45話 Not it is time for the final showdown at Volcano Colosseum
前回までの
遂にぶつかる冥王軍 団長ソープワイト
ソープワイトの繰り出す
反撃の機を伺っていた。
しかし、
ソープワイトは更なる
不敵な笑みを浮かべながら
胸に手を置くその仕草は
まさに
ソープワイト
「バカはよく勘違いをする。
科学者だから
教えてやろうじゃあないか
私はこう見えても拳撃においては
少し腕に覚えがあってねぇ。」
ジニア
「ウグッ...おかしい
やっぱし...
「バカにするのも
キキョウ
「でも...あの技は...」
ジニア
「
キキョウ
「やはり...ソープワイトは...」
ソープワイト
「どうやら私の言葉が理解出来ないみたいだね!!!
バカ共にも分かるように
見せてやろうじゃあないか!!!
ジニア
「覚悟せぇよキキ。来るで...」
キキョウ
「...はい。」
作者 REN’sJackson
ー
「いっぺん死んでこい。」
キキョウ
「え?」
ジニア
「足手まといや」
そう言うとジニアは
キキョウの胸を
キキョウ
「ガハッ...ジニ...ア隊長...
どう...して...」
ジニア
「ほな、さいなら。」
キキョウ
「ウグッッ 」
ジニアは
キキョウを蹴り飛ばした。
時は
ーー数十分前ーー
ジニア
「走れ!!!キキ!!!」
キキョウ
「え!?」
ジニアとキキョウは同じ方向へと
走り出した瞬間
アメーバの様なゲル状の物体が
ブクブクと湧き上がり始めた。
ジニア
「ぬぉぉ!!服に付いたぁあ!!
ぇえーー!!!溶けてもーとるやんけ!!
危な!!!!!!」
ジニアは溶けた箇所を
器用に破り投げ捨てた。
キキョウ
「隊長!!」
ジニア
「おー怖ッ!!!
油断すなよ!!!キキ!!
絶対触ったらあかん!!!」
キキョウ
「...隊長が1番油断してるじゃないですか!
それよりも
ソープワイトはまだ
完全に解放する前に叩きます!!」
ジニア
「そやねん!!
モグラ叩きみたいにティッ!!!ってアホ!!
そんな簡単に出来るかい!!
ええか?キキ!!
下手に手ぇ出したらあかん!!!
解放の
キキョウ
「しかし!!」
ジニア
「ほれ、見てみぃ。
あのよう分からんスライムに触れたら
ジニアが指差す方向に目を向けると
周辺に転がっている
次々と溶け出していった。
キキョウ
「本当だ......溶けて...
いや、腐食していってる...」
ジニア
「あかん!!!」
更に勢いが増し
ソープワイトは自身の胸にそっと手を当て
すると
辺りの岩や砂をドロドロと包んでいく
ソープワイト
「天輪•
『『
更にゲル状の物体は勢いを増していく。
ソープワイト
「ヌッフフフ...解放など
いつぶりだろうねぇ。」
ジニア
「近寄ったらあかんでキキ」
キキョウ
「分かってます」
ソープワイト
「さて、まずは肩慣らしと行こうじゃあないか。」
ジニア
「肩慣らしやと!?
舐められたもんーーー」
『
ソープワイトが
薄緑色のゲル状の物体が
弾丸のように無数に飛んできた。
ジニア
「なんや!?キッショ!!!
キキ!!こっちや!!!」
キキョウ
「はい!!!」
ジニア
「いつまで寝てねん!!
早よ起きんかい!!」
先程ソープワイトに投げ飛ばされた
ジニアとキキョウは滑り込む様に
その背後に隠れると
巨人兵は100本もの腕を回転させ
見事にソープワイトの攻撃を弾いた。
ソープワイト
「フンッ。小賢しい」
ジニア
「はぁ...はぁ...はぁ...
な、なんやねんあの
キキョウ
「周りが溶けてるようにも
腐ってるようにも見えました...」
ジニア
「...エグいな」
キキョウ
「そうですね。
それに
見た感じ液体なのか物体なのか分かりませんし。」
ジニア
「ここは一旦...アガッ
なんや!!足が動かへん!!」
キキョウ
「隊長!!私が今治しまーー
足が動か...ない...」
「遅い」
ジニアは目線を下にやると
薄緑色のゲルが足元を覆っていた。
ジニア
「気付かへんかった...クソ!!!」
((何コレ...気づかなかった...
ほとんど重さも感触も感じない...))
そしてゲルに覆われた巨人兵は
ソープワイトの
ソープワイト
「他愛もない」
そう言うとソープワイトは
ジニア達へ向かってゆっくりと歩いて来た。
ジニア
「な!?巨人兵が崩れよった...
グッ...このままじゃあかん!!」
キキョウ
「そうですね...」
ジニア
「キキ!!!!上や!!!」
キキョウ
「はい!!」
ジニア
「踊れ!!
キキョウ
「
ジニアとキキョウは
砂と
上空へ跳びジニアは空中に砂の足場を作った。
ソープワイト
「ほぅ。距離を取ったか。
回復を
だがそれを私が許すとでも?」
『
ジニア
『
ジニアとキキョウの周りに
拳ほどの砂の球体が
攻撃に合わせて
ソープワイト
「自動防御結界。
なかなかやるじゃあないか。
巨人兵といい砂の
相変わらず小賢しい
ジニア
「無駄やで!!
俺らが動かへん限り
守ってくれるからな!!!」
キキョウ
「隊長!!今のうちに洗い流します!!」
『
自身とジニアを泡で包み込みゲルを全て洗い流した。
ソープワイト
「フンッ。どういった原理で
なかなか興味深い現象だよ。」
ジニア
「すまんなぁキキ...
だいぶ楽になったわ...
せやけど...なんやこれ!!
めっさ美味いやん!!」
キキョウ
「この
酒と湯の力で
ジニア
「なんやて!?
酒飲み放題やんけ!!!」
キキョウ
「隊長...あくまでも
ってちょっと!!物欲しそうな顔しない!!」
ジニア
「え?」
ソープワイト
「報告には聞いているよ。
水流系と炎熱系の二面性を持つ
系統は細分化したらキリがないが
回復としての側面も強く出ている。
面白い
科学者としては
調べ尽くしてみたい所だよ。
渡し
ジニア
「誰が渡すかい!!」
キキョウ
「
ジニア
「せやろな。」
ソープワイト
「
生意気言うじゃあないか。」
ジニア
「キキがいれば
お前の攻撃なんて大した事無いっちゅーねん!!」
ソープワイト
「ヌッフフフ。
猿にも分かる様に教えてやろう。
私の
空間といった直接的な
そう、私は
ジニア
「
デカイの一発当たってもうたら
やりようないやん...」
キキョウ
「では...足が動かなかったのは
毒...」
ソープワイト
「そうだ。
ジニア
「また、めんどうな
キキョウ
「氷雪、波動と同じ希少
扱うのにも難しくナーベルクで
使えるのはレンゲイ隊長とガーベラ副隊長しか
今はいません。」
ジニア
「...確かふみ子もそやろ?」
キキョウ
「そうですね。でもふみ子さん
勘って言ってました。」
ジニア
「勘!?勘て...
めちゃくちゃやなあいつ!!」
キキョウ
「医術と化学の知識を要するので
完全に扱えるのはごく一部です。
つまり...」
ソープワイト
「傾向と対策が限りなくゼロに近いという事。」
キキョウ
「でも私なら解毒出来ます!」
ソープワイト
「解毒?解毒だと??
解毒とは毒を
何故、解毒が出来たか頭で理解出来なければ
それは解毒などでは無い。
中途半端な
毒によっては
"解毒"という言葉を使うのであれば
出直してき
キキョウ
「...現に
解毒出来ていーー」
「毒と薬は紙一重。
いとも簡単に
しかし、生きとし生けるものにとって
毒とは切っても切り離せない利害関係にあるのを
貴様達は知っているかね?
摂取量を
生かすも殺すも致死量によって異なるのだよ。
ただ、残念な事に
この世には存在しない。
それほどまでに
正に神に選ばれた者だという事だよ。」
ジニア
「なんや...それ聞いて安心したで...」
キキ
「嘘かも知れませんよ?」
ジニア
「...有り得んくもないな」
ソープワイト
「はぁ。そして残念な事に
大体の毒は数分もあれば解毒するだろう。
だが、
自然には解毒出来やしないよ。」
ジニア
「...やばない??」
キキョウ
「はい。とてもマズイです。」
ソープワイト
「全く...
初めから計算に入れていないのが
ジニア
「当たり前やろ。
強い
それなりにリスク
キキョウ
「となると...即死の危険性はないという事ですね。
それでもソープワイトは...」
ジニア
「強い。それは
火炎でも
なかなか死なへん
ペチュニアとサフィニアがいい例や。
即死は無くても死ぬリスクは
いっちゃんヤバいやろな。
どのみち大ハズレもえぇとこや。」
ソープワイト
「
恐らく私以外、扱う事は出来ないだろうね。
全く...
とっくに殺していると言うのに。」
ジニア
「なんやと!?」
ソープワイト
「いつでも殺せるという事だよ。理解しておくといい。
貴様らは私と
すでに死の
ジニア
「なんや、黙って聞ぃとったら
偉っそうにペラペラペラペラ聞いてへん事
喋りくさってからに!!
まさか友達いーひんのか??
いーひんやろなぁ!!
いーひんのや...ろ」
すると突然ジニアの顔つきが変わった。
ジニア
「...しもた」
キキョウ
「隊長??」
ジニア
「
『
ソープワイトはジニア達に向かって
弾丸の様にゲルが無数に発射された。
しかし、先程とは打って変わって
速度と威力、
ジニア
「無駄やぞ!!
って
守りきれへん!!
キキ!!!受けたらあかん!!
こっちも迎え撃つで!!」
キキョウ
「はい!!」
ジニア
『
キキョウ
『
砂の
ジニア
「グッ!!!押し負け...る!!!」
キキョウ
「さっきより...威力が!!
2対1なの...に!!!」
ジニア•キキョウ
「グァァァ!!!!!!」
ジニア達は落下し地面に叩きつけられた。
ジニア•キキョウ
「ガハッ」
ジニア
「か、身体が...いう事...きかへん」
キキョウ
「麻痺...毒...」
ソープワイト
「"
基本的な事さえも、気づかぬとは
千刃花の隊長の名が泣くね全く。」
自身の
そのリスクと引き換えに威力を増大させる
技の名を叫ぶだけでも威力は上がるが
そこに説明を含む事により
リスクが増し威力が跳ね上がる。
今回ソープワイトは
説明する事により毒の効果、威力の
総合的な底上げを
ジニア
「やるやないか...」
ソープワイト
「読んで字の如く
説明を述べて縛り、自らを
ジニア
「んな事ぐらい...知っとん...ねん...ハゲ」
キキョウ
「グッ...身体が...」
ソープワイト
「言ったはずだよ。
"
この世には存在しない。"とね。」
キキョウ
「
...創り...出す為に...ウグッ」
ソープワイト
「それにこの熱気の中で毒を生成するのも大変でね。
どうかね?
徐々に広がり最期は喋ることすらも出来なくなる。」
キキョウ
「ガッ」
ジニア
「キキ!!!グァ!!!
「そうだ。一つ伝えそびれたよ。
継続する
術中として処理される。
よって
生きてココを出られればの話し...だがね。」
キキョウ
「グッ...ソープ...ワイト...」
ソープワイト
「...麻痺してもなお、
握り続けるとはね。
だが。あと、それも数分」
キキョウとジニアの身体には
緑色の
徐々に広がっていった。
ソープワイト
「しかし...こんなものではーーー」
『
ソープワイト
「ないだろうね。」
溢れ出す水龍が
キキョウとジニアを飲み込み
ソープワイトから遠ざけた。
ジニア
「
キキョウ
「
毒を血と共に流すことが出来ます!!」
ジニア
「そうみたいやな!!
だいぶ楽になったわ!!
おし!!こっから反撃するで!!!!」
『
キキョウ
『
無数の砂の
ソープワイトに襲いかかった。
((やっぱり...色が薄い...
粘度も無い...どうして??
アセヴィの時は出来たのに...))
ソープワイト
『
ソープワイトは追ってくる水龍を
砂を弾き落としていった。
キキョウ
「
なんて動体視力なの...」
ジニア
「キキ!!」
ソープワイト
「こんなもの当たらなければーー」
『
『
ジニア
「このまま押し潰したるわ!!!」
何万トンもある砂がソープワイトの上空に出現した。
ソープワイト
「本気かね?」
ジニア
「本気と書いて
ジニアが
砂の海がソープワイト目掛けて降り注いだ。
ソープワイト
「
『
「ーーーえ!?」
突然、砂に
更に
ソープワイトに向かって振り下ろすも薄緑色の壁に弾かれた。
キキョウ
「防御結界!?」
ソープワイト
「
触れた箇所から侵されていく。
かと言ってみすみす逃がす事もない...がね。」
キキョウ
「まずい!!!」
ソープワイト
『
キキョウ
「ウグッッッ」
ジニア
「あかん!!キキ!!!!」
ソープワイト
「味方の砂に押し潰されるがいい」
キキョウ
「グッ!!!」
『
「そんな!!何で出な...
キャァァァァァァア!!!」
そしてドーーーンっという轟音と共に
ジニア
「キキィィイ!!!!!!!!」
ソープワイト
「ヌッフフフ」
ジニア
「上!?」
ソープワイト
「未熟にもほどがある
何故選ばれたのか疑問だよ。」
ジニア
「アホぬかせ!!
まだ研修中や!!!」
ソープワイト
「発現した
熟練度が速い。
技も沢山授けてもらえるだろう。
だが、強大すぎる
口ほどにもない
ジニア
「人の副隊長バカにするのも
ええ加減にせぇよ。
ガッツだけは人一倍あるんやで!!」
ソープワイト
「ガッツ?
そんなもので私と闘うのかね?
そんなものでは世界の在り方を
論じる事すら出来ないと言うのに。」
ジニア
「どう言う意味や!!」
ソープワイト
「
「ソープワイトォォォオ!!!!!」
ジニア
「あかん!!行くなキキ!!!」
キキョウ
『
ソープワイトはクルッと回転し
キキョウ
「アガッ」
ジニア
「キキ!!!」
『
ジニアは落下するキキョウを砂で受け止め距離をとったが
ソープワイトはロウソクの火を消す様に
薄緑色の
ジニア
「なんや!!この霧!!!ゴホッゴホッ」
キキョウ
「ジニ...ア...隊長...ゴホッゴホッ」
ジニア
「なんや...コレ...」
キキョウ
「眩しい...」
ソープワイトはシュタッと着地すると
不敵な笑みを浮かべながら
ゆっくり歩いて来た。
ソープワイト
「さて、気分はどうかね?」
ジニア•キキョウ
「ガッ」
ジニアとキキョウは
身体を丸めて耳と目を塞いでいた。
ソープワイト
「どうしたのかね?
私の声はよく聴こえてるかね??」
「アガッ!!!ガッ」
ソープワイト
「まぁ、聴こえてるだろうね。
今、貴様達の五感は感度10倍。
おっと...
更にもう15倍は上昇しただろうがね。
ヌッフフフッヌッフフフ」
ジニア
「やめ...ろ...」
キキョウ
「もう...話さない...で...」
ソープワイト
「もちろん。触覚も」
ソープワイトはキキョウの首筋を
ゆっくりと撫でた。
キキョウ
「アッ」
「15倍」
キキョウ
「アッ」
ジニア
「何...かましとん...ねん...ソープワイト」
ソープワイト
「光も眩しい筈だ。
目も開けられないだろう?
さて...じっくりと
じゃあないか!!!!」
「グァッ!!ガハッ!!ウグッ」
ソープワイト
「汚い!!断末魔を!!!!響かせ!!ろ!!
この!!!
十分に!!!
このバカ猿!!共が!!!!」
ジニア
「ガハッ」
キキョウ
「アグッ...ソープ...ワイト...」
((やはり、
「グッ」
『
ソープワイト
「湯柱か!!」
キキョウは倒れたまま自身の
その勢いでソープワイトは後退し
ジニアとキキョウは湯柱に乗ってそのまま浮かんでいた。
ジニア
「ナイス...キキ...ちょい感覚戻って来たわ...」
キキョウ
「万事休す...でしたね。
隊長...ソープワイトは...強すぎる...」
ジニア
「そやな...防戦一方や」
キキョウ
「隊長...この湯柱は当分消えません
。
一応、
ジニア
「ソープワイトも一緒に治してまう...やろ?」
キキョウ
「...はい。あの...隊長...
私は...
なので隊長の
「あかん。俺の
ここじゃ使われへん。危険過ぎる」
キキョウ
「ソープワイトほどの相手に
ジニア
「しゃーないやろ。
おいそれと使うもんやない。
それに、闘いには...イマイチ向いてへんねん。
特に俺のはな。」
キキョウ
「隊長...ですがどうやって勝てば...」
ジニア
「えぇか。
時間を稼ぐ
その間に
キキョウ
「え!?」
ジニア
「
相性がええ。あの毒を
しゃーから新しい技もろて来い。」
キキョウ
「なんですかその賭け!!
第一、新しい技が対抗出来るとは
限らないじゃないですか!!」
ジニア
「じゃあ、対抗できる技あるんですかぁ!?」
キキョウ
「さっき...技を出そうと思ったら
出なくて...もっと濃く色が出ないと
出せないみたいなんです。」
ジニア
「...そうやったんか。
なら
時間稼いだるから
今のままじゃあかん。」
キキョウ
「そんな!!急に...どうやって...」
ジニア
「耳貸しぃ!!」
キキョウ
「は、はい」
「いっぺん死んでこい。」
キキョウ
「え?」
ジニア
「足手まといや」
そう言うとジニアは
キキョウの胸を
キキョウ
「ガハッ...ジニ...ア隊長...
どう...して...」
ジニア
「ほな、さいなら。」
キキョウ
「ウグッッ 」
ジニアは
そして、落としたタイミングを見計らい
ジニアはキキョウに
ジニア
『
すると、湯柱が消えると同時に
巨大なピラミッドがキキョウを包み込んだ。
ソープワイト
「何かと思えば仲間割れかね?
それに私ではなく
味方を閉じ込めてどうする気かね?
やはり砂塵の
ジニア
「アホはお前やっちゅーねんハゲ。
あれの内側は
お前を閉じ込めた所で何も変わらんのじゃ
うすらハゲが!!
ほんで仲間割れちゃうわ!!」
ソープワイト
「フンッ。殺し合えば楽だったものを。
内側が
外側は強固という訳か...」
ジニア
「せやで一度展開すれば
俺でも破壊出来んからな!!」
ソープワイト
「術者でも破壊出来ぬとは...」
ジニア
「どや?めっさ凄い結界やろ?」
ソープワイト
「内側から破壊するしかないという訳だね。
なるほど...おっと。
やれば出来るじゃあないか。」
ジニア
「めんどいやっちゃな!!
説明されんくても
分かっとんねん!!」
ソープワイト
「なんだね?
随分と
足手まといが居なくなってせいせいしたのかね?」
ジニア
「ちゃうわボケ。
希望を託して来たんじゃ。」
ソープワイト
「希望?」
ジニア
「そうや。
まっ、キキが戻って来る前に
終わらせるつもりやねんけど。」
ソープワイト
「何を言っているのかね?
正気とは思えない発言だよ。」
ジニア
「そっちのが断然かっこええやろ?」
ソープワイト
「無知と無謀を掛け合わせた様な猿が
あまり調子に乗らない事だよ。」
ジニア
「なんたって俺はヒーローやからな。」
ソープワイト
「聞いて
ジニア
「聞いて
ソープワイト
「どうやら気付かないみたいだね。」
ーーキキョウサイドーー
キキョウ
「ゴホッゴホッ...息が..し辛い...
グッ...
でも...どうやって...会えば...いいの...
発現以来...会えてないのに...
ゴホッゴホッゴホッ...
いつも一方的に...話しかけてくるから...
分から...ないよ...」
キキョウは地べたを這って
仰向けになると暗闇を見つめた。
キキョウ
「それにしても...敵地のド真ん中で
これを...展開するなんて...
真っ暗で何も...見えない...
グッ...思ったより...傷も深い...
しかし、キキョウは傷を癒す事が出来なかった。
キキョウ
「な...んで...まさ...か...
ジニア隊長...本気...で...」
成長する器官であり
一般人には存在しない。
ジニアはそこを
キキョウに致命傷を与えていた。
キキョウ
「本当に...死んで...しまう...
ここで...私は死ぬわけには...いかないのに...
私はまだ...何も...
お願い...
アガッッ!!!ゴホッゴホッゴホッ
アガッッアガッアガッ」
突然、キキョウは
キキョウ
「ガハッッ...何コレ...ゴホッゴホッ」
恐る恐る手のひらを見てみると
緑色の
浮かび上がっていた。
キキョウ
「ゴホッゴホッゴホッ...
ソープ...ワイト...ガハッ
いつの...間に...ゴホッゴホッ
お願い...
ゴホッゴホッゴホッ...ガハッ...
.このままじゃ本当に...
アガガガガガガ」
しかし、願いも虚しく
キキョウは激しい痛みに耐え切れず
のたうち回り続けていた。
「アガッガガガガガガ」
作者 REN’sJackson
ー
おまけ
ーー1ヵ月前
懸命に
修行をするキキョウ。そして...
ジニア
「よ!」
キキョウ
「うわっ!!!」
突然、背後に現れるジニア
ジニア
「キキ!!修行はどや!!」
キキョウ
「た、隊長!!
急に話しかけないで下さい!!」
ジニア
「
キキョウ
「集中してたんで気づきませんよ!!」
ジニア
「せやろな!!!
キキョウ
「もう!!」
ジニア
「ぁあ、しんどっ!!
簡単に消せる方法無いやろかーー。
作ったろかなーー。」
キキョウ
「あ、あのぉ」
ジニア
「あ!!ほいで、どや??
キキョウ
「いいえ。全然反応無くて...
サフィニアの時は声が聞こえたんですけど...
その時に色々、技名と効果を教えてくれたんです。」
ジニア
「そかそかー。
もっとギューっとやってみ??
ほんでズバババーンッてやるんやで!!
な!?
...うんうん。そやねん。
そうそうそうそう!!」
キキョウ
「いや、分かりませんけど...」
ジニア
「せやからあれや、あれあれ。あれや!!」
キキョウ
「隊長。邪魔しに来たんなら
帰って下さい。」
ジニア
「はぁ。相変わらずお堅いやっちゃな!!」
キキョウ
「そ、そんな事言われても
出来ないんです!!」
ジニア
「んーーー。伝わらんかぁー」
キキョウ
「はい。隊長の助言は全く伝わりません。」
ジニア
「ちゃうわ!!
キキョウ
「ん?何をですか??」
ジニア
「軽い気持ちで話しかけても伝わらんで?
遊びやないんからな。」
キキョウ
「遊びでやってるつもりありません!!」
ジニア
「ほんまか?
俺から見ても遊びやで。
ただ、
キキョウ
「そんな!!!技だって出してます!!」
ジニア
「
例えば、
ずっとボケまくって
俺を試してくんねんで!?
俺にツッコミばっかさせてからに!!!
本当は俺もボケたいっちゅーねん!!
あっ!!イデ!!!
何すんねん腐れミイラ!!!」
ジニアの頭上を砂がサラサラと舞って頭を強くド突いた。
キキョウ
「隊長...邪魔なんですど。」
ジニア
「邪魔って何やねん!!
こっちが教えたろー
ひどい副隊長やな!!」
キキョウ
「だって隊長の助言はピンと来ませんし。」
ジニア
「はぁ。難儀なやっちゃなー。
キキ。お前はどこでどうして発現したんか覚えとるか?」
キキョウ
「忘れもしません。しっかり覚えてます!!」
ジニア
「んーー。
いっちゃん早いんは
キキョウ
「
ジニア
「そや。キキも行った事あんねやろ?
向こう側に。」
キキョウ
「えぇ。まぁ。一度だけ...」
ジニア
「どういう時に行けたんか
覚えてるやろ?」
キキョウ
「あの時はサフィニアに殺されかけて...
勝ちたいと思いました。
サフィニアに勝って
私がこの戦争を終わらせたいって...」
ジニア
「それや!!
今どないねん!!」
キキョウ
「もちろん同じ気持ちです!!」
ジニア
「アホぬかせ。
同じ気持ちの訳あるか!!」
キキョウ
「え!?」
ジニア
「声が聞こえてくんのも
向こう側に行くんも
どうやってその気にさせるかよう考えてみ?
新しく手に入れたオモチャちゃうねんぞ。」
キキョウ
「そんな事...言われても...」
ジニア
「ほんまに同じ気持ちかどうか
自分のちっさいオッパイに
聞いてみるんーーイダッ!!」
キキョウ
「あまり...調子に乗らない方が
いいですわよ?」
ジニア
「出たぁーー!!
ですわ言葉!!!
慣れてへんのやったら
無理せんでええで!!!
言葉使い直した所で
中身が凶暴やったらーーイダッ!!」
キキョウ
「殴りますわよ?」
ジニア
「殴っとるやないか!!!」
キキョウ
「それで何の用ですか?」
ジニア
「イダダダダッ耳引っ張らんといて!!
こ、これや!!
これ渡そ
キキョウは耳から手を離して
袋を受け取った。
キキョウ
「え?これ...」
ジニア
「サラザール
ほら、開けてみぃ!!」
キキョウ
「は、はい。」
そこに入っていたのは
たんまりと盛られたご飯に
たこ焼きと焼きそば、お好み焼きが乗せられており
真ん中に
なんでやねんと書かれていた。
キキョウ
「お弁当?」
ジニア
「えーねんえーねん。
そんな泣くほどでもなーー」
「わーー!!
隊長ありがとうございます!!
私 隊長の料理大好きなんです!!」
ジニア
「俺を好きてそんな急に告白されても
俺はみんなのジニーー」
「ありがとうございます!!」
ジニア
「そ、そうか。
俺 料理好きやからな!!
少し休憩して食べよか」
キキョウ
「はい!!」
ジニア
「ってツッコめへんのかーい!!」
キキョウ
「え?」
ジニア
「今までチャンスあったやろ!?
俺のボケを
しかも、なんでやねんって
書いてあんねんぞ!!!」
キキョウ
「な、なんでやねん」
ジニア
「おし!!食べぇ!!」
するとキキョウは
丁寧に袋から取り出すと
その場に座って食べ始めた。
ジニア
「どや?美味いやろ?」
「はい。美味しいです。」
ジニア
「そうかそうか。
美味いもん食うのが1番やな!!
最近あんまし食べれてへんのやろ?」
キキョウ
「実は...はい。」
ジニア
「どうりでシボむわけやーーイダッ!!!!
ぬぉおお!!鼻血出てもーとるやん!!!
ど、どこに隊長の顔面殴る副隊長おんねん!!」
キキョウ
「何か問題でも?」
ジニア
「
やないねん!!!
一生 常温の水飲んどけ!!
この暴力女が!!!
せっかく作ったったのに!!
あーあー!!ジニア隊長かわいそやなーー!!
あっ。そや!!
ラナンにチクったろー!!!!
やーい!!やーい!!暴力女!!」
キキョウ
「
ジニア
「なんやと!?」
キキョウ
『
ジニア
「え!?アチャッ!!アチャッ!!
アチャァァァァァァア」
キキョウ
「本当...バカなんですから。」
「アチャァァァァァァア」
ーーそして現在ーー
ジニア
「ええ加減にせぇよ...」
ソープワイト
「全てが甘い...。
あまりの甘さに脳がとろけそうだよ全く。
所詮、こんなものかね?
ヌッフフフフ!!ヌッフフフフ!!」
ジニア
「なんや...と??」
ソープワイト
「ナーベルク帝国の
ほぼ
私一人で事足りるね。」
ジニア
「グッ...」
するとソープワイトの目つきが変わった。
ソープワイト
「ん?何!?」
そこに現れたのは
ラナンキュラス
アキレイ
ツバキだった。
ジニア
「お、お前ら...」
ツバキ
「待たせた。ジニア。
我らでソープワイトを
そしてここに、
最終決戦が幕を開けた。
(完)
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