41話 The scarlet mad bunny
前回までの
統括する最強の
エリカ=ヒースが13日の眠りから目覚め
エリカは血液を自在に操る
鮮血の
空間の
互いに奥義である
エリカ
「ウグッ」
ツバキ
「自らの喉元を
「殺し合おうよ...ツバキお兄ちゃん」
ツバキ
「この
"
「お遊びは終わりにしよ?ツバキお兄ちゃん♪」
ツバキ
「終わりだと?
貴公は何か勘違いしている。」
エリカ
「はぁ?」
ツバキ
「
故に、この私にも
失念しているわけではあるまい。
貴公こそ、終わりだ。」
エリカ
「ふーん。
じゃぁ比べっこしようよ!!!!
どっちの
作者 REN’sJackson
ー
エリカの周囲が
エリカ自身の血液と混ざり合い
血生臭いニオイが立ち込めた。
そして、次々と3メートルはあろう
錬成されていった。
エリカ
『
一方、ツバキも同じタイミングで
五つの空間が生まれ渦を巻くと
その中心に
ザワザワとネズミの形を
ツバキ
『
エリカ
「え!?何!?
ネズミ!?気持ち悪ーい!!
どんどん広がっていくじゃーん!!ガハッ」
エリカは喉元に刺した
すると、みるみると血が止まっていく。
エリカ
「エリカさぁー。
自傷行為ってキモいから理解出来ないんだけど
エリカのキズってすぐ血が止まるんだよねー!
でも、
結構、血を使うから
あんまりやりたくなかったんだけど
ツバキお兄ちゃんがエリカを怒らせたのが
悪いんだよ?
それに...
エリカの家をネズミのテーマパークみたいにするし。
絶対許さないんだから!!!
本当!!ネズミってキモい!!」
ツバキ
「案ずるな。
エリカ
「真っ暗になるから何?
ネズミが見えなくなったって
いるのは変わんないし!!!!!
それにもうお終いだよ。
一度発動したら
ネズミだろうが闇だろうが
全然、関係ないもんねぇ!!」
ツバキ
「なんだと?」
エリカ
「だってほら。」
ツバキ
「なんだ...ガハッ!!!」
エリカ
「アハハ!!まだだよ?ツバキお兄ちゃん」
ツバキ
「ウグッ!!」
次々とエリカが錬成した
ツバキの足元から噛み付いていく。
ツバキは空間を
次々と沸き出て襲い掛かる
挟まれるも
エリカ
「その薄っぺらい
エリカの
アハハアハハ!!アハハアハハ!!」
ツバキ
「グッッ!!」
ツバキはグニュンと空間を生み出し上空へ移動した。
エリカ
「ツバキお兄ちゃんダメだよー」
ツバキ
「空中であれば...
貴公の
地面から
ツバキに向かって飛んで来るも
次々と
「グッ!!!
ハァァァァ!!!!!!
グッ!!ハァ!!ヴッ!!ォォ!!」
エリカ
「へぇー。頑張るねー!!
おっ!!速い速い!!
すっごい剣
でも、終わりが見えないんだよねー!!
エリカ以外の新鮮な血に反応するからね!!
しかも聞いてよ!!ツバキお兄ちゃん!!
自動なんだよ!!すっごい楽!!!
でもね...残念な所もあるの...
ねぇ聞いてる??
ちょっと!!ツバキお兄ちゃん!!!
エリカの話しちゃんと聞けてる??
もう無駄だから挟まれちゃった方が楽だよ?
あっ!!それでね!!
一度、
効果が発動されちゃうの...
怪我してる人達...みんな食べられちゃうの...グスン
食い尽くすまで止まらないんだよね...
でも、エリカ泣かない!!!!
だって!!みんな死ねばいいし!!
ね?ツバキお兄ちゃんもそう思うでしょう?」
ツバキ
『
「なん...だと...消えぬ...だと?」
半透明の雨が
エリカ
「また雨??嫌になっちゃう!!」
エリカは
届かぬ様に素早く後ろへと下がった。
ツバキ
「何層にも血塗られているのか...ならば...」
『
空間が
外側と内側の空間を隔離した。
エリカ
「それさっきもやったじゃーん!!
足元ガラ空きだってばぁ!!」
ツバキ
「だから何だというのだ。
四方八方から襲い来るのと
来る方向が一つと分かっているのとでは
全く意味が違ってくる。
そう、こんな風にな。」
『
ツバキは足元に巨大な空間の渦を展開すると
次々と
その間にも四方八方から
飛んでくるが
ガンッガンッガンッと音を立てながら
噛み付いていた。
ツバキ
「グッ...まだか...
エリカ
「ふーん。それってさぁ
ツバキお兄ちゃんの
何も出来ない代わりに
何も受け付けないって事でしょ?
見たらわかるよ?エリカ。
さっきからどんどん
減っていってるの。」
ツバキ
「要らぬ世話だ。
貴公こそ何もしていないではないか。
まさか...その
術者は何も技を発動出来ないのではあるまい。」
エリカ
「そ、そんな事ないもん!!」
ツバキ
「ほぅ...ならば何故、先ほどの
エリカ
「と、遠かったから出すまでもなかったし!」
ツバキ
「そうか。
ではこれはどーー」
すると、エリカが走り出した。
ツバキ
「まさか...逃げるのではあるまい」
「はぁ!!はぁ!!はぁ!!
返事ぐらいしてよ!!
ツバキ
「
故に、
エリカ
「何それ!?知らないし!!」
ツバキ
「練度の差に発現も継承も関係のない事。
それに...」
エリカ
「うるさい!!!
エリカの方がずっとずーーっと強いもん!!!
ツバキお兄ちゃんだって全然身動きとれッッ
何これ...」
エリカは立ち止まった。
エリカ
「何したの!?何これ!!!!!
抜け出してやる!!!
抜け出してッッ え?」
ツバキ
「無駄だ。」
エリカ
「追い...つかれ...た!?」
そして、またもやエリカは走り出した。
ツバキ
「無駄だと言っている。
ここは
出口など無い
エリカ
「
『
『
『
『
「ねぇ!!!何これ!!!
何なのこれ!!!!!!!!!!!」
エリカは
何も起こらなかった。
ツバキ
「やはり何も出来ぬか。
教えてやろう。
全ての技には練度がある。
それはどの
鍛錬を
発現したばかりの
エリカ
「...エリカの
未完成だって言いたいの?」
ツバキ
「技は
それを
貴公自身。」
エリカ
「何それ...
ただの殺しの道具でしょ!?
まるで人みたいに言わないで!!!!」
ツバキ
「人ではない。神だ。」
エリカ
「エリカは...エリカは選ばれた!!
だから
ツバキ
「ぁあ。確かに選ばれたのであろう。
だが、選ばれただけ。という事。見せてやる。
エリカ
「...え」
ツバキ
「堕ちるがいい。」
すると突然、エリカの周りの景色が変わり
自分が育った家のリビングにいた。
エリカ
「ここは...エリカの...家...」
そこには幼いエリカと父が
豪華な食事を待ちわびていた。
エリカは幸せそうに笑っていた。
エリカ
「あれは...エリカが好きなお料理だ...
エリカの...誕生祝い...」
すると、ツバキの声が頭に響く
ツバキ
「裕福な家庭...
エリカ
「もうどれくらい食べてないんだろう...」
ツバキ
「懐かしいか?」
エリカ
「...別に。」
ツバキ
「ならば、その記憶は無用だ。」
その思い出を斬り裂いた。
エリカ
「やめっーーーガハッ
ゴホッゴホッゴホッ!!
何...を...した...」
ツーーーッとエリカの鼻から血が流れ落ちた。
エリカ
「グッ!!こんな血...すぐに!!」
ツバキ
「止めてみるがいい。」
エリカ
「言われなくーーーえ?どうして!!
どうして止まらないの!!
それに...ニオイ...ニオイがない...
何もニオイがしないよぉおお!!!!」
ツバキ
「貴公の嗅覚を奪ったまで。
さぁ、次はどこへいく?
エリカ
「今度は何...」
そこはグラシズ警部補を監禁していた部屋だった。
弱っていく身体を鎖で縛り上げ
エリカは笑いながら喉元を掻っ切っていた。
エリカ
「...グラシズさんの血って美味しかったなー
濃厚だけど少し脂っぽくてさー。
だから少しずつ飲んでたんだけど...
飽きちゃってさ!!!
また飲みたいなぁーー」
ツバキ
「見るに耐えぬ。」
そしてツバキは思い出を斬り裂いた。
エリカ
「アガッ!!!!ゴハッッ!!!」
エリカは大量の血を吐き出していた。
エリカ
「ゴホッ!!ゴホッ!!ゴホッ!!
また...血!!!!!エリカの血!!!」
ツバキ
「味覚を破壊した。
エリカ
「そ、そんな!!!!嫌だよぉ!!!!」
ツバキ
「さて、次だ。
ツバキが指を鳴らすと
エリカは
中途半端に終わらせた拷問のせいで
拷問器具で横たわる半殺しにした囚人の
反響していた。
エリカ
「素敵なメロディでしょ?
エリカ死にかけの囚人を並べるのが
大好きなんだー!!!
死ぬ間際の人間って目が死んでるんだけど
殺してくれって!!
だけどエリカはあえて殺さないの!!
なんでか分かッッ グハッッッ」
ツバキは問答無用にその思い出を斬り裂いた。
ツバキ
「
エリカ
「あれ...何も聞こえない...何も...!!!
何で!?何でよぉ!!!!!!」
エリカは両耳から血を吹き出し
うずくまると今度はマンサクの家にいた。
そこでは逃げ惑うマンサクの妻の腹を
エリカが
エリカ
「エリカ不思議だったんだよね...
お母さんの
どんな感じになってるかさ。
気になってみたから開いて見たんだけど
あの熱くて優しいぬくもりの秘密は
分からなかったなー。
でも、仕組みはなんとなーく分かったから
良い勉強になった!!
すっごいピンク色してたのぉ!!!
今でも大切な思い出♪」
ツバキ
「狂気とは貴公の事を言うのだな」
エリカ
「え?どう言う事?やめッッ」
ツバキは問答無用で思い出を斬り裂いた。
エリカ
「アガッッツ!!!!
目が!!!目が!!!!!
目が!!!見えない!!!!
見えない!!!見えない!!!!」
ツバキ
「のたうち回り痛みを知るがいい。
味覚も聴覚も視覚も嗅覚も奪った。
痛みしか感じぬだろう。
だが、それもすぐに楽になる。
エリカ
「こ...ここは...真っ暗...
どこ...どこ...あったかい...ここって...まさか...」
ツバキ
「なるほど...。
先ほど貴公が言っていた意味が分かった。
唯一、心の底から感じたぬくもり
ぬくもりから伝わる愛情
ここは母の
まさか生前の記憶があるとはな...」
エリカ
「懐かしい...ママ...のぬくもり...
ママだけが...エリカを愛してくれた...
ママだけが...パパから...守ってくれた。
だけど...ママが眠ったらパパは...パパ...は...
エリカを...無理矢理...無理矢理...」
突然、光が差しエリカは育った家のベッドに
横たわっていた。
そこには息を荒げエリカに覆いかぶさる
父の姿があった。
エリカ
「痛い!!痛い!!!やめてよぉ!!!
パパ!!パパ!!!」
しかし、口をパクパクさせるだけで
声は出ていなかった。
エリカ
「やめっ!!嫌だぁあぁあ!!!!」
毎晩繰り返される痛みに
快感さえ覚えて来た頃
エリカの母がその行為を目撃した翌日
エリカの父は
屋根から突き飛ばした。
それからの二ヶ月間はエリカにとって
地獄の様な日々だった。
エリカ
「ママも...パパも...
みんな...みんな死ねばいい。
みんな...死ねば...」
ツバキ
「貴公にどんな過去があろうと
私には関係のない事」
そして、ツバキはその思い出を斬り裂いていった。
すると、グニュンと景色が変わり
エリカは母の
ツバキ
「
全てを斬り裂いた。
残るは...
エリカ
「ママ...何も感じ...ないけど...
なんだろう...あった...かい」
ツバキ
「それは潜在意識に眠る感情だ。
と言っても...何も聞こえまいか。
だが
貴公は弱い。私よりも遥かに弱い。
血を求め彷徨う哀れな女だ。」
エリカ
「あった...か...い」
ツバキ
「
血の滲む鍛錬の
手に入れる事が出来る強大な
身をもって知るがいい。
これが本物の
エリカ
「も...もう...やめ...やめてよ...
やめてよぉぉおおおおお!!!!!!
ママ!!ママ!!!助けてぇ!!!
ママ!!!ママ!!ママァ!!」
「
『
ツバキはそう言って
思い出ごとエリカの胸を斬り裂いたが
傷一つ付いていなかった。
すると半透明の雨がエリカを包み込み
景色が渦を巻くとエリカの身体は
底のない水の中へ深く、ただ深く堕ちていった。
((何ここ...何も...感じない...
何も...見えない...
何も...聞こえない...
何も...何も...何...も...))
エリカの精神世界から抜け出したツバキは
膝から崩れ落ちるエリカに見向きもせず
ゆっくりと
ツバキ
「
過去を斬り裂き、未来を
エリカ=ヒース」
作者 REN’sJackson
ー
おまけ
((暗い...暗い...
ここは...どこ?
ここは...どこなの?
エリカ...死んじゃったの?
ねぇ...誰か...教えて...))
すると、遠くから声がする。
((誰?誰なの?誰がエリカを呼んでるの?
あれ...?エリカ確か...
耳が聞こえなかったんじゃ...
ツバキ...お兄ちゃん...に))
するとエリカの
エリカ
「ヴッ...だ...れ...?」
そこは血みどろの
天地左右あべこべに乱立した階段と
無数に空いた穴
その中央には美しいテーブルに
白く輝く陶器で出来たティーポットが
湯気をだし
ティーカップが二つ置いてあった。
エリカ
「目が...見える...
それに...紅茶のニオイと血の良い香り...ここは...」
すると、傲慢でヌメリとした絡みつく様な声が
四方から聞こえ
エリカ
「この声...まさか...」
???
「エリカ...
エリカ...
エリカ...
エリカ...
エリカ...
エリカ」
エリカ
「...
色々な穴から顔を出し
突然、大きなウサミミに
「やぁ!!久しぶりだねぇ!!エリカ。」
エリカ
「...さっきエリカを助けなかったくせに」
「やぁ!!久しぶりだねぇ!!エリカ。」
エリカ
「だぁーかぁーらぁー!!
エリカを助けなかった奴なんて
知らーーアガッ!」
「だぁーかぁーらぁー
久しぶりだねぇ!!って
僕が言ってるんだよ?エ、リ、カ!!」
一瞬だった。エリカが気づいた時にはすでに
針があしらわれた椅子に座らされていた。
エリカ
「グッ...なんの...つもり??アグッ!!」
耳元で囁いた。
「ごきげんよう。エリカ」
エリカ
「ご、ごきげんよう
久しぶり...じゃないの...」
「よく出来ました。
じゃぁ血で
あっ、このままじゃ飲めないよね?よっと!!」
エリカ
「グッ」
わざと反動を付けてエリカの膝から離れると
トクトクトクトクとティーカップに紅茶を注いだ。
「
はぁ、なんとも言えない血生臭さ!!
美味しいねぇ。
ほら、エリカも飲みなよ」
エリカ
「...
美味しい!!!!」
「だろ???
エリカがさっきくれた
エリカ
「本当に美味しいね!!」
「うん。うん。
この味を分かってくれるなんて
流石はエリカだよ!」
エリカ
「でしょ!?
こんな作り方あったんーー」
「そんな事はどうでもいいのさ。
エリカ...このままじゃ死ぬけどどうする?」
突然変わる雰囲気にエリカは背筋が凍った。
エリカ
「え?助けてくれたんでしょ?」
「勘違いしないで欲しいんだけど。
僕はエリカが死んだところで新たな
探すだけ。生きるか死ぬかはエリカ次第さ。」
エリカ
「エリカ...どうなっちゃうの?」
「だから言ってるじゃない。どうする?って
正直さぁー。
僕の事を殺しの道具にしか思ってないでしょ?
笑っちゃうんだけど、それ逆だから。
代わりに振るってるだけだから。
そこら辺さぁー赤白ハッキリさせようって思って。」
エリカ
「
勝手に選んでおいて
何で勝手に使っちゃダメなの!?」
「はぁー。
分かってないよエリカ。
まぁ、こういう未来は見えてたけどさ。
僕も好き放題するエリカを見てると
楽しい事もあったしねー。
結構付き合い長いじゃない?僕ら。
エリカが幼い時からずーっと一緒だよね?
僕はエリカの事をよく分かってるつもりだよ?
なのに!!!!!」
エリカ
「ガッ」
唐突に
エリカ
「アガッ」
「エリカは僕の事をなーんにも知らない。」
エリカ
「はな...せ...」
「あっ、ごめんごめん」
「要するにさ。狂ったまんまでいんだけど
もっとスマートに狂えって話しさ。
そう!僕みたいにね。」
エリカ
「キモっウザマル梵天過ぎる」
「ん?耳が四つあるから
悪口も四倍に聞こえるなー」
エリカ
「四つ付いてるくせに
エリカの声は聞こえなかったってわけ!?」
「はぁ。エリカの自我が壊れたから
こうやって僕の声が届いた訳だけど
ずーっと呼んでたからね僕。」
エリカ
「そうなの?聞こえなかった...。
それで、エリカに...なんの用なの?」
「言いづらいんだけど...
エリカがこんなに弱いと思わなかったんだよね。
鮮血の
怪我で死ぬ事なんてまずない!!!!
僕を使いこなせば最凶なのに!!
全然ダメ。残念だよ。
威力も二倍!!だけど消費する
持久戦に持ち込めば勝てたのに!!!
まさか、
僕のプライドがズタズタだよ!!!」
バンっと叩いた。
エリカ
「精神攻撃なんて防ぎようが無いじゃない!!!
力を貸してくれなかったからでしょ!!!
エリカ悪くなーー」
「おい。都合の良い時だけ頼って来ないでほしいな」
エリカ
「だって!!そうでしょ!?エリカはーー」
「ふざけんじゃねーよ。人間。」
エリカ
「エリカ悪くないもん」
「はぁ。ツバキが言ってたじゃない?
血の滲む鍛錬がうんたらかんたらって。
エリカはさぁ僕を使いこなしてないし
僕も別に認めてる訳じゃない。
中途半端な奴に誰が力を貸すんですかー?」
エリカ
「じゃぁ!!!エリカはどうすればいいの!!」
「ほぉー。どうかしたいのかい?エリカ。
僕の言うことが聞けるのかい?」
エリカ
「言うこと聞いたらツバキお兄ちゃん倒せる?」
「それはエリカ次第さ。
っていうか。
何たる
まぁ、それは置いといてぇ。」
エリカ
「言う事聞くから!!!!
エリカを今すぐ助けて!!!!」
「そうだねぇ。
手始めに13日の呪いを解いてあげよう」
エリカ
「え?本当に!?」
「いくらなんでも暴走気味だから
かけたんだけど、その縛りがあると
色々出来ないしねー。」
エリカ
「他には何すればいいの?」
「毎晩、僕と紅茶を飲んでくれないかい?」
エリカ
「え?そんなことでいいの?」
「ぁあ。構わないさ。
何十年の付き合いだけど
まずは友達から始めよう。」
エリカ
「え?」
「約束の日は近い。
君の力が必要なんだ。
来たる
すぐそこまでやって来てるんだ。」
エリカ
「それって...どういう意ーーー」
フッとエリカの前に手をかざすと
エリカはそのまま眠ってしまった。
「今はゆっくりおやすみ。
僕の可愛いエリカ」
ーーそして現在ーー
後、数秒で崩壊してしまうほどに
ツバキは
「術者が...倒れても...解けぬ...のか...
私は...先へ...行かねば...なら...ぬ...この...さ...きへ」
しかし、ツバキはその場に倒れてしまった。
するとそこにコツンコツンコツンと
誰かの足音が聞こえてくる。
倒れたツバキを見下ろしたその瞬間
グシャっと
ツバキの血が辺りに飛び散った。
(完)
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