29話 This train is bound for Gehena Prison
前回までの
レンゲイ、アナスタシア、クーワ
ガーベラ、ダンデライ達が
海底都市ポセドニアから帰還する1時間前
ジニア、キキョウ、チョウランは
排気ガスと油が立ち込める
ラミオラス帝国
ネジと油の街ボアフレア工業地区にいた。
調査任務の為にサルバドル共和国から2週間かけて
潜入し、ようやくたどり着いた先に待っていたのは
ラミオラス帝国の三軍団長が1人
冥王軍団長ソープワイトであった。
ジニア
「しっかりしランチィ
息を止めるんや。」
((何や、、これ、、無臭、、の、、毒か?
このままじゃあかん!
キキが連れてかれ、、解放せな、、))
ジニア
「キキッッッ!!!!!!!!」
作者 REN’sJackson
ー
ーー時は
「グッ、、なんやねん、、
子供やんけ、、、、」
ジニアの周りには
7機ほどの
ジニアは神の
身体が
かすり傷一つ付いていなかった。
その中でも
砂の力を宿す
特段、防御能力に
ジニア
「すまんなぁ、、成仏してな、、ツゥッッ」
しかし、
毒や病気など内部的損傷に対し
あらゆる耐性があったとしても
効いてしまう事がある。
それほどソープワイトが放った謎の力が
強いことが証明された瞬間だった。
((あかん、、まだソープワイトの毒が、、、
なんや、、普通の、、毒やないんかい、、、))
ジニアはフラフラと立ち
血を流して倒れているチョウランのそばまで
歩いていった。
ジニア
「ランチィ!!おいランチィ!!!
しっかりせぇ!!クソッ、、血が止まらん!!
ランチィの
毒のせいで形状変化も出来んかったんやな、、」
すると、ジニアはチョウランを仰向けにし
チョウランの傷口に向かって
ジニア
『
ジニアは指先から細かい砂を召喚すると
長細い十字の小さな杖を作り出し
傷口をなぞっていった。
すると、チョウランの傷口がみるみると
塞がっていく。
ジニア
「おし、、とりあえずは大丈夫やろ、、」
突然、ザザーッザザーッと
ジニア
「ヴッッ!!音でか!!!」
ジニアは少し耳を塞ぎながら応答した。
しかし、こちらの声は相手には届かなかった。
ジニア
「こちら、ジニア!!こちらジニア!!!チッ!!
聞こえへんのか!!!!!
あっ!!切れてもうたやんけ!!!くそっ!!
これは、、妨害
いったい、、誰や!!!」
ジニアは周囲を警戒したが
誰も見当たらなかった。
そしてジニアは両手をチョウランの肩に乗せると
チョウランの身体がみるみる砂に包まれた。
ジニア
「ランチィ、、一刻を争う事態や。
俺んとこの副隊長のキキを
今から助けにいかなあかんねん。
傷は塞いだから今はまだ死ぬ事はないやろ。
それにこの砂がお前を守ってくれるからな。
キキが見込んだ男や。
なんとか持ち
それと、
ここに置いてくで。
これがあったら
ウチんとこの分離隊が見つけてくれる。
救難信号も出しといた。安心して眠っときぃ。
きっとお姫様が迎えに来てくれるで」
そう言ってジニアは
チョウランを砂で作った
微細な
ボアフレアの奥へと進んでいった。
ジニア
「あっ。」
すると、ジニアは急に足を止めて
チョウランに駆け寄った。
ジニア
「名前書かへんかったら救助に来た時
誰だか分からんやん!!
えーっと、、、、チョウ、、ラン、、
ここに、、、眠る、、と。おしっ!!」
そう言ってジニアは再びボアフレアの奥へと
進んでいった。
((今、行くで、、キキ!!!!))
ーー数時間後ーー
広い工業地区を抜け
ジニア特製
キキョウを追跡していた。
ジニアが
ペンダントを
追跡する小さなコンパスである。
逆探知もされずに追跡することが出来る。
ジニア
「ここやなぁ、、、」
そこは巨大な駅であった。
大きな看板にはこう書いてあった。
ボアフレア唯一のテーマパーク兼 駅
貨物を運ぶ列車が行き交い
人々が入り乱れる駅だが
隣には観覧車やメリーゴーランドが
油だらけの男と子供を連れた女で溢れていた。
((遊園地、、て、、
こんなとこ、、あのソープワイトが
通ると思えへん、、、他に入口があるんちゃうか?
しっかし、、全身黒いと、、逆に目立つなぁ、、
この格好変えな、、、せや!!))
ジニアは近くのトイレに駆け込むと
個室に入った。
ジニア
「クッサ!!!!!!あっ!!」
((思わず叫んでもた!!
臭すぎるやろコレ!!
掃除してへんやん!!!!
耐えられん!!!!))
『
ジニアは草で編まれた小さな
フワッと風を起こすとトイレの中に
香ばしい草の香りが充満した。
すると、隣の隣から
気持ち良さそうな溜め息が聞こえた。
ジニア
「おっさん癒されてもーてるやん!!!」
肉体の疲労を
副作用として消臭効果も認められている
ジニア
「ま、まぁええわ。」
するとジニアは着ている服ごと
サラサラと砂で
「おし、、次は色やな、、」
『
ジニアの指先から光が溢れ
その指先を砂で
次々と色がついていった。
ジニア
「ほな行こか!!」
ジニアは割れた鏡で自身の姿を確認した。
そこに写っていたのは
光を曲げて色味を変えていく
光彩
砂の力で
熟練度にもよって差はあるが解放しなくとも
能力の名称である。
ジニア
「クッソジジィやんけ!!!!!
やり過ぎてもうたか!?
あ、、リアリティは必要やな、、、
ハゲ散らかしとこ!!
おしっ!!!!ハゲた!!!
声は、、、まぁ声までは、、ええか!!」
ジニアは
トイレを出るとキキョウの発信元へと向かった。
ーー数分後ーー
ジニア
「うーーわっ!!めっさ階段降りるやん!!
どこまで降りんねん!!!」
ジニアは駅の地下へと長い階段を下っていった。
ジニア
「はぁ、、はぁ、、
せやけど、、、ここで間違うてないはず、、」
辺りをキョロキョロと見渡すと
すぐ隣からガシャンッと音がした。
ジニアは急いで影へと隠れ様子を伺っていると
そこから出てきたのはなんと、
気を失ったキキョウを抱えた部下達と
不機嫌そうなソープワイト、
そして、黒いマントの色男だった。
((キキ!!!と、、ソープワイト、、
あれは、、、
ってかエレベーターあんのかーい!!!!!
めっさ階段降りたやんけ!!!!!))
ダチュラ
「ソープワイト閣下。
周囲を見てきますので
お先にご搭乗下さい。」
ソープワイトは部下に背負わせたキキョウと共に
血の様に赤黒い列車へと乗り込んだ。
((ダチュラがおるっちゅー事は、、、
まさか、、あれが
ダチュラ
「おい貴様ら!!!!!
さっさと閣下の後に続かぬか!!!!」
ダチュラは投獄されるであろう
鎖に繋がれた犯罪者達を蹴り飛ばすと
後ろからジャラジャラと音をたてて
続々と囚人達が出てきた。
そして、ダチュラは歩きだし
カツカツとブーツを鳴らしながら歩いていく。
((今や!!))
ジニアは最後尾の囚人に近寄ると
素早く砂の鎖と手錠を作り出し
光彩
色を付けると下を向きながら続いていった。
((ふぅ、、余裕やん、、、))
すると、ダチュラは
歩いて来た。
ダチュラ
「おい、貴様」
((バレてもた、、))
ダチュラはジニアに向かって
真っ直ぐ歩いて来た。
しかし、ジニアは聞こえないフリをして
ダチュラ
「貴様だ、、、老人。」
((ここでバレるわけにはいかへんな、、
さっき、
ダチュラ
「おい。」
「へ?ワシですかのぅ?」
ダチュラ
「下を見ろ。」
「え、、ワシャぁ、、何も、、、、」
ダチュラ
「ほら、見ろ」
「へい、、、、、」
ジニアはダチュラの言う通り下を見たその瞬間
「ガッッ」
ダチュラの
ジニアの顔面に直撃した。
ダチュラ
「フハハハッ!!!!私の
フハハハッ!!!!!!!」
「アギャーー!!!!!!!」
((びびったー!!!
イタないけどイタいふりーー!!!!!))
ジニアはのたうち回るフリをした。
ダチュラ
「フン。おい貴様、、
私は、、醜いものが嫌いだ。
貴様の様な醜いゴミがな!!!
立て!!!!!!!!!」
「アヒィっっ!!!!」
((分かるわー!!
あのトイレめっさ臭かったもんな!!!!
それ!ほんまそれ!!))
ダチュラ
「ん??血も出ていないじゃ無いか、、、フン。
運が良い奴め」
「だ、、ダンナぁ、、か、、勘弁してくだせぇよ」
ダチュラ
「ダンナ?だと、、、誰に向かっーーー」
すると発車ベルが鳴り響く。
ダチュラ
「フン。やはり運がいい」
「アグッッッ」
ダチュラはジニアの肩を掴むと
グイッと引き寄せた。
「ん?、、、貴様は、、、この私
すぐにな、、、、、」
「だ、、ダンナァ、、、アガッ」
そう言ってダチュラはジニアと他囚人を
ダチュラ
「フン。
何故この私がわざわざボアフレアまで出向いて
囚人を迎えねばならんのだ、、」
ダチュラはそう言うと
ーー
((あかん!!バレた
すると突然アナウンスが流れ始めた。
((当列車のご利用ありがとうございます。
この列車は直通、
となっております。
2日間の長い旅となりますが快適にお過ごし下さい。
その
一切禁止されております。ご了承下さい。
ようこそ。
((えぇーー!!!!!!!ウソぉぉーー!
2日??2日??2日!?
っていうか何やねん!!そのアナウンス!!))
ーー2日後ーー
小さな事件が
ジニア
「ぁあーうっさ!!!あっ
「ぁあ、、うるさいんじゃ、、
誰が騒いどるんじゃぁ?」
離れた所で青いモヒカンの囚人と
他の囚人が揉めていた。
ジニアはその内容に聞き耳を立てていると
どうやらラミオラス帝国軍の
隊長ペチュニア と副隊長サフィニアのことであった。
((なんであいつがキレとんねん。。
ぁあ。うるさっ。喉渇いて
腹も減ってんねんぞコッチは。
よう騒ぐ元気あるなぁ兄ちゃん、、
あと、もうちょいで着くやん。
我慢もでけへんのかい。
•••••••••••
すると、青いモヒカン男は何処かに
連れて行かれてしまった。
そして、ガチャンと前の車両から
ダチュラが入って来ると
真っ直ぐジニアの方へ向かってきた。
ダチュラ
「おい。貴様、、、」
「へ、、へい、、、ダンナ、、」
ダチュラ
「貴様!!!」
ダチュラはジニアの耳を掴んだ。
「アガッ、、ダチュラのダンナ、、
勘弁してくだせぇ、、、
こんなじじぃイジメて何の得があるんですかい、、、」
ダチュラ
「私の名を、、呼び捨てだと?
いい加減に、、、しろ!!!!!」
「ガッッ」
((イタ無いねんけどイタいふりぃ!!))
ダチュラ
「やはりな、、、
便所臭いのは変わらぬが
貴様からは恐怖の臭いは感じぬ。」
「へ、、へい?」
すると、ダチュラはジニアの耳を掴んだまま
耳元でそっと
『『
機械音
ーー
ーーー
ーーー起動しますーーー
ジニア
「嘘、、やろ、、、」
『『
「な、、なんじゃ、、、」
灰色の泡がブクブクと
ダチュラの背中から湧き出ると
隣同士でぶつかり合い次第に大きくなっていく。
そしてジニアがいる
一つの泡に包まれた。
そこはまるで風船の中にいるような空間に似ており
灰色の
押しどけることもなく外側から包んでいた。
まるで、時が止まったかの様な感覚に
ジニアは
ガタンゴトンと進んでいた。
そしてジニアは解放の余波で
六両目の入り口付近まで吹き飛んでしまった。
ダチュラ
「ようこそ、我が
誰の目にも付かず誰にも触れられない秘密の
そう。最高ランクの
貴様の死をもてなそう。、、、」
((なんや、、この能力、、誰からも見えへんし
触られへん、、異次元空間、、、
相変わらず
ムチャクチャやな、、、))
ダチュラ
「ほぉ。すぐに臨戦態勢に入ったか。。
様子を見ようと置いていたが、、
連れていくわけには行かぬからな、、
ソープワイト閣下の手を
しかし、、、
貴様の肩を掴んだ時から分かっていた。
、、、、何者だ?」
ジニア
「フッ、、分かってたゆーて
何者だ?はおもろいわ。。。。」
すると、ジニアの身体を覆っていた砂が
サラサラと消えていく。
ジニア
「どっちやねん」
ダチュラ
「貴様は!!!!!!!
そうか、、、キキョウを盗りに来たか、、」
ジニア
「昔の異名で呼ぶなや。
その名を知っとるつーことは
コレも知ってんやろ?
"俺に盗れへんもんはない。
今夜も
ってな。返してもらうで。ウチの副隊長をな。」
ダチュラ
「何者かと思えば、、、、好機!!
フハハハ!!!!!」
ジニア
「なんそれ、、分かってたゆーたり
何者だゆーたり、、やっぱ、、
何者か分かってへんやんけ。
残念やけど、、この
ぶっ壊すしか無くなってもーたわ。」
ダチュラ
「壊すだと?
次元が違えば
分かったか?
貴様はここで終わりだ
そして、その
フハハハ!!!!!!」
ジニア
「んなことゆーとるで?私の物やて。
お前んこと物や
なぁ?
ダチュラ
「誰に向かって話している。」
ジニア
「おーおー。めっさ怒っとる怒っとる怒っとる!」
ダチュラ
「怒る?私が
貴様を殺せるという
全身の毛穴から吹き出してやまない!!!!」
ジニア
「アホか。誰がお前にゆーとるんじゃ薄らハゲ。」
ダチュラ
「薄ッッこの、、私に!!!ハゲだとーーーー」
「
めっさ怒っとんじゃ。このバーコードハゲ」
そして、ジニアは自身の胸に手を当てて
すると、いつもであれば周りの物質が
次々に砂へと還るがダチュラの武器である
周りに影響を与えることは無く
ただ、砂の竜巻がジニアを包むだけだった。
ジニア
『『天輪•
渇き飢えしは舌無き
『『
ダチュラ
「フン、、ただの砂遊びか、、、」
ジニア
「ヒッハッハッハ!!
せやで。ただの砂遊びや。」
ダチュラ
「舐めるなーーー」
『
無数に召喚されると一気にダチュラに襲い掛かった。
ダチュラ
「グァッーーーーー!!!!!!!!」
ジニア
「せやけど、命懸けやけどな」
ダチュラ
「クソがクソがクソがクソがぁ!!!!
この私を!!!この私を!!!!!」
ジニア
「ほぅ、、
形、保ててんやなぁ」
ダチュラは肩を
小さな穴が空き肩を押さえつつ
小さなシャボン玉を無数に散りばめた。
その中に砂の
そしてシャボン玉が割れると
砂の
ジニア
「砂の
一個一個閉じ込めたんか、、
器用やないかい、、」
ダチュラ
「
異次元に消してやる!!!!」
ジニア
「せやけど範囲 見とったら
すでに展開されとる結界ん中で
その小っさなシャボン玉くらいしか
作り出せへんみたいやな。そやろ?」
ダチュラ
「なんだと!?」
ジニア
「この空間ごと俺を消してみ?
もしくは俺だけを消せるぐらい
でっかいシャボン玉作ってみぃゆーとんねん」
ダチュラ
「フン。小賢しい盗賊め!!!
消えて無くなれ!!!」
するとダチュラは
小さなシャボン玉をいくつも作り出した。
ジニア
「はぁ?ショッボ!!!!
その小っさいシャボン玉しか出せへんのかい!!
ツバキのが、全然エグいわ。
こんなんシャボン玉やないショボン玉や!!!
ヒッハッハッハ!!!」
ダチュラ
「貴様、、、この私を
笑っていられるのも今のうちだ!!!!!!!」
『
ダチュラは召喚した無数のシャボン玉を
ジニアの周りに広げた。
ジニア
「こんなん展開しても分かんで?
触ったらあかんくらいな!!」
ダチュラ
「触れさせないとでも?」
ジニア
「誰が触るかい
このツルッパゲ。」
「
ジニア
「なっ!!
こんな、、せっまいとこで!!!」
ダチュラが指を鳴らした瞬間
シャボン玉が次々と弾けた。
ジニア
『
ジニアは自身の身体より少し大きい
上に向けてその下に隠れると
爆発の衝撃を防いだ。
ダチュラ
「甘い!!!!!!」
シャボン玉が弾けた所から次々と消し飛んでいく
ダチュラ
「
故に!!小さな次元は弾けて無くなる!!」
((無くなる!?
勢いで削られてんとちゃうんか!!!
触ったら最期やんけ!!!))
ダチュラ
「まだまだまだまだーー!!!!!
両手両足が無くなっても
貴様さえ生きていれば強制解除は出来る!!!
消えるがいい!!!
アリャリャリャリャリャリャリャリャリャ!!」
ジニアは爆音と衝撃の中で
大盾を使い防ぎながら
弾けて消えた箇所を砂で補強し
次々と足していった。
ジニア
「はぁ。。。こんなせっまいとこで
まっ、ぇえか!!!!」
「その余裕は、、、なんだ!!!!
さっきから、このダチュラを見下しおって!!!
一体、私を誰だと思っている!!」
「アホか。自分でダチュラゆーとるやんけ。」
『
「なんだこれはぁあ!!!!!!!!」
すると一瞬で
砂で満杯になった。
『
ジニアがそういうと
砂がダチュラがいるであろう箇所に集まり
一つの球体をグルグルと高速回転しながら
押し潰し合い固まっていく。
「なんだ!!!これは!!!!
目が、、回っ、、息が!!出来ッ、、
アガッッ身体が!!!押し潰ッ」
ジニア
「これで遊びも終わりや」
ジニアはダチュラにむけて拳をグッと握りしめた。
「アギヤァァア!!!!!!」
砂の
高速回転したまま押し潰すと
徐々に砂が赤く染まっていく。
ジニア
「わーっとんねん。まだやろ?」
ジニアは
余分な砂を吸い取りダチュラが潰された
砂の
球体がパカっと綺麗に割れた。
その中にはグシャグシャになった身体と
かろうじて息のあるダチュラがうずくまっていた。
ジニア
「ペチュニア といいお前といい
ほんまバケモンやな、、
こんな状態でも、生きとんやから」
ダチュラ
「ガガッ、、ガッ、、
ミオロ、、シ、、ミオロッーーーー」
『
するとジニアはトンッと
鬼人化しようとするダチュラの
短剣を投げた。
ダチュラ
「あっ」
ジニア
「お前らの手口は知っとんねんぞ。
同じ
ダチュラ
「あっ、、、あっ、、、」
ジニア
「その
触ったもんに渇きを与える。」
ダチュラ
「あっ、、あっ、」
ジニア
「皮肉なもんや。
地獄に
死の先に待つのは地獄やない。」
ダチュラ
「あっ」
ジニア
「砂や」
ジニアがそう言うと
サラサラとダチュラの身体は渇き
そして、砂へと還っていく。
ジニア
「ちょうどええ。もろてくわ」
『
すると、砂がジニアの身体をゆっくりと
渦を巻きながら覆っていく。
そして、静かに音を立てながら
徐々に砂が消えると
そこに立っていたのは
服装、容姿そのままのダチュラだった。
『
砂に還した遺伝子情報を元に
体臭や外見、声帯までそのままコピーでき、
その効果は持続する。
ただし、一度解くと次に解放するまで使えない。
ダチュラ
「さぁ、、行こうか」
その声と共に
ダチュラが展開していた泡の結界は
パンっと弾けた。
五両目の車両は時が動き出したかの様に
何事もなく
向かっていた。
ーーそして現在ーー
ラナンキュラスの姿は無く
ジュダスとジニア2人だけだった。
ジニア
「ってな訳や、、ジュダス、、、」
ジュダスとその
ジニアの
身動きが取れなくなっていた。
更にジュダスはジニアへの敵意を剥き出しに
目が充血するほど睨みつけていた。
そして、ジニアは驚くべき事を口にする。
ジニア
「
ー
----------------------------
おまけ
ーージニアが去ってから数時間後
ネジと油の街ボアフレアにてーー
((ぁあ、、身体があったかい、、
僕は天国にいるのかなぁ、、、
あっ、、お花畑が見える、、
あれ?、、みんなゴツイな、、、
ん?ココは、、オカマばたーー地獄?))
するとガサゴソと音がする。
((なんだ?、、この音、、どっから、、
あっ!!眩しい!!!なんだ!?
お迎えが来たのかな、、いや、、でもさっき))
次第にその音が大きくなってくる
((やっと、、天国に行ける、、
さっきのオカマばたーーっいや、、花畑は
なんかの間違い、、かな、、
父さん、母さん、、僕))
すると声が聞こえる。
天使
((ラン!!、、チョ、、、ラン!!))
((ぁあ、、、天使かな?
なんて可愛い声なんだ、、、、、))
天使
((チョウラン!!チョウラン!!!))
((僕の天使、、、今そっちに、、グヘッ!!))
急に
チョウランはゆっくりと目を開けた。
天使
「チョウラン!!!!!!!」
チョウラン
「イタタッ、、眩しい!!!」
天使
「起きて!!!!」
チョウラン
「ん、、うん、、、」
チョウランは太陽の光の中
次第にハッキリと景色が見えて来た。
すると、、、、
チョウラン
「ギャーーーーーーーー!!!!!」
ふみ子
「何その反応、、混乱してるのね!!
しっかりして!!!!
あたいの顔を、、、よく見なッ!!!!!」
チョウラン
「アベベベベベベベベッッ!!!!」
ふみ子はチョウランの顔に
50発ほどの往復ビンタをした。
チョウラン
「アベベベベベベベベッッ!!!!
わ、わ、分かりました!!!!
だからもう、、アベベベベベベベベッッ!!!!」
ふみ子
「ふぅ。正気に戻ったみたいね。
どう見てもあんたのその顔
あたいの顔を見た人の反応じゃないもの。
正気を失ってたわよ!!チョウラン!!」
チョウラン
「そ、、そうですかね??」
ふみ子
「動けんの?」
チョウラン
「いや、顔が、、じゃなくて身体が、、って
何コレー!!!!!!!!!
身体が砂に埋まってるぅ!!!!!!」
ふみ子
「ジニア隊長の
ちょっと待ってて。ハァーーー!!!」
チョウラン
「ちょちょちょッ!!!
何するんですか!!!!!!!
待ってくだーーーー」
「チェストォォォォオオオオ!!!!!」
チョウラン
「いやぁーーーー!!!!!!!」
ふみ子は腰を落として
強烈な
すると一気に砂が崩れていく。
チョウラン
「イデデデ、、、グッ、、血が
血が出てるゥウ!!!!!!
ふみ子さん!!!!何してるんですか!!」
ふみ子
「よく見な。確かにあんたの血だけど
傷は塞がってんのよ。ジニア隊長が
きっと塞いでくれたんだ。隊長に感謝しな。
それとラナンきゅんにね!!!」
チョウラン
「そうなんだ、、僕、、ん?
ラナンきゅん、、って、、ラナンキュラス隊長?
一緒に来てたんですか?」
ふみ子
「はぁ?この世界にラナンきゅんがいる。
それだけで感謝しろっつってんのが
分からんのかい!!!!!」
チョウラン
「え!?は、、はい!!!
ありがとうラナンきゅん!!!!」
ふみ子
「チョウラン、、、ラナンきゅんと言っていいのは
あたいだけじゃー!!!!!!!」
チョウラン
「めちゃくちゃだー!!!!」
ふみ子
「それとね、チョウラン。
あたいは
及び、ラナンキュラス親衛隊隊長
あたいの事は隊長と呼びな。」
チョウラン
「え!?入隊決定なの!!??
しかもそれ非公式でしょ!?」
ふみ子
「さっき、、ラナンきゅんのことなんつった?」
チョウラン
「ラナンきゅん、、」
ふみ子
「はい2回目。入隊決定。」
チョウラン
「えー!!!誘導尋問!?」
ふみ子
「つきましては以下の書類を確認の上
サインをお願いします。
しかし、隊長権限により今回は特例を認め
サイン無しで入隊する事が出来ます。
同意しますか?はい、同意しました。
では、会費につきましーーーー」
「待って待って待って待ってくださいよぉ!!」
ふみ子
「ん?オフ会の事か?」
チョウラン
「違うわ!!オフ会の事が
気になってしょうがない様に見えます?」
ふみ子
「うん。」
チョウラン
「幸せか!!」
ふみ子
「じゃぁなんだ!!!」
チョウラン
「その入隊お断りします!!!」
ふみ子
「却下」
チョウラン
「逃す気ねぇ!!!!!
待ってくださいふみ子さん!!
僕に、、て、、提案があります!!!」
ふみ子
「却下」
チョウラン
「待って待って!!!
僕がラナンキュラス隊長の番号手に入れますから!!
それを教えたら入隊しなくてもいいですか?」
ふみ子
「非現実的だ。却下」
チョウラン
「ぼ、ぼ、僕なら出来ます!!!」
ふみ子
「根拠は?」
チョウラン
「僕もジニア隊長から
貰ってるんです!!
それと、僕のデータ知識と実力があれば
訳ないと思います!!!!!!」
ふみ子
「期限は?」
チョウラン
「期限!!?!?!?!?
あ、、僕、、生でラナンキュラス隊長
あまり見かけないんですが、、
アキレイ隊長とよくいるみたいなので
スキあらば、、、
手に入れる事が出来ると思います。
い、、1ヶ月!!!」
ふみ子
「5日。」
チョウラン
「鬼畜!!!!2週間!!!」
ふみ子
「13日」
チョウラン
「1日ねぎってきたー!!!
よしっ!!乗った!!!」
ふみ子
「手に入れられなかったら入隊しな。」
チョウラン
「は、、はい、、、
ほぼ恐喝じゃねーかよ!!!!」
ふみ子
「誰が
チョウラン
「言ってねぇ!!!」
ふみ子
「ふぅ。まぁいいわ。
カロリー消費した。
すると
苺大福を持ってやって来ると
ふみ子はそれを飲み込んだ。
チョウラン
「今、、食べるんですね、、、
それで、、あの、、なんでココが、、」
するとふみ子はペンダントをかざして見せた。
ふみ子
「あたいら隠密部隊
他の隊よりも危険な任務が多い。
だからジニア隊長は
このペンダントを配ってる。
どこに誰がいるかすぐに分かるからね。
んで、このペンダントを追跡出来るのが
そして、あんたにジニア隊長が
自分のペンダントを置いていってくれたから
ココが分かったわけ。
さぁ、何があったの?
まぁ、見た感じ、、
穏やかでは、、無かったのは分かるけど」
チョウランはふみ子とその隊士達に
一部始終全てを話した。
ふみ子
「なんだって!?!?キキちゃんが!?!?」
チョウラン
「そうなんです、、でも僕、、気を失っちゃって
今も、、めまいがするし、、顔は、、痛いし、、
あれ?さっき殴られたから、、
ふみ子
「その顔の腫れ具合も尋常じゃないわね、、、」
チョウラン
「お前だよ!!!」
ふみ子
「そんな事より、、、」
チョウラン
「そんな事より!?!!?」
ふみ子
「隊長が一人で行ったのは
まぁ、キキちゃん助けに行ったか
それとも、誘拐されたか分からないけど
隊長なら心配いらないわ。
あたいはあんたを助けに来た。
戻るわよ。あまり
不正入国してるからマッハで帰るわよ。
あの奥に
移動用
あんたは帰ったら治療を受けな。」
チョウラン
「そう、、ですね、、、
まだ、、よく、。動けないですし、、
少し、、肩を貸してくだーーー」
ふみ子
「シッ」
チョウラン
「え?」
ふみ子
「12時の方向 に
あんずるな!!!!!!
目標は一体!!!!!
炎熱系
チョウラン
「なんだ、、、あの
少し、、タイプが違う、、、
いや、、待ってください、、、」
ふみ子
「撃て!!!!!!!!!」
怒涛の火炎が一体の
チョウラン
「ふみ子さん!!!一体だけじゃない!!!!」
ふみ子
「なに!?」
チョウラン
「後ろから二体来る!!!!!!」
ふみ子
「
撤退陣形!!!!!チョウラン副隊長代理を連れて
緊急救難要請による救出、及び戦闘におけるオトリ
任務から離脱する際のサポートなど
敵を引きつけ闘う部隊である。いわゆる逃しのプロ。
ふみ子=
チョウラン
「待ってください!!!
僕も一緒に闘います!!!!」
ふみ子
「
あたいを誰だと思ってんだい?」
チョウラン
「、、、グッ、、でも、、」
ふみ子
「ナーベルク帝国 最強の
ふみ子=
ナーベルクの
すると突然、赤い光線がふみ子達を襲う。
「ギギギッッギギッ」
ふみ子
「グッ、、光線だと!?!?
ここは任せて早く連れて行きな!!!!!!!」
ふみ子がそういうと
戦線を離脱する為
チョウランを抱えて走った。
チョウラン
「待って!!!ふみ子さん!!!
三体のうちの一体は僕もマーベラスでは
見かけなかった
気を付けて!!!!!」
ふみ子は親指を立てて応えた。
ふみ子
「さぁて。あんたらの事は
キキちゃんから聞いてる。
「ギギッギギッ」
ふみ子
「だからあたしら副隊長、副隊長代理の
自分達の形状変化を再度見直したのさ。
よりシンプルに。そしてより強力にね。」
「ギギッ」
ふみ子
「空から来るなら来な!!!」
二体の
突撃してきた。
ふみ子
『
『
「形状変化!!!解ッッ放!!!!!!」
『『
ふみ子の両拳に形状変化した刀が
桜色に煌めくと
ハートの形を
そしてふみ子は何度もガンッッガンッッと
深呼吸をし叫ぶと
ふみ子
「スゥーーーーーーー!!!!!!
知恵を捨てよ!!!!!!!
ォォオオオオオオ!!!
チェスチェスチェスチェスチェスチェス
チェストォォォォ!!!!!!!!」
二体の
突っ込んで行くとふみ子は
次々と恐ろしい拳速で叩き込んでいく。
叩き込む度に
桜の花びらが散っていた。
しかし、二体の
ビクともしなかった。
ふみ子
「硬い、、、が、、、
ハァァア!!!!チェストォォォォ!!!!」
ふみ子は更に一撃ずつ
桜の花びらと共に
「ギギッギギッギギッ」
ふみ子
「この桜の花びらは鋭い
一つに
巨大な
ほら、もう二体は
使いもんにならなくなっちまったよ。
、、次はあんたさ。」
「ギギッ」
そして、ガツッッと二体の
ふみ子と共に落下していく。
「ギギッギギッギギッギギギ」
ふみ子
「光線か!?」
ドーンッという音が辺りに響く
ふみ子
「フフ、、さすがのあたいも、、
光線はマズいね、、」
光線が通った後は削られ穴が空いていた。
ふみ子
「拳撃ってのは地面蹴り上げなきゃ威力は出ねぇ。
まずは地上におびき出さなきゃねぇ、、」
容赦なく空中から
ふみ子に向かって光線を乱射した。
ふみ子は桜を散らしながら
華麗なステップで全てを避けたが
防戦一方だった。
ふみ子
「あの時、キキちゃんは
繰り出した、、、それが効かなかった。
じゃ、、、
ふみ子はニヤッと笑うと
ふみ子
『
すると
グワッと重力に押しつぶされ急激に落下してきた。
ふみ子
「チェストォォォォ!!!!!
ォォォォ!!!!!!!!!!!」
ふみ子は容赦無く
そして、桜が激しく舞った。
ふみ子
「ォォォォォォォォォォォォ!!」
「ギギギガッギギギガッガッ」
ふみ子
『
「死に
『
ふみ子が強く踏み込むと
散った桜が舞い上がり
地面を
そして
ふみ子
「チェストォォォォ!!!!」
拳と共に猛烈な勢いで
吹き上がる花びらは機体を切り刻みながら螺旋を描き
上空へと吹き飛んだ。
「ギギギガッー!!!!」
ふみ子
「花が咲く、命と共に桜散る。
そして隣にラナンキュン。
ライティング バイ ふみ子。
フッ。さぁて、、、あたいも行こうかな。」
「ギギ!!!」
ふみ子
「何!?ーーーアガッッ
ちっ、、壊れてねーのかい、、、、
普通の
でもどうやらコイツは、、、他とは違うってかい。
そろそろ逃げきれたか?、、、、チョウラン」
「ギギギギギギガッガッー!!!!」
ふみ子
「ガハッ
アガッッツ
グッッ
ガガガガガガ!!!」
「ギギギ!!!!」
ふみ子
「ガハッ、、この闘い方、、建物を利用、、してる
知性、、があるのか、、、お前、、、」
「ギガッッギギガガ
ギギガガガガガガガガガガガガガガガ
ギギッギギガガガ」
ふみ子
「なんだい、、コイツ、、様子が、、」
「ペ•••••••チ••••••••••ィ••••••••」
(完)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます