34話 The Mercy of Vermilion Shojo

前回までの千刃花センジンカ〜帝国特務テイコクトクム戦闘部隊〜セントウブタイ


冥王軍副団長 及び冥王兵器軍ヒドラ所長である

サラセニアと対峙タイジしたアキレイは

COKARE8コカレハと呼ばれる6体の兵器に

苦戦をいられる。

そして遂に紅大蛇クレナイオロチを解放するのであった。

一方、キキョウの黯水早クラミツハ邯鄲湯陣カンタントウジン により

刃汽ジンキと傷を回復した

ジジ、リナリア、チョウラン達は

鬼人化したアセヴィを相手に作戦を決行する。



キキョウ

「これより集団殲滅センメツ作戦オペレーション

"桔梗弁花ノ陣キキョウベンカノジン"を開始します。」






作者 REN’sJackson

千刃花センジンカ帝国特務戦闘部隊テイコクトクムセントウブタイ〜ー

煉獄レンゴク 冥府ゲヘナ大監獄プリズン

Seasonシーズン17 セブンティーン

The Mercy マーシー ofオブ Vermilionバーミリンオン Shojoショウジョウ



リナリア

「あれが...鬼人化なのね...」


チョウラン

「もっ...もう人間じゃねぇ!!!」


ジジ

「アイツもそうだったが

鬼人っていうよりバケモンだな。」


チョウラン

「え!?ジジさん初めて見るんじゃないんですか?」


ジジ

「さっき見たんだよ。」


リナリア

「倒したのね...」


ジジ

「ぁあ。第二監獄イスナー二プリズンの看守長だ。」


チョウラン

「よく生きてましたね!!!

さすがジジさん!!!

よっ!!ルシファンブルク家の誇り!!」


ジジ

「実際、俺はサポートぐらいしか出来なかった。

鬼人化は鞘花ショウカじゃねぇーと倒せねぇよ。

それに見てみろ。

アセヴィの刃汽ジンキはキキョウの刃汽ジンキ

ほぼ同じぐらいだ。いや、キキョウより上だ。

どのみちマンディの比じゃねぇよ。」


チョウラン

「ほ、ほ、ほ、本当ですか!?」


キキョウ

「そうですね。

とてつもない刃汽ジンキ量ですわ。

だから油断しないで下さい。

命を落としかねませんから。」


リナリア

「だから私達四人で倒すのよ。」


キキョウ

「説明してる時間はありません。

戦いながらチョウラン副隊長代理が説明します。」


ジジ

「了解!!」


リナリア

「了解!!」


チョウラン

「了解!!」


キキョウ

「来ます!!!」



ーーアキレイサイドーー


アキレイ

『『天輪 •永久トコシエキバ成る心臓

絶えず揺らめく八岐ヤマタ灯篭トウロウ

メッせ•ホロボせ•クレナイせ!!』』

『『紅蓮グレン滅刃メツジン紅大蛇クレナイオロチ!!』』


サラセニア

「ンフフフッ...サヤの解放ですか...

ンフフフッッンフフフッッ!!!

ようやくこの手でホウムれる日が来ました!!

神よぉ!!!!!遂に!!遂に来ました!!

我が神に仇為アダナ

クレナイ蛇神ヘビガミィィ!!!!

このサラセニアが殴殺ブッコロして差し上げます故!!!

COKARE8コカレハ!!!!!!」



紅大蛇クレナイオロチの解放により

マグマが逆巻サカマ

周囲をみ込んでいく中

サラセニアは指揮棒タクトを振るうと

COKARE8コカレハが再び陣形フォーメーションを取った。



COKARE8コカレハ

「ギギギガガガ!!!ギギギ」


サラセニア

陣列フォーメーション!!死期シキ猪鼠獣大行進ハキューナマターッタ!!』 


アキレイ

炎蛇招来エンジャショウライ八岐ノヤマタノ咆哮ホウコウ!!!』



アキレイは真紅シンクの刀身を

小型ミサイルを撃ち込んでくる

COKARE8コカレハに向けると

紅大蛇クレナイオロチから八頭の炎蛇が召喚され

強烈な咆哮ホウコウを放った。


アキレイ

「消し飛べぇえええ!!!!!」


サラセニア

「ンフフフッ!!!まだまだまだまだまだぁ!!

そんなものでCOKARE8コカレハ大行進マーチング

終わらないですよぉぉお!!!!」



ステップを踏みながら

指揮棒タクトを振るうサラセニアは

撃ち落とされてもナオ

リズム良く小型ミサイルを撃ち続けた。



アキレイ

「グッ!!!!」


サラセニア

「ほら!!踊りまーしょーー!!!

陽気に!!!楽しく!!!!

この世界はミュージカル!!!!!!」


アキレイ

「ふざけるなぁぁぁあ!!!!!」



サラセニア

「私は至って真剣ですよ?

芸術を理解出来ないのは

お金に溺れているからではないですか?

成金ナリキンのアキレイ?」


アキレイ

「何とでも言え!!」

八岐ノヤマタノ双璧ソウヘキ!!』



16頭の巨大な火炎の大蛇オロチが召喚されると

アキレイを囲うように壁を作り

ミサイルから身を守った。

そして、八岐ノヤマタノ双璧ソウヘキ

サラセニアに向くとそれぞれの大蛇オロチの目が

赤く光りはじめ咆哮ホウコウを放った。


アキレイ

「一気に片付ける!!」

炎蛇大砲エンジャタイホウ八岐ノヤマタノ双撃ソウゲキ!!』


サラセニア

小癪コシャクな!!!!!!」



16本もの咆哮ホウコウ

小型ミサイルを一瞬で消炭ケシズミにすると

ドーーーーーンっと巨大な爆発が起きた。



アキレイ

「フンッ...やったか...」





COKARE8コカレハ

「ギッギギッ ギッギギッ 

ギッギギッ ギッギギッ」





サラセニア

防御陣形プロテクテーション不朽名作鉄板歌劇アイラヴィヤトゥモロ


アキレイ

「何!?」



COKARE8コカレハ

縦に輪を作り大きな光の壁が展開されていた。


アキレイ

「グッ...なんて奴だ...」



煙が晴れるとそこには

ひび割れた障壁ショウヘキ

COKARE8コカレハ達の姿があった。


サラセニア

「ンフフフッどうですかー?

次々と踊るCOKARE8コカレハ!!!のステップ!!

そう簡単には破れませんよ。

私めの兵器のほとんどが

鞘花ショウカを敵と想定して造られています。

故に想定内ですよ。ンフフフッ」


アキレイ

「それがお前の対鞘花タイショウカ特殊魔装トクシュマソウ兵器...

ということか...」


サラセニア

「ンノンノンノンノンノーン♪

声紋認証完了していないでしょぉーー?

対鞘花タイショウカ特殊魔装トクシュマソウ兵器ではないです。

どのみち説明しても成金ナリキンのアキレイ如き

不届き者には理解出来ませんから

丁寧テイネイに説明してやる必要もありません。

そうでしょ?COKARE8コカレハ?」


COKARE8コカレハ

「ギギギッ」


アキレイ

「反応した...だと...」


サラセニア

「ンフフフッ

COKARE8コカレハはただの鉄のカタマリではないですよ?

そうですねぇ。

学習する知能兵器の試作品とでもいいましょうか。」


アキレイ

「知能兵器...だと?」


サラセニア

KARE8カレハで学習した知識を

共有することによりアップグレードされていきます。」


アキレイ

「まさか!!」


サラセニア

「我が軍が闇雲ヤミクモKARE8カレハ

放っているわけないでしょ?

情報こそ至高シコウ!!!!!

全ては更なる高みの為

はたまた、それが世界の為

そしてそれが、我が神のおぼしめし!!!

愛なのです!!!!!!!」


アキレイ

「殺戮兵器が世界の為だと?

貴様の神はロクな神ではないな。」


サラセニア

「今、何と?」


アキレイ

「貴様の神は大馬鹿者だと言ってるんだ!!」



するとサラセニアの表情が一気に曇り

滲み出る怒りに声を震わせていた。


サラセニア

「邪神が故の蛇神ジャシン

我が神を愚弄グロウするとは...

許すまじ許すまじ許すまじ許すまじ

許すまじ許すまじ許すまじ許すまじ

許すまじ許すまじ許すまじ許すまじ」


アキレイ

「貴様ごと灰にしてくれる!!!」

焔彅ノ劒ホムラギノツルギ!!!』



アキレイがそう叫ぶと

紅大蛇クレナイオロチの刀身が

赤黒く焼き焦げた大剣クレイモアへと変化した。


サラセニア

自動陣形オートマティカ大愛狂宴ニ死スファントムザオペラ!!!』



サラセニアは指揮棒タクト

バキッとへし折るとCOKARE8コカレハ達の目が

赤く輝き出した。


COKARE8コカレハ

「ギギギッギギギッガガガガガ!!!!」



するとCOKARE8コカレハ達が

一斉に襲いかかってきた。

アキレイは6体のCOKARE8コカレハによる

バラバラの攻撃を全て焔彅ノ劒ホムラギノツルギでさばいていた。

斬り付けられる度にCOKARE8コカレハ

燃え上がるが

すぐさま冷却しミサイルや銃弾の嵐で

反撃してきた。



アキレイ

「グッ!!!なんだコイツら!!!!」


COKARE8コカレハ

「ギギッギガガガガガ」



サラセニア

「許すまじアキレイ

我が神を侮辱したこと後悔するがいい!!」


アキレイ

「グッ!!さっきから

神だの!!天敵だのと!!言ってるが!!

俺には関係ないことだ!!!!」


サラセニア

「ンフフフ...そうですか...

私はずっと会いたかったんですがねぇ...」


アキレイ

「一体何のことだ!!!!!」


サラセニア

「私が知らないとでも?」


アキレイ

「グッ...邪魔だ!!COKARE8コカレハ!!」

炎斬エンギ大蛇オロチ焔刈ホムラガリ!!』


COKARE8コカレハ

「ギギギ!!!」



アキレイはCOKARE8コカレハの一体に

焔彅ノ劒ホムラギノツルギヤイバの先端をコンッと当てると

その先から圧縮された細長い火炎が吹き出した。

そして、COKARE8コカレハツラヌいた。


COKARE8コカレハ

「ガガッガガ...ガガ...ガ」



するとCOKARE8コカレハの一体が

シューッと煙を上げて動かなくなった。


サラセニア

「ほぅ...」



ーーキキョウサイドーー


アセヴィ

「キキョウ...チャン...」



アセヴィは触手をうねらせながら

ゆっくりと近づいてきた。


アセヴィ

「ジジ...クン...リナリアチャァァァアン!!!」


キキョウ

桔梗弁花ノ陣キキョウベンカノジン!!展ッッ開ッッ!!!!」



キキョウがそう叫ぶと橙猩猩ダイダイショウジョウを握りしめ

アセヴィへと走っていった。


チョウラン

「ジジさん!!ジジさんはそこから

25メートル4時の方向まで下がって下さい!!

嘲獸機関銃イサコンタニア

遠距離サポートをお願いします!!!」


ジジ

「分かった!!!」


チョウラン

「リナリアさん!!リナリアさんはそこから

8時の方向へ10メートル下がって下さい!」


リナリア

「分かったわ!!!」


アセヴィ

「キキョウチャァァァアン!!!!」



アセヴィは全身から緑色の触手を伸ばし

キキョウへと猛攻を繰り出していたが

チョウランの鴉合ノ衆システーマ•カラスにより

全て防がれていた。


キキョウ

「ハァァァァ!!!!!!!」

大焼猩ダイショウジョウ百八無蜂針ビャクヤムホウシン



橙猩猩ダイダイショウジョウから

無数の灼流シャクリュウの針が飛び出しアセヴィへと襲いかかった。


アセヴィ

「ムフフッ!!!!!」



するとアセヴィは触手で身を守りながら

針を叩き落としていった。


チョウラン

「皆さん離れられましたか?」



チョウランは周りを見渡すと更に指示を出した。


チョウラン

「よし!!繋ぎます!!!!!パンッ手を合わせる音!!」

剋刃ゴクハ三十八サンジュウハチ思念伝噠シネンデンタツ!!』



チョウランは地面に両手を叩きつけると

大きな波紋が広がり光の線がカクカクと

キキョウ、ジジ、リナリアへと走っていく。

剋刃ゴクハ三十八サンジュウハチ思念伝噠シネンデンタツとは

通信刃術ツウシンジンジュツと呼ばれる刃術ジンジュツの一種である。

通信刃術ツウシンジンジュツの中でも高等刃術ジンジュツに位置し

術者を中心に半径25メートルが発動範囲である。

そして、それぞれの思考を

術者を介して伝達することができる。

同じ目的を持っていることが条件であり

それが揃わなければ発動することは出来ない。

今回の場合は桔梗弁花ノ陣キキョウベンカノジンという目的が

四人一致していた為、

発動することが出来たのである。


チョウラン  心の声

((僕はここにいて指示を出しながら

全ての攻撃を防いでいきます!!!))


アセヴィ

「キキョウチャァァァアン!!!!

イイワ!!イイワ!!!!!

モット!!!モットォォォォ!!」


キキョウ

「様子がおかしい...

やはり、サフィニアと同じ...正気じゃない...

それに...傷がすぐ塞がるのはやっかいですわ。」



すると、アセヴィは突如 叫んだ


アセヴィ

「イャァァァョォォォォォォ!!!

カエシテ!!カエシテ!!!!

ホタルゥウウウウ!!!!ツツジィィ!!」


キキョウ

「意識が混濁コンダクしている...」


チョウラン 心の声

((キキョウ副隊長!!三歩下がって!))


キキョウ

「ぇえ!!」


ジジ

剋刃ゴクハ 二十一ニジュウイチ 鏡乱キョウラン八面葬ハチメンソウ

ヒラけぇえ!!!!」

地獄の沙汰はヘルティング•門次第ゲート!!!』



ジジは無数の小さな円を

アセヴィを囲う様に

ランダムに配置して続けて叫んだ。


ジジ

滅刃メツハ 二十二ニジュウニ 飛雷鳥ヒライチョウ

「風穴開けてやるからよぉ!!!!」

地獄の沙汰はヘルティング•光線次第レイザー!!』



イカヅチを帯びた巨大な光線が

円をツラヌいてアセヴィ目がけて放たれると

速度と威力が増しアセヴィに直撃した。


アセヴィ

「グッ!!!!!!!!」


  チョウラン心の声

((畳みかけます!!!

リナリアさん!!!!刃汽ジンキは練れましたか?))


  リナリア心の声

((いけるわ!!!))


チョウラン 心の声

((キキョウ副隊長!!

灼流シャクリュウ刃術ジンジュツを!!!))


  キキョウ心の声

((任せて!))

滅刃メツハ 三十八サンジュウハチ 水鮫咬牙スイコウコウガ!!!』



キキョウはアセヴィに向けて

巨大なサメの水弾を放つと

次々とその水は紅蓮地獄の気温により

雪へと変わっていった。


  チョウラン心の声

((リナリアさん!!))


リナリア

剋刃ゴクハ 二十一ニジュウイチ 鏡乱キョウラン八面葬ハチメンソウ

目眩メクルメく氷の世界へようこそ。」

開幕カイマク冷気過ぎのクリスタル舞踏会シンフォニア!!!』



周囲の水分が紅蓮地獄も相まって

次々と凍りついていく

そして、リナリアもジジ同様に追撃を放った。


リナリア

滅刃メツハ  二十三ニジュウサン乱氷華ランピョウゲ

「凍りつけぇ!!!!」

悲劇ヒゲキ氷劇と氷撃グリムソワール!!』



氷の矢が円をツラヌ

イカヅチを帯びると

イカヅチ属性の氷の矢へと変わり

アセヴィを直撃し

バリバリと音を立てながらみるみる凍りついた。


アセヴィ

「アッガッ」


  チョウラン心の声

((動きが止まった!!!

今です!!!キキョウ副隊長!!!!))


キキョウ

大焼華奪ダイショウゲダツ灼龍シャクリュウ灌頂カンジョウ!!』



橙色ダイダイイロの濃い灼流シャクリュウ

凍りついたアセヴィの身体を全て呑み込んだ。


アセヴィ

「ァァァアァァァア!!!!!

アツイ!!アツイ!!!!」



アセヴィは灼流シャクリュウに叩きつけられ

痛みにモダえていた。


  チョウラン心の声

((やりましたか!?))


  キキョウ心の声

((油断しないでチョウラン副隊長代理。

怒涛ドトウの連撃でダメージは与えてるけど

簡単には仕留められないわ。))


ジジ 心の声

((このまま撃ち込み続ける!!

リナリア!!!!!))


  リナリア心の声

((オッケー!!

時間稼ぎをお願い!!!!))


  チョウラン心の声

((分かりました!!))


アセヴィ

「アガッ...キイタワ!!!キイタワ!!!!

デモ...ナオルノヨ!!!!」



リナリアは天井に向けて氷の矢を放った。


ジジ

滅刃メツハ十四ジュウシ彈鋼弾ダンコウダン

装填ソウテン!!!!!!」

地獄の沙汰はヘルティング•弾次第ファイア



ドドドドと紫電シデンの銃弾が

次々と円をツラヌいてアセヴィに放たれた


ジジ

「ォォォォ!!!!」


アセヴィ

「フザケルナァァア!!!」


  チョウラン心の声

((攻撃の隙を与えちゃいけません!!))


キキョウ

「ぇえ!!」


ジジ

「分かってんだよ!!!

だから!!撃ちまくってんだろうが!!」


キキョウ

大焼猩ダイショウジョウ百八無蜂針ビャクヤムホウシン!!』


チョウラン

「ターゲット捕捉•分析•予測•探知•空間

各種演算処理オールグリーン。」

滅刃メツハ 三十一サンジュウイチ砂豹狽土サヒョウバイド!!!』

殲滅センメツプログラム圧縮!!!構築終了!!!!

行きます!!キキョウ副隊長!!!!」

『展開!!!!』

鴉合ノ衆システーマ•カラス超追撃気鳥シフテッドデリーシモ!!!』



リナリア

「もういいわね!!!」

序幕ジョマク!!•世界で一番グリム美しい魔女の魔の手•ヒルド!!』



アセヴィに向けて紫電シデンの銃弾

灼流シャクリュウの針

黒い砂のヤイバと上空から氷の矢の雨が

降り注いでいく。


アセヴィ

「イヤァァァァァア!!!!!!」


キキョウ

「手を休めないで!!!!!

確実に殲滅します!!!!!!!!」


  ジジ次の自分のセリフまで

「ォォォォォォォォオオオ!!!」


  リナリア次の自分のセリフまで

「ハァァァァァア!!!!!」


  チョウラン次の自分のセリフまで

「ヌオオオオオオオオ!!!!」


  アセヴィ心の声

((憎い!!!憎い!!!!!!

世界が憎い!!!!!!!

母も!!!弟も!!!!!全てが憎い!!

なんで私が!!!なんで私が!!!!

ただ、私は...あの時...自由になりたかっただけ

幸せになりたかっただけなのに!!!!!!))


キキョウ

「みなさん!!!撃ち続けて!!

徐々に回復速度が遅くなっていきます!!!」


アセヴィ

「アガッ...ガガガ...

ァァァァァァァア!!!!!!!!!」


キキョウ

「これで終わりよ!!アセヴィ!!!」


  アセヴィ心の声

((終わり?...終わりなの?))



キキョウ

「あなたが奪ったもの全ての罪を背負いなさい!!」


  アセヴィ心の声

((私が奪った全て...

違う...私は奪われた...))


キキョウ

「あなたの死をもって終わらせます。」


  アセヴィ心の声

((死...死ぬの...私?やっと...私...))



すると突如、異変が起こった。


ジジ

「ガッ」


リナリア

「アッ!!」


チョウラン

「ヴッ」


キキョウ

「グッ!!これは!!」


ジジ

「頭の中に流れこんでくる!!!」


リナリア

「チョウラン!!これって!!」


チョウラン

「分かり...ません!!」


キキョウ

「私達の思念伝噠シネンデンタツにリンクしたの!?」



ーーアキレイサイドーー



アキレイ

「グッ!!段々と動きが速くなっていくのは

勘違いじゃないみたいだな!!!」


COKARE8コカレハ

「ギギガガ!!!ギギガガ!!」


サラセニア

「1体、されど1体です。

神を侮辱しアマツサ

私めの可愛いCOKARE8コカレハを破壊するとは」


COKARE8コカレハ

「ギギガガギギ」


サラセニア

「死になさい」


アキレイ

「何をする気だ!!!」


サラセニア

「ンフフフッ...哀れな男ですね。

成金ナリキンのアキレイ。

まさか、忘れているわけじゃないでしょう?」


アキレイ

「させるかァァァア!!!!」

炎蛇招来エンジャショウライ八岐ノヤマタノ咆哮ホウコウ


サラセニア

「同じ事!!!!」



COKARE8コカレハ

防御陣形を展開しサラセニアを守った。


アキレイ

「チッ!!だったら直接斬るまでだ!!」



アキレイはサラセニアに向かって

焔彅ノ劒ホムラギノツルギで斬り掛かった。


アキレイ

「燃えろ!!!!!!」


サラセニア

「フンッ!!!」


アキレイ

「何!?COKARE8コカレハで防いだ!?」



サラセニアはCOKARE8コカレハを掴み

タテ代わりにして攻撃を受け止めた。


COKARE8コカレハ

「ギギガガ...ガガッ」



ボンッと、爆発し砕け散るCOKARE8コカレハ

アキレイはその爆発の中

ヒルむこともなく更に斬り掛かった。


サラセニア

「甘いですよ。」



サラセニアは焔彅ノ劒ホムラギノツルギ

真横から叩き軌道をずらすと

アキレイの顔を渾身の力で殴った。


サラセニア

「ビリビリ...ボーーーーーイ!!!!」


アキレイ

「ウグッ!!!!」



アキレイは足を開いて踏ん張ると

焔彅ノ劒ホムラギノツルギツカ

サラセニアのこめかみを殴った。


サラセニア

「ガッ!!!

グッ!!今ですよ!!」


COKARE8コカレハ

「ギギ!!!!!」



すかさず4体のCOKARE8コカレハ

ミサイルを撃つも

アキレイは全て叩き落とした。


アキレイ

「行かせるかぁ!!!!!」


サラセニア

「ガッハッ」


アキレイ

「ウォオオオ!!!!」


サラセニア

「ンフフフ!!!!」


COKARE8コカレハ

「ギギガガ!!!!」


アキレイ

「サラセニアァァァア!!!!」


サラセニア

「ンフフフ!!アキレイ!!!」



アキレイは地面に焔彅ノ劒ホムラギノツルギを刺し

マグマを大爆発させると

吹き出したマグマを操りサラセニアへと向けた。


サラセニア

「グッこれは厄介!!!!」


アキレイ

「火炎の鞘花ショウカを舐めるな。

炎であるなら全ては俺の支配下

無論、ここ一帯の熔岩もそれは変わらない。」


サラセニア

パチン指を鳴らす音



サラセニアは次々と瞬間移動で

マグマをけていく


アキレイ

「逃すか!!!!!」

這炎蛇喰ハイエンダクライ!!』

紅大蛇クレナイオロチ!!サラセニアを追え!!!」



蛇のように地を這う炎が

サラセニアを追尾した。


サラセニア

「マグマと炎の追尾ですか!!!

ンフフフッ!!!!面白いですねぇ!!

邪神にして蛇神ジャシン!!!

成金ナリキンのアキレイ!!!」


アキレイ

「余裕が無くなったのか?

顔が焦ってるぞ?」


サラセニア

「ンフフフッまさか!!」


COKARE8コカレハ

「ギギギガガガガガ」



COKARE8コカレハはミサイルを放ち

アキレイを次々と爆破していった。


アキレイ

「こざかしい機械め!!」


サラセニア

「忘れていませんよね?

私にはまだこれがあるってことンフフフ」


アキレイ

「何をだ!!!!」


  サラセニア食い気味に

『『咲け•肉芽 ナノシード ブルーム!!』』





機械音

ーー声紋セイモン認証 完了ーー

ーーー対鞘花タイショウカ特殊魔装トクシュマソウ兵器ヘイキーーー

ーーー起動しますーーー


サラセニア

蔓延ハビコれ...弔蟲アハズーヤ• 天獄ヴェゼヴゥヴゥ



アキレイ

「これは...」



灰色の炎が辺り一面を覆うと

サラセニアの身体にマトわり付いた。


アキレイ

紅大蛇クレナイオロチの炎に勝る炎などない。」


サラセニア

「ンフフフッ

ざわめきが心地よい旋律を奏でます。

そして、今一度、思い出して下さい。

クレナイ蛇神ヘビガミィィ!!!

懐かしいでしょ?ンフフフッ」


アキレイ

「何のことだか!!!!!!

全て消炭ケシズミにしてくれる!!!」


サラセニア

「ンフフフッ!!!

喰らい尽くしなさい!!!」

一ノ蟲•喰玉アンデーレ



サラセニアは巨大な灰色の玉を作り出し

地面すれすれを勢いよく

アキレイに向かって走らせた。

すると、アキレイは這炎蛇喰ハイエンダクライ

サラセニアに追わせつつマグマを操り

一ノ蟲•喰玉アンデーレごと呑み込んだ。


サラセニア

「ンフフフ。弾けなさいパチン指を鳴らす音



サラセニアが指を鳴らすと

一ノ蟲•喰玉アンデーレは波の様に広がり

ユラユラと灰色の炎が

徐々にマグマを喰らい尽くした。


アキレイ

「マグマを燃やしただと!!??

ありえん......900度の高温だぞ...

高温になるにつれて明るくなっていく炎が

灰色のはずがない...まさか!!炎ではない...

これは......」



その時、アキレイは心の内側から

煮えたぎる怒りが込み上げてきた。


サラセニア

「ンフフフッ。

思い出しましたかー??アキレイ??」



アキレイ

「貴様...」



サラセニア

「言ったでしょ?

情報こそ至高!!!!!

私めは観ていましたよ?

反吐が出るほど

ずっと...ずっーーーーっとね。」



アキレイ

「貴様ァァァア!!!!!!」



サラセニア

「そう!!!!彼を通してね。

名前は...確か...そう!!!」






サラセニア

「ワンダビー•パニーラ」






アキレイ

「サラセニアァァァア!!!!!」



ーーキキョウサイドーー

そこには身体に無数の穴が開き

ガタガタと震えるアセヴィの姿があった。

そして、思念伝噠シネンデンタツを通し

キキョウ達の思考に繋がったアセヴィの走馬灯が

一気に流れ込んできた。


キキョウ

「グッ!!!とどめを!!!!」





アセヴィ幼少期泣きじゃくりながら

「うわぁあん!!!!

ごめんね!!!!ごめんね!!!!

ホタルゥウウウウ!!!!ツツジィイ!!」



ツツジ

「ガハッ。

ごめんね...こんなこと...させて...

泣かない...でよ...お姉ちゃん...

グッ...お姉ちゃん...生まれ変わ...ったら...

僕は...幸せに...なれるかな?」


アセヴィ幼少期泣きじゃくりながら

「なれる!!!なれるよぉ!!!!!!

なれる...から...」


ツツジ

「でも...幸せって...分かんないや...」


アセヴィ幼少期泣きじゃくりながら

「ごめんなさい!!ごめんなさい!!!

ツツジィイ!!!!!!」



ホタル

「ぁあ...アハハ。泣かない...で...

姉さん...ありがとう...

ありが...とう...グッ...

今まで...辛かったね。姉さん...」


アセヴィ幼少期泣きじゃくりながら

「嫌だぁぁぁあ!!!!!

ホタルゥウウウウ!!!!!!!

ツツジィイ!!!!!!!!!

置いてかないでぇ!!!!!!!!」


ホタル

「ほら...笑って」





  アセヴィ心の声

((光が見える...懐かしい...


ツツジ...ホタル...ごめんね...


私...幸せになれなかった。


2人の分まで生きたつもりだったけど


どこかで壊れちゃったみたい。ごめんね。


はぁ...もう疲れた...早く...逢いたいな...



ツツジ...ホタ...ル))



4人は攻撃をやめて

ジジとリナリア、チョウランは

キキョウの元へと駆け寄った。



ジジ

「おい...なんだこれ...」


チョウラン

「わかりません...」


リナリア

「これは記憶...アセヴィの記憶...」



リナリアは頬から涙をツーッと流しながら

ボロボロになったアセヴィを見ていた。


ジジ

「...リナリア。アセヴィは敵だ。」


リナリア

「分かってる。」


チョウラン

「リナリアさん...」


リナリア

「分かってる!!!だけど!!

あまりにもアセヴィが...」


ジジ

「チッ。ったく。

こっちこい。リナリア」



ジジがリナリアを抱き寄せると

リナリアは糸が切れた様に泣いていた。


リナリア

「ウワァーーン...」



チョウラン

「リナリアさん...

ん?キキョウ副隊長!?」



キキョウ

「ぇえ...分かったわ。」



するとキキョウは1人でにウナズきながら

ゆっくりと回復限界を迎えたアセヴィに

近づいていった。

徐々に姿が戻っていくアセヴィの傷は

戻る事はなく後は死ぬだけだった。



キキョウ

「アセヴィ。どんな事があったかなんて

私達には関係ない。

だけど...私は灼流シャクリュウ鞘花ショウカとして

あなたの罪を洗い流す。」



すると、キキョウは

橙猩猩ダイダイショウジョウをアセヴィに向かって

突き立てた。



キキョウ

輪廻断罪リンネダンザイ



アセヴィ

「これは...」



灼流シャクリュウが渦を巻き

アセヴィを包むと

黒いモヤと共に蒸発した。



アセヴィ

「心が......なんて...軽いの...」



そしてアセヴィはゆっくりとヒザから崩れ落ちた。


キキョウ

「あなたが長年抱えていた心の傷を癒したのよ。」


アセヴィ

「敵に情けを...かけるの?フフッ

千刃花センジンカって...甘ちゃんね」


キキョウ

「死にゆく命に神からの贈り物よ」



アセヴィ

「フフッ...これは!!」



そして、アセヴィはふと

水溜りに映った顔を見て

大粒の涙を流しはじめた。


アセヴィ泣きながら

「はぁ...はぁ...私の...私の顔...」





キキョウ

「弟達に逢えるといいわね。」





アセヴィ泣きながら

「..ありが...とう」






そして、ズバッと






キキョウは






アセヴィの首をハネた。






千刃花センジンカ帝国特務戦闘部隊テイコクトクムセントウブタイ〜ー

煉獄レンゴク 冥府ゲヘナ大監獄プリズン

Seasonシーズン17 セブンティーン

The Mercy マーシー ofオブ Vermilionバーミリンオン Shojoショウジョウ(完)






おまけ






ーー時はサカノボり数年前ーー

ここはラミオラス帝国と

ナーベルク帝国の国境付近

蛇神ヘビガミマツクレナイの村ナーギィクントージャ

古くから紅大蛇クレナイオロチを信仰する村に

朝方5時ラミオラス帝国の移動用陸上魔進マシンが止まった。

すると、バンっと扉が開くと

緑髪ミドリガミの男と部下4人が降りてきた。


サラセニア

スーハッスーハッ深呼吸ンフフフッ

反吐が出そうな村ですね!!

反吐!!!HEDO!!!!!!

邪神をマツる村に

私めが来るなど...いや、これはもう神の思し召し

そう!!!つまり愛!!!!!!

パチン指を鳴らす音!!

スポットライトプリーズ!!

これより浄化します。」



男は指を鳴らすと部下たちは

スポットライトを下ろしサラセニアに向けた。



サラセニア

「ビリビリボーイ、ビリビリボーイ

ビリビリボーイ、ビリビリボーイ

ビリビリボーイ、ビリビリボーイ

ワチュガナドゥッ!

ワチュガナドゥ!!ヘッ!!

ビリビリボーイ、ビリビリボーイ

ビリビリボーイ、ビリビリボーイ

ビリビリボーイ、ビリビリボーイ

ワチュガナドゥッ!

ワチュガナドゥ!!ヘッ!!」



すると部下の1人が気怠ケダルそうな声で

サラセニアに話しかけた。



モンティ

「あのさあのさ所長...早くしてくんねーかな?

騒がれると面倒なんだわ。」


サラセニア

「モンティ副所長!!

これは儀式なのです!!!

反吐を浄化する儀式!!!!

お分かりか?ビリビリボーイ?」


モンティ

「その儀式とやらも終わっただろ?

はやく済ませちまおうぜ?

ソープワイト団長にドヤされるのは

俺はごめんだ」


サラセニア

「ンフフフ!!君主クンシュなら

分かってくださる!!!!」


モンティ

「はぁ。おい!!もってこい。」



モンティがそういうと

ブリーフケースを部下の1人が持ってきた。


モンティ

「所長、これを」


サラセニア

「ンフフフ!!!

これが新たに発見した神滅シヴァ兵器!!

少し私めが改良しましたが威力は未知数!!

反吐が出るこの村には最適の兵器!!!」


モンティ

「さっきから反吐が出るって言うけどよぉ

所長が選んだんだろ?ここ。」


サラセニア

「いかにも!!

我が神の宿敵を信仰するこの村を

潰す事もでき!!そして!!!!

実験場にも出来る!!

そう!!これが正に一石二鳥!!!

ワチュガナドゥ!!ワチュガナドゥ!!ヘッ!」


モンティ

「じゃぁコレをハメて見てくれ

俺はデータを取るからさ。」



そう言ってモンティは

小さなピアスをサラセニアに渡した。

すると、サラセニアはそれを鼻につけた。


モンティ

「そこにつけんのかよ。」


サラセニア

「さぁ!!始めますよ!!!!!

この村にとって記念すべき朝になるでしょう!!」


モンティ

「暴走させないでくれよ!!

あくまでも実験なんだからな所長」


サラセニア

「ンフフフッどーでしょー」



ーーそして10分後ーー

村全体が灰色のモヤに包まれていた。

モンティが持つ機器から警告音が

鳴り響いていた。



モンティ

「所長!!!やりすぎだ!!

とっくにメーターを振り切ってる!!!

これ以上は危険だ!!!!」


サラセニア

「ンフフフ!!!!ンフフフ!!!!!

ぁあ!!!これこそ正に愉悦!!

快感!!!!エクスタシィ!!!!!!」


モンティ

「計画はもう達成された!!!

所長!!!所長!!!!!

これ以上やったら千刃花センジンカに気づかれる!!」


サラセニア

「だから?

だからなんだと言うのですか?」


モンティ

「あんた...まさか!!初めから!!!!」


サラセニア

「ンフフフッ私はこの時点をもって

神滅適合者ラグナロクに選ばれました。

鞘花ショウカと相対する存在神滅適合者ラグナロク

神を滅するにはこの異国の神の力...

神滅シヴァしか成し得ません。

しかし、この力がどこまで通じるか

試してみたいと思いませんか?

1人...教会で震える少年を生かしました。

誰が来るにせよ。見つけて保護するでしょう。

アキレイの炎で対処するのか

レンゲイの治癒で対処するのか

はたまた、ツバキの空間で取り除くか

ンフフフッ どちらでしょう?」



モンティは電子機器を素早くタイピングすると

唯一生命反応がある場所を特定した。


モンティ

「所長...どうする気なんだ?」


サラセニア

「この力に喰われた者の情報は

常に私めのデータベースに送られできます。

音声もバイタルも映像も全てです。

進入不可と思われているナーベルク帝国に

初のスパイを送る事に成功するでしょう。

そこから、数年かけて崩していきます。」


モンティ

「まさかこれは...」


サラセニア

「ンフフフッ!!

正にトロイの木馬と言えるでしょう。

必死に助けなさい!!!!

そして、時間をかけなさい!!!!

その分、自国の情報が漏れている事も知らずに

アラガいなさい!!!!千刃花センジンカ!!!!」


(完)

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