総集篇 The Battle of Asevi
ここは
伝説の
その上空に浮かぶは
そこには
巨大な白い壁に沿うように
聖水が流れ落ち
鮮明に映し出されていた。
そして、
神に最も近い男と言われている
その
「あー!!
ズドーーーーン!!!!!!」
「痛ぇな!!!」
何かを擦り付けた。
「汚ねぇ!!!おいコラ!!
ハナクソ付けんのはやめねーか!!」
「え?なんのこと?」
「
「だって呼んでも呼んでも来ないんだもーん。」
「今から面白れぇーもんが始まんだよ。」
「え?また、エッチなやつ!?」
「馬鹿野郎が!!
んなの見ねーよ!!!」
「本当かなぁ???
この前だって...
フェイフェイにしたのに!!!」
「ふざけんな。
下界に突き落とすぞガキ。」
「こわいーー!!!ヤダーー!!!
やめてぇ!!!!ボ、
堪忍してぇ!!どうか堪忍してぇなぁ!!!!
そこは...そこは...らめぇえええーーーーー」
「テメェ...ふざけやがって!!!!
一体どこでそんな事覚えたんだよ!!」
「え?下界を覗いた時に変な声するから
ちょっと聞き耳立てたんだぁー!!」
「そんな事に使ってんじゃねーよ!!
このクソガキ!!」
「ふぇーい。」
「
「イタッ!!」
「はい。だろうが。
なんで名前で返事してんだよ。」
「だって便利なんだもーん。」
「便利とかそう言う問題じゃねーだろ。」
「この名前好きなのぉ!!
付けてくれたの
「そういう問題じゃねーんだよ。
はぁ。それで?なんの用だ。」
「
ハナクソ付けてこいって!!!」
「あの...女...。」
「フェイはなんの用かは知らなーい。」
「まぁいい。どうせ後で来るだろ。
そうだフェイ。お前も観てけ。」
「何を?」
「お前が好きなキキョウが闘うぜ?推しだろ?」
「え!?誰と誰と!?」
「お前がよく知ってる奴さ。
何の因果か知らねーがよ。
運命の歯車が廻り始めたぜ?」
「ふーん。何でそんな事したの??」
「すぐに分かるさ。」
「
フェイも一緒に観るぅ!!!」
そう言うと
「エヘヘッ」
「フェイ。よく観ておけ。
作者 REN’sJackson
ー
総集篇
アセヴィ
「かわいい女の子ぉぉお!!!!!
大事に育てられたのが
その体臭から伝わるぅうう
甘美な、、、スメル!!!!!!!!!
おぞましいわぁあ!!!
こんな壁作って隠れて
探すのも大変な、の、よ、?
ど、こ、、か、、しら、っ!!!
あんっ、また違った、、、」
アセヴィは雪の迷路を通りながら
氷の壁を壊して進んでいた。
((アイツの強さ、、尋常じゃない、、、
もう少し、、
まともに戦ったら負けるッ))
リナリアは
吹雪の中で瞑想を行なっていた。
アセヴィ
「本当、、器用な子ねぇ、、、
迷路にしちゃうなんて、、、
でも、、あたし、、責めるよりも
責められたいのよ、、、
つまんないじゃない???
仲良くしましょーよ。
あっ、そぉーだ。
こういうのはどう??
顔のもう半分を焼いてもいいから
あなたの顔の半分を焼かせて!!お願いよぉ!!」
((よしっ、、溜まった!!!))
するとリナリアは氷の壁を駆け上がり
上空へと飛んだ。
リナリア
『
『
『形状変化、、解放!!』
『
半透明の美しい氷の弓を
弓をグイッと引き狙いを定めた。
アセヴィ
「あーら!!!そこにいたの!?
もう!!隠れんぼの天才ね!!」
リナリア
「気持ち悪いのよ、、お、ば、さ、ん」
アセヴィ
「ぁあん。足りない!!!
そんなんじゃ足りないわぁーーん!!!
もっと!!もっーーー」
「もっとあげるわよ!!!」
そういうとリナリアは
天井に向かって氷の矢を放った。
アセヴィ
「ん?天井?
明後日どころの方向じゃないわよ、、
リナリアちゃん」
リナリア
「あんたにはコッチよ!!!」
『
『
リナリアは特大の氷の矢を
アセヴィに向かって放った。
アセヴィ
「ムフフッ!!こんな氷なんて!!」
リナリア
「忘れたのかしら?」
アセヴィ
「忘れた?一体何かしら?...ん?雪?」
リナリア
「
アセヴィ
「な!?まさかさっき天井に撃った矢!!??」
リナリア
『
叫びと同時に
空から
数えきれないほどの矢がアセヴィに降り注ぐ
さらに
アセヴィを
アセヴィの傷口から徐々に凍り付いていった。
アセヴィ
「アガッ」
リナリア
「まだ舞台は整ってないわよ。
せっかく
そして、リナリアは手に血が滲むほど
強く弓を引くと氷の結界が無数に展開されていく。
リナリア
『
「
『
恐ろしいほどの冷気が更に凍り付いていく
周りの監獄は寒さのあまり、ひび割れ崩れていく
吹雪く雪は、氷に変わり次々と
姿を変えて行った。
アセヴィ
「この力、、リナリアちゃん、、
いーわん!!いーわよーん!!
もっと!!ちょうだい!!!!!!」
リナリア
「
この環境下なら
あなたを殺す舞台は整った。
準備はいいかしら?」
アセヴィ
「このっ、、程度の氷で、、
この、、私を
アセヴィは身体に刺さった氷の矢を
引き抜きながら引きつった笑みを浮かべていた。
リナリア
「さっきからベラベラ喋ってるけど
氷の耐性がないと肺が凍るわよ?」
アセヴィ
「ムフフッ、、、氷の耐性!?
面白いことを言うのねぇ。。」
リナリア
「なんですって!?」
アセヴィ
「ここをどこだと思ってるの!?
リナリアちゃんの氷なんて、、
大したことないのよ!!!!
この私を誰だと思ってたわけ?」
リナリア
「ただの変態妄想熟女でしょ。」
アセヴィ
「ムフフッ。正解。
んもー。可愛い顔してお口が悪いのね!!
でもぉお。気が強い人って好きよ。
ただし、私より強ければね。」
『『
機械音
ーー
ーーー
ーーー起動しますーーー
アセヴィ
『『
リナリア
「させないわ!!!」
『
「え!?何これ!!!キャア!!!」
アセヴィの背中から
無数のムチが勢いよく飛び出すと
リナリアを打ち払い
アセヴィに巻きついた。
そのムチ一本一本には謎の唇がついており
舌を出してベロベロと空気をなめていた。
アセヴィ
「ぁあんん。気持ちいい。
程よい寒さに程よい締め付け。
最、、高ぉぉぉお!!!!!!!!!!
ねぇ!!リナリアちゃーーーん。
一緒に逝きましょっ!!!!」
リナリア
「気持ち悪いっこと!!
言わないで、、よね!!!!!」
アセヴィ
「ぁあん。だからそんな弓矢 効かないって。」
アセヴィはリナリアが放った矢を
ムチではたき落とした。
リナリア
「キャアッ」
アセヴィの
リナリアの腕に巻き
巻きついた先に付いていた唇が
リナリアの腕に吸い付いた。
リナリア
「何よ、、これ!!!」
するとアセヴィは
おもむろにナイフを取り出し
自分の身体を傷つけ始めた。
アセヴィ
「ぁあん。」
リナリア
「信じられない、、何やっ、、グッ」
アセヴィが自身の身体を傷つける度に
リナリアの身体に痛みが走る。
そして、アセヴィの身体についた傷が
リナリアの身体にもそのまま滲み出てきた。
リナリア
「アグッッ」
アセヴィ
「ぁあん。私だけ傷が残らないのが
たまらなく嫌なんだけど、、、
私だって痛みはあるのよ??
さぁ、痛みを共有しながら
仲良く逝きましょーね!!
ウフフフフッフフッ」
ーーチョウランサイドーー
チョウランはアキレイと別れ
チョウラン
「アキレイ隊長、、
本当に強かったな、、、
ほとんど一人で倒しちゃったよ、、、
リナリアを探せ!!!
俺はこっちへいく!!!って言ってたけど
アキレイ隊長、、、物凄い方向音痴だからな、、
大丈夫かな、、、」
すると突然チョウランの上に
何かが降ってきた。
チョウラン
「イッテエエエエエ!!!」
ジジ
「おっ、ピンポイントじゃねーか
じゃぁな!!」
チョウラン
「え!?ジジさん???????
って!!上に乗らないで!!!下さい!!!」
ジジ
「ぁ"あ"!?
この六大貴族ルシファンブルク家の当主である
ジジ様に文句があんのか?ぁ"あ"??
潰すぞ。家ごと。」
そう言って鬼の様な形相でチョウランを睨んだ。
チョウラン
「コェーー!!!!!!!!!!!!
そのいっさい乱れない前髪もコエー!!」
ジジ
「なんか言ったか?」
チョウラン
「何でもないです!!!!
どうぞ僕の背中で快適な空の旅を!!!」
ジジ
「おお。話が分かんじゃねぇか。
俺はまだ忘れてねーからな!!!
テメェのロイヤルストレートフラッシュ!!!!!」
チョウラン
「根に持ってたぁーー!!!!!!!!!」
ジジ
「どんなイカサマしたか知らねーが
有り金、全部持って行きやがって!!」
チョウラン
「その節は御馳走様でした!!」
ジジ
「
御馳走様でしたじゃねぇーよ!!!!」
チョウラン
「あっ!危ない!!!!
落ちちゃいますよ!!!」
ジジ
「落としてみろや。」
チョウラン
「え、、、いや、、落としません、、」
ジジ
「おい。」
チョウラン
「は、はい!!」
ジジ
「茶ァ 出せ。」
チョウラン
「え!?!?
ジジさん!!!!知ってます?
たしかに快適な空の旅をって
言いましたけど、、そこ僕の背中ですからね!?
いつもジジさんが乗ってる様な
ファーストクラスじゃないんですからね?
背中ですよ!?せ、な、か!!!!!」
ジジ
「背中に乗ってたら茶は出ないのか?
あん?誰が言ってんだよ。そんなこと。」
チョウラン
「無茶苦茶だぁー!!!!!!!!!!
あっ。無茶苦茶だけに
いま、茶ァ 出しましたよ。」
ジジ
「殺すぞ。」
チョウラン
「嫌だァァア!!!!!!!!!」
ーーリナリアサイドーーー
リナリア
「ウグッ、、キャァァ!!!」
アセヴィ
「ほうら!!!もっと!!!
もっと!!!!もっと!!!!!!!
聞かせてよぉぉぉおおお!!
リナリアちゃんの、、スクリーム!!!!」
リナリアはアセヴィの
両腕を縛り上げられ身体を傷つけられていた。
アセヴィ
「ここは、、どう?ねえ?」
リナリア
「アガッ」
アセヴィ
「ここは??」
リナリア
「ガッッ」
アセヴィ
「ここなんて、、どうかしら?」
リナリア
「いやぁぁぁあ!!!!!」
アセヴィ
「ウフフッツ
ウフフッツ
アハハハハッ!!!!!!!!」
アセヴィは極寒の中
椅子を
自身の身体をナイフで傷つけていた。
すると傷ついた先から
その傷はゆっくりと消えて
リナリアの身体にじんわりと
浮かび上がっていた。
リナリア
「この、、、クソババァ、、、」
アセヴィ
「本当!!お口が悪い子!!!
その口を裂いてあげましょうか?
それとも大切な指かしら?
それとも眼球かしら??
いや、、、やっぱり、、、、その顔ね」
そう言うとアセヴィは
ゆっくりと、、自分の顔を
ナイフで傷つけていく。
リナリア
「ウグッ、、グッいやぁぁぁあ!!!!!」
アセヴィ
「その顔、、、羨ましいわぁーん。
綺麗な、、、お顔、、恵まれた家柄と
確かな地位、、、、ウフフッ
本当、、、絵に描いたようなお姫様ね、、
少し、、昔話をしてあげる。」
リナリア
「興味、、、ないわ、、、」
アセヴィ
「昔、昔、、ある所に
貧しい家がありました。
父は女を作り家を飛び出し
母は酒に溺れては子供6人を殴り蹴り犯しました。
外へも出してもらえず1番下の子は
日の光も見たことがありませんでした。
ある日、また酔って帰って来た母は
子供達をいつものように殴ると
酒を頭からかけました。
そして母は突然、、火をつけたのです。
痛みにもだえる子供を見ながら母は笑っていました。
熱いよ、、熱いよ、、泣き叫ぶ声が
部屋中に響いていました。
子供達は必死に消そうと、もがきましたが
母は酒をかけ続けました。
すると1番上の娘が
次々と割れた
苦しむ姿を見ていられなかったのです。
その光景を見た母は恐ろしくなったのか
逃げ出しました。
しかし、娘が投げつけた
足に刺さり転んでしまいました。
恐怖が刻まれたその顔に
娘は酒をかけて
じっくりコトコトジワジワ焼き殺しましたとさ。
お、し、ま、い。」
リナリア
「まるでグリム童話ね、、、」
アセヴィ
「あら?リナリアちゃんグリム童話好きなの?
奇遇ね!!!!あ、た、し、も好き!!
友達になれそうね!!あたしーーー」
『
アセヴィ
「グッ!!何!?
技を放った!?!??」
しかし、上空から降り注ぐ氷の矢に
アセヴィはかすりもしなかった。
アセヴィ
「残念、、外れちゃったわね、、
あら、、、」
リナリアは
アセヴィのこめかみに弓を向けていた。
リナリア
『
超近距離でリナリアは氷の矢を
アセヴィに向かって放った。
激しい氷の渦が巻き起こり
アセヴィの身体ごと吹き飛ばした。
リナリア
「はぁ、、はぁ、、
紅蓮地獄も
今の私は、、、強いわよ、、お、ば、さ、ん」
アセヴィ
「ウフフッ、、、気持ちいいわーん
気持ち良くて、、とろけそう、、、、」
リナリア
「嘘でしょ、、まだ生きてるの?」
アセヴィ
「
あなた、、凄いじゃない、、、
氷雪系は未知の
だけど、、強力な技ばかり、、
そして、、扱える人もほんの一握り、、
なんでか知ってる?」
リナリア
「さっきの話より興味があるわね、、」
ーージジサイドーー
チョウラン
「え!?!?ツバキ隊長も
先に行っちゃったんですか!?!?」
ジジ
「ぁあ。」
チョウラン
「なんでですか??」
ジジ
「別れた方がいいからに決まってんだろ。」
チョウラン
「で、僕のとこに飛ばしたんですか??」
ジジ
「ぁあ。」
チョウラン
「え!?なんで僕!?!?」
ジジ
「いく方向が同じだったからだよ。」
チョウラン
「え、僕はとりあえず、、
何で殴るんですか!!!!!!!!!!!!」
ジジ
「馬鹿野郎。
俺たちが行くのはその先だ。」
チョウラン
「いや、アキレイ隊長と
話して決めたんですけど、、」
ジジ
「おい、知らねーのか?」
チョウラン
「え?」
ジジ
「
それぞれ大罪人だ。
1番ヤベェって言われてんのが
序列1位 アセヴィ•シェイ•アンドロメダだ」
チョウラン
「
紅蓮地獄、、、」
ジジ
「だから俺はリナリアを助けにいく。」
ーーリナリアサイドーー
アセヴィ
「
という事は?」
リナリア
「どういう事よ、、、、」
アセヴィ
「何故、、少ないか分からないかしら?」
リナリア
「再現できなかったんでしょ。難しいから。」
アセヴィ
「あなた、お兄さんが
何も知らないのねぇ。」
リナリア
「
そんな事関係ないわよ。」
アセヴィ
「そもそも
リナリア
「
技を見せたりして。」
アセヴィ
「うーん。正解よ。
でも、全員が全員教えたわけじゃないの。
昔の
人類の敵とも言うべき
そう。この時代のようにね。
そして、氷雪系の
人類ではない側の人間だった。
広まる事も
だから強力な技だけど、未知の物が大半を占めてる。
ってことは、、、氷雪系の
未完成な上に不完全。」
リナリア
「何が言いたいの、、、」
アセヴィ
「ウフフツッ、、言ったでしょ?
未完成な上に不完全って。
あんたなんて、たかが知れてるってことよ!!」
『
アセヴィは
怒涛の乱撃を放った。
((早い!!!!))
アセヴィ
「ほら!!ほら!!ほら!!ほら!!!!
もっと!!!もっと!!!皮フがえぐれるほど
リナリアちゃーーん!!!!!!」
リナリア
「アガッッグァァァアッッッ」
アセヴィ
「ぁあん!!!良いわ!!!良いわ!!
エロとグロ!!グロとエロ!!!
そのシンフォニーこそ
一方的な、、か、い、か、ん!!!!」
アセヴィはあえてリナリアの急所を外して
ムチの連撃を放っていた。
アセヴィ
「アハハッアハハッアハハッ!!!
ん!?、、何だこれは!!!!!
これは、、なんだ!!!!」
チョウラン
「
『
アセヴィ
「黒い、、砂?、、
今は調教中よ。どいて!!!!!!」
ジジ
「調教??
ジジ様がてめーを調教してやるよ。
このメス豚が。」
アセヴィ
「え?」
ジジ
「装填!!!」
『
アセヴィ
「アギィッッッ」
シュンッと音を立てながら
アセヴィの脇腹に
アセヴィは光線に包まれ雪の中へと消えていった。
ジジ
「リナリア、、大丈夫か?」
リナリア
「、、、、ジジ」
「、、僕もいますよー!リナリアさーん」
リナリア
「、、、と、、チョウラン」
チョウラン
「え!?僕おまけ!?!?!?
ヘックシュン!!
やっぱり寒いですよぉお!!
効いてます?この
ジジ
「止まれば寒いのは変わんねーよ。
動け。馬車馬の様にな!!」
チョウラン
「えー!!!」
リナリア
「はぁ。なんで、、あんた達がいんのよ、、」
ジジ
「そりゃあ、、、、
お前がいるからだろ。」
リナリア
「何よ、、それ。」
チョウラン
「リナリアさんが
いるからってジジさんがイデッッッ!!!
また殴られたぁぁ!!!」
ジジ
「戦いに集中しろ。来るぜ」
アセヴィは雪の中、よろよろと立ち上がると
ジジを見て微笑んだ。
ジジ
「やっぱりこの程度じゃ死なねーか。。」
アセヴィ
「気持ちいい、、攻撃、、、、
久しぶりに、、効いたわぁん、、
あなた、、
ルシファンブルク家の当主ね、、、、
綺麗な女の子、、、あたしの好みよぉ!!!」
すると、ジジは
アセヴィを睨んだ。
ジジ
「おい、豚。
俺様になんつった?」
チョウラン
「ジ、、ジジジジ、、ジジさん?」
リナリア
「禁句よ、、それ、、」
アセヴィ
「あら?よく聞いたら
男の子ね、、、、でも、、綺麗なお顔、、
マーティン家もルシファンブルク家も
容姿に恵まれて、、、羨ましいわぁ、、、、」
チョウラン
「本当!!!羨ましい!!!!」
アセヴィ
「ん、、誰なの??ゴミは黙ってて」
チョウラン
「ゴミ!?!?
僕はゴミじゃないぞ!!!!
実家は
趣味は課金!!!!
アセヴィ
「やっぱりゴミじゃない。」
チョウラン
「いや、だから
アセヴィ
「ゴミよ!!!!」
『
アセヴィはまたもや乱撃を振るった。
アセヴィ
「縛り上げて、、グチョグチョにしてあげる!!」
ジジ
「リナリア、、顔、、ケガしてんじゃねーか。」
『
ジジはそう言うとリナリアの
すると、ブクブクと泡が立ち始め
リナリアの身体を包んでいく。
リナリア
「ありがとう。ジジ。」
ジジ
「効き目は抜群だが酒に酔う。
まぁここは寒いからちょうどいいな」
リナリア
「本当、あんたとお酒を飲むと
ロクなことが起きないわね。」
ジジ
「どうだかな。
ロクな事が起きんのは今からだぜ」
アセヴィ
「何よ!!!コレ!!!!!
黒いガラスが!!!邪魔ばっかり!!!
焦らさないで、、よ!!!!!!」
チョウラン
「これが僕の
そのエロッ、、いや、、そのエッ、、いや、、
そのオッ、、、パ、、、いや、、」
リナリア
「チョウラン!!しっかりしなさい!!!」
チョウラン
「ハッ!!!すみません!!!
僕の
そのエロくてエッチなオッパイも通しません!!」
ジジ
「おい!!!全部言ってんじゃねぇか!!!!」
リナリア
「チョウラン、、しっかり言えって
言ったわけじゃないの、、、」
アセヴィ
「なるほど、、」
チョウラン
「納得したぁーー!!!!」
すると一旦、アセヴィは攻撃をやめた。
しかし、そのスキをリナリアとジジは見逃さなかった。
リナリアとジジは左右に分かれ高く飛ぶと
それを見たチョウランは
階段の様にガラスを密集させて足場を作った。
ジジ
『
「
『
ジジは
アセヴィに向かって撃つと
その周囲に幾つもの小さなマトが出現した。
ジジ
「リナリア!!」
リナリア
「分かってるって!!」
するとリナリアとジジは
その小さなマトに向かって技を放った。
リナリア
『
ジジ
『
氷の矢と
2人の攻撃は増幅され
更に加速するとアセヴィを吹っ飛ばした。
アセヴィ
「アガッガッッッ」
轟音と共にアセヴィは膝から崩れ落ちた。
ジジ
「
威力を増幅させるだけじゃねぇ
通過したもんに
てめーら
並の攻撃じゃビクともしねーからな。」
リナリア
「そうみたいね。。。」
ジジ
「地獄の門をくぐって死にな。
アセヴィ•シェイ•アンドロメダ」
チョウラン
「…2人ともすごい!!!
あっ!リナリアさんは
え?でもジジさんの
ジジ
「一回、装填すりゃ弾が切れるまで撃てんだよ。」
チョウラン
「実戦向きぃぃい!!!」
ジジ
「いちいち、うるせーな。」
リナリア
「見てジジ!!!!」
ジジ
「チッ」
チョウラン
「嘘だろ、、あんな凄い技を喰らっても、、、
立ち上がるなんて、、、」
アセヴィ
「ウフフッッッ、、ウフフッッッ!!!
ぁあん!!!!!
いいわん!!いいわん!!!!!
副隊長だと思って油断してたけど、、
攻撃力が凄まじい、、創意工夫し、凝らしてる!!
そして何よりもエクスタシィ!!!!!!!
ぁあん!!!もう、、早く、、
顔の皮をペリペリ、、はがしたい、、、
でも、、飽きた、、」
アセヴィは身体中から血を流しながら
冷めた目つきでリナリア達を見て叫んだ。
アセヴィ
「はーい。余興はおしまい、、よ!!!」
ジジ
「何して来やがるつもりだ。」
チョウラン
「攻撃は通しませんよ。」
リナリア
「待って、、」
するとドドドドと足元が激しく揺れ始める。
チョウラン
「まさか、、、
マズいです!!
初期計算範囲外です!!!」
リナリア
「あの唇には触れちゃダメ!!」
ジジ
「跳べ!!!!!」
アセヴィ
「遅い!!!!!!」
ドーンと轟音と共に
下から突き出てくると
ジジ達を縛り上げた。
ジジ
「グッ」
チョウラン
「アッ」
リナリア
「アガッ」
アセヴィ
「何で、、私があなた達の攻撃を
喰らい続けたと思う?」
アセヴィはそう言うと
チュポッとジジ達の身体に吸い付けた。
ジジ
「気持ち、、ワリィこと、、すんなよ、、」
チョウラン
「えーー!!何が起こるのーー!!!」
リナリア
「
『
アセヴィがそう言うと
ジワジワとアセヴィの傷が
ジジとリナリア、チョウランに浮かび上がっていく。
ジジ
「なんだよ、、これ、、
グァァァア!!!!!!!」
チョウラン
「グァァァア!!!!」
リナリア
「グハッッッ!!!」
アセヴィ
「ぁあ、、、
私の身体の傷、、消えちゃった、、、
また、、付けないと、、
顔の傷が目立つわね。。
ねぇ、、私と遊びましょうよ。
ジジくんリナリアちゃん。
3人で今晩だけ、、、」
ジジ
「誰が、、てめー何かと、、」
リナリア
「そんな趣味は無い、、のよ、、」
チョウラン
「僕は、、入ってないから
放してもらえ、、ますよね?」
アセヴィ
「うるさい」
アセヴィはナイフで
シュッと自分の身体を傷つけた。
そして、ジジ達にも傷が浮かび
傷が全て移るとアセヴィの身体の傷は消えた。
痛みに悶えるジジ達を見て
アセヴィは
アセヴィ
「ぁあ!!!いいわ!!!!!
もっと聞かせて!!スクリーム!!!!」
するとアセヴィは
そっとキスをした。
ジジ
「何、、する気だ、、」
アセヴィ
「みんなで逝くの。」
リナリア
「ふざけんな、、」
アセヴィ
『
リナリア
「何よこれ!!!」
アセヴィが
ムチの様に振るうと
何本もの触手が
電気を帯びた一つの巨大な触手へと変化した。
チョウラン
「この大きさ、、
受け止められません!!」
リナリア
「まずい!!!このままじゃ!!!」
ジジ
「チッ」
アセヴィ
「良い子ちゃん達!!!!
痺れて死になさい!!!!」
『
そして、
放電しながらジジ達に向かっていった。
先に
電撃が
強烈な電撃を喰らった。
ジジ
「ガガガガガガ」
チョウラン
「ガガガガガガ」
リナリア
「ガガガガガガ」
するとポタポタと水滴が落ちて来る。
アセヴィの動きが急に止まった。
そして同時に、電撃が止まると
シューッと煙をあげ、気を失いそうになる3人
もはや声さえもあげられなかった。
更に
止まる気配を見せず勢いよくジジ達に迫っていく。
しかし、アセヴィは異様な
周りを警戒していた。
アセヴィ
「何、、、雪、、いや、、水?
ここは、、紅蓮地獄、、極寒の地よ、、
まさか、、温度が上がった、、、
この電撃くらいじゃ、、、有り得ない、、
なんなの、、一体。
それに、、この
すると突然、どこからともなく
現れた龍がアセヴィと
「アバババババ」
なんと、そこに立っていたのは
キキョウだった。
ーー時は
「はぁ、、はぁ、、この先にいる邪悪な
とてつもなく大きい、、
それに、、他にも3つの
まさか、、副隊長の誰かが、、」
キキョウは吐く息を白く染めながら
全速力で走っていた。
キキョウ
「温度が、、下がっていく、、、この寒さ、、
ということは、、あの邪悪な
序列1位アセヴィ•シェイ•アンドロメダ!!!
よりによって、、、家族殺しの狂気殺人鬼に!!!
急がないと!!!!」
走り続けると目の前に凍った巨大な扉が現れた。
キキョウ
「これは、、、」
キキョウがそっと触れると氷が溶け出したが
またすぐに凍りついた。
キキョウ
「この密度、、壊すしかないわね。」
すると、キキョウは自身の胸にそっと手を当て
一気に辺りの温度が上がり
霧の様に全てを包み込む。
そして、足元から次々と
キキョウ
『『
『『
キキョウは一気に切り裂いた。
キキョウ
「
キキョウの
温度の高い水圧が勢いよく氷を溶かしながら
凍りついた扉に大きく綺麗な穴が空いた。
キキョウはその穴をくぐると
巨大な触手が電撃を
リナリア達に襲いかかるのが見えた。
キキョウ
「あれは...リナリア副隊長にジジ副隊長...
それに...チョウラン副隊長代理
許さない...アセヴィ!!!!」
すると、キキョウは
キキョウ
『
((何この色.....))
刀身から湯煙を上げて
ほんのりと
キキョウはその龍の背に飛び乗ると
アセヴィのいる方向へと突き進んでいった。
ーーそして現在ーー
キキョウ
「私の為にごめんなさい」
絡みついた
アセヴィと共に吹き飛んだおかげで
解放された3人に駆け寄るキキョウは
申し訳なさそうな顔をしていた。
ジジ
「グッ...てめー下手こいてんじゃねーよ...」
リナリア
「キキちゃん...
無事だったのね...良かった...」
チョウラン
「キキョウ...副隊長...やっぱり...生きてた...
でも...どうやって...」
キキョウ
「説明は後です。
まずは皆さん...形状変化を解いて下さい。
今、治療します。」
『
キキョウはそう言って
地面に突き刺すと
次々と
大きな温泉が沸いた。
更に壁が周りを包むと結界の様に
チョウラン達の周りを
形状変化を解きチョウラン達は
服のまま湯に浸かった。
すると、ジュクジュクと傷口が泡立ち
血が流れていくとみるみる傷が癒えていく。
キキョウ
「しばらくアセヴィは立ち上がれないでしょう。
それにこの結界の中であれば安全ですから。
立ち上がれば邪悪な
安心して下さい。」
チョウラン
「じゃ!遠慮なくぅ!!
ぉお!!!温泉なんて久しぶり!!
これは正に!!!天国!!!!
イデデッ!!!傷にしみるゥウウ!!
でも気持ち良いな...
流石はキキョウ副隊長!!!
いい湯だな♪アハハ♪♪」
ジジ
「のんきな奴だ。
ゥグッ...アチィな...
ヤケドにはよく効きそうだな。
にしても
癒しと守りが同時に出来る
おっ!!傷が癒えていきやがる...
っておい!!泳ぐなチョウラン!!」
リナリア
「アツ...少し...しみるけど気持ちいいわね...
ありがとうキキちゃん!」
キキョウ
「こちらこそ、、すみませんでした。
とんだご迷惑を、、、」
リナリア
「何言ってんのよ!!
当然でしょ?仲間だもの!」
ジジ
「フンッ、任務じゃねーと俺は来ねーがな」
リナリア
「もう、ジジったら
またそんな事言って!!
キキちゃんだってね。
捕まりたくて捕まったんじゃないのよ?」
ジジ
「捕まりたくて捕まる奴なんていねーよ。
っておい!!!チョウラン!!!
泳ぐなって言ってんだろ!!!!
チョウラン
「イデッ!!!!!
キキョウ副隊長ぉぉお!!!
ジジさんが殴るんですよぉぉお!!!!
もう、何回殴られた事か!!!!!」
キキョウ
「泳いでるからでしょ??
もっと殴ってもらって構いません」
チョウラン
「そんなぁぁ!!!!!!
僕の唯一の味方だと思っーーイデッ!!!」
ジジ
「なんでまだ泳いでんだよ!!!」
チョウラン
「リナリアさぁーーーーん!!!!」
リナリア
「チョウラン...
ずっとここに浸かってなさい...
あんたの悪い所が全部治るかもよ?」
ジジ
「バカは死んでも治らねーよ。」
チョウラン
「ひどい!!!僕はバカじゃないですよ!!!
だってほら!!
クロールだってこんなに早い!!」
キキョウ
「そういう話しじゃないですわ。
はぁ。好きなだけ泳ぎなさい。
血の巡りも良くなるわ。」
ジジ
「ったく。ガキじゃねーんだから。
しかし...
キキョウ
「はい。
精神的なものも癒せますし
特にこの湯は幸福感が少し増しますので
昔負ったトラウマにも効きますよ。」
ジジ
「トラウマ...精神的な傷をも癒す
聞いたことねーな。
それに
キキョウ
「そんな...レンゲイ隊長の治癒には遠く及びませんよ...
重傷でなければ癒せますが限度があるみたいです。」
ジジ
「そうなのか。
お前の
キキョウ
「今のところは大丈夫です。
そこまで減りは早くないみたいなんです。
お気になさらずに休んでて下さい。」
リナリア
「キキちゃん、、気をつけてね、、
アセヴィは自身に付いた傷を
相手に移すことが出来るの、、」
キキョウ
「また、特異な
ありがとうございます。」
ジジ
「もう少し浸かったら俺達もいく。」
チョウラン
「え!?終わるまで待ってちゃダメですか!?」
リナリア
「あんたね!!キキちゃんの副隊長になるんでしょ?
サポートするのが役目でしょうが!!」
チョウラン
「あっ!!そうでした!!!!!
でもあの人おっかないから
出来れば何もしないままここにいたいって
言えないしな、、、どうしよう!!」
リナリア
「心の声丸聞こえじゃない...
やっぱりもう少し長く浸かってなさい。」
チョウラン
「え!?いんですか??やったぁ!!」
ジジ
「ハァ。おい、キキョウ
なんでこんな奴選んだんだよ」
キキョウ
「もちろん、頼りになるからです。
そうですよね?チョウラン副隊長代理?」
チョウラン
「ヴッ...良心が痛い...なんだこの痛み...恋?
こんな僕を頼りに!!!!
まさか!!!キキョウ副隊長!!」
ジジ
「
どういう判断基準なんだよ!!」
チョウラン
「イダっ!!!!なんちゃって!!
痛くなーいもーんねー!!!!!
このお湯にいればすぐに治りますから!!」
ジジ
「あ"?上がった時、覚えとけよ?」
チョウラン
「怖っ!!尋常じゃない目つき!!!
リナリアさーん!!」
リナリア
「もう!!ふざけてないの!!2人とも!!」
キキョウ
「ウフフッ。頼りにしてますね。
チョウラン副隊長代理」
チョウラン
「ぬぉぉお!!!!なんだか!!!
力が沸いてくる!!!!
傷も塞がっていく!!!!!!!!」
リナリア
「単純なんだから。」
ジジ
「うるせーだけだろ」
キキョウ
「そこはおいおい叩き直しますから。」
リナリア
「そういえば...キキちゃん...
どうやって逃げ出せたの?」
キキョウはこれまでの事を話して聞かせた。
ジジ
「なるほど...ジニアがやったのか...」
リナリア
「さすがはジニア隊長...」
チョウラン
「僕も助けられました!!
あと、ふみ子さんにも!!!」
キキョウ
「ふみ子さんが来てくれたのね...良かった。
それならーーーー」
キキョウは急に後ろを振り向いた。
キキョウ
「来ますわ」
ジジ
「ぁあ。そうみてーだな...」
リナリア
「そうね...」
チョウラン
「...はい」
キキョウ
「思ったよりも早い...
あの
平気なはずがないです...
私が先に行きますから
傷が塞がったらこの湯の中で
そうすれば回復が早まります。」
リナリア
「全回復しなくても行けるわよ?」
キキョウ
「いいえ。リナリア副隊長
全回復してもらいます。」
ジジ
「...分かった。」
キキョウ
「チョウラン副隊長代理」
チョウラン
「はい!!」
キキョウ
「集団
キキョウはそういうと
ーーアセヴィサイドーー
アセヴィは
ユラユラと歩いていた。
「ムフフフッ...なんて...熱さ...まとわりつく...
これが...
紅蓮地獄は氷の監獄...すぐにーーー」
ふと、アセヴィは
溶けた雪に映る自身を見た。
アセヴィ
「何よ...何よ...何よコレェエエエエエエエエ!!
私の!!!私の顔がァァァア!!!!!!」
キキョウ
「フフッ。よくお似合いですわ。
その汚い顔に」
アセヴィ
「顔が!!!!ドロドロォォオオオ!!!
私の顔ォォォォオオオ!!!!!!!!!」
アセヴィは怒りのままにキキョウに向かって走った。
アセヴィ
『
キキョウ
『
次々と
キキョウに襲いかかるも
ほんのりとした
無数に襲いかかるアセヴィの
((やっぱりいつもと色が違う))
アセヴィ
「無駄よぉ!!!キキョウちゃーーーん!!!
私の
止められッーー何!?弾かれていく!?」
キキョウ
「お返しするわ!!!」
アセヴィ
「ギヤァアァァァアァァァア!!!」
アセヴィは自身の乱撃に叩きつけられた。
アセヴィ
「アガッ!!!
熱い!!!熱い!!!熱い!!!!!!
雪!!雪ィィイ!!!!!!!!!!」
アセヴィは雪の中を転げ回っていた。
アセヴィ
「熱い!!熱い!!!え!
どうして!!さっきのもそう!!!!
なんで!!ァァァア!!!!!!!熱い!!
なんでずっと熱いのよぉぉお!!!!!!」
キキョウ
「痛みより熱いのが苦しいみたいね。
まさか、、、火傷が怖いのかしら?」
アセヴィ
「熱い熱い熱いよぉおおお!!!
ゼリーみたいにィィイ!!!
水が絡んで取れない!!!」
キキョウ
「良い気味ね...
このまま死んでくれたら有り難いんだけど」
((水の性質が違う))
アセヴィ
「ムフフフッッッムフフフッッ」
キキョウ
「何がおかしいの...」
アセヴィ
「ぁあ、、気持ちよかった。」
キキョウ
「何!?」
アセヴィ
「全て...を...返す...わ
キキョウ
「これは!!」
アセヴィ
「
『
突然、キキョウの足元から
触手についた唇が左足に吸い付いた。
キキョウ
「グッ!!!」
((しまった!!!))
キキョウは
斬りつけようと
キキョウ
「ォォォォ!!!」
アセヴィ
「ムゥゥッダ」
キキョウ
「これは!!傷!?!?
グッグァアァァァア!!!」
アセヴィの全ての傷がキキョウへと移った。
アセヴィ
「ぁあーーーん!!!
この瞬間!!!まさにエロ!!!!
そしてグロッ!!!!!!!
この一瞬の為に!!ムフフフッツムフフフッ
私は痛みに耐え快感へと変えるの!!!
ほら!!!泣き喚いてぇえ!!!
キキョウちゃんのスクリームを
もっとぉーん!!もっとぉーん!!!!」
『
次々と
太く硬く変化しキキョウの手足を
一本ずつ縛り上げると
なぶる様に火傷だらけの身体に
触手を叩きつけていく。
キキョウ
「ァァァアッッッ!!!!!」
アセヴィ
「あんっ!!」
キキョウ
「グッッ」
アセヴィ
「ぁあんん!!」
キキョウ
「ガハッッッ」
アセヴィ
「もっとぉーん」
キキョウ
「ウグッ」
アセヴィ
「はぁーあ。
こんなんで終わらないのよ?キキョウちゃん。
あなたを殺さない程度にいたぶって
後ろの結界を解いてもらわないと...
リナリアちゃんとジジ君もいるでしょー?」
キキョウ
「アガッッ...させなーーー」
「させないわよ?」
『
すると
「ガガガガガガガガガガガガ」
アセヴィ
「ムフフフッツムフフフッツ!!
気持ちいいわーーーんー!!!!
気持ち良くて心地良くて美しいわーん
あなた達、
死ねないのよね?
それは私たち
でもねぇ、さっきのは効いたわよ?
久しぶりに思わず逝きそうだった。
だから、そのお礼。おすそ分け。
一生忘れられない相手、、キキョウちゃん」
キキョウ
「お...ま...え...を...許さない...」
アセヴィ
「電撃だけじゃ足りないのね?
死ねない苦しみはツライかしら?
いや、とっても気持ちよさそうだけど...
分かったわ。これもあげる。」
『
電撃が
キキョウを何度も痛めつけた。
アセヴィ
「ムフフフ!!!ムフフフ!!!ムフフフ!!」
キキョウ
「イヤァアァアァア!!!!!!!」
キキョウの肌はひしゃげ
髪は黒焦げ血にまみれるも
電撃により乾き始めていた。
アセヴィ
「ほら!!降参??もう降参!?
ツライ?気持ちいい?苦しい??痛い??」
電撃が止まり更に更にとキキョウの身体を
きつく締め上げた。
キキョウ
「誰が...降参...なん...て...するのよ...
私は...
この戦争を...終わらせるッ!!!!」
ーージジサイドーー
ジジ達は目をつむりながら湯に浸かっていた。
チョウラン
「凄い...
大丈夫ですかね...キキョウ副隊長
悲鳴が聞こえましたけど...ぁあヤダヤダ
怖いのも痛いのも嫌だなぁあ...
でもキキョウ副隊長の前でそんなこと言えないし
カッコつかないから黙っておこうっと」
リナリア
「誰だって嫌よ。
だけど戦わなきゃ」
チョウラン
「え?心まで読めるの!?!?」
ジジ
「ぁあ、めんどくせぇ。」
リナリア
「今は目を閉じて
チョウラン
「喋ってたら瞑想にならないですよね!?
でも、
ジジ
「こんな戦地で完璧に瞑想できるかよ。
この温泉の効能と目を閉じるだけで
充分、回復は早まる。」
リナリア
「そうよ。チョウラン。
覚えておきなさいね。
目を閉じるだけでも回復をうながせるの。
視覚からの情報をシャットアウトするだけで
休まるんだから。」
チョウラン
「ほぇーー。知らなかったです!!
普段からもそうしよっと!!」
リナリア
「バカ。普段はしっかり瞑想しなさい!
今は戦地だからなの!!」
ジジ
「お前なんも知らねーのかよ。
そんなことよりリナリア。
俺達使ってキキョウは
集団
リナリア
「おそらくそうね。
集団
集団
キキちゃんが一番得意とする戦術よ。」
ジジ
「副隊長達だけで行う集団
聞いたことねーよ。」
チョウラン
「え?違いますよ。言ってたじゃないですか。
キキョウ副隊長がやるのは
集団
リナリア
「集団
ジジ
「ん?...なるほどそういう事か...」
リナリア
「え?どういう事?」
チョウラン
「これはですね、
キキョウ副隊長が考案した集団
集団
これは
形状変化と
リナリア
「隊長格の形状変化で行うのね...
でも各々の形状変化を頭に入れてないと
統率は取れないわよね...」
ジジ
「お手並拝見だな。
次期
チョウラン
「キキョウ副隊長の集団戦術はピカイチです!
標的1人に対して圧倒的な武力で攻めて
完全抹殺を遂行するには
隊長格の形状変化でないと難しいと思いますが
頭の切れるジジさんと経験豊富なリナリアさん
それに、作戦を知ってる僕がいれば大丈夫だと思います。」
リナリア
「えらくまともに喋れるのね...
温泉の効能かしら...」
ジジ
「水筒に入れて毎日飲め。
猿ぐらいにはなれるぞ。」
チョウラン
「いや、これは売ったほうがいいですね!!
儲けられそう!!!
うちのお店で出せば貴族も夢じゃない!!」
リナリア
「やっぱダメね。
さっきのは奇跡かしら...」
ジジ
「今、俺は奇跡を信じた。」
チョウラン
「ちょっとぉおお!!2人ともひどいですよぉ!
あっ!!そういえば見ました?
キキョウ副隊長の技!!!」
リナリア
「ん?初めて見たけど
それがどうしたの?」
チョウラン
「普段は透明なんですけど...
さっきのはほんのりと
僕もこの1ヶ月の間、見たことがありません...」
ジジ
「ほんのり色が変わったってことか?」
チョウラン
「おそらくそうです。ほんの少しでしたが」
リナリア
「クーワ隊長の
ジジ
「クーワのはもっと濃い」
リナリア
「確かに...」
チョウラン
「意図的なのか分かりませんが...
あぁ見えてキキョウ副隊長...
すごく怒ってますしね。」
リナリア
「え?そうは見えなかったけど...」
チョウラン
「でも、あんなキキョウ副隊長
見たことないです。」
ジジ
「色が変わりつつあるのか...
つーことは
チョウラン
「そういうもんなんですか!?」
ジジ
「全ての
しかし、やっぱ発現した
リナリア
「それに加えて集団
ジジ
「おいおい、キキョウの奴...
殺す気満々じゃねーか。」
リナリア
「私が知ってるキキちゃんは
怒るともっとすごいけどね。」
チョウラン
「え?そうなんですか?」
リナリア
「昔ちょっとね!!
あんた達これを機に覚えておくといいわ!」
チョウラン
「え?何をですか??」
ジジ
「なんだよ。」
リナリア
「フフッ
女は怒らせると怖いのよ!!」
ーーアセヴィサイドーー
キキョウは電撃を止めたことを
見逃さなかった。そしてキッとアセヴィを睨むと
身体中から
アセヴィ
「何!?」
辺り一体に泡が立ち込める。
アセヴィ
「グッ!!泡で前が!!!」
キキョウ
『
ブクブクと泡が立ちのぼり
キキョウの身体を包むと
傷口がジュワジュワと泡立ち塞がっていった。
キキョウ
「フフッ電撃を止めなければ良かったのに...
案外...おバカさんなんですね。
それとも連続使用の限度でもあるのかしら?」
アセヴィ
「グッ...クソ生意気な子!!!
お仕置きよ!!!!!!!」
キキョウ
「お仕置きですって?
あなたが死んで終わりよ!!!」
するとアセヴィが不気味な声で
笑い始めた。
アセヴィ
「ムフフフッ。キキョウちゃん言ってたわね。
この戦争を終わらせる???
キキョウ
「戦争を終わらせる為に...私は神から選ばれた」
アセヴィ
「神!!!神!!神!!!!!!
そんなの存在しない!!!!!!!!!
神なんていない!!!!!
この世にはエロとグロしかない!!
戦争を終わらせたいならグロの力をもって
エロを制するしかないのよ!!お嬢ちゃん!!
戦争を始めるのはいつだって
女の私たちには入る余地なんてない!!
女は常に弱者!!!!!支配される側!!
そしてその中に快楽を見出さなければ
生きていくことさえも出来ない!!!!
私たち女に出来ることは限られてるのよ!!
男も知らない小娘が
生意気言うんじゃないよ!!!」
キキョウはしばらくの沈黙の間
ゆっくりと口を開いた。
キキョウ
「アセヴィ。あなたは人のために身を
前に進んだことはあるの?」
アセヴィ
「何?」
キキョウ
「誰かのために強くなりたいって
思ったことはあるの?」
アセヴィ
「ムフフッ...笑えるわ。
誰かの為に強くなりたいと
思う必要はないのよ。
全ては自分の欲求のためよ!!」
キキョウ
「アセヴィ。
あなたには...大切な人はいないの?」
アセヴィ
「大切...な...
大切な人...ぁあ、そんな奴もいたわね。
全員、殺したけど。」
キキョウ
「なんですって?」
アセヴィ
「誰かのものになるくらいなら
私が殺してしまえば
永遠にその人は私のもの!!
大切な人が苦しむなら
私が苦しめた方が愛を感じないかしら?」
キキョウ
「誰かに愛されたことがないのね。」
アセヴィ
「愛は、与えるもの!!
それは苦痛も痛みも同じよ!!!!!!
エロもグロも与えるもの!!!!!
だから私は与えてきた!!!!
これからも!!!この先も!!!!
それは変わらないわ!!!!!」
キキョウ
「家族はーーー」
「私に家族の話などするな!!!!!!
クソ生意気な女が!!!!!!!!
お前のその顔もぐちゃぐちゃにしてやる!!!
ぐちゃぐちゃに!!!ぐちゃぐちゃに!!!!
ぐちゃぐちゃにしてやる!!!!!!」
キキョウ
「まさか...その顔の火傷...」
アセヴィ
「ダマレェエエエエエエ!!!!」
『
キキョウ
「こんな巨大な......大きすぎる!!」
巨大化しドロドロと酸を垂らしながら
轟音をたててキキョウに迫ってきた。
アセヴィ
「世間知らずな小娘に!!!!!
教えてあげるわ!!!!!!快楽と苦痛!!
その先にあるグロをね!!!!!!!!」
((後ろにいるチョウラン副隊長代理達も
まきこんでしまう!!))
アセヴィ
「シネェェエ!!!千刃花!!!!」
キキョウ
『
ほんのりと
アセヴィの
巨大な触手達はニュルニュルと
((グッ!!このままじゃ!!!!
押し負けるッッッ!!!!!))
アセヴィ
「ムフフッムフフフッムフフフッッ!!!」
キキョウ
「お願い!!!!
すると
強く輝き出した。
アセヴィ
「グッ!!これは一体!!!!!!!」
キキョウはぶつかり合う互いの技の中で
そして、輝く
より濃くそして、微かに煌めき始めた。
キキョウ
「ありがとう...」
アセヴィ
「なんだ!!!なんだ!!!これは!!!」
キキョウは天高く
強くハッキリとした声で叫んだ。
キキョウ
『
ジワジワと深くより深く
更に温度と
アセヴィと
アセヴィ
「ギイャァァア!!!!
なんだ!!!熱い!!!熱い!!!!!
やめろ!!!!!!やめろぉおお!!!!
アババババッッ」
アセヴィは
灼熱の
尋常じゃないほどの湯煙が辺りを包み
リナリアが作り出した氷も全て溶けてしまった。
キキョウ
「...まだ微かに
油断はしないわ。鬼人化される前にとどめを刺す。」
キキョウは水の上を滑る様に
アセヴィが流れ着いた場所へと移動した。
アセヴィ
「アガ...アガガ...」
皮膚が溶けて
真っ赤になったアセヴィが
キキョウ
「あそこね!!!」
アセヴィ
「ムフフッまだ私はーー」
『
溢れる濃い
ボロボロのアセヴィを絡めとると
アセヴィは全身に火傷を負いながら
息を求めて暴れるも前に進むことができずに
次第に動きが鈍くなっていた。
キキョウ
「確実に息の根を止めーーー」
しかしすでに遅かった。
黒い煙が立ち込めドーンッと一気に破裂すると
ドッと溢れ出し
覆いはじめた。
キキョウ
「黒い煙...これはまずい...」
アセヴィ
『『
....
アセヴィは
心の奥底に閉じ込めたはずの記憶が
私には5人の
すぐ下のホタルとツツジ
言葉がまだ理解できないほど
小さい三つ子の妹たち
妹たちはいつも泣いていた。
ピエリス
「このっ!!バカが!!
何度!!!言ったら!!!分かるんだい!!
窓には!!!近づくんじゃ!!ないよ!!」
ホタル
「アガッッ!!やめて...よ...お母さん!!
もう!!やめてー!!!!!」
ツツジ
「痛いッ痛いよぉ!!!!」
アセヴィ幼少期
「お願っウグッ!!
もう!!殴らないでぇえ!!」
ピエリス
「ギャーピーギャーピー
泣いてんじゃっ!!
無いよ!!!!!!!!!!」
アセヴィ幼少期
「妹たちはまだ小さいから!!
お願い!!!!やめてよぉ!!!」
ホタル
「殴るなら僕を殴っていいから!!!
だからッ ガハッッ!!」
ツツジ
「お兄ちゃん!!お姉ちゃん!!!!
お母さん!!!やめてよ!!やめて!!!」
ピエリス
「そう。殴られたいなら!!!
殴っってやるよぉ!!!!
ほらよっ!!!!!!!」
ホタル
「ウグッ!!痛い、、母さん!!痛い!!
足がぁあ!!足がぁ!!!!」
アセヴィ幼少期
「やめてぇ!!!足が足が折れてるのぉお!!」
ツツジ
「僕を!!!僕を殴ってよ!!!!
僕を!!!!アガッッ!」
ピエリス
「うるさい!!!」
母ピエリスはとても厳しい人だった。
ピエリス
「あんた!!
どこいってたの!!!
またあの女の所にでも行ってーー」
アゼビ
「うるせぇ!!!!
俺が!!!何しようが!!!
お前には!!!関係ねー!!!だろ!!」
ピエリス
「アガッッ!!やめッ!てぇ!!
イヤァアァア!!!!!!!」
アセヴィ幼少期
「やめて!!
もうやめてぇ!!父さん!!!!」
1番好きな時間は
母が眠りについてる時間だった。
アセヴィ幼少期
「今、ミルクとってくるからね...
ホタル。妹たちをあやしておいてね。」
ホタル
「分かったよ姉さん。
見つからない様にね。」
アセヴィ幼少期
「大丈夫だよ。慣れっこだから。」
ツツジ
「お兄ちゃん...の足...ウグッウグッ」
ホタル
「泣くなツツジ。大丈夫だから。」
ホタルはあれから足が不自由になった。
私は階段をゆっくり降りると
すすり泣く声が聞こえた。
アセヴィ幼少期
「ん?」
ピエリス
「なんで...なんで...
私は子供たちにあんな事を...
ごめんなさい...ホタル...ツツジ...」
母は毎晩泣いていた。
私は母の優しさを知ってる。
だけどいつも私の名前は無かった。
ピエリス
「待って!!どこ行くの!!
私を置いて行かないでぇ!!!
あんた!!!あんた!!!!!!!」
アゼビ
「てめーなんかと
一緒にいると頭おかしくなるんだよ!!」
ピエリス
「子供たちは!!子供たちはどうするの!!」
アゼビ
「しらねぇよ。」
ピエリス
「行かないでぇえ!!
私を1人にしないでぇえ!!!」
父は出て行ってしまった。
それから母は酒に溺れ
更に暴力を振るう様になった。
ホタル
「や、やめてよ...母さん...母さん!!!
やめてよぉぉお!!!!!」
ピエリス
「足が不自由じゃクソの役にも立たないね!!
じゃぁ!!!もう片方も!!いらないだろ!!」
ツツジ
「そんな事しないでぇえ!!!!
ダメだよ!!!!お兄ちゃんには
必要なんだ!!!!!!!
やめてよお母さん!!!!!」
ホタル
「やめてぇ!!!!!!!
お願いだよ!!母さん!!!!!
いい子にするから!!!何でもするから!!
いやだぁぁぁぁぁあ!!!」
アセヴィ幼少期
「やめてぇええええ!!!!!!!」
ホタルは足をのこぎりで切られてしまった。
アセヴィ幼少期
「ウグッ...ホタル...足が...」
ホタル
「アハハ。姉さんが血を止めてくれたから
もう大丈夫だよ。僕は歩けなくなったけどね。」
ツツジ
「許せない...お母さんを許せない!!!」
ホタル
「アハハ。ダメだよ。
あんな人でも世界に1人だけの僕らの母さんさ」
アセヴィ幼少期
「どうして...笑ってられるの...」
ホタル
「姉さん...ツツジ。
悲しい時に笑えたらつらくなさそうだろ?」
アセヴィ幼少期
「そんな事...無いよ...悲しいよ。」
ホタル
「姉さん。痛くても気持ちいいと思えたら
母さんの事、もっと好きになれるのにな...」
アセヴィ幼少期
「そんなの無理だよ...そんなの無理だよ!!」
ホタル
「姉さん...ツツジ...母さんを...責めないでね。
母さんは父さんがそばにいないから
寂しくてしかた無いんだ。
だから僕らが母さんのそばにいてあげよう。」
アセヴィ幼少期
「...うん。」
ホタル
「ほら、笑って...」
ツツジ
「笑えないよ...」
ホタル
「ほら、笑って...」
ツツジ
「僕は...どうしたら...」
アセヴィ幼少期
「...ツツジ」
ホタル
「辛い時こそ、笑えば楽しくなる。
痛めつけられても気持ちいいと思えば楽になれる。
だから...笑えばいいと思うよ」
私達は泣きながら
ただただ、眠れるまで笑った。
ピエリス
「ムフフフッ!!!!
まるで石の裏にいる虫ケラみたいだねぇ!!
まともに歩けないくせに!!!!!
部屋から出ようとするんじゃないよ!!!
便所なんかにいかせるもんか!!!」
アセヴィ幼少期
「ホタル!!!!!!」
ツツジ
「お兄ちゃん!!!!」
ホタル
「大丈夫だよ...」
ツツジ
「お母さんが!!!お母さんが!!!
ホタルの足を切ったからでしょ!!!!!
なんでそんな事するんだ!!!!!
答えて!!!!答えーーー」
「生意気いうんじゃないよ!!!!!
誰が!!!メシを!!!
食わせてやってんだい!!
母親にむかって!!!!そんな口!!!!」
ツツジ
「アガッ!!」
アセヴィ幼少期
「ツツジ!!!!!」
ピエリス
「あんたも邪魔だよ!!!
大体ねぇ!!!!前々から
お前の顔見ると反吐がでる!!!!
クソみてぇな父親に似た名前!!!
その澄ました顔!!!!!!
反吐が出るんだよ!!!!」
アセヴィ幼少期
「ウグッ!!!!!ガッハ!!
ムフフフッ...ムフフフ...」
ピエリス
「なんだい...何がおかしいってんだい。
親をバカにするのも
アセヴィ幼少期
「ムフフフッ...ムフフフ!!!!」
((それでいいんだよ。姉さん))
ピエリス
「あんたも何笑ってんだい!!!!!
この疫病神!!!!!ウジ虫がぁ!!!!」
ホタル
「アガッ!!!!ハハハッ」
ツツジ
「僕は...笑えないよ...」
その日の夜ホタルは妹たちの寝顔を見ながら
震える声で泣いていた。
ホタル
「妹たちは、お日様の光も知らない...
妹たちは何が起こってるのかも分からない...
それって幸せなのかな...」
アセヴィ幼少期
「幸せじゃない...私達は誰も幸せじゃない。」
ツツジ
「僕はもう嫌だ...こんな生活」
アセヴィ幼少期
「ねぇ...ホタル、ツツジ」
ホタル
「どうしたの?」
ツツジ
「ん?」
アセヴィ幼少期
「家を出よう。妹たちを連れて。」
ツツジ
「お姉ちゃん...」
ホタル
「母さんはどうするの?」
アセヴィ幼少期
「知らない。どうでもいい。
私がホタルや妹たちの為に働くから。
ここにいるよりマシだよ。」
ツツジ
「僕も働くよ!!!!
この前、外で話してるのを窓から聞いたんだ!!
ラミオラス帝国が子供を保護してるって!!」
アセヴィ幼少期
「そうなの?じゃぁ!!
シンシャドゥールにいきましょう!!
守ってくれるかもしれないわね!!」
ホタル
「でも...母さんが」
アセヴィ幼少期
「母さんは大丈夫。
大人になったら迎えに来よう」
ホタルはこの
母の心配をしていた。
そして、母が飲みに行き留守にしている間
私は
支度を終えていた。
三つ子の
新品同様だった。
アセヴィ幼少期
「ほらほら、ここに乗ってねぇ、、
良い子だからねぇ。はいっ。偉いですよぉ」
ツツジ
「お兄ちゃんは僕の肩につかまって!!
ラミオラス帝国に行けば足も治してくれるよ!」
ホタル
「そうだね!!行こう」
そして、ここからが悪夢の始まりだった。
ピエリス
「はぁ...この豚小屋が...私の家...
クソの役にも立たないクソガキ達」
アセヴィ幼少期
「まずい!!母さんが帰ってきた!!
ツツジ!!!ホタルを!!!」
ツツジ
「お兄ちゃん!!!ほら!!」
ホタル
「無理だ。僕は走れない。
僕を置いていけ!!」
アセヴィ幼少期
「嫌よ!!!」
ツツジ
「...お姉ちゃん!!行こう!!」
アセヴィ幼少期
「行けない!!!!」
ホタル
「妹たちもいるんだぞ!!!」
ピエリス
「ん?声?
まさか...アゼビが帰ってきたのね!!
あんた!!!!!!帰ってきたのーーー
ん?あら?」
アセヴィ幼少期
「母さん...」
ホタル
「ごめんなさい...」
ツツジ
「謝ることなんてない!!!」
ピエリス
「何で!!!!
部屋から出てるんだよ!!!!!
このクソガキどもがぁぁあ!!!!!!!」
アセヴィ幼少期
「ちょっ!!!何するの!!!!何これ!?!?
お酒!?!?!?」
ホタル
「ウグッ!!!
足元に酒瓶の破片がある!!気をつけて!!」
ツツジ
「おおおおお!!!!」
アセヴィ幼少期
「ツツジ!!何してるの!!!」
ツツジ
「僕が抑えるから!!!逃げて!!!」
ピエリス
「抑える??ムフフフッ!!
子供の力で何が!!!出来る!!!」
ツツジ
「ガハッ」
ホタル
「ツツジ!!!!」
ピエリス
「ねぇ...ずっと考えてたの。
アゼビが帰ってこないのは
あんた達がいるからって。
だから!!!!!!
のたれ死んでよぉお!!!!!!!
お願いだから!!!!!!!」
アセヴィ幼少期
「やめて...まさか...やめてよぉお!!!!」
母はライターを取り出して火をつけた。
ツツジ
「アガッ!!熱い!!!熱い!!!!」
ホタル
「やめて!!!母さん!!
熱い!!!熱いよぉぉお!!!!!!」
アセヴィ幼少期
「これ以上はやめてぇ!!!!!!」
ピエリス
「あんた何様だい?
あんたの顔...本当に憎たらしいねぇ。
燃えな!!!!!!!!!!!!」
アセヴィ幼少期
「イヤァァ!!!!!
熱い!!!!!熱い!!!!!!!!」
ピエリス
「ムフフフ!!!ムフフフ!!!!
ムフフフ!!!!!!!!!!!」
ホタル
「妹たちまで!!!ウグッ!!!!
何で!!!!何で!!!!!」
ピエリス
「歩けないくせに!!!!
生意気に
ほらほらぁ!!!おかわりは自由さ!!」
母は煮えたぎる皮膚に
更に酒を注いだ。
ホタル
「グアッ!!!!!!!!!」
ツツジ
「兄ちゃん!!!
熱い!!!!!!イヤダァア!!!」
アセヴィ幼少期
「やめてよ...やめてよ...」
ピエリス
「あーら。顔が醜い火傷だらけね!!!
ムフフフ!!!ムフフフッ!!!!
ツツジ!!!!ホタル!!!!
転げ回ってるぅう!!!
転げ回ってる!!!ムフフフッ!!!」
ツツジ
「熱い!!!!!イヤダァア!!!!!
お姉ちゃん!!!
いっそ僕を殺しくれ!!!!!
殺してくれよぉぉお!!!!!
ホタル
「姉さん!!!!!頼む!!
殺してくれ!!!!!!
もう耐えられない!!!
お願いだ!!!!!!熱い!!!熱い!!」
ツツジ
「お姉ちゃぁぁぁあん!!!!!!!!」
私は迷わなかった。
早く楽にしてあげたかった。
もはや自身が燃えていることさえも忘れて
私は割れた酒瓶を手に弟たちと妹たちを刺した。
ツツジ
「ウグッ」
ホタル
「ガハッ」
ピエリス
「何!!何し...何してんだい!!!!」
「うわぁあん!!!!
ごめんね!!!!ごめんね!!!!
ホタルゥウウウウ!!!!ツツジィイ!!」
ツツジ
「ガハッ。
ごめんね...こんなこと...させて...
泣かない...でよ...お姉ちゃん...
グッ...お姉ちゃん...生まれ変わ...ったら...
僕は...幸せに...なれるかな?」
「なれる!!!なれるよぉ!!!!!!
なれる...から...」
ツツジ
「でも...幸せって...分かんないや...」
「ごめんなさい!!ごめんなさい!!!
ツツジィイ!!!!!!」
ホタル
「ぁあ...アハハ。泣かない...で...
姉さん...ありがとう...
ありが...とう...グッ...
今まで...辛かったね。姉さん...」
「嫌だぁぁぁあ!!!!!
ホタルゥウウウウ!!!!!!!
ツツジィイ!!!!!!!!!
置いてかないでぇ!!!!!!!!」
ホタル
「ほら...笑って」
ピエリス
「イヤァアァア!!!!
人を殺した!!!!!
弟たちを殺した!!!!!!!
何なんだ!!!何なんだコイツ!!!!」
今でも覚えてる。
焼け焦げたニオイ。
身動き一つない妹たち
ツツジの涙。
そして、ホタルの笑顔
アセヴィ幼少期
「笑えばいいのね。」
ピエリス
「く、来るなぁ!!!!
来るんじゃないよぉぉお!!!!!!!」
アセヴィ幼少期
「ムフフフッムフフフッ!!!!」
そして、現在
懐かしい焼ける痛みと懐かしい弟たちとの日々と
キキョウの言葉を思い出していた。
キキョウ
"アセヴィ。あなたは人のために身を
前に進んだことはあるの?"
"誰かのために強くなりたいって
思ったことはあるの?"
"アセヴィ。
あなたには...大切な人はいないの?"
((全て身に覚えがある。
だけど、その心に
どこか遠い 暗い場所へと隠した。
誰にも見つからない様に
誰にも触らせない様に
私が
人を捨てた
あの日から))
ーーそして現在ーー
キキョウは
遠くから声が聞こえた。
リナリア
『
ジジ
『
チョウラン
『
黒い煙が立ち込める中
いくつもの雷撃の砲弾と
巨大な氷の矢の一閃。
そして、黒い砂の
飛んで行った。
キキョウ
「皆さん!!!
もう大丈夫なんですか!?」
ジジ
「ぁあ。たっぷり休ませてもらった!!
しっかし派手にやったな...」
チョウラン
「アワワワッッどうなってるんですかー!?
あれでもまだ死んでないなんて!!!!!
怖いですよぉぉお!!!」
リナリア
「よくやったわね。
こっからが本番!!でしょ?キキちゃん!!」
キキョウ
「えぇ!!」
キキョウはにっこり笑うと
すかさずアセヴィを睨んだ。
そこには肌が黒く染まり
身体中から触手が生え
大きな目が一つギョロギョロとした
キキョウ
「これより集団
"
チョウラン
「
ジジ
「やるだけやってみるか。...にしても...」
リナリア
「あれが...鬼人化なのね...」
チョウラン
「もっ...もう人間じゃねぇ!!!」
ジジ
「アイツもそうだったが
鬼人っていうよりバケモンだな。」
チョウラン
「え!?ジジさん初めて見るんじゃないんですか?」
ジジ
「さっき見たんだよ。」
リナリア
「倒したのね...」
ジジ
「ぁあ。
チョウラン
「よく生きてましたね!!!
さすがジジさん!!!
よっ!!ルシファンブルク家の誇り!!」
ジジ
「実際、俺はサポートぐらいしか出来なかった。
鬼人化は
それに見てみろ。
アセヴィの
ほぼ同じぐらいだ。いや、キキョウより上だ。
どのみちマンディの比じゃねぇよ。」
チョウラン
「ほ、ほ、ほ、本当ですか!?」
キキョウ
「そうですね。
とてつもない
だから油断しないで下さい。
命を落としかねませんから。」
リナリア
「だから私達四人で倒すのよ。」
キキョウ
「説明してる時間はありません。
戦いながらチョウラン副隊長代理が説明します。」
ジジ
「了解!!」
リナリア
「了解!!」
チョウラン
「了解!!」
キキョウ
「来ます!!!」
アセヴィ
「キキョウ...チャン...」
アセヴィは触手をうねらせながら
ゆっくりと近づいてきた。
アセヴィ
「ジジ...クン...リナリアチャァァァアン!!!」
キキョウ
「
キキョウがそう叫ぶと
アセヴィへと走っていった。
チョウラン
「ジジさん!!ジジさんはそこから
25メートル4時の方向まで下がって下さい!!
遠距離サポートをお願いします!!!」
ジジ
「分かった!!!」
チョウラン
「リナリアさん!!リナリアさんはそこから
8時の方向へ10メートル下がって下さい!」
リナリア
「分かったわ!!!」
アセヴィ
「キキョウチャァァァアン!!!!」
アセヴィは全身から緑色の触手を伸ばし
キキョウへと猛攻を繰り出していたが
チョウランの
全て防がれていた。
キキョウ
「ハァァァァ!!!!!!!」
『
無数の
アセヴィ
「ムフフッ!!!!!」
するとアセヴィは触手で身を守りながら
針を叩き落としていった。
チョウラン
「皆さん離れられましたか?」
チョウランは周りを見渡すと更に指示を出した。
チョウラン
「よし!!繋ぎます!!!!!
『
チョウランは地面に両手を叩きつけると
大きな波紋が広がり光の線がカクカクと
キキョウ、ジジ、リナリアへと走っていく。
術者を中心に半径25メートルが発動範囲である。
そして、それぞれの思考を
術者を介して伝達することができる。
同じ目的を持っていることが条件であり
それが揃わなければ発動することは出来ない。
今回の場合は
四人一致していた為、
発動することが出来たのである。
((僕はここにいて指示を出しながら
全ての攻撃を防いでいきます!!!))
アセヴィ
「キキョウチャァァァアン!!!!
イイワ!!イイワ!!!!!
モット!!!モットォォォォ!!」
キキョウ
「様子がおかしい...
やはり、サフィニアと同じ...正気じゃない...
それに...傷がすぐ塞がるのはやっかいですわ。」
すると、アセヴィは突如 叫んだ
アセヴィ
「イャァァァョォォォォォォ!!!
カエシテ!!カエシテ!!!!
ホタルゥウウウウ!!!!ツツジィィ!!」
キキョウ
「意識が
((キキョウ副隊長!!三歩下がって!))
キキョウ
「ぇえ!!」
ジジ
『
「
『
ジジは無数の小さな円を
アセヴィを囲う様に
ランダムに配置して続けて叫んだ。
ジジ
『
「風穴開けてやるからよぉ!!!!」
『
円を
速度と威力が増しアセヴィに直撃した。
アセヴィ
「グッ!!!!!!!!」
((畳みかけます!!!
リナリアさん!!!!
((いけるわ!!!))
((キキョウ副隊長!!
((任せて!))
『
キキョウはアセヴィに向けて
巨大な
次々とその水は紅蓮地獄の気温により
雪へと変わっていった。
((リナリアさん!!))
リナリア
『
「
『
周囲の水分が紅蓮地獄も相まって
次々と凍りついていく
そして、リナリアもジジ同様に追撃を放った。
リナリア
『
「凍りつけぇ!!!!」
『
氷の矢が円を
アセヴィを直撃し
バリバリと音を立てながらみるみる凍りついた。
アセヴィ
「アッガッ」
((動きが止まった!!!
今です!!!キキョウ副隊長!!!!))
キキョウ
『
濃い
凍りついたアセヴィの身体を全て呑み込んだ。
アセヴィ
「ァァァアァァァア!!!!!
アツイ!!アツイ!!!!」
アセヴィは
痛みに
((やりましたか!?))
((油断しないでチョウラン。
簡単には仕留められないわ。))
((このまま撃ち込み続ける!!
リナリア!!!!!))
((オッケー!!
時間稼ぎをお願い!!!!))
((分かりました!!))
アセヴィ
「アガッ...キイタワ!!!キイタワ!!!!
デモ...ナオルノヨ!!!!」
リナリアは天井に向けて氷の矢を放った。
ジジ
『
「
『
ドドドドと
次々と円を
ジジ
「ォォォォ!!!!」
アセヴィ
「フザケルナァァア!!!」
((攻撃の隙を与えちゃいけません!!))
キキョウ
「ぇえ!!」
ジジ
「分かってんだよ!!!
だから!!撃ちまくってんだろうが!!」
キキョウ
『
チョウラン
「ターゲット捕捉•分析•予測•探知•空間
各種演算処理オールグリーン。」
『
「
行きます!!キキョウ副隊長!!!!」
『展開!!!!』
『
リナリア
「もういいわね!!!」
『
アセヴィに向けて
黒い砂の
降り注いでいく。
アセヴィ
「イヤァァァァァア!!!!!!」
キキョウ
「手を休めないで!!!!!
確実に殲滅します!!!!!!!!」
「ォォォォォォォォオオオ!!!」
「ハァァァァァア!!!!!」
「ヌオオオオオオオオ!!!!」
((憎い!!!憎い!!!!!!
世界が憎い!!!!!!!
母も!!!弟も!!!!!全てが憎い!!
なんで私が!!!なんで私が!!!!
ただ、私は...あの時...自由になりたかっただけ
幸せになりたかっただけなのに!!!!!!))
キキョウ
「みなさん!!!撃ち続けて!!
徐々に回復速度が遅くなっていきます!!!」
アセヴィ
「アガッ...ガガガ...
ァァァァァァァア!!!!!!!!!」
キキョウ
「これで終わりよ!!アセヴィ!!!」
((終わり?...終わりなの?))
キキョウ
「あなたが奪ったもの全ての罪を背負いなさい!!」
((私が奪った全て...
違う...私は奪われた...))
キキョウ
「あなたの死をもって終わらせます。」
((死...死ぬの...私?やっと...私...))
すると突如、異変が起こった。
ジジ
「ガッ」
リナリア
「アッ!!」
チョウラン
「ヴッ」
キキョウ
「グッ!!これは!!」
ジジ
「頭の中に流れこんでくる!!!」
リナリア
「チョウラン!!これって!!」
チョウラン
「分かり...ません!!」
キキョウ
「私達の
身体に無数の穴が開き
ガタガタと震えるアセヴィは
キキョウ達の思考に繋がったアセヴィの走馬灯が
一気に流れ込んできた。
キキョウ
「グッ!!!とどめを!!!!」
「うわぁあん!!!!
ごめんね!!!!ごめんね!!!!
ホタルゥウウウウ!!!!ツツジィイ!!」
ツツジ
「ガハッ。
ごめんね...こんなこと...させて...
泣かない...でよ...お姉ちゃん...
グッ...お姉ちゃん...生まれ変わ...ったら...
僕は...幸せに...なれるかな?」
「なれる!!!なれるよぉ!!!!!!
なれる...から...」
ツツジ
「でも...幸せって...分かんないや...」
「ごめんなさい!!ごめんなさい!!!
ツツジィイ!!!!!!」
ホタル
「ぁあ...アハハ。泣かない...で...
姉さん...ありがとう...
ありが...とう...グッ...
今まで...辛かったね。姉さん...」
「嫌だぁぁぁあ!!!!!
ホタルゥウウウウ!!!!!!!
ツツジィイ!!!!!!!!!
置いてかないでぇ!!!!!!!!」
ホタル
「ほら...笑って」
((光が見える...懐かしい...
ツツジ...ホタル...ごめんね...
私...幸せになれなかった。
2人の分まで生きたつもりだったけど
どこかで壊れちゃったみたい。ごめんね。
はぁ...もう疲れた...早く...逢いたいな...
ツツジ...ホタ...ル))
4人は攻撃をやめて
ジジとリナリア、チョウランは
キキョウの元へと駆け寄った。
ジジ
「おい...なんだこれ...」
チョウラン
「わかりません...」
リナリア
「これは記憶...アセヴィの記憶...」
リナリアは頬から涙をツーッと流しながら
ボロボロになったアセヴィを見ていた。
ジジ
「...リナリア。アセヴィは敵だ。」
リナリア
「分かってる。」
チョウラン
「リナリアさん...」
リナリア
「分かってる!!!だけど!!
あまりにもアセヴィが...」
ジジ
「チッ。ったく。
こっちこい。リナリア」
ジジがリナリアを抱き寄せると
リナリアは糸が切れた様に泣いていた。
リナリア
「ウワァーーン...」
チョウラン
「リナリアさん...
ん?キキョウ副隊長!?」
キキョウ
「ぇえ...分かったわ。」
するとキキョウは1人でに
ゆっくりと回復限界を迎えたアセヴィに
近づいていった。
徐々に姿が戻っていくアセヴィの傷は
戻る事はなく後は死ぬだけだった。
キキョウ
「アセヴィ。どんな事があったかなんて
私達には関係ない。
だけど...私は
あなたの罪を洗い流す。」
すると、キキョウは
突き立てた。
キキョウ
『
アセヴィ
「これは...」
アセヴィを包むと
黒いモヤと共に蒸発した。
アセヴィ
「心が......なんて...軽いの...」
そしてアセヴィはゆっくりと
キキョウ
「あなたが長年抱えていた心の傷を癒したのよ。」
アセヴィ
「敵に情けを...かけるの?フフッ
キキョウ
「死にゆく命に神からの贈り物よ」
アセヴィ
「フフッ...これは!!」
そして、アセヴィはふと
水溜りに映った顔を見て
大粒の涙を流しはじめた。
「はぁ...はぁ...私の...私の顔...」
キキョウ
「弟達に逢えるといいわね。」
「..ありが...とう」
そして、ズバッと
キキョウは
アセヴィの首をハネた。
「終わったな。
映像がブチっと切れた。
「これが
どうした
えらく静かじゃねーか。」
「なんだ。思ったより弱くてガッカリだよ。」
「観るのはそこじゃねーよ。
キキョウは
アセヴィの
背負った荷を下ろしてやったんだ。」
「興味ないもーん。」
「アセヴィという世界を救ってやったんだ。
よく言ったもんだ。」
「自業自得じゃない。
誰も救えず、自分さえも救えず
最後まで人に頼ってさ。」
「全ては運命に導かれるままに。
森羅万象、生きとし生けるものは円と
キキョウと出会うのもまた、運命だったのさ。
フェイがこうやって観る事もな。」
「...
フェイはもう行く!!
ベーーー!!だ!!!」
出口まで走った。
「フェイ」
「どうしたの?」
「
共通の目的意識の合致が必須だ。」
「知ってるよ?」
「ただし、もう一つだけ条件がある。」
「...何?フェイはもう行っーー」
「それは術者や術の対象者が
アセヴィが受け入れたとしても
チョウランがそれを許可しねぇといけねぇ。分かるか?」
「...そうなんだ。」
「勝手に入り込む事なんて無理なんだよ。」
「じゃあ
「フェイ。俺が誰だか言ってみろ。」
「......
「分かってんじゃねーか。
俺の目を誤魔化せると思ったのか?」
「フェイ...は」
「別に怒ってねーさ。」
「ご、ごめんなさい。」
「言ったろ?
フェイがこうやって観るのも運命だ。ってな。」
「
「当たりめーだろうが。
ずっと気にかけてたろ?」
「...別に。
フェイはもう行く!!!」
そう言って再び
すると、
「良かったじゃねーか。
最期に笑ってたぜ?」
「...うん、」
「運命は巡る。
そしていつかまた、逢えるさ。」
「…お前の姉さんにな。」
作者 REN’sJackson
ー
総集篇
おまけ
アセヴィ
「ここ...は...」
キキョウに首を落とされたアセヴィは
目を覚ますと満天の星空の下にいた。
アセヴィ
「星...」
視界いっぱいに散りばめられ
まるで、夜空に川が流れている様だった。
アセヴィ
「...綺麗」
すると、どこからともなく声が聞こえてくる。
弟ホタル
「姉さん」
弟ツツジ
「お姉ちゃん」
その聞き覚えのある声に
アセヴィは一瞬、耳を疑った。
弟ホタル
「姉さん」
弟ツツジ
「お姉ちゃん」
「あ...あぁ...」
弟ホタル
「姉さん」
弟ツツジ
「お姉ちゃん」
アセヴィ
「この...声は...ツツジ...ホタル...」
アセヴィは声のする方へ懸命に走り、走り、走り、走った。
「はぁ...はぁ...はぁ...ツツジ!!!ホタル!!!」
ようやく辿りついた先は
星と光が
そして、その橋の前にはなんと
あの頃と変わらないツツジとホタルが立っていた。
「あ...あぁ...」
アセヴィはゆっくり一歩ずつ近づいていくと
ホタルとツツジは手を伸ばし
アセヴィの手をしっかりと掴むと微笑んだ。
弟ホタル
「頑張ったね。姉さん。」
アセヴィ
「うん。」
弟ツツジ
「これから...ずっと一緒だよ。お姉ちゃん。」
アセヴィ
「うん。」
そして、光がより大きく、より鮮やかに輝き始めた瞬間
アセヴィの身体は幼少期へと姿が戻り
弟達二人の手をギュッと握り返すと静かに口を開いた。
アセヴィ幼少期
「ツツジ、ホタル。
行こう。」
そう言うと、天に架かる川の様な美しい橋を渡り
ツツジ、ホタル、アセヴィの三人の姿は
光の中へと消えていった。
(完)
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