44話 Good-bye days
前回までの
ソープワイトの圧倒的な力を
見せつけられるも
戦力分散の為に
ジジ達は協力してサフィニアを
そして、チョウランの
一同は
サフィニア
「ヴッーーー!!!!!!!!」
「させないわよ!!!」
『
サフィニア
「アグッ」
ジュダス
『
サフィニア
「ヴッ」
チョウラン
『
サフィニア
「ウグッ」
そして
ふみ子
「何!?ーーーアガッッ
ちっ、、壊れてねーのかい、、、、
普通の
でもどうやらコイツは、、、他とは違うってかい。
そろそろ逃げきれたか?、、、、チョウラン」
「ギギギギギギガッガッー!!!!」
ふみ子
「ガハッ
アガッッツ
グッッ
ガガガガガガ!!!」
「ギギギ!!!!」
ふみ子
「ガハッ、、この闘い方、、建物を利用、、してる
知性、、があるのか、、、お前、、、」
「ギガッッギギガガ
ギギガガガガガガガガガガガガガガガ
ギギッギギガガガ」
ふみ子
「なんだい、、コイツ、、様子が、、」
「ペ•••••••チ••••••••••ィ••••••••」
作者 REN’sJackson
ー
ジニアが
ーーネジと油の街ボアフレアにてーー
及び
ふみ子は夜通し逃げながら
近辺は運良く
隠れる箇所は幾つもあった為
命からがら逃げる事は出来ていたが
体力が底を尽きない
苦戦を
ふみ子
「グッ...朝か...ろくに眠れやしないね。
救援は...どうやら来ないみたいだ。
そりゃそうか。あたいの部隊が救援部隊だったからね。
そろそろ潮時かね。
救難信号もどうやら妨害されて届きやしないか...
それとも、ルシファンブルクで何か起こってるのか...」
任務から離脱する際のサポートなど
敵を引きつけ闘う部隊である。
ふみ子
「ん?」
するとふみ子の
ピコンッと光った。
ふみ子は届いたメッセージを見ると
そこにはこう書いてあった。
任務続行
ふみ子
「え!?鬼畜なの!?!?
救援は!?あたい死ぬよ!?
あっ!!まずい!!!声が!!」
「ギギギギッ」
ふみ子
「チッ!!見つかったか!!」
「ギギギギッギギギギッ」
ドーンっと赤い光線が
ふみ子に放たれた。
するとふみ子は身体を丸めて
建物の窓ガラスを突き破ると
建物内へと入っていった。
そして、更にメッセージが届いた。
ふみ子
「今度は...地図!?!?」
記された地図を開くと
現在地と目的の場所が書いてあった。
ふみ子
「こんな詳細に!?
グッ!!今は向かうしかないわね!!」
「ギギギギッガガガガガガ」
ふみ子は
目的地まで走っていくと
そこは狭く暗がりの続く工場だった。
ふみ子
「ここは...」
ふみ子は走り出し
奥の扉へと入ろうとするが
ロックがかかっており
入れなかった。
ふみ子
「グッ...この硬度なら突き破れるか」
すると、ふみ子はグッと腰を落として
扉を
ふみ子
「ハァーーーーー!!
チェスーーー」
更にメッセージが届いた。
ふみ子
「タイミング!!えーっと...
解除キー!?!?30ケタもあるの!?」
「ギギギギッ!!!」
ふみ子
「もう来たのかい!!!
まずいまずい!!」
ふみ子は解除キーを素早く押して
扉を開き、すぐさまバタッと閉めた。
そして奥に入っていくと
そこに広がっていたのは
動かない無数の
ふみ子
「何だい!!これ!!」
すると突然ドーンッと扉が爆破した。
ふみ子
「解除キーの意味!!!」
「ギギギギッガガ」
そして警報が鳴り響く
ふみ子
「まずい!!!」
「ギギギギッガガ」
するとラミオラス帝国兵達が
次々と拳銃を構えてやってきた。
ふみ子
『
ふみ子が床に手をかざすと
白い花が咲き黄色い花粉を撒き散らした。
すると、ラミオラス帝国兵達は
叫び声をあげて目を押さえながら
次々と、うずくまっていった。
ふみ子
「しばらく目は開かないよ!!」
「ギギギギッガガガガ」
ふみ子
「あんたにゃ効かないことくらい
分かってんのさ!!!」
「ギギギギッ」
ふみ子
『
工場内で光線を乱発射させるも
風を
「ギギギギッガガ」
((ここは...ジニア隊長が探してた
ここを壊せれば一石二鳥!!))
ふみ子はわざと光線を撃たせる様に動くと
研究所はあっという間に破壊されていった。
すると、動かない
赤く光り始めた。
ふみ子
「なんだ??まさか!!!!」
「ギギギギッガガ」
数百機もある
一斉に光り始めると避難警報とアナウンスが流れ
所員やラミオラス帝国兵士達は次々と逃げていく。
ふみ子は近くの部屋に入った瞬間、
ふみ子
『
そして、ドーンッという轟音と共に
自身の目の前に光の盾を召喚するも
足元が崩れ落ち、ふみ子は落ちていった。
「ギギギギッ」
ふみ子
「え?嘘でしょぉぉぉお!!!」
ーー数時間後ーー
天井を突き破って落下したふみ子は
普段
逃げていた。
ふみ子
「ぬォォォォおお!!!!!!
どこまで続くのぉおおお!!!!」
「ギギギギッガガギギギギッ」
ふみ子
「ハァ...ハァ!!
あたいが逃げきれないなんて!!!!」
「ギギギ」
((まずい事になっちゃった...
全てが予想外!!!
でも、
だけど何なのココ!!
まさかの落下してついた先が
合流せよって指示は来たけど...
あたい...これからどうなっちゃうのよ!!!))
「ギギギギッギギギギッギギギギッ」
((グッ...
あたい1人じゃどうにも出来ないこの強さ...
逃げながら戦うのも限界がある...
出せても低級
「ギギギギッガガ」
すると、ブォーンっと
ふみ子
「まさか!?!?」
「ギギギギッガガガガ」
ふみ子
「
ぅおおおおおお!!!!!」
ふみ子はとっさに線路脇に飛び込むと
ふみ子
「おっし!!そのままぶっ壊れーー」
ドーーーーンッと大きな爆発が起きた。
ふみ子
「2回目ぇええええええええええええ!!」
「ギギギギッーーーーーーー」
トンネルは崩れ落ち
ふみ子と
強烈な爆風の中、吹き飛んでいった。
ふみ子
「ぇええええええええ!!!!」
「ギギギギッガガガガ」
ーージジサイドーー
ジジを先頭に
サフィニアを抱えるリナリアとチョウラン達は
グングンと進んでいた。
ジュダス
「おい!!テメェ!!何処まで行く気だ!?」
チョウラン
「ぎゃー!!!揺れないでぇえ!!」
リナリア
「大人しくてようね?サフィニアちゃん!!」
サフィニア
「ヴゥーー!!!!ヴゥーー!!!」
ジュダス
「サフィニア!!」
「ヴゥーー!!!!」
ジジ
「黙らせろ!!
撃ち抜くぞ!!!」
チョウラン
「わーー!!
それにジジさん無理ですよぉお!!!」
ジジ
「何とかしろ!!」
リナリア
「ジジ!!
ジジ
「んなこたぁ分かってんだよ!!」
リナリア
「もしかして水門まで行く気なの!?」
チョウラン
「流石ジジさん!!!
このまま逃げましょう!!!
って!!暴れないでえぇええ!!」
リナリア
「落ちちゃうって!!」
ジュダス
「サフィニア!!」
チョウラン
『
キーンっと言う高音が鳴り響くと
ピタッとサフィニアは動かなくなった。
サフィニア
「ヴッ」
チョウラン
「はぁ。やっと大人しくなった。」
リナリア
「ありがとうチョウラン。
それでジジ...水門まで行くの?」
ジジ
「だから水門なんて行かねぇよ!!
あそこはもう無理だ!!」
リナリアとチョウランは一瞬
顔を見合わせた。
リナリア
「まさか...」
チョウラン
「そんな!!!」
リナリアとチョウランは
目を閉じて
リナリア
「嘘...。ラナンキュラス隊長!!!!」
チョウラン
「ジジさん!!!水門に行かないと!!」
ジジ
「行かねぇよ。」
リナリア
「ジジ!!!」
チョウラン
「だって...ジジさん...ラナン...キュラス隊長...の」
ジジ
「行かねぇ。」
リナリア
「ラナンキュラス隊長の
この近さならまだ間に合うかも!!」
ジジ
「分かってる。」
リナリア
「じゃぁなんで!!!」
ジジ
「一瞬だがジギタリアスの他に
馬鹿デケェ
1つはトギリ、もう1つは会ったことねぇが
上手く隠してる様だが俺の
チョウラン
「気づかなかった...。でも!!今はありません!!」
リナリア
「今なら助けに行けるのよ!?」
ジジ
「分かんねぇのか!!!」
すると、ずっと口を閉じていたジュダスが
そのやり取りを見かねて口を開いた。
ジュダス
「くだらねぇ。
ラナンキュラスの
その直前まで
3つもあった所に行くほど
リスクは背負えねぇって事だろ。
罠かもしれねぇしな。」
ジジ
「テメェはすっこんでろ!!」
ジュダス
「んだと!?
お前が説明下手だから言ってやってんだろうが!」
ジジ
「俺はお前なんてハナっから信用してねぇ。
ジニアとキキョウがハイそうですかって言っても
敵だった事には変わらねぇーんだよ。」
ジュダス
「喧嘩売ってんのか!?」
リナリア
「今はそれよりもラナンキュラス隊長を!!」
ジジ
「
アキレイだって
心配すんじゃねぇよ。
目の前に集中すんだリナリア」
リナリア
「...うん。」
チョウラン
「そうですね。確かに今は
喧嘩なんかしてる場合じゃーーー」
サフィニアが赤く光り始めた。
リナリア
「何これ!?嘘でしょ!?」
チョウラン
「ワー!!ワーー!!!!
嫌な予感するぅううう!!!!
え!?氷が溶けてく!?
まさか!!
ジジ
「おい!!!ジュダス!!コレはどう言う事だ!!」
ジュダス
「知らねぇよ!!!」
サフィニア
「
サフィニアは抑揚のない機械的な音声を発すると
黒い煙がドーーンっと立ち込め爆発を起こした。
((グッ!!まずい!!))
ジジ
「サフィニアを離せ!!!」
リナリア
「キャァッ」
チョウラン
「グァッ」
ジュダス
「サフィニアァァア!!!!」
ジジ
「態勢を整えろ!!!!
爆風に乗って正門までいく!!」
リナリア
「了解!!」
チョウラン
「いやぁぁぁあ!!!」
抜けていく途中、
一同は確かにサフィニアの機械的な声を聞いていた。
サフィニア
『『ミオロシ...ミオロシ...ソデツリハカバ...
トモシベ...トモシベ...オツベキナカマ...
ササゲシ...ササゲシ...ワガコノイノチ...ワガコノイノチ
ワレ...クビレオニ...ナリ...』』
ジジ
「コレは...」
リナリア
「アセヴィの時と同じ...」
チョウラン
「き、き、鬼人化!?!?!?」
ジュダス
「なんだよ...その姿...
サフィニアァア!!」
サフィニア
「テキ...ハッケン」
サフィニアの身体は更に黒く染まり
背中から腕がもう2本生え
もはや人とは呼べない姿になっていた。
ジジ
「チッ!!正門に着くぞ!!!
この足場ならーーー」
リナリア
「何か仕掛けてくる!!」
サフィニア
「ハイジョ」
チョウラン
「まずいまずいまずいまずい!!!」
『
「角度、空間、速度、威力、各種演算処理完了!!!
よしっ!!!プログラムOK!!!!!
間に合ぇえ!!!!!」
ジジ
「
((間に合わねぇ!!))
『
チョウラン
『
サフィニアは光線を撃つと
ジジ達を襲った。
ジジ
「グァァッッ!!!」
ジュダス
「ガハッッ」
リナリア
「ジジ!!!」
チョウラン
「フゥーーー。
間に合った!!!!!!」
ジジ
「グッ...お前だけ...な!!」
ジュダス
「さっきとは...威力が...」
リナリア
「ジジ!!!」
サフィニア
「ツイセキ」
爆発した
一同は
正門に到着した。
ジジ
「かすっただけで...。」
チョウラン
「ジュダスさん!!
だ、大丈夫ですか!?」
ジジ
「そんな奴の心配なんてすんじゃねぇ!!」
ジュダス
「ゴフッ!!俺には自動治癒能力がある...
心配無用だ。」
ジュダスは腹を
ゆっくりと傷が塞がっていった。
チョウラン
「す、すごい...」
サフィニア
「ニンシキ...テキ...ゴタイ...」
リナリア
「...来るわよ。みんな構えて!!!」
ジジ
「行くぞ!!」
チョウラン
「はい!!!!」
ジュダス
「サフィニアーーーー」
「ギヤァァァァァァア!!!!」
ジュダス
「グォォ!!!」
巨大な爆発と共に
ふみ子がジュダスの身体に突っ込んだ。
ジュダス
「イテテ!!誰だ!!!!!」
ふみ子
「アタタタッ!!!!
ちょっと!!何処見て歩いてん...
イケメン!!!!!!!!!!」
ジジ
「グッ!!なんだ!?
あっちから爆発!?
って...ふみ子!!!!!!」
チョウラン
「ふみ子さん!!!」
リナリア
「ふみちゃん!!!!」
ジュダス
「どけよ!!!」
ふみ子
「何だろ...離れたくない!!!」
ジュダス
「何だよそれ!!!」
ジジ
「なんでお前がいんだ!!」
ふみ子
「え!?チョウラン!!
あんた逃げたんじゃないの!?」
チョウラン
「ジニア隊長を助けに戻ったんです!!」
リナリア
「何でふみちゃんがここに!?」
ジジ
「後でいい!!んな事はよ!!」
ふみ子
「待って!!そんな事より!!!
みんな後ろ!!!
え!?前にも!?
ん!?待ってどう言う事!?」
リナリア
「後ろ!?後ろって!!」
チョウラン
「アワアワアワ...
「ギギギギッ」
サフィニア
「カレハカイシキニゴウキ...ニンシキ...レンケイ...」
「ギギ」
ジジ
「今、
リナリア
「ちょっと待って私が知ってるのとは違う!!」
チョウラン
「えー!!!!!どうしよう!!どうしよう!!」
ジュダス
「いちいち騒ぐな!!
ぶっ殺せばいいだけだろ!!」
リナリア
「サフィニアと
やるなら今ね!!」
ジジ
「待て。」
リナリア
「そんな事言ったってチャンスは今よ!?」
ジジ
「一気に散る。合図したら走れ」
「ギギギギッガガ」
ジュダス
「めんどくせぇから俺がやる」
ふみ子
「ねぇ!!ちょっとカッコいいからって
調子に乗らないでよ!!!!
あれは特別な
普通の
リナリア
「断然強いのね...
サフィニアだけでも大変なのに
新しい
「ギギギギッ」
ジュダス
「どうすんだ!!!!!!
余計なもんまで連れて...来やがって!!!」
ふみ子
「蹴らなくてもいいじゃない!!
あたいだってね!!
三日三晩も戦ってたんだからね!!!
このイケメン王子が!!!!!
今度泊まらせて!!!!!」
ジュダス
「何だこいつ!!」
チョウラン
「ぇえ!?三日三晩!?!?
あれからずっとですか!?!?
よく死ななかったですね!!!!!」
ふみ子
「もう必死!!!」
ジジ
「ふみ子の肉弾戦にも耐えたのか...まずいな...。
と、なると装甲は更に頑丈...反応も良いって事か。」
ジュダス
「闘えば分かるだろ!!
いつまで考えてんだよ!!」
ジジ
「闇雲にツッコめってか!?バカか!!!
どうせ逃げられねーんだよ!!
こっちは出方次第で
何を優先するか判断してんだ!!」
ジュダス
「んだと!?ビビってんのか?」
ジジ
「ぁ"あ"!?」
チョウラン
「ど、ど、ど、ど、どうしよう!!!
ジジさんとジュダスさんが!!
あっ、そうだ。逃げよーっと!!!」
ふみ子
「ちょっと男子!!!静かにしてよ!!!」
リナリア
「みんな!!
サフィニア
「レンケツ...カクニン...コードニンシキ...
ゼロゼロファイブツー...カンリョウ」
「ギギッ」
サフィニア
「テキ...ハイジョ」
「ギギッギ」
ジジ
「走れ!!!」
光線の乱発射がジジ達を襲い始めると
一同は一斉に散らばった。
ジュダス
「さっさと壊せばよかったんだよ!!グッ」
ジジ
「
戦わなきゃなんねーんだぞ!!
チッ!!こっちも光線かよ!!!」
チョウラン
「挟まれたぁぁあ!!!
やばいですって!!!
どうするんですか!!!」
リナリア
「戦うしかないでしょ!!!!」
サフィニア
「テキ...ハイジョ...センメツ」
「ギギギギッ」
ジジ
「チッ!!攻撃範囲が互いに広すぎる!!
やっぱ足りねーか。
ふみ子!!
ふみ子
「ちょっとまずいわね。」
ジジ
「だろうな。俺たちもだ!!
このままじゃ長く戦えねぇ!!!
おい、ジュダス!!少し時間を稼げ!!」
ジュダス
「何する気だ。」
ジジ
「集中する。
ふみ子!!リナリア!!
リナリア
「オッケー!!」
ふみ子
「任せな!!」
チョウラン
「ジュダスさん!!
ある程度の攻撃は
防いでくれます!!!!」
ジジ
「少し無理するぞ。
いいか?心を乱すなよ。」
リナリア
「ジュダスくん!!チョウラン!!」
ふみ子
「頼んだわよ!!」
チョウラン
「え!?僕は特に放っとくだけで
後は勝手に守ってくれるんで!!」
ジュダス
「分かった!!!
ジュダスは翼を羽ばたかせて
サフィニアへと向かい
向かっていった。
ジュダス
「
『
「
『
ジュダスは
無限に打ち込んでいく。
「ギギギギッガガ!!ギギギギッ」
ジュダス
「
お前の硬度なんか簡単に
サフィニア
「ニンシキ...テキ...ジュダス」
ジュダス
「サフィニア...やっと会えたな...
もう、これ以上...戦わなくていんだ。」
「
『
サフィニア
「ムコウ...」
ジュダス
「弾かれた...いや...力尽くで外したのか!?」
サフィニア
「テキ...テキ...テキ...テキ...」
ジュダス
「
『
ジュダス
「なん...だと!?」
サフィニア
「テキ...テキ...テキ...テキ...ハイジョ」
ジュダス
「止まれ!!サフィニア!!!
俺は敵なんかじゃーーー」
サフィニア
『
「ガガギギギギッ」
ジュダス
「グッ!!」
ジュダスは光線をギリギリで避けながら
サフィニアに近づいていった。
ジュダス
「ォォォオ!!!!サフィーーー」
「ハイジョ...」
『
刹那、ジュダスの肩を光線が
「ギギギギッガガ」
ジュダス
「ガハッ!!!」
チョウラン
「攻撃が早すぎる!!ジュダスさん!!!!!」
チョウランは
ジュダスを
黒い砂で包み引き寄せた。
ジジ
「行けるか?やるぞ。」
『
リナリア
『
ふみ子
『
ジジ
「
『
チョウラン
「ジジさんすごい...ラナンキュラス隊長みたいだ...」
みるみる五角形の障壁が
ジジ達を包んだ。
障壁の外ではサフィニアと
壊そうと攻撃していたが
障壁に音も遮断されて
少しの振動と微かに聞こえる声だけが届いていた。
サフィニア
「テキ!! テキ!!」
「ギギギギッ」
ジュダス
「ガハッ」
チョウラン
「ジュダスさん!!」
ジュダス
「大丈夫...だ...傷は」
リナリア
「明らかに
回復が遅い。」
ジジ
「おい、チョウランどう言うつもりだ。」
チョウラン
「だってジジさんあのままじゃ...」
ふみ子
「ヤられてたわね。」
チョウラン
「そう...です。」
リナリア
「いい加減にしてジジ。
ジニア隊長から言われてたでしょ。
全員で逃げろって。
その意味...分かるでしょ?」
ふみ子
「ちょっとイケメン!!
あたいはふみ子!!独身!!!あんた誰!!」
ジュダス
「は!?いきなりなんだよ!!」
ふみ子
「答えな!!」
ジュダス
「お、俺はジュダス=ギギ=アルマーニだ。」
ふみ子
「ジュダスきゅんね!!
あたいはラナンキュラス親衛隊隊長
みんなから隊長って呼ばれてる!!」
チョウラン
「親衛隊だけにな!!!」
ジュダス
「し、親衛隊??
お、俺は
ふみ子
「へーー。そう。看守長なのね!!!ふーん。
...かか、か、か、か、看守長!?」
チョウラン
「え!?またそのくだりやるのかよ!!」
リナリア
「私達もさっき初めて会ったの。
ジニア隊長が副隊長にするって
引き抜いたみたいだけど...」
ジジ
「俺は認めてねぇ。敵に変わりねーだろ。」
チョウラン
「ジジさん!!」
ふみ子
「ジニア隊長がそう言ってんなら
疑ってんじゃないよ!!」
ジジ
「ぁ"あ"!?」
ふみ子
「ジニア隊長の事 信じられないわけ!?」
ジジ
「信じる信じねぇの話しなんかしてねぇんだよ。
敵だった素性の知らない男を
味方だと思ってねぇって言ってんだよ。」
ジュダス
「俺も別にお前達の事を味方なんて思ってねぇよ。
俺はただ、サフィニアとペチュニア を助けてぇ。
それだけだ。お前たちがどうなろうが
俺には関係ねぇからな。」
ジジ
「ほら見ろ。コイツもじゃねぇか。」
リナリア
「ジジ今はそう言うのは忘れないと。
みんなで逃げろって命令なんだから
従うのが筋でしょ?」
ふみ子
「男のくせにグダグダ言ってんじゃないよ!!
そのヅラひっぺがすよ!!」
チョウラン
「ぇえ!!ジジさんやっぱりヅラだったの!?」
ジジ
「地毛だよ!!!」
リナリア
「もう!!!」
ふみ子
「ちょっと待って!!
ペチュニア とサフィニアって
マーベラスのあの双子!?!?」
チョウラン
「えー!?今頃聞くの!?」
ジュダス
「マーベラスは分かんねぇが
ラミオラスに連れ去られた俺の妹を助ける為に
俺は看守長になったんだ。
だけど...サフィニアが...」
ふみ子
「そんな顔しないでジュダスきゅん。
泣かないでいいの。」
ジュダス
「泣いてねぇよ!!」
リナリア
「キキちゃんとも知り合いみたいなのよ。」
チョウラン
「そ、そうですよ!!
ナーベルク帝国民なら守らないと
ほらジジさん泣かないで!!!」
ジジ
「泣いてねぇよ。殺すぞ!!」
チョウラン
「怖っ!!!!!
リナリアさぁーーん!!!
ジジさんのパワハラがひどいんですぅ!!!」
リナリア
「とにかく
サフィニアと
どうにかしないとね。」
チョウラン
「無視!?」
ふみ子
「そうね。
そのサフィニアは
どこにいるの!?」
ジュダス
「あれがそうだ。」
ジュダスは鬼人化したサフィニアを指差した。
ふみ子
「あれ!?あれなの!?
襲って来てるけど!?」
ジジ
「そうだ。鬼人化して凶暴になってやがる。
それにお前が連れてきた
生きて出れるか分かんねぇぞ。
ソープワイトと戦ってるジニアとキキョウには
頼れねぇからな。」
ふみ子
「あれが鬼人化...鬼なら倒した事あるけど...」
ジジ
「それは
様々な生物の姿をしており巨人や鬼、龍なども分類される。
童話や神話に登場するような
神秘的な
中には
一般的には近付かない事が吉とされている。
チョウラン
「ぇえ!!!
リナリア
「今思えば
ジジ
「未確認の
恐らく間違いねーだろ。」
チョウラン
「ぇえ!?凄すぎる!!
その鬼の
「そうだが?」
チョウラン
「すげぇ!!
ふみ子さんが
あっ!!やべ!!危うくふみ子さんが
ふみ子
「しっかり2回言ったけど!?」
リナリア
「チョウラン...心の声漏れてるわよ...」
チョウラン
「んなまさか!!!」
ふみ子
「あたいと一戦交える覚悟はあんーーー」
「無い無い無い無い!!
そ、そんなことより
僕達だけでここを乗り越えるしかないんですね!!
みなさん頑張ってください!!僕はーー」
「チョウランもやるのよ!!」
チョウラン
「えーー!!僕は皆さんと違って
攻撃力無いですし!!!諦めて下さい!!」
ジジ
「おいチョウラン...本当に殺すぞ」
チョウラン
「や、や、や、や、や、やります!!」
ふみ子
「ハッ!!
ラナンきゅん来てるの!?
チョウラン
「
ジジ
「
しかも、急にフッと消えた事が問題だ。
それも怪しい中
下手に助けにもいけねぇんだよ。」
リナリア
「そうね...
だから私達は私達に出来ることをする。」
ふみ子
「でもジジ。
普通、死んだ事を意味する!!
分かってんのかい!?」
リナリア
「
私は兄さんを信じる!!」
ジジ
「当たり前だ。」
チョウラン
「そうですね!!!!」
ふみ子
「それもそうね!!
あたいも信じる!!!
あ!チョウラン!!電話番号!!」
チョウラン
「え!?今ですか!?」
ふみ子
「フッ...あんたが死んだら
貰えないじゃない!!よこしな!!」
チョウラン
「え!?あ、はい。」
チョウランは恐る恐るふみ子に電話番号を渡した。
リナリア
「ちょっと何してるの?」
ジジ
「後でやれ!!」
チョウラン
「いや、ラナンキューー」
「ジジもあたいの番号知りたいってわけ!?」
ジジ
「微塵も興味ねぇわ。お前のーー」
「あんたなんかに興味ないのよ!!
他の女の子あたりな!!!」
ジジ
「おい!!なんで俺が振られたみてぇになってんだよ!」
ジュダス
「遊んでんなら俺はいく。」
ジジ
「おい...ジュダス。
テメェの事は後回しにしてやる。
今はここを乗り切る事だけに集中する。」
ジュダス
「フンッ...それで、何する気だ。」
リナリア
「ほら、ジュダスくん。手を出して。」
ジュダス
「手?」
ジュダスはリナリアが差し出した手に
触れようとした瞬間
ジジ
「おい。リナリア。
そっちにいたら
こっち来い」
リナリア
「あっ、そうだね!!
ジジと私がみんなを繋ぐから
ほら、みんな手を出して!!」
ジュダス
「手、手を繋ぐのか!?」
ふみ子
「ジュダスきゅんは
あたいと!!お手手繋ごうね!!
ほら!!どきなチョウラン!!!」
チョウラン
「イッテェ!!え!?なんで!?」
リナリア
「みんな、形状変化を解いて。
今から全員の
すると、ジジとリナリアは
地面に置くと
リナリア、ジジ、ふみ子、ジュダス、チョウランの順で
円を描く様に手を繋いだ。
リナリア
「ジジ、みんなの
ジジ
「リナリア60%チョウラン70%ふみ子20%
俺が60%ジュダス10%だ。
おいチョウラン。
なんでテメェそんな残ってんだよ!!」
チョウラン
「僕の形状変化は燃費が良い様に設計したんですもん!」
リナリア
「流石ね。チョウラン。」
チョウラン
「えへへ。それほどでもぉ」
ふみ子
「ジュダスきゅん...あんたそのままだと死ぬわよ。」
ジュダス
「お前も
「そんな...お前だなんて...
まるで
ジュダス
「おい、何なんだコイツ...」
リナリア
「いつも通りだから気にしないでね!」
ジュダス
「そ、そうか。」
ジジ
「いいか。平均化すれば1人半分ずつくらいにはなる。
考えて戦えば充分足りる。」
チョウラン
「そうですね。僕は援護に回りつつ
逃げながら危険を回避しつつ逃げ回ります!!」
リナリア
「それ戦ってないわよ?チョウラン。」
サフィニア
「テキ...テキ...」
『
「ギギギギッ」
ひび割れていく
ジュダス
「グッ!!もたねぇぞ!!」
ふみ子
「形状変化を解くよ!!」
リナリア
「オッケー!!」
チョウラン
「はい!!」
そう言うとジュダスは
ジジ達も形状変化を解いた。
ジジ
「円を描く様にイメージしろ。いいか?」
チョウラン
「はい!!」
ジュダス
「ぁあ。」
ふみ子
「了解!!」
リナリア
「オッケー!!」
ジジ
「よし。タイミングを合わせろ!!」
『
ジジ•リナリア•チョウラン•ふみ子
『
触れている者に
互いに手を繋ぎ合えば
平均化し分配する事ができる。
これは元々の原理を利用した応用
ジュダス
「力が戻ってきた。」
ふみ子
「これでやれるわね。」
ジジ
「いくぞ。終わらせる!!」
ジュダス
「待て。」
ジジ
「テメェ...」
ジュダス
「借りを返す。」
チョウラン
「何するんですか?」
ジュダス
「
『
ジュダスが
ジジ達の心臓の上に当てると
身体がカーッと熱くなっていった。
ジジ
「何しやが...これは...」
ふみ子
「あん!!お触り禁止❤︎
何これぇええ!!力がみなぎる!!」
リナリア
「ジュダスくんありがとう
ちょうど良かった。これから寒くなるからね!」
チョウラン
「身体が軽くなりました!!
それになんだかポカポカしますね!」
ジュダス
「身体能力を一時的に上げるもんだ。
少しの間だが効果は抜群のはずだ。」
ジジ
「それで借りを返したつもりか?
足りねぇよ。
これからテメェが返せねぇぐらい
借りを作るんだからよ!!!
ほら!!!解くぞ!!!!!!!
解放しろ!!!!!!」
サフィニア
「サイ...ニンシキ...ハイジョ...」
「ギギギギッガガガガギギギギッ」
リナリア
『
『
『形状変化...解放!!』
チョウラン
『
『
『形状変化...解放!!』
ジジ
『
『
『形状変化!!解放!!』
ふみ子
『
『
『形状変化!!!解ッッ放!!!!!!』
ジュダス
『『
機械音
ーー
ーーー
ーーー起動しますーーー
ジュダス
『
リナリア
『
ジジ
『喰い散らかせ!!
チョウラン
『飛び
ふみ子
『
ジジ
「来るぜ!!!!」
「ギギギギッガガギギギギッガガ」
サフィニア
「センメツ...テキ...」
リナリア
『
リナリアは氷の矢を天井に向けて放った。
チョウラン
『
「角度、空間、速度、威力、各種演算処理完了!!!
よしっ!!!プログラムOK!!!!!
『
「僕は上から全体を見てます!!
防御は任せてください!!!」
リナリア
「上に気を付けてねぇ!!」
チョウラン
「あ!!やべ!!はい!!!」
そう言ってチョウランは
黒い翼を羽ばたかせて飛び立った。
「ギギギギッ」
サフィニア
「ロック...オン」
ジジ
「テメェの光線なんて潰してやるよ!!
クソ
『
『
「ギギギギッガガギギギギッガガガガ」
ジジ
「ォォォオォォォオ!!!!!」
リナリア
「ジジ!!半歩下がって!!!」
ジジ
「了解!!」
リナリア
「凍りつけ!!!!!」
『
「ギギギ」
後ろに吹き飛んだ。
「ギーーーッ」
チョウラン
「うひょー!!相変わらず
リナリアさんとジジさん強いなー!!
それでこっちは...ジュダスさんはやっぱり
攻撃ってよりも受け身に近いなー。
にしても...ふみ子さんの方は...」
ふみ子
「これが!!鬼人化!!!!
話に聞いてた通り!!硬い!!オラァ!!」
サフィニア
「テキ...テキ」
ふみ子
「あたいの拳は桜の
咲けば
ハァァァ!!!!!」
『
「死に
『
桜吹雪の
サフィニアのアゴに強烈なアッパーを喰らわせた。
サフィニア
「ヴッ」
ジュダス
「イージス!!!サフィニアを捕まえろ!!」
ふみ子
「捕まえる!?
バカ言ってんじゃ無いよ!!
本気で行かなきゃヤられるのは
あたい達の方さ!!トォオオオリャァァ!!」
ジュダス
「俺だってわかってんだよ!!!!」
『
ジュダス
「イージス!!弾け!!」
『
チョウラン
『
身体を大の字に開くと
サフィニアの光線を次々と弾いていく。
チョウラン
「ジュダスさん!!ふみ子さん!!」
ふみ子
「アグッッ!!
あたいは大丈夫!!
チョウランのおかげで
チョウラン
「グッ!!威力が凄い!!
ジュダスさん!!その質量の光線は
無理そうです!!」
ジュダス
「グッ!!チョウラン任せるぞ!!
俺はこれから一歩も動けねぇ!!」
チョウラン
「え!?だから無理だって!!」
ジュダス
「俺は諦めねぇぞ!!!!
ちょっとイテェが我慢しろよ!!」
サフィニア
「テキ...テキ...テキ...センメツ」
ジュダスは攻撃を
ジュダス
「オラッッ!!!」
「
『
「やれ!!ふみ子!!」
ふみ子
「あたいは手加減しないよ!!!」
「分かった!!!!イージス!!」
サフィニアに向かって突進した。
ふみ子
「あんまり舐めんじゃないよ!!小娘!!
あたいはふみ子=
ナーベルクの
ぬぉおおおお!!!!!!!!!」
『
「知恵を捨てよォォォオ!!人を捨てよぉお!!」
『
チョウラン
「えぇえ!!!ふみ子さんの身体が
ピンク色になったぁぁあ!!!!」
ジュダス
「イージス!!!!
ォォォオォォォオ!!!!」
ふみ子
「チェスチェスチェスチェスチェスチェスチェス
チェスチェスチェスチェストォオオオ!!!」
サフィニア
「セッキン...カクニン...ハイジョ」
チョウラン
「
僕は見たことありません...
ふみ子さん...本気なんですね...」
ーージジサイドーー
ジジ
「な!?ふみ子の奴
おいチョウラン!!!俺たちはいい!!
ふみ子のサポートに専念しろ!!!!」
リナリア
「ふみちゃんの
強いけど単調な事しか出来ないの!!」
チョウラン
「え!?で、でも!!」
ジジ
「チョウラン!!」
リナリア
「こっちは私達でやるから!!!
グッ!!んもう!!しつこいわね!!」
『
チョウラン
「は、はいー!!!!」
「ギギギギッ」
氷の風が
襲いかかるも周囲が凍りつくだけだった。
「ギギギギッガガ」
ジジ
「行けるか?」
リナリア
「まだ凍気が足りない!!」
ジジ
「分かった!!!!」
「ギギギギッガガガガ」
ジジ
「チッ!!!また光線かよ!!」
「ギギ」
リナリア
「待って!!何か違う!!!」
『
『
ジジ
『
『
「ギガーーーーッ!!!!!!!!」
特大の光線と氷の矢、
ぶつかり合い爆発が起きた。
ジジ
「グァッ!!!」
リナリア
「ガハッ」
チョウラン
「ジジさん!!リナリアさん!!
カバー入ります!!」
ジジ
「ウグッ...俺たちは良いっつってんだろ!!」
チョウラン
「でも!!」
リナリア
「ふみちゃんのサポートを!!」
チョウラン
「グッ...分かりました!!」
「ギギギギッ」
ジジ
「な!?早い!!」
「ギギギギッ」
ジジ
「アガガガガガッ!!」
リナリア
「ジジ!!!」
ジジの頭を掴んで
地面にめり込ませながら
引きずり回した。
ジジ
「ガハッ」
リナリア
「こんの...野郎!!!!!」
「ギギギギッーーガガ!!」
リナリア
「グッッッ!!」
ジジ
「リナリア!!!」
「ギギギギッ」
リナリア
「ガガガガガガガガガガガガッッ」
ジジ
「リナリアを離せ!!!」
『
「ギギギ」
リナリア
「グァァァッッ!!!!!
だ、大丈夫...ジュダスくんのおかげかも...」
ジジ
「フンッ」
「ギギギギッギギギギッ」
サフィニアの元に飛び立とうとした。
ジジ
「行かせる...かよ!!!」
『
リナリア
『
ジジ
「やべぇ!!持ってかれ...る!!!」
「ギギギギッ」
ジジ
「リナリア!!!!!!」
リナリア
「オッケー!!!!」
ジジ
『
ジジ•リナリア
『
リナリア
「
ジジ
「
リナリア
『
ジジ
『
リナリアを中心に氷の世界が広がっていく
そして
小さなマトがいくつも出現した。
リナリア
「はぁ...はぁ...
勘弁してよね!!」
ジジ
「グッ...流石にそれだと寒すぎるだろうが」
リナリア
「だけどこれで
技を繰り出せる!!!!!」
ジジ
「そうだな!!俺もマトを介せば威力が上がる!!」
「ギギギギッガガガガギギギギッ」
氷を砕くと真っ直ぐジジ達の元へ飛んできた。
ジジ
「あれをやる。」
リナリア
「準備万端ね!!」
ジジ
「確実に動きを止めろ」
リナリア
「オッケ!!」
ジジ
『
「
『
リナリア
『
「ギギギギッ」
氷の矢と弾丸はマトを通ると
付加され
更に威力を増して
「ギギッギギ!!」
ーージュダスサイドーー
ふみ子
「ドオォオリャァァア!!!!」
サフィニア
「テ...キ...センメツ」
「もう少しの我慢だ!!サフィニア!!!」
チョウラン
「す、凄い...ふみ子さんと
鬼人化したサフィニアを圧倒してる!!!
ふみ子さんは僕と同じ副隊長代理なのに...強い!!」
ふみ子
「デリャァア!!!チェスッッドオォオリャァァア」
チョウラン
「僕も負けてらんないですね!!!
確実に隙間を狙う!!!」
「ガハッッッ!!まだ!!まだ!!!」
チョウラン
「ターゲット捕捉•分析•予測•探知•空間
各種演算処理オールグリーン。」
『
「
どこだ...どこだ...どこだ...
1番
『展開!!!!』
『
チョウランの黒い砂の
サフィニアの胸を的確に
サフィニアの動きが一瞬ひるんだ。
サフィニア
「ヴッ」
チョウラン
「今です!!」
ふみ子
「モラッダァァァアッリャア!!
チェスチェスチェスチェスチェスチェストォオオオ!」
「おい!待て!!」
チョウラン
「ちょっと!!ジュダスさん!!!」
ジュダスは
ふみ子の拳を止めた。
ふみ子
「ヌンッッッ」
ふみ子は
突き飛ばすとサフィニアへと突進した。
ジュダス
「待ちやがれ!!!」
ジュダスは
ふみ子の肩を掴んだその瞬間
ふみ子は強烈な
ジュダスに喰らわせた。
ふみ子
「フンッヌッ」
ジュダス
「グハッッッ」
チョウラン
「ふみ子さん!?」
サフィニア
「テ...キ...テ...テ...」
ふみ子
「ハァァァァァァア!!!!」
サフィニア
「テ...キ...」
ジュダス
「やめろぉぉお!!!
お願いだぁぁ!!やめてくれぇ!!!」
サフィニアは何度も立ち上がろうとするも
その度にふみ子の強烈な一撃で沈んでいた。
ふみ子
「フシューーーーーーーーーー。テキダゾ
ナゼ マモル」
チョウラン
「ふみ子さん...様子が...」
ジュダス
「俺の...妹...だからだ!!!!」
ふみ子
「ドケ...テキダ!!」
「ガハッ」
ふみ子
「テキ!!マモル!!ナゼ!!
ドケ!!ドケ!!ドケ!!
オマエ!!!テキ!!カ!!!!」
ジュダス
「ガハッ...俺がサフィニアの...お兄ちゃんだからだ」
ふみ子
「フザケルナ!!」
ジュダス
「グハッ!!!俺はーー」
「ふみ子さん!!」
ふみ子
「ナニ...スル...」
チョウラン
「やめてください!!!
ジュダスさんは妹を助けに来たんです!!」
ふみ子の拳を
受け止めた。
ふみ子
「ジャマ...ダ!!」
チョウラン
「ヒィッッ!!
怖っ!!!どっちが鬼か分かんないよぉ!!」
ふみ子
「ナンダト?」
ジュダス
「俺の痛みなんて!!サフィニアと比べれーーー」
『
ジュダス
「ガハッッッ」
ふみ子
「バカ...ガ」
ーージジサイドーー
「ギギギギッガガ」
ジジ
『
リナリア
『
ジジ
「ォォォオ!!!!リナリア!!
凍気はどうだ!?!?」
リナリア
「いける!!!後一発で!!」
『
「ギギギギッガガ...ガガガガ」
上空から無数の氷の矢が降り注ぐと
次第に凍りついていった。
リナリア
「動きが止まった!!!!!
最大級の凍気をお見舞いしてやる!!」
ジジ
「後悔すんなよ!!!」
リナリアの周りが更に凍りついていき
ジジの
紫色に輝き出し電気が
軌道を描く様に直列に並んだ。
「ギギギギッ」
チョウラン
「え、なんだこの寒気...」
ふと、リナリア達を見ると
チョウランはそこから繰り出される強大な一撃を
チョウラン
「巻き込まれる!!逃げなきゃ!!」
「ギギギギッガガ」
リナリア
『
「100年先まで凍りつけぇええええ!!!」
『
ジジ
『
「地獄があんならそこで会おうぜ!!」
『
自身最大の技を
それぞれ繰り出したリナリアとジジ
強大な矢は周囲の空気を巻き込み
そして、ジジが放った巨大なミサイルは
マトをくぐり速度と威力を上げていった。
「ギギ...ギギーーーーィィイ!!!」
氷の矢で
そしてすぐにミサイルが着弾し
一気に弾けると大爆発が巻き起こった。
ジジ
「グッッッ」
リナリア
「ァアッ」
チョウラン
「ウォッ!!!やっぱり凄かったぁあ!!」
ジュダス
「な、なんだこの爆発!!ガッ」
ふみ子
「フンッ」
リナリア
「ゴホッゴホッゴホッ」
ジジ
「リナリア!!!ゴホッッ
リナリア!!大丈夫か!?」
リナリア
「ぇ...ぇえ。
私は平気...倒せたね...。」
ジジ
「土煙で見えねぇが
本当に......」
リナリア
「まだ...形が残ってる」
ジジ
「よく...見ろ...ありゃぁ残骸だ...」
リナリア
「終わったー!!!私もう
ジジ
「ぁあ。俺も撃てねぇよ。
よく頑張ったな。」
ジジは血だらけのリナリアの手をそっと握った。
リナリア
「ジジ...」
ジジ
「こんな血だらけになるまで
弓ひきやがって。残りの
するとチョウランが空から駆け寄って来た。
チョウラン
「ジジさん!!リナリアさん!!
た、大変です!!」
ジジ
「な、何だよ。
戦える様な
向こうは上手くやったんだろうな?...ん?」
リナリア
「え...どうなってるの!?」
ジジ
「あの野郎!!ジュダス!!!!」
チョウラン
「やばい!!こっちにも照準合わせてる!!
走って下さい!!!」
リナリア
「え!?間に合わないよ!!」
ジジ
「クソォォォオ!!!」
チョウラン
「捕まってくだーー」
『
ふみ子
「グッッッ!!」
ジュダス
「ガハッ」
リナリア
「チョウラン!!追ってくる!!」
チョウラン
「追尾!?ダメだ!!早すぎる!!無理だ!!
リナリアさん!!ジジさん!!!」
チョウランはジジとリナリアを
3本の光線がチョウランに襲いかかった。
チョウラン
「ガハッ!!!」
リナリア
「チョウラン!!!」
ジジ
「馬鹿野郎が!!
自分を守れば良かったろ!!!」
チョウラン
「ガハッッッゴホッゴホッゴホッ」
ジジ
「チョウラン!!!」
リナリア
「今、治すから!!!」
リナリアはチョウランの血の滲む箇所に
リナリア
「あんまり得意じゃないけど!!」
ジジ
「俺も手伝う!!」
ジュダス
「ガハッ!!!!サフィニア!!やめろ!!!」
ふみ子
「アタイヲカバッタノカイ」
ジュダス
「俺は治...る」
ふみ子
「フンッ
サフィニアァァァァァァア!!!」
サフィニア
「テキ...」
ふみ子
「チェストォオオオ!!」
ふみ子の一撃がサフィニアを吹き飛ばした。
ジュダス
「やめて...くれ...」
チョウラン
「ウグッ...」
ジジ
「おい!!!何でだ!!」
リナリア
『
「ダメ...
ジジ
『
「クソ!!発動しねぇ!!!」
チョウラン
「リナリア...さん
僕、ちゃんと...言われた通り
大事な人に...別れ...告げれば良かった...」
リナリア
「だから...言ったでしょ!!!」
ジジ
「おい!!!何言ってんだ!!!」
チョウラン
「ジジさん...相変わらず...前髪...綺麗ですね...」
リナリア
「チョウラン!!!」
ジジ
「よく傷を見せろ!!」
リナリア
「もう話さなくていいよ!チョウラン!!」
ジジ
「…かすってるだけじゃねぇか!!
チョウラン
「イダっ!!えー!!!!!
死ぬかと思った!!」
リナリア
「バカ!!
チョウラン
「うぇーーん!!リナリアさんが叩いたぁあ!!
もう!!自分で治しますよ!!!」
『
チョウランがそう言うと
かすり傷が少しずつ塞がっていった。
チョウラン
「大体ねぇリナリアさん!!
この
本当に大怪我してたら効かないんですからね!!」
リナリア
「だ、だって私...
ジジ
「かすり傷だったんだから
間違ってねぇーだろ!!バカが!!
チョウラン
「怪我人なんですからね!?僕!!」
リナリア
「チョウラン...私達の方が重症だと思うわよ?」
チョウラン
「は!!!!!
今治します!!!!!!」
『
ジジ
「お前もそれしか使えねぇのかよ!!!」
リナリア
「フフッ。
ジジ
「ったくよ。
とりあえずチョウラン!!
チョウラン
「えーー!!」
リナリア
「守ってあげられないわよ?」
ジジ
「俺とリナリアは10%もねぇ。
分け合えば15%ぐらいにはなるだろ。」
チョウラン
「わかりましたよ!!」
ジュダス
「サフィニア!!!」
サフィニア
「テキ...センメツ」
ふみ子
「チェスチェスチェスチェストォオオオ!!!」
サフィニア
「テ...キ...」
ジジ
「おいふみ子!!
いつまでパキッてんだよ!!!」
リナリア
「ジュダスくん!!大丈夫?」
チョウラン
「はぁ。
ジュダス
「俺は...もう見てられねぇんだよ!!」
ふみ子
「ナメンジャナイヨ!!!」
ジュダス
「妹達は!!
ラミオラス帝国に連れ去られて
実験台にされた!!
記憶も無くした!!!
なのにまだ傷つけろってのか!!
俺は耐えられない!!!」
ふみ子
「ジャァドウスル!!」
ジジ
「ジュダスてめぇ!!」
ジュダス
「俺は...サフィニアを...助けたい!!
俺は助けに来たんだ!!!!」
サフィニア
「テキ...ゴタイ...カクニン」
ふみ子
「マズイ!!」
ジジ
「あんまり
チョウラン
「とりあえずさっきみたいに
リナリア
「鬼人化相手にそれは難しいわ!!」
ふみ子
「コウゲキアルノミ!!クル!!」
サフィニア
『
「やめろサフィニア!!!!」
サフィニア
「ムコウ...テキ...カクニン」
チョウラン
「ジュダスさん!!」
ジュダスはサフィニアを抱きしめると
光線が腹を
ジュダス
「ガハッ!!!」
ジジ
「何やってんだ!!離れろ!!」
ふみ子
「ウゴキヲトメタ...
コイツゴト...コロス!!!」
リナリア
「ふみちゃん!?」
チョウラン
「ふみ子さん!?」
ジジ
「ラナンが来るってよ!!」
するとふみ子の動きが止まった。
チョウラン
「え!?そうなんですか!?」
リナリア
「バカ!!黙ってなさい!!」
ふみ子
「ラナン...キュン...ドコ
ハッ!!え!?あたい!!
ここはどこ!?あたいは姫!?」
チョウラン
「えーー!!!!それで戻るの!?」
ジジ
「バカが!!
1人の時は絶対使うなよそれ!!」
ふみ子の身体が徐々に戻っていった。
ふみ子
「え!?ジュダスきゅん!?
なんで抱きついてるの!?」
リナリア
「ジュダスくん何してるの!!
いくら勝手に治るって言っても
ジュダスくん今すぐーー」
「うるせぇ!!!!」
サフィニア
「テキ...カクニン...センメツ」
『
ジュダス
「ガハッ!!!ゴホッゴホッ
サフィニア!!!ジュダスだよ!!
随分と...待たせちまったな...ゴホッゴホッ」
サフィニア
「テキ...カクニン...センメツ」
『
ジュダス
「ガハッッッゴホッ...
痛かったろう...寂しかったろう...
お兄ちゃんな、お前の痛みと...比べれば
こんなの...痛くねぇんだ。」
サフィニア
「テキ...カクニン...センメツ」
『
ジュダス
「グハッ」
ふみ子
「ジュダスきゅん!!」
ジジ
「待て。」
ふみ子
「なんでよ!!」
ジジ
「放っとけ。」
チョウラン
「僕が行きまーー」
「待って...あげて」
ジュダス
「懐かしいな...覚えてるか?
あの頃は...あまり食うもんも無くてよ...
俺達...いつも腹減ってたよな...」
サフィニア
「テキ...カクニン...センメツ」
『
ジュダス
「ガハッゴホッゴホッ...グッ...
初めの頃は...
俺...魚獲るの下手でよぉ...
何とか獲った1匹を...3人で分けたよな...」
サフィニア
「テキ...カクニン...センメツ」
『
リナリア
「ジュダスくん!!!!」
ジジ
「治りが遅くなってやがる」
ふみ子
「もう...
ジジ
「...そうだろうな」
ジュダス
「ごめんなぁ...俺たち親もいないからよ...
寂しい想いばっか...させちまった...」
サフィニア
「テキ...カクニン...センメツ」
『
ジュダス
「ゴホッゴホッゴホッ...ウグッ
連れ去られた...時も...すぐに...
お前たちを...お兄ちゃん...
助けられなくて...ウグッ...
それで...こんな...
こんな!!!姿に!!なっちまって!!!」
サフィニア
「テキ...カクニン...センメツ」
『
ジュダス
「ガハッッゴホッゴホッゴホッ!!
ごめんなぁ!!ごめんなぁ!!
必ず...ペチュニア は...助けだすから...
サフィニア...もう少し待っててくれ。
すぐに...逢えるから」
サフィニア
「キケン...キケン...
ジンキジョウショウ...ジンキジョウショウ」
ジュダス
「あの...時...ちゃんと言え...ば...良かったな...」
ジジ
「様子が変だ!!離れろ!!ジュダス!!」
リナリア
「みんな伏せて!!」
ふみ子
「ぬぉおお!!」
チョウラン
「アワワワワ!!」
((ごめんな...))
サフィニア
『『
『『
サフィニアの身体が赤く光り始めたと同時に
ジュダスはサフィニアを抱きしめたまま
リナリア
「そんな!!!ジュダスくん!!」
そしてドーンっと土煙を上げ
轟音が辺りを覆う。
ジジ
「グッ...馬鹿野郎...」
ふみ子
「ウグッ!!どう...なったの??」
チョウラン
「ギャーーー!!!
ってあれ?僕達...平気だ...」
そこに立っていたのは
サフィニアを優しく抱えた
ジュダスだった。
ジュダス
「サフィニア...お兄ちゃんも大好きだ。」
作者 REN’sJackson
ー
おまけ
俺たちが住んでた町は
ナーベルク帝国最北端にある魚と船の町イリス
漁師町としても造船業としても有名な町だった。
そこにはボロボロな家が建ち並び
両親のいない俺達は
キキョウの家によくお世話になっていた。
「よし!今日もたくさん魚獲ってくるからなー!」
「ジュダスくんいつも獲って来てないよね?」
「そーだ!そーだ!!」
「そーだそーだ!!」
「ねぇ?ペチィ?サフィ?」
「う、うるせぇよ!!」
フジハ
「ほらほら、ジュダスくんお仕事だからね。」
ススキ
「いくぞ!!ジュダス!!」
「はーい!!兄ちゃん!!」
「いってらっしゃーい!!」
「期待してなーい!!」
「う、うるせぇ」
「フフッ」
いつも通りの朝
いつも通りの日々
貧乏だったけど幸せだった。
「今日もいい波だな!!」
ススキ
「波の良さが分かる様になったのか!?」
「当たり前だろ!!
兄ちゃんが教えてくれたんだからな!!」
ススキ
「そうだな。
んな事よりよぉジュダス。
お前、キキョウちゃんとはどうなんだよ!」
「な、何でもねぇし!!」
ススキ
「嘘つけ!!
好きなんだろ??」
「あ、あんな女好きじゃねぇから!!
いちいちうるせぇし!!!」
ススキ
「じゃぁそう伝えておくわ!!」
「や、やめろよぉ!!!!」
ススキ
「フハハハ!!やっぱり好きなんだろ?」
当たり前の毎日
当たり前の会話
当たり前の笑顔
幸せと呼べる平凡な日々
「今日はねぇ!!お兄ちゃん帰ってきたらねぇ!
ペチィが一緒に寝る!!」
「ぇえー!!サフィが寝る!!」
「昨日一緒に寝たでしょ?」
「今日も寝るの!!」
「じゃぁ私が寝ちゃおうかしら?」
「ダメ!!!!」
フジハ
「はい、山菜とりに行って来ようかな!」
「お腹減ったーぁ!!!」
「お母さんいつもありがとう!!」
フジハ
「ダメよ?キキョウ
あなたは大人になったらいい暮らしするんだから
お母様って呼ばないとダメよ?」
「ぇー。ですわ言葉は嫌だよー。」
フジハ
「はい。ダメですわ。」
「アヒャアヒャアヒャ!!
変な言葉!!」
「ダメよ!フジハお母さんに失礼!!」
フジハ
「いいのよ。サフィちゃんとペチィちゃんはね!」
「そんなぁ...」
幸せの定義は分からなかったけど
今のままでいいと思えるのは
幸せだったと言えるのだと思う。
ススキ
「お!!今日は船が見える...ぞ...ん?」
「ん?どうした??」
ススキ
「ジュダス!!なんか変だな...」
「え!?」
ススキ
「北からラミオラス帝国の軍艦が見える」
そう、あの日までは
「ねぇーねぇー戦争?っていつ終わるの?」
フジハ
「んー。どうでしょうねぇ」
「うーん。終わらないんじゃない?」
「どうしてそう思うの?」
「だってペチィ達生まれてからずっとだし」
「あ!でもお兄ちゃんが終わらせてくれるかも!」
「ジュダスくんが?」
フジハ
「フフッ。そうなの?」
「だって強いもん!!!」
「お兄ちゃんは強いね!!」
フジハ
「でもねぇ、世の中には
たくさん強い人いるから
ジュダスくんはもっと強くならないとね!」
「今でも強いもん!!」
「強いもん!!ベーーっだ!!」
「あ、サフィ!!!」
フジハ
「ちょっと!?」
「ぁあ。帰っちゃった。」
フジハ
「あらら...怒らせちゃったみたいね...」
「大丈夫だよ。明日になれば
きっと忘れてるから。」
フジハ
「そうだといいけど。」
イリスは漁師町といっても
貧しい町だが人口が多かった。
沢山獲れた分は
町の人々と分ける仕組みになっていたが
ここ最近は北から流れてくる海水汚染が原因で
魚が獲れなかった。
「今日はこの魚一匹だ!!
どうだ!!凄いだろ!!」
「...す、すごーい」
「少なーい」
「嘘だよーん!!
前とは違うよーだ!!
今日は3匹だ!!」
「わぁー!!」
「いっぱーい!!!!」
「お兄ちゃんの分も食べていいからな!」
「え!?でもお兄ちゃん...」
「いっただきまーす!!」
俺は妹達の笑顔が大好きだった。
未来のないこの町から
早く妹達を連れ出したかった。
「さぁ!!お兄ちゃんは仕事行ってくるな!!」
「
「お兄ちゃん...行っちゃうの?」
「もう船が出ちゃうからな!
じゃ!!いい子にしてろよ!!」
「お兄ちゃん...行っちゃうの?」
「ほらサフィ!!もう行こ!!」
「あ!!待って!!」
「んもう!!ほら!!あっ!!
いってらっしゃいお兄ちゃん!!」
「お兄ちゃん!!だーいすき!!」
「やべ!!行ってくるな!!」
それがイリスで交わした妹達との最後の会話だった。
そして、その日の朝
イリスは
ススキ
「声を落とせ!!
やっぱりそうだったか!!!
ジュダス!!裏の海岸に停泊した。
これから裏道を使って家に戻るぞ」
「分かった!!お兄ーーーー」
振り向いた瞬間
ススキの身体を刀が切り裂いた。
ススキ
「ゴホッゴホッゴホッ
ジュダス...俺が押さえるから...お前だけでも
ガハッ!!!」
「え!?でも!!」
ススキ
「行けぇえええ!!!!」
全てが手遅れだった。
家に戻った頃には妹達は連れ去られ
ラミオラス帝国軍で溢れていた。
フジハ
「キキョウ良い??
何があってもこの中から出てきちゃダメ!
分かった??分かったわね?」
「うん...分かった。」
フジハ
「絶対に声を出しちゃダメ!!
いい??分かったわね?」
「分かった。」
フジハ
「いや!!いやぁ!
やめて!!私の...ウデェェ!!!!」
「ペチィ...お外...フジハお母さんの...」
「ダメ!!静かにしてるの!!」
「怖い...怖い...お兄ちゃん...どこ...」
「怖い...怖いけど...お兄ちゃん...
助けに来てくれるから!」
「う、うん...早く...来てよ...」
「来るよ...だってお兄ちゃんは
ペチィ達のヒーローだからね。」
「はぁ...はぁ...
ペチュニア !!サフィニア!!!」
間に合わなかった。
全てが手遅れだった。
この世界で最も大切な2人を
俺は護ることが出来なかった。
それから俺は導かれるがままに
長い様で短い旅に出た。
どんな危険も、どんな試練も乗り越えて来た。
ペチュニア とサフィニアを見つける為に。
最後に見たあの笑顔をもう一度見る為に。
そして、俺は今日ようやく会えた。
ジュダスとサフィニアを見ていた。
ふみ子
「もう...動かないみたいね...」
ジジ
「見えたか?」
リナリア
「ぇえ。ジュダスくんの
全ての光線を跳ね返してた。」
チョウラン
「もう...
ふみ子
「崩れちゃったみたいね...」
リナリア
「なんか...心がツラい...
ようやく会えたのに...」
ジジ
「...ぁあ。」
リナリア
「アセヴィも...ジュダスくんも...サフィニアも...」
ジジ
「...ぁあ。」
ふみ子
「ジュダスきゅん!?」
ジュダス
「ウグッ...すまねぇ。」
チョウラン
「あまり動かない方が...」
ジュダス
「ジジ...ワガママかもしんねぇけど...」
ジジ
「なんだ。」
ジュダス
「サフィニアを...連れ帰らせて...くれ」
ジジ
「...ぁあ。」
ジュダス
「悪りぃ。恩に着る。」
ジジ
「言ったろ?返せねぇほどに借りを作るってよ。」
リナリア
「フフッ」
ジュダス
「それともう一つ頼みがある。」
ジジ
「なんだ?」
ジュダス
「俺を
チョウラン
「何言ってるんですか!!
当たり前ですよ!!!
そもそもジニア隊長がそのつもりなんで!!」
ふみ子
「ラナンきゅんとジュダスきゅん
ラナンきゅんとジュダスきゅん
ラナンきゅんとジュダスきゅん
ラナンきゅんとジュダスきゅん!!!!」
チョウラン
「ぇぇ...怖っ」
ジジ
「こき使ってやっから覚悟しろよ!!」
リナリア
「もう...ジジったら素直じゃないんだから」
ジジ
「チッ」
チョウラン
「それで...これから、どうするんですか?」
ジジ
「当初のプランは何も使えねぇ。
ただ、唯一希望があるのは
リナリア
「そうなのね。」
チョウラン
「でもどうするんですか!?
シンシャドゥールかボアフレアですよ!?」
ジジ
「地上に出ちまえば何とかなる。」
リナリア
「無事には出れないでしょうけど。」
ジジ
「ぁあ。ラミオラス帝国が恐らく
包囲してるか、もう向かってるだろう。」
ふみ子
「あ...。
もう使えないわよ!!」
ジジ
「なんだと!?」
ふみ子
「あたいと
トンネル崩しちゃったからね!!」
ジュダス
「マジかよ...どうすんだ。」
ジジ
「まずいな...」
リナリア
「ジニア隊長達
私達はどうすれば...」
ジジ
「ジニアは自分達に気を引かせてる間に
俺たちを脱出させたかったハズだ。」
チョウラン
「そしたら残るのは...水門と...」
すると、ジジが異様な雰囲気を察知した。
ジジ
「おい!!!」
リナリア
「え!?何で!?」
ふみ子
「嘘...」
「ペチ...」
ジュダス
「...今なん...て...」
ふみ子
「また言ってる!!」
ジュダス
「おい!!またって何だ!!!」
ふみ子
「あたいだって分からないわよ!!」
「ペチィ...ギギギギッ」
ジュダス
「どういう事だ!!!」
ジジ
「クソ!!!
リナリア
「どうする!?戦う!?」
チョウラン
「ぼ、ぼ、僕なら少し!!
って1人じゃ無理ですよぉおお!!!!」
ふみ子
「倒したんじゃなかったの!?」
ジジ
「間違い無く倒した!!」
ふみ子
「じゃぁ何で!!!」
リナリア
「まさか...2体目!?」
ジジ
「クソ!!!!!!!」
ジュダス
「戦うしかねぇだろ!!!」
チョウラン
「赤く光ってる!!!
自爆する気だ!!!!!」
「ペペペチチチッギギギギッガガギーーーーーーッ」
ジュダス
「ペチィの名を呼ぶなァァアーーー」
刹那、ジュダス達は吹き飛ばされた。
ジジ•リナリア•チョウラン•ジュダス•ふみ子
「ガハッ」
リナリア
「...グッ 今のは...」
チョウラン
「分かりません...」
ジジ
「戦闘準備!!」
ジュダス
「ぁあ!!」
リナリア•ふみ子•チョウラン
「了解!!」
ジジ
「いくぞ!!ーー」
すると
突然、真っ二つに切り裂かれ爆発した。
ジジ
「何!?どういう事だ!!!」
立ち込める
うっすらと見える影
チョウラン•ジュダス•リナリア•ふみ子•ジジ
「ゴホッゴホッゴホッ」
ふみ子
「え!?ちょっと!!
何であんたがここにいんのよ!!」
ジジ
「チッ...新手かよ...」
そこに立っていたのは
モンティだった。
そして、一瞬で
ふみ子
「あっ」
ふみ子が消えてしまった。
(完)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます