26話 The natural shape of an apparition
待ち受けていたのは
そこは監獄とは名ばかりの
翼を持った鬼に叩き落とされてしまう。
墜落した先には数えきれないほどの
チョウランに襲いかかった。
一方、看守長マンディと
激闘を繰り広げるツバキ&ジジ
突入する際に
消費してしまったツバキはジジの
マンディに対し
そして現在、ラナンキュラスは
不可解な格好をしたジュダスと
激しい肉弾戦を繰り広げていた。
作者 REN’sJackson
ー
ジュダス
「隊長さん!つえーじゃん!!!!」
目にも止まらぬ速さの拳撃を
目にも止まらぬ速さで
ラナンキュラス
「言ったろう?
僕はッ君に興味は、、ないっ!!!」
ジュダス
「グッ、、いーじゃん。いーじゃん。
最高じゃーん!!」
ラナンキュラス
「ずいぶんと、変わった攻撃方法だね!!
拳法かい!??」
ジュダス
「っとっ!!!拳法??
何それ。ウケんだけど。」
ラナンキュラス
「別にっ!面白いことを
言ったつもりはっ!!ないよ!!」
ジュダス
「拳撃がっ!こんなにっ!!
できるとはっ!!見た目からは
想像できないっね!!」
ラナンキュラス
「日々の訓練の!!おかげっ!!かな!!」
ジュダス
「師でもいるのかい?」
ラナンキュラス
「訓練仲間はいるよ?
ふみ子
君もっ!!聞いたことあるんじゃっ
ないのかい??」
ジュダス
「知らねーっすわ!!」
ラナンキュラス
「それは、残念」
ジュダス
「グッッ、、
隊長さーん。強いねー!!」
すると、突然 床が振動し始めた。
ジュダス
「おっと。また廻るぜ?」
ココは
天地が左右上下とランダムに入れ替わることにより
常に上空100メートルから
転落死する恐れがある巨大監獄である。
ジュダス
「フッーーーーゥ!!!
やっぱスカイダイビングは気持ちいいぜぇ!!」
ジュダスは嬉々としながら落下を楽しんでいた。
ラナンキュラス
「天地が入れ替わった所で意味なんてないよ。」
『
ラナンキュラスが詠唱すると
落下速度は止まったように徐々に
ジュダス
「でもそれってさぁ、、
術者本人も、遅くなるんじゃねーのっ?」
ラナンキュラス
「フッ、、一般隊士ならね。」
『
ラナンキュラスの足から紫色の
空中を蹴り一瞬でジュダスの元へと移動した。
ラナンキュラス
「悪いけど、このまま死んでくれないか」
ジュダス
「なっ」
ラナンキュラス
『
ラナンキュラスの片腕に
強大な
バリバリと
ジュダス
「ガガガッ」
ジュダスがしていたゴーグルにヒビが入り
身体が黒こげた。
ラナンキュラス
「僕は
僕の放つ雷電系の
そのまま地獄まで落ちるがいい」
そして、ドーンッと
呑まれるとジュダスは地面に叩きつけられた。
ラナンキュラスはそのままゆっくりと着地をし
奥にあるであろう扉に向かって走りだした。
ラナンキュラス
「待っていろ、、ジギタリアス!!!」
『『
ラナンキュラス
「な、、んだ、、と、」
機械音
ーー
ーーー
ーーー起動しますーーー
ジュダス
『
ジュダスの背中から巨大な
グルグルと身体を
突然、その
ラナンキュラス
「なんだ、、これは、、、、、」
ジュダス
「それなー!!!」
更にジュダスの黒こげた身体はみるみると
元通りになっていった。
ラナンキュラス
「術者の自己再生、、能力、、
それとは別にあの鎧は一体、、」
ジュダス
「カッコいいっしょ?
自立型
ウチ、戦闘で死ぬことないからぁ」
ラナンキュラス
「死ぬことがない、、か、、
もしそれが本当だとしたら
少し、君に興味が出て来たよ。」
ジュダス
「ってかさぁ
、、隊長さんさぁ、、
もしかして、、ナーベルクの"
確か、、
ラナンキュラスで間違ってないよね?」
ラナンキュラス
「僕のこと知ってるのかい?」
ジュダス
「ぁあ。」
((急に雰囲気が、、変わった。))
ジュダス
「やっぱりな、、、ようやく会えた。
お前が、、殺したんだろ?」
ラナンキュラス
「殺した?」
ジュダス
「イージス!!!!!」
ジュダスは指先をくるっと回すと
イージスと呼ばれる鎧が破壊していった。
ラナンキュラス
「フッ 血迷ったのかい?
その行動になんの意味があるんだい?」
ジュダス
「俺はついてるぜ、、、最高にな!!!」
すると、ジュダスは両手をパンッと
合わせて叫んだ。
ジュダス
『
ラナンキュラス
「何をする気だ、、」
((この術、、))
ジュダスの身体から蒸気のように
ラナンキュラス
「この、、
隊長格クラスか!!」
ジュダス
「ォォォォォ!!!!!!!!!」
ジュダスが叫ぶと
イージスと共にラナンキュラスに突っ込んできた。
ラナンキュラス
『
大地に
ジュダスとイージスを
イージスはビクともせずかき消し
ジュダスは片手で
ラナンキュラス
「僕の
なるほど、、ね、、、
何に恨まれてるか知らないけど
後悔するがいい。ココで出会った事をね。」
ーーアキレイサイドーー
アキレイは
吹き出すマグマを切り裂きながら
空中を爆走していた。
アキレイ
「グッ!!まだ追いかけてくるのかっ」
後ろから
駆け抜けて来ていたが
相手にするのもバカバカしくなったアキレイは
アキレイ
「リナリアは、、どこに向かった、、、
何故、さっきから連絡が取れない、、
一体、リナリアに何があったんだ。」
すると、後ろから数えきれないほどの熔岩の砲弾が
アキレイを襲う。
アキレイ
「グッ、、こざかしいキツネだ。
切っても斬っても分裂を繰り返して
マグマに入り回復をする。
あんな雑魚に構ってる暇などないと言うのに、、
せめてマグマのない所に行かなければ、、
さて、、どこに行くか、、」
アキレイ
「えぇい!!勘だ!!!!
一番強い奴は大体一番だと相場がきまっている!」
アキレイは
左に曲がって
しばらく進んで行くと何やら声が聞こえる。
アキレイ
「この声は、、、リナリア、、じゃない、、
まさか!!!!チョウラン!!!!!」
アキレイは更に速度を上げた。
チョウランの叫び声は更に大きくなっていく
アキレイ
「一体何が起こってるんだ、、、」
するとアキレイの目の前に大きな扉が現れた。
アキレイ
「ぶち破るしかあるまい!!!」
『
八頭の大蛇が召喚され灼熱の
ドーンッと轟音が響き扉が焼け溶け
アキレイは更に速度を上げた。
扉を抜けると
広大な山岳地帯が広がっていた。
アキレイ
「チョウラーーーーーン!!!!!!」
チョウラン
「あっ!アキレイ隊長だー♪」
ギギーーーーっとアキレイは
急ブレーキをかけた。
アキレイ
「チョウラン!!!大丈、、夫、、か?」
チョウラン
「え?どうしたんですか?」
チョウランは
発動したまま立っていた。
アキレイ
「平気なのか、、、?」
チョウランは歩き
アキレイの元へと歩いていく。
チョウラン
「何がです?」
アキレイ
「いや、、この声、、」
チョウラン
「グァァァア!!!
やめろ!!!!やめろぉおお!!!!!
やめろぉぉぉぉおおおお!!!!!!」
チョウラン
「あっ、これですか?
チッチッチッ!!アキレイ隊長!!これはですね!
アキレイ
「コ、コントロール、C、、無事ならそれはそれでーー」
「砂で作った精巧な分身と僕の発した声を
即座に構築、プログラミングした僕の技です。
いゃー!!!分身に気を取られてる隙に
逃げ出せてよかった!!
ちょうどそこから逃げっ、、他のみんなを
助けに行こうと思ってですね!!!」
アキレイ
「そ、そうか、、、そんな事も出来たのか、、
たまに思うんだが、、チョウラン、、
戦闘回避能力は恐らく千刃花でも1番の才能だな」
チョウラン
「え?やだなぁ!!
急に褒めないでくださいよぉーん!!
僕だって新作のゲームが出るたびに
そこからインスパイアを受けて
プログラムを再構築しては
形状変化に取り入れてるんですよ?
真面目か!!って話です!!
あっ!!!
給料上げてくれても構いませんよっ!
なんて口が裂けても言えないですけどねー!!」
アキレイ
「いや、はっきり言ってるぞ今」
チョウラン
「あっ、聞こえちゃいましたぁーん?」
アキレイ
「もはや、隠すつもりもないのか、、、
それで、チョウラン。
地図を見る限りこっちの扉では
引き返す事になる。
進むなら真逆だ。」
チョウラン
「え!!そうなんですか!!!!
アキレイ
「今 手に持ってるのは何だ?」
チョウラン
「ハッ!!持ってました!!」
アキレイ
「逆だ。急ぐぞ。」
チョウラン
「ま、ま、まっ、待って下さい!!!!
あっちには
アキレイ
「ゴブリ?ん?何だ??ゴブーーー」
ドンッと後ろの扉から熔岩が溢れ出してきた。
チョウラン
「いやぁぁぁあ!!!!
こっちからはキツネが来てるぅう!!!!!
アキレイ隊長!!倒さなかったんですか!!??」
アキレイ
「正確には連れてきたんだ。」
チョウラン
「嘘つけーい!!!」
アキレイ
「嘘ではない。
さっ、行くぞ。チョウラン。
いつものだ。」
チョウラン
「はい!!!」
チョウランは
来月から
その副隊長であるリナリアと
共に任務に就くことが多いため
2人のコンビネーションは抜群であった。
チョウラン
「やりますよー!!」
『
『
「
『
『
『再構築完了!!!!!!貼り付けます!!」
『
チョウランが詠唱を終えると
キラキラと黒い砂が舞い
アキレイの背中にチョウランの
同じものが構築されていった。
アキレイ
「よし、これで飛びながら
戦えるな。
チョウラン!!
サポートに回れ!!
このキツネは熔岩を撃つ!!!
斬っても分裂するがこの場所には
熔岩はない。倒すならココだ!!!」
チョウラン
「分かりました!!!
でも、向こうの方には
沢山いるんです!!!!!」
アキレイ
「
なんだそれは!!!」
チョウラン
「それは、、」
すると小さな
次々と熔岩を発射してきた。
チョウラン
「あちっ!!!」
アキレイ
「チョウラン!!!」
反対方向からは
翼の鬼の群れが襲い掛かってきた。
アキレイ
「何?こんなにいるのか!!
チョウラン!!戦わなかったのか!!」
チョウラン
「それは、、」
アキレイ
「俺が消し炭にしてくれる!!」
チョウラン
「待って下さい!!!」
アキレイ
「どうしたチョウラン!!」
チョウラン
「やめてください、、」
アキレイ
「何故だ!!
後ろからは熔岩のキツネに
前から
倒して進まなければやられるぞ!!!」
チョウラン
「それでも、、、待って下さい、、
この
この
アキレイ
「なんだ、、、」
チョウラン
「ラミオラス帝国につれさられて
実験台にされた子供たちなんですよ!!!」
アキレイ
「なん、、だ、、と、、」
ーーラナンキュラスサイドーー
ジュダス
「後悔どころか感謝してるって。」
ラナンキュラス
「まだ、分からないみたいだね。
後悔するのは今からだよ」
そう言うとラナンキュラスは自身の胸に手をあてて
静かに
暗雲が立ち込め、稲妻が走りゴロゴロと雷鳴が轟く。
ラナンキュラス
『『
そして
『『
そしてラナンキュラスは
ジュダスに向かって一閃、刀を振るった。
ラナンキュラス
『
ジュダス
「イージス!!!!!」
ジュダスの呼び声と共に
イージスはジュダスの盾となり前へと出た。
ラナンキュラス
「これごと切り裂く」
ジュダス
「ウケる」
ラナンキュラス
「なんだと!?」
受け止めたイージスはそのまま
ラナンキュラスはガッチリと抑えた。
ラナンキュラス
「受け止めただと!?」
ジュダス
「もらったぁあ!!!!」
ラナンキュラス
『
ラナンキュラスは自身に
ジュダス
「グッッッッ!!
何!?消えた!?」
『
ジュダス
「後ろっだとぉぉお!?アガガガッ」
ジュダスに
ラナンキュラス
「僕は
その速度は音速を遥かに超えて雷速となる。」
ジュダス
「グッッ」
ラナンキュラス
「何の因縁か分からないけど、、
最期に名前だけでも聞いておこうか。」
ジュダス
「ガッ、、最期、、だと、、、
笑えねぇーつーの。。。
どうせ、、言っても、、わかんねぇ、、だろうが、、
俺は、、こんな所で、、死ぬわけには、、
行かねーんだよ、、、、」
ラナンキュラス
「そうかい。
じゃぁ、その命。もらーーー」
「イージス!!!!!!!!」
ラナンキュラス
「遅い。」
イージスがラナンキュラスに掴みかかるも
ラナンキュラスは簡単に
ラナンキュラス
「雷速状態の僕に対応出来たのは
ラミオラス帝国の者では
あの姉妹の隊長だけだった。
まぁ、その妹は僕が殺してしまったんだが
その子達と比べれば
君じゃ格不足だ、、ん、、?殺した、、」
ジュダス
「よう、、やく、、気づいたか、、、
俺は、、ジュダス.ギギ.アルマーニ!!!!!」
ラナンキュラス
「まさか、、」
ジュダス
「てめえが殺したサフィニアの兄貴だぁあ!!!」
ーーアキレイサイドーー
アキレイ
「なんだと?、、それは本当か、、」
チョウラン
「ソープワイトが言ってました、、、
だからあの時、、僕もジニア隊長も
全然手が出せなくて、、、」
アキレイ
「なるほど、、
ソープワイトもそれが狙いだったのか、、
まんまとハマったってわけだ。」
チョウラン
「おそらくそれは本当かと思われます。」
アキレイ
「、、背格好みても確かに、、
しかし、チョウラン。
むしろ、解放してやろう。
望んであの姿になっていないなら
それが俺たちにできる優しさだ。」
チョウラン
「僕は、、でも、、」
アキレイ
「隊長格になると辛い選択を迫られることもある。
そんな時は相手のこと、敵のこと、仲間のことを
じっくり考えるんだ。
そこで選べ。一番辛い選択を。
一番辛い選択が一番正しいこともある。」
チョウラン
「出来ないです、、」
アキレイ
「今はまだいい。チョウラン。
今は俺がいるからな。」
そう言うとアキレイは
チョウランの前にグッと踏み出した。
その背中はとても大きく頼もしく感じた。
チョウラン
「アキレイ隊長、、」
アキレイ
「下がれ。チョウラン。消し飛ぶぞ。」
アキレイがそう言うと
チョウランは少し離れた。
アキレイ
「哀れな子共達よ。今、冥府に送ってやろう」
アキレイは
スーッと勢いよく撫でると
焼け焦げた刀身に煙とススが舞う
巨大な
((許せ))
アキレイ
『
「ォォオ!!!!!!」
アキレイは
斬り付けられた
その裂けた傷口から次々に火花のように発火し
勢いよく燃えていった。
チョウラン
「熔岩のキツネが、、燃えてる。
これが絶対燃焼の
アキレイの三つ巴の戦いになっていたが
一人で立ち向かうアキレイは
攻撃をさばき切れず少しずつ疲弊していった。
チョウラン
「アキレイ隊長、、、、
なんだか、、悲しそうだ。。。
やっぱりアキレイ隊長も、、、」
アキレイ
「ォォォォォ!!!!」
そして、チョウランは上空高く舞い上がった。
チョウラン
「一番、、辛い選択、、、か、、、」
チョウランは視界を広く取る為に
アキレイの真上にいた。
チョウラン
「一番、、辛い選択!!!!!」
すると、アキレイは上空のチョウランに向かって叫んだ。
アキレイ
「選べ!!!チョウラン!!!!!」
チョウラン
「僕は、、僕は!!!!!」
チョウランは一度深く息を吸い
強い眼差しで数十匹の
チョウラン
「ターゲット捕捉•分析•予測•探知•空間
各種演算処理オールグリーン。」
『
「殲滅プログラム圧縮!!!構築終了!!!!
行きます!!アキレイ隊長!!!!」
『展開!!!!』
『
一気に羽ばたかせた。
すると一つ一つの黒い羽が
正確に
アキレイ
「さすがだ!!!チョウラン副隊長!!!
このまま一気に畳み掛けるぞ!!!」
チョウラン
「はい!!!!」
ーーラナンキュラスサイドーー
ラナンキュラス
「何、、サフィニアに兄がいたと言うのか!!!」
ジュダス
「ぁあ、、そうだ、、、、
俺の妹は、、サラセニアに連れ去られ、、
実験という名の拷問に
何度も何度も何度もかけられた、、、
辛かったろうに、、痛かったろうに、、、
優しかった妹達は
人を笑って殺すようになったんだよ!!!
まだ!!!幼い妹達がだ!!!!!!
奴らに、、奴らに変えられちまった!!!」
ラナンキュラス
「、、そんな事言っていいのかい?
ソープワイト達が見ているんだろ?」
ジュダス
「関係ねぇよ。カメラは壊した。」
ラナンキュラス
「そうか。、、、同情はする。」
ジュダス
「同情はするだ、、と、、」
ラナンキュラス
「ぁあ。君の妹の命は僕が背負って生きていく。
それに仮にもサフィニアとペチュニア は
ラミオラス帝国の将だ。
僕達と戦うと言うことは命がけの戦いだ。」
ジュダス
「ふざける、、な、、、よ、、
妹を返せ!!!!!!!!!!」
ラナンキュラス
「それは出来ない。
死んだ人間は、、元には戻らない。
もしも、、願いが一つだけ叶うことなんて
存在し得ない。
だから、僕らはそれでも生きていくしかない。」
ジュダス
「てめえに何が分かんだよ!!!!」
ラナンキュラス
「分かるさ。僕には分かる。
僕も戦争で愛した人を殺された。
彼女は誰にでも明るく誰よりも純粋な人だった。
だが、僕の目の前で死んでしまった。
僕は無力だった。
そして、この戦争が終わったら
僕を好きなようにするがいい。なんて事も言えない。
僕には
義務がある。簡単には命を差し出せない。」
ジュダス
「だから、、ココでお前を殺して
ラナンキュラス
「僕はそれを止める事もできない。
気持ちが痛いほど分かるからね。
だけど、降りかかる火の粉を
ジュダス
「簡単に払えると思うなよ!!!」
「
『
「行くぜ、、イージス」
ラナンキュラス
「ジュダス、、、」
ジュダスの目は充血し
更に身体から水蒸気が吹き出し
ジュダスは一歩も動くことは無かった。
ラナンキュラス
「その技...よほど身体の負担があると見える。」
ジュダス
『
ジュダスがそう呟くとイージスの身体が輝き
ラナンキュラスの元へと走り出した。
ラナンキュラス
「さっきと動きが違うね、、でも。遅い。」
ラナンキュラスは雷速で移動し
イージスを振り切った。
しかし、イージスは雷速に反応し追いかけてくる。
ラナンキュラス
「なに?」
イージスは複雑な動きの型で
強烈な連撃をラナンキュラスに繰り出していった。
ラナンキュラス
「なんだ、、この、、攻撃、、
まるで、、ジュダスと同じ、、
ガッ、、グッ、、ゴハッ、、
グァァァアッッッ!!!!!!」
雷速の攻防が繰り広げられ
イージスの一撃がラナンキュラスに叩き込まれた。
ジュダス
「まだ、終わらねぇ!!やれ!イージス!!!」
ラナンキュラス
「フフッ、、僕も、、ただ、、、
やられるわけには、、
いかないからね!!!」
そう言うとラナンキュラスとイージスは
更に更にと攻防を繰り返し、
超高速バトルを展開した。
ラナンキュラス
「グッ、、こんなに硬いとは、、
それに、、まさかここまで、
ついてこれるとは、ね、、
だけど、本人が無謀備だよ!!!」
『
紫色の巨大な
ジュダスに向かって放った。
ジュダス
「イージス!!!!」
イージスはジュダスを守るように
すぐさま移動し巨大な
ジュダス
「無駄だ!!!
イージスの防御性能は
その硬さは
ダイヤモンドに匹敵する!!!
故に、、最強の盾!!!!!!!」
ラナンキュラス
「無駄さ。そのイージスが無敵の盾だとしても
その質量は受け止めきれない。
常に
イージスはラナンキュラスの言う通り
次々とイージスを
完全に動きが止められていた。
ジュダス
「チッ」
するとラナンキュラスは一瞬の隙をみて雷速で
ジュダスの背後をとった。
ジュダス
「やらせるかよ!!!
オラァァア!!」
ジュダスは振り向いて繰り出された拳を
パシンっと受け止めた。
ラナンキュラス
「この速度に対応出来るんだね。
でも、、この状態の僕に触れて
平気なわけ、、無いだろう?」
ジュダス
「アガッアガガガ」
触れたジュダスはバリバリと黒く焦げながら
感電していく。
ラナンキュラス
『
ジュダス
「グァァァアッッッ」
ラナンキュラスはジュダスを雷速で切り裂いた。
ラナンキュラス
「悪いけど、
ジュダス•ギギ•アルマーニ」
ジュダス
「だぁ、、かぁ、、らぁ、、、
俺は、、死なねーんだって
『
ラナンキュラス
「ガッ、、動け、、ない、、
ジュダス、、さっきから、、
君が、、使ってるその技、、
ジュダス
「何だよ、、知ってたのか、、」
ラナンキュラス
「グッ、、何故、、君のような、、
人が、、使えるん、、だ、、」
ジュダス
「何でかって?」
すると、ジュダスはゴーグルを外し
髪をワシャワシャといじると
モヒカンを崩して髪を下ろした。
ジュダス
「俺が
ー
おまけ
エリカ
「おはよう!!」
いつもの様に朝、目覚めてベッドから出ると
エリカは日課である花の水やりと
最近、飼い始めたペットのエサやりへと向かった。
クンシラ邸の一件以降
エリカは行く所を無くし
そのままクンシラ邸に住んでいた。
警察の調べによると
正気を失ったクンシラは
警部補であるグラシズの心臓を突き刺した後
拳銃自殺を
その後、エリカの住む小さな村は
エリカに気を使い様々な面倒を見てくれていた。
特に目にかけてくれていたのが
若夫婦でパン屋さんを経営しているマンサク夫婦だった。
マンサク
「エリカちゃーん!!おはよう。」
マンサクはいつも元気に挨拶をする人だった。
エリカ
「あっ!マンサクお兄ちゃん!!おはよう!
奥さんは元気??」
マンサク
「ぁあ!もうすぐ臨月を迎えるから
お店に出てこれないけど、寂しがってたよ?
エリカちゃんも会いに行ってくれないかい?」
エリカ
「遊び行っていーの?やったー!!
ちなみに男の子?
女の子?もうわかった??」
マンサク
「男の子だと思うよ!!」
エリカ
「エリカも早くみたいなー。」
マンサク
「あっ!そうだ!!
今晩、うちにおいでよ!!
新しいパンの試食も兼ねて
ウチでパーティーがあるんだぜ!
あっ、このパン持っていってあげてよ!
グラシズ警部補に!!
最近、見ないけど、、
色々あったからね、、
早く元気になるといーね!」
エリカ
「やったーー!!!
ありがとうお兄ちゃん!!
エリカもちょうど会いにいこうと思ったの!!」
グラシズ警部補は
運良く一命をとりとめていた。
胸に入れていた警察のバッチのおかげで
心臓に到達する前にナイフを弾いたが
ショックで気を失ってしまっていた。
エリカ
「グラシズさーん。
マンサクさんがね!パンくれたよ!!」
エリカは重い扉を開け
笑顔でグラシズにパンを渡した。
グラシズ
「エリカちゃん。ありがとう。」
エリカ
「美味しいよね!マンサクさんのパン!!」
グラシズ
「そうだね。
この小さな村で一番のパンだね。」
エリカが住む村は都心から外れた
小さな小さな村である。
グラシズ
「エリカちゃん、、
もし、エリカちゃんが望むなら
隣町に引っ越す手続きも取れるけど、、どうかな?」
エリカ
「前にも行ったけどエリカは
この村が好きなの。やりたいこと
たっくさんあるし!!
お金は沢山あるからなんとかやっていけるしね!」
グラシズ
「だけど、、」
エリカ
「心配しないで。グラシズさん。
また、遊びに来るからね!」
そう言ってエリカは部屋を出ると
階段を上がっていった。
その日の夜、寝室で寝ていたエリカは
マンサク夫婦の家へと向かった。
エリカ
「少し遅くなっちゃった、、
疲れたから寝ちゃったよ、、」
エリカはマンサク夫婦の自宅の扉の前に立ち
インターホンを鳴らした。
エリカ
「あれ?おかしいな、、
マンサク、、お兄ちゃん、、」
ゆっくり扉を開けると
そこには
血まみれになって
小さな赤ん坊を抱いているマンサクが立っていた。
マンサク
「あ、、あっ、、あっ、、」
エリカ
「マンサク、、お兄ちゃん?」
マンサク
「ハハハッ、、、この子、、女の子だ、、」
マンサクの足元には腹を切り裂かれ
内臓が飛び出し、けいれんしている妻と
パーティーに来ていていた友人の死体が
転がっていた。
マンサク
「エリカ、、ちゃん、、、」
エリカ
「お兄ちゃん、、?、、」
突如、マンサクは抱いた我が子を
ボトッと落として
エリカに掴みかかった。
マンサク
「女の子だった!!!
女の子だった!!!!!!
エリカァァ!!!!!!!!!!」
エリカ
「やめっ、、て、、」
マンサク
「お前のせいだ!!!お前のせいだ!!!!」
エリカ
「どう、、して、、苦し、、い、、よ、、」
マンサク
「僕は、、もう、、」
突然、エリカを離すと
マンサクはナイフを取り出し
自分の首を切り裂いた。
マンサク
「アガッ、、ガッ」
そして、マンサクは床に倒れてしまった。
エリカ
「ゴホッ、、ゴホッ、、そんな、、」
サイレンの音が鳴り響く
エリカは恐怖のあまり
その場から逃げ出してしまった。
ーー2週間後ーー
エリカはグラシズの部屋にいた。
エリカ
「それでね、、マンサクお兄ちゃんは、、
マンサクお兄ちゃんは、、自分で、、ね、、」
グラシズ
「エリカちゃん、、大丈夫かい?」
エリカ
「うん、、エリカは大丈夫、、
すごく、、怖かったけど、、大丈夫、、
それよりもグラシズさん、、大丈夫?
最近、あまり食べて無いみたいだけど、、
エリカがせっかくグラシズさんのために
あげたプレゼントもユルユルじゃないの、、」
グラシズは痩せ細り
顔は青ざめていた。
グラシズ
「ぁあ、、大丈夫だよ。
最近、あまり眠れないんだ、、」
エリカ
「そうなの??しっかり寝てね。
また、元気な姿見せてね!
グラシズさんが早く元気になる様に
エリカ、毎日お祈りしとくね!」
そう言うとエリカは立ち上がり
グラシズの部屋を出た。
重い扉を開け
何重にも鎖で縛り
エリカは地上にある自分の部屋へと向かった。
(完)
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