34話 The Mercy of Vermilion Shojo
前回までの
冥王軍副団長 及び冥王兵器軍ヒドラ所長である
サラセニアと
苦戦を
そして遂に
一方、キキョウの
ジジ、リナリア、チョウラン達は
鬼人化したアセヴィを相手に作戦を決行する。
キキョウ
「これより集団
"
作者 REN’sJackson
ー
リナリア
「あれが...鬼人化なのね...」
チョウラン
「もっ...もう人間じゃねぇ!!!」
ジジ
「アイツもそうだったが
鬼人っていうよりバケモンだな。」
チョウラン
「え!?ジジさん初めて見るんじゃないんですか?」
ジジ
「さっき見たんだよ。」
リナリア
「倒したのね...」
ジジ
「ぁあ。
チョウラン
「よく生きてましたね!!!
さすがジジさん!!!
よっ!!ルシファンブルク家の誇り!!」
ジジ
「実際、俺はサポートぐらいしか出来なかった。
鬼人化は
それに見てみろ。
アセヴィの
ほぼ同じぐらいだ。いや、キキョウより上だ。
どのみちマンディの比じゃねぇよ。」
チョウラン
「ほ、ほ、ほ、本当ですか!?」
キキョウ
「そうですね。
とてつもない
だから油断しないで下さい。
命を落としかねませんから。」
リナリア
「だから私達四人で倒すのよ。」
キキョウ
「説明してる時間はありません。
戦いながらチョウラン副隊長代理が説明します。」
ジジ
「了解!!」
リナリア
「了解!!」
チョウラン
「了解!!」
キキョウ
「来ます!!!」
ーーアキレイサイドーー
アキレイ
『『天輪 •
絶えず揺らめく
『『
サラセニア
「ンフフフッ...
ンフフフッッンフフフッッ!!!
ようやくこの手で
神よぉ!!!!!遂に!!遂に来ました!!
我が神に
このサラセニアが
マグマが
周囲を
サラセニアは
「ギギギガガガ!!!ギギギ」
サラセニア
『
アキレイ
『
アキレイは
小型ミサイルを撃ち込んでくる
強烈な
アキレイ
「消し飛べぇえええ!!!!!」
サラセニア
「ンフフフッ!!!まだまだまだまだまだぁ!!
そんなもので
終わらないですよぉぉお!!!!」
ステップを踏みながら
撃ち落とされても
リズム良く小型ミサイルを撃ち続けた。
アキレイ
「グッ!!!!」
サラセニア
「ほら!!踊りまーしょーー!!!
陽気に!!!楽しく!!!!
この世界はミュージカル!!!!!!」
アキレイ
「ふざけるなぁぁぁあ!!!!!」
サラセニア
「私は至って真剣ですよ?
芸術を理解出来ないのは
お金に溺れているからではないですか?
アキレイ
「何とでも言え!!」
『
16頭の巨大な火炎の
アキレイを囲うように壁を作り
ミサイルから身を守った。
そして、
サラセニアに向くとそれぞれの
赤く光りはじめ
アキレイ
「一気に片付ける!!」
『
サラセニア
「
16本もの
小型ミサイルを一瞬で
ドーーーーーンっと巨大な爆発が起きた。
アキレイ
「フンッ...やったか...」
「ギッギギッ ギッギギッ
ギッギギッ ギッギギッ」
サラセニア
『
アキレイ
「何!?」
縦に輪を作り大きな光の壁が展開されていた。
アキレイ
「グッ...なんて奴だ...」
煙が晴れるとそこには
ひび割れた
サラセニア
「ンフフフッどうですかー?
次々と踊る
そう簡単には破れませんよ。
私めの兵器のほとんどが
故に想定内ですよ。ンフフフッ」
アキレイ
「それがお前の
ということか...」
サラセニア
「ンノンノンノンノンノーン♪
声紋認証完了していないでしょぉーー?
どのみち説明しても
不届き者には理解出来ませんから
そうでしょ?
「ギギギッ」
アキレイ
「反応した...だと...」
サラセニア
「ンフフフッ
そうですねぇ。
学習する知能兵器の試作品とでもいいましょうか。」
アキレイ
「知能兵器...だと?」
サラセニア
「
共有することによりアップグレードされていきます。」
アキレイ
「まさか!!」
サラセニア
「我が軍が
放っているわけないでしょ?
情報こそ
全ては更なる高みの為
はたまた、それが世界の為
そしてそれが、我が神のおぼしめし!!!
愛なのです!!!!!!!」
アキレイ
「殺戮兵器が世界の為だと?
貴様の神はロクな神ではないな。」
サラセニア
「今、何と?」
アキレイ
「貴様の神は大馬鹿者だと言ってるんだ!!」
するとサラセニアの表情が一気に曇り
滲み出る怒りに声を震わせていた。
サラセニア
「邪神が故の
我が神を
許すまじ許すまじ許すまじ許すまじ
許すまじ許すまじ許すまじ許すまじ
許すまじ許すまじ許すまじ許すまじ」
アキレイ
「貴様ごと灰にしてくれる!!!」
『
アキレイがそう叫ぶと
赤黒く焼き焦げた
サラセニア
『
サラセニアは
バキッとへし折ると
赤く輝き出した。
「ギギギッギギギッガガガガガ!!!!」
すると
一斉に襲いかかってきた。
アキレイは6体の
バラバラの攻撃を全て
斬り付けられる度に
燃え上がるが
すぐさま冷却しミサイルや銃弾の嵐で
反撃してきた。
アキレイ
「グッ!!!なんだコイツら!!!!」
「ギギッギガガガガガ」
サラセニア
「許すまじアキレイ
我が神を侮辱したこと後悔するがいい!!」
アキレイ
「グッ!!さっきから
神だの!!天敵だのと!!言ってるが!!
俺には関係ないことだ!!!!」
サラセニア
「ンフフフ...そうですか...
私はずっと会いたかったんですがねぇ...」
アキレイ
「一体何のことだ!!!!!」
サラセニア
「私が知らないとでも?」
アキレイ
「グッ...邪魔だ!!
『
「ギギギ!!!」
アキレイは
その先から圧縮された細長い火炎が吹き出した。
そして、
「ガガッガガ...ガガ...ガ」
すると
シューッと煙を上げて動かなくなった。
サラセニア
「ほぅ...」
ーーキキョウサイドーー
アセヴィ
「キキョウ...チャン...」
アセヴィは触手をうねらせながら
ゆっくりと近づいてきた。
アセヴィ
「ジジ...クン...リナリアチャァァァアン!!!」
キキョウ
「
キキョウがそう叫ぶと
アセヴィへと走っていった。
チョウラン
「ジジさん!!ジジさんはそこから
25メートル4時の方向まで下がって下さい!!
遠距離サポートをお願いします!!!」
ジジ
「分かった!!!」
チョウラン
「リナリアさん!!リナリアさんはそこから
8時の方向へ10メートル下がって下さい!」
リナリア
「分かったわ!!!」
アセヴィ
「キキョウチャァァァアン!!!!」
アセヴィは全身から緑色の触手を伸ばし
キキョウへと猛攻を繰り出していたが
チョウランの
全て防がれていた。
キキョウ
「ハァァァァ!!!!!!!」
『
無数の
アセヴィ
「ムフフッ!!!!!」
するとアセヴィは触手で身を守りながら
針を叩き落としていった。
チョウラン
「皆さん離れられましたか?」
チョウランは周りを見渡すと更に指示を出した。
チョウラン
「よし!!繋ぎます!!!!!
『
チョウランは地面に両手を叩きつけると
大きな波紋が広がり光の線がカクカクと
キキョウ、ジジ、リナリアへと走っていく。
術者を中心に半径25メートルが発動範囲である。
そして、それぞれの思考を
術者を介して伝達することができる。
同じ目的を持っていることが条件であり
それが揃わなければ発動することは出来ない。
今回の場合は
四人一致していた為、
発動することが出来たのである。
((僕はここにいて指示を出しながら
全ての攻撃を防いでいきます!!!))
アセヴィ
「キキョウチャァァァアン!!!!
イイワ!!イイワ!!!!!
モット!!!モットォォォォ!!」
キキョウ
「様子がおかしい...
やはり、サフィニアと同じ...正気じゃない...
それに...傷がすぐ塞がるのはやっかいですわ。」
すると、アセヴィは突如 叫んだ
アセヴィ
「イャァァァョォォォォォォ!!!
カエシテ!!カエシテ!!!!
ホタルゥウウウウ!!!!ツツジィィ!!」
キキョウ
「意識が
((キキョウ副隊長!!三歩下がって!))
キキョウ
「ぇえ!!」
ジジ
『
「
『
ジジは無数の小さな円を
アセヴィを囲う様に
ランダムに配置して続けて叫んだ。
ジジ
『
「風穴開けてやるからよぉ!!!!」
『
円を
速度と威力が増しアセヴィに直撃した。
アセヴィ
「グッ!!!!!!!!」
((畳みかけます!!!
リナリアさん!!!!
((いけるわ!!!))
((キキョウ副隊長!!
((任せて!))
『
キキョウはアセヴィに向けて
巨大な
次々とその水は紅蓮地獄の気温により
雪へと変わっていった。
((リナリアさん!!))
リナリア
『
「
『
周囲の水分が紅蓮地獄も相まって
次々と凍りついていく
そして、リナリアもジジ同様に追撃を放った。
リナリア
『
「凍りつけぇ!!!!」
『
氷の矢が円を
アセヴィを直撃し
バリバリと音を立てながらみるみる凍りついた。
アセヴィ
「アッガッ」
((動きが止まった!!!
今です!!!キキョウ副隊長!!!!))
キキョウ
『
凍りついたアセヴィの身体を全て呑み込んだ。
アセヴィ
「ァァァアァァァア!!!!!
アツイ!!アツイ!!!!」
アセヴィは
痛みに
((やりましたか!?))
((油断しないでチョウラン副隊長代理。
簡単には仕留められないわ。))
((このまま撃ち込み続ける!!
リナリア!!!!!))
((オッケー!!
時間稼ぎをお願い!!!!))
((分かりました!!))
アセヴィ
「アガッ...キイタワ!!!キイタワ!!!!
デモ...ナオルノヨ!!!!」
リナリアは天井に向けて氷の矢を放った。
ジジ
『
「
『
ドドドドと
次々と円を
ジジ
「ォォォォ!!!!」
アセヴィ
「フザケルナァァア!!!」
((攻撃の隙を与えちゃいけません!!))
キキョウ
「ぇえ!!」
ジジ
「分かってんだよ!!!
だから!!撃ちまくってんだろうが!!」
キキョウ
『
チョウラン
「ターゲット捕捉•分析•予測•探知•空間
各種演算処理オールグリーン。」
『
「
行きます!!キキョウ副隊長!!!!」
『展開!!!!』
『
リナリア
「もういいわね!!!」
『
アセヴィに向けて
黒い砂の
降り注いでいく。
アセヴィ
「イヤァァァァァア!!!!!!」
キキョウ
「手を休めないで!!!!!
確実に殲滅します!!!!!!!!」
「ォォォォォォォォオオオ!!!」
「ハァァァァァア!!!!!」
「ヌオオオオオオオオ!!!!」
((憎い!!!憎い!!!!!!
世界が憎い!!!!!!!
母も!!!弟も!!!!!全てが憎い!!
なんで私が!!!なんで私が!!!!
ただ、私は...あの時...自由になりたかっただけ
幸せになりたかっただけなのに!!!!!!))
キキョウ
「みなさん!!!撃ち続けて!!
徐々に回復速度が遅くなっていきます!!!」
アセヴィ
「アガッ...ガガガ...
ァァァァァァァア!!!!!!!!!」
キキョウ
「これで終わりよ!!アセヴィ!!!」
((終わり?...終わりなの?))
キキョウ
「あなたが奪ったもの全ての罪を背負いなさい!!」
((私が奪った全て...
違う...私は奪われた...))
キキョウ
「あなたの死をもって終わらせます。」
((死...死ぬの...私?やっと...私...))
すると突如、異変が起こった。
ジジ
「ガッ」
リナリア
「アッ!!」
チョウラン
「ヴッ」
キキョウ
「グッ!!これは!!」
ジジ
「頭の中に流れこんでくる!!!」
リナリア
「チョウラン!!これって!!」
チョウラン
「分かり...ません!!」
キキョウ
「私達の
ーーアキレイサイドーー
アキレイ
「グッ!!段々と動きが速くなっていくのは
勘違いじゃないみたいだな!!!」
「ギギガガ!!!ギギガガ!!」
サラセニア
「1体、されど1体です。
神を侮辱し
私めの可愛い
「ギギガガギギ」
サラセニア
「死になさい」
アキレイ
「何をする気だ!!!」
サラセニア
「ンフフフッ...哀れな男ですね。
まさか、忘れているわけじゃないでしょう?」
アキレイ
「させるかァァァア!!!!」
『
サラセニア
「同じ事!!!!」
防御陣形を展開しサラセニアを守った。
アキレイ
「チッ!!だったら直接斬るまでだ!!」
アキレイはサラセニアに向かって
アキレイ
「燃えろ!!!!!!」
サラセニア
「フンッ!!!」
アキレイ
「何!?
サラセニアは
「ギギガガ...ガガッ」
ボンッと、爆発し砕け散る
アキレイはその爆発の中
サラセニア
「甘いですよ。」
サラセニアは
真横から叩き軌道をずらすと
アキレイの顔を渾身の力で殴った。
サラセニア
「ビリビリ...ボーーーーーイ!!!!」
アキレイ
「ウグッ!!!!」
アキレイは足を開いて踏ん張ると
サラセニアのこめかみを殴った。
サラセニア
「ガッ!!!
グッ!!今ですよ!!」
「ギギ!!!!!」
すかさず4体の
ミサイルを撃つも
アキレイは全て叩き落とした。
アキレイ
「行かせるかぁ!!!!!」
サラセニア
「ガッハッ」
アキレイ
「ウォオオオ!!!!」
サラセニア
「ンフフフ!!!!」
「ギギガガ!!!!」
アキレイ
「サラセニアァァァア!!!!」
サラセニア
「ンフフフ!!アキレイ!!!」
アキレイは地面に
マグマを大爆発させると
吹き出したマグマを操りサラセニアへと向けた。
サラセニア
「グッこれは厄介!!!!」
アキレイ
「火炎の
炎であるなら全ては俺の支配下
無論、ここ一帯の熔岩もそれは変わらない。」
サラセニア
「
サラセニアは次々と瞬間移動で
マグマを
アキレイ
「逃すか!!!!!」
『
「
蛇のように地を這う炎が
サラセニアを追尾した。
サラセニア
「マグマと炎の追尾ですか!!!
ンフフフッ!!!!面白いですねぇ!!
邪神にして
アキレイ
「余裕が無くなったのか?
顔が焦ってるぞ?」
サラセニア
「ンフフフッまさか!!」
「ギギギガガガガガ」
アキレイを次々と爆破していった。
アキレイ
「こざかしい機械め!!」
サラセニア
「忘れていませんよね?
私にはまだこれがあるってことンフフフ」
アキレイ
「何をだ!!!!」
『『
機械音
ーー
ーーー
ーーー起動しますーーー
サラセニア
『
アキレイ
「これは...」
灰色の炎が辺り一面を覆うと
サラセニアの身体に
アキレイ
「
サラセニア
「ンフフフッ
ざわめきが心地よい旋律を奏でます。
そして、今一度、思い出して下さい。
懐かしいでしょ?ンフフフッ」
アキレイ
「何のことだか!!!!!!
全て
サラセニア
「ンフフフッ!!!
喰らい尽くしなさい!!!」
『
サラセニアは巨大な灰色の玉を作り出し
地面すれすれを勢いよく
アキレイに向かって走らせた。
すると、アキレイは
サラセニアに追わせつつマグマを操り
サラセニア
「ンフフフ。弾けなさい
サラセニアが指を鳴らすと
ユラユラと灰色の炎が
徐々にマグマを喰らい尽くした。
アキレイ
「マグマを燃やしただと!!??
ありえん......900度の高温だぞ...
高温になるにつれて明るくなっていく炎が
灰色のはずがない...まさか!!炎ではない...
これは......」
その時、アキレイは心の内側から
煮えたぎる怒りが込み上げてきた。
サラセニア
「ンフフフッ。
思い出しましたかー??アキレイ??」
アキレイ
「貴様...」
サラセニア
「言ったでしょ?
情報こそ至高!!!!!
私めは観ていましたよ?
反吐が出るほど
ずっと...ずっーーーーっとね。」
アキレイ
「貴様ァァァア!!!!!!」
サラセニア
「そう!!!!彼を通してね。
名前は...確か...そう!!!」
サラセニア
「ワンダビー•パニーラ」
アキレイ
「サラセニアァァァア!!!!!」
ーーキキョウサイドーー
そこには身体に無数の穴が開き
ガタガタと震えるアセヴィの姿があった。
そして、
キキョウ達の思考に繋がったアセヴィの走馬灯が
一気に流れ込んできた。
キキョウ
「グッ!!!とどめを!!!!」
「うわぁあん!!!!
ごめんね!!!!ごめんね!!!!
ホタルゥウウウウ!!!!ツツジィイ!!」
ツツジ
「ガハッ。
ごめんね...こんなこと...させて...
泣かない...でよ...お姉ちゃん...
グッ...お姉ちゃん...生まれ変わ...ったら...
僕は...幸せに...なれるかな?」
「なれる!!!なれるよぉ!!!!!!
なれる...から...」
ツツジ
「でも...幸せって...分かんないや...」
「ごめんなさい!!ごめんなさい!!!
ツツジィイ!!!!!!」
ホタル
「ぁあ...アハハ。泣かない...で...
姉さん...ありがとう...
ありが...とう...グッ...
今まで...辛かったね。姉さん...」
「嫌だぁぁぁあ!!!!!
ホタルゥウウウウ!!!!!!!
ツツジィイ!!!!!!!!!
置いてかないでぇ!!!!!!!!」
ホタル
「ほら...笑って」
((光が見える...懐かしい...
ツツジ...ホタル...ごめんね...
私...幸せになれなかった。
2人の分まで生きたつもりだったけど
どこかで壊れちゃったみたい。ごめんね。
はぁ...もう疲れた...早く...逢いたいな...
ツツジ...ホタ...ル))
4人は攻撃をやめて
ジジとリナリア、チョウランは
キキョウの元へと駆け寄った。
ジジ
「おい...なんだこれ...」
チョウラン
「わかりません...」
リナリア
「これは記憶...アセヴィの記憶...」
リナリアは頬から涙をツーッと流しながら
ボロボロになったアセヴィを見ていた。
ジジ
「...リナリア。アセヴィは敵だ。」
リナリア
「分かってる。」
チョウラン
「リナリアさん...」
リナリア
「分かってる!!!だけど!!
あまりにもアセヴィが...」
ジジ
「チッ。ったく。
こっちこい。リナリア」
ジジがリナリアを抱き寄せると
リナリアは糸が切れた様に泣いていた。
リナリア
「ウワァーーン...」
チョウラン
「リナリアさん...
ん?キキョウ副隊長!?」
キキョウ
「ぇえ...分かったわ。」
するとキキョウは1人でに
ゆっくりと回復限界を迎えたアセヴィに
近づいていった。
徐々に姿が戻っていくアセヴィの傷は
戻る事はなく後は死ぬだけだった。
キキョウ
「アセヴィ。どんな事があったかなんて
私達には関係ない。
だけど...私は
あなたの罪を洗い流す。」
すると、キキョウは
突き立てた。
キキョウ
『
アセヴィ
「これは...」
アセヴィを包むと
黒いモヤと共に蒸発した。
アセヴィ
「心が......なんて...軽いの...」
そしてアセヴィはゆっくりと
キキョウ
「あなたが長年抱えていた心の傷を癒したのよ。」
アセヴィ
「敵に情けを...かけるの?フフッ
キキョウ
「死にゆく命に神からの贈り物よ」
アセヴィ
「フフッ...これは!!」
そして、アセヴィはふと
水溜りに映った顔を見て
大粒の涙を流しはじめた。
「はぁ...はぁ...私の...私の顔...」
キキョウ
「弟達に逢えるといいわね。」
「..ありが...とう」
そして、ズバッと
キキョウは
アセヴィの首をハネた。
ー
おまけ
ーー時は
ここはラミオラス帝国と
ナーベルク帝国の国境付近
古くから
朝方5時ラミオラス帝国の移動用陸上
すると、バンっと扉が開くと
サラセニア
「
反吐が出そうな村ですね!!
反吐!!!HEDO!!!!!!
邪神を
私めが来るなど...いや、これはもう神の思し召し
そう!!!つまり愛!!!!!!
スポットライトプリーズ!!
これより浄化します。」
男は指を鳴らすと部下たちは
スポットライトを下ろしサラセニアに向けた。
サラセニア
「ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ワチュガナドゥッ!
ワチュガナドゥ!!ヘッ!!
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ワチュガナドゥッ!
ワチュガナドゥ!!ヘッ!!」
すると部下の1人が
サラセニアに話しかけた。
モンティ
「あのさあのさ所長...早くしてくんねーかな?
騒がれると面倒なんだわ。」
サラセニア
「モンティ副所長!!
これは儀式なのです!!!
反吐を浄化する儀式!!!!
お分かりか?ビリビリボーイ?」
モンティ
「その儀式とやらも終わっただろ?
はやく済ませちまおうぜ?
ソープワイト団長にドヤされるのは
俺はごめんだ」
サラセニア
「ンフフフ!!
分かってくださる!!!!」
モンティ
「はぁ。おい!!もってこい。」
モンティがそういうと
ブリーフケースを部下の1人が持ってきた。
モンティ
「所長、これを」
サラセニア
「ンフフフ!!!
これが新たに発見した
少し私めが改良しましたが威力は未知数!!
反吐が出るこの村には最適の兵器!!!」
モンティ
「さっきから反吐が出るって言うけどよぉ
所長が選んだんだろ?ここ。」
サラセニア
「いかにも!!
我が神の宿敵を信仰するこの村を
潰す事もでき!!そして!!!!
実験場にも出来る!!
そう!!これが正に一石二鳥!!!
ワチュガナドゥ!!ワチュガナドゥ!!ヘッ!」
モンティ
「じゃぁコレをハメて見てくれ
俺はデータを取るからさ。」
そう言ってモンティは
小さなピアスをサラセニアに渡した。
すると、サラセニアはそれを鼻につけた。
モンティ
「そこにつけんのかよ。」
サラセニア
「さぁ!!始めますよ!!!!!
この村にとって記念すべき朝になるでしょう!!」
モンティ
「暴走させないでくれよ!!
あくまでも実験なんだからな所長」
サラセニア
「ンフフフッどーでしょー」
ーーそして10分後ーー
村全体が灰色のモヤに包まれていた。
モンティが持つ機器から警告音が
鳴り響いていた。
モンティ
「所長!!!やりすぎだ!!
とっくにメーターを振り切ってる!!!
これ以上は危険だ!!!!」
サラセニア
「ンフフフ!!!!ンフフフ!!!!!
ぁあ!!!これこそ正に愉悦!!
快感!!!!エクスタシィ!!!!!!」
モンティ
「計画はもう達成された!!!
所長!!!所長!!!!!
これ以上やったら
サラセニア
「だから?
だからなんだと言うのですか?」
モンティ
「あんた...まさか!!初めから!!!!」
サラセニア
「ンフフフッ私はこの時点をもって
神を滅するにはこの異国の神の力...
しかし、この力がどこまで通じるか
試してみたいと思いませんか?
1人...教会で震える少年を生かしました。
誰が来るにせよ。見つけて保護するでしょう。
アキレイの炎で対処するのか
レンゲイの治癒で対処するのか
はたまた、ツバキの空間で取り除くか
ンフフフッ どちらでしょう?」
モンティは電子機器を素早くタイピングすると
唯一生命反応がある場所を特定した。
モンティ
「所長...どうする気なんだ?」
サラセニア
「この力に喰われた者の情報は
常に私めのデータベースに送られできます。
音声もバイタルも映像も全てです。
進入不可と思われているナーベルク帝国に
初のスパイを送る事に成功するでしょう。
そこから、数年かけて崩していきます。」
モンティ
「まさかこれは...」
サラセニア
「ンフフフッ!!
正にトロイの木馬と言えるでしょう。
必死に助けなさい!!!!
そして、時間をかけなさい!!!!
その分、自国の情報が漏れている事も知らずに
(完)
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