27話 True heroes always show up late
前回までの
ツバキ達は冥王軍副団長であるサラセニアに
各監獄に飛ばされてしまった。
飛ばされ
子供の人体実験の成れの果てである
逃げ回ってばかりいた。
しかし途中でアキレイが参戦し隊長格としての
覚悟を
そして、
飛ばされたラナンキュラスと戦うジュダスは
隊長ペチュニア と副隊長のサフィニアの
兄である事が発覚しジュダス自身が
一方、看守長マンディと戦うジジとツバキは
遂に
そして、看守長アセヴィと戦うリナリアの運命はいかに。
作者 REN’sJackson
ー
----------------------------
マンディ
「ケケケケケ!!!!
オラ!!どうした!!!
殺し合いたいだろ?
なぁ!?なぁ!??
花を咲かせてくれょぉ!!!!!」
ツバキはパリンッと自ら障壁を割ると
その一瞬の
目の前のマンディを蹴り飛ばした。
マンディ
「ガッッッッ」
ツバキ
「貴公は何か
勘違いをしている。
コレは殺し合いでも
勝負でも
ただ、一方的な、、」
ツバキ
「処刑だ。」
ツバキは自身の胸に手を当てて静かに
そして見下すように
すると、辺り一面の剣山、岩、全てのものが
渦を巻きながら砕けていく
ツバキ
『『天輪•
我が、
『『
マンディ
「
おもしれー!!!おもしれえぇぇえ!!!
裂き殺してやるよぉ!!!!!」
『
飛ぶ斬撃が次々と飛んでくる。
ジジ
「ハッ、
そんなの意味ねーよ。」
ツバキ
「忘れたわけではあるまい。
コレは一方的な、、処刑だ。」
ツバキは
ユラッとくねらせるように振るった。
ツバキ
『
空間がマンディの周りに
8個生まれると
その生まれた空間から
マンディが放った
8倍となって
次々と襲い掛かった。
マンディ
「なんだと!??増えた!!!
ギャァァア!!!!!!!!!!!」
ジジ
「おい、気を抜いてんじゃねーよ。
俺もいんだぜ!!!」
『
『
「
ツバキはジジが
更に8本の光線となって
マンディを
マンディ
「ガハッッ!!」
ジジ
「やったか?」
ツバキ
「いや、、、」
煙が晴れると
風穴だらけのマンディが立っていた。
ジジ
「おい、、あれで立ってんのかよ、、」
ツバキ
「元より人間と思って
ジジ
「ぁあ。そうだな。」
マンディ
「ケケケケケッ
ケケケケケッ!!!!!
イッテェよォォオ!!!!!!
イッテェよォォオ!!!!!!
ハァ、、血が、血が、、ドバドバドバドバ
なぁ、、見てくれよ、、綺麗だろ?」
マンディは血を空に掲げていた。
すると、ザクッと剣山がマンディの肩に刺さる。
マンディ
「アガッ」
ここは
剣山と
少しの揺れで天井にぶら下がっている
鋭くとがった岩が
身体を
しかし、ツバキとジジは落ちてくる岩を
虫を払うように
ジジ
「
ツバキ
「当たったところで死ぬわけもあるまい。」
マンディ
「なぁ、、
お前ら、、、余裕かましてんじゃねーよ。
一体ここを何処だと思ってんだぁあ?
マンディは武器である
思いっきり地面に刺した。
マンディ
『
地震の様な揺れが起きると
ツバキ、ジジを襲う。
ジジ
「俺がやるか?」
ツバキ
「俺がやる。」
『
半透明の花ビラが雨の様に全体に降り注ぎ
ピンポイントにマンディが放った無数の
向かって行った。
そして、その花ビラに触れた瞬間
パチンパチンと
ツバキ
「無機物であるなら消すのは
マンディ
「な、、なんだ、、その力、、、」
マンディは人生で初めて
恐怖を覚えた。
((俺は!!
いつだって狩る側の人間だ!!!
狩られてたまるかよ!!!!!!!!
この先も!!コレからも!!!
それは変わらねぇ!!!変わらねぇ!!!!
変わらねーんだよぉぉ!!!!))
「おい、どうした?ぶるってんのかよ」
マンディ
「何!?」
ツバキの力で
マンディのすぐ後ろにジジは移動していた。
ジジ
『
ゼロ距離でマンディの腹を砲弾が突き破った。
マンディ
「イギャァァア!!!!!」
痛みのあまり、のたうち回るマンディ
ジジ
「のたうち回る元気はあんのかよ」
ツバキ
「とどめだ。」
「はぁ!!はぁ!!!!
クソやろうドモ!!!!
内臓ぶちまけて、、やるからなぁあ!!!
ズタズタズタズタズタズタズタズタに!!
ぶっ殺してぇぇえ!!!!!」
ツバキ
「叶わぬ願いだ。
貴公の未来は決まっている。」
マンディ
「なんだ、、と!?
2人して
使いやがってぇ!!!!」
ジジ
「おい、
遊びに来てんじゃねーんだよ。
連携取るのは当然だろうが。
俺らは隊長、副隊長だぜ?
幾千もの修羅場を一緒にくぐってんだよ!!」
マンディ
「うるせぇええええええ!!!」
マンディはそう叫ぶと
震えた声で、かすれた声で
弱々しくも不気味な声で
すると、黒い煙が辺りを覆う
ジジ
「なんだ、、こいつ、、、」
ツバキ
「距離を取れ。」
ジジ
「まさか、、、」
マンディ
『『
....
ーーリナリアサイドーー
極寒の中でアセヴィによる
隠れんぼが開催されていた。
アセヴィ
「かわいい女の子ぉぉお!!!!!
大事に育てられたのが
その体臭から伝わるぅうう
甘美な、、、スメル!!!!!!!!!
おぞましいわぁあ!!!
こんな壁作って隠れて
探すのも大変な、の、よ、?
ど、こ、、か、、しら、っ!!!
あんっ、また違った、、、」
アセヴィは雪の迷路を通りながら
氷の壁を壊して進んでいた。
((アイツの強さ、、尋常じゃない、、、
もう少し、、
まともに戦ったら負けるッ))
リナリアは
吹雪の中で瞑想を行なっていた。
アセヴィ
「本当、、器用な子ねぇ、、、
迷路にしちゃうなんて、、、
でも、、あたし、、責めるよりも
責められたいのよ、、、
つまんないじゃない???
仲良くしましょーよ。
あっ、そぉーだ。
こういうのはどう??
顔のもう半分を焼いてもいいから
あなたの顔の半分を焼かせて!!お願いよぉ!!」
((よしっ、、溜まった!!!))
するとリナリアは氷の壁を駆け上がり
上空へと飛んだ。
リナリア
『
『
『形状変化、、解放!!』
『
半透明の美しい氷の弓を
弓をグイッと引き狙いを定めた。
アセヴィ
「あーら!!!そこにいたの!?
もう!!隠れんぼの天才ね!!」
リナリア
「気持ち悪いのよ、、お、ば、さ、ん」
アセヴィ
「ぁあん。足りない!!!
そんなんじゃ足りないわぁーーん!!!
もっと!!もっーーー」
「もっとあげるわよ!!!」
そういうとリナリアは
天井に向かって氷の矢を放った。
アセヴィ
「ん?天井?
明後日どころの方向じゃないわよ、、
リナリアちゃん」
リナリア
「あんたにはコッチよ!!!」
『
『
リナリアは特大の氷の矢を
アセヴィに向かって放った。
アセヴィ
「ムフフッ!!こんな氷なんて!!」
リナリア
「忘れたのかしら?」
アセヴィ
「忘れた?一体何かしら?...ん?雪?」
リナリア
「
アセヴィ
「な!?まさかさっき天井に撃った矢!!??」
リナリア
『
叫びと同時に
空から
数えきれないほどの矢がアセヴィに降り注ぐ
さらに
アセヴィを
アセヴィの傷口から徐々に凍り付いていった。
アセヴィ
「アガッ」
リナリア
「まだ舞台は整ってないわよ。
せっかく
そして、リナリアは手に血が滲むほど
強く弓を引くと氷の結界が無数に展開されていく。
リナリア
『
「
『
恐ろしいほどの冷気が更に凍り付いていく
周りの監獄は寒さのあまり、ひび割れ崩れていく
吹雪く雪は、氷に変わり次々と
姿を変えて行った。
アセヴィ
「この力、、リナリアちゃん、、
いーわん!!いーわよーん!!
もっと!!ちょうだい!!!!!!」
リナリア
「
この環境下なら
あなたを殺す舞台は整った。
準備はいいかしら?」
アセヴィ
「このっ、、程度の氷で、、
この、、私を
アセヴィは身体に刺さった氷の矢を
引き抜きながら引きつった笑みを浮かべていた。
リナリア
「さっきからベラベラ喋ってるけど
氷の耐性がないと肺が凍るわよ?」
アセヴィ
「ムフフッ、、、氷耐性!?
面白いことを言うのねぇ。。」
リナリア
「なんですって!?」
アセヴィ
「ここをどこだと思ってるの!?
リナリアちゃんの氷なんて、、
大したことないのよ!!!!
この私を誰だと思ってたわけ?」
リナリア
「ただの変態妄想熟女でしょ。」
アセヴィ
「ムフフッ。正解。
んもー。可愛い顔してお口が悪いのね!!
でもぉお。気が強い人って好きよ。
ただし、私より強ければね。」
『『
機械音
ーー
ーーー
ーーー起動しますーーー
アセヴィ
『『
リナリア
「させないわ!!!」
『
「え!?何これ!!!キャア!!!」
アセヴィの背中から
無数のムチが勢いよく飛び出すと
リナリアを打ち払い
アセヴィに巻きついた。
そのムチ一本一本には謎の唇がついており
舌を出してベロベロと空気をなめていた。
アセヴィ
「ぁあんん。気持ちいい。
程よい寒さに程よい締め付け。
最、、高ぉぉぉお!!!!!!!!!!
ねぇ!!リナリアちゃーーーん。
一緒に逝きましょっ!!!!」
リナリア
「気持ち悪いっこと!!
言わないで、、よね!!!!!」
アセヴィ
「ぁあん。だからそんな弓矢 効かないって。」
アセヴィはリナリアが放った矢を
ムチではたき落とした。
リナリア
「キャアッ」
アセヴィの
リナリアの腕に巻き
巻きついた先に付いていた唇が
リナリアの腕に吸い付いた。
リナリア
「何よ、、これ!!!」
するとアセヴィは
おもむろにナイフを取り出し
自分の身体を傷つけ始めた。
アセヴィ
「ぁあん。」
リナリア
「信じられない、、何やっ、、グッ」
アセヴィが自身の身体を傷つける度に
リナリアの身体に痛みが走る。
そして、アセヴィの身体についた傷が
リナリアの身体にもそのまま滲み出てきた。
リナリア
「アグッッ」
アセヴィ
「ぁあん。私だけ傷が残らないのが
たまらなく嫌なんだけど、、、
私だって痛みはあるのよ??
さぁ、痛みを共有しながら
仲良く逝きましょーね!!
ウフフフフッフフッ」
ーーツバキサイドーー
マンディは鬼人化により
ツノが生えトカゲの様な化け物へと
ツバキ
「、、これが報告にあった鬼人化。
なるほど、、人外になるのは
嘘ではなかったらしい。」
ジジ
「ぁあ。
傷も再生してやがる。」
マンディ
「ケケケケケッ
引き裂いてズタズタにしてやるっ!!!!」
マンディは四足歩行で
ドスドスと向かってきた。
ツバキ
「意識はある。」
ジジ
「自我はありそうだな。」
ツバキ
「自我はあるが知能は下がったようだ。」
ジジ
「元々ねーだろ。」
ツバキ
「そのようだ。」
マンディ
「俺が!!俺がぁあ!!
狩る側なんだよぉぉ!!!!!!」
迫り来るマンディを
ツバキは
グイッとマンディに向け天井に移動させた。
ジジ
「テメーらが鬼人化しようがしまいが
何の意味もなさねぇんだよ。」
マンディ
「ココは、、天井!?
なっ、!!!いつのまにッッッ!!!
その
一体なんなんだ!!!!!!!!!」
ツバキ
「これより刑を執行する。
数々の残酷かつ残忍な殺人を繰り返し
罪もない人々を恐怖の底へと
ジジ
「マンディ•レイクリー•レイカー
お前は16件の強盗及び殺人罪により死刑に処す」
ツバキ
「死を、死を
『
マンディは地面に叩きつけられその反動で
起き上がるも大きく渦を巻く空間に
引き寄せられていく。
ツバキ
「何か言い残すことはあるか?」
マンディ
「や、、やめろ!!!!!
なんなんだ!!!
お前の
グッッッッ
吸い込まれッッッコレは!!!!!!」
ツバキ
「最後の最後まで哀れなやつだ。
貴公でも分かるように説明しよう。
斬り開く」
グニュンっと
マンディはゆっくりと
すりつぶされながら
空間へと吸い込まれていった。
ツバキ
「時空の狭間に、
マンディ
「ギッギャァァア!!!!!」
ー
おまけ
「はぁっ、、はぁ、、、
嘘だろ、、、
ペチュニア !!!サフィニア!!!!」
数年前
ナーベルク帝国最北端にある
魚と船の町イリス
以前は
とても有名な町だった。
そして、ラミオラス帝国軍が
まず初めに手にかけた町でもある。
当時、
帝国の守護を手厚くしたナーベルク帝国軍は
最北端の町を見放していた。
ジュダス
「ペチュニア !!サフィニア!!!」
ジュダスはボロボロの自宅の扉を開けると
荒らされた形跡も無く
自分が出て行ったままのリビングがそこにはあった。
しかし、いつも元気よく迎えてくれる
双子の妹たちの姿は無かった。
ジュダス
「クソッ!!!ペチュニア !!サフィニア!!
どこだ!!!お兄ちゃんが帰ってきたぞ!!!」
その声も虚しく言葉だけが
それもそのはず、ジュダスは
朝の漁から帰ってくると
町の異変に気付いていた。
黒い煙が空を灰色に染め上げ
爆発音が鳴り響いていたからだ。
ジュダスはラミオラス帝国軍に
見つからぬように
地元民しか知らない狭い道を通って
自宅へと向かったおかげで
無事に帰宅することが出来た。
ジュダス
「まさか、、、」
ジュダスは外へと出ると
屋根に登り遠くを見渡した。
ジュダス
「あれか!!」
ジュダスは屋根から飛び降り
すぐさま走って行った。
すると、何やら子供を沢山、
乗せているのが見えた。
ジュダス
「ん、、、のヤロォォォ!!!!!」
ジュダスは沢山の兵がいるのにも関わらず
怒りのまま突っ込んでいった。
ジュダス
「妹たち、、を、、返せ!!!!!」
ジュダスが振り上げた拳は指一本で
いとも簡単に止められてしまった。
サラセニア
「どうかなさいましたか?」
ジュダス
「なん、、だと、、」
わざとらしく嫌味ったらしく
とぼけた顔で聞いてくる緑髪の男は
不気味に微笑んでいた。
すると、他の兵が飛んできたが
その男が静止させるとポケットから
何か機械を取り出して
その機械に向かって話し始めた。
サラセニア
「威勢よし、肉体も健康
しかし、筋肉が少し多いですね、、
この子は、、、」
ジュダス
「妹達を返せ!!!!!」
サラセニア
「年齢の割には成熟した肉体を持っている。
おそらく、脳の発達はすでに成人か、、」
ジュダス
「てめえー!話聞いてんのかよ!!」
サラセニア
「髪の毛をいただけますかな?」
ジュダス
「はあ!?、、いってぇ!!!」
男は問答無用で
ジュダスの髪の毛を一本ぬくと
小さな小瓶に入れた。
ジュダス
「何しやがる!!!!!」
サラセニア
「ほうほう、、青か、、処分」
サラセニアは小瓶に入った液体の色が
変わると取り出した機械をしまい
目の色が変わったように
突然、ジュダスの首を掴み持ち上げた。
ジュダス
「アグッッ」
サラセニア
「ぁあ!!!神よ!!!!!
選ばれぬこの迷える子羊の魂が
安らかに眠れるよう
どうか!!どうか!!お導きを!!!」
そう言うとサラセニアは
そのままジュダスを地面に叩き付けた。
そして、何度も何度も何度も何度も殴った。
ジュダス
「アガッ!!ガッ!!グッ!!ガハッッ」
サラセニア
「妹がッ乗っているかッなんてッ
あなたにはッは関係のない事!!!
例え、そうだとしても!!!
記憶を消すので!!!!
かつてのっ!!
兄妹ではッありません!!!」
ジュダス
「き、、記憶、、を消すだ、、と、、」
サラセニア
「そう!!!全ては我が
そう!!それこそが全能!!!!
すなわち!!!愛なのです!!!!」
ジュダス
「ガッッ、、
妹達を、、返せ、、」
サラセニア
「
男が指を鳴らすと
周りを囲む兵士達は一斉に構えた。
サラセニア
「このゴミは神に選ばれぬウジ虫
あなた達の好きになさい。
犯すも殺すも自由です。
さぁ!!!!!!!!!」
すると薄汚い男の一人は鎧を脱ぎ
一人は鉄のパイプを持ち
一人はナイフ持ち
一人は服を脱ぎ始めた。
サラセニア
「もうこの町には用はありません。
あなた達の苦労を
さぁ!!!!このサラセニアの名の
イリス
ジュダス
「やめろぉぉ!!やめろぉお!!!!」
すると声が聞こえる
頭の中で響いている
謎の声
((北へ。導かれん。そして巡れ、、))
ジュダス
「グッッ、、やめてぇ!!
イダい!!イダァアい!!!」
男がまだ少年のジュダスの身体に覆いかぶさった。
ーー1ヶ月後ーー
3日間に渡り身も心もズタズタにされた後、
スキを見て逃げ延びたジュダスは
謎の声に悩まされていた。
謎の声
((北へ。導かれん。そして巡れ))
ジュダス
「だから、、北に行ったじゃねーかよ」
あれからジュダスの頭の中で
時折、声が聞こえていた。
その言葉どおりジュダスは北にある
ラミオラス帝国首都シンシャドゥールに来ていた。
情報を得ようと酒場や通りを歩いていると
一部のラミオラス帝国軍が
侵略し子供をサラッていることが分かった。
しかし、周りの人々に聞くも
聞く耳さえ持ってもらえなかった。
そこで、ジュダスは身分を偽り名前を変えて
ラミオラス帝国軍へ入隊する。
当時のラミオラス帝国は
極度の兵士不足に悩まされていたため
若い男であれば簡単に入隊することが出来た。
そして、すぐ戦場へと送られた。
しかし、そこでとんでも無いものを
見せつけられる。
ジュダス
「あれが、、海王軍団長、、ジギタリアスと
副団長、、トギリ、、
副団長でもあの実力かよ、、、
ってことは、、サラセニアも、、」
圧倒的な武力であっという間に
島を沈めてしまった。
そこでジュダスは痛感した。
((格が、、違う、、
強く、、強くならねーと、、
妹達を取り戻せねぇ、、))
ーー2ヶ月後ーー
ジュダスは
ラミオラス帝国兵士になったおかげで
妹達がいると思われる施設までは特定出来ていた。
そして遂にジュダスは妹達を助ける為に
第7
予定通り記録保管庫へ向かい
ペチュニア とサフィニアのファイルを探し出すと
驚くべき内容が記されていた。
ジュダス
「おい、、なんだよこれ!!!!!
投薬実験記録、、、治癒限度制限、、
第三世代
この名前は...ソープワイト!!!」
そこには囚人のように番号を割り振られ
投薬された薬のデータが載っていた。
そして、責任者の名前には
ソープワイトと記してあった。
ジュダスは怒りのあまり身体が震え
血が流れるほど強く拳を握りしめた。
「ソープワイト!!!!」
ジュダスはそのファイルを内ポケットに
いれると記録保管庫を出た。
そして、バレぬように
研究所員の制服を手に入れ施設を回っていると
ドアの向こう側に見覚えのある姿があった。
ジュダス
「ペチュニア !!
サフィニア!!!!!!」
ジュダスは研究所員のカードキーで
扉を開けると
2人に駆け寄り抱きしめた。
「え?誰??
気持ちいいお薬くれる人?」
「だ、誰ですか??
やめてください!!
サフィから、、はな、、れてよっ!!」
ジュダス
「グッ、、ペチュニア !サフィニア!!
ジュダスだよ!!
お前達のお兄ちゃんだよ!!」
「オ、、ニ、、イ、、チャ、、ン、、」
「、、、誰なの!?
お兄ちゃんなんて、いないし!!」
「オ、、ニ、、イ、、チャ、、ン、、
オ、、ニ、、イ、、チャ、、ン、
オ、、ニ、、イ、、チャ、、ン、」
「ちょっと!!!
サフィ??サフィ??大丈夫!?」
ジュダス
「サフィニア!!!
落ち着け!!どうしたんだ!!
サフィニア!!!」
「ど、、うしよう、、、
このままだと、、サフィニアが、、、
抑えられ、、ない、、、」
ジュダス
「このままじゃマズい!!
ペチュニア !!サフィニア!!
お兄ちゃんと来るんだ!!
ここから出よう!!!」
「嫌よ!!!
知らない人と行くわけないでしょ!!!」
ジュダス
「知らな、、い、、人、、、
知らなくてもいい!!!
ここを出てから考えよう!!」
「オニ、、イ、、チャ、、ン、、コロス」
すると突然、サフィニアの身体が
みるみる大きくなりツノがはえ
皮膚は鎧のように黒く硬くなった。
ジュダス
「サフィニア、、コレは一体、、、」
ジュダスは驚きのあまり動けなかった。
サフィニアが部屋で暴れ出したその瞬間
サイレンが鳴り響く。
ジュダス
「マズい、、」
「逃げて!!!!!」
ジュダス
「お前達を置いていけない!!!」
「人が来る!!!逃げて!!!
いいから!!!!」
そう言ってペチュニア はジュダスを突き飛ばした。
ジュダスはそのまま廊下に出ると
数人の足音が聞こえてきた。
ジュダスは身を隠す為に隣の部屋に入った。
そこには赤毛の軍人と金髪の少年がいたが
2人とも仲良くヘッドホンをして
音が漏れるほどの音楽を聞いていたおかげで
ジュダスに気付くことはなかった。
すると、隣の部屋から声が聞こえる。
「ギャァ!!イヤぁあ!!
どうして!!どうしてぇ!!!」
「サフィニア!!!
やめて!!やめて!!
ごめんなさい!ごめんなさい!
ごめんなさい!!!
ロージア先生!!!!」
その時、ジュダスは不安と怒りで
頭がいっぱいだった。
((薬物投与に、、人体実験、、だと?
アイツら...許さねえ!!許さねえ!!
しかも、、記憶がなくなってやがる、、
ペチュニア 、、サフィニア、、
ごめんな、、ごめんな、、、
、、もう少し耐えてくれ、、
今のままじゃ、、
お兄ちゃん、、お前らを
助けてあげられねぇ))
ーー数ヶ月後ーー
サラセニアとソープワイトを倒す為に
ラミオラス帝国軍内部を調べ回っていた。
そして、
((
それと
サラセニアとソープワイトを
倒せるかもしれねぇ、、))
ーー数ヶ月後ーー
ジュダス
「ココが
ジュダスはラミオラス帝国軍から脱走したあと
片っ端から
ようやく辿り着いた。
しかし、ラミオラス帝国軍から脱走するという事は
重罪である為、すぐに指名手配されてしまった。
しかし、ジュダスには長期的かつ
しっかりとした計画があった。
ジュダス
「俺がココから出た時、、
俺はもっと強くなれる!!」
しかし、ジュダスの記憶がこの場所で途切れる。
気付けば、シンシャドゥールにいた。
ジュダス
「グッ、ここは、、、あれ、、俺、、
確か、、
それから、、それから、、」
ジュダスは
何も覚えていなかった。
しかし、聞き覚えのある
低く深い声だけはハッキリ覚えている。
そのお方の声だけが頭に響く。
ジュダス
「北へ。導かれん。そして巡れ、、、
またかよ、、、」
だがジュダスの目的だけは明確だった。
サフィニアとペチュニア を助け出すこと。
ジュダスは外へ出るとすぐさま警察に向かった。
その道中でジュダスはある事に気付く
なんと、あれから10年の月日が経っていたのだ。
ジュダス
「おい、、うそだろ!!!!!
ペチュニア とサフィニアは、、」
指名手配になっていたジュダスは
しかし、それは10年前に立てた計画通りだった。
ジュダスはすぐに
収監される為に
そして列車内にて他の囚人の会話を聞いていると
驚愕の事実を知る事になる。
ジュダス
「おい!!!本当か!?!?
サフィニアっていう副隊長が
戦って死んだのか!?本当か!?
嘘だろ?!?!?
嘘だ!!!!ふざけんな!!!
この野郎!!!!!!」
ジュダスは立ち上がり
手錠に繋がれたままその囚人に
頭突きをした。
しかしすぐに止められ
別車両にある貨物室にて鎖で縛られた。
ふと暗闇の窓に映る自分の姿を見ると
異様な姿に驚いた。
ジュダス
「モヒ、、カン、、、
なんだよこれ!!!!!!!!!!」
『
『
ジュダスは何度やっても解除する事が
出来なかった。
ジュダス
「おい、、強力すぎるだろ、、、
誰かに、、かけられたのか、、?
一体、、誰に、、、」
しかし、それは好都合であった。
自分の正体を隠すのにはうってつけだったからだ。
ついでに貨物の中にあったゴーグルを付け
変装は更に完璧を増した。
ジュダス
「何、、この格好、、ウケるッ」
ーーそして現在ーー
ジュダスの力によって
ラナンキュラスは身動きが取れなかった。
ジュダス
「サフィニアの
死ねぇ!!!!!!ラナンキュラス!!!」
すると、ある男がラナンキュラスの後方から
ゆっくりと歩いてきた。
ダチュラ
「貴様の事は調べさせてもらった。」
ジュダス
「だからなんだよ。邪魔だからドケ。」
ダチュラ
「フッ。」
ジュダス
「何でテメーがここにいんだよ。
すると突然、ダチュラは
容赦なくジュダスにむかって
攻撃を仕掛けた。
ジュダス
「ガハッ」
ダチュラ
「死ぬがいい。
ジニア
「なーんつって」
(完)
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