37話 The birth of a Sarraceniy song
前回までの
数年前に起こった少年ワンダビーの
サラセニアだった事を知り怒りに燃えるアキレイ。
サラセニアも
一方、
集団
序列1位と名高い
アセヴィ=シェイ=アンドロメダの討伐に成功する。
戦いの
唐突に流れ込んで来たアセヴィの
壮絶な過去を知ったキキョウ達は
複雑な心境を
ジジ
「...リナリア。アセヴィは敵だ。」
リナリア
「分かってる。」
チョウラン
「リナリアさん...」
リナリア
「分かってる!!!だけど!!
あまりにもアセヴィが...」
ジジ
「チッ。ったく。
こっちこい。リナリア」
キキョウ
「アセヴィ。どんな事があったかなんて
私達には関係ない。
だけど...私は
あなたの罪を洗い流す。
...弟達に逢えるといいわね。」
作者 REN’sJackson
ー
チョウラン
「やっと...倒せましたね...」
キキョウ
「そうね。」
チョウラン
「キキョウ...副隊長...なんでそんな顔をしてるんですか?」
キキョウ
「分からない。
私にも分からない。」
チョウラン
「リナリアさんも...なんで...」
キキョウ
「リナリア副隊長...」
キキョウはジジの胸の中で
泣くリナリアを心配そうに眺めた。
ジジ
「大丈夫か?リナリア」
リナリア
「ウグッ...だってアセヴィが...アセヴィが...」
ジジ
「ぁあ。そうだな。
アセヴィは最期に自分の死を願いやがった。
だから、俺たちとリンクしたんだろう」
「...ツラすぎる...」
ジジ
「ぁあ...そうだな。
もっと後味の良いもんかと思ってたぜ。」
ジジはリナリアを抱きしめながら
キキョウ
「行きましょう。」
チョウラン
「...でも!!」
キキョウはスッと顔を上げて
リナリアとジジの元へと歩いていった。
チョウラン
「っあ!!待って下さいよぉ!」
ジジ
「キキョウ。よくやった。」
キキョウ
「ぇえ。皆さんのおかげです。
私1人では勝てなかったかもしれません。」
ジジ
「コイツらの強さは
ヒラ隊士を連れてこなくて正解だぜ。」
キキョウ
「はい。大半が生きて帰って来れないと思います。」
リナリア
「グスンッ キキちゃん...」
濡れた瞳でキキョウを見るリナリアは
キキョウ
「え!?」
「良かったぁ...キキちゃんが無事でぇえ」
キキョウ
「フフッ...助けに来てくれたんですね。」
「当たり前でしょぉお!?」
チョウラン
「...本当に良かったです!!!
はぁ...その横顔も綺麗だなぁ...
僕は来月からキキョウ副隊長の副隊長かぁ...
ん?副隊長の副隊長ってなんか変だな...
あっ!!いいのか!!
キキョウ隊長の副隊長ってことだもんね!!
にしても、綺麗だなぁ!!!!」
ジジ
「なんで今そんなこと考えてんだよ。
このバカが!!
チョウラン
「イッタァァア!!!
ジジさん!!!!いくら何でもね!!
叩きすぎですよ!!!!!」
ジジ
「あ"ぁ!?」
チョウラン
「ヒイッッ!!!
キキョウ副隊長ォォォォオオオ!!!
ジジさんがいじめるゥゥウ!!!」
リナリア
「本当子供みたいなんだから!!」
チョウラン
「僕は子供じゃないですよぉお!!
立派な男です!!!!」
ジジ
「何だそれ。ガキじゃねぇかよ。」
チョウラン
「ガキじゃないですよぉお!!!」
ジジ
「クソガキ」
チョウラン
「リナリアさーん!!!
ジジさんがいじめるゥゥウ!!」
リナリア
「はぁ。もう、からかうのはやめなさいよ。」
キキョウ
「フフッ...ウフフッ!!」
突然、キキョウは笑い出した。
チョウラン
「キキョウ副隊長?」
キキョウ
「ウフフッ!!ごめんなさい。
なんか一気に気が抜けちゃって...」
ジジ
「コイツは本当に...バカっ
チョウラン
「イデッ!!キキョウ副隊長ォォォォオ!!」
リナリア
「もう!!ジジったら!!」
キキョウ
「皆さん。本当にありがとうございました。」
ジジ
「キキョウ...
その言葉は全てが終わってからだ。」
リナリア
「そうよ。まだ終わってないわ。」
チョウラン
「よぉし!!さっきの温泉入ろうかな!!」
ジジ
「なんでだよ!!」
チョウラン
「え!?」
リナリア
「この先で兄さんの
チョウラン
「ぇえ!!!!」
キキョウ
「そうですわ。
この先にある
激しい
二手に別れてーーー」
「待て。地図を見ろ。」
チョウラン
「え?」
キキョウ以外の3人は
ジジ
「
今、
そして水門で戦ってるのが分かるだろ」
4人は目を閉じて自身の
自身の
周囲の
集中すればするほど感覚が研ぎ澄まされ
時間はかかるが
誰がどこにいるか感じ取る事ができる。
元々の素質に
群を抜いてツバキが探査範囲が広く高性能であり
その次にジニア、レンゲイ、ジジ、ラナンキュラス
アナスタシア、ダンデライ、キキョウ、ガーベラ
リナリア、クーワ、ふみ子、チョウランと並んで行く。
そして、群を抜いて狭く低性能なのはアキレイである。
ーーアキレイサイドーー
アキレイ
「ォォォォオオオ!!!!!!」
サラセニアとアキレイ。
アキレイは滲み出る怒りが更に燃え上がり
サラセニアが繰り出す灰色の蟲と
それを見たサラセニアは
カプセルの中へと戻すと
浮かべていた。
サラセニア
「ンフフフッ!!
これ以上、可愛い
壊されるわけには行きませんからねぇ
それに...あなたが思うよりも
ずーっと貴重な兵器ですから。
そのかわりと言っては何ですが...
これを...お見せしましょう。
その奇跡を!!
『
灰色の蟲が何箇所にも集まると
人の腕ほどのムカデへと変化した。
アキレイ
「消し飛べぇえ!!!!」
サラセニア
「おっと。
ンフフフッッ!!!やってみなさい!!!」
無数の黒いムカデがアキレイへ向かって
ザワザワと突撃して来た。
アキレイ
「
炎さえも燃やし尽くす。
それに...忘れたわけではあるまい!!!!」
アキレイはマグマを操りムカデを呑み込んだ。
そして、マグマを足場にサラセニアへと近づいていく。
サラセニア
「ンフフフ!!!
マグマ如き熱量など!!!
この
無意味ですよ!!!!」
アキレイ
「グッ!!何!?」
マグマの中からムカデが
続々と空中へと飛び出してきた。
アキレイ
「燃えろ!!!」
アキレイは
ムカデ達を斬りつけた。
しかし、ガキンッと弾かれてしまった。
アキレイ
「何だと!?」
アキレイは更に斬りつけたが
またもや弾かれてしまった。
アキレイ
「硬い...。」
サラセニア
「ンフフフッ!!!!
やはり斬られなければ
燃えることはないみたいですね!!
まっ、先ほどから見ていれば分かりますが。」
しかしアキレイは襲いかかるムカデを
高速の
アキレイ
「ォォォォオオオ!!!」
サラセニア
「ンフフフッ
量より質ですよ。
まぁ、質と言ってもあなたからすると
量も多いでしょうが。ンフフフッッ!!」
((グッ!!あまりにも数が多すぎて
サラセニアまで攻撃をする余裕がない。
それにこのムカデ...
斬り裂けぬほどに硬い表皮で覆われている。
だが先程の蟲と比べれば
全てを喰らい尽くすわけでは無さそうだ...。
かと言って噛まれるわけにもいかん!!))
アキレイ
「ォォォォオオオ!!!」
サラセニア
「ンフフフッ...少々、力技だが素晴らしい
流石は火炎の
なんと、
我が神の
アキレイ
「グッ!!!数が多い!!!」
アキレイがムカデを高速で弾いてるのをよそに
サラセニアはその
「グッッ!!グッァッ!!
ガッ!!ダリャッ!!」
サラセニア
「アゥ!!ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ワチュガナドゥッ!
ワチュガナドゥ!!ヘッ!!
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ワチュガナドゥッ!
ワチュガナドゥ!!ヘッ!!」
アキレイ
「グッ!!このままではラチがあかん!!!」
『
「ォォォォオオオ!!!」
火炎の斬撃が次々と繰り出され
ムカデを一気に遠くまで吹き飛ばした。
アキレイ
「貴様も吹っ飛べぇ!!!!!!!」
アキレイは斬撃を飛ばしながら
サラセニアに迫っていった。
サラセニア
「脳筋とは正にこの事。
札束で頬をハタいてあげたいですねぇ。
ねぇ?
アキレイ
「現金など持たん!!!!!
リナリアが俺に現金を持たせると思うのか!!」
サラセニア
「ということはカードですか。
ンフフフッ
そこは気が合いそうですねぇ!!
アキレイ
「壁だと!?」
ムカデが集まり
巨大な壁がアキレイの目の前に現れた。
アキレイ
「邪魔だぁあ!!!!!!」
アキレイは空中を爆風に乗り進みながら
炎の斬撃を次々と撃ち込んでいった。
サラセニア
「
倒れなさい。
アキレイ
「グッ!!!」
サラセニアが手を叩くとそのままゆっくり
しなりながらアキレイを包む様に倒れた。
サラセニア
「やっと食事の時間ですねぇ!!!
喰いつくしなさい!!!!!」
『
アキレイ
「なんだと!?」
アキレイは
閉じ込められてしまった。
そして、その中は完全なる闇だった。
ーーキキョウサイドーー
ジジ
「分かったか?」
それぞれがいる位置を把握していた。
ジジ
「よく聞け。
水門には何故かラナンキュラスがいる。
この中で闘ってる相手が分かる奴はいるか?」
チョウラン
「はーい!!
サラセニアがいるのはわかりまーす!!」
リナリア
「そうね、兄さんと闘ってるのがサラセニアね。」
チョウラン
「来た時に会いましたからね僕ら!!
すぐ消えちゃいましたけど...
ぁあ...怖かった...」
ジジ
「キキョウ...捕らえられたお前なら分かんだろ?
全員と会ってんじゃねぇのか?」
キキョウ
「...はい。
水門で戦ってるのは
ラナンキュラス隊長と...海王軍副団長ジギタリアス」
リナリア
「え!?」
ジジ
「なんだと!?」
チョウラン
「それって...」
リナリア
「アイビーさんの...」
ジジ
「なんでこんな所にそんな大物がいんだよ...」
チョウラン
「あわわわわわ!!!
ジギタリアスって言ったら
歴戦の
歴史に残る大海賊ですよ!!!」
リナリア
「ラナンキュラス隊長まさか...」
キキョウ
「有り得ますわ。」
チョウラン
「何がですか!?」
ジジ
「ぁあそうだな。」
チョウラン
「いや、だから何でですか!?」
キキョウ
「チョウラン...アイビー副隊長を殺したのは
ジギタリアスなのよ。」
チョウラン
「えーー!!!!!!!!!!!!!!」
リナリア
「だからラナンキュラス隊長は...」
ジジ
「おそらく初めからラナンの狙いはそれだ。」
チョウラン
「嘘でしょーー!!!!!」
ジジ
「だが、不幸中の幸いか
どっちが先にいたか分かんねーけど
ラナンはあそこを守護しねぇといけねぇ。」
キキョウ
「まさか...」
リナリア
「私達の脱出ルートね」
ジジ
「そうだ。」
チョウラン
「えー!!!!
絶対に守って貰わないと困ります!!!」
ジジ
「ラナンもそれを分かってるはずだ。
そして、ジギタリアスもな。」
キキョウ
「だけどお互いに
だいぶ傷ついてるみたいですわ。」
リナリア
「あたしにはそこまで分からないけど
あの、ラナンキュラス隊長がそこまで?」
キキョウ
「相手はあのジギタリアスですから...」
ジジ
「文字通り死闘のはずだ。」
チョウラン
「じゃぁ!!今すぐに行きましょう!!
助けに行かないと!!!!!!」
だが、三人は誰も首を縦に振らなかった。
チョウラン
「どうしてですか!!!
ラナンキュラス隊長を助けに行かないと!!!」
リナリア
「ラナンキュラス隊長の助けには...いけない。」
キキョウ
「そうですね。」
チョウラン
「なんでですか!!」
ジジ
「チョウラン。これは誇りの問題だ。
俺達はラナンの覚悟とその誇りを
踏みにじる訳にはいかないんだよ。」
チョウラン
「意味がわかりません!!!
だって!!!
ラナンキュラス隊長が危ないんですよね!!?
仲間なら助けに行かないと!!!!
それに、もし何かあったら僕達はーー」
「チョウラン!!!!
ラナンが負ける訳ねぇだろ!!!
それに、俺達が行くことをラナンは望んでねぇ。
ジギタリアスを討つそのチャンスを
ずっと探し続けてたんだ。
だから絶対に邪魔しちゃいけねぇんだよ。」
チョウラン
「僕には分かりません!!!!
死んでしまったら何の意味もない!!!」
ジジ
「例え死ぬ事になってもだ!!
俺たちは戦場で生きる為に
死ぬ覚悟を持ってんだよ!!
それが
キキョウ
「その通りよ。チョウラン。
人は死ぬの。だから生きるのよ。
ジジ副隊長だって
私だってリナリア副隊長だって同じよ。」
チョウラン
「僕はそれでもーーー」
「チョウラン。信じて待ちましょう。
ラナンキュラス隊長が負ける訳ない。
チョウランも知ってるでしょ?
チョウラン
「そうですけど...」
ジジ
「チッ。チョウラン。
闘う理由ってのは腐るほどある。
国の為、自分の為、人の為、金の為
そこに正義があるかどうかなんて関係ねぇ。
正義なんてのは互いにある都合の良い解釈だ。
大事なのはそこに覚悟と誇りがあるかどうかだ。
それが1番大切なんだ。
覚悟がなけりゃ
誇りがなけりゃそこにいる意味を見いだせねぇ。
戦場に立つ理由を
俺たちは邪魔しちゃいけねーんだ。
別に死にてぇ訳じゃねーんだよ。
戦士としての誇りを踏みにじれば
俺たちは戦士じゃねぇ。...ただの人殺しだ。」
ただの人殺し
ジジのその言葉が
重く心に のしかかった。
チョウラン
「人殺し...」
キキョウ
「私達、千刃花は帝国の
だけど、それぞれ戦場に立つ理由が必ずある。
ラナンキュラス隊長は
それを守る為に闘ってるのよ。」
リナリア
「単純な
背負った覚悟と誇り
アイビーさんの恋人として
背負った覚悟と誇り
人として...背負った覚悟と誇りがあるの。
私達がその両方を知ってしまってる以上
ラナンキュラス隊長を信じて待つしかないわ。」
チョウラン
「そんな事いって僕らが逃げられなかったら?
ラナンキュラス隊長が死んでしまったら?
ナーベルク帝国はどうなるんですか!!!!」
キキョウ
「隊長を信じる。
それも、副隊長の仕事よ。」
ジジ
「だが、一方的なもんでもない。」
リナリア
「そうね。」
キキョウ
「そうですね。」
ジジ
「俺は
リナリア
「私は
キキョウ
「私は
隊長のサポートをするのが副隊長の務めでもある。
状況を整理し、見極め、自身の隊長の助けに行くかを
判断しなければいけないの。
地図を見てチョウラン。」
チョウラン
「ぁっ...はい。」
キキョウ
「
チョウラン
「...ソープワイト!??
大き過ぎて気付きませんでした...
それと...ジニア隊長!?
後は...もう一つ知らない
...これは...これは!!!!
なんで!!!!!!」
ジジ
「どうしたんだ。」
リナリア
「何があったの?」
キキョウ
「あまりにも小さいので
疑ったんですが...灯火の様な
見覚えがあります。
以前、報告したと思いますが
副隊長であるサフィニアの
ジジ
「確かに小さな揺らぎはあったが
会ったことがねぇから分からなかった。
まさか増援か!?」
リナリア
「でも小さな
キキョウ
「ぇえ。とても小さなものです。
実際には動けないかもしれないくらいです。」
ジジ
「そうなのか...」
リナリア
「整理してみると
今、戦況が危ういのは
ジニア隊長がいる
ジジ
「そうだな。
3対1の構図になってやがる。
どのみち脱出するために水門に行くにしろ
リナリア
「じゃぁ決まりね!!!」
キキョウ
「私達は
私を連れ去った目的も知りたいですし。」
チョウラン
「え!?いいんですか?
アキレイ隊長とツバキ隊長の所に行かなくても...」
するとジジとリナリアは顔を見合せ笑っていた。
リナリア
「フフッ」
ジジ
「フン。」
「兄さんが」
「
「負ける訳ないでしょ?」
「負ける訳ねぇだろ。」
リナリア
「私達は次に繋がる活路を見つけるわよ!」
チョウラン
「はい!!」
キキョウ
「では、行きますわ!!」
ジジ
「まずは
ーーアキレイサイドーー
アキレイは
アキレイ
「...何も見えん。
ボッと炎を灯すと
無数に光を反射し赤く輝いていた。
アキレイ
「気持ちが悪いな。」
サラセニア
「さぁ、ディナータイムです!
ガサガサと
一斉に襲いかかってきた。
アキレイ
「あまり俺をナメるなよ。」
『
火炎の壁がアキレイを囲う様に
次々とムカデが熱風で吹き飛んでいく。
すると、サラセニアの声だけが壁の中で
突然大きく聞こえてきた。
サラセニア
「まだまだこれからですよぉ!!!!
あなたはここで死ぬのです!!!
やはり!!こんなに心躍るのなら
ナーギィクントージャを
正解でしたねぇ!!!ンフフフッッ!!!」
アキレイ
「この神経を
サラセニア
「ンフフフッ!!!!
聞こえていまーすかー!??
聞こえますかー!?!?」
アキレイ
「黙れ!!!!」
サラセニア
「ンフフフッ
そう言えば懐かしいですねぇ
お覚えていますか?」
アキレイ
「黙れと言っている!!!!」
サラセニア
「ンフフフッ!!
私めは知っているのです。
全て!!!全て!!!
知っていますよ!!!!!!
命がけの出会い!!!
懸命な治療!!!!!
穏やかな夜!!!
美しい空!!!!!!!!!!
そして...唐突の別れ...
別れ!!!別れぇえええええい!!!
別れれれれれれれれれれレーェイ!!
ンフフフッ!!!
反吐が出るほどファンタッスティック!!!
夢を見る様なロマンス&ブルース!!!
なんと!!!悲劇なボンボヤージュ!!!
まさに愛!!!!そこには確かな!!
愛がありました!!!!!!!」
アキレイ
「貴様だけは!!!!!
絶対に許さん!!!!!
許すはずがない!!!!!!
サラセニアァァァア!!!!!
燃え盛れ!!!
アキレイがそう叫ぶと
メラメラと温度を上げていく。
その業火の中で
アキレイは数年前の記憶を思い出していた。
リナリア
「兄さん。
聞いてあげて。」
アキレイ
「どうした??」
ワンダビー
「空、、、綺麗、、でした。」
アキレイ
「綺麗、、だった、、な。」
ワンダビー
「新し、、い、、
一緒に、、見に、、、行きたい、、です。」
アキレイ
「もちろんだ!!!
一緒に見に行こう!!!!!」
ワンダビー
「はい、、約束です。」
アキレイ
「約束だ、、」
ワンダビー
「アキレイ様、、、お願いが、、あります。」
アキレイ
「なんだ?」
ワンダビー
「もう一度、、、抱きしめて、、、くれますか?」
アキレイ
「ぁあ、、」
ワンダビー
「あった、、かい、、なぁ
アキ、、レイ、、さ、、ま、、」
アキレイ
「おい、、おい!!!!
ワンダビー!!!ワンダビー!!!!
一緒に、、空を見に行くんだろ!!??
一緒に、、、、空、、、を、、」
そして現在
「グッッッ
グァァァア!!!!!!!!!!」
「ンフフフッ!!!もっと!!!もっと!!!
邪神の断末魔を響かせ!!
フォルテ!!!フォルテッ!!!
フォルテッシモ!!!!!!
フォルフォルフォルフォルテッシモ!!
アンダンテ!!!アンダンテ!!
クレッシェンドォォオ!!!!
クレクレクレクレクレッシェンドォォオ!!
フゥーーーーーー。うるさいですね。」
そう言って
音声を切ったサラセニアは
空中を人差し指でタッチすると
壁の中の映像がブォンと浮かび上がった。
その脇には心拍数や体温などと言ったバイタルが
表示されており、アキレイを観察していた。
サラセニア
「あの中は500℃ですか...
まぁ想定内ですねぇ。
アキレイはどうでしょうか。
フムフム。体温上昇してますねぇ。
これだけの炎の中でたったこれしきの上昇率。
36.7℃やはり火炎の
心拍数は...128か...血中酸素濃度80% 少し低い。
食事が終わるまで暇ですねぇー。
暇ですねぇ。歌いましょうか!!
踊りましょうか!!!」
サラセニアは華麗にステップを踏んで
歌い踊り始めた。
サラセニア
「グリッター♪グリッター♪
輝くお日様♪
飛んでけ跳ねてけ
自由に羽ばたく翼を広げて
隣の町から海をも越えたら
さぁ!!!お次は天国さぁ!!
神をも恐れぬ少年はいく
自由をその手にどこまでもいく
我こそ神だと言わんばかりに
グリッター♪グリッター♪
輝くお日様♪
飛んでけ跳ねてけ
その身を焦がしてどこまでもいく
翼を溶かしてどこまでもいく
その身を置き去りどこまでもいく
グリッター♪グリッター♪
輝くお日様♪ 輝くお日様♪...ヘイ!!!」
サラセニアはふとモニターをみた。
ピピピピピピーーーっと警報が鳴っていた。
サラセニア
「何ごとですか!!!!
これは!!!!
気温...上昇......600...700....800...900!!!
まさか...これでは!!奴自身も持たない!!
まだ、、上がるのですか!!!!!
1000!!!!!!なっ、、2000℃!!?
有り得ない!!!有り得ーーーー」
ドーンッと轟音が鳴り響く。
全て溶け
サラセニア
「何です...と...」
そして、巨大な火柱が天井を
その下にサラセニアを睨みつける
ボロボロになったアキレイの姿があった。
アキレイ
「貴様だけは...許さん」
サラセニアはとっさに手を前に出して叫んだ。
サラセニア
『
弾丸の様にサラセニアの両手の指から
アキレイに向かって蟲が発射された。
サラセニア
「アイヤイヤイヤイヤイヤイヤーーーッ
何!!?!?」
しかし、弾丸はアキレイに届く前に燃え尽きてしまった。
アキレイ
「そんな...蟲ケラなんて効かん...」
ゆっくりと近づいていくアキレイの足元は
ジワジワと溶けていた。
サラセニア
『
『
『
次々と技を繰り出すサラセニア。
だが、やはりアキレイには届かなかった。
アキレイ
「無駄だ。
貴様を殺す準備は整っている。」
更に燃え上がるアキレイの姿は
圧倒的な
アキレイ
『
サラセニア
「グッ!!また光線ですか!!!!
こんなもの!!!!!」
『
圧縮された炎の光線が
黒く巨大な虫の盾と衝突した。
サラセニア
「この威力...先ほどよりも...!!!
ビリビリ...ボボボボボボボーイ!!
グッ...押し負け...」
アキレイ
「無駄だと...言っている!!!!」
サラセニア
「ん!!コレは!!燃えッ!!!
ギャァァア!!!!!!!!!!」
光線は盾を貫通し
サラセニアの肩を
サラセニア
「ガハッッ!!!!
ウグッ
いや、これが...神の
アキレイ...
ンフフフッ!!!ンフフフッッ!!!!
まだ私めにはこれがある事を忘れていませんか!?
我々
アキレイ
「真の...
サラセニア
「
我が神の
神よぉ!!!!!
我が身体に慈愛と尊厳をもたらしたまえ!!!!
『
機械音
ーー
ーーー
ーーー起動しますーーー
アキレイ
「させるか!!!!!」
アキレイは更に燃え上がると
空気中の水分が蒸発しマグマさえも干上がった。
サラセニア
『
アキレイ
『
作者 REN’sJackson
ー
おまけ
ここは世界地図の右下にある大国メタラニア
最先端の機械技術が発展し
日々、様々な技術を生み出し続け
人々の生活を潤している巨大国家である。
国土の1/4は工場で埋め尽くされているが
貧富の差は激しく、特に国境付近の村や街の治安は
とても悪かった。
そして、メタラニアには
世界に
サラセニアが生まれた国でもあった。
神父ヤグル
「アーメン。
さぁ、食べなさい。」
教会が私めの家でした。
数十人の子供と三人の大人
町外れにある小さな小さな教会が
私めの家でした。
シスタージュビリー
「どうしたの?サリー
食べないのですか?」
シスターモカラ
「サリー。食べなさい。」
食事の前には手を取り合い必ずお祈りをする。
少年サラセニア
「はい。いただきます。
あの...僕、明日...」
すると、バシンとムチで肩を叩かれた。
少年サラセニア
「...あっ」
シスターモカラ
「食事中の私語は厳禁です。」
少年サラセニアは食べようとしたパンを
ムチで叩かれた反動で落としてしまったので
拾おうとした瞬間、更に叩かれた。
少年サラセニア
「グッ」
シスターモカラ
「また、今日も食事は抜きです。」
マリアンジュ
「そんな...ひどい...」
シスターモカラ
「なんですか?
私語は!!!厳禁ッです!!!
あなたも!!!抜きですよ!!!」
マリアンジュ
「ウグッ!!ぁあ!!!イヤァアァア!!」
シスターモカラは何度も何度も
マリアンジュをムチで叩いた。
シスタージュビリー
「やめてください!!!!
いいえ。私のパンをあげますから!!!」
シスターモカラ
「シスタージュビリー。これは
神父ヤグル
「神の教えですぞ。
これがこの子達の為でもある。」
シスタージュビリー
「しかし、神父様...サリーもマリアンジュも
3日は食べていません。
これも
神父ヤグル
「日照りが続き、土地が乾いていく
我が神への信仰が薄くなった警鐘です。
神への信仰を見せなければなりません。」
この時、私めはいつも思っていた。
では何故、神父様達は話していいのかと
シスターモカラ
「シスタージュビリー。
神父様の声が神の代弁でもありますよ。」
シスタージュビリー
「しかし!!」
シスターモカラはキッと睨むと
シスタージュビリーは大人しく目を伏せた。
その日の夜
部屋をこっそりと抜け出したサラセニアは
ガラクタと廃棄された鉄くずのある倉庫にいた。
マリアンジュ
「みぃ〜つけた!!」
少年サラセニア
「...また来たのかい?
もし、、見つかったら」
マリアンジュ
「大丈夫だよ!!
そういえばさぁ
今日もブロッサム達見なかったねぇ。」
少年サラセニア
「懲罰房だろ。」
マリアンジュ
「懲罰房??でも、なんで??」
少年サラセニア
「知らないよ。」
マリアンジュ
「...悪いことしたのかな?
ねぇ、サリー。
懲罰房の奥の部屋って知ってる?」
少年サラセニア
「知らないし。興味もない。」
マリアンジュ
「あそこに何があるんだろう。」
少年サラセニア
「知らない。」
マリアンジュ
「そっか...。
でも、2週間も入るかな?」
少年サラセニア
「3週間入ってたことある。」
マリアンジュ
「え!?そんなに!?」
すると、マリアンジュは懐中時計をふと見た。
マリアンジュ
「あっ!!そろそろかな」
少年サラセニア
「そろそろ?」
マリアンジュ
「今日はねぇ!!助っ人いるの!」
すると、扉がゆっくりと開いた。
シスタージュビリー
「はい。パンとスープ!!」
突然の登場に少年サラセニアは驚きを隠せなかった。
マリアンジュ
「わーー!!ありがとう!!」
少年サラセニア
「いらないよ。」
シスタージュビリー
「だめよ。食べなさい。」
少年サラセニア
「神の おぼしめし だろ?
僕はそれに従いたいのさ。
それに、僕は忙しい。」
「サリーが食べなくても
私は食べるね!!」
少年サラセニア
「勝手にしなよ。
僕は神に従うまでさ。」
シスタージュビリー
「はぁ。神様も食べて欲しいと思うよ?
それで...また何か作ってるの??」
少年サラセニア
「ぁあ。」
マリアンジュ
「サリーは器用だね。
いつも持ち歩いてるでしょ?その工具
もし見つかったら...」
私めがいる教会は反機械文明を掲げていました。
それが神の教えだったのか
神父の考えだったのか今になっては分からない。
マリアンジュ
「この国は機械技術が凄いのにねー
サリーもきっと凄い発明家になれるよ!!
だってガラクタから...ほら!!
オモチャ作っちゃうんだもん!!」
そう言って少年サラセニアが作った
タマゴ型のロボットを取って
シスタージュビリーに見せた。
シスタージュビリー
「これ、何ていうの?」
少年サラセニア
「名前なんて決めてない。」
マリアンジュ
「動いたら面白いのに...」
少年サラセニア
「基盤が足りない。」
シスタージュビリー
「じゃぁ今度買い出しに
連れてっいってあげる!」
サラセニアは驚きのあまり、目を見開いた。
シスタージュビリー
「町には沢山の夢があるのよー!
面白いし!楽しいし!!!!
ミュージカルも映画館もあるの!!」
マリアンジュ
「ミュージカル!?
見てみたいなぁ!!!!
シスタージュビリーは詳しいんだね!」
シスタージュビリー
「私はその町出身だからね!!」
マリアンジュ
「へぇ!!!
どうしてまた教会に来たの?」
シスタージュビリー
「うーん。色々あってね!!」
少年サラセニア
「ミュージカル?
歌って踊るなんてバカらしい。
そんなもの興味ないね。」
シスタージュビリー
「一度見てみれば分かるよ。
来週、こっそり連れて行ってあげるね!」
マリアンジュ
「え!?本当!?
やったぁあ!!!!!」
シスタージュビリー
「でも、いい子にしないと
連れ出す許可が貰えないから
今週は嘘でもいいから
しっかりやるのよ!」
少年サラセニア
「嘘でもなんて...神に失礼だ。」
マリアンジュ
「いーのかなー?
基盤買ってもらえないよ??」
シスタージュビリー
「サリーは本当に信心深いわね。
きっと神様も嘘でもいい子になってくれるなら
お喜びになると思うわよ?」
少年サラセニア
「...分かった。」
シスタージュビリー
「じゃあ。決まりね!
あっ、食事しないとお皿でバレちゃうから
サリーも早くたべて!!」
不思議な夜だったのを覚えています。
楽しみが一つあるだけで
明日への希望が持てる。
それだけで乾いたパンも味気ないスープも
美味しく感じることが出来ました。
ーー1週間後ーー
シスタージュビリーの様子が日に日に
おかしくなっていくのを感じた。
だが、買い出しのために
見て見ぬ振りをした。
マリアンジュ
「ど、どうしたの?」
シスタージュビリー
「いいから...それらしく振る舞って。」
少年サラセニア
「...開けるよ」
ギギーっと扉を開けると
そこにはシスターモカラと神父ヤグルがいた。
シスターモカラ
「では、週末の買い出しに
マリアンジュとサラセニアを連れて行きたいと」
シスタージュビリー
「はい。神の教えに従った
この子達は以前よりもずっと信仰心も深いと
感じられました。」
シスターモカラ
「...神父様どう致しますか。」
神父ヤグル
「許可しましょう。
よく頑張りましたね。サラセニア、マリアンジュ
町へ行ってもシスタージュビリーに
迷惑をかけぬ様に。」
シスターモカラ
「夕刻までには帰ってきなさい。」
シスタージュビリー
「分かりました。」
シスタージュビリーは頭を下げ部屋を出ようと
取手に手をかけた。
神父ヤグル
「待ちなさい」
シスタージュビリー
「...はい。」
神父ヤグル
「気が変わりました。
マリアンジュは置いて行きなさい。」
マリアンジュ
「...え?」
シスターモカラ
「神父様のお言葉は神に等しいのです。
シスタージュビリー置いて行きなさい。」
シスタージュビリー
「しかし...先ほど神父様に
許可を出して頂きました。
それも神のお言葉です。」
シスターモカラ
「...そんなに連れて行きたい理由でもあるのですか?」
シスタージュビリー
「それは...」
神父ヤグル
「では、置いて行って構いませんね?」
シスタージュビリー
「理由をお聞きかせください。
信仰の厚い者の褒美として
連れて行くのにそれを拒む理由を!!」
シスターモカラ
「シスタージュビリー...
あなたも分かってるでしょう」
シスタージュビリー
「...げる...逃げるわよ!!」
突然の事だった。
シスタージュビリーは
マリアンジュとサラセニアの手を掴んで走った。
神父ヤグル
「そのクソ
シスターモカラ
「逃がさないよ!!!!」
バンッと大きな音がした。
マリアンジュ
「ジュビリー!!!!!!」
少年サラセニア
「ジュビリー!!!!!」
シスタージュビリー
「ガッッ」
シスタージュビリーの太ももを
弾丸が
シスターモカラ
「っぺ。クソ
神父ヤグル
「モカラ。マリアンジュを」
シスターモカラ
「ほら、こっちに来なガキ」
マリアンジュ
「いや!!いやよ!!!
離して!離してよ!!!
サラセニア!!!!」
シスタージュビリー
「サリー!!逃げて!!!」
神父ヤグル
「逃すな!!!!」
シスターモカラ
「分かってるよ!!!!
なっ!!!何すんだい!!
どきな!!!クソガキ!!!!!」
神父ヤグル
「モカラ!!!
グッ!!!何をする!!ジュビリー!!!」
ジュビリー
「逃げて!!!!
町の劇場までいくの!
走って!!!!!走ってサリー!!」
シスターモカラ
「行かせないよ!!!!!!」
またもやバンッと音がした。
その音の瞬間
サラセニアの意識が無くなってしまった。
ジュビリー
「サラセニアァァァア!!!!」
ーー懲罰房ーー
薄暗い地下にある懲罰房の奥に
重い扉があった。
シスタージュビリー
「サリー!!サリー!!!起きて!!」
少年サラセニア
「ゥウッ」
マリアンジュ
「サリー!!!」
そこには十字架に
マリアンジュとシスタージュビリーがいた。
シスタージュビリー
「大丈夫?みんな...」
マリアンジュ
「怖いよぉ...」
少年サラセニア
「別に」
シスタージュビリー
「よく聞いて。
今日、あなた達2人を逃す手筈になってた。
それで、私が来なかったら仲間が
きっと助けに来てくれる。」
マリアンジュ
「仲間?仲間って何!!
どういう事!?」
少年サラセニア
「助けてくれなくても
自分で逃げるさ。」
シスタージュビリー
「もし、助けに来なかったら私達は死ぬ。」
マリアンジュ
「え!?」
少年サラセニア
「なんで...」
シスタージュビリー
「この世界には神が確実に存在する。
世界各国、町や村は
それぞれの神を信仰してるの。」
少年サラセニア
「神はいる。それはわかってるよ。」
シスタージュビリー
「私はあなた達と同じ神を信仰してない。
神々は
そして、今は人を介して代理戦争が各地で
勃発してる状況なのよ。
とにかく私はここの子供達を助けに来た。」
マリアンジュ
「助けにって...どういう事。」
少年サラセニア
「助けなんていらない。」
すると、シスタージュビリーは
2人の顔をまっすぐ見て言った。
シスタージュビリー
「いいえ。助けが必要よ。
シスターモカラと神父ヤグルは狂信者
教えを都合よく解釈し快楽を求める。
私達は殺されるわ。」
マリアンジュ
「え!?逃げようとしたから!?
いやだよ!!いやだよ!!」
シスタージュビリー
「初めは単純に1人ずつ
連れ出そうとしたけど
1週間前...私はーーーー」
すると、重い扉がギギーっと開いた。
シスターモカラ
「よっと。大人しくしてたかい?」
神父ヤグル
「さて、予定ではマリアンジュだったが
仕方ない。どこまで持つことやら」
2人は長いコードを2つに水の入ったバケツを
3つ持って来ていた。
シスタージュビリー
「何をする気...なの?」
神父ヤグル
「異教徒への罰に決まっているだろ?
シスターモカラ
「初めに来たときは
正義感振り回す嫌な女かと思ったけど
まぁ、人手は多いに越したことないからねぇ。
だけど...まさか異教徒だとは思わなかったよ。
おまけに逃げ出す算段まで付けてるとは」
神父ヤグル
「我が神、
異教徒の罪を罰することにする。」
そして、十字架にかけられた三人の足を
バケツの水に
マリアンジュ
「嫌だぁ!!嫌だぁ!!
あたしは異教徒なんかじゃない!!!」
少年サラセニア
「僕も異教徒なんかじゃない!!」
シスタージュビリー
「やめて!!子供達は関係ないわ!!」
シスターモカラ
「お前への罰はこれだ。」
神父ヤグル
「レベルはこんなものかな?」
するとコードの先端がバチバチと
火花を散らしていた。
神父ヤグル
「見ていなさい。」
マリアンジュ
「や、やめっ」
シスタージュビリー
「お願いやめてぇ!!!」
シスターモカラ
「痺れな!!!!!!」
電撃が
マリアンジュの胸に突き立てた。
マリアンジュ
「アガガガガガガガガ」
シスターモカラ
「どうだい!?どうだい!?」
マリアンジュ
「アガガガガガガガガ」
シスターモカラ
「ビリビリするだろ??なぁ!?
ブロッサムはすぐ死んじまったけどねぇ!!
何黙って見てるんだい!!!
お前も!!だよ!!!!!サラセニア!!」
少年サラセニア
「ガガガガガガガガガガ」
シスターモカラ
「ウハハハッ!!!!
ほら!!まだまだだよ!!!
震えろ震えろ!!!!
ビリビリと震えろ!!!
サラセニア!!!!!!」
少年サラセニア
「ガガガガガガガガガガ」
シスターモカラ
「いい痺れっぷりだよ!!!
こんなに震えてくれるのは久しぶりだね!!
ビリビリビリビリ!!!
男の子が電撃を浴びてる!!!!
ウハハハ!!!!ウハハハ!!!!
ビリビリボーイだね!!!!!」
シスタージュビリー
「やめてぇえ!!!もうやめて!!」
神父ヤグル
「さぁて。
お仲間とやらの場所を教えてもらおうか。」
そして来る日も来る日も
電撃による拷問が続いた。
そしてある日、マリアンジュは動かなくなった。
シスタージュビリー
「もう、場所も...全て...言った...じゃない
マリアンジュと、サリーは逃して...」
マリアンジュ
「アガガガガガガガガ...ガガ」
シスタージュビリー
「マリアンジュ!!!!!
お願い!!もう!!!」
神父ヤグル
「マリアンジュは口先だけの信仰だった。
我が神にいずれ
死んでしまったら豚のエサになるだけだ。」
シスターモカラ
「はぁ、ジュビリー...バカな子だね。
別に場所を吐かせるためじゃない。
ねぇアンタ。」
神父ヤグル
「この国は
異教徒国家。その
摘んでいく。それが神に対する信仰。
いずれ来る代理戦争の為の下準備だ。
何の為にここを建てたと思う。
身寄りがない金がない
だから仕方なく私の信仰する神を信仰してみる。
目的は信仰ではなく食事や寝床。
滑稽だろ??そんなバカどもを集めて
偽物の信者として殺す。そしていつか!!
我等の信仰が
シスタージュビリー
「
そんなもの!!起こるわけないわ!!」
シスターモカラ
「起こる。だから私達は神に貢献する。
約束の地に導かれるために!!
そうだろ!!!!!サリー!!!!」
少年サラセニア
「アガガガガガガガガ!!!」
シスタージュビリー
「サリー!!!!もうやめて!!」
シスターモカラ
「この子面白いじゃないか!!
なぁ!!!!ビリビリボーイ!?」
少年サラセニア
「アガガガガガガガガ!!!!!」
シスタージュビリー
「邪神にして
私はお前たちの神を
ただの人殺しの神でしょ!!!!!!!」
神父ヤグル
「もっとやれ。」
すると、更に電撃のレベルを上げた。
シスタージュビリー
「この!!人殺し!!!!!!」
シスターモカラ
「我が神を!!!
この時、私めはジュビリーの話しを聞き
自分の置かれている状況を考え
一つの結論に行きついた。
私めの信じた神は悪だったと。
シスタージュビリー
「やめてぇぇえ!!!!!!!」
少年サラセニア
「アガガガッ!!!!」
少年サラセニアの声は焼き焦げ
徐々にかすれていった。
シスタージュビリー
「ぇ...声が」
サラセニア
「ンフフフッ
ンフフフッッンフフフッッッ!!!!」
サラセニアの中で全てが崩れて落ちた。
教会への感謝も信頼も
そして
シスターモカラ
「何...笑ってんだ。
何...笑ってんだ!!!!!!!!」
サラセニア
「ンフフフッ!!!!!
邪神が故の
壊してやる!!!!壊してやる!!!!!
全て!!!!私めが!!!!!!!
ゥウウォォォォオオオ!!!」
シスターモカラ
「何するんだい!!」
神父ヤグル
「なっ!!!なんで拘束が!!!!」
サラセニアはポケットに隠し持った工具で
神父ヤグルの口から脳天を
シスターモカラの目に電撃のコードを突っ込み
電撃を浴びせた。
サラセニア
「ンフフフッッ」
神父ヤグル
「アガッ!!!!ウガッ!!
ァァァアァァァア!!!!!!」
神父ヤグルは
大量の血を流しその場で倒れた。
シスタージュビリー
「サリー...!?」
シスターモカラ
「アガガガガガガガガガガガガガ」
サラセニア
「ンフフフッッ
どうでしょうか?
気持ちいいですか?」
「アガガガ!!!アガガガ!!!」
サラセニア
「さぁ、共に祝いましょう。
じっくり、いや、とろけるほどに...ねぇ?
シスターモカラ...
いや、、ビリビリーボーイ...」
(完)
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