44話 Good-bye days

前回までの千刃花センジンカ〜帝国特務テイコクトクム戦闘部隊〜セントウブタイ


火ノ炉決闘場イミシオンシーニにてジニア達と合流したジジ達

ソープワイトの圧倒的な力を

見せつけられるも

戦力分散の為に

ジジ達は協力してサフィニアを

剋刃ゴクハトラえる事に成功する。

そして、チョウランの断鴉コトワリガラス能力チカラである

鴉合ノ衆システーマ•カラス超模倣気鳥コントロールVの翼で

一同は死廻廊アドンへと飛び去っていった。



サフィニア

「ヴッーーー!!!!!!!!」


リナリア 遮る様に

「させないわよ!!!」

剋刃ゴクハ 二十ニジュウ氷結界ヒョウケッカイ!!』


サフィニア

「アグッ」


ジュダス

パンッ手を叩く音

オン!!縛羅尼バクラニ 薩婆訶ソワカ!!』


サフィニア

「ヴッ」


チョウラン

剋刃ゴクハの四•絞縄シメナワ!!』


サフィニア

「ウグッ」



そしてサカノボること三日前


ふみ子

「何!?ーーーアガッッ

ちっ、、壊れてねーのかい、、、、

普通のKARE8カレハならイケたかね、、

でもどうやらコイツは、、、他とは違うってかい。

そろそろ逃げきれたか?、、、、チョウラン」



KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギギギガッガッー!!!!」


ふみ子

「ガハッ

アガッッツ

グッッ

ガガガガガガ!!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギ!!!!」


ふみ子

「ガハッ、、この闘い方、、建物を利用、、してる

知性、、があるのか、、、お前、、、」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギガッッギギガガ

ギギガガガガガガガガガガガガガガガ

ギギッギギガガガ」


ふみ子

「なんだい、、コイツ、、様子が、、」





KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ペ•••••••チ••••••••••ィ••••••••」



作者 REN’sJackson

千刃花センジンカ帝国特務戦闘部隊テイコクトクムセントウブタイ〜ー

煉獄レンゴク 冥府ゲヘナ大監獄プリズン

Seasonシーズン 27トゥエンティセブン

Good-byeグッバイ daysデイズ



ジニアが煉獄レンゴク 冥府大監獄ゲヘナプリズンへ突入してから三日


ーーネジと油の街ボアフレアにてーー


三刃花隊サンジンカタイ副隊長代理

及び 戦闘離脱天女部隊ヴァルキリー 部隊長である

ふみ子は夜通し逃げながらKARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

KARE8カレハ、ラミオラス帝国兵と戦っていた。

近辺は運良く人気ヒトケのない工業地帯が広がっており

隠れる箇所は幾つもあった為

命からがら逃げる事は出来ていたが

体力が底を尽きない魔進マシン相手に

苦戦をいられていた。


ふみ子

「グッ...朝か...ろくに眠れやしないね。

救援は...どうやら来ないみたいだ。

そりゃそうか。あたいの部隊が救援部隊だったからね。

戦闘離脱天女部隊ヴァルキリーも上手くやったみたいだし

そろそろ潮時かね。

救難信号もどうやら妨害されて届きやしないか...

それとも、ルシファンブルクで何か起こってるのか...」



三刃花隊サンジンカタイ 戦闘離脱天女部隊ヴァルキリーとは

三刃花隊サンジンカタイの任務における

緊急キンキュウ救難キュウナン要請ヨウセイを受けての救出、及び戦闘におけるオトリ

任務から離脱する際のサポートなど

隠密オンミツ部隊には欠かせない

敵を引きつけ闘う部隊である。


ふみ子

「ん?」



するとふみ子のMangoroid マンゴロイド

ピコンッと光った。

ふみ子は届いたメッセージを見ると

そこにはこう書いてあった。


任務続行 冥府大監獄ゲヘナプリズン 合流せよ


ふみ子

「え!?鬼畜なの!?!?

救援は!?あたい死ぬよ!?

あっ!!まずい!!!声が!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッ」


ふみ子

「チッ!!見つかったか!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッギギギギッ」



ドーンっと赤い光線が

ふみ子に放たれた。

するとふみ子は身体を丸めて

建物の窓ガラスを突き破ると

建物内へと入っていった。

そして、更にメッセージが届いた。


ふみ子

「今度は...地図!?!?」



記された地図を開くと

現在地と目的の場所が書いてあった。


ふみ子

「こんな詳細に!?

グッ!!今は向かうしかないわね!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッガガガガガガ」



ふみ子はMangoroid マンゴロイド片手に

目的地まで走っていくと

そこは狭く暗がりの続く工場だった。


ふみ子

「ここは...」



ふみ子は走り出し

奥の扉へと入ろうとするが

ロックがかかっており

入れなかった。


ふみ子

「グッ...この硬度なら突き破れるか」



すると、ふみ子はグッと腰を落として

扉を蹴破ケヤブろうとした。


ふみ子

「ハァーーーーー!!

チェスーーー」



更にメッセージが届いた。


ふみ子

「タイミング!!えーっと...

解除キー!?!?30ケタもあるの!?」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッ!!!」


ふみ子

「もう来たのかい!!!

まずいまずい!!」



ふみ子は解除キーを素早く押して

扉を開き、すぐさまバタッと閉めた。

そして奥に入っていくと

そこに広がっていたのは

動かない無数のKARE8カレハだった。


ふみ子

「何だい!!これ!!」



すると突然ドーンッと扉が爆破した。


ふみ子

「解除キーの意味!!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッガガ」



そして警報が鳴り響く


ふみ子

「まずい!!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッガガ」



するとラミオラス帝国兵達が

次々と拳銃を構えてやってきた。


ふみ子

剋刃ゴクハの五•  痺草シビレグサ!!』



ふみ子が床に手をかざすと

白い花が咲き黄色い花粉を撒き散らした。

すると、ラミオラス帝国兵達は

叫び声をあげて目を押さえながら

次々と、うずくまっていった。


ふみ子

「しばらく目は開かないよ!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッガガガガ」


ふみ子

「あんたにゃ効かないことくらい

分かってんのさ!!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッ」


ふみ子

剋刃ゴクハ の三•走疾ハシリバヤテ!!』



KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

工場内で光線を乱発射させるも

風をマトったふみ子は優雅にけていった。


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッガガ」


  ふみ子心の声

((ここは...ジニア隊長が探してた

KARE8カレハ研究所の1つに間違いない!!

ここを壊せれば一石二鳥!!))



ふみ子はわざと光線を撃たせる様に動くと

研究所はあっという間に破壊されていった。

すると、動かないKARE8カレハ達の目が

赤く光り始めた。


ふみ子

「なんだ??まさか!!!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッガガ」



数百機もあるKARE8カレハ

一斉に光り始めると避難警報とアナウンスが流れ

所員やラミオラス帝国兵士達は次々と逃げていく。

ふみ子は近くの部屋に入った瞬間、刃術ジンジュツを唱えた。


ふみ子

剋刃ゴクハ三十九サンジュウキュウ照盾楼壁ショウシュンロウヘキ!!』



そして、ドーンッという轟音と共に

KARE8カレハ研究所が大爆発した。

自身の目の前に光の盾を召喚するも

足元が崩れ落ち、ふみ子は落ちていった。


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッ」


ふみ子

「え?嘘でしょぉぉぉお!!!」





ーー数時間後ーー


天井を突き破って落下したふみ子は

普段地獄列車ケルベロスが走るトンネル内を爆走しながら

KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキから

逃げていた。


ふみ子

「ぬォォォォおお!!!!!!

どこまで続くのぉおおお!!!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッガガギギギギッ」


ふみ子

「ハァ...ハァ!!

あたいが逃げきれないなんて!!!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギ」


  ふみ子心の声

((まずい事になっちゃった...

全てが予想外!!!

でも、KARE8カレハ研究所を爆破出来たのはラッキー。

だけど何なのココ!!

まさかの落下してついた先が冥府大監獄ゲヘナプリズン!?

合流せよって指示は来たけど...

あたい...これからどうなっちゃうのよ!!!))


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッギギギギッギギギギッ」


ふみ子 心の声

((グッ...

あたい1人じゃどうにも出来ないこの強さ...

逃げながら戦うのも限界がある...

刃汽ジンキ量が少なすぎて技はもう出せない。

出せても低級刃術ジンジュツぐらいね...))


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッガガ」



すると、ブォーンっと

地獄列車ケルベロスの汽笛が鳴り響く


ふみ子

「まさか!?!?」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッガガガガ」


ふみ子

地獄列車ケルベロス!?!?!?!?

ぅおおおおおお!!!!!」



ふみ子はとっさに線路脇に飛び込むと

地獄列車ケルベロスKARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキは衝突した。


ふみ子

「おっし!!そのままぶっ壊れーー」



ドーーーーンッと大きな爆発が起きた。


ふみ子

「2回目ぇええええええええええええ!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッーーーーーーー」



地獄列車ケルベロスは爆発し

トンネルは崩れ落ち

ふみ子とKARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

強烈な爆風の中、吹き飛んでいった。


ふみ子

「ぇええええええええ!!!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッガガガガ」



ーージジサイドーー


死廻廊アドン上空にて

ジジを先頭に不倒不苦痛イージスオブジーザスを抱えるジュダス

サフィニアを抱えるリナリアとチョウラン達は

グングンと進んでいた。


ジュダス

「おい!!テメェ!!何処まで行く気だ!?」


チョウラン

「ぎゃー!!!揺れないでぇえ!!」


リナリア

「大人しくてようね?サフィニアちゃん!!」


サフィニア

「ヴゥーー!!!!ヴゥーー!!!」


ジュダス

「サフィニア!!」


  サフィニア次の台詞までずっと

「ヴゥーー!!!!」


ジジ

「黙らせろ!!

撃ち抜くぞ!!!」


チョウラン

「わーー!!

嘲獸機関銃イサコンタニア向けないで!!

それにジジさん無理ですよぉお!!!」


ジジ

「何とかしろ!!」


リナリア

「ジジ!!死廻廊アドン過ぎるわよ!」


ジジ

「んなこたぁ分かってんだよ!!」


リナリア

「もしかして水門まで行く気なの!?」


チョウラン

「流石ジジさん!!!

このまま逃げましょう!!!

って!!暴れないでえぇええ!!」


リナリア

「落ちちゃうって!!」


ジュダス

「サフィニア!!」


チョウラン

剋刃ゴクハ十四ジュウヨン•  金鳴切縛カナキリシバリ!!』



キーンっと言う高音が鳴り響くと

ピタッとサフィニアは動かなくなった。


サフィニア

「ヴッ」


チョウラン

「はぁ。やっと大人しくなった。」


リナリア

「ありがとうチョウラン。

それでジジ...水門まで行くの?」


ジジ

「だから水門なんて行かねぇよ!!

あそこはもう無理だ!!」



リナリアとチョウランは一瞬

顔を見合わせた。


リナリア

「まさか...」


チョウラン

「そんな!!!」



リナリアとチョウランは

目を閉じて刃汽ジンキ知覚を広げた。


リナリア

「嘘...。ラナンキュラス隊長!!!!」


チョウラン

「ジジさん!!!水門に行かないと!!」


ジジ

「行かねぇよ。」


リナリア

「ジジ!!!」


チョウラン

「だって...ジジさん...ラナン...キュラス隊長...の」


ジジ

「行かねぇ。」


リナリア

「ラナンキュラス隊長の刃汽ジンキが消えてるのよ!!

この近さならまだ間に合うかも!!」


ジジ

「分かってる。」


リナリア

「じゃぁなんで!!!」


ジジ

「一瞬だがジギタリアスの他に

馬鹿デケェ刃汽ジンキを2つ感じた。

1つはトギリ、もう1つは会ったことねぇが

鞘花ショウカ級の巨大な刃汽ジンキだ。

上手く隠してる様だが俺の刃汽ジンキ知覚は騙されねぇ。」


チョウラン

「気づかなかった...。でも!!今はありません!!」


リナリア

「今なら助けに行けるのよ!?」


ジジ

「分かんねぇのか!!!」



すると、ずっと口を閉じていたジュダスが

そのやり取りを見かねて口を開いた。


ジュダス

「くだらねぇ。

ラナンキュラスの刃汽ジンキが消えて

その直前まで鞘花ショウカ級の刃汽ジンキ

3つもあった所に行くほど

リスクは背負えねぇって事だろ。

罠かもしれねぇしな。」


ジジ

「テメェはすっこんでろ!!」


ジュダス

「んだと!?

お前が説明下手だから言ってやってんだろうが!」


ジジ

「俺はお前なんてハナっから信用してねぇ。

ジニアとキキョウがハイそうですかって言っても

敵だった事には変わらねぇーんだよ。」


ジュダス

「喧嘩売ってんのか!?」


リナリア

「今はそれよりもラナンキュラス隊長を!!」


ジジ

鞘花ショウカはそう簡単には死なねぇだろ?

アキレイだって義忠ヨシタダだってそうだ。

心配すんじゃねぇよ。

目の前に集中すんだリナリア」


リナリア

「...うん。」


チョウラン

「そうですね。確かに今は

喧嘩なんかしてる場合じゃーーー」



サフィニアが赤く光り始めた。


リナリア

「何これ!?嘘でしょ!?」


チョウラン

「ワー!!ワーー!!!!

嫌な予感するぅううう!!!!

え!?氷が溶けてく!?

まさか!!

金鳴切縛カナキリシバリが解けちゃう!!」


ジジ

「おい!!!ジュダス!!コレはどう言う事だ!!」


ジュダス

「知らねぇよ!!!」


サフィニア

緊急回避自動戦闘態勢オートマティカキドウ」



サフィニアは抑揚のない機械的な音声を発すると

黒い煙がドーーンっと立ち込め爆発を起こした。



  ジジ心の声

((グッ!!まずい!!))


ジジ

「サフィニアを離せ!!!」


リナリア

「キャァッ」


チョウラン

「グァッ」


ジュダス

「サフィニアァァア!!!!」


ジジ

「態勢を整えろ!!!!

爆風に乗って正門までいく!!」


リナリア

「了解!!」


チョウラン

「いやぁぁぁあ!!!」



死廻廊アドンを抜けて正門まで

抜けていく途中、

一同は確かにサフィニアの機械的な声を聞いていた。


サフィニア

『『ミオロシ...ミオロシ...ソデツリハカバ...

トモシベ...トモシベ...オツベキナカマ...

ササゲシ...ササゲシ...ワガコノイノチ...ワガコノイノチ

ワレ...クビレオニ...ナリ...』』


ジジ

「コレは...」


リナリア

「アセヴィの時と同じ...」


チョウラン

「き、き、鬼人化!?!?!?」


ジュダス

「なんだよ...その姿...

サフィニアァア!!」


サフィニア

「テキ...ハッケン」



サフィニアの身体は更に黒く染まり

ヒタイにはツノ

ヒトミ真黒マクロ

背中から腕がもう2本生え

もはや人とは呼べない姿になっていた。


ジジ

「チッ!!正門に着くぞ!!!

この足場ならーーー」


リナリア

「何か仕掛けてくる!!」


サフィニア

「ハイジョ」


チョウラン

「まずいまずいまずいまずい!!!」

剋刃ゴクハ十二ジュウニ絶追ゼッツイ

「角度、空間、速度、威力、各種演算処理完了!!!

よしっ!!!プログラムOK!!!!!

全自動防御壁オートプロテクト起動ォォオ!!

間に合ぇえ!!!!!」


ジジ

剋刃ゴクハの!!」


  ジジ心の声

((間に合わねぇ!!))


  サフィニア遮る様に

始まる恋ゼロファイブグッドナイト 終わった恋グッドナイト


チョウラン

鴉合ノ衆システーマ•カラス!!!!!』



サフィニアは光線を撃つと

ジジ達を襲った。


ジジ

「グァァッッ!!!」


ジュダス

「ガハッッ」


リナリア

「ジジ!!!」


チョウラン

「フゥーーー。

間に合った!!!!!!」


ジジ

「グッ...お前だけ...な!!」


ジュダス

「さっきとは...威力が...」


リナリア

「ジジ!!!」


サフィニア

「ツイセキ」



爆発した余波ヨハにより

一同は地獄列車ケルベロス 乗降口ジョウコウグチ付近の

正門に到着した。


ジジ

「かすっただけで...。」


チョウラン

「ジュダスさん!!

だ、大丈夫ですか!?」


ジジ

「そんな奴の心配なんてすんじゃねぇ!!」


ジュダス

「ゴフッ!!俺には自動治癒能力がある...

心配無用だ。」



ジュダスは腹をツラヌかれたが

ゆっくりと傷が塞がっていった。


チョウラン

「す、すごい...」


サフィニア

「ニンシキ...テキ...ゴタイ...」


リナリア

「...来るわよ。みんな構えて!!!」


ジジ

「行くぞ!!」


チョウラン

「はい!!!!」


ジュダス

「サフィニアーーーー」


  ふみ子遮る様に

「ギヤァァァァァァア!!!!」


ジュダス

「グォォ!!!」



巨大な爆発と共に

ふみ子がジュダスの身体に突っ込んだ。


ジュダス

「イテテ!!誰だ!!!!!」


ふみ子

「アタタタッ!!!!

ちょっと!!何処見て歩いてん...

イケメン!!!!!!!!!!」


ジジ

「グッ!!なんだ!?

あっちから爆発!?

って...ふみ子!!!!!!」


チョウラン

「ふみ子さん!!!」


リナリア

「ふみちゃん!!!!」


ジュダス

「どけよ!!!」


ふみ子

「何だろ...離れたくない!!!」


ジュダス

「何だよそれ!!!」


ジジ

「なんでお前がいんだ!!」


ふみ子

「え!?チョウラン!!

あんた逃げたんじゃないの!?」


チョウラン

「ジニア隊長を助けに戻ったんです!!」


リナリア

「何でふみちゃんがここに!?」


ジジ

「後でいい!!んな事はよ!!」


ふみ子

「待って!!そんな事より!!!

みんな後ろ!!!

え!?前にも!?

ん!?待ってどう言う事!?」


リナリア

「後ろ!?後ろって!!」


チョウラン

「アワアワアワ...KARE8カレハがいるぅ!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッ」


サフィニア

「カレハカイシキニゴウキ...ニンシキ...レンケイ...」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギ」


ジジ

「今、KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキって言ったか!?」


リナリア

「ちょっと待って私が知ってるのとは違う!!」


チョウラン

「えー!!!!!どうしよう!!どうしよう!!」


ジュダス

「いちいち騒ぐな!!

ぶっ殺せばいいだけだろ!!」


リナリア

「サフィニアとKARE8カレハの動きが止まった!!

やるなら今ね!!」


ジジ

「待て。」


リナリア

「そんな事言ったってチャンスは今よ!?」


ジジ

「一気に散る。合図したら走れ」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッガガ」


ジュダス

「めんどくせぇから俺がやる」


ふみ子

「ねぇ!!ちょっとカッコいいからって

調子に乗らないでよ!!!!

あれは特別なKARE8カレハなの!!

普通のKARE8カレハより断然強いんだからね!」


リナリア

「断然強いのね...

サフィニアだけでも大変なのに

新しいKARE8カレハまで...」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッ」


ジュダス

「どうすんだ!!!!!!

余計なもんまで連れて...来やがって!!!」


ふみ子

「蹴らなくてもいいじゃない!!

あたいだってね!!

三日三晩も戦ってたんだからね!!!

このイケメン王子が!!!!!

今度泊まらせて!!!!!」


ジュダス

「何だこいつ!!」


チョウラン

「ぇえ!?三日三晩!?!?

あれからずっとですか!?!?

よく死ななかったですね!!!!!」


ふみ子

「もう必死!!!」


ジジ

「ふみ子の肉弾戦にも耐えたのか...まずいな...。

と、なると装甲は更に頑丈...反応も良いって事か。」


ジュダス

「闘えば分かるだろ!!

いつまで考えてんだよ!!」


ジジ

「闇雲にツッコめってか!?バカか!!!

どうせ逃げられねーんだよ!!

こっちは出方次第で

何を優先するか判断してんだ!!」


ジュダス

「んだと!?ビビってんのか?」


ジジ

「ぁ"あ"!?」


チョウラン

「ど、ど、ど、ど、どうしよう!!!

ジジさんとジュダスさんが!!

あっ、そうだ。逃げよーっと!!!」


ふみ子

「ちょっと男子!!!静かにしてよ!!!」


リナリア

「みんな!!KARE8カレハの様子がおかしい...」


サフィニア

「レンケツ...カクニン...コードニンシキ...

ゼロゼロファイブツー...カンリョウ」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギッ」


サフィニア

「テキ...ハイジョ」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギッギ」


ジジ

「走れ!!!」



光線の乱発射がジジ達を襲い始めると

一同は一斉に散らばった。


ジュダス

「さっさと壊せばよかったんだよ!!グッ」


ジジ

鞘花ショウカ抜きで鬼人化と

KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

戦わなきゃなんねーんだぞ!!

チッ!!こっちも光線かよ!!!」


チョウラン

「挟まれたぁぁあ!!!

やばいですって!!!

どうするんですか!!!」


リナリア

「戦うしかないでしょ!!!!」


サフィニア

「テキ...ハイジョ...センメツ」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッ」


ジジ

「チッ!!攻撃範囲が互いに広すぎる!!

やっぱ足りねーか。

ふみ子!!刃汽ジンキ量大丈夫か!?」


ふみ子

「ちょっとまずいわね。」


ジジ

「だろうな。俺たちもだ!!

このままじゃ長く戦えねぇ!!!

おい、ジュダス!!少し時間を稼げ!!」


ジュダス

「何する気だ。」


ジジ

「集中する。

ふみ子!!リナリア!!

刃汽ジンキを高めろ!!」


リナリア

「オッケー!!」


ふみ子

「任せな!!」


チョウラン

「ジュダスさん!!

ある程度の攻撃は鴉合ノ衆システーマ•カラス

防いでくれます!!!!」


ジジ

「少し無理するぞ。

いいか?心を乱すなよ。」


リナリア

「ジュダスくん!!チョウラン!!」


ふみ子

「頼んだわよ!!」


チョウラン

「え!?僕は特に放っとくだけで

後は勝手に守ってくれるんで!!」


ジュダス

「分かった!!!

不倒不苦痛イージスオブジーザス!!」



ジュダスは翼を羽ばたかせて

サフィニアへと向かい

不倒不苦痛イージスオブジーザスKARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキへと

向かっていった。


ジュダス

パンッ手を叩く音

オン...疾流迩威尼シルニイニ 薩婆訶ソワカ!!』

不倒不苦痛イージスオブジーザス!!」

嵐斃拳ラントウケン!!』



ジュダスは不倒不苦痛イージスオブジーザスの拳を

KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

無限に打ち込んでいく。


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッガガ!!ギギギギッ」


ジュダス

不倒不苦痛イージスオブジーザスは最強の盾

お前の硬度なんか簡単にツラヌく!!」


サフィニア

「ニンシキ...テキ...ジュダス」


ジュダス

「サフィニア...やっと会えたな...

もう、これ以上...戦わなくていんだ。」

パンッ手を叩く音!!」

オン!! 縛羅尼バクラニ 薩婆訶ソワカ!!』


サフィニア

「ムコウ...」


ジュダス

「弾かれた...いや...力尽くで外したのか!?」


サフィニア

「テキ...テキ...テキ...テキ...」


ジュダス

パンッ手を叩く音!!」

オン!! 縛羅尼バクラニ 薩婆訶ソワカ!!』


ジュダス

「なん...だと!?」


サフィニア

「テキ...テキ...テキ...テキ...ハイジョ」


ジュダス

「止まれ!!サフィニア!!!

俺は敵なんかじゃーーー」


サフィニア

始まる恋ゼロファイブグッドナイト 終わった恋グッドナイト


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ガガギギギギッ」


ジュダス

「グッ!!」



ジュダスは光線をギリギリで避けながら

サフィニアに近づいていった。


ジュダス

「ォォォオ!!!!サフィーーー」


  サフィニア遮る様に

「ハイジョ...」

始まる恋ゼロファイブグッドナイト 終わった恋グッドナイト



刹那、ジュダスの肩を光線がツラヌいた。


KARE8カレハ

「ギギギギッガガ」


ジュダス

「ガハッ!!!」


チョウラン

「攻撃が早すぎる!!ジュダスさん!!!!!」



チョウランは不倒不苦痛イージスオブジーザス

ジュダスを

黒い砂で包み引き寄せた。


ジジ

「行けるか?やるぞ。」

剋刃ゴクハ四十一シジュウイチ五角ゴカク羅生門ラショウモン!!』


リナリア

剋刃ゴクハ四十一シジュウイチ五角ゴカク羅生門ラショウモン!!』


ふみ子

剋刃ゴクハ四十一シジュウイチ五角ゴカク羅生門ラショウモン!!』


ジジ

複合合成フクゴウゴウセイ刃術ジンジュツ!!」

剋刃ゴクハ    百二十八ヒャクニジュウハチ

大生門ダイショウモン 羅刹無間堂ラセツムケンドウ!!』


チョウラン

「ジジさんすごい...ラナンキュラス隊長みたいだ...」



みるみる五角形の障壁がツラなり

ジジ達を包んだ。

障壁の外ではサフィニアと

KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

羅刹無間堂ラセツムケンドウ

壊そうと攻撃していたが

障壁に音も遮断されて

少しの振動と微かに聞こえる声だけが届いていた。


サフィニア

「テキ!! テキ!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッ」


ジュダス

「ガハッ」


チョウラン

「ジュダスさん!!」


ジュダス

「大丈夫...だ...傷は」


リナリア

「明らかに刃汽ジンキが足りてないよ。

回復が遅い。」


ジジ

「おい、チョウランどう言うつもりだ。」


チョウラン

「だってジジさんあのままじゃ...」


ふみ子

「ヤられてたわね。」


チョウラン

「そう...です。」


リナリア

「いい加減にしてジジ。

ジニア隊長から言われてたでしょ。

全員で逃げろって。

その意味...分かるでしょ?」


ふみ子

「ちょっとイケメン!!

あたいはふみ子!!独身!!!あんた誰!!」


ジュダス

「は!?いきなりなんだよ!!」


ふみ子

「答えな!!」


ジュダス

「お、俺はジュダス=ギギ=アルマーニだ。」


ふみ子

「ジュダスきゅんね!!

あたいはラナンキュラス親衛隊隊長

みんなから隊長って呼ばれてる!!」


チョウラン

「親衛隊だけにな!!!」


ジュダス

「し、親衛隊??

お、俺は冥府大監獄ゲヘナプリズン

第三監獄サラーサプリズン看守長をやってる」


ふみ子

「へーー。そう。看守長なのね!!!ふーん。

...かか、か、か、か、看守長!?」


チョウラン

「え!?またそのくだりやるのかよ!!」


リナリア

「私達もさっき初めて会ったの。

ジニア隊長が副隊長にするって

引き抜いたみたいだけど...」


ジジ

「俺は認めてねぇ。敵に変わりねーだろ。」


チョウラン

「ジジさん!!」


ふみ子

「ジニア隊長がそう言ってんなら

疑ってんじゃないよ!!」


ジジ

「ぁ"あ"!?」


ふみ子

「ジニア隊長の事 信じられないわけ!?」


ジジ

「信じる信じねぇの話しなんかしてねぇんだよ。

敵だった素性の知らない男を

味方だと思ってねぇって言ってんだよ。」


ジュダス

「俺も別にお前達の事を味方なんて思ってねぇよ。

俺はただ、サフィニアとペチュニア を助けてぇ。

それだけだ。お前たちがどうなろうが

俺には関係ねぇからな。」


ジジ

「ほら見ろ。コイツもじゃねぇか。」


リナリア

「ジジ今はそう言うのは忘れないと。

みんなで逃げろって命令なんだから

従うのが筋でしょ?」


ふみ子

「男のくせにグダグダ言ってんじゃないよ!!

そのヅラひっぺがすよ!!」


チョウラン

「ぇえ!!ジジさんやっぱりヅラだったの!?」


ジジ

「地毛だよ!!!」


リナリア

「もう!!!」


ふみ子

「ちょっと待って!!

ペチュニア とサフィニアって

マーベラスのあの双子!?!?」


チョウラン

「えー!?今頃聞くの!?」


ジュダス

「マーベラスは分かんねぇが

ラミオラスに連れ去られた俺の妹を助ける為に

俺は看守長になったんだ。

だけど...サフィニアが...」


ふみ子

「そんな顔しないでジュダスきゅん。

泣かないでいいの。」


ジュダス

「泣いてねぇよ!!」


リナリア

「キキちゃんとも知り合いみたいなのよ。」


チョウラン

「そ、そうですよ!!

ナーベルク帝国民なら守らないと

千刃花センジンカの名が泣きますよ!!

ほらジジさん泣かないで!!!」


ジジ

「泣いてねぇよ。殺すぞ!!」


チョウラン

「怖っ!!!!!

リナリアさぁーーん!!!

ジジさんのパワハラがひどいんですぅ!!!」


リナリア

「とにかく

サフィニアとKARE8カレハ

どうにかしないとね。」


チョウラン

「無視!?」



ふみ子

「そうね。

そのサフィニアは

どこにいるの!?」


ジュダス

「あれがそうだ。」



ジュダスは鬼人化したサフィニアを指差した。


ふみ子

「あれ!?あれなの!?

襲って来てるけど!?」


ジジ

「そうだ。鬼人化して凶暴になってやがる。

それにお前が連れてきたKARE8カレハもヤベェ。

生きて出れるか分かんねぇぞ。

ソープワイトと戦ってるジニアとキキョウには

頼れねぇからな。」


ふみ子

「あれが鬼人化...鬼なら倒した事あるけど...」


ジジ

「それは 魔獣生物 ドラゴンの方だろうが!!!」



魔獣生物 ドラゴンとは

刃汽ジンキを体内に宿す希少生物の総称である。

様々な生物の姿をしており巨人や鬼、龍なども分類される。

童話や神話に登場するような 魔獣生物 ドラゴンもいれば

神秘的な能力チカラを持つ 魔獣生物 ドラゴンもいる。

中には獰猛ドウモウかつ凶暴で

莫大バクダイ刃汽ジンキを秘めている種もおり

一般的には近付かない事が吉とされている。



チョウラン

「ぇえ!!! 魔獣生物 ドラゴンって

灼熱熔狐キラウエアみたいな奴をですか!?」


リナリア

「今思えば灼熱熔狐キラウエア 魔獣生物 ドラゴンだったのかしら...」


ジジ

「未確認の 魔獣生物 ドラゴンだが

恐らく間違いねーだろ。」


チョウラン

「ぇえ!?凄すぎる!!

その鬼の 魔獣生物 ドラゴンを倒したんですか!?」


  ふみ子ドヤ顔

「そうだが?」


チョウラン

「すげぇ!!

ふみ子さんが 魔獣生物 ドラゴンみたいなもんですからね!

あっ!!やべ!!危うくふみ子さんが

魔獣生物 ドラゴンみたいなもんって言う所だったー!!!」


ふみ子

「しっかり2回言ったけど!?」


リナリア

「チョウラン...心の声漏れてるわよ...」


チョウラン

「んなまさか!!!」


ふみ子

「あたいと一戦交える覚悟はあんーーー」


  チョウラン遮る様に

「無い無い無い無い!!

そ、そんなことより

僕達だけでここを乗り越えるしかないんですね!!

みなさん頑張ってください!!僕はーー」


  リナリア遮る様に

「チョウランもやるのよ!!」


チョウラン

「えーー!!僕は皆さんと違って

攻撃力無いですし!!!諦めて下さい!!」


ジジ

「おいチョウラン...本当に殺すぞ」



チョウラン

「や、や、や、や、や、やります!!」


ふみ子

「ハッ!! クンカクンカ匂いを嗅ぐ 近くでラナンきゅんの クンカクンカ匂いを嗅ぐ 匂いがする!!

ラナンきゅん来てるの!?

刃汽ジンキを感じなかった!!!」


チョウラン

刃汽ジンキ知覚よりも良い鼻って何ぃぃ!?」


ジジ

刃汽ジンキが消えただけだ。死んでねぇ。

しかも、急にフッと消えた事が問題だ。

それも怪しい中

下手に助けにもいけねぇんだよ。」


リナリア

「そうね...

だから私達は私達に出来ることをする。」


ふみ子

「でもジジ。

刃汽ジンキが消えたって事は

普通、死んだ事を意味する!!

分かってんのかい!?」


リナリア

鞘花ショウカなら別!!…だと思う。

私は兄さんを信じる!!」


ジジ

「当たり前だ。」


チョウラン

「そうですね!!!!」


ふみ子

「それもそうね!!

あたいも信じる!!!

あ!チョウラン!!電話番号!!」


チョウラン

「え!?今ですか!?」


ふみ子

「フッ...あんたが死んだら

貰えないじゃない!!よこしな!!」


チョウラン

「え!?あ、はい。」



チョウランは恐る恐るふみ子に電話番号を渡した。


リナリア

「ちょっと何してるの?」


ジジ

「後でやれ!!」


チョウラン

「いや、ラナンキューー」


  ふみ子遮る様に

「ジジもあたいの番号知りたいってわけ!?」


ジジ

「微塵も興味ねぇわ。お前のーー」


  ふみ子遮る様に

「あんたなんかに興味ないのよ!!

他の女の子あたりな!!!」


ジジ

「おい!!なんで俺が振られたみてぇになってんだよ!」


ジュダス

「遊んでんなら俺はいく。」


ジジ

「おい...ジュダス。

テメェの事は後回しにしてやる。

今はここを乗り切る事だけに集中する。」


ジュダス

「フンッ...それで、何する気だ。」


リナリア

「ほら、ジュダスくん。手を出して。」


ジュダス

「手?」



ジュダスはリナリアが差し出した手に

触れようとした瞬間


ジジ

「おい。リナリア。

そっちにいたら

刃汽ジンキのコントロールがうまく出来ねぇぞ。

こっち来い」


リナリア

「あっ、そうだね!!

ジジと私がみんなを繋ぐから

ほら、みんな手を出して!!」


ジュダス

「手、手を繋ぐのか!?」


ふみ子

「ジュダスきゅんは

あたいと!!お手手繋ごうね!!

ほら!!どきなチョウラン!!!」


チョウラン

「イッテェ!!え!?なんで!?」


リナリア

「みんな、形状変化を解いて。

今から全員の刃汽ジンキ量を再分配して平均化する。」



すると、ジジとリナリアは

嘲獸機関銃イサコンタニア白ノ雪秘シラノユキヒメ

地面に置くと

リナリア、ジジ、ふみ子、ジュダス、チョウランの順で

円を描く様に手を繋いだ。


リナリア

「ジジ、みんなの刃汽ジンキ量はどう?」


ジジ

「リナリア60%チョウラン70%ふみ子20%

俺が60%ジュダス10%だ。

おいチョウラン。

なんでテメェそんな残ってんだよ!!」


チョウラン

「僕の形状変化は燃費が良い様に設計したんですもん!」


リナリア

「流石ね。チョウラン。」


チョウラン

「えへへ。それほどでもぉ」


ふみ子

「ジュダスきゅん...あんたそのままだと死ぬわよ。」


ジュダス

「お前も刃汽ジンキ少ねぇだろ。」


  ふみ子モジモジしながら

「そんな...お前だなんて...

まるで家内カナイみたいに呼ばないで...よね」


ジュダス

「おい、何なんだコイツ...」


リナリア

「いつも通りだから気にしないでね!」


ジュダス

「そ、そうか。」


ジジ

「いいか。平均化すれば1人半分ずつくらいにはなる。

考えて戦えば充分足りる。」


チョウラン

「そうですね。僕は援護に回りつつ

逃げながら危険を回避しつつ逃げ回ります!!」


リナリア

「それ戦ってないわよ?チョウラン。」


サフィニア

「テキ...テキ...」

始まる恋ゼロファイブグッドナイト 終わった恋グッドナイト


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッ」



羅刹無間堂ラセツムケンドウに衝撃が走り

ひび割れていく


ジュダス

「グッ!!もたねぇぞ!!」


ふみ子

「形状変化を解くよ!!」


リナリア

「オッケー!!」


チョウラン

「はい!!」



そう言うとジュダスは不倒不苦痛イージスオブジーザスを解き

ジジ達も形状変化を解いた。


ジジ

「円を描く様にイメージしろ。いいか?」


チョウラン

「はい!!」


ジュダス

「ぁあ。」


ふみ子

「了解!!」


リナリア

「オッケー!!」


ジジ

「よし。タイミングを合わせろ!!」

照刃ショウハイチ


ジジ•リナリア•チョウラン•ふみ子

マグラ!!』



照刃ショウハイチマグラ

触れている者に

刃汽ジンキを分け与える刃術ジンジュツだが

互いに手を繋ぎ合えば刃汽ジンキ量を

平均化し分配する事ができる。

これは元々の原理を利用した応用刃術ジンジュツである。


ジュダス

「力が戻ってきた。」


ふみ子

「これでやれるわね。」


ジジ

「いくぞ。終わらせる!!」


ジュダス

「待て。」


ジジ

「テメェ...」


ジュダス

「借りを返す。」


チョウラン

「何するんですか?」


ジュダス

パンッ手を叩く音

オン...修羅想尼シュラソウニ 薩婆訶ソワカ



ジュダスがテノヒラをトンッと

ジジ達の心臓の上に当てると

身体がカーッと熱くなっていった。


ジジ

「何しやが...これは...」


ふみ子

「あん!!お触り禁止❤︎

何これぇええ!!力がみなぎる!!」


リナリア

「ジュダスくんありがとう

ちょうど良かった。これから寒くなるからね!」


チョウラン

「身体が軽くなりました!!

それになんだかポカポカしますね!」


ジュダス

「身体能力を一時的に上げるもんだ。

少しの間だが効果は抜群のはずだ。」


ジジ

「それで借りを返したつもりか?

足りねぇよ。

これからテメェが返せねぇぐらい

借りを作るんだからよ!!!

ほら!!!解くぞ!!!!!!!

解放しろ!!!!!!」


サフィニア

「サイ...ニンシキ...ハイジョ...」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッガガガガギギギギッ」


リナリア

滅刃メツハイチトウ

滅刃メツハ氷舞染ヒマイゼン

『形状変化...解放!!』


チョウラン

滅刃メツハイチトウ

滅刃メツハヨン砂珪スナダマ

『形状変化...解放!!』


ジジ

滅刃メツハイチトウ

滅刃メツハサンナミイカヅチ

『形状変化!!解放!!』


ふみ子

滅刃メツハイチトウ

滅刃メツハロク桜流サクラナガシ

『形状変化!!!解ッッ放!!!!!!』


ジュダス

『『咲け•肉芽 ナノシード ブルーム!!』』


機械音

ーー声紋セイモン認証 完了ーー

ーーー対鞘花タイショウカ特殊魔装トクシュマソウ兵器ヘイキーーー

ーーー起動しますーーー


ジュダス

アラガえ!!不倒不苦痛イージスオブジーザス!!!』


リナリア

凍て殺せイテコロセ!!白ノ雪秘シラノユキヒメ!!』


ジジ

『喰い散らかせ!!嘲獸機関銃イサコンタニア!!』


チョウラン

『飛びて!!断鴉コトワリガラス!!』


ふみ子

ヒザマズけ!!拳鍔メリケン鬼殺オニゴロシ!!』


ジジ

「来るぜ!!!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッガガギギギギッガガ」


サフィニア

「センメツ...テキ...」


リナリア

滅刃メツハ十二ジュウニ凍季時雨トキシグレ



リナリアは氷の矢を天井に向けて放った。


チョウラン

剋刃ゴクハ十二ジュウニ絶追ゼッツイ

「角度、空間、速度、威力、各種演算処理完了!!!

よしっ!!!プログラムOK!!!!!

全自動防御壁オートプロテクト起動ォォオ!!」

鴉合ノ衆システーマ•カラス!!!!!』

「僕は上から全体を見てます!!

防御は任せてください!!!」


リナリア

「上に気を付けてねぇ!!」


チョウラン

「あ!!やべ!!はい!!!」



そう言ってチョウランは

黒い翼を羽ばたかせて飛び立った。



KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッ」


サフィニア

「ロック...オン」


ジジ

「テメェの光線なんて潰してやるよ!!

クソKARE8カレハ!!!!!!」

滅刃メツハ 十四ジュウシ彈鋼弾ダンコウダン

地獄の沙汰はヘルティング•弾次第ファイア!!!』


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッガガギギギギッガガガガ」


ジジ

「ォォォオォォォオ!!!!!」


リナリア

「ジジ!!半歩下がって!!!」


ジジ

「了解!!」


リナリア

「凍りつけ!!!!!」

序幕ジョマク!!•世界で一番グリム美しい魔女の魔の手•ヒルド!!』


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギ」



イカヅチの弾丸と降り注ぐ氷の矢が

KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキに直撃し

後ろに吹き飛んだ。


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギーーーッ」


チョウラン

「うひょー!!相変わらず

リナリアさんとジジさん強いなー!!

それでこっちは...ジュダスさんはやっぱり

攻撃ってよりも受け身に近いなー。

にしても...ふみ子さんの方は...」


ふみ子

「これが!!鬼人化!!!!

話に聞いてた通り!!硬い!!オラァ!!」


サフィニア

「テキ...テキ」


ふみ子

「あたいの拳は桜のヤイバ

咲けば諸共モロトモ、散ってソウロウ!!

ハァァァ!!!!!」

滅刃メツハ 二十七ニジュウナナ散麗花サンレイカ!!』

「死にサラせ!!」

天昇テンショウ花旋風ハナツムジ!!!!』



桜吹雪のヤイバが拳と共に舞い上がり

サフィニアのアゴに強烈なアッパーを喰らわせた。


サフィニア

「ヴッ」


ジュダス

「イージス!!!サフィニアを捕まえろ!!」


ふみ子

「捕まえる!?

バカ言ってんじゃ無いよ!!

本気で行かなきゃヤられるのは

あたい達の方さ!!トォオオオリャァァ!!」


ジュダス

「俺だってわかってんだよ!!!!」


  サフィニア遮る様に

始まる恋ゼロファイブグッドナイト 終わった恋グッドナイト


ジュダス

「イージス!!弾け!!」

盾天立甲シュテンリッコウ!!』


チョウラン

鴉合ノ衆システーマ•カラス!!』



不倒不苦痛イージスオブジーザス

身体を大の字に開くと鴉合ノ衆システーマ•カラスと共に

サフィニアの光線を次々と弾いていく。


チョウラン

「ジュダスさん!!ふみ子さん!!」


ふみ子

「アグッッ!!

あたいは大丈夫!!

チョウランのおかげでれた!!」


チョウラン

「グッ!!威力が凄い!!

ジュダスさん!!その質量の光線は

鴉合ノ衆システーマ•カラスだけじゃ

無理そうです!!」


ジュダス

「グッ!!チョウラン任せるぞ!!

俺はこれから一歩も動けねぇ!!」


チョウラン

「え!?だから無理だって!!」


ジュダス

「俺は諦めねぇぞ!!!!

ちょっとイテェが我慢しろよ!!」


サフィニア

「テキ...テキ...テキ...センメツ」



ジュダスは攻撃をらすと叫んだ。


ジュダス

「オラッッ!!!」

パンッ手を叩く音

オン!!眼陀羅尼ガンダラニ!!』

熾烈真壊戦シレツマカイセン!!』


ジュダス歯を食いしばりながら

「やれ!!ふみ子!!」


ふみ子

「あたいは手加減しないよ!!!」


ジュダス歯を食いしばりながら

「分かった!!!!イージス!!」



不倒不苦痛イージスオブジーザス

サフィニアに向かって突進した。


ふみ子

「あんまり舐めんじゃないよ!!小娘!!

あたいはふみ子=姫紫苑ヒメジオン!!

ナーベルクの戦闘姫セントウキとはあたいの事さ!!

ぬぉおおおお!!!!!!!!!」

照刃ショウハ  三十サンジュウ毒魔血流怒ドグマチルド!!!』

「知恵を捨てよォォォオ!!人を捨てよぉお!!」

桜狂サクラグルイ  戦闘姫バーサーカー!!』


チョウラン

「えぇえ!!!ふみ子さんの身体が

ピンク色になったぁぁあ!!!!」


ジュダス

「イージス!!!!

ォォォオォォォオ!!!!」


ふみ子

「チェスチェスチェスチェスチェスチェスチェス

チェスチェスチェスチェストォオオオ!!!」


サフィニア

「セッキン...カクニン...ハイジョ」


チョウラン

照刃ショウハを使った三十サンジュウ番台...形状変化

僕は見たことありません...

ふみ子さん...本気なんですね...」



ーージジサイドーー


ジジ

「な!?ふみ子の奴

戦闘姫バーサーカーになりやがった!!

おいチョウラン!!!俺たちはいい!!

ふみ子のサポートに専念しろ!!!!」


リナリア

「ふみちゃんの   戦闘姫バーサーカー

強いけど単調な事しか出来ないの!!」


チョウラン

「え!?で、でも!!」


ジジ

「チョウラン!!」


リナリア

「こっちは私達でやるから!!!

グッ!!んもう!!しつこいわね!!」

滅刃メツハ 二十三ニジュウサン乱氷華ランピョウゲ!!』


チョウラン

「は、はいー!!!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッ」



氷の風がKARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

襲いかかるも周囲が凍りつくだけだった。


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッガガ」


ジジ

「行けるか?」


リナリア

「まだ凍気が足りない!!」


ジジ

「分かった!!!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッガガガガ」


ジジ

「チッ!!!また光線かよ!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギ」


リナリア

「待って!!何か違う!!!」

滅刃メツハ 二十三ニジュウサン乱氷華ランピョウゲ

悲劇ヒゲキ氷劇と氷撃グリムソワール!!』


ジジ

滅刃メツハ 二十二ニジュウニ飛雷鳥ヒライチョウ

地獄の沙汰はヘルティング•光線次第レイザー!!』


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギガーーーーッ!!!!!!!!」



特大の光線と氷の矢、イカヅチの光線が

ぶつかり合い爆発が起きた。


ジジ

「グァッ!!!」


リナリア

「ガハッ」


チョウラン

「ジジさん!!リナリアさん!!

カバー入ります!!」


ジジ

「ウグッ...俺たちは良いっつってんだろ!!」


チョウラン

「でも!!」


リナリア

「ふみちゃんのサポートを!!」


チョウラン

「グッ...分かりました!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッ」


ジジ

「な!?早い!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッ」


ジジ

「アガガガガガッ!!」


リナリア

「ジジ!!!」



KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

ジジの頭を掴んで

地面にめり込ませながら

引きずり回した。


ジジ

「ガハッ」


リナリア

「こんの...野郎!!!!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッーーガガ!!」


リナリア

「グッッッ!!」


ジジ

「リナリア!!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッ」


リナリア

「ガガガガガガガガガガガガッッ」


ジジ

「リナリアを離せ!!!」

地獄の沙汰はヘルティング•弾次第ファイア!!!』


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギ」


リナリア

「グァァァッッ!!!!!

だ、大丈夫...ジュダスくんのおかげかも...」


ジジ

「フンッ」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッギギギギッ」



KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

サフィニアの元に飛び立とうとした。


ジジ

「行かせる...かよ!!!」

剋刃ゴクハの四•絞縄シメナワ!!』


リナリア

剋刃ゴクハ 二十ニジュウ氷結界ヒョウケッカイ!!』



KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキの足を凍らせ

刃術ジンジュツの縄で縛り付け引っ張った。


ジジ

「やべぇ!!持ってかれ...る!!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッ」


ジジ

「リナリア!!!!!!」


リナリア

「オッケー!!!!」


ジジ

剋刃ゴクハ  二十一ニジュウイチ!!』


ジジ•リナリア

鏡乱キョウラン八面葬ハチメンソウ!!』


リナリア

目眩メクルメく氷の世界へようこそ。」


ジジ

ヒラけ!!!!」


リナリア

開幕カイマク冷気過ぎのクリスタル舞踏会シンフォニア!!!』


ジジ

地獄の沙汰はヘルティング•門次第ゲート!!!』



リナリアを中心に氷の世界が広がっていく

そしてKARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキの周囲に

小さなマトがいくつも出現した。


リナリア

「はぁ...はぁ...

第四監獄アルバァプリズンほどじゃないけど

勘弁してよね!!」


ジジ

「グッ...流石にそれだと寒すぎるだろうが」


リナリア

「だけどこれで刃術ジンジュツの詠唱無視して

技を繰り出せる!!!!!」


ジジ

「そうだな!!俺もマトを介せば威力が上がる!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッガガガガギギギギッ」



KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

氷を砕くと真っ直ぐジジ達の元へ飛んできた。


ジジ

「あれをやる。」


リナリア

「準備万端ね!!」


ジジ

「確実に動きを止めろ」


リナリア

「オッケ!!」


ジジ

滅刃メツハ 十四ジュウシ彈鋼弾ダンコウダン

装填ソウテン!!」

地獄の沙汰はヘルティング•弾次第ファイア


リナリア

悲劇ヒゲキ氷劇と氷撃グリムソワール!!』


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッ」



氷の矢と弾丸はマトを通るとイカヅチ属性が

付加され

更に威力を増してKARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキに襲いかかった。


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギッギギ!!」



ーージュダスサイドーー


ふみ子

「ドオォオリャァァア!!!!」


サフィニア

「テ...キ...センメツ」


ジュダス歯を食いしばりながら

「もう少しの我慢だ!!サフィニア!!!」


チョウラン

「す、凄い...ふみ子さんと不倒不苦痛イージスオブジーザス

鬼人化したサフィニアを圧倒してる!!!

ふみ子さんは僕と同じ副隊長代理なのに...強い!!」


ふみ子

「デリャァア!!!チェスッッドオォオリャァァア」


チョウラン

「僕も負けてらんないですね!!!

確実に隙間を狙う!!!」


ジュダス歯を食いしばりながら

「ガハッッッ!!まだ!!まだ!!!」


チョウラン

「ターゲット捕捉•分析•予測•探知•空間

各種演算処理オールグリーン。」

滅刃メツハ 三十一サンジュウイチ砂豹狽土サヒョウバイド!!!』

殲滅センメツプログラム圧縮!!!構築終了!!!!

どこだ...どこだ...どこだ...

1番ホコロびがある所は...よし!!あった!!」

『展開!!!!』

鴉合ノ衆システーマ•カラス超追撃気鳥シフテッドデリーシモ!!!』



チョウランの黒い砂のヤイバが上空から

不倒不苦痛イージスオブジーザスとふみ子の間をくぐり抜け

サフィニアの胸を的確にツラヌくと

サフィニアの動きが一瞬ひるんだ。


サフィニア

「ヴッ」


チョウラン

「今です!!」


ふみ子

「モラッダァァァアッリャア!!

チェスチェスチェスチェスチェスチェストォオオオ!」


ジュダス歯を食いしばりながら

「おい!待て!!」


チョウラン

「ちょっと!!ジュダスさん!!!」



ジュダスは熾烈真壊戦シレツマカイセン

ふみ子の拳を止めた。


ふみ子

「ヌンッッッ」



ふみ子は不倒不苦痛イージスオブジーザス

突き飛ばすとサフィニアへと突進した。


ジュダス

「待ちやがれ!!!」



ジュダスは熾烈真壊戦シレツマカイセンを解き

ふみ子の肩を掴んだその瞬間

ふみ子は強烈な肘打ヒジウチ

ジュダスに喰らわせた。


ふみ子

「フンッヌッ」


ジュダス

「グハッッッ」


チョウラン

「ふみ子さん!?」


サフィニア

「テ...キ...テ...テ...」


ふみ子

「ハァァァァァァア!!!!」


サフィニア

「テ...キ...」


ジュダス

「やめろぉぉお!!!

お願いだぁぁ!!やめてくれぇ!!!」



サフィニアは何度も立ち上がろうとするも

その度にふみ子の強烈な一撃で沈んでいた。


ふみ子

「フシューーーーーーーーーー。テキダゾ

ナゼ マモル」


チョウラン

「ふみ子さん...様子が...」


ジュダス

「俺の...妹...だからだ!!!!」


ふみ子

「ドケ...テキダ!!」


  ジュダス殴られる間ずっと

「ガハッ」


ふみ子

「テキ!!マモル!!ナゼ!!

ドケ!!ドケ!!ドケ!!

オマエ!!!テキ!!カ!!!!」


ジュダス

「ガハッ...俺がサフィニアの...お兄ちゃんだからだ」


ふみ子

「フザケルナ!!」


ジュダス

「グハッ!!!俺はーー」


  チョウラン遮る様に

「ふみ子さん!!」


ふみ子

「ナニ...スル...」


チョウラン

「やめてください!!!

ジュダスさんは妹を助けに来たんです!!」



ふみ子の拳を鴉合ノ衆システーマ•カラスの砂で

受け止めた。


ふみ子

「ジャマ...ダ!!」


チョウラン

「ヒィッッ!!

怖っ!!!どっちが鬼か分かんないよぉ!!」


ふみ子

「ナンダト?」


ジュダス

「俺の痛みなんて!!サフィニアと比べれーーー」


  サフィニア遮る様に

始まる恋ゼロファイブグッドナイト 終わった恋グッドナイト


ジュダス

「ガハッッッ」


ふみ子

「バカ...ガ」



ーージジサイドーー


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッガガ」


ジジ

地獄の沙汰はヘルティング•弾次第ファイア!!』


リナリア

悲劇ヒゲキ氷劇と氷撃グリムソワール!!』


ジジ

「ォォォオ!!!!リナリア!!

凍気はどうだ!?!?」


リナリア

「いける!!!後一発で!!」

序幕ジョマク!!•世界で一番グリム美しい魔女の魔の手•ヒルド!!』


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッガガ...ガガガガ」



上空から無数の氷の矢が降り注ぐと

KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキの足元が

次第に凍りついていった。


リナリア

「動きが止まった!!!!!

最大級の凍気をお見舞いしてやる!!」


ジジ

「後悔すんなよ!!!」



リナリアの周りが更に凍りついていき

白ノ雪秘シラノユキヒメが巨大な弓へと変化していく。

ジジの嘲獸機関銃イサコンタニア

紫色に輝き出し電気がホトバシり始めると

地獄の沙汰はヘルティング•門次第ゲート

KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキに対し

軌道を描く様に直列に並んだ。



KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッ」


チョウラン

「え、なんだこの寒気...」



ふと、リナリア達を見ると

刃汽ジンキを最大限まで高めていた。

チョウランはそこから繰り出される強大な一撃を

の当たりにした。


チョウラン

「巻き込まれる!!逃げなきゃ!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギギギッガガ」


リナリア

滅刃メツハ 三十サンジュウ  氷女氷柱コオリメヅララ!!』

「100年先まで凍りつけぇええええ!!!」

死劇シゲキ•雪ノ女王エルザーナソワール!!!!』


ジジ

滅刃メツハ 三十六サンジュウロク  天馬雷槍テンマライソウ!!』

「地獄があんならそこで会おうぜ!!」

地獄の沙汰はヘルティング•誘導弾次第スティンガー!!!』



自身最大の技を

それぞれ繰り出したリナリアとジジ

強大な矢は周囲の空気を巻き込み

KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキへと向かっていく。

そして、ジジが放った巨大なミサイルは

マトをくぐり速度と威力を上げていった。


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ギギ...ギギーーーーィィイ!!!」



氷の矢でツラヌかれた瞬間

KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキは凍りついた。

そしてすぐにミサイルが着弾し

一気に弾けると大爆発が巻き起こった。



ジジ

「グッッッ」


リナリア

「ァアッ」


チョウラン

「ウォッ!!!やっぱり凄かったぁあ!!」


ジュダス

「な、なんだこの爆発!!ガッ」


ふみ子

「フンッ」


リナリア

「ゴホッゴホッゴホッ」


ジジ

「リナリア!!!ゴホッッ

リナリア!!大丈夫か!?」


リナリア

「ぇ...ぇえ。

私は平気...倒せたね...。」


ジジ

「土煙で見えねぇが

本当に......」


リナリア

「まだ...形が残ってる」


ジジ

「よく...見ろ...ありゃぁ残骸だ...」


リナリア

「終わったー!!!私もうれない!!」


ジジ

「ぁあ。俺も撃てねぇよ。

よく頑張ったな。」



ジジは血だらけのリナリアの手をそっと握った。


リナリア

「ジジ...」


ジジ

「こんな血だらけになるまで

弓ひきやがって。残りの刃汽ジンキで今、直してーー」



するとチョウランが空から駆け寄って来た。


チョウラン

「ジジさん!!リナリアさん!!

た、大変です!!」


ジジ

「な、何だよ。

戦える様な刃汽ジンキは俺達に残っちゃいねぇぞ。

向こうは上手くやったんだろうな?...ん?」


リナリア

「え...どうなってるの!?」


ジジ

「あの野郎!!ジュダス!!!!」


チョウラン

「やばい!!こっちにも照準合わせてる!!

走って下さい!!!」


リナリア

「え!?間に合わないよ!!」


ジジ

「クソォォォオ!!!」


チョウラン

「捕まってくだーー」


  サフィニア遮る様に

怒りを力に変えてゼロナイン•ソワット


ふみ子

「グッッッ!!」


ジュダス

「ガハッ」


リナリア

「チョウラン!!追ってくる!!」


チョウラン

「追尾!?ダメだ!!早すぎる!!無理だ!!

リナリアさん!!ジジさん!!!」



チョウランはジジとリナリアを

鴉合ノ衆システーマ•カラスの砂で上空に投げると

3本の光線がチョウランに襲いかかった。


チョウラン

「ガハッ!!!」


リナリア

「チョウラン!!!」


ジジ

「馬鹿野郎が!!鴉合ノ衆システーマ•カラス

自分を守れば良かったろ!!!」


チョウラン

「ガハッッッゴホッゴホッゴホッ」


ジジ

「チョウラン!!!」


リナリア

「今、治すから!!!」



リナリアはチョウランの血の滲む箇所に

照刃ショウハをかけようとした。


リナリア

「あんまり得意じゃないけど!!」


ジジ

「俺も手伝う!!」


ジュダス

「ガハッ!!!!サフィニア!!やめろ!!!」


ふみ子

「アタイヲカバッタノカイ」


ジュダス

「俺は治...る」


ふみ子

「フンッ

サフィニアァァァァァァア!!!」



サフィニア

「テキ...」


ふみ子

「チェストォオオオ!!」



ふみ子の一撃がサフィニアを吹き飛ばした。


ジュダス

「やめて...くれ...」


チョウラン

「ウグッ...」


ジジ

「おい!!!何でだ!!」


リナリア

照刃ショウハ  十一ジュウイチ 合谷天 ゴウコクテン!!』

「ダメ...刃汽ジンキがもう!!」


ジジ

照刃ショウハ    三十八サンジュウハチ泡盛アブクサカン!!』

「クソ!!発動しねぇ!!!」


チョウラン

「リナリア...さん

僕、ちゃんと...言われた通り

大事な人に...別れ...告げれば良かった...」


リナリア

「だから...言ったでしょ!!!」


ジジ

「おい!!!何言ってんだ!!!」


チョウラン

「ジジさん...相変わらず...前髪...綺麗ですね...」


リナリア

「チョウラン!!!」


ジジ

「よく傷を見せろ!!」


リナリア

「もう話さなくていいよ!チョウラン!!」





ジジ

「…かすってるだけじゃねぇか!!パンッ叩く音


チョウラン

「イダっ!!えー!!!!!

死ぬかと思った!!」


リナリア

「バカ!!パンッ叩く音


チョウラン

「うぇーーん!!リナリアさんが叩いたぁあ!!

もう!!自分で治しますよ!!!」

照刃ショウハ  十一ジュウイチ 合谷天 ゴウコクテン!!』



チョウランがそう言うと

かすり傷が少しずつ塞がっていった。


チョウラン

「大体ねぇリナリアさん!!

この照刃ショウハはかすり傷治すもので

本当に大怪我してたら効かないんですからね!!」


リナリア

「だ、だって私...照刃ショウハ苦手なんだもん!!」


ジジ

「かすり傷だったんだから

間違ってねぇーだろ!!バカが!!パンッ叩く音


チョウラン

「怪我人なんですからね!?僕!!」


リナリア

「チョウラン...私達の方が重症だと思うわよ?」


チョウラン

「は!!!!!

今治します!!!!!!」

照刃ショウハ  十一ジュウイチ 合谷天 ゴウコクテン!!』


ジジ

「お前もそれしか使えねぇのかよ!!!」


リナリア

「フフッ。照刃ショウハって難しいわよね?」


ジジ

「ったくよ。

とりあえずチョウラン!!

刃汽ジンキ分けろ!!!」


チョウラン

「えーー!!」


リナリア

「守ってあげられないわよ?」


ジジ

「俺とリナリアは10%もねぇ。

分け合えば15%ぐらいにはなるだろ。」



チョウラン

「わかりましたよ!!」


ジュダス

「サフィニア!!!」


サフィニア

「テキ...センメツ」


ふみ子

「チェスチェスチェスチェストォオオオ!!!」


サフィニア

「テ...キ...」


ジジ

「おいふみ子!!

いつまでパキッてんだよ!!!」


リナリア

「ジュダスくん!!大丈夫?」


チョウラン

「はぁ。刃汽ジンキ減っちゃった...」


ジュダス

「俺は...もう見てられねぇんだよ!!」


ふみ子

「ナメンジャナイヨ!!!」


ジュダス

「妹達は!!

ラミオラス帝国に連れ去られて

実験台にされた!!

記憶も無くした!!!

なのにまだ傷つけろってのか!!

俺は耐えられない!!!」


ふみ子

「ジャァドウスル!!」


ジジ

「ジュダスてめぇ!!」


ジュダス

「俺は...サフィニアを...助けたい!!

俺は助けに来たんだ!!!!」


サフィニア

「テキ...ゴタイ...カクニン」


ふみ子

「マズイ!!」


ジジ

「あんまり刃汽ジンキがねぇのによ!!」


チョウラン

「とりあえずさっきみたいに

刃術ジンジュツで抑えましょう!!」


リナリア

「鬼人化相手にそれは難しいわ!!」


ふみ子

「コウゲキアルノミ!!クル!!」


サフィニア

始まる恋ゼロファイブグッドナイト 終わった恋グッドナイト


  ジュダス遮る様に

「やめろサフィニア!!!!」


サフィニア

「ムコウ...テキ...カクニン」


チョウラン

「ジュダスさん!!」



ジュダスはサフィニアを抱きしめると

光線が腹をツラヌいた。


ジュダス

「ガハッ!!!」


ジジ

「何やってんだ!!離れろ!!」


ふみ子

「ウゴキヲトメタ...

コイツゴト...コロス!!!」


リナリア

「ふみちゃん!?」


チョウラン

「ふみ子さん!?」


ジジ

「ラナンが来るってよ!!」



するとふみ子の動きが止まった。


チョウラン

「え!?そうなんですか!?」


リナリア

「バカ!!黙ってなさい!!」


ふみ子

「ラナン...キュン...ドコ

ハッ!!え!?あたい!!

ここはどこ!?あたいは姫!?」


チョウラン

「えーー!!!!それで戻るの!?」


ジジ

「バカが!!

1人の時は絶対使うなよそれ!!」



ふみ子の身体が徐々に戻っていった。


ふみ子

「え!?ジュダスきゅん!?

なんで抱きついてるの!?」


リナリア

「ジュダスくん何してるの!!

いくら勝手に治るって言っても

刃汽ジンキが切れたら治らないんだよ!?

ジュダスくん今すぐーー」


  ジュダス遮る様に

「うるせぇ!!!!」


サフィニア

「テキ...カクニン...センメツ」

始まる恋ゼロファイブグッドナイト 終わった恋グッドナイト


ジュダス

「ガハッ!!!ゴホッゴホッ

サフィニア!!!ジュダスだよ!!

随分と...待たせちまったな...ゴホッゴホッ」


サフィニア

「テキ...カクニン...センメツ」

始まる恋ゼロファイブグッドナイト 終わった恋グッドナイト


ジュダス

「ガハッッッゴホッ...

痛かったろう...寂しかったろう...

お兄ちゃんな、お前の痛みと...比べれば

こんなの...痛くねぇんだ。」


サフィニア

「テキ...カクニン...センメツ」

始まる恋ゼロファイブグッドナイト 終わった恋グッドナイト


ジュダス

「グハッ」


ふみ子

「ジュダスきゅん!!」


ジジ

「待て。」


ふみ子

「なんでよ!!」


ジジ

「放っとけ。」


チョウラン

「僕が行きまーー」


  リナリア遮る様に

「待って...あげて」


ジュダス

「懐かしいな...覚えてるか?

あの頃は...あまり食うもんも無くてよ...

俺達...いつも腹減ってたよな...」


サフィニア

「テキ...カクニン...センメツ」

始まる恋ゼロファイブグッドナイト 終わった恋グッドナイト


ジュダス

「ガハッゴホッゴホッ...グッ...

初めの頃は...

俺...魚獲るの下手でよぉ...

何とか獲った1匹を...3人で分けたよな...」


サフィニア

「テキ...カクニン...センメツ」

始まる恋ゼロファイブグッドナイト 終わった恋グッドナイト


リナリア

「ジュダスくん!!!!」


ジジ

「治りが遅くなってやがる」


ふみ子

「もう...刃汽ジンキが少ないのね。」


ジジ

「...そうだろうな」


ジュダス

「ごめんなぁ...俺たち親もいないからよ...

寂しい想いばっか...させちまった...」


サフィニア

「テキ...カクニン...センメツ」

始まる恋ゼロファイブグッドナイト 終わった恋グッドナイト


ジュダス

「ゴホッゴホッゴホッ...ウグッ

連れ去られた...時も...すぐに...

お前たちを...お兄ちゃん...

助けられなくて...ウグッ...

それで...こんな...

こんな!!!姿に!!なっちまって!!!」


サフィニア

「テキ...カクニン...センメツ」

始まる恋ゼロファイブグッドナイト 終わった恋グッドナイト


ジュダス

「ガハッッゴホッゴホッゴホッ!!

ごめんなぁ!!ごめんなぁ!!

必ず...ペチュニア は...助けだすから...

サフィニア...もう少し待っててくれ。

すぐに...逢えるから」


サフィニア

「キケン...キケン...

ジンキジョウショウ...ジンキジョウショウ」


ジュダス

「あの...時...ちゃんと言え...ば...良かったな...」


ジジ

「様子が変だ!!離れろ!!ジュダス!!」


リナリア

「みんな伏せて!!」


ふみ子

「ぬぉおお!!」


チョウラン

「アワワワワ!!」






ジュダス 心の声

((ごめんな...))






サフィニア

『『前略、あの人へアデイル•へロウ』』


  ジュダス遮りながら優しく

『『真鏡真装マキョウシンソウ』』



サフィニアの身体が赤く光り始めたと同時に

ジュダスはサフィニアを抱きしめたまま

不倒不苦痛イージスオブジーザスマトった。


リナリア

「そんな!!!ジュダスくん!!」



そしてドーンっと土煙を上げ

轟音が辺りを覆う。



ジジ

「グッ...馬鹿野郎...」


ふみ子

「ウグッ!!どう...なったの??」


チョウラン

「ギャーーー!!!

ってあれ?僕達...平気だ...」






そこに立っていたのは






サフィニアを優しく抱えた






ジュダスだった。







ジュダス

「サフィニア...お兄ちゃんも大好きだ。」






作者 REN’sJackson

千刃花センジンカ帝国特務戦闘部隊テイコクトクムセントウブタイ〜ー

煉獄レンゴク) |冥府《ゲヘナ大監獄プリズン

Seasonシーズン 27トゥエンティセブン

Good-byeグッバイ daysデイズ






おまけ






ジュダスナレーション

俺たちが住んでた町は

ナーベルク帝国最北端にある魚と船の町イリス

漁師町としても造船業としても有名な町だった。

そこにはボロボロな家が建ち並び

両親のいない俺達は

キキョウの家によくお世話になっていた。


ジュダス幼少期

「よし!今日もたくさん魚獲ってくるからなー!」


キキョウ幼少期

「ジュダスくんいつも獲って来てないよね?」


ペチュニア 幼少期

「そーだ!そーだ!!」


サフィニア幼少期

「そーだそーだ!!」


キキョウ幼少期

「ねぇ?ペチィ?サフィ?」


ジュダス幼少期

「う、うるせぇよ!!」


フジハ

「ほらほら、ジュダスくんお仕事だからね。」


ススキ

「いくぞ!!ジュダス!!」


ジュダス幼少期

「はーい!!兄ちゃん!!」


ペチュニア 幼少期

「いってらっしゃーい!!」


サフィニア幼少期

「期待してなーい!!」


ジュダス幼少期

「う、うるせぇ」


キキョウ幼少期

「フフッ」


ジュダスナレーション

いつも通りの朝

いつも通りの日々

貧乏だったけど幸せだった。



ジュダス幼少期

「今日もいい波だな!!」


ススキ

「波の良さが分かる様になったのか!?」


ジュダス幼少期

「当たり前だろ!!

兄ちゃんが教えてくれたんだからな!!」


ススキ

「そうだな。

んな事よりよぉジュダス。

お前、キキョウちゃんとはどうなんだよ!」


ジュダス幼少期

「な、何でもねぇし!!」


ススキ

「嘘つけ!!

好きなんだろ??」


ジュダス幼少期

「あ、あんな女好きじゃねぇから!!

いちいちうるせぇし!!!」


ススキ

「じゃぁそう伝えておくわ!!」


ジュダス幼少期

「や、やめろよぉ!!!!」


ススキ

「フハハハ!!やっぱり好きなんだろ?」


ジュダスナレーション

当たり前の毎日

当たり前の会話

当たり前の笑顔

幸せと呼べる平凡な日々


ペチュニア 幼少期

「今日はねぇ!!お兄ちゃん帰ってきたらねぇ!

ペチィが一緒に寝る!!」


サフィニア幼少期

「ぇえー!!サフィが寝る!!」


ペチュニア 幼少期

「昨日一緒に寝たでしょ?」


サフィニア幼少期

「今日も寝るの!!」


キキョウ幼少期

「じゃぁ私が寝ちゃおうかしら?」


ペチュニア 幼少期サフィニア幼少期

「ダメ!!!!」


フジハ

「はい、山菜とりに行って来ようかな!」


ペチュニア 幼少期サフィニア幼少期

「お腹減ったーぁ!!!」


キキョウ幼少期

「お母さんいつもありがとう!!」


フジハ

「ダメよ?キキョウ

あなたは大人になったらいい暮らしするんだから

お母様って呼ばないとダメよ?」


キキョウ幼少期

「ぇー。ですわ言葉は嫌だよー。」


フジハ

「はい。ダメですわ。」


サフィニア幼少期

「アヒャアヒャアヒャ!!

変な言葉!!」


ペチュニア 幼少期

「ダメよ!フジハお母さんに失礼!!」


フジハ

「いいのよ。サフィちゃんとペチィちゃんはね!」


キキョウ幼少期

「そんなぁ...」


ジュダスナレーション

幸せの定義は分からなかったけど

今のままでいいと思えるのは

幸せだったと言えるのだと思う。


ススキ

「お!!今日は船が見える...ぞ...ん?」


ジュダス幼少期

「ん?どうした??」


ススキ

「ジュダス!!なんか変だな...」


ジュダス幼少期

「え!?」


ススキ

「北からラミオラス帝国の軍艦が見える」


ジュダスナレーション

そう、あの日までは


サフィニア幼少期

「ねぇーねぇー戦争?っていつ終わるの?」


フジハ

「んー。どうでしょうねぇ」


ペチュニア 幼少期

「うーん。終わらないんじゃない?」


キキョウ幼少期

「どうしてそう思うの?」


ペチュニア 幼少期

「だってペチィ達生まれてからずっとだし」


サフィニア幼少期

「あ!でもお兄ちゃんが終わらせてくれるかも!」


キキョウ幼少期

「ジュダスくんが?」


フジハ

「フフッ。そうなの?」


サフィニア幼少期

「だって強いもん!!!」


ペチュニア 幼少期

「お兄ちゃんは強いね!!」


フジハ

「でもねぇ、世の中には

たくさん強い人いるから

ジュダスくんはもっと強くならないとね!」


ペチュニア 幼少期

「今でも強いもん!!」


サフィニア幼少期

「強いもん!!ベーーっだ!!」


ペチュニア 幼少期

「あ、サフィ!!!」


フジハ

「ちょっと!?」


キキョウ幼少期

「ぁあ。帰っちゃった。」


フジハ

「あらら...怒らせちゃったみたいね...」


キキョウ幼少期

「大丈夫だよ。明日になれば

きっと忘れてるから。」


フジハ

「そうだといいけど。」


ジュダスナレーション

イリスは漁師町といっても

貧しい町だが人口が多かった。

沢山獲れた分は

町の人々と分ける仕組みになっていたが

ここ最近は北から流れてくる海水汚染が原因で

魚が獲れなかった。


ジュダス幼少期

「今日はこの魚一匹だ!!

どうだ!!凄いだろ!!」


ペチュニア 幼少期

「...す、すごーい」


サフィニア幼少期

「少なーい」


ジュダス幼少期

「嘘だよーん!!

前とは違うよーだ!!

今日は3匹だ!!」


ペチュニア 幼少期

「わぁー!!」


サフィニア幼少期

「いっぱーい!!!!」


ジュダス幼少期

「お兄ちゃんの分も食べていいからな!」


ペチュニア 幼少期

「え!?でもお兄ちゃん...」


サフィニア幼少期

「いっただきまーす!!」


ジュダスナレーション

俺は妹達の笑顔が大好きだった。

未来のないこの町から

早く妹達を連れ出したかった。


ジュダス幼少期

「さぁ!!お兄ちゃんは仕事行ってくるな!!」


ペチュニア 幼少期

  ふぁ〜あくびいってらっしゃーい。」


サフィニア幼少期

「お兄ちゃん...行っちゃうの?」


ジュダス幼少期

「もう船が出ちゃうからな!

じゃ!!いい子にしてろよ!!」


サフィニア幼少期

「お兄ちゃん...行っちゃうの?」


ペチュニア 幼少期

「ほらサフィ!!もう行こ!!」


サフィニア幼少期

「あ!!待って!!」


ペチュニア 幼少期

「んもう!!ほら!!あっ!!

いってらっしゃいお兄ちゃん!!」


サフィニア幼少期

「お兄ちゃん!!だーいすき!!」


ジュダス幼少期

「やべ!!行ってくるな!!」



ジュダスナレーション

それがイリスで交わした妹達との最後の会話だった。

そして、その日の朝

イリスは蹂躙ジュウリンされた。


ススキ

「声を落とせ!!

やっぱりそうだったか!!!

ジュダス!!裏の海岸に停泊した。

これから裏道を使って家に戻るぞ」


ジュダス幼少期

「分かった!!お兄ーーーー」


ジュダスナレーション

振り向いた瞬間 

ススキの身体を刀が切り裂いた。


ススキ

「ゴホッゴホッゴホッ

ジュダス...俺が押さえるから...お前だけでも

ガハッ!!!」


ジュダス幼少期

「え!?でも!!」


ススキ

「行けぇえええ!!!!」



ジュダスナレーション

全てが手遅れだった。

家に戻った頃には妹達は連れ去られ

ラミオラス帝国軍で溢れていた。


フジハ

「キキョウ良い??

何があってもこの中から出てきちゃダメ!

分かった??分かったわね?」


  キキョウ幼少期

「うん...分かった。」


フジハ

「絶対に声を出しちゃダメ!!

いい??分かったわね?」


  キキョウ幼少期

「分かった。」



フジハ

「いや!!いやぁ!

やめて!!私の...ウデェェ!!!!」


サフィニア幼少期

「ペチィ...お外...フジハお母さんの...」


ペチュニア 幼少期

「ダメ!!静かにしてるの!!」


サフィニア幼少期

「怖い...怖い...お兄ちゃん...どこ...」


ペチュニア 幼少期

「怖い...怖いけど...お兄ちゃん...

助けに来てくれるから!」


サフィニア幼少期

「う、うん...早く...来てよ...」


ペチュニア 幼少期

「来るよ...だってお兄ちゃんは

ペチィ達のヒーローだからね。」


ジュダス幼少期

「はぁ...はぁ...

ペチュニア !!サフィニア!!!」


ジュダスナレーション

間に合わなかった。

全てが手遅れだった。

この世界で最も大切な2人を

俺は護ることが出来なかった。

それから俺は導かれるがままに

長い様で短い旅に出た。

どんな危険も、どんな試練も乗り越えて来た。

ペチュニア とサフィニアを見つける為に。

最後に見たあの笑顔をもう一度見る為に。

そして、俺は今日ようやく会えた。






煉獄レンゴク 冥府大監獄ゲヘナプリズン正門入り口付近にて

刃汽ジンキ不足により形状変化を解いた一同は

ジュダスとサフィニアを見ていた。



ふみ子

「もう...動かないみたいね...」


ジジ

「見えたか?」


リナリア

「ぇえ。ジュダスくんのヨロイ

全ての光線を跳ね返してた。」


チョウラン

「もう... ヨロイないみたいですけど...」


ふみ子

「崩れちゃったみたいね...」


リナリア

「なんか...心がツラい...

ようやく会えたのに...」


ジジ

「...ぁあ。」


リナリア

「アセヴィも...ジュダスくんも...サフィニアも...」


ジジ

「...ぁあ。」


ふみ子

「ジュダスきゅん!?」


ジュダス

「ウグッ...すまねぇ。」


チョウラン

「あまり動かない方が...」


ジュダス

「ジジ...ワガママかもしんねぇけど...」


ジジ

「なんだ。」


ジュダス

「サフィニアを...連れ帰らせて...くれ」


ジジ

「...ぁあ。」



ジュダス

「悪りぃ。恩に着る。」


ジジ

「言ったろ?返せねぇほどに借りを作るってよ。」


リナリア

「フフッ」


ジュダス

「それともう一つ頼みがある。」


ジジ

「なんだ?」






ジュダス

「俺を千刃花センジンカに入れてくれねーか?」



チョウラン

「何言ってるんですか!!

当たり前ですよ!!!

そもそもジニア隊長がそのつもりなんで!!」


ふみ子

「ラナンきゅんとジュダスきゅん

ラナンきゅんとジュダスきゅん

ラナンきゅんとジュダスきゅん

ラナンきゅんとジュダスきゅん!!!!」


チョウラン

「ぇぇ...怖っ」


ジジ

「こき使ってやっから覚悟しろよ!!」


リナリア

「もう...ジジったら素直じゃないんだから」


ジジ

「チッ」


チョウラン

「それで...これから、どうするんですか?」


ジジ

「当初のプランは何も使えねぇ。

ただ、唯一希望があるのは

地獄列車ケルベロスの線路を辿る事だ。」


リナリア

「そうなのね。」


チョウラン

「でもどうするんですか!?

地獄列車ケルベロス抜けても

シンシャドゥールかボアフレアですよ!?」


ジジ

「地上に出ちまえば何とかなる。」


リナリア

「無事には出れないでしょうけど。」


ジジ

「ぁあ。ラミオラス帝国が恐らく

包囲してるか、もう向かってるだろう。」


ふみ子

「あ...。地獄列車ケルベロスの線路は

もう使えないわよ!!」


ジジ

「なんだと!?」


ふみ子

「あたいとKARE8カレハ

トンネル崩しちゃったからね!!」


ジュダス

「マジかよ...どうすんだ。」


ジジ

「まずいな...」


リナリア

「ジニア隊長達鞘花ショウカはどうにでもなるとして

私達はどうすれば...」


ジジ

「ジニアは自分達に気を引かせてる間に

俺たちを脱出させたかったハズだ。」


チョウラン

「そしたら残るのは...水門と...」



すると、ジジが異様な雰囲気を察知した。


ジジ

「おい!!!」


リナリア

「え!?何で!?」


ふみ子

「嘘...」



KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ペチ...」


ジュダス

「...今なん...て...」


ふみ子

「また言ってる!!」


ジュダス

「おい!!またって何だ!!!」


ふみ子

「あたいだって分からないわよ!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ペチィ...ギギギギッ」


ジュダス

「どういう事だ!!!」


ジジ

「クソ!!!刃汽ジンキがもう!!」


リナリア

「どうする!?戦う!?」


チョウラン

「ぼ、ぼ、僕なら少し!!

って1人じゃ無理ですよぉおお!!!!」


ふみ子

「倒したんじゃなかったの!?」


ジジ

「間違い無く倒した!!」


ふみ子

「じゃぁ何で!!!」


リナリア

「まさか...2体目!?」


ジジ

「クソ!!!!!!!」


ジュダス

「戦うしかねぇだろ!!!」


チョウラン

「赤く光ってる!!!

自爆する気だ!!!!!」


KARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

「ペペペチチチッギギギギッガガギーーーーーーッ」


ジュダス

「ペチィの名を呼ぶなァァアーーー」



刹那、ジュダス達は吹き飛ばされた。


ジジ•リナリア•チョウラン•ジュダス•ふみ子

「ガハッ」


リナリア

「...グッ 今のは...」


チョウラン

「分かりません...」


ジジ

「戦闘準備!!」


ジュダス

「ぁあ!!」


リナリア•ふみ子•チョウラン

「了解!!」


ジジ

「いくぞ!!ーー」






するとKARE8カレハ改式 弐號機カイシキニゴウキ

突然、真っ二つに切り裂かれ爆発した。


ジジ

「何!?どういう事だ!!!」



立ち込める砂埃スナボコリ

うっすらと見える影


チョウラン•ジュダス•リナリア•ふみ子•ジジ

「ゴホッゴホッゴホッ」





ふみ子

「え!?ちょっと!!

何であんたがここにいんのよ!!」



ジジ

「チッ...新手かよ...」






そこに立っていたのは






モンティだった。





そして、一瞬で



ふみ子

「あっ」






ふみ子が消えてしまった。





(完)

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