総集篇 The Battle of Sarracenia

ここはサヤ刃術ジンジュツが誕生したと言われる

伝説の霊峰レイホウ 天空山テンクウザン

その上空に浮かぶは

天空寺テンクウジ総本山 原初の都ランサデーヴァ

カエデの間と呼ばれている

巨大な白い壁に沿うように

聖水が流れ落ち

そこには煉獄レンゴク 冥府大監獄ゲヘナプリズンの映像が

鮮明に映し出されていた。

そして、カエデの間には

神に最も近い男と言われている菩提ボダイ

その臣下沙双シャソウがいた。



沙双シャソウ

菩提ボダイ様。

まだ、いたのですか?」


菩提ボダイ

沙双シャソウか。

なぁに。面白くてなぁ。

見ろよ。鞘花ショウカ神滅適合者ラグナロクの戦いだ。

見ものだろ?」


沙双シャソウ

「あまり興味ありません。」


菩提ボダイ

「一視聴者として

楽しめばいいじゃねーか。

こっちは鞘花ショウカ同士だ」


菩提ボダイは指をクイッと動かすと

映像が切り替わった。


沙双シャソウ

「はぁ。

そんな事より仕事をして下さい。」


菩提ボダイ

「してるじゃねーか。

こうやって観るのも俺の仕事だ。

運命が噛み合う瞬間だからな。」


沙双シャソウ

「運命...ですか。

惹かれ合う神滅シヴァ鞘神サヤガミ

引き寄せ合う鞘花ショウカ鞘花ショウカ

血を血で洗うイクサ

千年ものアイダ 同じ事の繰り返し。

見てて飽きませんか?」


菩提ボダイ

「フフッ。別に飽きねーよ。

それぞれの正義を振りかざしてんだ。

浪漫ロマンじゃねーか。」


沙双シャソウ

「少し、肩入れし過ぎでは?」


菩提ボダイ

「相変わらず堅い女だな。

おっと。面白そうなのが始まるぜ。」



そう言って映像を指差すと

更に映像が切り替わり

アキレイとサラセニアが映し出された。


菩提ボダイ

「運命にアラガうのか

身を委ねるのか。それとも...」



作者 REN’sJackson

千刃花センジンカ帝国特務戦闘部隊テイコクトクムセントウブタイ〜ー

総集篇  The Battle ofバトル オブ Sarraceniaサラセニア



ーーアキレイサイドーー


煉獄レンゴク 冥府大監獄ゲヘナプリズン

右処刑場ゴラムにて


サラセニア

「会いたかったですよぉぉお!!!

アキレイ!!!!!!!!!!」


アキレイ

「俺には会いたい理由なんてないがな!!!」



サラセニアは腕を払った風圧で火炎を消すと

アキレイと凄まじい攻防を繰り広げていた。


アキレイ飽きるまで

「オラ!!!ドリャ!!ォォオ!!」


サラセニア飽きるまで

「アイヤ!!ボボボーイ!!ハイッ!!」



アキレイは燃え上がる拳を

サラセニアに叩きこんでいたが

サラセニアは踊る様にけていた。


サラセニア

「ビリビリ!!ボボボボーイ!!

ンフフッ面倒な炎ですねぇ!!!!」


アキレイ

「悪いが!!喧嘩は昔から!!!

めっぽう強くてな!!」


サラセニア

「ンフフッ!!!!

私めは喧嘩が昔から!!

めっぽう弱くてですね!!!!

よく泣かされ!!ました!!!」


アキレイ

「じゃぁ!!今回も!!泣いてもらうか!!」


サラセニア

「言いましたでしょ?昔の話と!!!!」


サラセニア

パチン指を鳴らす音


アキレイ

「これは!!何のつもーー」



サラセニアが指を鳴らした瞬間

アキレイと共に消えてしまった。



ーー左獄処刑場ソドムにてーー



アキレイ

「これは!!!何のつもりだ!!ん?

ここはどこだ...」



そう言ってアキレイはサラセニアの拳を払い

距離を取るとサラセニアは両手を天に向けて

大声で叫んだ。


サラセニア

「ようこそ!!!!

左獄処刑場ソドムへ!!!!

熔岩の満ちあふれる床に

逃げ惑う囚人を看守長達が執行する

右処刑場ゴラムと同じ処刑場です!!!

さぁ、共に!!!祝いましょう!!!

ビリビリボーイ、ビリビリボーイ

ビリビリボーイ、ビリビリボーイ

ビリビリボーイ、ビリビリボーイ

ワチュガナドゥッ!

ワチュガナドゥ!!ヘッ!!

ビリビリボーイ、ビリビリボーイ

ビリビリボーイ、ビリビリボーイ

ビリビリボーイ、ビリビリボーイ

ワチュガナドゥッ!

ワチュガナドゥ!!ヘッ!!」



突然、歌い踊り出すサラセニアに

アキレイは眉をヒソめていた。


アキレイ

「なんだコイツ...」


サラセニア

「ここがあなたの墓場となるのです!!

成金ナリキンのアキレイ!!!

いや!!!!クレナイ蛇神ヘビガミィィ!!」


アキレイ

「よく分からんが

ツバキを巻き込まなくて良さそうだ。

消炭ケシズミにしてくれる!!!!」

滅刃メツハ 二十ニジュウ土竜熔岩ドリュウヨウガン!!!』



アキレイはサラセニアに向かって

熔岩の砲弾を次々と繰り出すと

サラセニアは左獄処刑場ソドムを駆け抜け

鮮やかにけていく


サラセニア

「さすがは火炎の鞘花ショウカ...

並の炎熱エンネツ刃術ジンジュツではない!!

ですが...ここは私めの舞台!!!

主演はもちろん!!この私!!!

サラセニア•サッチェ•スニッチ!!andエーン

アキレイ•ダグラス•マーティンのWダブルキャスト!!

そうですねぇ...さしずめ...冥府大劇場ゲヘナブロードウェイ

"ミュージカル•超芸術家サリートッタン成金ナリキン燃者モウジャ"

なんてのはどうでしょうか!!」


アキレイ

「勝手にやってろ!!!!」


サラセニア

「スパイラル!!!そしてスプラッタ!!!

金しか考えない猿がとある芸術家と出会い

6人の女と恋をするも

金で心を買おうとした猿はなんと!!!

最後は女に手足を奪われるのです!!!

ぁあ!!ステキなストーリー!!!!!

そして、ムーディ!!!」


アキレイ

「全く興味が湧かん。

そんなにベラベラ喋りたいなら

1人で話せ。もちろん地獄でな!!」

剋刃ゴクハ 二十四ニジュウシ火達磨縛ヒダルマシバリ!!』



サラセニアの身体を火炎のロープが

次々と縛り上げて一気に燃え盛った。


サラセニア

「ぉおおおお!!!!!

なんて暖かな炎!!!!!!

まるで神の抱擁ハグ!!!!!」


アキレイ

「中級刃術ジンジュツでは効かないのは

分かっている。

だが!!!メインはこっちだ!!!!」

滅刃メツハ 四十シジュウ鬼火ノオニビノ殺弓コロシミ!!!』



燃え盛る巨大な矢を身動きの取れない

サラセニアに向かって放った。


サラセニア

「流石にコレは!!!!

ビリビリ...ボボボボーイ!!」



サラセニアは力ずくで

火炎のロープを引きちぎった。


アキレイ

「もう遅い!!!」



火炎の矢がサラセニアに到達するも

矢の勢いが止まった。


アキレイ

「何!?受け止めた!?」


サラセニア

「グッ」



サラセニアは両手で矢を握り

後ろへと矢を受け流した。


サラセニア

「グォォォォ!!!!!!!!!!!!!!」


アキレイ

「俺の炎熱系高等刃術ジンジュツを...」



しかしサラセニアの両手は火傷を負い黒くひび割れていた。


サラセニア息絶え絶えに

「はぁ...はぁ...はぁ...流石...

千刃花一センジンカイチの攻撃力を誇る

火炎の鞘花ショウカですね。

解放もせず同系統の刃術ジンジュツでこの威力

ツバキやクーワをシノぐ天井知らずの攻撃力

その攻撃範囲と無限に上がる温度は凄まじい。」


アキレイ

「分かっているなら降参しろ。

お前じゃ俺には勝てん。」



サラセニアは不敵にワラっていた。


サラセニアに

「ンフフフフッ!!!!

聞いていましたか?

今、私めは千刃花一センジンカイチと言ったのです。

あなた方の狭い了簡リョウケンの中での話し。

ここはどこですか!!??

そう!!ラミオラス帝国!!!

私はラミオラス帝国 冥王軍副団長!!

そして!!冥王兵器軍ヒドラ所長!!!!

千刃花センジンカなど取るに足り得ぬ存在ですよ。」


アキレイ

「俺はまだ解放していない。

その調子では解放したら相手にもならんな。」


サラセニア

「ンフフフフッ

そう焦らずに...あなたと会う事は

神のお導き!!!!!!

私めは常に開発した複数の兵器を持ち歩いています。

なぜなら!!

私めは冥王兵器軍ヒドラ所長ですからね!!

今日はその中でも

取っておきの子を見せましょう!!」


アキレイ

「させるかぁあ!!!!」


サラセニア  喰い気味に

「ンノンノンノンノンノーン!!

ちなみにまだ役者はソロっていませんよ?」


アキレイ

「なんだと!?」


サラセニア

「さぁ!!!満を辞して登場!!!

この舞台の6人のヒロイン!!!!!!

特とご覧あれぇえ!!!!!!!!」


アキレイ

「何をする気だ!!!」



サラセニア

KARE8カレハ過激団!!!』



サラセニアは内ポケットから

長細い指揮棒タクトを取り出し

6個の黒いカプセルを上に放り投げた。

そして指揮棒タクトを振るうと

1メートルほどの大きさのKARE8カレハ

カプセルを突き破り

機械音を鳴らしながら飛び出した。

更にサラセニアが指揮棒タクトを振るうと

隊列を組みアキレイの前に立ちはだかった。


サラセニア

「ンフフフフッ

私めが改良した特別なKARE8カレハです。

可愛いでしょう?」


アキレイ

「フンッ。小さくなっただけだ。

小型にすれば精度は落ちる!!!」

滅刃メツハ 三十七サンジュウナナ灼刺シャクシ蜂針ホウシン!!!』



灼熱の無数の針がKARE8カレハ過激団へと

襲い掛かる。


サラセニア

「なんと、哀れな...

コレがあのナーベルク帝国をべる

魔進マシン会社CEOの見識ですか...残念です。

やりなさい...COKARE8コカレハ!!」


COKARE8コカレハ

「ギギガガギギガガ」


アキレイ

「何!?」



サラセニアはクイッと指揮棒タクトを振ると

COKARE8コカレハ達は

刃術ジンジュツを旋回しけた。



サラセニア

陣列フォーメーション 天死二愛燦燦テンシニラブソング!!』


COKARE8コカレハ

『ギッギギギガギッギ』



アキレイ

「かこまれた!!?」



ドドドドドドドッとCOKARE8コカレハ達による

一斉射撃の銃声が鳴り響いた。


アキレイ

「ただの銃弾なら効かん!!!!」



アキレイは全身を燃え上がらせ

弾丸を弾こうとした。


アキレイ

「ウォォオ!!!!!!

グッ!!!なんだこの威力!!

まさか!!!!!!!

グッッグァアァァア!!!!!!」



怒涛ドトウの弾丸を受けたアキレイは

その場でヒザをついた。

サラセニアは指揮棒タクトをもう一度振り

COKARE8コカレハを自分に引き寄せると

バッと両手を広げた。


サラセニア

「お楽しみは!!ここからですよぉー!!

パチン指を鳴らす音 ショータイムッ!!」



サラセニアが指を鳴らすと

左獄処刑場ソドムの照明が暗転した。

そして、サラセニアにスポットライトが当たると

指揮棒タクトを振り回し

COKARE8コカレハと共に

明るく歌い踊り出した。


サラセニア

「準備はいーですか?ハイッ

右手は上へ!!左手は腰に!

足を高く上げてステップ♪ハイッ


ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪


ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ハイッ


ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪


ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ハイッ


楽しく♪踊ろう!この世界は

地獄さ♪でもいいさ♪殺しちゃえばー♪

そうさ!!燃やしてしまえばいーのさ!

僕の魔法で君をハチのスにしてあげる!!

マシュマロもチョコレートも

みんな燃やしてあげるのさ!!

ぁあ!!なんて悲劇!!

可哀想なサリーちゃん!!

お金しか持たない君には

この素晴らしさがわからないよねぇ!!!!


ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪


ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ハイッ


ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪


ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ハイッ」



するとアキレイがゆっくりと立ち上がった。


アキレイ

「下手くそな歌を聴いてる身にもなれ。

まっ、おかげで傷は全部塞げたがな。」


COKARE8コカレハ

「ギガッギギガガ」


サラセニア

「おかしなこと言いますね。

むしろ、私めが待っていたのですよ。

早々に主役が欠けては

なんの面白味もないですからね?

成金ナリキンのアキレイ?」


アキレイ

「小さいKARE8カレハに驚いただけだ。

やはり、KARE8カレハは興味深い。

俺の会社でそいつらを

じっくり見させてもらおう」


サラセニア

「ンフフフフッやれるものならやってみなさい。

ナーベルク帝国の科学力など

たかが知れていますよ。」


アキレイ

「今度はこっちから行かせてもらう!!!!」


サラセニア

「ンフフフッ

冥府大劇場ゲヘナブロードウェイ

"ミュージカル•超芸術家サリートッタン成金ナリキン燃者モウジャ"

ここに開演を宣言致します。

同時上演..."血塗チヌられた少女"も

お楽しみ下さい。

ビリビリボーイビリビリボーイ

ワチュガナドゥッ!ワチュガナドゥッ ヘッ!!」


アキレイ

「訳のわからん奴だ。

消炭ケシズミと化せ!!!!」



アキレイは自身の胸に手を当てて

力強く口上を唱えた。

すると、辺りのマグマや岩が燃え上がり

炎に包まれた。


アキレイ

『『天輪 •永久トコシエキバ成る心臓

絶えず揺らめく八岐ヤマタ灯篭トウロウ

メッせ•ホロボせ•クレナイ化せ!!』』

『『紅蓮グレン滅刃メツジン紅大蛇クレナイオロチ!!』』


サラセニア

「ンフフフッ...サヤの解放ですか...

ンフフフッッンフフフッッ!!!

ようやくこの手でホウムれる日が来ました!!

神よぉ!!!!!遂に!!遂に来ました!!

我が神に仇為アダナ

クレナイ蛇神ヘビガミィィ!!!!

このサラセニアが殴殺ブッコロして差し上げます故!!!

COKARE8コカレハ!!!!!!」



紅大蛇クレナイオロチの解放により

マグマが逆巻サカマ

周囲をみ込んでいく中

サラセニアは指揮棒タクトを振るうと

COKARE8コカレハが再び陣形フォーメーションを取った。


COKARE8コカレハ

「ギギギガガガ!!!ギギギ」


サラセニア

陣列フォーメーション!!死期シキ猪鼠獣大行進ハキューナマターッタ!!』 


アキレイ

炎蛇招来エンジャショウライ八岐ノヤマタノ咆哮ホウコウ!!!』



アキレイは真紅シンクの刀身を

小型ミサイルを撃ち込んでくる

COKARE8コカレハに向けると

紅大蛇クレナイオロチから八頭の炎蛇が召喚され

強烈な咆哮ホウコウを放った。


アキレイ

「消し飛べぇえええ!!!!!」


サラセニア

「ンフフフッ!!!まだまだまだまだまだぁ!!

そんなものでCOKARE8コカレハ大行進マーチング

終わらないですよぉぉお!!!!」



ステップを踏みながら

指揮棒タクトを振るうサラセニアは

撃ち落とされてもナオ

リズム良く小型ミサイルを撃ち続けた。



アキレイ

「グッ!!!!」


サラセニア

「ほら!!踊りまーしょーー!!!

陽気に!!!楽しく!!!!

この世界はミュージカル!!!!!!」


アキレイ

「ふざけるなぁぁぁあ!!!!!」


サラセニア

「私は至って真剣ですよ?

芸術を理解出来ないのは

お金に溺れているからではないですか?

成金ナリキンのアキレイ?」


アキレイ

「何とでも言え!!」

八岐ノヤマタノ双璧ソウヘキ!!』



16頭の巨大な火炎の大蛇オロチが召喚されると

アキレイを囲うように壁を作り

ミサイルから身を守った。

そして、八岐ノヤマタノ双璧ソウヘキ

サラセニアに向くとそれぞれの大蛇オロチの目が

赤く光りはじめ咆哮ホウコウを放った。


アキレイ

「一気に片付ける!!」

炎蛇大砲エンジャタイホウ八岐ノヤマタノ双撃ソウゲキ!!』


サラセニア

小癪コシャクな!!!!!!」



16本もの咆哮ホウコウ

小型ミサイルを一瞬で消炭ケシズミにすると

ドーーーーーンっと巨大な爆発が起きた。



アキレイ

「フンッ...やったか...」





COKARE8コカレハ

「ギッギギッ ギッギギッ 

ギッギギッ ギッギギッ」


サラセニア

防御陣形プロテクテーション不朽名作鉄板歌劇アイラヴィヤトゥモロ


アキレイ

「何!?」



COKARE8コカレハ

縦に輪を作り大きな光の壁が展開されていた。


アキレイ

「グッ...なんて奴だ...」



煙が晴れるとそこには

ひび割れた障壁ショウヘキ

COKARE8コカレハ達の姿があった。


サラセニア

「ンフフフッどうですかー?

次々と踊るCOKARE8コカレハ!!!のステップ!!

そう簡単には破れませんよ。

私めの兵器のほとんどが

鞘花ショウカを敵と想定して造られています。

故に想定内ですよ。ンフフフッ」


アキレイ

「それがお前の対鞘花タイショウカ特殊魔装トクシュマソウ兵器...

ということか...」


サラセニア

「ンノンノンノンノンノーン♪

声紋認証完了していないでしょぉーー?

対鞘花タイショウカ特殊魔装トクシュマソウ兵器ではないです。

どのみち説明しても成金ナリキンのアキレイ如き

不届き者には理解出来ませんから

丁寧テイネイに説明してやる必要もありません。

そうでしょ?COKARE8コカレハ?」


COKARE8コカレハ

「ギギギッ」


アキレイ

「反応した...だと...」


サラセニア

「ンフフフッ

COKARE8コカレハはただの鉄のカタマリではないですよ?

そうですねぇ。

学習する知能兵器の試作品とでもいいましょうか。」


アキレイ

「知能兵器...だと?」


サラセニア

KARE8カレハで学習した知識を

共有することによりアップグレードされていきます。」


アキレイ

「まさか!!」


サラセニア

「我が軍が闇雲ヤミクモKARE8カレハ

放っているわけないでしょ?

情報こそ至高シコウ!!!!!

全ては更なる高みの為

はたまた、それが世界の為

そしてそれが、我が神のおぼしめし!!!

愛なのです!!!!!!!」


アキレイ

「殺戮兵器が世界の為だと?

貴様の神はロクな神ではないな。」


サラセニア

「今、何と?」


アキレイ

「貴様の神は大馬鹿者だと言ってるんだ!!」



するとサラセニアの表情が一気に曇り

滲み出る怒りに声を震わせていた。


サラセニア

「邪神が故の蛇神ジャシン

我が神を愚弄グロウするとは...

許すまじ許すまじ許すまじ許すまじ

許すまじ許すまじ許すまじ許すまじ

許すまじ許すまじ許すまじ許すまじ」


アキレイ

「貴様ごと灰にしてくれる!!!」

焔彅ノ劒ホムラギノツルギ!!!』



アキレイがそう叫ぶと

紅大蛇クレナイオロチの刀身が

赤黒く焼き焦げた大剣クレイモアへと変化した。


サラセニア

自動陣形オートマティカ大愛狂宴ニ死スファントムザオペラ!!!』



サラセニアは指揮棒タクト

バキッとへし折るとCOKARE8コカレハ達の目が

赤く輝き出した。


COKARE8コカレハ

「ギギギッギギギッガガガガガ!!!!」



するとCOKARE8コカレハ達が

一斉に襲いかかってきた。

アキレイは6体のCOKARE8コカレハによる

バラバラの攻撃を全て焔彅ノ劒ホムラギノツルギでさばいていた。

斬り付けられる度にCOKARE8コカレハ

燃え上がるが

すぐさま冷却しミサイルや銃弾の嵐で

反撃してきた。


アキレイ

「グッ!!!なんだコイツら!!!!」


COKARE8コカレハ

「ギギッギガガガガガ」



サラセニア

「許すまじアキレイ

我が神を侮辱したこと後悔するがいい!!」


アキレイ

「グッ!!さっきから

神だの!!天敵だのと!!言ってるが!!

俺には関係ないことだ!!!!」


サラセニア

「ンフフフ...そうですか...

私はずっと会いたかったんですがねぇ...」


アキレイ

「一体何のことだ!!!!!」


サラセニア

「私が知らないとでも?」


アキレイ

「グッ...邪魔だ!!COKARE8コカレハ!!」

炎斬エンギ大蛇オロチ焔刈ホムラガリ!!』


COKARE8コカレハ

「ギギギ!!!」



アキレイはCOKARE8コカレハの一体に

焔彅ノ劒ホムラギノツルギヤイバの先端をコンッと当てると

その先から圧縮された細長い火炎が吹き出した。

そして、COKARE8コカレハツラヌいた。


COKARE8コカレハ

「ガガッガガ...ガガ...ガ」



するとCOKARE8コカレハの一体が

シューッと煙を上げて動かなくなった。


サラセニア

「ほぅ...」


アキレイ

「グッ!!段々と動きが速くなっていくのは

勘違いじゃないみたいだな!!!」


COKARE8コカレハ

「ギギガガ!!!ギギガガ!!」


サラセニア

「1体、されど1体です。

神を侮辱しアマツサ

私めの可愛いCOKARE8コカレハを破壊するとは」


COKARE8コカレハ

「ギギガガギギ」


サラセニア

「死になさい」


アキレイ

「何をする気だ!!!」


サラセニア

「ンフフフッ...哀れな男ですね。

成金ナリキンのアキレイ。

まさか、忘れているわけじゃないでしょう?」


アキレイ

「させるかァァァア!!!!」

炎蛇招来エンジャショウライ八岐ノヤマタノ咆哮ホウコウ


サラセニア

「同じ事!!!!」



COKARE8コカレハ

防御陣形を展開しサラセニアを守った。


アキレイ

「チッ!!だったら直接斬るまでだ!!」



アキレイはサラセニアに向かって

焔彅ノ劒ホムラギノツルギで斬り掛かった。


アキレイ

「燃えろ!!!!!!」


サラセニア

「フンッ!!!」


アキレイ

「何!?COKARE8コカレハで防いだ!?」



サラセニアはCOKARE8コカレハを掴み

タテ代わりにして攻撃を受け止めた。


COKARE8コカレハ

「ギギガガ...ガガッ」



ボンッと、爆発し砕け散るCOKARE8コカレハ

アキレイはその爆発の中

ヒルむこともなく更に斬り掛かった。


サラセニア

「甘いですよ。」



サラセニアは焔彅ノ劒ホムラギノツルギ

真横から叩き軌道をずらすと

アキレイの顔を渾身の力で殴った。


サラセニア

「ビリビリ...ボーーーーーイ!!!!」


アキレイ

「ウグッ!!!!」



アキレイは足を開いて踏ん張ると

焔彅ノ劒ホムラギノツルギツカ

サラセニアのこめかみを殴った。


サラセニア

「ガッ!!!

グッ!!今ですよ!!」


COKARE8コカレハ

「ギギ!!!!!」



すかさず4体のCOKARE8コカレハ

ミサイルを撃つも

アキレイは全て叩き落とした。


アキレイ

「行かせるかぁ!!!!!」


サラセニア

「ガッハッ」


アキレイ

「ウォオオオ!!!!」


サラセニア

「ンフフフ!!!!」


COKARE8コカレハ

「ギギガガ!!!!」


アキレイ

「サラセニアァァァア!!!!」


サラセニア

「ンフフフ!!アキレイ!!!」



アキレイは地面に焔彅ノ劒ホムラギノツルギを刺し

マグマを大爆発させると

吹き出したマグマを操りサラセニアへと向けた。


サラセニア

「グッこれは厄介!!!!」


アキレイ

「火炎の鞘花ショウカを舐めるな。

炎であるなら全ては俺の支配下

無論、ここ一帯の熔岩もそれは変わらない。」


サラセニア

パチン指を鳴らす音



サラセニアは次々と瞬間移動で

マグマをけていく


アキレイ

「逃すか!!!!!」

這炎蛇喰ハイエンダクライ!!』

紅大蛇クレナイオロチ!!サラセニアを追え!!!」



蛇のように地を這う炎が

サラセニアを追尾した。


サラセニア

「マグマと炎の追尾ですか!!!

ンフフフッ!!!!面白いですねぇ!!

邪神にして蛇神ジャシン!!!

成金ナリキンのアキレイ!!!」


アキレイ

「余裕が無くなったのか?

顔が焦ってるぞ?」


サラセニア

「ンフフフッまさか!!」


COKARE8コカレハ

「ギギギガガガガガ」



COKARE8コカレハはミサイルを放ち

アキレイを次々と爆破していった。


アキレイ

「こざかしい機械め!!」


サラセニア

「忘れていませんよね?

私にはまだこれがあるってことンフフフ」


アキレイ

「何をだ!!!!」


  サラセニア食い気味に

『『咲け•肉芽 ナノシード ブルーム!!』』



機械音

ーー声紋セイモン認証 完了ーー

ーーー対鞘花タイショウカ特殊魔装トクシュマソウ兵器ヘイキーーー

ーーー起動しますーーー


サラセニア

蔓延ハビコれ...弔蟲アハズーヤ• 天獄ヴェゼヴゥヴゥ



アキレイ

「これは...」



灰色の炎が辺り一面を覆うと

サラセニアの身体にマトわり付いた。


アキレイ

紅大蛇クレナイオロチの炎に勝る炎などない。」


サラセニア

「ンフフフッ

ざわめきが心地よい旋律を奏でます。

そして、今一度、思い出して下さい。

クレナイ蛇神ヘビガミィィ!!!

懐かしいでしょ?ンフフフッ」


アキレイ

「何のことだか!!!!!!

全て消炭ケシズミにしてくれる!!!」


サラセニア

「ンフフフッ!!!

喰らい尽くしなさい!!!」

一ノ蟲•喰玉アンデーレ



サラセニアは巨大な灰色の玉を作り出し

地面すれすれを勢いよく

アキレイに向かって走らせた。

すると、アキレイは這炎蛇喰ハイエンダクライ

サラセニアに追わせつつマグマを操り

一ノ蟲•喰玉アンデーレごと呑み込んだ。


サラセニア

「ンフフフ。弾けなさいパチン指を鳴らす音



サラセニアが指を鳴らすと

一ノ蟲•喰玉アンデーレは波の様に広がり

ユラユラと灰色の炎が

徐々にマグマを喰らい尽くした。


アキレイ

「マグマを燃やしただと!!??

ありえん......900度の高温だぞ...

高温になるにつれて明るくなっていく炎が

灰色のはずがない...まさか!!炎ではない...

これは......」



その時、アキレイは心の内側から

煮えたぎる怒りが込み上げてきた。


サラセニア

「ンフフフッ。

思い出しましたかー??アキレイ??」



アキレイ

「貴様...」



サラセニア

「言ったでしょ?

情報こそ至高!!!!!

私めは観ていましたよ?

反吐が出るほど

ずっと...ずっーーーーっとね。」



アキレイ

「貴様ァァァア!!!!!!」



サラセニア

「そう!!!!彼を通してね。

名前は...確か...そう!!!」





サラセニア

「ワンダビー•パニーラ」



アキレイ

「サラセニアァァァア!!!!!!」



アキレイ

「ォォォォオオオ!!!!!!」



左獄処刑場ソドムにて激戦を繰り広げる

サラセニアとアキレイ。

アキレイは滲み出る怒りが更に燃え上がり

サラセニアが繰り出す灰色の蟲と

COKARE8コカレハを次々と焼き払っていった。

それを見たサラセニアはCOKARE8コカレハ

カプセルの中へと戻すと不敵フテキな笑みを

浮かべていた。


サラセニア

「ンフフフッ!!

これ以上、可愛いCOKARE8コカレハ

壊されるわけには行きませんからねぇ

それに...あなたが思うよりも

ずーっと貴重な兵器ですから。

そのかわりと言っては何ですが...

これを...お見せしましょう。

弔蟲アハズーヤ 天獄ヴェゼヴゥヴゥが織り成す

福音ノフクインノ聖十二使蟲セイジュウニシチュウ!!

その奇跡を!!パチン指を鳴らす音!!」

ニノ蟲•鎧百足ヤコバアルフェイノォ!!』



灰色の蟲が何箇所にも集まると

人の腕ほどのムカデへと変化した。


アキレイ

「消し飛べぇえ!!!!」


サラセニア

「おっと。成金ナリキンのアキレイ

容易タヤスく燃えるとお思いか?

ンフフフッッ!!!やってみなさい!!!」



無数の黒いムカデがアキレイへ向かって

ザワザワと突撃して来た。


アキレイ

焔彅ノ劒ホムラギノツルギは絶対燃焼の大剣クレイモア

炎さえも燃やし尽くす。

それに...忘れたわけではあるまい!!!!」



アキレイはマグマを操りムカデを呑み込んだ。

そして、マグマを足場にサラセニアへと近づいていく。


サラセニア

「ンフフフ!!!

マグマ如き熱量など!!!

このニノ蟲•鎧百足ヤコバアルフェイノォの前では

無意味ですよ!!!!」


アキレイ

「グッ!!何!?」



マグマの中からムカデが

続々と空中へと飛び出してきた。


アキレイ

「燃えろ!!!」



アキレイは焔彅ノ劒ホムラギノツルギ

ムカデ達を斬りつけた。

しかし、ガキンッと弾かれてしまった。


アキレイ

「何だと!?」



アキレイは更に斬りつけたが

またもや弾かれてしまった。


アキレイ

「硬い...。」


サラセニア

「ンフフフッ!!!!

やはり斬られなければ

燃えることはないみたいですね!!

まっ、先ほどから見ていれば分かりますが。」



しかしアキレイは襲いかかるムカデを

高速の剣技ケンギで弾いていった。


アキレイ

「ォォォォオオオ!!!」


サラセニア

「ンフフフッ一ノ蟲•喰玉アンデーレが質より量なら

ニノ蟲•鎧百足ヤコバアルフェイノォ

量より質ですよ。

まぁ、質と言ってもあなたからすると

量も多いでしょうが。ンフフフッッ!!」


  アキレイ心の声

((グッ!!あまりにも数が多すぎて

サラセニアまで攻撃をする余裕がない。

それにこのムカデ...

斬り裂けぬほどに硬い表皮で覆われている。

だが先程の蟲と比べれば

全てを喰らい尽くすわけでは無さそうだ...。

かと言って噛まれるわけにもいかん!!))


アキレイ

「ォォォォオオオ!!!」


サラセニア

「ンフフフッ...少々、力技だが素晴らしい剣技ケンギ

流石は火炎の鞘花ショウカですねぇ

なんと、忌々イマイマしい邪神!!!!

我が神の大敵タイテキ!!!!」


アキレイ

「グッ!!!数が多い!!!」



アキレイがムカデを高速で弾いてるのをよそに

サラセニアはその剣撃ケンゲキの音をリズムに踊りだした。


アキレイ歌い終わるまで

「グッッ!!グッァッ!!

ガッ!!ダリャッ!!」


サラセニア

「アゥ!!ビリビリボーイ、ビリビリボーイ

ビリビリボーイ、ビリビリボーイ

ビリビリボーイ、ビリビリボーイ

ワチュガナドゥッ!

ワチュガナドゥ!!ヘッ!!

ビリビリボーイ、ビリビリボーイ

ビリビリボーイ、ビリビリボーイ

ビリビリボーイ、ビリビリボーイ

ワチュガナドゥッ!

ワチュガナドゥ!!ヘッ!!」


アキレイ

「グッ!!このままではラチがあかん!!!」

業火・焔彅ノゴウカ・ホムラギノ八岐刈ヤマタガリ!!』

「ォォォォオオオ!!!」



焔彅ノ劒ホムラギノツルギから

火炎の斬撃が次々と繰り出され

ムカデを一気に遠くまで吹き飛ばした。


アキレイ

「貴様も吹っ飛べぇ!!!!!!!」



アキレイは斬撃を飛ばしながら

サラセニアに迫っていった。


サラセニア

「脳筋とは正にこの事。

札束で頬をハタいてあげたいですねぇ。

ねぇ?成金ナリキンのアキレイ!!」


アキレイ

「現金など持たん!!!!!

リナリアが俺に現金を持たせると思うのか!!」


サラセニア

「ということはカードですか。

ンフフフッ 

そこは気が合いそうですねぇ!!パチン指を鳴らす音


アキレイ

「壁だと!?」



ムカデが集まり

巨大な壁がアキレイの目の前に現れた。


アキレイ

「邪魔だぁあ!!!!!!」



アキレイは空中を爆風に乗り進みながら

炎の斬撃を次々と撃ち込んでいった。


サラセニア

パンッ手を叩く音

倒れなさい。ニノ蟲•鎧百足ヤコバアルフェイノォ


アキレイ

「グッ!!!」



サラセニアが手を叩くとそのままゆっくり

しなりながらアキレイを包む様に倒れた。


サラセニア

「やっと食事の時間ですねぇ!!!

喰いつくしなさい!!!!!」

三ノ蟲・獄虫牢ヨハネダカーポ


アキレイ

「なんだと!?」



アキレイはニノ蟲•鎧百足ヤコバアルフェイノォで作られた防壁

三ノ蟲・獄虫牢ヨハネダカーポの中に

閉じ込められてしまった。

そして、その中は完全なる闇だった。


アキレイ

「...何も見えん。紅大蛇クレナイオロチ。」



ボッと炎を灯すとニノ蟲•鎧百足ヤコバアルフェイノォの目が

無数に光を反射し赤く輝いていた。


アキレイ

「気持ちが悪いな。」


サラセニア

「さぁ、ディナータイムです!パパン手を二回叩く音



ガサガサとウゴメくムカデが

一斉に襲いかかってきた。


アキレイ

「あまり俺をナメるなよ。」

八岐ノヤマタノ双璧ソウヘキ!!』



火炎の壁がアキレイを囲う様にソビえ立つと

次々とムカデが熱風で吹き飛んでいく。

すると、サラセニアの声だけが壁の中で

突然大きく聞こえてきた。


サラセニア

「まだまだこれからですよぉ!!!!

あなたはここで死ぬのです!!!

成金ナリキンのアキレイ!!!!

やはり!!こんなに心躍るのなら

ナーギィクントージャを殲滅センメツして

正解でしたねぇ!!!ンフフフッッ!!!」


アキレイ

「この神経を逆撫サカナでる声は...」


サラセニア

「ンフフフッ!!!!

聞こえていまーすかー!??

聞こえますかー!?!?」


アキレイ

「黙れ!!!!」


サラセニア

「ンフフフッ

そう言えば懐かしいですねぇ

お覚えていますか?」


アキレイ

「黙れと言っている!!!!」


サラセニア

「ンフフフッ!!成金ナリキンのアキレイ!!

私めは知っているのです。

全て!!!全て!!!

知っていますよ!!!!!!

命がけの出会い!!!

懸命な治療!!!!!

穏やかな夜!!!

美しい空!!!!!!!!!!

そして...唐突の別れ...

別れ!!!別れぇえええええい!!!

別れれれれれれれれれれレーェイ!!

ンフフフッ!!!

反吐が出るほどファンタッスティック!!!

夢を見る様なロマンス&ブルース!!!

なんと!!!悲劇なボンボヤージュ!!!

まさに愛!!!!そこには確かな!!

愛がありました!!!!!!!」


アキレイ

「貴様だけは!!!!!

絶対に許さん!!!!!

許すはずがない!!!!!!

サラセニアァァァア!!!!!

燃え盛れ!!!紅大蛇クレナイオロチ!!」



アキレイがそう叫ぶと

八岐ノヤマタノ双璧ソウヘキ

メラメラと温度を上げていく。

その業火の中で

アキレイは数年前の記憶を思い出していた。





アキレイ

「どうした??」


ワンダビー

「空、、、綺麗、、でした。」


アキレイ

「綺麗、、だった、、な。」


ワンダビー

「新し、、い、、亜那魂蛇アナコンダ、、で、、

一緒に、、見に、、、行きたい、、です。」


アキレイ

「もちろんだ!!!

一緒に見に行こう!!!!!」



ワンダビー

「はい、、約束です。」


アキレイ

「約束だ、、」


ワンダビー

「アキレイ様、、、お願いが、、あります。」


アキレイ

「なんだ?」



ワンダビー

「もう一度、、、抱きしめて、、、くれますか?」



アキレイ

「ぁあ、、」



ワンダビー

「あった、、かい、、なぁ

アキ、、レイ、、さ、、ま、、」


アキレイ

「おい、、おい!!!!

ワンダビー!!!ワンダビー!!!!

一緒に、、空を見に行くんだろ!!??

一緒に、、、、空、、、を、、」





そして現在


  アキレイサラセニア終わるまで

「グッッッ

グァァァア!!!!!!!!!!」


  サラセニア叫ぶ間

「ンフフフッ!!!もっと!!!もっと!!!

邪神の断末魔を響かせ!!

フォルテ!!!フォルテッ!!!

フォルテッシモ!!!!!!

フォルフォルフォルフォルテッシモ!!

アンダンテ!!!アンダンテ!!

クレッシェンドォォオ!!!!

クレクレクレクレクレッシェンドォォオ!!

フゥーーーーーー。うるさいですね。」



そう言って

音声を切ったサラセニアは

空中を人差し指でタッチすると

壁の中の映像がブォンと浮かび上がった。

その脇には心拍数や体温などと言ったバイタルが

表示されており、アキレイを観察していた。



サラセニア

「あの中は500℃ですか...

まぁ想定内ですねぇ。

三ノ蟲・獄虫牢ヨハネダカーポはこんなものではやられません。

アキレイはどうでしょうか。

フムフム。体温上昇してますねぇ。

これだけの炎の中でたったこれしきの上昇率。

36.7℃やはり火炎の鞘花ショウカアナドれませんね。

心拍数は...128か...血中酸素濃度80%少し低い。

食事が終わるまで暇ですねぇー。

暇ですねぇ。歌いましょうか!!

踊りましょうか!!!」



サラセニアは華麗にステップを踏んで

歌い踊り始めた。


サラセニア

「グリッター♪グリッター♪

輝くお日様♪

飛んでけ跳ねてけロウの翼で♪

傲岸不遜ゴウガンフソンヤカラは飛び立つ♪

自由に羽ばたく翼を広げて

隣の町から海をも越えたら

さぁ!!!お次は天国さぁ!!

神をも恐れぬ少年はいく

自由をその手にどこまでもいく

我こそ神だと言わんばかりに

グリッター♪グリッター♪

輝くお日様♪

飛んでけ跳ねてけロウの翼で♪

傲岸不遜ゴウガンフソンヤカラは飛び立つ♪

その身を焦がしてどこまでもいく

翼を溶かしてどこまでもいく

その身を置き去りどこまでもいく

グリッター♪グリッター♪

輝くお日様♪ 輝くお日様♪...ヘイ!!!」



恍惚コウコツとした表情で

ふと、サラセニアはモニターをみた。

ピピピピピピーーーっと警報が鳴っていた。


サラセニア

「何ごとですか!!!!

これは!!!!

気温...上昇......600...700....800...900!!!

まさか...これでは!!奴自身も持たない!!

まだ、、上がるのですか!!!!!」

1000!!!!!!なっ、、2000℃!!?

有り得ない!!!有り得ーーーー」



ドーンッと轟音が鳴り響く。

ニノ蟲•鎧百足ヤコバアルフェイノォが形作っていた

三ノ蟲・獄虫牢ヨハネダカーポ

全て溶け霧散ムサンしていった。


サラセニア

「何です...と...」



そして、巨大な火柱が天井をツラヌいた。

その下にサラセニアを睨みつける

ボロボロになったアキレイの姿があった。


アキレイ

「貴様だけは...許さん」



サラセニアはとっさに手を前に出して叫んだ。


サラセニア

四ノ蟲・虫々劣射ゼベダイトヤコブ!!』



弾丸の様にサラセニアの両手の指から

アキレイに向かって蟲が発射された。


サラセニア

「アイヤイヤイヤイヤイヤイヤーーーッ

何!!?!?」



しかし、弾丸はアキレイに届く前に燃え尽きてしまった。


アキレイ

「そんな...蟲ケラなんて効かん...」



ゆっくりと近づいていくアキレイの足元は

ジワジワと溶けていた。


サラセニア

一ノ蟲•喰玉アンデーレ!!』

ニノ蟲•鎧百足ヤコバアルフェイノォ!!』

四ノ蟲・虫々劣射ゼベダイトヤコブ!!』



次々と技を繰り出すサラセニア。

だが、やはりアキレイには届かなかった。


アキレイ

「無駄だ。

貴様を殺す準備は整っている。」



更に燃え上がるアキレイの姿は神々コウゴウしく

焔彅ノ劒ホムラギノツルギタズサ

圧倒的な刃汽ジンキを放っていた。


アキレイ

炎斬エンギ大蛇オロチ焔刈ホムラガリ!!』


サラセニア

「グッ!!また光線ですか!!!!

こんなもの!!!!!」

五ノ蟲・盾塊虫フィリポフィリポーノ



圧縮された炎の光線が

黒く巨大な虫の盾と衝突した。


サラセニア

「この威力...先ほどよりも...!!!

ビリビリ...ボボボボボボボーイ!!

グッ...押し負け...」


アキレイ

「無駄だと...言っている!!!!」


サラセニア

「ん!!コレは!!燃えッ!!!

ギャァァア!!!!!!!!!!」



光線は盾を貫通し

サラセニアの肩をツラヌいた。


サラセニア

「ガハッッ!!!!

ウグッ成金ナリキンの...

いや、これが...神のサヤをその身に宿した火炎の鞘花ショウカ...

アキレイ...

ンフフフッ!!!ンフフフッッ!!!!

まだ私めにはこれがある事を忘れていませんか!?

我々神滅適合者ラグナロクの真の能力チカラですよぉ!!!!」


アキレイ

「真の...能力チカラだと...!?」


サラセニア

「特と!!!ご覧あれ!!!!!

我が神の大敵タイテキ!!!

紅大蛇クレナイオロチィィイ!!!!!

神よぉ!!!!!

我が身体に慈愛と尊厳をもたらしたまえ!!!!

最大輪マキシマ!!!!!!』



機械音

ーー声紋セイモン認証 完了ーー

ーーー対鞘花タイショウカ特殊魔装トクシュマソウ兵器ヘイキ神滅シヴァーーー

ーーー起動しますーーー


アキレイ

「させるか!!!!!」



アキレイは更に燃え上がると

空気中の水分が蒸発しマグマさえも干上がった。



サラセニア

六ノ蟲マタイ•蠱毒ノ晩餐ウルティマチーナ!!』



アキレイ

千年焔センネンホムラ八岐ノ蟒蛇ヤマタノウワバミ!!』



猛烈な刃汽ジンキ左獄処刑場ソドムを包む。

アキレイの身体は紅蓮の炎に包まれ

次々と吹き荒れる熱風で岩やマグマが蒸発していく。

そして、煉獄レンゴク 冥府大監獄ゲヘナプリズン

巨大な八岐大蛇ヤマタノオロチが出現し

アキレイはその中に飲み込まれていった。



一方、神滅兵器シヴァを解放し

最大輪マキシマを発動したサラセニアの周囲は

灰色の竜巻きが巻き起こっていた。


サラセニア

「幼虫からサナギへ!!!

そして!!!サナギから王へ!!!

サラセニア!!オン!!ステージ!!!!!!」



サラセニアがそう叫ぶと

花が咲く様に竜巻きが割れ

その中からサラセニアが異形イギョウの姿となって現れた。



竜巻きが割れたと同時に骨の残骸が

左獄処刑場ソドム全体の足場へと波の様に広がっていく。


アキレイ

「これが真の能力チカラ...

服も変わり触覚も...羽も生えただと...

まさか...これが鬼人化か!?」


サラセニア

「ンノンノンノンノンノーン!!

私めは只今より王となり頂点となる。

まさに私めに相応しい姿!!!

そう!!最大輪マキシマ!!

そして!!!!舞台は終幕です。」


アキレイ

「ふざけるな。言っただろ。

貴様を殺す準備は整ったと!!!

ウォォォォオ!!!!!!!!!」



燃え盛る千年焔センネンホムラ八岐ノ蟒蛇ヤマタノウワバミ

次々とサラセニアに襲い掛かった。


サラセニア

「これが千年万花センネンバンカ...

まさに荘厳ソウゴンですねぇ...だが!!その炎さえも届きません!!パチン指を鳴らす音

でよ!!!!

一ノ蟲•喰玉アンデーレ!!

ニノ蟲•鎧百足ヤコバアルフェイノォ!!

三ノ蟲・獄虫牢ヨハネダカーポ!!

四ノ蟲・虫々劣射ゼベダイトヤコブ!!

五ノ蟲・盾塊虫フィリポフィリポーノ!!」



ガサゴソと足場に広がる骨の山から

5メートルほどの巨大な虫たちが出現した。


アキレイ

消炭ケシズミと化せ!!!

なっ!?燃えないだと!?」


サラセニア

「ンフフフッッンフフフッッ!!

先ほど、三ノ蟲・獄虫牢ヨハネダカーポ

閉じ込めた際にデータは採らせて頂きましたよ?

成金ナリキンのアキレイ!!!」


アキレイ

「なんだと!?

紅大蛇クレナイオロチ刃汽ジンキを解析したというのか!!」


サラセニア

「ンフフフッッ。

私めの六ノ蟲マタイ•蠱毒ノ晩餐ウルティマチーナ

相手のデータに基づき具象化するのです。

よって!!!紅大蛇クレナイオロチ刃汽ジンキから作られた

その炎の抗体を作らさせてもらいました。

故に!!!!!

その炎には耐性があるのですよ!!

さぁ!!!やるのです!!!」


アキレイ

千年万花センネンバンカを甘く見るな!!

掻き消えろ!!!」

崩連ナダレ蛇腹炎炎ジャバラエンガ!!!』



連なる炎の塊が八頭の大蛇オロチから

一気に吐き出された。


サラセニア

「ンフフフ!!!まだまだまだまだ!!!」



巨大な虫は火炎の玉をけながら

真っ直ぐアキレイの元へと向かっていった。


アキレイ

「押し切る!!!!

ウォォォォオ!!!!!!!」



アキレイは八岐ノ蟒蛇ヤマタノウワバミ

焔彅ノ劒ホムラギノツルギで操りながら

火炎の衝撃で押しのけて行った。


アキレイ

「無限に上がり続ける温度に

冥府大監獄ゲヘナプリズンが焼き尽くされるか

お前が焼き尽くされるのが先か

どちらか一つ!!!!!

消えろ!!サラセニア!!!!」


サラセニア

「グッ!!!なんて炎!!!!

このままでは本当に冥府大監獄ゲヘナプリズン

焼き尽くされてしまいますね!!!」


アキレイ

炎蛇招来エンジャショウライ八岐ノヤマタノ咆哮ホウコウ!!!!』


サラセニア

「ウグッ!!火炎放射か!!!

どの技も通常時より遥かに威力が増している!!

五ノ蟲・盾塊虫フィリポフィリポーノ!!守りなさい!!!」



サラセニアが叫ぶと

巨大な虫がゴロゴロと転がり

サラセニアに覆いかぶさった。


アキレイ

「なるほど...今、防いだな?

防いだという事は

貴様は完璧な抗体など手にしていない!!

このまま畳み掛ける!!!!」



アキレイは4体の虫に1頭ずつの火炎を浴びせ

残りを全てサラセニアを守る虫に向けた。


サラセニア

「アガッ...なんて熱量!!!

酸素が...蒸発していく!!!!

ビリビリ...ボボボボーーーイ!!!!」


アキレイ

「虫が丸まって逃げただと!?

グッ!!!待て!!!サラセッッ!!

なん...だと?」



この時、アキレイは自身の目を疑った。

何故なら、千年焔センネンホムラ八岐ノ蟒蛇ヤマタノウワバミの中に

侵入してくる者がいたからだ。





アキレイ

「俺だと!?」



サラセニア

「ンフフフッッンフフフッッ

言ったでしょう?

データは採らせてもらいましたと。

容姿も骨格も再現度は忠実

でも、ウナるようなその声とヘアスタイルは

私めの美意識に反するので変えさせて頂きました。

それにややこしいですからね!

同じ声が反響するのは!!ンフフフッッ」


アキレイ

「ふざけるな!!!!

俺はそんな訳のわからん顔も

髪もしていない!!」


サラセニア

「この芸術的フォルムを

常人たるあなたには理解できないでしょう!!

見せてやりなさい!!!」

七ノ蟲•業虫ユダ!!』


七ノ蟲•業虫ユダ!!

「ウォォォォオ!!!!!!」


アキレイ

「何!?...この刃汽ジンキ!!!!!

まさか!!!!!!ありえん!!!

させるかぁああ!!!!!!!」



アキレイは一頭の大蛇オロチ

七ノ蟲•業虫ユダへと向けた。


サラセニア

「させませんよ。」


アキレイ

「グッ!!!サラセニアァァァア!!!」



サラセニア自身も八岐ノ蟒蛇ヤマタノウワバミに侵入し

アキレイに殴りかかった。


アキレイ

「ガッハ!!!

見た目に反して力が増したかサラセニア!!

だが八岐ノ蟒蛇ヤマタノウワバミの中は

火炎の鞘花ショウカでなければ耐えられん。」



焔彅ノ劒ホムラギノツルギを振りかざし

サラセニアに斬りつけようとしたその瞬間





七ノ蟲•業虫ユダ

千年焔センネンホムラ八岐ノ蟒蛇ヤマタノウワバミ!!』



アキレイ

「何!?」


サラセニア

「アガッ!!」



突如、ドーーーーンッと

左獄処刑場ソドム全体に巨大な爆発が起きた。


アキレイ

「ありえん...紅大蛇クレナイオロチ以外に

この千年万花センネンバンカが使えるなど...」


サラセニア

「ンフフフッッ

何を驚いているのですか?

何度も言わせないで下さい。

私めの六ノ蟲マタイ•蠱毒ノ晩餐ウルティマチーナ

相手のデータに基づき具象化するのです。

もちろん紅大蛇クレナイオロチ千年万花センネンバンカ

例外なわけないでしょー?」


アキレイ

「こんな事が...あるのか...

鞘花ショウカの奥義までも...」


七ノ蟲•業虫ユダ

「貴様はここで吹っ飛べ。千刃花」

炎蛇招来エンジャショウライ八岐ノヤマタノ咆哮ホウコウ!!!』


アキレイ

「グッ!!まずい!!!!!」

八岐ノヤマタノ双璧ソウヘキ!!』



七ノ蟲•業虫ユダによる八岐ノヤマタノ咆哮ホウコウ

アキレイは16壁の炎で防いだ。


サラセニア

「私達もいますよ?成金ナリキンのアキレイ。」



防壁の裏側に回り込まれたアキレイは

巨大な5匹の虫と空を飛ぶサラセニアに挟まれた。


サラセニア

「引きずり出します!!!」



八岐ノ蟒蛇ヤマタノウワバミの火炎の中を

突入してくるサラセニアと巨大な虫たち。

徐々に衰退スイタイしていく虫の動きはニブかったが

サラセニアは顔をユガませながら

アキレイに襲い掛かった。


七ノ蟲•業虫ユダ

「サラセニア!!!こっちは任せろ!!」


サラセニア

「生意気...ですよ!!アキレイの分際で!!」


アキレイ

「グッ!!!ややこしい!!!」


サラセニア

「アイヤイヤイヤイヤイヤイヤー!!!!」


アキレイ

「クソッッ!!邪魔だぁ!!虫ケラ共ォオ!!」

業火・焔彅ノゴウカ・ホムラギノ八岐刈ヤマタガリ!!』


サラセニア

「また飛ぶ炎の斬撃ですか!!」


七ノ蟲•業虫ユダ

炎斬エンギ大蛇オロチ!!』


アキレイ

「偽物の炎にこの防壁は破れん!!

燃え盛れ!!八岐ノ蟒蛇ヤマタノウワバミ!!!」



八つに分裂した炎の斬撃は

サラセニアと虫たちに直撃し

16壁も立ちはだかる防壁は更に燃え上がった。


サラセニア

「ガハッ!!!」


七ノ蟲•業虫ユダ

「もらったぁああ!!」


アキレイ

「何!?グァァァア!!!!」



七ノ蟲•業虫ユダは自身の八岐ノ蟒蛇ヤマタノウワバミから離れ

アキレイの八岐ノ蟒蛇ヤマタノウワバミの中へと侵入し

アキレイの腕をツラヌいた。


アキレイ

「ガッッッ」


サラセニア

「喰らい尽くしなさい!!

これが最後の晩餐バンサンですよ!!」


アキレイ

「させる...か!!アガッッッ!!」



その隙を見逃さなかった虫たちは

アキレイに襲い掛かった。


アキレイ

「グッ!!

ウォォォォオ!!!

さばき...きれん!!!!!!」



アキレイは七ノ蟲•業虫ユダヤイバを引き抜き

焔彅ノ劒ホムラギノツルギで応戦するも

サラセニア、七ノ蟲•業虫ユダ、5匹の虫の猛攻を

ギリギリの中で受けていた。

斬り裂かなければ燃焼できない焔彅ノ劒ホムラギノツルギ

5匹の虫は硬い表皮で弾いていった。


アキレイ  飽きるまで

「オラァ!!」


サラセニア 飽きるまで

「アイヤァ!!!」


七ノ蟲•業虫飽きるまで

「ドォオァ!!!」


アキレイ  飽きるまで

「ウラァ!!」


サラセニア 飽きるまで

「アイヤアイヤァ!!!」


七ノ蟲•業虫飽きるまで

「オラァ!!!」


アキレイ  飽きるまで

「ゴォッラ!!!!」


サラセニア 飽きるまで

「ボボボーイ!!!!!」


七ノ蟲•業虫飽きるまで

「ウォォオ!!!」


アキレイ  飽きるまで

「ンヌっ!!!!!」


サラセニア 飽きるまで

「ソイヤッ!!!」


七ノ蟲•業虫飽きるまで

「オラオラオラッ!!!」


アキレイ  飽きるまで

「アリャ!!!!」


サラセニア 飽きるまで

「ホタッ!!!」


七ノ蟲•業虫飽きるまで

「ザダダダダ!!」


アキレイ  飽きるまで

「ヌオオオオオオ!」


サラセニア 飽きるまで

「ソイヤッサー!!」


七ノ蟲•業虫飽きるまで

「ドドドドォオ!!!」


アキレイ  飽きるまで

「グッ!!」


サラセニア 飽きるまで

「テイテイテイ!!!」


七ノ蟲•業虫飽きるまで

「テェゴオオオオシ!!!」


アキレイ  飽きるまで

「ウラウラウラウラ!!!」


サラセニア 飽きるまで

「ピーヤピーヤ!!!!!」


七ノ蟲•業虫飽きるまで

「テイヤァ!!!!!!」


アキレイ  飽きるまで

「ギヤットォオオ!」


サラセニア 飽きるまで

「ヲワタァアッ!!!」


七ノ蟲•業虫ユダ

消炭ケシズミと化せ!!!!!!」


サラセニア

「アキレェェエエエエイ!!!」


アキレイ

「ガハッ!!!!!!!」


七ノ蟲•業虫ユダ

「ウォォォォオ!!!!

炎斬エンギ大蛇オロチ 焔刈ホムラガリ!!』


アキレイ

「ガッッ!!ゴホッゴホッゴホッゴホッ!!」



七ノ蟲•業虫ユダの放った火炎の光線が

アキレイの腹を撃ち抜くと

ドサッとアキレイは膝をついた。


アキレイ

「ガハッ!!まず...い」


サラセニア

「やりなさい!!」



サラセニアの言葉に呼応し

虫たちがアキレイに襲い掛かる。


アキレイ

「ウォォォォオ!!!!!!

舐めるなぁあ!!!!!!!!!」

纏焼テンショウ焔彅ノホムラギノ八岐刈ヤマタガリ!!』


七ノ蟲•業虫ユダ

「何!?」



アキレイは焔彅ノ劒ホムラギノツルギ

燃え上がらせるとギリギリまで引き寄せて

五体の虫に直接斬撃を浴びせた。

すると、斬り付けられた虫たちは燃え上がり

次々と破裂していった。


サラセニア

「おのれぇええええ!!アキレイ!!!」


アキレイ

「ウグッ...八岐ノ蟒蛇ヤマタノウワバミの中で

俺の斬撃を喰らって無事だと思うな!!

何が紅大蛇クレナイオロチの抗体だ!!

笑わせるな!!!!!!

所詮は二番煎じの真似事!!

さぁ...来い!!サラセニア!!

七ノ蟲•業虫ユダ!!

お前ら全員!!!消炭ケシズミにしてやろう!!」



すると、サラセニアはプスプスと

焼け焦げていく我が身を見て顔をユガませ

七ノ蟲•業虫ユダに向かって叫んだ。


サラセニア

「グッ!!七ノ蟲•業虫ユダ!!

我々もそろそろまずいですよ!!

一度、八岐ノ蟒蛇ヤマタノウワバミの中から

離れます!!!!!」


七ノ蟲•業虫ユダ

「なんでだ!!このまま押し切る!!!」


サラセニア

「うるさいビリビリボーイ!!ですね!!」


七ノ蟲•業虫ユダ

「何をする!!!!」



サラセニアは七ノ蟲•業虫ユダを連れて

八岐ノ蟒蛇ヤマタノウワバミの中から消えていった。



  アキレイ心の声

((はぁ...はぁ...はぁ...千年万花センネンバンカ

解くわけには...いかない...が...

このまま中にいては俺も...燃え尽きてしまう...

まずい...神滅適合者ラグナロクの力は

鞘花ショウカと同等かそれ以上かもしれん。

神の力に...対抗するとは...一体どんな兵器なんだ...

あまりにも強大過ぎる...))



ーーサラセニアサイドーー


アキレイの八岐ノ蟒蛇ヤマタノウワバミ

七ノ蟲•業虫ユダ八岐ノ蟒蛇ヤマタノウワバミ

攻防を繰り広げている一方で

七ノ蟲•業虫ユダとサラセニアは

息も絶え絶え話していた。


サラセニア

「グッ...流石にこのままではまずいですね...

左獄処刑場ソドムの温度は

すでに常人では...生きていけない温度です。

抗体が無ければ死んでしまうほどに強烈...

これほどまでに...千年万花センネンバンカ

強大だとは予想外でした。

それに、八岐ノ蟒蛇ヤマタノウワバミの中では

圧倒的にアキレイが有利です...

とにかく奴を引きずり出さねば...」


七ノ蟲•業虫ユダ

「俺が行く。お前は休んでいろ。」


サラセニア

「ンフフフッッ...聞いていましたか?

すでに左獄処刑場ソドムにいるだけで

命がけなんですよ。

左獄処刑場ソドムの空気口も

溶けて塞がってしまっています。

このままでは何をしようとも

まずいですねぇ。

手を打たなければ。」


七ノ蟲•業虫ユダ

「俺なら大丈夫だ。

紅大蛇クレナイオロチの火炎は効かん。」


サラセニア

「どんなに火炎が意味をなさなくても

酸素が無くなれば死にます。

酸素...。そうです!!第四監獄アルバァプリズンさえ

開ければ紅蓮地獄の空気を取り入れられますね。

少しはマシになるでしょう。」


七ノ蟲•業虫ユダ

「なら俺がいく。」



そう言って七ノ蟲•業虫ユダは走り出した。



サラセニア

「待ちなさい。そっちは右処刑場ゴラムですよ。」


七ノ蟲•業虫ユダ

「そうか。ならば!!」


  サラセニア遮る様に

「そっちは行き止まりですよ。

モンティに頼んで開けてもらいますから

あなたはアキレイに集中するのです。」


七ノ蟲•業虫ユダ

「分かった。」



サラセニア

「...アキレイの方向音痴まで

取り込んでしまいましたか...

この能力チカラはバグまで

コピーしてしまうのが良くないですね。

次回は調整しましょう...」


七ノ蟲•業虫ユダ

「サラセニア...奴の刃汽ジンキが揺らいだぞ。」



サラセニアは聞く耳を持たず

おもむろにPinphone パイナフォンを取り出した。


サラセニア

「あーー。聞こえますか?モンティ副所長?

第四監獄アルバァプリズンの扉を

ただちに開けなさい。

このままでは冥府大監獄ゲヘナプリズン

壊れてーーーーあっ」



サラセニアのPinphone パイナフォンは溶けてしまった。

するとすぐに勢い良く風が左獄処刑場ソドム

吹き抜ける。



七ノ蟲•業虫ユダ

「なんだこの突風は!!!グッ!!」



更にバチバチと空気中に電気が走った。


サラセニア

「モンティがやってくれました。

第四監獄アルバァプリズンの極寒の風が

一気に左獄処刑場ソドムに流れ込んだようです。

これより左獄処刑場ソドム

少々荒れますよ。」


七ノ蟲•業虫ユダ

「なんだと!?」



ーーアキレイサイドーー


アキレイは走馬灯の様に

少年ワンダビーとの過去を思い出していた。

その度に悔しさが滲み、拳が震える。

あの屈託クッタクのない笑顔が脳裏ノウリから離れなかった。


アキレイ

「ワンダビー。

お前の無念は俺が今日、晴らす!!!

例えこの身が業火に呑まれようとも

サラセニアだけは!!!!

絶対に許さん!!!!!!!

俺に力を貸してくれ!!!!!!

紅大蛇クレナイオロチ!!!!!

奴らを倒す!!力を!!!!!!

俺に!!!!!!!!」



すると、八岐ノ蟒蛇ヤマタノウワバミが咆哮を上げた。

火炎が更に燃え盛りアキレイを包み込むと

アキレイはゆっくり立ち上がった。


アキレイ

「ぁあ。分かってる。

恩に着るぞ。紅大蛇クレナイオロチ!!

この命!!無駄にはせん!!!!!!!」

紅蓮グレン命灯火イノチノトモシビ!!!』



アキレイはそう叫ぶと

自身の傷を治癒の炎で癒し、一気に走り出した。


アキレイ

「行くぞ。紅大蛇クレナイオロチ!!」


七ノ蟲•業虫ユダ

「来るぞ。」


サラセニア

「更に...刃汽ジンキが高まり

温度が上がりましたか...しかし!!

勝つのは私めです!!!

あの少年の様に喰らい尽くしてあげますよ!!

成金ナリキンのアキレレレレレイ!!!」


七ノ蟲•業虫ユダ

「燃え盛れ!!!紅大蛇クレナイオロチ!!

な...何!?!?!?

炎が吸収されていく!?」


サラセニア

「なんだ...これは...

全ての熱がアキレイに集まっていく...

これは一体...」



左獄処刑場ソドムの熱気

七ノ蟲•業虫ユダ八岐ノ蟒蛇ヤマタノウワバミ

熱という熱がアキレイに集まっていく。


七ノ蟲•業虫ユダ

業火・焔彅ノゴウカ・ホムラギノ八岐刈ヤマタガリ!!』

「何!?炎が!!!!!!」


サラセニア

「何をした...

何をしたのですか!!アキレイ!!」


  アキレイゆっくりと息を吐く

「ハァーーーーーーーーーーー。」


アキレイ

千年万花センネンバンカのまま試した事は

一度も無かった。

だが、先のペチュニア との闘いで

はっきりと分かった。

貴様ら相手に加減など無用だとな。」


サラセニア

「これは......」



サラセニアは空中をタップし

データがボワンッと展開された。

データのメモリは赤く振り切り

警告音が左獄処刑場ソドム全体に鳴り響いていた。


サラセニア

「こ、こ、この温度...まだ上がるのですか...」


七ノ蟲•業虫ユダ

「なんだ?どうした?」


サラセニア

「み、見たことが...ない!!!!

こんなもの!!!!!!

何なんだ!!!!!!!!!

この温度は何なんだ!!!!!!!!」



七ノ蟲•業虫ユダ

「見せてみろ!!!!」



七ノ蟲•業虫ユダがデータを見ると

そこにはこう書いてあった。





6000℃





サラセニア

「これはまさに...太陽」


七ノ蟲•業虫ユダ

「フン。抗体がある俺達には関係ない!!」



すると、七ノ蟲•業虫ユダは突然走り出した。


サラセニア

「やめなさい!!!!

その抗体はまだ作れていません!!

アキレイに近づいては!!!」


七ノ蟲•業虫ユダ

「ウォォォォオ!!!!!!!!

燃え盛れ!!!クレナーーーーー」



七ノ蟲•業虫ユダはドロンッと溶けてしまった。


サラセニア

「...やはり」


アキレイ

「サラセニア。

最後に問おう。

何故、ナーギィクントージャを襲った。」


サラセニア

ゴクリ息を飲む音...

ンフフフッッ。

我が神の大敵タイテキ...だからですよ。」


アキレイ

「そんな下らない事で

村を!!無実の人々を!!

無垢ムクな少年を!!!

お前は襲ったのか!!」


サラセニア

「下らないと?

あなたには下らないかもしれない。

しかし!!!私めにはそれが絶対なのです!!

神話の時代!!創造神を殺す為に

他の神を率いて戦ったのは

紛れもなく紅大蛇クレナイオロチ!!!

運命の終末ディステルニドン を巻き起こす元凶を

信仰するなどもっての他!!!!大罪です!!」


アキレイ

「...狂信者が。

それは...まやかしだ!!!!!」


サラセニア

「私めを...狂信者だと!?

ふざけるなぁあ!!!この悪党がぁあ!!

私めは立派な信徒!!!!!!!

それを!!!それをぉぉおお!!!!

許されない!!

許されない!!!

ゆるゆるゆるゆるゆるゆる許されない!!!」


アキレイ

紅大蛇クレナイオロチ

他の神を率いてもいなければ

創造神を殺したわけでもない!!!!」


サラセニア

「嘘だぁ!!!!!!

それこそ騙されている!!!!

貴様は紅大蛇クレナイオロチに騙されている!!!」


アキレイ

「お前らラミオラスが利用している

神滅兵器シヴァこそ!!

創造神を殺した神々だ!!!」


サラセニア

「貴様の言葉など信じるはずもない!!

この異教徒が!!!!!!!!

狂信者が!!!!!!!

この大悪党が!!!!!!!!!

ふざけるなぁ!!ふざけるなぁ!!!

異教徒を殺して何が悪い!!!

全ての元凶は紅大蛇クレナイオロチから始まったのだ!!!

私めは!!!

あの少年ワンダビーを教えから救ったまで!!

全ては紅大蛇クレナイオロチを殺す為!

今日この日の為!!!!!!」


アキレイ

「黙れ!!!!!!!

お前が!!ワンダビーの名を!!!

汚い口から発するな!!

お前は!!あの子の未来を!!!!!

希望を!!!!!夢を!!奪った!!!!!

全てを奪ったんだ!!!!!!!」


サラセニア

「たかだか子供1人の命。

世界の破滅の元凶がぬけぬけと言いますねぇ!!

そんなに逢いたければ!!

この私が送ってあげますよ!!

ワンダビーとやらガキの所まで!!今すぐに!!

これで幕引きです!!!成金ナリキンのアキレーーーー」


  アキレイ遮る様に

「滅びろ!!!サラセニアァァァア!!!



アキレイは空中へと飛び上がり

自身の千年焔センネンホムラ八岐ノ蟒蛇ヤマタノウワバミさえも吸収し

100mを優に超える巨大な炎のツルギ

一気にサラセニアへと振り下ろした。


アキレイ

「ウォォォォオ!!!!!!!!!」


サラセニア

「なんだ...その炎は...

なんですか!!!!その炎は!!!

おのれぇええええ!!!!!!

アキレェェエエエエイ!!!」


アキレイ

焦炎地獄ショウエンジゴク八岐ノ首斬ヤマタノクビキりぃぃい!!」



斬り付けられた箇所から

ブワッと勢い良く火炎が吹き出し

肉体は更に更にと燃え上がる。

サラセニアは震える身体を抑えながら

最後の力を振り絞り立ち上がろうとしたが

それは叶わなかった。


サラセニア

「ガハッッッ」



ヒラけた視界も消え

焼き焦げた肉体は、もはや力さえ入らず

サラセニアは微笑みながら崩れ落ちていった。



アキレイ

「さらばだ。サラセニア」


  アキレイ心の声

((ワンダビー...遂にやった...ぞ...))



左獄処刑場ソドムは原形を留めておらず

マグマも干上がり黒くひび割れていた。


  アキレイ心の声

((リナリ...ア...))



アキレイは千年万花センネンバンカを解除し

フラフラと第四監獄アルバァプリズンへと向かって

歩いていった。が





アキレイ

「ガハッッッ!!!!!

なん...だと!?」



赤いワニの口の様な大きな武具が

次々とアキレイの身体を挟んでいく。


アキレイ

「グッ!!アガッ!!ガハッッッ!!!

ク、紅大蛇クレナイオロチ...グハッッ!!

刃汽ジンキ...が...も...う...

ウグッグァァァア!!!!!!!!!!!!!」



アキレイの刃汽ジンキは切れ

されるがまま喰らい尽くされた。





すると



コツン、コツン、コツンと



足音が響く。



そしてグシャッと



アキレイの血が飛び散った。



千刃花センジンカ帝国特務戦闘部隊テイコクトクムセントウブタイ〜ー

総集篇  The Battle ofバトル オブ Sarraceniaサラセニア (完)






おまけ







映像を眺めながら菩提ボダイ

倒れていくサラセニアを見ていた。


菩提ボダイ

「ほう。」


沙双シャソウ

「決着...ですね菩提ボダイ様」


菩提ボダイ

「決着...ねぇ。」


沙双シャソウ

「どうかなさいましたか?」


菩提ボダイ

「いや、何でもねーよ。

さて、次は...どれを観るか...」



菩提ボダイ

サラセニアとアキレイの映像を再生したまま

指をクルクル回わすとすぐ脇に

これまでの闘いのサムネイルが録画別に出ていた。


菩提ボダイ

イカヅチ鞘花ショウカ

空間の鞘花ショウカ

それとも砂塵の鞘花ショウカ

録り溜めてたポセドニア  でもいんだがな...

あのオカマうっせーしなー。

おもしれーけどよ。」



沙双シャソウ

「よくもまぁそんなに見て

飽きませんね。」


菩提ボダイ

「フフッ。

生きるか死ぬかのやり取りは

いつ観たって楽しいじゃねぇか。」


沙双シャソウ

「趣味の悪い方ですね。

では、あの方のはどうでしょうか?」


菩提ボダイ

「ほぉ...。いいじゃねぇか。

次はあいつのを観るか。

ってかよ。お前も結局観たいんじゃねぇかよ。」


沙双シャソウ

「ウフフ。

お会いできる日が楽しみですからね。」



菩提ボダイ

「クックック。すぐに会えるさ。

...運命は止まらねぇんだからよ。」


(完)

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