総集篇 The Battle of Sarracenia
ここは
伝説の
その上空に浮かぶは
巨大な白い壁に沿うように
聖水が流れ落ち
そこには
鮮明に映し出されていた。
そして、
神に最も近い男と言われている
その臣下
「
まだ、いたのですか?」
「
なぁに。面白くてなぁ。
見ろよ。
見ものだろ?」
「あまり興味ありません。」
「一視聴者として
楽しめばいいじゃねーか。
こっちは
映像が切り替わった。
「はぁ。
そんな事より仕事をして下さい。」
「してるじゃねーか。
こうやって観るのも俺の仕事だ。
運命が噛み合う瞬間だからな。」
「運命...ですか。
惹かれ合う
引き寄せ合う
血を血で洗う
千年もの
見てて飽きませんか?」
「フフッ。別に飽きねーよ。
それぞれの正義を振りかざしてんだ。
「少し、肩入れし過ぎでは?」
「相変わらず堅い女だな。
おっと。面白そうなのが始まるぜ。」
そう言って映像を指差すと
更に映像が切り替わり
アキレイとサラセニアが映し出された。
「運命に
身を委ねるのか。それとも...」
作者 REN’sJackson
ー
総集篇
ーーアキレイサイドーー
サラセニア
「会いたかったですよぉぉお!!!
アキレイ!!!!!!!!!!」
アキレイ
「俺には会いたい理由なんてないがな!!!」
サラセニアは腕を払った風圧で火炎を消すと
アキレイと凄まじい攻防を繰り広げていた。
「オラ!!!ドリャ!!ォォオ!!」
「アイヤ!!ボボボーイ!!ハイッ!!」
アキレイは燃え上がる拳を
サラセニアに叩きこんでいたが
サラセニアは踊る様に
サラセニア
「ビリビリ!!ボボボボーイ!!
ンフフッ面倒な炎ですねぇ!!!!」
アキレイ
「悪いが!!喧嘩は昔から!!!
めっぽう強くてな!!」
サラセニア
「ンフフッ!!!!
私めは喧嘩が昔から!!
めっぽう弱くてですね!!!!
よく泣かされ!!ました!!!」
アキレイ
「じゃぁ!!今回も!!泣いてもらうか!!」
サラセニア
「言いましたでしょ?昔の話と!!!!」
サラセニア
「
アキレイ
「これは!!何のつもーー」
サラセニアが指を鳴らした瞬間
アキレイと共に消えてしまった。
ーー
アキレイ
「これは!!!何のつもりだ!!ん?
ここはどこだ...」
そう言ってアキレイはサラセニアの拳を払い
距離を取るとサラセニアは両手を天に向けて
大声で叫んだ。
サラセニア
「ようこそ!!!!
熔岩の満ちあふれる床に
逃げ惑う囚人を看守長達が執行する
さぁ、共に!!!祝いましょう!!!
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ワチュガナドゥッ!
ワチュガナドゥ!!ヘッ!!
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ワチュガナドゥッ!
ワチュガナドゥ!!ヘッ!!」
突然、歌い踊り出すサラセニアに
アキレイは眉を
アキレイ
「なんだコイツ...」
サラセニア
「ここがあなたの墓場となるのです!!
いや!!!!
アキレイ
「よく分からんが
ツバキを巻き込まなくて良さそうだ。
『
アキレイはサラセニアに向かって
熔岩の砲弾を次々と繰り出すと
サラセニアは
鮮やかに
サラセニア
「さすがは火炎の
並の
ですが...ここは私めの舞台!!!
主演はもちろん!!この私!!!
サラセニア•サッチェ•スニッチ!!
アキレイ•ダグラス•マーティンの
そうですねぇ...さしずめ...
"ミュージカル•
なんてのはどうでしょうか!!」
アキレイ
「勝手にやってろ!!!!」
サラセニア
「スパイラル!!!そしてスプラッタ!!!
金しか考えない猿がとある芸術家と出会い
6人の女と恋をするも
金で心を買おうとした猿はなんと!!!
最後は女に手足を奪われるのです!!!
ぁあ!!ステキなストーリー!!!!!
そして、ムーディ!!!」
アキレイ
「全く興味が湧かん。
そんなにベラベラ喋りたいなら
1人で話せ。もちろん地獄でな!!」
『
サラセニアの身体を火炎のロープが
次々と縛り上げて一気に燃え盛った。
サラセニア
「ぉおおおお!!!!!
なんて暖かな炎!!!!!!
まるで神の
アキレイ
「中級
分かっている。
だが!!!メインはこっちだ!!!!」
『
燃え盛る巨大な矢を身動きの取れない
サラセニアに向かって放った。
サラセニア
「流石にコレは!!!!
ビリビリ...ボボボボーイ!!」
サラセニアは力ずくで
火炎のロープを引きちぎった。
アキレイ
「もう遅い!!!」
火炎の矢がサラセニアに到達するも
矢の勢いが止まった。
アキレイ
「何!?受け止めた!?」
サラセニア
「グッ」
サラセニアは両手で矢を握り
後ろへと矢を受け流した。
サラセニア
「グォォォォ!!!!!!!!!!!!!!」
アキレイ
「俺の炎熱系高等
しかしサラセニアの両手は火傷を負い黒くひび割れていた。
「はぁ...はぁ...はぁ...流石...
火炎の
解放もせず同系統の
ツバキやクーワを
その攻撃範囲と無限に上がる温度は凄まじい。」
アキレイ
「分かっているなら降参しろ。
お前じゃ俺には勝てん。」
サラセニアは不敵に
サラセニアに
「ンフフフフッ!!!!
聞いていましたか?
今、私めは
あなた方の狭い
ここはどこですか!!??
そう!!ラミオラス帝国!!!
私はラミオラス帝国 冥王軍副団長!!
そして!!冥王兵器軍ヒドラ所長!!!!
アキレイ
「俺はまだ解放していない。
その調子では解放したら相手にもならんな。」
サラセニア
「ンフフフフッ
そう焦らずに...あなたと会う事は
神のお導き!!!!!!
私めは常に開発した複数の兵器を持ち歩いています。
なぜなら!!
私めは冥王兵器軍ヒドラ所長ですからね!!
今日はその中でも
取っておきの子を見せましょう!!」
アキレイ
「させるかぁあ!!!!」
「ンノンノンノンノンノーン!!
ちなみにまだ役者は
アキレイ
「なんだと!?」
サラセニア
「さぁ!!!満を辞して登場!!!
この舞台の6人のヒロイン!!!!!!
特とご覧あれぇえ!!!!!!!!」
アキレイ
「何をする気だ!!!」
サラセニア
『
サラセニアは内ポケットから
長細い
6個の黒いカプセルを上に放り投げた。
そして
1メートルほどの大きさの
カプセルを突き破り
機械音を鳴らしながら飛び出した。
更にサラセニアが
隊列を組みアキレイの前に立ちはだかった。
サラセニア
「ンフフフフッ
私めが改良した特別な
可愛いでしょう?」
アキレイ
「フンッ。小さくなっただけだ。
小型にすれば精度は落ちる!!!」
『
灼熱の無数の針が
襲い掛かる。
サラセニア
「なんと、哀れな...
コレがあのナーベルク帝国を
やりなさい...
「ギギガガギギガガ」
アキレイ
「何!?」
サラセニアはクイッと
サラセニア
『
『ギッギギギガギッギ』
アキレイ
「かこまれた!!?」
ドドドドドドドッと
一斉射撃の銃声が鳴り響いた。
アキレイ
「ただの銃弾なら効かん!!!!」
アキレイは全身を燃え上がらせ
弾丸を弾こうとした。
アキレイ
「ウォォオ!!!!!!
グッ!!!なんだこの威力!!
まさか!!!!!!!
グッッグァアァァア!!!!!!」
その場で
サラセニアは
バッと両手を広げた。
サラセニア
「お楽しみは!!ここからですよぉー!!
サラセニアが指を鳴らすと
そして、サラセニアにスポットライトが当たると
明るく歌い踊り出した。
サラセニア
「準備はいーですか?ハイッ
右手は上へ!!左手は腰に!
足を高く上げてステップ♪ハイッ
ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪
ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ハイッ
ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪
ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ハイッ
楽しく♪踊ろう!この世界は
地獄さ♪でもいいさ♪殺しちゃえばー♪
そうさ!!燃やしてしまえばいーのさ!
僕の魔法で君をハチのスにしてあげる!!
マシュマロもチョコレートも
みんな燃やしてあげるのさ!!
ぁあ!!なんて悲劇!!
可哀想なサリーちゃん!!
お金しか持たない君には
この素晴らしさがわからないよねぇ!!!!
ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪
ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ハイッ
ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪
ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ハイッ」
するとアキレイがゆっくりと立ち上がった。
アキレイ
「下手くそな歌を聴いてる身にもなれ。
まっ、おかげで傷は全部塞げたがな。」
「ギガッギギガガ」
サラセニア
「おかしなこと言いますね。
むしろ、私めが待っていたのですよ。
早々に主役が欠けては
なんの面白味もないですからね?
アキレイ
「小さい
やはり、
俺の会社でそいつらを
じっくり見させてもらおう」
サラセニア
「ンフフフフッやれるものならやってみなさい。
ナーベルク帝国の科学力など
たかが知れていますよ。」
アキレイ
「今度はこっちから行かせてもらう!!!!」
サラセニア
「ンフフフッ
"ミュージカル•
ここに開演を宣言致します。
同時上演..."
お楽しみ下さい。
ビリビリボーイビリビリボーイ
ワチュガナドゥッ!ワチュガナドゥッ ヘッ!!」
アキレイ
「訳のわからん奴だ。
アキレイは自身の胸に手を当てて
力強く口上を唱えた。
すると、辺りのマグマや岩が燃え上がり
炎に包まれた。
アキレイ
『『天輪 •
絶えず揺らめく
『『
サラセニア
「ンフフフッ...
ンフフフッッンフフフッッ!!!
ようやくこの手で
神よぉ!!!!!遂に!!遂に来ました!!
我が神に
このサラセニアが
マグマが
周囲を
サラセニアは
「ギギギガガガ!!!ギギギ」
サラセニア
『
アキレイ
『
アキレイは
小型ミサイルを撃ち込んでくる
強烈な
アキレイ
「消し飛べぇえええ!!!!!」
サラセニア
「ンフフフッ!!!まだまだまだまだまだぁ!!
そんなもので
終わらないですよぉぉお!!!!」
ステップを踏みながら
撃ち落とされても
リズム良く小型ミサイルを撃ち続けた。
アキレイ
「グッ!!!!」
サラセニア
「ほら!!踊りまーしょーー!!!
陽気に!!!楽しく!!!!
この世界はミュージカル!!!!!!」
アキレイ
「ふざけるなぁぁぁあ!!!!!」
サラセニア
「私は至って真剣ですよ?
芸術を理解出来ないのは
お金に溺れているからではないですか?
アキレイ
「何とでも言え!!」
『
16頭の巨大な火炎の
アキレイを囲うように壁を作り
ミサイルから身を守った。
そして、
サラセニアに向くとそれぞれの
赤く光りはじめ
アキレイ
「一気に片付ける!!」
『
サラセニア
「
16本もの
小型ミサイルを一瞬で
ドーーーーーンっと巨大な爆発が起きた。
アキレイ
「フンッ...やったか...」
「ギッギギッ ギッギギッ
ギッギギッ ギッギギッ」
サラセニア
『
アキレイ
「何!?」
縦に輪を作り大きな光の壁が展開されていた。
アキレイ
「グッ...なんて奴だ...」
煙が晴れるとそこには
ひび割れた
サラセニア
「ンフフフッどうですかー?
次々と踊る
そう簡単には破れませんよ。
私めの兵器のほとんどが
故に想定内ですよ。ンフフフッ」
アキレイ
「それがお前の
ということか...」
サラセニア
「ンノンノンノンノンノーン♪
声紋認証完了していないでしょぉーー?
どのみち説明しても
不届き者には理解出来ませんから
そうでしょ?
「ギギギッ」
アキレイ
「反応した...だと...」
サラセニア
「ンフフフッ
そうですねぇ。
学習する知能兵器の試作品とでもいいましょうか。」
アキレイ
「知能兵器...だと?」
サラセニア
「
共有することによりアップグレードされていきます。」
アキレイ
「まさか!!」
サラセニア
「我が軍が
放っているわけないでしょ?
情報こそ
全ては更なる高みの為
はたまた、それが世界の為
そしてそれが、我が神のおぼしめし!!!
愛なのです!!!!!!!」
アキレイ
「殺戮兵器が世界の為だと?
貴様の神はロクな神ではないな。」
サラセニア
「今、何と?」
アキレイ
「貴様の神は大馬鹿者だと言ってるんだ!!」
するとサラセニアの表情が一気に曇り
滲み出る怒りに声を震わせていた。
サラセニア
「邪神が故の
我が神を
許すまじ許すまじ許すまじ許すまじ
許すまじ許すまじ許すまじ許すまじ
許すまじ許すまじ許すまじ許すまじ」
アキレイ
「貴様ごと灰にしてくれる!!!」
『
アキレイがそう叫ぶと
赤黒く焼き焦げた
サラセニア
『
サラセニアは
バキッとへし折ると
赤く輝き出した。
「ギギギッギギギッガガガガガ!!!!」
すると
一斉に襲いかかってきた。
アキレイは6体の
バラバラの攻撃を全て
斬り付けられる度に
燃え上がるが
すぐさま冷却しミサイルや銃弾の嵐で
反撃してきた。
アキレイ
「グッ!!!なんだコイツら!!!!」
「ギギッギガガガガガ」
サラセニア
「許すまじアキレイ
我が神を侮辱したこと後悔するがいい!!」
アキレイ
「グッ!!さっきから
神だの!!天敵だのと!!言ってるが!!
俺には関係ないことだ!!!!」
サラセニア
「ンフフフ...そうですか...
私はずっと会いたかったんですがねぇ...」
アキレイ
「一体何のことだ!!!!!」
サラセニア
「私が知らないとでも?」
アキレイ
「グッ...邪魔だ!!
『
「ギギギ!!!」
アキレイは
その先から圧縮された細長い火炎が吹き出した。
そして、
「ガガッガガ...ガガ...ガ」
すると
シューッと煙を上げて動かなくなった。
サラセニア
「ほぅ...」
アキレイ
「グッ!!段々と動きが速くなっていくのは
勘違いじゃないみたいだな!!!」
「ギギガガ!!!ギギガガ!!」
サラセニア
「1体、されど1体です。
神を侮辱し
私めの可愛い
「ギギガガギギ」
サラセニア
「死になさい」
アキレイ
「何をする気だ!!!」
サラセニア
「ンフフフッ...哀れな男ですね。
まさか、忘れているわけじゃないでしょう?」
アキレイ
「させるかァァァア!!!!」
『
サラセニア
「同じ事!!!!」
防御陣形を展開しサラセニアを守った。
アキレイ
「チッ!!だったら直接斬るまでだ!!」
アキレイはサラセニアに向かって
アキレイ
「燃えろ!!!!!!」
サラセニア
「フンッ!!!」
アキレイ
「何!?
サラセニアは
「ギギガガ...ガガッ」
ボンッと、爆発し砕け散る
アキレイはその爆発の中
サラセニア
「甘いですよ。」
サラセニアは
真横から叩き軌道をずらすと
アキレイの顔を渾身の力で殴った。
サラセニア
「ビリビリ...ボーーーーーイ!!!!」
アキレイ
「ウグッ!!!!」
アキレイは足を開いて踏ん張ると
サラセニアのこめかみを殴った。
サラセニア
「ガッ!!!
グッ!!今ですよ!!」
「ギギ!!!!!」
すかさず4体の
ミサイルを撃つも
アキレイは全て叩き落とした。
アキレイ
「行かせるかぁ!!!!!」
サラセニア
「ガッハッ」
アキレイ
「ウォオオオ!!!!」
サラセニア
「ンフフフ!!!!」
「ギギガガ!!!!」
アキレイ
「サラセニアァァァア!!!!」
サラセニア
「ンフフフ!!アキレイ!!!」
アキレイは地面に
マグマを大爆発させると
吹き出したマグマを操りサラセニアへと向けた。
サラセニア
「グッこれは厄介!!!!」
アキレイ
「火炎の
炎であるなら全ては俺の支配下
無論、ここ一帯の熔岩もそれは変わらない。」
サラセニア
「
サラセニアは次々と瞬間移動で
マグマを
アキレイ
「逃すか!!!!!」
『
「
蛇のように地を這う炎が
サラセニアを追尾した。
サラセニア
「マグマと炎の追尾ですか!!!
ンフフフッ!!!!面白いですねぇ!!
邪神にして
アキレイ
「余裕が無くなったのか?
顔が焦ってるぞ?」
サラセニア
「ンフフフッまさか!!」
「ギギギガガガガガ」
アキレイを次々と爆破していった。
アキレイ
「こざかしい機械め!!」
サラセニア
「忘れていませんよね?
私にはまだこれがあるってことンフフフ」
アキレイ
「何をだ!!!!」
『『
機械音
ーー
ーーー
ーーー起動しますーーー
サラセニア
『
アキレイ
「これは...」
灰色の炎が辺り一面を覆うと
サラセニアの身体に
アキレイ
「
サラセニア
「ンフフフッ
ざわめきが心地よい旋律を奏でます。
そして、今一度、思い出して下さい。
懐かしいでしょ?ンフフフッ」
アキレイ
「何のことだか!!!!!!
全て
サラセニア
「ンフフフッ!!!
喰らい尽くしなさい!!!」
『
サラセニアは巨大な灰色の玉を作り出し
地面すれすれを勢いよく
アキレイに向かって走らせた。
すると、アキレイは
サラセニアに追わせつつマグマを操り
サラセニア
「ンフフフ。弾けなさい
サラセニアが指を鳴らすと
ユラユラと灰色の炎が
徐々にマグマを喰らい尽くした。
アキレイ
「マグマを燃やしただと!!??
ありえん......900度の高温だぞ...
高温になるにつれて明るくなっていく炎が
灰色のはずがない...まさか!!炎ではない...
これは......」
その時、アキレイは心の内側から
煮えたぎる怒りが込み上げてきた。
サラセニア
「ンフフフッ。
思い出しましたかー??アキレイ??」
アキレイ
「貴様...」
サラセニア
「言ったでしょ?
情報こそ至高!!!!!
私めは観ていましたよ?
反吐が出るほど
ずっと...ずっーーーーっとね。」
アキレイ
「貴様ァァァア!!!!!!」
サラセニア
「そう!!!!彼を通してね。
名前は...確か...そう!!!」
サラセニア
「ワンダビー•パニーラ」
アキレイ
「サラセニアァァァア!!!!!!」
アキレイ
「ォォォォオオオ!!!!!!」
サラセニアとアキレイ。
アキレイは滲み出る怒りが更に燃え上がり
サラセニアが繰り出す灰色の蟲と
それを見たサラセニアは
カプセルの中へと戻すと
浮かべていた。
サラセニア
「ンフフフッ!!
これ以上、可愛い
壊されるわけには行きませんからねぇ
それに...あなたが思うよりも
ずーっと貴重な兵器ですから。
そのかわりと言っては何ですが...
これを...お見せしましょう。
その奇跡を!!
『
灰色の蟲が何箇所にも集まると
人の腕ほどのムカデへと変化した。
アキレイ
「消し飛べぇえ!!!!」
サラセニア
「おっと。
ンフフフッッ!!!やってみなさい!!!」
無数の黒いムカデがアキレイへ向かって
ザワザワと突撃して来た。
アキレイ
「
炎さえも燃やし尽くす。
それに...忘れたわけではあるまい!!!!」
アキレイはマグマを操りムカデを呑み込んだ。
そして、マグマを足場にサラセニアへと近づいていく。
サラセニア
「ンフフフ!!!
マグマ如き熱量など!!!
この
無意味ですよ!!!!」
アキレイ
「グッ!!何!?」
マグマの中からムカデが
続々と空中へと飛び出してきた。
アキレイ
「燃えろ!!!」
アキレイは
ムカデ達を斬りつけた。
しかし、ガキンッと弾かれてしまった。
アキレイ
「何だと!?」
アキレイは更に斬りつけたが
またもや弾かれてしまった。
アキレイ
「硬い...。」
サラセニア
「ンフフフッ!!!!
やはり斬られなければ
燃えることはないみたいですね!!
まっ、先ほどから見ていれば分かりますが。」
しかしアキレイは襲いかかるムカデを
高速の
アキレイ
「ォォォォオオオ!!!」
サラセニア
「ンフフフッ
量より質ですよ。
まぁ、質と言ってもあなたからすると
量も多いでしょうが。ンフフフッッ!!」
((グッ!!あまりにも数が多すぎて
サラセニアまで攻撃をする余裕がない。
それにこのムカデ...
斬り裂けぬほどに硬い表皮で覆われている。
だが先程の蟲と比べれば
全てを喰らい尽くすわけでは無さそうだ...。
かと言って噛まれるわけにもいかん!!))
アキレイ
「ォォォォオオオ!!!」
サラセニア
「ンフフフッ...少々、力技だが素晴らしい
流石は火炎の
なんと、
我が神の
アキレイ
「グッ!!!数が多い!!!」
アキレイがムカデを高速で弾いてるのをよそに
サラセニアはその
「グッッ!!グッァッ!!
ガッ!!ダリャッ!!」
サラセニア
「アゥ!!ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ワチュガナドゥッ!
ワチュガナドゥ!!ヘッ!!
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ワチュガナドゥッ!
ワチュガナドゥ!!ヘッ!!」
アキレイ
「グッ!!このままではラチがあかん!!!」
『
「ォォォォオオオ!!!」
火炎の斬撃が次々と繰り出され
ムカデを一気に遠くまで吹き飛ばした。
アキレイ
「貴様も吹っ飛べぇ!!!!!!!」
アキレイは斬撃を飛ばしながら
サラセニアに迫っていった。
サラセニア
「脳筋とは正にこの事。
札束で頬をハタいてあげたいですねぇ。
ねぇ?
アキレイ
「現金など持たん!!!!!
リナリアが俺に現金を持たせると思うのか!!」
サラセニア
「ということはカードですか。
ンフフフッ
そこは気が合いそうですねぇ!!
アキレイ
「壁だと!?」
ムカデが集まり
巨大な壁がアキレイの目の前に現れた。
アキレイ
「邪魔だぁあ!!!!!!」
アキレイは空中を爆風に乗り進みながら
炎の斬撃を次々と撃ち込んでいった。
サラセニア
「
倒れなさい。
アキレイ
「グッ!!!」
サラセニアが手を叩くとそのままゆっくり
しなりながらアキレイを包む様に倒れた。
サラセニア
「やっと食事の時間ですねぇ!!!
喰いつくしなさい!!!!!」
『
アキレイ
「なんだと!?」
アキレイは
閉じ込められてしまった。
そして、その中は完全なる闇だった。
アキレイ
「...何も見えん。
ボッと炎を灯すと
無数に光を反射し赤く輝いていた。
アキレイ
「気持ちが悪いな。」
サラセニア
「さぁ、ディナータイムです!
ガサガサと
一斉に襲いかかってきた。
アキレイ
「あまり俺をナメるなよ。」
『
火炎の壁がアキレイを囲う様に
次々とムカデが熱風で吹き飛んでいく。
すると、サラセニアの声だけが壁の中で
突然大きく聞こえてきた。
サラセニア
「まだまだこれからですよぉ!!!!
あなたはここで死ぬのです!!!
やはり!!こんなに心躍るのなら
ナーギィクントージャを
正解でしたねぇ!!!ンフフフッッ!!!」
アキレイ
「この神経を
サラセニア
「ンフフフッ!!!!
聞こえていまーすかー!??
聞こえますかー!?!?」
アキレイ
「黙れ!!!!」
サラセニア
「ンフフフッ
そう言えば懐かしいですねぇ
お覚えていますか?」
アキレイ
「黙れと言っている!!!!」
サラセニア
「ンフフフッ!!
私めは知っているのです。
全て!!!全て!!!
知っていますよ!!!!!!
命がけの出会い!!!
懸命な治療!!!!!
穏やかな夜!!!
美しい空!!!!!!!!!!
そして...唐突の別れ...
別れ!!!別れぇえええええい!!!
別れれれれれれれれれれレーェイ!!
ンフフフッ!!!
反吐が出るほどファンタッスティック!!!
夢を見る様なロマンス&ブルース!!!
なんと!!!悲劇なボンボヤージュ!!!
まさに愛!!!!そこには確かな!!
愛がありました!!!!!!!」
アキレイ
「貴様だけは!!!!!
絶対に許さん!!!!!
許すはずがない!!!!!!
サラセニアァァァア!!!!!
燃え盛れ!!!
アキレイがそう叫ぶと
メラメラと温度を上げていく。
その業火の中で
アキレイは数年前の記憶を思い出していた。
アキレイ
「どうした??」
ワンダビー
「空、、、綺麗、、でした。」
アキレイ
「綺麗、、だった、、な。」
ワンダビー
「新し、、い、、
一緒に、、見に、、、行きたい、、です。」
アキレイ
「もちろんだ!!!
一緒に見に行こう!!!!!」
ワンダビー
「はい、、約束です。」
アキレイ
「約束だ、、」
ワンダビー
「アキレイ様、、、お願いが、、あります。」
アキレイ
「なんだ?」
ワンダビー
「もう一度、、、抱きしめて、、、くれますか?」
アキレイ
「ぁあ、、」
ワンダビー
「あった、、かい、、なぁ
アキ、、レイ、、さ、、ま、、」
アキレイ
「おい、、おい!!!!
ワンダビー!!!ワンダビー!!!!
一緒に、、空を見に行くんだろ!!??
一緒に、、、、空、、、を、、」
そして現在
「グッッッ
グァァァア!!!!!!!!!!」
「ンフフフッ!!!もっと!!!もっと!!!
邪神の断末魔を響かせ!!
フォルテ!!!フォルテッ!!!
フォルテッシモ!!!!!!
フォルフォルフォルフォルテッシモ!!
アンダンテ!!!アンダンテ!!
クレッシェンドォォオ!!!!
クレクレクレクレクレッシェンドォォオ!!
フゥーーーーーー。うるさいですね。」
そう言って
音声を切ったサラセニアは
空中を人差し指でタッチすると
壁の中の映像がブォンと浮かび上がった。
その脇には心拍数や体温などと言ったバイタルが
表示されており、アキレイを観察していた。
サラセニア
「あの中は500℃ですか...
まぁ想定内ですねぇ。
アキレイはどうでしょうか。
フムフム。体温上昇してますねぇ。
これだけの炎の中でたったこれしきの上昇率。
36.7℃やはり火炎の
心拍数は...128か...血中酸素濃度80%少し低い。
食事が終わるまで暇ですねぇー。
暇ですねぇ。歌いましょうか!!
踊りましょうか!!!」
サラセニアは華麗にステップを踏んで
歌い踊り始めた。
サラセニア
「グリッター♪グリッター♪
輝くお日様♪
飛んでけ跳ねてけ
自由に羽ばたく翼を広げて
隣の町から海をも越えたら
さぁ!!!お次は天国さぁ!!
神をも恐れぬ少年はいく
自由をその手にどこまでもいく
我こそ神だと言わんばかりに
グリッター♪グリッター♪
輝くお日様♪
飛んでけ跳ねてけ
その身を焦がしてどこまでもいく
翼を溶かしてどこまでもいく
その身を置き去りどこまでもいく
グリッター♪グリッター♪
輝くお日様♪ 輝くお日様♪...ヘイ!!!」
ふと、サラセニアはモニターをみた。
ピピピピピピーーーっと警報が鳴っていた。
サラセニア
「何ごとですか!!!!
これは!!!!
気温...上昇......600...700....800...900!!!
まさか...これでは!!奴自身も持たない!!
まだ、、上がるのですか!!!!!」
1000!!!!!!なっ、、2000℃!!?
有り得ない!!!有り得ーーーー」
ドーンッと轟音が鳴り響く。
全て溶け
サラセニア
「何です...と...」
そして、巨大な火柱が天井を
その下にサラセニアを睨みつける
ボロボロになったアキレイの姿があった。
アキレイ
「貴様だけは...許さん」
サラセニアはとっさに手を前に出して叫んだ。
サラセニア
『
弾丸の様にサラセニアの両手の指から
アキレイに向かって蟲が発射された。
サラセニア
「アイヤイヤイヤイヤイヤイヤーーーッ
何!!?!?」
しかし、弾丸はアキレイに届く前に燃え尽きてしまった。
アキレイ
「そんな...蟲ケラなんて効かん...」
ゆっくりと近づいていくアキレイの足元は
ジワジワと溶けていた。
サラセニア
『
『
『
次々と技を繰り出すサラセニア。
だが、やはりアキレイには届かなかった。
アキレイ
「無駄だ。
貴様を殺す準備は整っている。」
更に燃え上がるアキレイの姿は
圧倒的な
アキレイ
『
サラセニア
「グッ!!また光線ですか!!!!
こんなもの!!!!!」
『
圧縮された炎の光線が
黒く巨大な虫の盾と衝突した。
サラセニア
「この威力...先ほどよりも...!!!
ビリビリ...ボボボボボボボーイ!!
グッ...押し負け...」
アキレイ
「無駄だと...言っている!!!!」
サラセニア
「ん!!コレは!!燃えッ!!!
ギャァァア!!!!!!!!!!」
光線は盾を貫通し
サラセニアの肩を
サラセニア
「ガハッッ!!!!
ウグッ
いや、これが...神の
アキレイ...
ンフフフッ!!!ンフフフッッ!!!!
まだ私めにはこれがある事を忘れていませんか!?
我々
アキレイ
「真の...
サラセニア
「特と!!!ご覧あれ!!!!!
我が神の
神よぉ!!!!!
我が身体に慈愛と尊厳をもたらしたまえ!!!!
『
機械音
ーー
ーーー
ーーー起動しますーーー
アキレイ
「させるか!!!!!」
アキレイは更に燃え上がると
空気中の水分が蒸発しマグマさえも干上がった。
サラセニア
『
アキレイ
『
猛烈な
アキレイの身体は紅蓮の炎に包まれ
次々と吹き荒れる熱風で岩やマグマが蒸発していく。
そして、
巨大な
アキレイはその中に飲み込まれていった。
一方、
灰色の竜巻きが巻き起こっていた。
サラセニア
「幼虫から
そして!!!
サラセニア!!オン!!ステージ!!!!!!」
サラセニアがそう叫ぶと
花が咲く様に竜巻きが割れ
その中からサラセニアが
竜巻きが割れたと同時に骨の残骸が
アキレイ
「これが真の
服も変わり触覚も...羽も生えただと...
まさか...これが鬼人化か!?」
サラセニア
「ンノンノンノンノンノーン!!
私めは只今より王となり頂点となる。
まさに私めに相応しい姿!!!
そう!!
そして!!!!舞台は終幕です。」
アキレイ
「ふざけるな。言っただろ。
貴様を殺す準備は整ったと!!!
ウォォォォオ!!!!!!!!!」
燃え盛る
次々とサラセニアに襲い掛かった。
サラセニア
「これが
まさに
ガサゴソと足場に広がる骨の山から
5メートルほどの巨大な虫たちが出現した。
アキレイ
「
なっ!?燃えないだと!?」
サラセニア
「ンフフフッッンフフフッッ!!
先ほど、
閉じ込めた際にデータは採らせて頂きましたよ?
アキレイ
「なんだと!?
サラセニア
「ンフフフッッ。
私めの
相手のデータに基づき具象化するのです。
よって!!!
その炎の抗体を作らさせてもらいました。
故に!!!!!
その炎には耐性があるのですよ!!
さぁ!!!やるのです!!!」
アキレイ
「
掻き消えろ!!!」
『
連なる炎の塊が八頭の
一気に吐き出された。
サラセニア
「ンフフフ!!!まだまだまだまだ!!!」
巨大な虫は火炎の玉を
真っ直ぐアキレイの元へと向かっていった。
アキレイ
「押し切る!!!!
ウォォォォオ!!!!!!!」
アキレイは
火炎の衝撃で押しのけて行った。
アキレイ
「無限に上がり続ける温度に
お前が焼き尽くされるのが先か
どちらか一つ!!!!!
消えろ!!サラセニア!!!!」
サラセニア
「グッ!!!なんて炎!!!!
このままでは本当に
焼き尽くされてしまいますね!!!」
アキレイ
『
サラセニア
「ウグッ!!火炎放射か!!!
どの技も通常時より遥かに威力が増している!!
サラセニアが叫ぶと
巨大な虫がゴロゴロと転がり
サラセニアに覆いかぶさった。
アキレイ
「なるほど...今、防いだな?
防いだという事は
貴様は完璧な抗体など手にしていない!!
このまま畳み掛ける!!!!」
アキレイは4体の虫に1頭ずつの火炎を浴びせ
残りを全てサラセニアを守る虫に向けた。
サラセニア
「アガッ...なんて熱量!!!
酸素が...蒸発していく!!!!
ビリビリ...ボボボボーーーイ!!!!」
アキレイ
「虫が丸まって逃げただと!?
グッ!!!待て!!!サラセッッ!!
なん...だと?」
この時、アキレイは自身の目を疑った。
何故なら、
侵入してくる者がいたからだ。
アキレイ
「俺だと!?」
サラセニア
「ンフフフッッンフフフッッ
言ったでしょう?
データは採らせてもらいましたと。
容姿も骨格も再現度は忠実
でも、
私めの美意識に反するので変えさせて頂きました。
それにややこしいですからね!
同じ声が反響するのは!!ンフフフッッ」
アキレイ
「ふざけるな!!!!
俺はそんな訳のわからん顔も
髪もしていない!!」
サラセニア
「この芸術的フォルムを
常人たるあなたには理解できないでしょう!!
見せてやりなさい!!!」
『
「ウォォォォオ!!!!!!」
アキレイ
「何!?...この
まさか!!!!!!ありえん!!!
させるかぁああ!!!!!!!」
アキレイは一頭の
サラセニア
「させませんよ。」
アキレイ
「グッ!!!サラセニアァァァア!!!」
サラセニア自身も
アキレイに殴りかかった。
アキレイ
「ガッハ!!!
見た目に反して力が増したかサラセニア!!
だが
火炎の
サラセニアに斬りつけようとしたその瞬間
『
アキレイ
「何!?」
サラセニア
「アガッ!!」
突如、ドーーーーンッと
アキレイ
「ありえん...
この
サラセニア
「ンフフフッッ
何を驚いているのですか?
何度も言わせないで下さい。
私めの
相手のデータに基づき具象化するのです。
もちろん
例外なわけないでしょー?」
アキレイ
「こんな事が...あるのか...
「貴様はここで吹っ飛べ。千刃花」
『
アキレイ
「グッ!!まずい!!!!!」
『
アキレイは16壁の炎で防いだ。
サラセニア
「私達もいますよ?
防壁の裏側に回り込まれたアキレイは
巨大な5匹の虫と空を飛ぶサラセニアに挟まれた。
サラセニア
「引きずり出します!!!」
突入してくるサラセニアと巨大な虫たち。
徐々に
サラセニアは顔を
アキレイに襲い掛かった。
「サラセニア!!!こっちは任せろ!!」
サラセニア
「生意気...ですよ!!アキレイの分際で!!」
アキレイ
「グッ!!!ややこしい!!!」
サラセニア
「アイヤイヤイヤイヤイヤイヤー!!!!」
アキレイ
「クソッッ!!邪魔だぁ!!虫ケラ共ォオ!!」
『
サラセニア
「また飛ぶ炎の斬撃ですか!!」
『
アキレイ
「偽物の炎にこの防壁は破れん!!
燃え盛れ!!
八つに分裂した炎の斬撃は
サラセニアと虫たちに直撃し
16壁も立ちはだかる防壁は更に燃え上がった。
サラセニア
「ガハッ!!!」
「もらったぁああ!!」
アキレイ
「何!?グァァァア!!!!」
アキレイの
アキレイの腕を
アキレイ
「ガッッッ」
サラセニア
「喰らい尽くしなさい!!
これが最後の
アキレイ
「させる...か!!アガッッッ!!」
その隙を見逃さなかった虫たちは
アキレイに襲い掛かった。
アキレイ
「グッ!!
ウォォォォオ!!!
さばき...きれん!!!!!!」
アキレイは
サラセニア、
ギリギリの中で受けていた。
斬り裂かなければ燃焼できない
5匹の虫は硬い表皮で弾いていった。
「オラァ!!」
「アイヤァ!!!」
「ドォオァ!!!」
「ウラァ!!」
「アイヤアイヤァ!!!」
「オラァ!!!」
「ゴォッラ!!!!」
「ボボボーイ!!!!!」
「ウォォオ!!!」
「ンヌっ!!!!!」
「ソイヤッ!!!」
「オラオラオラッ!!!」
「アリャ!!!!」
「ホタッ!!!」
「ザダダダダ!!」
「ヌオオオオオオ!」
「ソイヤッサー!!」
「ドドドドォオ!!!」
「グッ!!」
「テイテイテイ!!!」
「テェゴオオオオシ!!!」
「ウラウラウラウラ!!!」
「ピーヤピーヤ!!!!!」
「テイヤァ!!!!!!」
「ギヤットォオオ!」
「ヲワタァアッ!!!」
「
サラセニア
「アキレェェエエエエイ!!!」
アキレイ
「ガハッ!!!!!!!」
「ウォォォォオ!!!!
『
アキレイ
「ガッッ!!ゴホッゴホッゴホッゴホッ!!」
アキレイの腹を撃ち抜くと
ドサッとアキレイは膝をついた。
アキレイ
「ガハッ!!まず...い」
サラセニア
「やりなさい!!」
サラセニアの言葉に呼応し
虫たちがアキレイに襲い掛かる。
アキレイ
「ウォォォォオ!!!!!!
舐めるなぁあ!!!!!!!!!」
『
「何!?」
アキレイは
燃え上がらせるとギリギリまで引き寄せて
五体の虫に直接斬撃を浴びせた。
すると、斬り付けられた虫たちは燃え上がり
次々と破裂していった。
サラセニア
「おのれぇええええ!!アキレイ!!!」
アキレイ
「ウグッ...
俺の斬撃を喰らって無事だと思うな!!
何が
笑わせるな!!!!!!
所詮は二番煎じの真似事!!
さぁ...来い!!サラセニア!!
お前ら全員!!!
すると、サラセニアはプスプスと
焼け焦げていく我が身を見て顔を
サラセニア
「グッ!!
我々もそろそろまずいですよ!!
一度、
離れます!!!!!」
「なんでだ!!このまま押し切る!!!」
サラセニア
「うるさいビリビリボーイ!!ですね!!」
「何をする!!!!」
サラセニアは
((はぁ...はぁ...はぁ...
解くわけには...いかない...が...
このまま中にいては俺も...燃え尽きてしまう...
まずい...
神の力に...対抗するとは...一体どんな兵器なんだ...
あまりにも強大過ぎる...))
ーーサラセニアサイドーー
アキレイの
攻防を繰り広げている一方で
息も絶え絶え話していた。
サラセニア
「グッ...流石にこのままではまずいですね...
すでに常人では...生きていけない温度です。
抗体が無ければ死んでしまうほどに強烈...
これほどまでに...
強大だとは予想外でした。
それに、
圧倒的にアキレイが有利です...
とにかく奴を引きずり出さねば...」
「俺が行く。お前は休んでいろ。」
サラセニア
「ンフフフッッ...聞いていましたか?
すでに
命がけなんですよ。
溶けて塞がってしまっています。
このままでは何をしようとも
まずいですねぇ。
手を打たなければ。」
「俺なら大丈夫だ。
サラセニア
「どんなに火炎が意味をなさなくても
酸素が無くなれば死にます。
酸素...。そうです!!
開ければ紅蓮地獄の空気を取り入れられますね。
少しはマシになるでしょう。」
「なら俺がいく。」
そう言って
サラセニア
「待ちなさい。そっちは
「そうか。ならば!!」
「そっちは行き止まりですよ。
モンティに頼んで開けてもらいますから
あなたはアキレイに集中するのです。」
「分かった。」
サラセニア
「...アキレイの方向音痴まで
取り込んでしまいましたか...
この
コピーしてしまうのが良くないですね。
次回は調整しましょう...」
「サラセニア...奴の
サラセニアは聞く耳を持たず
おもむろに
サラセニア
「あーー。聞こえますか?モンティ副所長?
ただちに開けなさい。
このままでは
壊れてーーーーあっ」
サラセニアの
するとすぐに勢い良く風が
吹き抜ける。
「なんだこの突風は!!!グッ!!」
更にバチバチと空気中に電気が走った。
サラセニア
「モンティがやってくれました。
一気に
これより
少々荒れますよ。」
「なんだと!?」
ーーアキレイサイドーー
アキレイは走馬灯の様に
少年ワンダビーとの過去を思い出していた。
その度に悔しさが滲み、拳が震える。
あの
アキレイ
「ワンダビー。
お前の無念は俺が今日、晴らす!!!
例えこの身が業火に呑まれようとも
サラセニアだけは!!!!
絶対に許さん!!!!!!!
俺に力を貸してくれ!!!!!!
奴らを倒す!!力を!!!!!!
俺に!!!!!!!!」
すると、
火炎が更に燃え盛りアキレイを包み込むと
アキレイはゆっくり立ち上がった。
アキレイ
「ぁあ。分かってる。
恩に着るぞ。
この命!!無駄にはせん!!!!!!!」
『
アキレイはそう叫ぶと
自身の傷を治癒の炎で癒し、一気に走り出した。
アキレイ
「行くぞ。
「来るぞ。」
サラセニア
「更に...
温度が上がりましたか...しかし!!
勝つのは私めです!!!
あの少年の様に喰らい尽くしてあげますよ!!
「燃え盛れ!!!
な...何!?!?!?
炎が吸収されていく!?」
サラセニア
「なんだ...これは...
全ての熱がアキレイに集まっていく...
これは一体...」
熱という熱がアキレイに集まっていく。
『
「何!?炎が!!!!!!」
サラセニア
「何をした...
何をしたのですか!!アキレイ!!」
「ハァーーーーーーーーーーー。」
アキレイ
「
一度も無かった。
だが、先のペチュニア との闘いで
はっきりと分かった。
貴様ら相手に加減など無用だとな。」
サラセニア
「これは......」
サラセニアは空中をタップし
データがボワンッと展開された。
データのメモリは赤く振り切り
警告音が
サラセニア
「こ、こ、この温度...まだ上がるのですか...」
「なんだ?どうした?」
サラセニア
「み、見たことが...ない!!!!
こんなもの!!!!!!
何なんだ!!!!!!!!!
この温度は何なんだ!!!!!!!!」
「見せてみろ!!!!」
そこにはこう書いてあった。
6000℃
サラセニア
「これはまさに...太陽」
「フン。抗体がある俺達には関係ない!!」
すると、
サラセニア
「やめなさい!!!!
その抗体はまだ作れていません!!
アキレイに近づいては!!!」
「ウォォォォオ!!!!!!!!
燃え盛れ!!!クレナーーーーー」
サラセニア
「...やはり」
アキレイ
「サラセニア。
最後に問おう。
何故、ナーギィクントージャを襲った。」
サラセニア
「
ンフフフッッ。
我が神の
アキレイ
「そんな下らない事で
村を!!無実の人々を!!
お前は襲ったのか!!」
サラセニア
「下らないと?
あなたには下らないかもしれない。
しかし!!!私めにはそれが絶対なのです!!
神話の時代!!創造神を殺す為に
他の神を率いて戦ったのは
紛れもなく
信仰するなどもっての他!!!!大罪です!!」
アキレイ
「...狂信者が。
それは...まやかしだ!!!!!」
サラセニア
「私めを...狂信者だと!?
ふざけるなぁあ!!!この悪党がぁあ!!
私めは立派な信徒!!!!!!!
それを!!!それをぉぉおお!!!!
許されない!!
許されない!!!
ゆるゆるゆるゆるゆるゆる許されない!!!」
アキレイ
「
他の神を率いてもいなければ
創造神を殺したわけでもない!!!!」
サラセニア
「嘘だぁ!!!!!!
それこそ騙されている!!!!
貴様は
アキレイ
「お前らラミオラスが利用している
創造神を殺した神々だ!!!」
サラセニア
「貴様の言葉など信じるはずもない!!
この異教徒が!!!!!!!!
狂信者が!!!!!!!
この大悪党が!!!!!!!!!
ふざけるなぁ!!ふざけるなぁ!!!
異教徒を殺して何が悪い!!!
全ての元凶は
私めは!!!
あの少年ワンダビーを教えから救ったまで!!
全ては
今日この日の為!!!!!!」
アキレイ
「黙れ!!!!!!!
お前が!!ワンダビーの名を!!!
汚い口から発するな!!
お前は!!あの子の未来を!!!!!
希望を!!!!!夢を!!奪った!!!!!
全てを奪ったんだ!!!!!!!」
サラセニア
「たかだか子供1人の命。
世界の破滅の元凶がぬけぬけと言いますねぇ!!
そんなに逢いたければ!!
この私が送ってあげますよ!!
ワンダビーとやらガキの所まで!!今すぐに!!
これで幕引きです!!!
「滅びろ!!!サラセニアァァァア!!!
アキレイは空中へと飛び上がり
自身の
100mを優に超える巨大な炎の
一気にサラセニアへと振り下ろした。
アキレイ
「ウォォォォオ!!!!!!!!!」
サラセニア
「なんだ...その炎は...
なんですか!!!!その炎は!!!
おのれぇええええ!!!!!!
アキレェェエエエエイ!!!」
アキレイ
『
斬り付けられた箇所から
ブワッと勢い良く火炎が吹き出し
肉体は更に更にと燃え上がる。
サラセニアは震える身体を抑えながら
最後の力を振り絞り立ち上がろうとしたが
それは叶わなかった。
サラセニア
「ガハッッッ」
焼き焦げた肉体は、もはや力さえ入らず
サラセニアは微笑みながら崩れ落ちていった。
アキレイ
「さらばだ。サラセニア」
((ワンダビー...遂にやった...ぞ...))
マグマも干上がり黒くひび割れていた。
((リナリ...ア...))
アキレイは
フラフラと
歩いていった。が
アキレイ
「ガハッッッ!!!!!
なん...だと!?」
赤いワニの口の様な大きな武具が
次々とアキレイの身体を挟んでいく。
アキレイ
「グッ!!アガッ!!ガハッッッ!!!
ク、
ウグッグァァァア!!!!!!!!!!!!!」
アキレイの
されるがまま喰らい尽くされた。
すると
コツン、コツン、コツンと
足音が響く。
そしてグシャッと
アキレイの血が飛び散った。
ー
総集篇
おまけ
映像を眺めながら
倒れていくサラセニアを見ていた。
「ほう。」
「決着...ですね
「決着...ねぇ。」
「どうかなさいましたか?」
「いや、何でもねーよ。
さて、次は...どれを観るか...」
サラセニアとアキレイの映像を再生したまま
指をクルクル回わすとすぐ脇に
これまでの闘いのサムネイルが録画別に出ていた。
「
空間の
それとも砂塵の
録り溜めてたポセドニア でもいんだがな...
あのオカマうっせーしなー。
おもしれーけどよ。」
「よくもまぁそんなに見て
飽きませんね。」
「フフッ。
生きるか死ぬかのやり取りは
いつ観たって楽しいじゃねぇか。」
「趣味の悪い方ですね。
では、あの方のはどうでしょうか?」
「ほぉ...。いいじゃねぇか。
次はあいつのを観るか。
ってかよ。お前も結局観たいんじゃねぇかよ。」
「ウフフ。
お会いできる日が楽しみですからね。」
「クックック。すぐに会えるさ。
...運命は止まらねぇんだからよ。」
(完)
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