二本に減ったんでは
進化より退化だよ。
こんなもの
『
「溶けるがいい砂のーーーーガハッ!
何!?グッ!!ガッ!!!ゴハッッ!!」
((硬い!!これはどういう事だね!!
私の毒でも溶けないだと!?))
ソープワイト
「ガハッ!!!グッ!!!ゴハッッ
ふざけるなぁぁぁあ!!!!!!」
『
ソープワイトは毒の防御壁を展開し身を守ると
勢いよく手を合わせた。
ソープワイト
『
ソープワイトの身体から蒸気が噴き出ると
血管が身体中から浮き出た。
更に
ソープワイト
『
「ハァァ!!」
みるみるとソープワイトの筋肉が盛り上がると
身体が一回り大きくなり
攻撃をし続ける
ソープワイト
「あまり...調子に乗らない...事だよ!!
『
「ハァーーーーーーーー!!!!!!」
ーージニアサイドーー
ジニア・ラナンキュラス・ツバキ・アキレイ
「ゴホッゴホッゴホッゴホッ」
ラナンキュラス
「だいぶ...ゴホッゴホッ無茶するね...」
アキレイ
「ゴホッゴホッ...驚いたぞ」
ツバキ
「ゴホッゴホッ...だが...」
ジニア
「毒が消えた...ゴホッゴホッ...」
キキョウ
「ジニア隊長、
ジニア
「分からん。
せやけど多少は回復する時間はあるやろ」
キキョウ
「分かりました。まずは治療します。
一旦、納刀してください。治療効果が高まりますから。
ですが
アキレイ
「分かった。」
そういうとラナンキュラス、アキレイ、ツバキは納刀した。
キキョウ
「では行きますよ。」
『
酒と泡が溢れ出すと4人の身体の傷が
みるみると癒えていった。
ジニア
「お!美味いやつやぁ!!
ほれ、舐めてみ???」
ラナンキュラス
「ん?本当だ。
なんてまろやかな口当たりなんだ。」
アキレイ
「...美味いな。もっとくれ!!」
ツバキ
「ふざけるな。そんな事をしてる...美味い」
ジニア
「せやろ??この酒売り出そうおもてん!!」
キキョウ
「もう!!ふざけないでください。
とにかく今は完全な治療は出来ません。
っていうか何でいるんですか!?!?」
ツバキ
「今はそのようなことを話す時間も惜しい。」
ラナンキュラス
「そうだね。」
ジニア
「さて、こんだけ
ソープワイトの首をとらん手は無い」
ラナンキュラス
「リナリー達も抜けられたみたいだね。」
アキレイ
「そうか。これで心置きなく暴れられるな。」
ツバキ
「一つ聞きたい。
皇帝がここにはいないというのは本当か?」
ジニア
「ぁあ。ホンマやで。
皇帝はここにいーひん。」
ツバキ
「では...」
ジニア
「そやねん。
モンティがそう言うてたからな。
恐らく...現皇帝は紛れもなく本人。」
アキレイ
「やはり操られてるって事か。」
ラナンキュラス
「モンティ...彼は一体何者なんだ。
僕達を助けてくれたのは彼なんだよね?ツバキ。」
ツバキ
「そうだ。聞けばラミオラスに潜伏していた
アキレイ
「通りでデイジーが出世出来ないわけだ。」
キキョウ
「そんな事が...
お礼を言わないといけませんね。
それと、隊長。」
ジニア・ラナンキュラス・ツバキ・アキレイ
「何だ?」
キキョウ
「いや、あの、その...
そんな同時に返事しなくても...」
ジニア
「お前が隊長って言うからやぞ!!
こっちは隊長が4人もおんねん!!」
キキョウ
「そうです...よね。ハハハ」
ラナンキュラス
「それでどうしたんだい?」
キキョウ
「あ、はい。
モンティの件や皇帝の事など
聞きたい事は山ほどありますが
なんとなく話しは読めました。
仮に"本物"の皇帝がいないのであれば
目的は2つに絞れると思います。」
ラナンキュラス
「そうだね。
ソープワイトを
アキレイ
「ここを破壊する。」
ジニア
「せやな。
ほんならバッチバチにぶっ壊したろ!!ーーって
何で破壊せなあかんねん!!脱出ちゃうんかい!!」
「待て。」
アキレイ
「どうしたツバキ」
ジニア
「無視すな!!!」
ツバキ
「ソープワイトを
何か違和感を覚える。
我らはここにいるべきなのか。」
ジニア
「何やと??
それ本気で
ラナンキュラス
「正気かい??どうして?」
アキレイ
「何故だ。
ソープワイトの首をとれるのは今しかないぞ」
ツバキ
「貴公らこそ本気で言っているのか?
何をすべきか考えることだな。」
キキョウ
「では、ツバキ隊長のお考えを
お聞かせください。」
ーーソープワイトサイドーーー
ソープワイト
「フンッ。砂金で表皮を固めていたとは...だが
自立する
全く。小賢しい
そう言ってソープワイトは
足元には横たわる
ジニア達がやって来る方向を見つめた。
ソープワイト
「やはり...納刀したか」
アキレイ
「待たせたなソープワイト。」
ラナンキュラス
「さっきみたいには行かないよ」
ジニア
「ええ加減にしぃや。
可愛い
痛ぶってからに。
どんだけ
小分けに封印した
切れてもうたやないかい。」
キキョウ
「覚悟しなさい。」
ツバキ
「我ら
すると5人全員が自身の胸にそっと手を当てて
ツバキ・ラナン・アキレイ・ジニア・キキョウ
『『天輪!!!!!!!!』』
キキョウ
『
『
渇き飢えしは舌無き
『
絶えず揺らめく
『
そして
『
我が、
『『
『『
『『
『『
『『
5人が一斉に解放するとその
まるで嵐が
包み見込むようだった。
ソープワイト
「...
するとズバッと嵐が割れツバキ達は走り出した。
ツバキ
『
アキレイ
「マント??すまん!ツバキ!!」
ツバキ
「足を引っ張らぬよう保険だ。
毒と言えど空間を
ツバキは
ジニア
「俺の番やな!!!!」
『
ジニアはキキョウ、アキレイ、ラナンキュラス
ツバキの粘土の分身を十体作り上げた。
ジニア
「やったれ!!!
ラナンキュラス
「いいね。ジニア!!」
キキョウ
『
水蒸気に近い液体が渦を巻いた。
ジニア
「ちゃんともろて来たんやろな!?」
キキョウ
「もちろんです!!!!」
『
ツバキ達を優しく包み込むと
素肌を暖かい水が覆う様な感覚を全身で感じた。
ラナンキュラス
「キキョウ副隊長...
僕の
アキレイ
「今回はキキョウの方が向いてるだろうな。」
ダメージを受けぬように解放時に
基本能力の一つである。
しかし、その他にも
同じ属性の影響を増減させる面もあり
プラスに働くものには威力増幅。
マイナスに働くダメージや
アキレイやラナンキュラスが自身の技で
燃えたり
そして今回、技として発動した
キキョウが4人に
発動出来ない為、
キキョウ
「
多少の傷と毒であれば洗い流されます!!」
ジニア
「でかしたキキ!!!
これで怖い者無しやな!!!」
ラナンキュラス
「じゃぁ僕からもプレゼント。」
『
『
ラナンキュラスは無数の光の鏡に向かって
それぞれを雷速移動できるように
ツバキ
「
アキレイ
「ウォォオォオオ!!!」
5人は雷速で移動すると
ソープワイトに斬りかかった。
ソープワイト
「バカかね。
人数が増えようが雷速で移動しようが同じことだよ。」
『
『
『
『
『
「
『
アキレイ・ラナン・キキョウ・ジニア・ツバキ
「ハァァァァァア!!!!」
ソープワイトは
斬りかかる5人に向かって毒の壁を展開した。
ソープワイト
「触れた者を毒に
いつまで持つかな?
ヌフフフフッ!!ヌフフフフッ!!」
ツバキ
「下がれ。毒の壁ごと削り取る。」
『
ソープワイト
「グッ!!!!」
ツバキ
「貴公は、何を
ソープワイトは後退し体制を整えるも
ソープワイト、アキレイ、キキョウ、ジニア
ラナンキュラス、ツバキ達全員の剣撃の音が
「ハァ!!デッ!!オラ!!
グッ!!トォリャ!!ガハッ!!
ウォオ!!!!オラァ!!ハァァァ!!
ハァ!!デッ!!オラ!!シャーッ!!
グッ!!トォリャ!!ガハッ!!
ウォオ!!!!オラァ!!デァ!!」
ラナンキュラス
「グハッッ!!!」
ジニア
「ウグ!!」
アキレイ
「ガッ!!」
キキョウ
「グッ!!」
ツバキ
「ッッ!!」
ソープワイト
「ガハッッッッ!!」
ラナンキュラス
「そんな...雷速について...来れるなんて...」
ソープワイト
「グッ...バカかね...
何のための
思っているのかね!!!!」
アキレイ・ジニア・ラナン・キキョウ・ツバキ
「グハッッッッ」
だが、確実にソープワイトの身体は
血に染まっていた。
それと同時にジニア達の身体はシューっと
黒い煙を立て
ツバキ
「ウグッ」
キキョウ
「ツバキ隊長!!」
ツバキ
「私に...構うな...」
キキョウ
「
ツバキ
「貴公は...ソープワイトを」
ソープワイト
「グッ...
この私に...
褒めてやろうじゃあないか!!!」
アキレイ
「グッ...キキョウ!!ツバキを頼む!!
こっちは...任せろ!!!」
ラナンキュラス
「ハァ...ハァ...もちろんさ!!!」
ジニア
「貸しやぞ...ツバキ!!」
アキレイ
「ウォオオオオオ!!!」
『
ラナンキュラス
『
ジニア
『
砂の弾丸がソープワイトに降りかかる。
ソープワイト
「ヌフフフフッ。時は毒なり」
するとソープワイトは不敵に
ソープワイト
「毒は満ちた!!!!!
貴様らは
墓場へと迷い込む!!」
アキレイ
「なんだと?」
ソープワイト
「逃げ
『
ズズッと深緑色の結界が
ツバキ
「何!?」
ジニア
「あかん!!」
キキョウ
「これ...は...マズイです!!
飲み込まれる前に逃げて!!!!」
アキレイ
「走れ!!」
ラナンキュラス
「だめだ!!間に合わない!!え!?」
ジニア・キキョウ・アキレイ・ラナンキュラス
「ッッ!?」
ツバキ
『
グニュンと4人はツバキに引き寄せられると
半透明の
ジニア
「ハァ...ハァ...助かったわぁ」
アキレイ
「すまんツバキ」
ツバキ
「グッ...
触れる事すら...叶わず弾かれる」
ラナンキュラス
「グッ...急死に一生だったね」
キキョウ
「ありがとう...ございます」
ツバキ
「...見ろ。」
アキレイ
「これは...」
ツバキ達が見た先は
おどろおどろしい景色が広がっていた。
天井からはボタボタと粘液の様なものが垂れ
砂で覆われた足元は粘液に触れて溶けていく。
ソープワイト
「ヌフフフフッ。
素晴らしい世界だと思わないかね??
この毒に満ち足りた空間では
全てが命取り。出口などない。
一瞬の隙も見せられない死の空間だよ。」
キキョウ
「出口が...ない」
ソープワイト
「鬼ごっこといこうじゃあないか。
もちろん。鬼は...私だがね」
ツバキ
「...
ソープワイト
「まぁ、外の世界と比べれば可愛いものだよ。」
キキョウ
「外の世界?どう言うこと?」
ツバキ
「...何を言っている。」
ソープワイト
「さて、
骨が折れる作業だ。
しかしそれも大詰め。」
ラナンキュラス
「グッ...回りくどい言い方は
やめたらどうだい?」
ソープワイト
「今、この現状こそ
全てを物語っているとは思わんかね?」
ジニア
「なんやと?」
ソープワイト
「バカかね!!!
まだ分からぬとは...やはりナーベルクの
アホゥばかりだよ。」
アキレイ
「何を言っているんだ。」
ソープワイト
「ナーベルクが誇る
この
そう言えば伝わるかね?」
ツバキ・ラナン・アキレイ・ジニア・キキョウ
「ッッ!?!?」
ソープワイト
「戦力の分散など初歩中の初歩。つまり...」
アキレイ
「幽閉だと?何を言っている!!」
ツバキ
「やはり...皇帝などいない。という事か。」
キキョウ
「そんな!!私はオトリだった...って事?」
ジニア
「初めから...仕組まれとったんか...」
ラナンキュラス
「だから...時間を稼いでいた。
僕達が...1箇所に集まるまで。」
ジニア
「何が目的や!!!ソープワイト!!」
キキョウ
「今その話しをするって事は...本当に」
ツバキ
「脱出する
アキレイ
「...ナーベルクに何を...何をしたぁ!!!
ソープワイトォオオオオ!!!」
ソープワイト
「何をしたかって?バカかね!!!
情報を
考えなくとも分かるじゃあないか。」
アキレイ・ラナン・キキョウ・ツバキ・ジニア
「ッッ!?!?」
ソープワイト
「宣戦布告だよ。」
作者 REN’sJackson
ー
おまけ
時は
デイジーの頭の中の記憶から
ルビウス=ドレークに連れ去られた事を
確認したオルケイディアは
映像に映る花瓶を調べに九根司令部に向かっていた。
オルケイディア
「グッ...一体何の目的で奴は...」
するとダリア城一帯に警告音が鳴り響くと
隊士達が慌ただしく動き始めた。
オルケイディア
「プラムが封鎖を始めたか...」
オルケイディアは苛立ちを隠さず
しばらく歩いていると急に立ち止まった。
オルケイディア
「遠い!!!!わざわざ高い場所に
司令部を設ける意味が分からん!、
クリシャンテの奴め!!
捕まえたら怒鳴り散らしてやる。」
そう言ってオルケイディアはドプッと消えた。
ーー九根司令部前ーー
オルケイディア
「あそこか。」
一瞬で移動し
何処からともなく現れたオルケイディアは
司令部の扉を
真っ先に花瓶に向かっていった。
オルケイディア
「...これか。」
オルケイディアは花瓶を叩き割ると
中から1枚のメモが出てきた。
そこに書いてあったのは...
オルケイディア
「NCB...どう言う意味だ。
それにこれは...座標?ここは確か...
タッソ平原だな。どう言う事だ?」
その後、オルケイディアはNCBと
何度も呟いていた。
オルケイディア
「NCB...NCB...NCB...N... C...B...
核爆弾か!!!!!!!まずい!!」
『
オルケイディアはプラム、ヴァンビ
アナスタシア、クーワ、レンゲイに
通信
オルケイディア
「
特級厳令発令!!
繰り返す!!!特級厳令発令!!!
他の
直ちにタッソ平原へ向かえ!!!
私もすぐに向かう!!!!」
ーー場面切り替わり
とある城にてーー
マリガルド
「懐かしかったですか?団長。」
そこでは巨大なモニターの前で
本を片手にダリア城を見つめる男がいた。
ルビウス
「いや、そうでもなかったね。ただ...」
マリガルド
「ただ?」
ルビウス
「
ナーベルクの無知と無謀さをね。」
マリガルド
「そうすか...。
それで、今日は...」
ルビウス
「ぁあ。副団長とマリガルドと僕で
ちょっとしたセレモニーをしよう。」
マリガルド
「副団長??アイツも呼ぶんすか!?!?」
すると突然、部屋のドアがバァンッと開いた。
サギスケ
「パラリラパラリラァ!!!
パラリラパラリラァ!!!!!!!」
マリガルド
「おい!!ペンギン野郎!!!」
羽毛をなびかせ
サングラスをかけた巨大な鳥の様な生き物が
キコキコとやってきた。
サギスケ
「おうおうおう!!
誰だ!?俺様をペンギン野郎って
ほざいたマリガルドは!!!
あん??ぶっ殺されてぇのか!?ぁん??
俺はペンギンじゃねぇ!!!サギだ!!!」
ルビウス
「ペンクイーンだって
サギスケ
「団長!!!それは言わない約束でしょ!?」
ルビウスは興味なさそうな様子で
本を読み始めた。
マリガルド
「おい!!テメェ!!
何度言ったらわかんだよ!!」
サギスケ
「ジンゴリカイデキナイクエ」
マリガルド
「んのペンギン野郎!!!!!」
ルビウス
「やめろマリガルド。仲間同士の争いはご法度だ。
いいかいサギスケ。城内は乗り物禁止だよ。」
マリガルド
「降りやがれ!!クソペンギン!!」
ルビウス
「ルールは絶対だよ。サギスケ。」
サギスケ
「クエ?」
マリガルド
「ふざけやがって!!」
ルビウス
「三輪車から降りるんだ。
これで3度目だよ。」
サギスケ
「団長!!!バイクはダメだって言うから
自転車に変えたんすよ?
何で三輪車もダメなんすか!!!
俺に飛べって言うんですかい??」
マリガルド
「乗り物の種類じゃねぇんだよ!!!」
ルビウス
「僕の言い方も良くなかった。
改めて細かく言おうか。
三輪車もスケボーもローラースケートも
自身の足で歩く以外の歩法は禁止だ。」
サギスケ
「俺はね!!風を感じたいんすよ!!!
排気ガスで環境汚染したいんすよ!!!
ずっとここにいてストレスやべぇんすよ!!」
マリガルド
「三輪車じゃ環境汚染できねーぞ。」
サギスケ
「テメェ!!スッこんでろ!!
俺の羽ばたきを喰らいてぇのか?あん??」
マリガルド
「羽ばたけねぇお前がどう羽ばたくか
見ててやるよペンギン野郎!!
ほら、飛んでみろーー」
サギスケ
「カッチーン。
団長。ぶっ殺していいすか??
ちょうど髪型にも飽きたんで
イメチェンしようかと思ったんすよ赤髪にね!!
植毛してやるからこっち来いや!!!」
マリガルド
「髪の毛4本しかねぇくせにイメチェンとか
抜かしてんじゃねぇぞゴラ!!!!」
サギスケ
「カッチーン。
団長。マジでやっちゃってくださいよ!!」
ルビウス
「何で僕がやる事になってるんだ。
2人とも落ち付けないのかい?」
マリガルド
「す、すんません。」
サギスケ
「謝ったって許さねぇぇかんな!!」
マリガルド
「お前に謝ってねぇよ!!!」
ルビウス
「無駄なやり取りが嫌いだって
何度も言っているのに。
いい加減にしてくれないかサギスケ。
これから面白いものが見れるんだ。」
サギスケ
「だって団長!!」
ルビウス
「一つ提案しよう。
君が良ければ外で見るといい。
そうすれば静かに眺めることが出来る。」
サギスケ
「ぇぇ!!!嫌っすよ!!!!!
外出たら死ぬじゃないすか!!!!」
ルビウス
「そうか。死にたく無いのか。」
ルビウスはパタンッと本を閉じると
サギスケの方を向いた。
ルビウス
「なら、僕の言う事を聞いた方がいいと思うよ。
早く三輪車から降りなさい。
死にたく...ないんだろ?サギスケ」
サギスケ
「ぁあーあ。あんたが大将だよ!!!」
そう言ってサギスケは三輪車から降りた。
ルビウス
「さて、マリガルド、サギスケ。
準備はいいかい?」
マリガルド・サギスケ
「うっす!!!」
ルビウスは立ち上がり歩くと
カツカツとブーツの音を立てて
部屋の真ん中で立ち止まった。
ルビウス
「始めようか。」
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