39話 Her name is #0052,she was a S
前回までの千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜は
激戦を繰り広げた
看守長ジュダスの過去や
キキョウとの意外な接点を知った
ジュダスを
説得していた。
返事を
戸惑うジュダスはジニアと共に
自身の妹であるペチュニア奪還
その双子の妹サフィニアの仇を取る為に
元凶であるソープワイトの元へと向かっていた。
そして、
ようやくソープワイトと
怒りのまま叫ぶジュダスだったが
ソープワイトは
巨大な箱から驚くべきものを取り出した。
ジニア
『『天輪•
渇き飢えしは舌無き
ジュダス
『『
機械音
ーー
ーーー
ーーー起動しますーーー
ジニア
『『
ジュダス
『『
ソープワイト
「ヌフフフフフッ!!
ヌフフフフフッ!!!!!
地獄を見せてやろうじゃあないか!!やれ」
ジュダス
「ウソ...だろ...」
ジニア
「なんやねん...なんのつもりやねん!!!!」
ジュダス
「サフィニアァァァア!!!!!!!」
作者 REN’sJackson
ー〜
ーー時は
ここは
赤と黒の装飾、
マグマと岩石で作られた地獄とは裏腹に
青と白で作られた大理石があしらわれていた。
そこには巨大な門と特別監視室と言われる
監視、管理する部屋があった。
その部屋には髭をたくわえ
ジェルでビッシリと髪型を立たせた一人の男が
持ち歩くには少し大きい牛革のブリーフケースを
脇にドサっと置きながら
ブツクサと誰かと話していた。
モンティ
「所長??サラセニア所長!?
なんで俺がそんな事するんすか?
え??なんて??あっ!
...切りやがった!!!
ったくよ!!!
あのタケノコヘッドパンクが!!」
モンティはそう言って
イスをクルッと回転させると
数十台も並ぶ巨大モニターの前に移動した。
モンティ
「はぁ...。
えーっと...
それから...この小型基地に取り込むっと。
それで...リナリアが
ラナンキュラスが...
ツバキとジジが
チョウランが
おしっ。設定完了。エンターっと。
はぁ。大変だなコレ。
持ってない奴を飛ばすって
やっぱり面倒だなー。
所長が自分でやりゃあ良いのによぉ。」
しばらくすると
モニターから消え
それぞれの監獄に飛ばされた映像が新たに映った。
モンティ
「いやぁ。相変わらずすげーなコレ。
シンシャドゥール出る前に渡されたけど
瞬間移動出来るってやっぱりすげーな。」
すると、モンティは目線を斜め上に向けて
シンシャドゥールの出来事を思い出していた。
ソープワイト
「これが
これがあれば最上階にある基地局の電波を介して
制限はあれど
我々の
自動認証出来る様に改造しておいた。
感謝したまえよ。
そして、このボタンと小型基地局があれば
シンシャドゥールから
お前の仕事はこの小型基地局を
使い方は...そのアリの如く小さな
しっかり考えたまえ。
ん?なんだね?その顔は?
私の眼光が親しみと
出来ていなければ焼き殺していた所だよ。
しっかりやりたまえ。
フンッ。全く...」
ソープワイトの言葉を思い出したモンティは
モンティ
「もっと他の言い方無かったのかよ!!
手書きのゴミみたいなメモだけよこしやがって!
大体、俺も開発に参加してんだから
使い方くらい分かるっつーの!!
ん?メモ?そういえば何て書いてあんだろ。」
モンティはクシャクシャのメモを
ポケットから取り出した。
そこにはこう書いてあった。
ソープワイト
「貴様はバカかね?」
モンティ
「ぁ"あぁぁあ!!!!
なんだよこれ!!!!
はぁ。もう疲れた。仕事しよ。」
しばらく
いじっていると
モニターにノイズが走った。
モンティ
「ん?なんだ?
...ッチ!!アキレイが
全部倒しちまった!!
んだよ...あれ作んのに結構時間かかるんだよなー」
そしてモンティは巨大計器のメモリを見て
更にため息をついた。
モンティ
「はぁ。アセヴィに勝てるわけねーだろリナリア。
ったくよ。
もうちっと下げてやるか。
ドMなアイツが喜びそうなこった。」
モンティはパソコンをカタカタといじると
メモリは5度下がり
モニターに映るアセヴィとリナリアは
強烈な吹雪に吹かれた。
モンティ
「流石に音声は吹雪の中じゃ聞こえねーか。
お、こっちは決着ついたみたいだな。
ツバキ相手じゃ流石に無理か。
ってか、
"おい
お前らも長髪じゃねぇかよ!!
おもしれー奴らだな」
続いて
グルグルと監獄が回り始めていた。
モンティ
「いや、これ回転の設定5分3分10分じゃねぇかよ。
流石にスパンが短いな...
えーっと、1番長い設定は...40分2分3分か...
極端過ぎねぇか?
誰だよこれ考えたの。
とりあえず変えとくか。...よし。
さて、続きやるか。」
ーー1時間後ーー
モンティはモニターを見ていた。
モンティ
「まんまと出し抜かれたな...流石はジニア。
団長も気が付かなかったか。
にしても音声丸聞こえってことに
気が付かないのかねぇー。
団長に全て筒抜けなのによ。
ってか、がっつりジュダス裏切ってんじゃねーか。
まぁ、イリスは酷かったからな...」
そして、水門が映るモニターを見ると
作業する手が止まった。
モンティ
「ラナンキュラスとジギタリアス副団長...
こりゃあ...ひでぇ...死ぬ気かよ。
で、こっちが...マジか!!あのエリカかよ。
うわー。マジで解き放ちやがった。
何考えてんだよ所長も団長も...
はぁ...何考えてるか分かった試しもねーけどよ。
それで...所長は今...」
モンティは
モニターを切り替えた。
モンティ
「そうか...相手はアキレイか。」
ーーそして現在ーー
未だにモンティは
いじりながら
驚愕していた。
モンティ
「サ、サフィニアだよなあれ!!
聞いてねーぞ!!なんだあの姿!!」
すぐさまブリーフケースの中に頭を突っ込み
何やらガサゴソと探し始めた。
モンティ
「あれ?もっと奥だったかなー。
だいぶ昔だからなーー。
ぁあ...下だわこれ。」
そう言うとモンティは頭からブリーフケースの中へと
吸い込まれてしまった。
ーージニアサイドーー
ソープワイトとサフィニア
ジニアとジュダスは対峙していた。
サフィニア
「ヴゥ...ヴゥ...」
ジュダス
「嘘だ!!嘘だ!!嘘だぁぁあ!!」
ジニア
「な、なんやねん...どないなっとんねん!これは!!」
サフィニア
「ヴゥヴゥ...ヴゥ...」
ソープワイト
「ヌッフフッッ...気に入ってくれたようだね。
感動の再会と行こうじゃあないか。」
すると、ジュダスはサフィニアの元へと駆け出した。
ジニア
「あかん!!行くなジュダス!!」
ジニアは
ジュダスと
自分のそばに引き寄せた。
ジュダス
「テメェ!!離し...やがれ!!」
ジニア
「行くな
ジュダス
「グッッ!!イッテェな!!!
何しやがる!!!!!」
サフィニア
「ヴゥーーーヴゥーーーー」
ジニアは
ジュダスを更に締め付けた。
サフィニア
「ヴゥ...ヴゥヴゥヴゥ」
ジニア
「何も考えんと突っ込むアホがどこにおんねん!!」
ジュダス
「うるせぇ!!!
目の前に!!俺の目の前に
サフィニアがいるんだ!!!!!
ようやく...よう...やく...会えたんだよ...」
ジニア
「わーっとる。
せやから行くな
ジュダス
「なんでだよ!!!」
ジニア
「今ここで冷静にならんかったら
取り戻せるもんも取り戻せんくなる」
ジュダス
「関係ねぇ!!!!!!離せ!!!
俺は!!この手で妹を抱きーーー」
「抱き締めてどないすんねん!!
よう見てみぃ!!!
目の前におるんは...サフィニアちゃう!!」
ソープワイト
「ヌッフフ!!!!
バカかね!?
彼女は間違いなくサフィニアだよ。」
そしてソープワイトはサフィニアの頭を掴み
何度も頭を地面に叩きつけた。
「ヴゥ!!ヴゥ!!ヴゥ!!」
ソープワイト
「いや!!!正確には!!!!
サフィ!!!ニア!!!!だった!!!!
今は!!!記憶も!!!
痛みも!!!心もない!!!!
ただの!!!
ヌッフフッッヌッフフッッヌッフフッッ!!」
サフィニア
「ヴゥ...ヴゥ」
ジュダス
「やめろォォオ!!!!」
ジニア
「落ち着け!!このアホ!!!
死にたいんか!!!
何の為に!!誰の為に!!
ここまで来たか思い出さんかい!!」
サフィニア
「ヴゥーーーーッッ」
ソープワイト
「フン。感傷に浸るバカ共が。
何の為に?誰の為にだと?バカな妹達の為に
わざわざ
ここ、
スズーラが保持していた
サラセニアの
対抗する気だったんだろ?」
ジュダス
「だから何だってんだ!!!!」
サフィニア
「ヴゥヴゥ...」
ソープワイト
「無知も
ただの
対抗出来ると思い上がる辺りが
ましてや、サラセニアや
この私をも倒せると思っていたのかね?
教えてやろうじゃあないかジュダス。
貴様のチワワの如き牙など
私には届かぬということをね!!
ヌッフフッッヌッフフッッ」
ジュダス
「やってやろうじゃねぇか!!!
ジニア!!!離せ!!!!
俺がぶっ飛ばしてやる!!!!」
ソープワイト
「全く...キャンキャンと吠える仔犬だよ」
サフィニア
「ヴゥ...ヴゥヴゥ」
ジュダス
「なんだと!?コノ野郎ーーー」
「ジュダス!!!
いちいちソープワイトの言葉に
耳を貸すな
ジュダス
「俺は...俺は!!妹たちを助けに来たんだ!!」
ジニア
「わーっとるやんけ。
せやから闘うなとは
行くな
ええかジュダス...隙を作ったるから
そこを
ジュダス
「ぁあ...分かった」
ジニア
「純粋か!!どないやねん!!
さっきまでの威勢はどこ行ってん!?」
ジュダス
「うるせぇ。」
サフィニア
「ヴゥヴゥ...ヴゥ」
ソープワイト
「敵の
アホ過ぎて笑いも起きないよ。
目の前にいるのが...
一体誰か...分かってないみたいだね!!」
ゾゾゾゾゾと
ソープワイトから強大な
その凄まじさに圧倒されたジュダスは
しかし、ジニアは顔色一つ変えていなかった。
ジュダス
「グッ...この
ジニア
「せやろ?
お前がやって勝てる相手ちゃう。
あいつはラミオラス帝国が誇る最高戦力の一人
冥王軍 団長 ソープワイト
超科学っちゅうよう分からん科学の天才らしいで。
知らんけど。」
ーーモンティサイドーー
特別監視室は凄まじいノイズと
警告音が鳴り響いていたが
モンティはブリーフケース改め
そこは20畳ほどのワンルームの部屋が
1号室から3号室の3部屋存在しており
それぞれ扉で仕切られている。
各部屋には自身のパソコンや研究資料や開発した機器
医療道具が揃えられ
モンティは集中して作業をしたい時や
サボりたい時によく使っている。
完全防音仕様でもあり、本体であるブリーフケースが
揺れていてもなんら影響はない。
そして何より一番の強みは
このカバンの存在をこの世界で
2人しか知らないという事実である。
モンティ
「あの部屋だったかな?」
ハシゴを使わずにクルッと回転し着地すると
2号室の扉を開けた。
モンティ
「おっ、あったあった。」
モンティはすぐさま
サフィニアの資料が入っているタブレットを持つと
そばにあった音声レコーダーが落ちた。
モンティ
「やべえやべえ」
モンティはそれを拾おうとしたが
カチッと音がすると
レコーダーが再生し始めた。
モンティ
「あ、あーあー。おし聞こえるかな。
えー、今日は経過報告する。
被験体は...っておい!!!やめろって。」
サフィニア
「あっ!!ティンティン!!!」
モンティ
「おい!!やめろその言い方!!
邪魔っすんなって!!っておい!!返せ!!」
サフィニア
「えーっとサフィニアちゃんでーす!!
今日のお空は雪だよ!!!
お姉ちゃんとねぇ!!雪合戦したの!!
そしたらね!!街壊しちゃった!!」
モンティ
「ほら、返せ。」
サフィニア
「あっ!!ティンティンを紹介するね!
ティンティンはねぇ...
いつも怪我したら治してくれたり
お菓子くれたりねー!!
ゲームしてくれるの!!!
後は...遊園地連れて行ってくれたり!!」
モンティ
「バカ!!それは内緒だろうが!!!
ほら、もういいだろ...返せ。」
サフィニア
「まだあるよ!!えーっとねぇ!!
ずーっと彼女いないんだって!!!!」
モンティ
「ほっとけ!!!」
サフィニア
「トギリとばーっか飲み行ってるんだって!!
だから彼女出来ないんだよねー!!
アヒャアヒャアヒャアヒャ!!!!」
モンティ
「おい、サフィ!!おれ仕事中だから
返してくれって!!!!」
サフィニア
「だからね!!サフィニアがーーーー」
そこでプツッとレコーダーが途切れてしまった。
モンティ
「ぶっ壊れてたっけな??あれ??
あっ、そうだ!!!あの後サフィニアが逃げて
持って帰りやがったんだ!!
しばらく返してくんなかったもんなー。
懐かしいな。そう言えばアイツ愛嬌あって
みんなから意外に好かれてたんだよな。
あんな姿になっちまってよ。
はぁ。さてと、行くか。」
ハシゴを上がって行くと
モンティ
「ん?なんだこの音!!」
警告音が鳴り響き
モンティ
「マジか!!
団長の
ぶっ壊れたら俺が所長にぶっ壊されるわ!!
抑えてくんねーかなー。
でも、戦闘中に通信するとぶっ殺されそうだしなー。
よくよく考えたら...だいぶブラックだな。」
そう言いながら警告音を切ると
タブレットを使ってサフィニアの情報を見ていた。
モンティ
「おい!!なんで閲覧制限なんだよ!!
俺は副所長だぞ?なんで俺の権限で入れねーんだよ。
突破すんのめんどくせーじゃねーか!!
はぁ。用心深いなー相変わらず。」
ーージニアサイドーー
ソープワイト
「ヌッフフッッ
この
顔色一つ変えないとは面白い。
砂塵の
少しは楽しめそうだね。」
ジニア
「
アホばっか選んどるみたいやんけ!!」
ソープワイト
「選ぶのは
そこにそれぞれの神たちの趣味趣向が加わることに
何の疑問があるのかね?
歴代の
継承を失敗した者も
数多くいるのを知っているのかね?
無知な貴様らに教えてあげようじゃあないか。
ジニア
「そんなんあてになるかい!!!!!」
「
そして、
...どうだね?」
ジニアは目を見開いていた。
((知らんのもおるけど
だいたい合っとんな!!))
ジニア
「...だ、だ、だからなんなん!?
そんなん合ってませーん!!」
ジュダス
「おい、思いっきり動揺してんじゃねぇかよ。」
ソープワイト
「大体の
だからこそ発現した新たな
あの女をさらった訳だが
非常に興味深かったよ。
あの
あまりにも強くてねぇ。
逆に興味が
発現ともなると尚更だよ。」
ジニア
「せやからキキをさらったんか!!」
ソープワイト
「それ以外にあげる理由なら山ほどあるが?
だが1番の理由はまさに興味。と言った所だね」
ジニア
「どうでもええわ!!
俺らはお前の遊びに付き
ジュダス
「そうやって俺の妹たちを
ソープワイト
「バカかね!!!
この世にある全ての万物は興味から
生まれた産物だよ?
その服も
それが世のため人のためとなり
今の生活があるんじゃあないか!!
貴様ら低能な猿と仔犬には
到底、理解出来るとは思わんがね。」
ジュダス
「ふざけてんじゃねぇよ!!!
結局は私利私欲のためじゃねぇか!!
お前は人の人生を何だと思ってんだ!!!
お前とサラセニアがいなきゃ
俺と妹たちは今頃
こんな想いをしなくて良かったんだ!!」
ソープワイト
「人生?人生とは面白い!!
ヌッフフ!!ヌッフフ!!!
ジュダス=ギギ=アルマーニ。
長い年月を賭け
血の滲む修行し、
壮大だが
どうせ記憶も
サフィニア
「ヴゥヴゥ」
ジュダス
「確かに
技以外は覚えてねぇけど...
俺の人生は
決して
ふざけ...んな...よ。ソープワイトォォオ!!」
ジニア
「ジュダス!!挑発やぞ!!!乗ったらあかん!!
ソープワイト
「フンッ。余裕なフリをしていても
貴様も本当は思っているんだろ?砂塵の
かと言って、口には出しやしない。
だから思い
貴様の代わりに言ってやろうジュダス!!
貴様が選んだ道!!!
そして乗り越えた苦痛 全てが!!」
ジニア
「
ソープワイト
「無駄 だったと言うことをーーー」
『
ジニアはジュダスを指差し
ジュダスを中心に波紋が広がった。
ソープワイト
「ほう...波動系
音自体を遮断するとは何の面白味もないね。
せっかくの絶望が台無しじゃあないか」
サフィニア
「ヴゥ...ヴゥ...」
ジュダス
「ん?音が聞こえねぇ!!!なんだこれ!!
サフィニア!!!サフィニア!!!!!
なんで!!なんでだ!!!!
グッ!!離せジニア!!!!ジュダスだよ!!
サフィニア!!!サフィニアァァア!!」
ジュダスは懸命に届かぬ声を叫び続けた。
ソープワイト
「まぁギャーピーギャーピー
仔犬の様な
飽きたところだったよ。ん?」
『
突然ジニアは
砂の弾丸を無数に発射した。
ソープワイト
「
サフィニア
「ヴゥ!!ヴゥ!!!」
ジニア
「ただの砂の弾丸ちゃうで?弾けろ!!!」
『
砂の弾丸が弾けソープワイトに降り注いだ。
ソープワイト
「はぁ。芸の無い猿が。
そんな弾が弾けた所で何の意味があるんだね?」
サフィニア
「ヴッ!!!」
ソープワイトがサフィニアに目線をやると
サフィニアが盾となり全てを受け止めた。
ジニア
「なっ!!」
ジュダス
「やめろぉお!!!!」
サフィニア
「ヴゥ!!!ヴゥ!!!!」
ソープワイト
「なんだね?このチャチな砂の針が
貫通しない事に驚いているのかね?
それとも自分の意思かの様に動いたことに
驚いているのかね?」
ジニア
「自分の意思で誰がお前なんか守るかい」
ソープワイト
「身を
主人に立て付くオモチャが
この世界のどこにいるんだね?
私が
ソープワイトはそういうと
サフィニアを突き飛ばした。
サフィニア
「ヴッ!!」
ジュダス
「サフィニア!!」
ジニア
「女を盾にコソコソ隠れとるのが
お前にはお似合いやな。ソープワイト」
ソープワイト
「女?女なんてどこにいるんだね?
ここにいるのは
私の兵器だよ?まさか...
生物学的に
バカと話すほど疲れるものは無いとは
まさにこの事だよ。
猿にも分かるように教えてやろうじゃあないか。
生殖器など兵器には必要ない。
そんなもの破壊したに決まってるだろ?
また必要とあれば
貴様はバカかね!?
どうせ死んだ入れ物だ
腐った臓器など兵器が劣化する原因だよ。」
ジニア
「なん...やと...このクソが...
どこまでも腐っとる奴やな!!
人を何やと
ソープワイト
「人を私に語る気かね?
人体のジの字も知らん猿が
この私に向かって人を語るとは面白い。
バカに付き合うほど私は暇じゃあないんだ。
さっさと
ソープワイトはそういうと背を向けた。
ジニア
「なんや...逃げるんかい」
ソープワイト
「逃げる?この私が?
冥王軍の
この
面白い事を言う
そう言うとソープワイトは
上空に手をかざして叫んだ。
ソープワイト
「
すると上空からドスンッドスンッッと
赤と青の
羽の生えた紫色の
襲い掛かろうとするも
ソープワイトは拳をグッと握り
それを静止させた。
ソープワイト
「50体の
歓迎しようじゃあないか。」
ジニア
「コイツらはこないだの
それと...なんや...
羽まで生えた奴までおるやんけ...」
ジュダス
「何だありゃあ...」
ソープワイト
「私が、
私は楽しみに来たんだよ。
実の妹に無抵抗に殺される兄と
それを庇って死に行く
ほぅら、解いてやるよ。ジュダス」
ジニア
「やめーーーー」
ソープワイト
『
ソープワイトが両手を叩くと
ジュダスの周りを
ジュダス
「グッ...おい、何なんだコレ...」
ジニア
「子供を
その子ぉらを実験台にして
失敗した結果が
ジュダス
「何...だと!?
まさか...コレが第三世代
ソープワイト
「ほう...」
ジニア
「...そやろな」
ジニアの発言にソープワイトは
一瞬、
ジュダス
「よく分からねぇけど
第7
実験記録を見た時にそう書いてあったんだ」
ソープワイト
「そこにも侵入したのかね。
よくもバレずに生きてこれたものだよ。
だが、その命もここで終わりを迎える。
つまらない人生だよ」
ジュダス
「うるせぇ!!!」
ジニアはしばらく考え事をすると
ゆっくり口を開いた。
ジニア
「なるほどなぁ...何となく読めてきたで。
行くでジュダス!!
ソープワイトしばいて色々聞き出すで!!!」
ジュダス
「元からそのつもりだ!!!!」
ソープワイト
「面白い事を言うバカ共だね
ソープワイトは指を鳴らすと
一体の
その背中へと腰掛けた。
ソープワイト
「やれ!!!!
ここがどこだが教えてやるんだよ!!!」
ソープワイトの掛け声と共に
サフィニアと
一斉に襲い掛かってきた。
ジュダス
「
『
ジニア
『
次々と上半身だけがコマのように
高速回転する
細い砂の竜巻が
空中にいる
ジニア
「やれ
砂の竜巻は更に加速していく
ソープワイト
「元が子供と知っているのにも関わらず
血も涙もないね」
ジニア
「どの口が
ジュダス!!!!鬼は俺がやる!!
サフィニアは頼んだで!!!」
サフィニア
「ヴッヴッヴッ」
ジュダス
「分かった!!!!」
『
「行くぜ
『
ジュダスの目は血走り身体から湯気が出ていた。
ジニア
「大丈夫なん!?」
「い...け...る!!!!」
ジニア
「...そうか。おっしゃ行くで!!!」
ジニアの砂がサフィニアまでの道を作ると
超高速で駆け抜けた。
ジュダス
「ンガッッ!!!」
ジニア
「ジュダス!!!!!」
「大...丈夫だ!!」
ジュダスは
無傷だった。
ジニア
「大丈夫そやな!!!
ほれ!!!!!!!」
砂の竜巻がジュダスに噛み付いた鬼を
サフィニアに向かって行くが
サフィニアの両腕から光線が発射され
その勢いに負けると吹き飛んでしまった。
ジニア
「なんやあれ!?
サフィニア
「ヴッー!ヴッ!!」
「光線で...近づけねぇ!!」
サフィニア
「ヴッーー!!!ヴッーーー!!!」
ジニアに向かってワラワラと突進してきた。
ジニア
「クソ!!なんやねん!!
思春期のニキビぐらい数が多いやんけ!!」
「何なんだ..その例え!!」
その様子をソープワイトは
ソープワイト
「自身に身体硬化を
その組み合わせは非常に負担が大きいと見える。
格段に
底上げしたのか知らんが
術者は一歩も動けないようだね。
だが、
リスクすら
だが。全てを
使いこなしてもいない。
にしても...思ったより
少ないのは何故かね?モンティ」
モンティに問いただしていた。
モンティ
((そんな事言われても俺知りませんよ。
アキレイとチョウランが
殺しちゃったじゃないですか。
そりゃ数も減るでしょ))
ソープワイト
「相変わらず
私の知る限りもっと送れるはずだがね。」
モンティ
((送れませんよ!!
色んな所ですごい事が起こってーーー))
ソープワイト
「ん?これは...」
ーーモンティサイドーー
特別監視室にて
今度は尋常じゃない程の警告音が鳴り響いていた。
モンティ
「おいおいおいおい!!
なんだよこれ!!!!!」
異常な
計器が計測しメモリが振り切ったのを確認すると
モンティは急いで原因となる箇所を探し始めた。
モンティ
「複数箇所でほぼ同時に跳ね上がった!!
どこだ!!どこだ!!!
クソ!!!デカすぎて
ここの設備だけじゃ分かんねぇ!!
調節しねーとココがぶっ壊れる!!!!
ッチ!!仕事増やすなよ!!!!」
そして、モンティは再度
様々な機器を持ち出して並べ始めた。
モンティ
「勝手に配線いじるけど
後で怒られねーよな。」
自分の機器と
モンティ
「よし。さぁてどこだ...。
...
水門!?
そんな大技出すんじゃねーよ!!!!
ここを壊す気かよ!!!
早く空間
色々影響でちまう!!」
モンティは急いで
一気に
モンティ
「よしっ。これでいいか。
なんだよ...
とんだ災難だぜ...」
ーージニアサイドーー
ジニア
「この
すると突然、足元から
次々とワニのような大きな赤い口が出現し
ジニア達を挟もうと襲ってきた。
ジニア
「グッ!!!なんやねん!!!これ!!!」
「グアッッ!!!!!!これは!!」
何個もの赤い口がジュダスを次々と挟んでいく。
ジュダス
「アガッ!!グッ!!!グアッッ!!!」
ジニア
「ジュダス!!!!!」
ジニアは砂の竜巻で赤い口を
次々と湧き出てきた。
ジニア
「なんやねん!!!!」
しかし、
噛まれ飲み込まれていった。
サフィニア
「ヴッ!!!ヴッ!!!!!」
ソープワイト
「......フン。エリカか」
ジニア
「ジュダス!!」
ジニアは間一髪で口を避けながら
ジュダスと
しかし、地面から赤い口が飛び出すと
ジニアの砂にぶつかり落下していった。
ジニア
「何やあの形...
拷問器具のアイアンメイデンみたいやないか。
空まで追いかけるて
何に反応して あぁなんねん。」
「悪...い」
ジニア
「集中せぇ!!!」
((ソープワイトとサフィニアは襲われとらへんな...
目標を絞っとんのんか
よう分からんなぁ。))
ジニア
「めんどいやっちゃな!!!!!!」
『
ジニアはジャンプし
上空に向けると何万トンもの砂が出現し
ドーーンっと降り注いだ。
ソープワイト
「砂の海...
ソープワイトは砂の海を
空間を作ると
サフィニアと共に砂の上までゆっくり上がってきた。
ソープワイト
「砂だらけになったじゃあないか。この猿が。」
ソープワイトは服に着いた砂を払いながら
ジニアを睨んだ。
ジニア
「まぁ、こんなん効かんわな。
せやけど目的がちゃうねん!!!!」
『
ソープワイト
「フン。」
ジニアが叫び
足元の砂の海が大きく振動し始めた。
すると、次々と湧き出る赤い口が出現しなくなった。
ソープワイト
「足場を作って固めたか...
下から湧き出るなら
フタをすればいいだけの話と言う訳かね。」
ソープワイトの言葉を横目に
ジニアはジュダスを襲う赤い口を砂で破壊した。
そして、ジュダスと
ゆっくり下へ降ろした。
「悪いな...」
そう言うと再び
サフィニアへと向けた。
「イージス!!!」
サフィニア
「ヴッ!!ヴッ!!!ヴッ!!!」
光線を乱発するも
サフィニア
「ヴッーーー!!ヴッ!!!!!!」
「絶対に!!連れ帰る!!!サフィニア!!」
サフィニア
「ヴッーー!!!!!!!」
ジニア
「無理やて!!!体力 持たへんぞ!!」
「俺は!!!死んでも!!!連れ帰るんだ!!」
ソープワイト
「茶番だよ。全く。
エリカと猿のお陰で
無駄にしたじゃあないか。」
サフィニア
「ヴッヴッヴッーーー!!!!」
ジニア
「これでサシでやれんなぁ。
手加減せんで!!!ソープワイトォオ!!」
ソープワイト
「ヌッフフ!!!!ヌッフフ!!!!
貴様の様な
手加減だと!?
誰に向かって言っている!!!!」
ジニア
「なんや?傷ついたんか?おん?
ショック過ぎて髪の毛 白なってもーとるやん!!!」
ソープワイト
「
私の髪の毛は元々 白いんだよ」
ジニア
「真面目か!!!」
ソープワイト
「何だと?」
ジニア
「やかましい!!
その減らず口を叩き直したるわ!!」
『
ソープワイト
「早い。」
ソープワイトに向かって一直線に飛んでいった。
しかし身を
ソープワイトは
ジニア
「まだやで
グルンっと弾丸が方向転換し
ソープワイトに向かって更に飛んでいった。
ソープワイト
「ほう、追尾するのかね」
ジニア
「逃すかい!!!」
ソープワイト
「こんなものかね?」
ジニア
「嘘...やろ..」
シュルシュルと音を立てる弾丸は
ソープワイトにつままれても尚、回転していた。
ソープワイト
「今一度、言ってあげようじゃあないか。
...こんなものかね?」
すると上空からジュダスが
落下するのが見えた。
ジュダス
「ウグッ!!!!」
ジニア
「ジュダス!!!!」
サフィニア
「ヴッ!!!!ヴッ!!!ヴッ!!!」
ソープワイト
「流石に
こんなアホを連れて
私と戦おうとするその思考回路には
そう言って受け止めた弾丸を
ジュダスに向かって投げつけると
その身体を
ジュダス
「アガッ!!!!」
ジニア
「グッ...身体硬化の術が切れかかっとる...」
ジニアは音と
ジュダスを見ずに状態を察知していた。
サフィニア
「ヴッ!!!ヴッ!!!!」
ソープワイト
「ヌフフッ
私から目が離せないんだろ?
自分の視界から私が外れる事が怖いんだろう?
いつ、どこで、何を、仕掛けて来るか分からない。
それもそのはず、
私は
だからジュダスを助けに行こうにも行けない。
そうだろう?
それともう一つ教えてあげようじゃあないか。
気付いているかね?猿」
ジニア
「誰のケツが赤いねん!!
まぁ、一応確認しとくわ...ホンマや!!
って何させんねん!!!」
ソープワイト
「どうやら見た目だけではなく
やはり、知能も猿並みのようだね。
本当に気付いていないようだ。
それでも
私はここに来てからただの一度も
かすり傷 一つ付いていない。
むしろ、ほぼ攻撃すらしていないんだよ。」
ジニア
「んなこたぁ!!わーっとるわ!!!!!!!」
ジュダス
「ジニ...ア...俺は...大丈夫...だ。」
ジニア
「グッ...
回復速度も
分かっとるやろ?」
ジュダス
「ぁあ。」
確かにニブくなっていた。
サフィニア
「ヴッーー!!ヴッーーー!!!!」
ソープワイト
「さぁて。
私が作った
いくつかお気に入りの作品があってねぇ。
空間を閉じ込める
硬度と伸縮性に
そして、最強の盾と呼ばれる
分かるかね?
ジュダスを殺し
そして、貴様ら
手に入れる。
邪魔者が消えて一石二鳥じゃあないか。」
ジュダス
「誰が殺される...かよ...
死ぬのはお前だ...ソープワイト」
ソープワイト
「面白い事を言う仔犬だよ。
一見、
それはただ、死ぬ事に恐怖がない様にしか
見えないがね」
ジュダス
「なんだ...と!?テメェ!!!!」
ジニア
「叫ぶなや。怪我は大丈夫なんか?」
ジュダス
「ぁあ。べちゃくちゃ喋ってくれたお陰で
だいぶ癒えてきた。」
ジニア
「せやろ?時間稼いどったんやで。
...大丈夫そやな。
そんな事より
ジュダス...
あんま
ジュダス
「ぁあ...分かってる。
サフィニアを抑える。
ジニアはソープワイトを頼む。」
ジニア
「当たり前や。」
ジュダス
『
「イージス!!!!!!」
サフィニア
「ヴッ!!!ヴッーーー!!ヴッーーー!!」
ジュダスは
サフィニアの発射する光線を防ぎ、
サフィニア
「ヴッーーー!!ヴッーーーーー!!!」
ジニア
「ほな行くで!!ソープワイトォォオ!!」
ソープワイト
「バカかね!!!」
ジニア
「ガハッ!!!!!
嘘...やろ!!??」
封じたはずの赤い口にジニアは挟まれてしまった。
ジュダス
「ジニア!!!
グッ!!!グアッ!!!!」
ソープワイト
「
こんな砂遊びで止められる訳がない。
やはり、砂塵の
アホゥばかりだったようだね。」
ーーモンティサイドーー
モンティはサフィニアの資料を漁っていた。
モンティ
「...っと!!おし!!
閲覧制限は
えーっと。最新の更新は...1時間前かよ。早っ。
いつ更新出来る暇あったんだよ!!!!
まぁ、所長ちゃっかり仕事出来ちゃうもんなー。
それでそれでえーっと。あったあったあった。
サフィニア=トッド=アルマーニ
出身地はナーベルク帝国の漁師町イリスで
双子の姉がペチュニア =サンサ=アルマーニ
兄は元ラミオラス帝国兵...
偽名を使って入隊するも脱走する。
永久指名手配し我が兵士によって
サルバドル共和国にて
ほーん。」
モンティ
「射殺!?!?
待て待て待て待て。
殺されてんじゃねぇか!!!」
更にモンティはタブレットをスライドさせた。
モンティ
「それで...十年の歳月が過ぎ
容姿が似ているジュダスと名乗る男が
要捜索対象。...マジかよ。
死んだ者を生き返らせるのは
ソープワイト団長でも
サラセニア所長でも無理だ!!」
モンティ
「...ジュダス...あいつは一体、誰なんだよ。」
作者 REN’sJackson
ー
おまけ
ここはラミオラス帝国の首都シンシャドゥールにある
奇抜な緑と赤の内装がトゲトゲしい
ヒドラ軍事科学研究所本部
そこの一室には
冥王軍団長でもあり天才科学者のソープワイト
そして、副所長のモンティが
研究所内で作業していた。
そこに冥王軍副団長及び冥王兵器軍ヒドラ所長でもある
天才発明家サラセニアが
ガタガタとコーヒーカップを揺らし
歌い踊りながらソープワイトへと
近づいていった。
サラセニア
「ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ワチュガナドゥッ!
ワチュガナドゥ!!ヘッ!!
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ワチュガナドゥッ!
ワチュガナドゥ!!
コーヒーを淹れてきました次第です!!」
ソープワイト
「フン。私がコーヒーを所望する18秒手前で
コーヒーを持って来いと
いつも言っているだろう!!」
サラセニア
「申し訳ありません
モンティ
「歌ってるから18秒過ぎたんですよ。
大体、そんなの無理すぎますって。
あっ、ちなみにそのコーヒー入れたの
俺っすからね。」
サラセニア
「副所長!!!!
生意気な口を聞くなど!!!!!
ぁあ!!!神よ!!!この哀れなトンガリヘッドを
許したまえ!!!!!」
モンティ
「いや、頭が俺の10倍トンガってる人に
言われたくないんだけど。」
サラセニア
「ンフフフッ...今なんと?」
ソープワイト
「...黙れ!!!今、私は集中しているんだよ!!
この
飛躍的に効率、生産性、軍事力が底上げされるのだよ!
黙って働きたまえ!!!
お前達はもうじきここを発つんだろ?
そうだろ?サラセニア!!」
モンティ
「え?それ聞いてないっす。」
サラセニア
「
このモンティめと先に向かう故!!」
モンティ
「え!?そうなんすか!?
俺も行かないといけないんすか?」
サラセニア
「何を言っているのですか!?
今日はお披露目パーティー!!
そう!!!!
モンティ
「ぁあ。そういえばそうだった...
いや、やっぱり聞いてないっす。」
サラセニア
「では!!今しがた伝えました!!
そして!!コレが!!!
その台本です!!!!」
サラセニアは
分厚い資料をデスクの上にドンッと置いた。
そして、指をペロッとしながら
説明し始めた。
サラセニア
「えーっ。
先ずは私めがスポットライトの中
登場致します故、拍手喝采。
知らぬ程でお願いします。
そしてその後、看守長達が登場してーーー」
「俺パスで。
忙しいから行かねぇよ?」
サラセニア
「パス!?そんな事が許される訳がありません!!
コレはパーティー!!
そう!!ミュージカル!!
台本は付き物です!!
それにモンティ!!あなたは副所長!!!
行かない理由にはなりませんよ!?」
モンティ
「はぁ。団長。責任者が研究所から
2人も抜けたらマズくないっすか?」
ソープワイト
「断る権利など貴様が産まれた時に
放棄されているよ。」
モンティ
「んなまさか。
ってか...よくよく考えたら
それって
ソープワイト
「黙れモンティ。
この私に意見するなど
5億年早いんだよ。」
モンティ
「5億年って...」
ソープワイト
「はぁ。サラセニア以外に
そこそこ出来る人材がいないから
お前がいると言うのに。
職務を放棄するなら
ここで殺す事にするが構わないね?」
サラセニア
「
モンティはそこそこ出来る故
副所長なのです!!」
ソープワイト
「人材不足は由々しき問題だね。
早急に解決しなければいけないよ。全く」
サラセニア
「
大変申し訳ありません!!
新たな人材が見つかれば抹殺!!致します!!」
モンティ
「目の前で俺を殺す相談かよ...」
サラセニア
「殺す?そんな生半可なものではありませんよ。
戸籍から何まで抹消するのです。
まるで存在しなかったかのように。
何ともまぁ!!悲劇!!!いや!!喜劇!!」
モンティ
「はぁ。行きゃぁいんだろ。行きゃぁ。」
サラセニア
「それで良いのです!!
では共に歌いましょう!!!」
モンティ
「はぁ?歌わねーよ?」
サラセニア
「ガーーーーーン!!!」
ソープワイト
「どうでもいいよそんな事。
私は後から向かうよ。
来客を迎えねばならんのでね。
それと、ダチュラを
待機させる様に準備しておいてくれたまえ。」
サラセニア
「御意!!!」
モンティ
「...来客すか?」
サラセニア
「モンティ!!
抱いてはいけません!!!
全てが愛!!!!愛すべきお言葉!!!」
モンティ
「まぁ、了解っす。
あっ、団長。この基盤使ってみてください。」
モンティはソープワイトに基盤を手渡した。
ソープワイト
「フン。
ちょうど取ろうと思っていた所だよ!!」
そう言ってコーヒーを全て飲み干すと
ソープワイトは
しばらく経つと
サラセニア
「おぉ!!!!コレで完成しました!!
流石は
時間にして三十分で作ってしまうとは!!」
ソープワイト
「ヌフフフッ後は実際に試してみるだけだ。
さて、その実験台1号は...」
「では!!モンティ!!!
モンティ
「マジかよ...」
サラセニアはそういうと
そそくさと扉を出て行った。
モンティ
「はぁ。なんで俺が行くんだよ。」
ソープワイト
「待ちたまえ。」
モンティ
「なんすか?」
ソープワイト
「
単体で動かないのは分かっているだろ?」
モンティ
「あ、はい。
むしろ、今さっきまで手伝ってましたからね。」
ソープワイト
「では、1つ
持っていきたまえ。」
モンティ
「分かりました。」
ソープワイト
「それと」
モンティ
「はい?」
ソープワイト
「これが
これがあれば最上階にある基地局の電波を介して
制限はあれど
我々の
自動認証出来る様に改造しておいた。
感謝したまえよ。
そして、このボタンと小型基地局があれば
シンシャドゥールから
お前の仕事はこの小型基地局を
使い方は...そのアリの如く小さな
しっかり考えたまえ。
ん?なんだね?その顔は?
私の眼光が親しみと
出来ていなければ焼き殺していた所だよ。
しっかりやりたまえ。
フンッ。全く...」
そういうとソープワイトは
クシャクシャのメモをモンティに投げ付けた。
ソープワイト
「何をしている!!!!
さっさと拾って向かいたまえ!!」
モンティ
「あ、あの...
小型基地局2メートルぐらいあるんですけど
俺1人じゃ運べないっすよ。」
ソープワイト
「正気かね?
今さっき
渡したはずだよ。
さっさと
モンティ
「あっ!!そうっすね。
では、失礼します。」
そう言ってモンティは小型基地局と共に消えて行った。
すると、ソープワイトはすぐさまモニターを
そこにはしっかりとモンティの姿があった。
ソープワイト
「ヌフフフッ。成功か。
まさか、自ら進んで実験1号になってくれるとはね。
失敗したら身体が時空に挟まれると言うのに。
全く、バカな男だよ。
さぁ、コーヒーをもう一杯飲んだら...ん?」
ふと、コーヒーカップを見てみると
すでに満杯に注がれていた。
ソープワイト
「フン。モンティめ。
やるじゃあないか」
(完)
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